JPH0454228A - 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 - Google Patents

燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置

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JPH0454228A
JPH0454228A JP16269290A JP16269290A JPH0454228A JP H0454228 A JPH0454228 A JP H0454228A JP 16269290 A JP16269290 A JP 16269290A JP 16269290 A JP16269290 A JP 16269290A JP H0454228 A JPH0454228 A JP H0454228A
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JP
Japan
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prestroke
stroke
sensor
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actual
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Application number
JP16269290A
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English (en)
Inventor
Toru Yokota
徹 横田
Toshiaki Kasahara
笠原 俊明
Susumu Yamaguchi
進 山口
Hiroshi Ishiwatari
石渡 宏
Takuji Oishi
大石 卓史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、プランジャの外周に摺動自在に嵌合したタ
イミングスリーブをプランジャの軸線方向へ変位させ、
これによって燃料噴射ポンプのプリストロークを調節す
るようにしたプリストローク制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 一般に、燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置は、
タイミングスリーブをステッピングモータ等のアクチュ
エータによって変位させるようになっており、アクチュ
エータはマイクロコンピュータ(以下、マイコンという
、)によって制御されている。マイコンは、エンジンの
回転数および負荷等の運転状態に基づいて目標プリスト
ロークを演算するともに、アクチュエータの変位量を検
出するセンサの出力値(出力電圧)から実プリストロー
クを演算する。そして、実プリストロークと目標プリス
トロークとに基づいて、つまり実プリストロークが目標
プリストロークと一致するようにアクチュエータを制御
するものである。
ここで、実プリストロークは、実際のプリストロークと
正確に一致させる必要がある。仮に、実プリストローク
が実際のプリストロークと異なる場合には、実プリスト
ロークを目標プリストロークに一致させたとしても実際
のプリストロークが目標プリストロークと異なるものに
なってしまうからである。
ところが、実プリストロークが実際のプリストロークと
異なることが往々にしてあった。
すなわち、マイコンは、実プリストロークを演算するに
際し、第11図に示すようなプリストロークとセンサの
出力電圧との特性を示すマツプを用いており、例えば位
置センサの出力電圧が■である場合には、特性線りから
実プリストロークPSを求める。
ここで、特性線りは、アクチュエータが設定された位置
に正確に取り付けられ、しかもアクチュエータの変位量
(回転t)をタイミングスリーブに伝達するための変位
量伝達系が正確に製造・組み立てられていた場合におけ
るプリストロークと位置センサの出力電圧との関係を示
すものである。
したがって、アクチュエータが正確に取り付けられ、か
つ変位量伝達系が正確に製造・組み立てられていれば、
特性線りから求められる実プリストロークは実際のプリ
ストロークと一致する。
