JPH0454635B2 - - Google Patents
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- JPH0454635B2 JPH0454635B2 JP59039295A JP3929584A JPH0454635B2 JP H0454635 B2 JPH0454635 B2 JP H0454635B2 JP 59039295 A JP59039295 A JP 59039295A JP 3929584 A JP3929584 A JP 3929584A JP H0454635 B2 JPH0454635 B2 JP H0454635B2
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- stone
- condensate
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Description
本発明は石材の塗装仕上げ方法に関し、さらに
詳しくは粒状結晶構造を有する石材、就中、大理
石の表面に無機質系塗料を塗布・硬化せしめてな
る石材の表面仕上げ方法に関する。 従来、建築外装用石材としては主に花崗岩、砂
岩、安山岩、じや紋岩等が用いられて来た。しか
しいずれの石材も赤、黒、茶など比較的明度の低
いものに限定されており、模様も単調なものが多
い。大理石は色彩的にも豊かで明度も幅が広く、
意匠的に優れた石材であるが、外装に用いると風
化と腐食により1〜2年で表面に白い粉吹きが生
じるとともにツヤがなくなり、意匠的に使用に耐
えないものになる。 このような腐食及び風化を防止する方法とし
て、従来から洗浄法、置換法、沈でん法などがあ
り、最近では樹脂含浸法として、紫外線硬化型塗
料や電子線硬化型塗料を塗布・含浸せしめる方法
が提案されている。しかしながら、従来の洗浄
法、置換法、沈でん法では石材が焼けたり、時間
がかかりすぎたり、特定の石材に限定されたりす
る欠点があり、また樹脂含浸法では、電子線硬化
型塗料を用いることによりほぼ実用的に満足でき
るようになつたが、該塗料に用いられるバインダ
ー成分は有機樹脂であるため耐熱性(不燃性)が
悪く、また耐候性の面でもなお改良が望まれてい
る。 そこで、本発明者らは上記した如き欠点をもた
ない、石材の風化と腐食を防止すると同時に耐熱
性、耐候性にすぐれた塗膜を形成せしめる方法を
開発することを目的として鋭意研究を重ねた結
果、特定のシリケート系ポリマーをバインダー成
分とする塗料を用いることにより上記目的を達成
することができることを見い出し本発明を完成す
るに至つたものである。 かくして、本発明に従えば、粒状結晶構造を有
する石材の表面に、下記一般式〔A〕で示される
有機珪素化合物および(又は)その低縮合物と、
詳しくは粒状結晶構造を有する石材、就中、大理
石の表面に無機質系塗料を塗布・硬化せしめてな
る石材の表面仕上げ方法に関する。 従来、建築外装用石材としては主に花崗岩、砂
岩、安山岩、じや紋岩等が用いられて来た。しか
しいずれの石材も赤、黒、茶など比較的明度の低
いものに限定されており、模様も単調なものが多
い。大理石は色彩的にも豊かで明度も幅が広く、
意匠的に優れた石材であるが、外装に用いると風
化と腐食により1〜2年で表面に白い粉吹きが生
じるとともにツヤがなくなり、意匠的に使用に耐
えないものになる。 このような腐食及び風化を防止する方法とし
て、従来から洗浄法、置換法、沈でん法などがあ
り、最近では樹脂含浸法として、紫外線硬化型塗
料や電子線硬化型塗料を塗布・含浸せしめる方法
が提案されている。しかしながら、従来の洗浄
法、置換法、沈でん法では石材が焼けたり、時間
がかかりすぎたり、特定の石材に限定されたりす
る欠点があり、また樹脂含浸法では、電子線硬化
型塗料を用いることによりほぼ実用的に満足でき
るようになつたが、該塗料に用いられるバインダ
ー成分は有機樹脂であるため耐熱性(不燃性)が
悪く、また耐候性の面でもなお改良が望まれてい
る。 そこで、本発明者らは上記した如き欠点をもた
ない、石材の風化と腐食を防止すると同時に耐熱
性、耐候性にすぐれた塗膜を形成せしめる方法を