しかるに、アクチュエータを設定された位置に誤差なく
正確に取り付け、かつ変位量伝達系を正確に製造・組み
立てること、つまり実際のプリストロークとセンサの出
力電圧との特性が特性1i1Lと一致するように取り付
けることは至難であり、アクチュエータの取り付は位置
等には誤差がある。
この結果、実際のプリストロークとセンサの出力電圧と
のなす特性線が特性線りと異なるものになり、特性線り
から求めた実プリストロークが実際のプリストロークと
異なるものになってしまうのである。
上記のような問題を解消するために、特開昭63−10
5274号公報、実開昭63−140152号公報に記
載のものがそれぞれ提案されている。
前者の公報に記載のものは、マイコンに最大プリストロ
ーク(基準プリストローク)P8.を記憶させておくと
ともに、実際のプリストロークが最大プリストロークP
 1!11であるときのセンサの出力電圧Vlを検出す
る。そして、最大プリストロークPslとそのときの出
力電圧v1とによって表される点を上記マツプ上に描き
、この点を通るように特性線りを平行移動させることに
よって特性線L1を得る。この特性線り、を特性線りに
代えて用い、実プリストロークを演算するものである(
以下、1点学習方式という)。
また、後者の公報に記載のものは、マイコンに2つの基
準プリストロークとして最大および最小プリストローク
Ps+、P□を記憶させておき、実際のプリストローク
が最大および最小プリストロークP 81+  P l
i!であるときの位置センサの出力電圧V 、 L  
V 、1をそれぞれ検出する。そして、検出した出力電
圧V、、V、  と2つの基準プリストロークP li
l+  P stとから特性線り、を演算し、この特性
線り、に基づいて実プリストロークを求めるものである
(以下、2点学習方式という)。
なお、いずれのものにおいても、プリストロークの正確
さを確保するために、特性線り、、L、の演算について
はエンジンを起動する都度行うようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 1点学習方式のものにおいては、最大プリストロークと
そのときのセンサの出力電圧とによって定められる1点
を求め、その1点まで特性線りを平行移動したものが特
性線り、になると仮定している。しかし、アクチュエー
タの取り付は誤差等の態様によっては、求めるべき特性
線が特性線りと平行でなく、特性線り、または特性線L
4であったりする。このような場合には、最大プリスト
ロークP□側では実プリストロークと実際のプリストロ
ークとがほぼ一致するが、最小プリストロークP□側に
おいては実プリストロークが実際のプリストロークと大
きく相違してしまう。このため、プリストロークを正確
に制御することができないという問題があった。
一方、2点学習方式のものにおいては、最大および最小
プリストロークと各プリストロークのときの出力電圧の
2点から特性線り、を求めているので、その特性線り、
は実際の特性線とほぼ一致する。したがって、プリスト
ロークを正確に制御することができる。
しかしながら、2点学習方式のものにおいては、最大お
よび最小プリストローク時のセンサの出力電圧をそれぞ
れ求める必要上、エンジンを起動する都度、タイミング
スリーブを最大プリストローク位置から最小プリストロ
ーク位置まで移動させなければならず、その移動に時間
がかかる。このため、エンジンを起動するためのイグニ
ッションキーをスタート位置まで回動させた瞬間にエン
ジンを起動させることができず、タイミングスリーブの
移動が完了するまでエンジンの起動を遅らせる必要があ
る。この結果、操作者にエンジンが故障しているかのよ
うな無用の不安を抱かせるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解消するためになされたもの
で、プリストロークを正確に制御することができ、しか
もキーONとほとんど同時にエンジンを起動することが
できる燃料噴射ポンプのプリストローク調節装置を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明に係る燃料噴射ポンプのプリストローク調節装
置は、第1図に示すように、プランジャ1の外周に摺動
自在に嵌合したタイミングスリーブ2をプランジャ1の
軸線方向へ変位させてプリストロークを調節するアクチ
ュエータ3と、このアクチュエータ3の変位量を検出す
るセンサ4と、エンジンの運転状態に基づいて目標プリ
ストロークを演算する目標プリストローク演算手段5と
、予め定められた基準プリストロークと実際のプリスト
ロークが基準プリストロークであるときの前記センサ4
の出力値とに基づいてプリストロークとセンサ4の出力
値との特性を演算する特性演算手段6と、この特性演算
手段6によって演算された特性を記憶する特性記憶手段
7と、この特性記憶手段7によって記憶された特性に基
づき前記センサ4の出力値から実プリストロークを演算
する実フリストローク演算手段8と、実プリストローク
と目標プリストロークとに基づいて前記アクチュエータ
3を制御する制御手段9とを備えている。
以上の構成は、従来の燃料噴射ポンプのプリストローク
制御装置と同様である。
さらに、この発明の噴射ポンプのプリストローク制御装
置においては、実際のプリストロークが前記基準プリス
トロークと異なる予め設定された設定プリストロークで
ある際に前記センサ4の出力値が予め定められた設定出
力値となるように前記アクチュエータ3を取り付け、前
記設定プリストロークおよび前記設定出力値を記憶する
設定値記憶手段lOを設けており、しかも、前記マツプ
演算手段6に、前記基準プリストロークおよびそのとき
の前記センサ4の出力値と前記設定プリストロークおよ
び前記設定出力値とから前記特性を演算させるようにな
っている。
[作用] 特性演算手段6は、基準プリストロークおよびそのとき
のセンサ4の出力信号と、設定値記憶手段10に記憶さ
れた設定プリストロークおよび設定出力値とから、プリ
ストロークとセンサ4の出力信号との特性を演算する。
この特性は特性記憶手段7によって記憶される。実プリ
ストローク演算手段8は、特性記憶手段7に記憶された
特性に基づいてセンサ4の出力信号から実プリストロー
クを演算する。演算された実プリストロークは制御手段
9に入力される。制御手段9では、実プリストロークと
目標プリストローク演算手段5によって演算された目標
プリストロークとに基づいてアクチュエータ3を制御す
る。
ここで、実際のプリストロークが設定プリストロークで
あるときセンサの出力値が設定出力値になるように、ア
クチュエータ3が取り付けられているから、実際のプリ
ストロークとセンサの出力値とのなす特性は、設定プリ
ストロークおよび設定出力値を満足する特性になってい
る。一方、特性演算手段6は、基準プリストロークおよ
びそのときのセンサの出力値のみならず、設定プリスト
ロークおよび設定出力値からプリストロークとセンサの
出力値との特性を演算するのであるから、演算された特
性は、実際のプリストロークとセンサの出力値との特性
と正確に一致する。
なお、アクチュエータの取り付けについては、実際のプ
リストロークとセンサの出力信号との特性が予め設定さ
れた特性と完全に一致するようにアクチュエータを取り
付けるのでなく、設定値記憶手段10によって記憶され
た設定プリストロークと設定出力値によって定められる
1点を満足するように取り付けるだけであるから、正確
にかつ容易に行うことができる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について、第2図ないし第1
0図を参照して説明する。
第2図は、この発明に係る燃料噴射装置全体の概略構成
を示すものであり、この図から明らかなように、燃料噴
射装置は、燃料を加圧すための燃料噴射ポンプPと、こ
の燃料噴射ポンプPのプリストロークを調節するための
アクチュエータAと、燃料噴射ポンプPおよびアクチュ
エータAを制御する制御手段Cとを備えている。
まず、第3図に基づいて燃料噴射ポンプPについて説明
すると、燃料噴射ポンプPのポンプ本体11には、その
内部を上下に貫通する貫通孔12が形成されており、貫
通孔12の上端部にはバレル13が挿入固定されている
。このバレル13の下端部には、プランジャ14の下端
部が摺動自在に、かつ回転自在に挿入されている。この
プランジャ14は、ばね15によりタペットアセンブリ
16を介してカム軸17に押圧接触せしめられており、
カム軸17の回転に追随して往復動(上下動)し、上動
時に燃料加圧室18内の燃料を加圧するようになってい
る。なお、加圧された燃料は、デリバリバルブ19を介
して燃料噴射ノズル(図示せず)に圧送される。
燃料噴射ポンプPのプリストロークおよび燃料噴射量を
調節するために、プランジャ14の内部には、その上端