開発することを目的として鋭意研究を重ねた結
果、特定のシリケート系ポリマーをバインダー成
分とする塗料を用いることにより上記目的を達成
することができることを見い出し本発明を完成す
るに至つたものである。 かくして、本発明に従えば、粒状結晶構造を有
する石材の表面に、下記一般式〔A〕で示される
有機珪素化合物および(又は)その低縮合物と、
【式】(但しRは炭素数1〜8の炭
化水素基) ……〔A〕
下記一般式〔B〕で示される有機珪素化合物お
よび(又は)その低縮合物
よび(又は)その低縮合物
【式】
(但しRは炭素数1〜12の炭化水素基、Rは上記
に同じ) ……〔B〕 からなる混合物を酸触媒の存在下で加水分解した
後、アルカリ物質を用いてPHを7以上として縮合
せしめてなる分子末端にシラノール基を有しない
有機珪素高縮合物をバインダー成分とする無機質
系塗料を塗布・含浸せしめ、ついで硬化させるこ
とを特徴とする石材の塗装仕上げ方法が提供され
る。 本発明において前記無機質塗料を石材表面に塗
布した場合、従来の方法にみられるような欠点が
なく、石材表面からの含浸性が良好なほか、石材
中及び空気中の水分によつて完全に硬化させるこ
とができるとともに、硬化後の塗膜は高分子量化
し高度の三次元網状構造となるため表面硬度が高
く(約7Hになる)密着性、耐熱性、屋外耐久性
に優れ、しかもプライマーを用いずに1コートで
仕上げることができるなどの利点がある。 さらに、従来行われてきた石材表面の本研摩、
ツヤ出しパフがけなどの工程を省略でき1回の塗
布で本磨きが完了するとともに、石材中への樹脂
の含浸により従来工程のものに比べ色のあがりが
よく、石の模様(テクスチユア)もより鮮明にな
るなどの優れた効果もある。 本発明においては、石材表面の前処理として水
磨きが行われる。水磨きは石材表面の仕上げ工程
の1つとして従来から知られている方法である
が、石材の比表面積を大きくし、また表面に適度
の凹凸を付与することによつて硬化塗膜との密着
性が向上し、さらには石材の最終磨き工程たとえ
ば本研摩、ツヤ粉を用いた最終磨きなどを省略で
きる利点がある。 本発明でいう石材、就中、大理石とは方解石を
主成分としたもので、その構造も粒状結晶化した
ものを言う。大理石の石材名の例として長州あら
れ、さざ波、渓流、紫更紗、霞更紗、桑尾、田
皆、シベツク、ビヤンコカララ、フラベスケー
ト、カラカツタ、トラバーチン、ビヤンコカララ
ブロウリーシー、などがある。しかし石材名は地
域または会社ごとに名称上異なるのが一般的であ
り、本発明を適用しうる石材としては、その表面
から観察したとき粒状結晶構造が見られるものは
すべて対象とすることができる。 本発明において使用される無機質系塗料のバイ
ンダー成分として用いられる分子末端にシラノー
ル基を有しない有機珪素高縮合物は下記一般式
〔A〕で示される有機珪素化合物および(又は)
その低縮合物と、
に同じ) ……〔B〕 からなる混合物を酸触媒の存在下で加水分解した
後、アルカリ物質を用いてPHを7以上として縮合
せしめてなる分子末端にシラノール基を有しない
有機珪素高縮合物をバインダー成分とする無機質
系塗料を塗布・含浸せしめ、ついで硬化させるこ
とを特徴とする石材の塗装仕上げ方法が提供され
る。 本発明において前記無機質塗料を石材表面に塗
布した場合、従来の方法にみられるような欠点が
なく、石材表面からの含浸性が良好なほか、石材
中及び空気中の水分によつて完全に硬化させるこ
とができるとともに、硬化後の塗膜は高分子量化
し高度の三次元網状構造となるため表面硬度が高
く(約7Hになる)密着性、耐熱性、屋外耐久性
に優れ、しかもプライマーを用いずに1コートで
仕上げることができるなどの利点がある。 さらに、従来行われてきた石材表面の本研摩、
ツヤ出しパフがけなどの工程を省略でき1回の塗
布で本磨きが完了するとともに、石材中への樹脂
の含浸により従来工程のものに比べ色のあがりが
よく、石の模様(テクスチユア)もより鮮明にな
るなどの優れた効果もある。 本発明においては、石材表面の前処理として水
磨きが行われる。水磨きは石材表面の仕上げ工程
の1つとして従来から知られている方法である
が、石材の比表面積を大きくし、また表面に適度