面から下方に延びる縦孔14aが形成されるとともに、
この縦孔14aの下端部から横方向に延びてプランジャ
14の外周面に開口する横孔14bが形成されており、
プランジャ14の外周面には、横孔14bの開口部から
上方へ延びる縦溝14cが形成されるとともに、縦溝1
4Cの上端部から螺旋状に延びるリード14dが形成さ
れている。
また、プランジ中14の中央部外周には、タイミングス
リーブ20が摺動自在に、かつ相対回動自在に設けられ
ている。このタイミングスリーブ20には、その内外周
面を貫通するスピルポート20aが形成されている。な
お、タイミングスリーブ20の外周面には、上下方向に
延びる案内溝20bが形成されており、この案内溝20
bに嵌まり込んだビン21によって回動が阻止されてい
る。
さらに、プランジャ14の下端部には、コントロールス
リーブ22が上下方向へ相対移動自在に、かつ相対回動
不能に嵌合されている。このコントロールスリーブ22
は、コントロールロッド23によって回動せしめられる
ようになっている。なお、コントロールロッド23は、
ガバナ(図示せず)に連結されている。
上記構成において、プランジ中14の往動当初は、横孔
14bがタイミングスリーブ20から露出している。し
たがって、燃料加圧室18内の燃料は、プランジャ14
が往動しても縦孔14aおよび横孔14bを通って燃料
溜まり24に流出するだけであり、加圧されることがな
い。
プランジャ14の往動により、その横孔14bがタイミ
ングスリーブ20によって遮蔽されると、プランジャ1
4による燃料加圧が開始する。プランジャ14の往動開
始後、燃料加圧が開始されるまで、つまり横孔14bが
タイミングスリーブ20によって遮蔽されるまでの間に
プランジャ14が往動する距離がプリストロークである
。したがって、プリストロークは、タイミングスリーブ
20を上下方向へ変位させることによって調節可能であ
り、上方へ変位させるとプリストロークが大きくなり、
下方へ変位させるとプリストロークが小さくなる。なお
、タイミングスリーブ20がバレル13に突き当たるこ
とにより、最大プリストローク(基準プリストローク)
が規制されている。
最大プリストロークは、燃料噴射ポンプの機種に応じて
高精度かつ一定に定められている。最大プリストローク
を精度よく一定にするために、バレル13の下端面に調
節用のシムを配置することもある。
プランジャ14がさらに往動し、リード14dがスピル
ポート20aと対向すると、燃料加圧室18内の燃料が
、縦孔14a、横孔14b1縦溝14C1リード14d
およびスピルポートlOaを介して燃料溜まり24に流
出する。これによって燃料の加圧が終了し、ひいては燃
料噴射が終了する。横孔14bがタイミングスリーブ2
0によって遮蔽されてからり−ド14dがスピルポート
10aと対向するまでの間にプランジャ14が移動する
距離によって燃料噴射量が決定される。したがって、燃
料噴射量は、コントロールロッド23によりコントロー
ルスリーブ22を介してプランジ中14を回動させ、リ
ード14dのスピルポート20aとの対向箇所を変える
ことによって調節可能である。
また、タイミングスリーブ20を上下方向へ変位させて
プリストロークを調節するために、ポンプ本体11には
、軸線を水平方向に向けたタイミングロッド25がその
軸線を中心として回動自在に支持されている。このタイ
ミングロッド25には、タイミングロッド25の径方向
に延びるピン26の基端部が固定されている。このピン
26の先端部には、球面部26aが形成されており、こ
の球面部26aがタイミングスリーブ20の外周面に形
成された保合溝20Cに嵌まり込んでいる。
したがって、タイミングロッド25が回動すると、タイ
ミングスリーブ20がピン26を介して上下方向へ変位
せしめられることになる。
タイミングロッド25の一端部は、ポンプ本体11から
外部に突出しており、その突出した端部には、第6図に
示すように、0字リンク27が固定されている。この0
字リンク27は、第7図に示すように、溝部27aが形
成されることによってU字状をなすものであり、溝部2
7aは、タイミングロッド25の軸線CIと直交する方
向に延びている。
また、ポンプ本体11のタイミングロッド25が突出す
る箇所には、第4図および第5図に示すように、2つの
位置決めピン(図示せず)によって精度よく位置決めさ
れたブラケット28がボルト29によって固定されてい