の凹凸を付与することによつて硬化塗膜との密着
性が向上し、さらには石材の最終磨き工程たとえ
ば本研摩、ツヤ粉を用いた最終磨きなどを省略で
きる利点がある。 本発明でいう石材、就中、大理石とは方解石を
主成分としたもので、その構造も粒状結晶化した
ものを言う。大理石の石材名の例として長州あら
れ、さざ波、渓流、紫更紗、霞更紗、桑尾、田
皆、シベツク、ビヤンコカララ、フラベスケー
ト、カラカツタ、トラバーチン、ビヤンコカララ
ブロウリーシー、などがある。しかし石材名は地
域または会社ごとに名称上異なるのが一般的であ
り、本発明を適用しうる石材としては、その表面
から観察したとき粒状結晶構造が見られるものは
すべて対象とすることができる。 本発明において使用される無機質系塗料のバイ
ンダー成分として用いられる分子末端にシラノー
ル基を有しない有機珪素高縮合物は下記一般式
〔A〕で示される有機珪素化合物および(又は)
その低縮合物と、
【式】(但しRは
炭素数1〜8の炭化水素基) ……〔A〕
下記一般式〔B〕で示される有機珪素化合物お
よび(又は)その低縮合物
よび(又は)その低縮合物
【式】
(但しR′は炭素数1〜12の炭化水素基、Rは上記
に同じ) ……〔B〕 からなる混合物を酸触媒の存在下で加水分解した
後、アルカリ物質を用いてPHを7以上として縮合
して得られる。 上記一般式〔A〕で表わされる有機珪素化合物
に於けるRは同一または相異なる炭素数1〜8の
炭化水素基であり、この際の炭化水素基としては
メチル、エチル、プロピル、ヘキシルなどのアル
キル基、フエニル、トリル、キシリルなどのアリ
ール基、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロ
ペンチルなどのシクロアルキル基等である。具体
的な化合物としては、たとえばテトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラプロピオキ
シシラン、テトラブトキシシラン、テトラフエノ
キシシラン等を例示出来る。またその低縮合物と
は重合度10以下のオリゴマーを意味する。 また、上記一般式〔B〕で表わされる有機珪素
化合物におけるRは上記一般式〔A〕の場合と同
様である。一方R′は炭素−ケイ素結合によりケ
イ素に結合する炭素数1〜12の炭化水素基であ
り、炭化水素基としてはメチル、エチル、プロピ
ル、ヘキシル、オクチルなどのアルキル基、フエ
ニル、トリル、キシリル、ナフチルなどのアリー
ル基、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロペ
ンチルなどのシクロアルキル基などである。 具体的な化合物としては、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、フエニルト
リメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラン
などを挙げることができる。 上記一般式〔A〕及び〔B〕で表わされる有機
珪素化合物及び(又は)その低縮合物の混合物を
縮合せしめるに際しては、まず該化合物及び(又
は)低縮合物の混合物を水溶性溶媒たとえばアル
コール系溶媒、セロソルブ系溶媒、セロソルブア
セテート系溶媒、グライム系溶媒などに添加し、
塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢
酸等の有機酸の存在下に、好ましくはPH6以下
で、Siに結合しているRO基1モルに対し0.2〜
2molの割合で水を加え、20〜100℃程度で30分〜
10時間程度攪拌下に反応せしめ、加水分解と縮合
反応を行なう。次いで水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の無機塩基類、水溶性溶剤に可溶で且
つ塩基性を示すホウ酸、モリブデン酸などの弱酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類(例
えばホウ酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム
など)、モノエチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン等の脂肪族アミン類、アンモニア
などのアルカリ性物質を添加して系のPHを7以上
好ましくは7.5〜8.5にして縮合反応を0.5〜10時間
進行せしめる。反応終了後蒸留、共沸等により残
存する水を除去することによつて容易に目的の有
機珪素高縮合物を得ることができる。 前記一般式〔A〕および〔B〕を用いて高縮合
物を得るに際し、両成分の配合割合は、重量を基
準にして下記の割合で配合するのが適当である。 一般式〔A〕化合物: 5〜95重量% 好ましくは 20〜80重量% 一般式〔B〕化合物: 5〜95重量% 好ましくは 20〜80重量% 上記配合において、〔A〕化合物の量が5重量
%未満の場合、すなわち〔B〕化合物が95重量%
を超える場合には、この縮合物を用いて形成され
る無機質塗膜の硬化性が劣り、しかも上塗り性が
悪くなる。また、〔B〕化合物の量が5重量%未
満の場合、すなわち〔A〕化合物の量が95重量%
を超える場合、この縮合物を用いて厚塗り塗装す
ると塗膜が剥離を起こしやすくなる傾向がある。 かくして得られる高縮合物は三次元縮合物であ
つて少くとも縮合度は20以上で分子量約3000以上
のものであり、塗料の無機質バインダーとして充
分な性能を有し、たとえばそのままクリヤー塗装
しても50〜100μ程度の膜厚の塗膜を形成出来る。 前記した有機珪素高縮合物は、分子末端に縮合
反応しやすいシラノール基を有していないので貯
蔵安定性が非常にすぐれており、また該高縮合物
はテトラアルコキシシランとトリアルコキシシラ
ンとの併用によつて形成されているので配合割合
を変えることによつて架橋密度を適当に調節する
ことができ、その結果硬化性と厚塗り性のバラン
スのすぐれた、すなわち硬化時に剥離のないすぐ
れた無機質塗膜をクリヤー塗装でも50〜100μの
高厚膜で形成することができる。さらに硬化塗膜
は主骨格が−Si−O−Si−結合であるので耐熱
性、耐食性、耐薬品性、耐候性などの性能にすぐ
れたものである。 前記した有機珪素高縮合物は有機溶剤に可溶で
通常、固形分含量10〜30重量%、好ましくは15〜
20重量%の範囲で製造され、そのまま無機質系塗
料として使用することができる。さらにこのもの
に必要に応じて、着色剤例えばチタン白、カーボ
ンブラツク、ベンガラ、黄鉛、紺青、群青など;
体質顔料例えばタルク、炭酸カルシウム、マイ
カ、クレーなど;の常用の添加物を含ませること
ができる。 本発明において無機質系塗料を用いての石材表
面の塗布は通常の方法、例えば刷毛塗り、吹付け
塗り、ローラー塗り、浸漬などにより行なうこと
ができ、その際の塗布量は特に制限はないが、一
般に20〜200g/m2で充分である。 また、無機質系塗料は石材内部へ浸透してアン
カー効果を及ぼすが、浸透させるためには該塗料
の粘度は常温で5〜100センチポイズ、好ましく
は10〜50センチポイズの範囲であることが好まし
い。 該塗料の硬化は、石材内部の水分及び空気中の
水分によつて硬化し、塗布後水と積極的に接触せ
しめると数分以下で急速硬化する。この際強塩基
触媒やチタン、アルミニウム等の金属アルコキシ
ドを添加することにより更に硬化性を向上せしめ
ることができる。 本発明方法によつて得られた石材は、不燃性、
耐候性、耐剥離性、耐水性、耐アルカリ性、耐エ
フロレツセンス押え、上塗り塗料との付着性など
がきわめて優れている。 以下本発明を製造例及び実施例によつてさらに
詳細に説明する。 製造例および実施例中「部」および「%」は特
に断わらないかぎり「重量部」および「重量%」
を示す。 製造例 1 反応容器に、テトラエトキシシラン62g、メチ
ルトリエトキシシラン125g及びエチルアルコー
ル187gを加え、内容物を攪拌しながら加熱して
80℃になつたのち0.2N−塩酸30gを添加し80℃で
10時間反応させた。ついで、この反応生成物にト
リエチルアミン30gを添加してPHを7以上に上げ
て80℃で2時間縮合反応を行ない、その後ベンゼ
ン100gを添加し不揮発分が40%になるまで脱溶