る。このブラケット28は、ポンプ本体1と逆側を向く
端部が開放された浅い容器状をなすものであり、その内
部に上記0字リンク27が配置されている。なお、ブラ
ケット28のポンプ本体l側の端部がタイミングロッド
25によって貫通されているのは勿論である。
ブラケット28の開放部側端部には、アクチュエータA
がボルト30によって固定されている。
このアクチュエータAは、両端が開放した枠状をなし、
ブラケット28に一端面を突き当てた状態でボルト30
によって固定されたケーシング31と、このケーシング
31の他端面(こボルト33によって固定され、ケーシ
ング31の他端開放部を遮蔽する蓋体32とを備えてい
る。
ケーシング31の内部には、第6図に示すステータ34
が固定されるとともに、ロータ35が回動自在に支持さ
れている。このロータ35は、ばね36によって矢印B
方向へ付勢される一方、ステーク34に巻回されたコイ
ル37に通電することにより、朱印A方向へ回動するよ
うになっている。勿論、ロータ35の矢印A方向への回
動量は、コイル37に対する通電量に比例する。また、
ロータ35の回動量は、ポテンシ璽メータ等の位置セン
サ(図示せず)によって検出されており、センサの検出
信号(電圧)は、上記制御手段Cに入力されるようにな
っている。
上記ロータ35には、その軸線CIをロータ35の軸線
と一致させて0字リンク27側へ向かって突出する出力
軸38が一体的に設けられている。
この出力軸38の先端面には、軸線C2から偏心した箇
所に球状をなす係合部38aが一体的に設けられている
。この係合部38aは、0字リンク27の溝部27a嵌
め込まれている。ここで、係合部38aは、溝部27a
の幅とほぼ同一直径を有している。この結果、保合部3
8aは、溝部27aに対し、溝部27aが延びる方向、
つまりタイミングロッド25の径方向へは相対移動可能
であるが、タイミングロッド25の周方向へは移動不能
になっている。
上記構成において、コイル37に通電してロータ35を
矢印A方向へ回動させると、それに応じて0字リンク2
7およびタイミングロッド25が同方向へ回動し、タイ
ミングスリーブ20が下方へ変位せしめられる。この結
果、プリストロークが減少する。一方、コイル37に対
する通電を停止または減少すると、ばね36の付勢力に
よってロータ35が矢印B方向へ回動せしめられ、タイ
ミングスリーブ20が上方へ変位せしめられる。
この結果、プリストロークが増大する。なお、コイル3
7に対する通電を停止すると、ばね37の付勢力により
、タイミングスリーブ20はバレル13に突き当たるま
で変位せしめられる。つまり、最大プリストロークの状
態になる。
次に、制御手段Cについて説明すると、制御手段Cはマ
イコンからなるものであり、回転数および負荷等によっ
て代表されるエンジンの運転状態に基づいて目標プリス
トロークを演算する一方、プリストロークとセンサの出
力電圧との特性マツプ(以下、単にマツプと略称する。
)に基づき、センサの出力電圧から実プリストロークを
演算する。
そして、実プリストロークが目標プリストロークと一致
するように7クチニエータAを制御するものである。
以上の構成は、従来の燃料噴射ポンプのプリストローク
制御装置と同様であるが、この発明のプリストローク制
御装置は、プリストロークを正確に制御するために、さ
らに次のような構成を有している。
アクチ一エータAは、実際のプリストロークが最大プリ
ストロークと異なる予め設定された設定プリストローク
になっているとき、センサの出力電圧が予め設定された
設定出力電圧になるよう、正確に位置調整されてブラケ
ット28に取り付けられている。
アクチユエータAをそのように取り付けるに際し、その
取り付けを容易に行うために次のような構成が採用され
ている。すなわち、ブラケット28のアクチュエータA
が取り付けられる端面28aには、位置決めピンが39
が固定される一方、アクチ一エータAのケーシング31
のブラケット28に突き当たる端面31aには、位置決
めピン39が回動自在に嵌合する嵌合孔31bが形成さ
れている。ここで、位置決めピン39は、第7図に示す
ように、軸線C8と平行に配置され、しかも最大プリス
トローク状態において0字リンク27の溝部27aが延
びる方向と直交し、かつ軸線C2と直交する仮想線l上
に配置されている。したがって、0字リンク27を第7
図において実線で示す位置(最大プリストロークが得ら
れる位置)から回動させて位置固定し、その状態でケー
シング31を位置決めピン39を中心に回動させると、
出力軸38およびロータ35が回動し、ロータ35の回
動に伴ってセンサの出力電圧が変化する。
よって、実際のプリストロークが設定プリストロークで
あるとき、センサの出力電圧が設定出力電圧になるよう
に調整するには、実際のプリストロークが設定プリスト
ロークになるように0字リンク27を位置調整して固定
し、その状態を維持しりりアクチュエータ八を回動させ
、センサの出力電圧が設定出力電圧となるように位置調
整すればよい。このような調整のより具体的な方法につ
いては後述する。
なお、ケーシング31の位置決めピン39を中心とする
回動を可能ならしめるため、ケーシング31に形成され
たボルト挿通孔31bは、位置決めピン39を中心とし
て円弧状に延びる長孔とされている。また、アクチュエ
ータAを取り付けた後に何らかの理由によってその取り
付は位置が狂った場合に、アクチュエータAを元の取り
付は位置に容易に戻し得るよう、ブラケット28とケー
シング31との互いに隣接する側面には、位置決めピン
39を中心とする円弧面28b、31dがそれぞれ形成
されており、円弧面28b、31dには、合いマーク2
8C,31eが同時刻印することによって形成されてい
る。
また、制御手段Cは、上記設定プリストロークおよび設
定出力電圧をROM等に記憶しており、最大プリストロ
ーク(基準プリストローク)およびそのときのセンサの
出力電圧のみならず、設定プリストロークおよび設定出
力電圧からマツプを演算するようになっている。
マツプ演算は、プログラムにしたがって行われる。これ
を第9図および第10図に基づいて説明する。
イグニッションキーをONにしてエンジンを起動すると
、第9図に示すプリストローク制御のプログラムが実行
される。プログラムのスタート後、ステップ101にお
いてマツプ作製終了フラ・ラグがセットされているか否
かが判断される。エンジンの起動直後はフラッグがセッ
トされていない。
したがって、ステップ102に進み、マツプ作製が行わ
れる。
マツプ作製は、第10図に示すマツプ作製プログラムに
したがって行われる。まず、ステップ201において、
基準プリストローク(最大プリストローク)の読み取り
が行われる。なお、基準プリストロークはROM等の記
憶手段に予め記憶されている。次に、実際のプリストロ
ークが基準プリストロークであるときのセンサの出力電
圧の読み取りが行われる。このとき、エンジンの停止時
には、タイミングスリーブ20がバレル13に突き当た
ることにより、実際のプリストロークが基準プリストロ
ークになっているので、センサの出力電圧の読み取りは
ニンジン起動後瞬時に行うことができる。
なお、基準プリストロークの読み取りとセンサの出力電
圧の読み取りとは順序を逆にしてもよい。
次に、ステップ203において設定プリストロークおよ
び設定出力電圧の読み取りが行わる。そして、基準プリ
ストロークおよびそのときのセンサの出力電圧と、設定
プリストロークおよび設定出力電圧とからマツプ演算が
行われる(ステップ204)。演算されたマツプは、R
AM等の記憶手段に書き込まれる(ステップ205)。
その後、ステップ206においてマツプ作製終了フラッ
グがセットされる。
マツプ作製が終了すると、再びステップ101に戻る。
このときには、ステ・yブ206においてマツプ作製終
了フラッグがセットされているので、ステップ101に
おける判断がYESになる。この結果、ステップ103
へ進み、プリストローク制御が行われる。プリストロー
ク制御は、センサの出力電圧からマツプに基づいて実プ
リストロークを演算し、この実プリストロークが目標プ
リストロークと一致するように、アクチュエータAを制
御するものである。この制御方法は、従来のものと同楊
であるのでその詳細については説明を省略する。
このように、この発明のプリストローク制御装置におい
ては、実際のプリストロークが設定プリストロークであ
るときに、センサの出力電圧が設定出力電圧になるよう
に、アクチュエータAを取り付け、基準プリストローク
およびそのときのセンサの出力電圧とによって定められ
る点と、設定プリストロークと設定出力電圧とによって
定められる点との2点から特性マツプを演算しているか
ら、演算されたマツプは実際のプリストロークとセンサ
の出力電圧との特性と正確に一致する。したがって、プ
リストロークを正確に制御することができる。