剤を行なつた。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度5.8センチポイズであつた。 製造例 2 反応容器に、テトラブトキシシラン132g、フ
エニルトリブトキシシラン138g及びブチルアル
コール270gを加え、内容物を攪拌しながら加熱
して100℃になつたのち5%ギ酸水溶液66gを添
加し100℃で1時間反応させた。ついで、この反
応生成物にN−メチルモルホリン30gを添加して
PHを7以上に上げて90℃で2時間縮合反応を行な
い、その後トルエン100gを添加し不揮発分が40
%になるまで脱溶剤を行なつた。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度28.0センチポイズであつた。 製造例 3 反応容器に、ES−40(日本コルコート社製テト
ラエトキシシラン低縮合物)427g、エチルトリ
エトキシシラン58g及びエチルアルコール300gを
加え、内容物を攪拌しながら加熱して80℃になつ
たのち0.2N−塩酸142gを添加し80℃で30分間反
応させた。ついで、この反応生成物に水酸化カリ
ウム5gを添加してPHを7以上に上げて80℃で2
時間縮合反応を行ない、その後ベンゼン200gを
添加し不揮発分が30%になるまで脱溶剤を行なつ
た。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度11.2センチポイズであつた。 実施例 1 粒状結晶構造をもつ大理石、ビヤンコカララブ
ロウリーシー板(600×900×20mm)を水磨き処理
した後、60℃の乾燥室内に12時間置いて乾燥させ
た。 このものに製造例1で得たワニスをカーテンフ
ローコーターにより塗布量が約70g/m2になるよ
うに大理石板面へ常温で塗布した後、温度20℃、
湿度75%の部屋に7日間セツテイングした。石材
面は本研摩と同等以上の良好な鏡面仕上げとなつ
ており、これを外装用石材として使用した結果、
優れた光沢保持性及び耐久性を示した。表面仕上
げをした大理石の表面硬度は4Hであつた。 実施例 2 粒状結晶構造をもつ大理石、トラバーチンを洗
面化粧台の甲板として使用する場合には、従来パ
テ状の着色不飽和ポリエステル樹脂を石材表面に
施工し、表面の孔隙を埋めていた。 これに対し、製造例2のワニスを水磨きした上
記大理石表面にエアレススプレー塗装により均一
に塗布した後、十分に樹脂が石材内部に浸透した
ところで、ゴムべらで余剰の石材表面部の樹脂を
ふきとる。ついで石材内部に浸透したワニスを実
施例1と同様の部屋に4日間セツテイングしたの
ち、実施例1と同様の方法で製造例2のワニスを
塗布・硬化せしめた。かくして仕上げた大理石の
表面硬度は5Hであつた。 この大理石甲板は硬く堅牢であるとともに耐洗
剤性、耐溶剤性およびシガレツトプルーフ性に優
れ、大理石面への樹脂のアンカー効果により密着
性も実施例1の場合に比べさらに良好なものであ
つた。 実施例 3 ホテル等の化粧室、洗面所、便所等の床材には
日立寒水石を使用することが多く、床面が尿、洗
剤(とくに酸性のもの)などで汚染され、黄変し
やすい。 本発明者らは、日立寒水石の表面に実施例1と
同様な方法で製造製3のワニスを施し、床材とし
て使用した結果、上記の汚染を完全に防止するこ
とができた。
に同じ) ……〔B〕 からなる混合物を酸触媒の存在下で加水分解した
後、アルカリ物質を用いてPHを7以上として縮合
して得られる。 上記一般式〔A〕で表わされる有機珪素化合物
に於けるRは同一または相異なる炭素数1〜8の
炭化水素基であり、この際の炭化水素基としては
メチル、エチル、プロピル、ヘキシルなどのアル
キル基、フエニル、トリル、キシリルなどのアリ
ール基、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロ
ペンチルなどのシクロアルキル基等である。具体
的な化合物としては、たとえばテトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラプロピオキ
シシラン、テトラブトキシシラン、テトラフエノ
キシシラン等を例示出来る。またその低縮合物と
は重合度10以下のオリゴマーを意味する。 また、上記一般式〔B〕で表わされる有機珪素