しかも、設定プリストロークおよび設定出力電圧は予め
設定されているものであるから、タイミングスリーブ2
0を基準プリストローク位置から設定プリストローク位
置まで変位させる必要がない。したがって、マツプ演算
をエンジンの起動とほぼ同時に行うことができる。
なお、アクチュエータAの取り付けについては、実際の
マツプ全体が設定されたマツプ全体と一致するように取
り付けることなく、実際のプリストロークが設定プリス
トロークであるとき、センサの出力電圧が設定出力電圧
と一致するように取り付けるだけであるから、容易に行
うことができる。
次に、実際のプリストロークが設定プリストロークであ
るとき、センサの出力電圧が設定出力電圧となるように
アクチュエータAを取り付けるための具体的方法につい
て、第7図および第8図に基づいて説明する。
まず、アクチュエータAをブラケット28に取り付けて
仮固定する。このときの取り付は精度は、あまり問題に
ならないが、正しい取り付は位置に近いほどよいのは勿
論である。
アクチュエータAの取り付は後、タイミングスリーブフ
20をバレル13に突き当て、実際のフリストロークが
基準プリストローク(最大プリストローク)p、、にな
るようにセットするとともに、このときのセンサの出力
電圧vlを求める。
次に、アクチュエータAに通電し、0字リンク27をブ
ラケット28に螺合させた調整ボルトBに突き当たるま
で第7図の矢印C方向へ回動させ、タイミングスリーブ
20をプリストロークが小さ(なるように(下方へ)変
位させる。このときの実際のプリストロークP□および
センサの出力電圧V、を求める。なお、プリストローク
psnについては、できる限り小さくするのが望ましい
次に、基準プリストロークPIIIおよびその時の出力
電圧V、と、プリストロークP、、および出力電圧V、
とから仮想の特性線りを求める。
次に、特性線りからプリストロークが設定プリストロー
クP soであるときの出力電圧V、を求める。
次に、調整ボルトBによって0字リンク27を矢印り方
向へ回動させ、センサの実際の出力電圧がvsになるよ
うに調整する。この調整により、0字リンク27がボル
トBに突き当たった状態においては、実際のプリストロ
ークが設定プリストロークP、。になる。
次に、0字リンク27が調整ボルトBに突き当たった状
態を維持しつつ、アクチュエータAを位置決めピン39
を中心に回動させ、センサの実際の出力電圧が設定出力
電圧v0になるように調整する。調整後、アクチュエー
タAを固定する。
なお、調整後、調整ボルトBについては取り外す。調整
ポル)Bが螺合されていたねじ孔については、他の部材
によって遮蔽しておく。
上記のように調整された結果、実際のプリストロークが
設定プリストロークである際にはセンサの出力電圧が設
定出力電圧になる。したがって、基準プリストロークP
□およびそのときのセンサの出力電圧V、′(アクチュ
エータAの取り付は位置を上記のように調整した結果、
基準プリストロークpstのときのセンサの出力電圧は
、■、からv、′に変わっている。)と、設定プリスト
ロークP soおよび設定出力電圧v6とから求められ
る特性線り、は実際の特性線と一致する。
なお、上記の実施例においては、実プリストロークを演
算するために、マツプを求めているが、マツプに代えて
特性を示す関係式を求め、この関係式に基づいて実プリ
ストロークを演算するようにしてもよい。
また、アクチュエータAをブラケット28を介してポン
プ本体11に取り付けて(Xるが、ポンプ本体11に直
接取り付けるようにしてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の燃料噴射ポンプのプリ
ストローク制御装置においては、実際のプリストローク
が設定プリストロークであるときにセンサの実際の出力
値が設定出力値となるようにアクチュエータを取り付け
、実ブリストロークを演算するためのプリストロークと
センサの出力値との特性を、基準プリストロークおよび
そのときのセンサの出力値と、設定プリストロークおよ
び設定出力値とから演算するものであるから、演算して
求めた特性は実際の特性と正しく一致する。
したがって、特性から求めた実プリストロークが実際の
プリストロークと一致し、よってプリストロークを正確
に制御することができる。また、特性の演算に際しては
、タイミングスリーブを変位させる必要がないから、特