化合物におけるRは上記一般式〔A〕の場合と同
様である。一方R′は炭素−ケイ素結合によりケ
イ素に結合する炭素数1〜12の炭化水素基であ
り、炭化水素基としてはメチル、エチル、プロピ
ル、ヘキシル、オクチルなどのアルキル基、フエ
ニル、トリル、キシリル、ナフチルなどのアリー
ル基、シクロヘキシル、シクロブチル、シクロペ
ンチルなどのシクロアルキル基などである。 具体的な化合物としては、メチルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、フエニルト
リメトキシシラン、フエニルトリエトキシシラン
などを挙げることができる。 上記一般式〔A〕及び〔B〕で表わされる有機
珪素化合物及び(又は)その低縮合物の混合物を
縮合せしめるに際しては、まず該化合物及び(又
は)低縮合物の混合物を水溶性溶媒たとえばアル
コール系溶媒、セロソルブ系溶媒、セロソルブア
セテート系溶媒、グライム系溶媒などに添加し、
塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸あるいはギ酸、酢
酸等の有機酸の存在下に、好ましくはPH6以下
で、Siに結合しているRO基1モルに対し0.2〜
2molの割合で水を加え、20〜100℃程度で30分〜
10時間程度攪拌下に反応せしめ、加水分解と縮合
反応を行なう。次いで水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の無機塩基類、水溶性溶剤に可溶で且
つ塩基性を示すホウ酸、モリブデン酸などの弱酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類(例
えばホウ酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム
など)、モノエチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン等の脂肪族アミン類、アンモニア
などのアルカリ性物質を添加して系のPHを7以上
好ましくは7.5〜8.5にして縮合反応を0.5〜10時間
進行せしめる。反応終了後蒸留、共沸等により残
存する水を除去することによつて容易に目的の有
機珪素高縮合物を得ることができる。 前記一般式〔A〕および〔B〕を用いて高縮合
物を得るに際し、両成分の配合割合は、重量を基
準にして下記の割合で配合するのが適当である。 一般式〔A〕化合物: 5〜95重量% 好ましくは 20〜80重量% 一般式〔B〕化合物: 5〜95重量% 好ましくは 20〜80重量% 上記配合において、〔A〕化合物の量が5重量
%未満の場合、すなわち〔B〕化合物が95重量%
を超える場合には、この縮合物を用いて形成され
る無機質塗膜の硬化性が劣り、しかも上塗り性が
悪くなる。また、〔B〕化合物の量が5重量%未
満の場合、すなわち〔A〕化合物の量が95重量%
を超える場合、この縮合物を用いて厚塗り塗装す
ると塗膜が剥離を起こしやすくなる傾向がある。 かくして得られる高縮合物は三次元縮合物であ
つて少くとも縮合度は20以上で分子量約3000以上
のものであり、塗料の無機質バインダーとして充
分な性能を有し、たとえばそのままクリヤー塗装
しても50〜100μ程度の膜厚の塗膜を形成出来る。 前記した有機珪素高縮合物は、分子末端に縮合
反応しやすいシラノール基を有していないので貯
蔵安定性が非常にすぐれており、また該高縮合物
はテトラアルコキシシランとトリアルコキシシラ
ンとの併用によつて形成されているので配合割合
を変えることによつて架橋密度を適当に調節する
ことができ、その結果硬化性と厚塗り性のバラン
スのすぐれた、すなわち硬化時に剥離のないすぐ
れた無機質塗膜をクリヤー塗装でも50〜100μの
高厚膜で形成することができる。さらに硬化塗膜
は主骨格が−Si−O−Si−結合であるので耐熱
性、耐食性、耐薬品性、耐候性などの性能にすぐ
れたものである。 前記した有機珪素高縮合物は有機溶剤に可溶で
通常、固形分含量10〜30重量%、好ましくは15〜
20重量%の範囲で製造され、そのまま無機質系塗
料として使用することができる。さらにこのもの
に必要に応じて、着色剤例えばチタン白、カーボ
ンブラツク、ベンガラ、黄鉛、紺青、群青など;
体質顔料例えばタルク、炭酸カルシウム、マイ
カ、クレーなど;の常用の添加物を含ませること
ができる。 本発明において無機質系塗料を用いての石材表
面の塗布は通常の方法、例えば刷毛塗り、吹付け
塗り、ローラー塗り、浸漬などにより行なうこと
ができ、その際の塗布量は特に制限はないが、一
般に20〜200g/m2で充分である。 また、無機質系塗料は石材内部へ浸透してアン
カー効果を及ぼすが、浸透させるためには該塗料
の粘度は常温で5〜100センチポイズ、好ましく
は10〜50センチポイズの範囲であることが好まし
い。 該塗料の硬化は、石材内部の水分及び空気中の
水分によつて硬化し、塗布後水と積極的に接触せ
しめると数分以下で急速硬化する。この際強塩基
触媒やチタン、アルミニウム等の金属アルコキシ
ドを添加することにより更に硬化性を向上せしめ
ることができる。 本発明方法によつて得られた石材は、不燃性、
耐候性、耐剥離性、耐水性、耐アルカリ性、耐エ
フロレツセンス押え、上塗り塗料との付着性など
がきわめて優れている。 以下本発明を製造例及び実施例によつてさらに
詳細に説明する。 製造例および実施例中「部」および「%」は特
に断わらないかぎり「重量部」および「重量%」
を示す。 製造例 1 反応容器に、テトラエトキシシラン62g、メチ
ルトリエトキシシラン125g及びエチルアルコー
ル187gを加え、内容物を攪拌しながら加熱して
80℃になつたのち0.2N−塩酸30gを添加し80℃で
10時間反応させた。ついで、この反応生成物にト
リエチルアミン30gを添加してPHを7以上に上げ
て80℃で2時間縮合反応を行ない、その後ベンゼ
ン100gを添加し不揮発分が40%になるまで脱溶
剤を行なつた。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度5.8センチポイズであつた。 製造例 2 反応容器に、テトラブトキシシラン132g、フ
エニルトリブトキシシラン138g及びブチルアル
コール270gを加え、内容物を攪拌しながら加熱
して100℃になつたのち5%ギ酸水溶液66gを添
加し100℃で1時間反応させた。ついで、この反
応生成物にN−メチルモルホリン30gを添加して
PHを7以上に上げて90℃で2時間縮合反応を行な
い、その後トルエン100gを添加し不揮発分が40
%になるまで脱溶剤を行なつた。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度28.0センチポイズであつた。 製造例 3 反応容器に、ES−40(日本コルコート社製テト
ラエトキシシラン低縮合物)427g、エチルトリ
エトキシシラン58g及びエチルアルコール300gを
加え、内容物を攪拌しながら加熱して80℃になつ
たのち0.2N−塩酸142gを添加し80℃で30分間反
応させた。ついで、この反応生成物に水酸化カリ
ウム5gを添加してPHを7以上に上げて80℃で2
時間縮合反応を行ない、その後ベンゼン200gを
添加し不揮発分が30%になるまで脱溶剤を行なつ
た。 かくして得られた反応生成物(ワニス)は透明
で、粘度11.2センチポイズであつた。 実施例 1 粒状結晶構造をもつ大理石、ビヤンコカララブ
ロウリーシー板(600×900×20mm)を水磨き処理
した後、60℃の乾燥室内に12時間置いて乾燥させ
た。 このものに製造例1で得たワニスをカーテンフ
ローコーターにより塗布量が約70g/m2になるよ
うに大理石板面へ常温で塗布した後、温度20℃、
湿度75%の部屋に7日間セツテイングした。石材
面は本研摩と同等以上の良好な鏡面仕上げとなつ
ており、これを外装用石材として使用した結果、
優れた光沢保持性及び耐久性を示した。表面仕上
げをした大理石の表面硬度は4Hであつた。 実施例 2 粒状結晶構造をもつ大理石、トラバーチンを洗
面化粧台の甲板として使用する場合には、従来パ
テ状の着色不飽和ポリエステル樹脂を石材表面に
施工し、表面の孔隙を埋めていた。 これに対し、製造例2のワニスを水磨きした上
記大理石表面にエアレススプレー塗装により均一