性の演算を瞬時に行うことができる。したがって、エン
ジンをスイッチONと同時に起動させることができ、エ
ンジンに故障があるかのような無用の心配を操作者が抱
くのを防止することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は特許請求の範囲に対応した構成を示す図、第2
図ないし第10図はこの発明の一実施例を示すもので、
第2図はその概略構成を示す図、第3図は燃料噴射ポン
プを縦断して示す断面図であって、第4図の■−■矢視
断面図、第4図および第5図は燃料噴射ポンプの一部と
アクチュエータとを示す図であって、第4図はその側面
図、第5図は第4図の一部切欠き■矢視図、第6図はプ
リストロークの調節機構を示す斜視図、第7図および第
8図は設定プリストロークの際にセンサの出力電圧が設
定出力電圧になるようにアクチュエータを取り付けるた
めの取り付は方法を説明するためのもので、第7図はU
字リンクと調整ボルトとの関係を示す図、第8図は仮想
の特性線りと実プリストロークを演算するための最終的
に求められる特性線り、とを示す図、第9図はプリスト
ローク制御のためのフローチャートを示す図1、第10
図はマツプ作製のためのフローチャートを示す図、第1
1図はプリストロークとセンサの出力電圧との正しい特
性線と、アクチュエータの取り付は誤差等がある場合の
特性線とを示す図である。 1・・・プランジャ、2・・・タイミングスリーブ、3
・・・アクチュエータ、4・・・センサ、5・・・目標
フリストローク演算手段、6・・・特性演算手段、7・
・・特性記憶手段、8・・・実プリストローク演算手段
、9・・・制御手段、10・・・設定値記憶手段、P・
・・燃料噴射ポンプ、A・・・アクチュエータ、C・・
・制御手段、14・・・プランジャ、20・・・タイミ
ングスリーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  プランジャの外周に摺動自在に嵌合したタイミングス
    リーブをプランジャの軸線方向へ変位させてプリストロ
    ークを調節するアクチュエータと、このアクチュエータ
    の変位量を検出するセンサと、エンジンの運転状態に基
    づいて目標プリストロークを演算する目標プリストロー
    ク演算手段と、予め定められた基準プリストロークと実
    際のプリストロークが基準プリストロークであるときの
    前記センサの出力値とに基づいてプリストロークとセン
    サの出力値との特性を演算する特性演算手段と、この特
    性演算手段によって演算された特性を記憶する特性記憶
    手段と、この特性記憶手段によって記憶された特性に基
    づき前記センサの出力値から実プリストロークを演算す
    る実プリストローク演算手段と、実プリストロークと目
    標プリストロークとに基づいて前記アクチュエータを制
    御する制御手段とを備えた燃料噴射ポンプのプリストロ
    ーク制御装置において、実際のプリストロークが前記基
    準プリストロークと異なる予め設定された設定プリスト
    ロークである際に前記センサの出力値が予め定められた
    設定出力値となるように前記アクチュエータを取り付け
    、前記設定プリストロークおよび前記設定出力値を記憶
    する設定値記憶手段を設け、前記マップ演算手段に、前
    記基準プリストロークおよびそのときの前記センサの出
    力値と前記設定プリストロークおよび前記設定出力値と
    から前記特性を演算させることを特徴とする燃料噴射ポ
    ンプのプリストローク制御装置。
JP16269290A 1990-06-22 1990-06-22 燃料噴射ポンプのプリストローク制御装置 Pending JPH0454228A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02218842A (ja) * 1989-02-21 1990-08-31 Hino Motors Ltd 燃料噴射ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02218842A (ja) * 1989-02-21 1990-08-31 Hino Motors Ltd 燃料噴射ポンプ

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