に塗布した後、十分に樹脂が石材内部に浸透した
ところで、ゴムべらで余剰の石材表面部の樹脂を
ふきとる。ついで石材内部に浸透したワニスを実
施例1と同様の部屋に4日間セツテイングしたの
ち、実施例1と同様の方法で製造例2のワニスを
塗布・硬化せしめた。かくして仕上げた大理石の
表面硬度は5Hであつた。 この大理石甲板は硬く堅牢であるとともに耐洗
剤性、耐溶剤性およびシガレツトプルーフ性に優
れ、大理石面への樹脂のアンカー効果により密着
性も実施例1の場合に比べさらに良好なものであ
つた。 実施例 3 ホテル等の化粧室、洗面所、便所等の床材には
日立寒水石を使用することが多く、床面が尿、洗
剤(とくに酸性のもの)などで汚染され、黄変し
やすい。 本発明者らは、日立寒水石の表面に実施例1と
同様な方法で製造製3のワニスを施し、床材とし
て使用した結果、上記の汚染を完全に防止するこ
とができた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒状結晶構造を有する石材の表面に、下記一
般式〔A〕で示される有機珪素化合物および(又
は)その低縮合物と、【式】(但し Rは炭素数1〜8の炭化水素基) ……〔A〕 下記一般式〔B〕で示される有機珪素化合物お
よび(又は)その低縮合物【式】 (但しR′は炭素数1〜12の炭化水素基、Rは上記
に同じ) ……〔B〕 からなる混合物を酸触媒の存在下で加水分解した
後、アルカリ物質を用いてPHを7以上として縮合
せしめてなる分子末端にシラノール基を有しない
有機珪素高縮合物をバインダー成分とする無機質
系塗料を塗布・含浸せしめ、ついで硬化させるこ
とを特徴とする石材の塗装仕上げ方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3929584A JPS60186486A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 石材の表面塗装仕上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3929584A JPS60186486A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 石材の表面塗装仕上げ方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60186486A JPS60186486A (ja) | 1985-09-21 |
| JPH0454635B2 true JPH0454635B2 (ja) | 1992-08-31 |
Family
ID=12549145
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3929584A Granted JPS60186486A (ja) | 1984-03-01 | 1984-03-01 | 石材の表面塗装仕上げ方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60186486A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2717167B2 (ja) * | 1988-06-03 | 1998-02-18 | 触媒化成工業株式会社 | 被覆用組成物 |
| CN110723985A (zh) * | 2018-07-16 | 2020-01-24 | 深圳市福瑞特新材料有限公司 | 新型晶硬剂及其制备方法 |
| CN110818447A (zh) * | 2018-08-07 | 2020-02-21 | 深圳市福瑞特新材料有限公司 | 含有纳米固体粉料的新型晶面剂 |
-
1984
- 1984-03-01 JP JP3929584A patent/JPS60186486A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60186486A (ja) | 1985-09-21 |
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