JPH0454163Y2 - - Google Patents

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JPH0454163Y2
JPH0454163Y2 JP1989034921U JP3492189U JPH0454163Y2 JP H0454163 Y2 JPH0454163 Y2 JP H0454163Y2 JP 1989034921 U JP1989034921 U JP 1989034921U JP 3492189 U JP3492189 U JP 3492189U JP H0454163 Y2 JPH0454163 Y2 JP H0454163Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、ブラジヤーのカツプ下縁部に挿入さ
れるブラワイヤーに関する。
「従来の技術」 近年、左右のカツプ下縁部に円弧状のワイヤー
を取付けることにより、着用したときにバストラ
インを整え、バストをアツプさせて美しく見せる
ようにしたブラジヤーが流行している。
第6図にはこのようなブラジヤーの一例が示さ
れている。このブラジヤー11は、左右のカツプ
12,13を有し、これらの両側にベルト14,
15が取付けられ、ベルト14,15は背面側で
図示しないマジツクフアスナーあるいはフツクな
どにより着脱自在に連結されるようになつてい
る。また、一端がカツプ12の上部に連結され、
他端がベルト14の端部に連結された肩紐16
と、一端がカツプ13の上部に連結され、他端が
ベルト15の端部に連結された肩紐17とを有し
ている。なお、肩紐16,17を有しないでベル
ト14,15のみで固定するようにしたものもあ
る。そして、このブラジヤー11には、左右のカ
ツプ12,13の下縁部に沿つてワイヤー18が
表裏面の布の間に埋設されるように縫い込まれて
いる。
このワイヤー18は、例えば第7図に示される
ような円弧状をなしており、この例では前後方向
に薄い板状の角線が用いられているが、丸線で形
成される場合もある。また、ワイヤー18の材質
としては、例えばステンレス、形状記憶合金など
が用いられている。
このブラジヤー11を着用したとき、ワイヤー
18がバストの下方の外周部分に当接し、バスト
ラインを美しく保つ効果が得られる。また、ワイ
ヤー18には、バストによつて外方に開く力が作
用し、ワイヤー18は、この力に対抗できる程度
の剛性を有していなければならない。しかし、ワ
イヤー18の剛性が強すぎると、バストに強く当
たつて違和感や痛みを生じたりするため、上記の
効果が損なわれない程度にソフトな弾力性も必要
とされる。
「考案が解決しようとする課題」 第8図には、同一の断面形状とされたステンレ
スからなるワイヤーと形状記憶合金(TiNi合金)
からなるワイヤーを用いて、荷重に対する変位の
関係を調べた結果が示されている。図中、曲線A
はステンレスの特性を示し、曲線Bは形状記憶合
金の特性を示している。また、点Cは弾性限界を
示し、点Dは永久変形を示している。
このように、ステンレスのワイヤーAは、剛性
が高く(ヤング率は約19000Kgf/mm2)、弾性限界
も高い。しかし、弾性限界以上の変形(荷重)を
加えると永久変形してしまう。一方、形状記憶合
金のワイヤーBでは、剛性は低いが(ヤング率は
約4000〜5000Kgf/mm2)、超弾性効果のため大タ
ワミにも耐えられる。
前述したように、ブラワイヤーは、バストを保
持できるだけの剛性を有しなければならず、しか
も着用感を損なわないようにソフトな弾力性も有
しなければならない。バストが大きくなるほどブ
ラワイヤーの展開長を長くする必要があり、大き
なバストを保持できるだけの剛性を付与しなけれ
ばならなくなる。
第9図には、縦0.7mm、横2.0mmの断面形状を有
するステンレスのワイヤーと形状記憶合金のワイ
ヤーとを用いて展開長の異なる各種のブラワイヤ
ーを作り、このブラワイヤーを広げようとしたと
きにブラワイヤーによつてもたらされる反発力P
を測定した結果を示している。図中、曲線Aはス
テンレスのブラワイヤーの結果を示し、曲線Bは
形状記憶合金のブラワイヤーの結果を示してい
る。また、斜線部分Eは理想的な反発力Pの範囲
を示しており、この斜線部分Eより反発力Pが大
きくなると着用時に痛みを感じるようになり、斜
線部分Eより反発力Pが小さくなるとバストを十
分に保持できなくなる。
このように、ステンレスのブラワイヤーAは、
展開長が長い場合には、理想的な反発力Pが得ら
れるが、展開長が短い場合には、反発力Pが強す
ぎて痛みを感じる傾向となる。また、形状記憶合
金のブラワイヤーBは、展開長が短い場合には、
理想的な反発力Pが得られるが、展開長が長い場
合は、反発力Pが弱いためバストの保持力が十分
に得られなくなる傾向がある。なお、日本人の場
合にはブラワイヤーの展開長の平均は200mm前後
であり、欧米人の場合にはそれよりも長くなる傾
向がある。
ステンレスのブラワイヤーにおいては、ワイヤ
ーの太さを細くすることによつて反発力Pを弱
め、理想的な反発力Pが得られるように調整する
ことができるが、前述したようにステンレスのワ
イヤーは、弾性変形できる範囲が短いので着用感
が悪く、弾性限界を超えて変形を与えると永久変
形してしまうという問題がある。また、形状記憶
合金のブラワイヤーにおいては、ワイヤーの太さ
を太くすることによつて反発力Pを強くし、保持
力を高めることができるが、ワイヤーが重くな
り、コストが高くなり、ワイヤーの幅が広くなつ
てデザインが悪くなるという問題が生じる。
したがつて、本考案の目的は、着用感を損なう
ことなく十分なバスト保持力が得られるようにし
たブラワイヤーを提供することにある。
「課題を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案によるブラワ
イヤーは、ブラジヤーのカツプ下縁部に挿入され
る円弧状をなしたブラワイヤーにおいて、形状記
憶合金からなるワイヤーと、他の弾性金属からな
るワイヤーとが、軸方向に沿つて全長に亙り接合
されて一体化されてなることを特徴とする。
本考案の好ましい態様によれば、ステンレスの
ワイヤーと形状記憶合金のワイヤーとを接合し一
体化することにより形成される。
また、2種類以上のワイヤーの接合方法として
は、接着剤、溶接などの手段により2種類以上の
ワイヤーを貼りあわせる方法、一方のワイヤーに
溝を形成し、この溝に他方のワイヤーを嵌合さ
せ、一方のワイヤーにより他方のワイヤーを抱き
込ませる方法、一方のワイヤーを筒状に形成し、
他方のワイヤーをその内部に挿入する方法など各
種の方法が採用できる。
また、ステンレスワイヤーの断面面積をS1し、
前記形状記憶合金ワイヤーの断面面積S2としたと
き、S1とS2の比が、S1:S2=1:1〜5とされる
ことが好ましい。
「作用」 本考案では、形状記憶合金からなるワイヤー
と、他の弾性金属からなるワイヤーとを、軸方向
に沿つて全長に亙り接合して一体化することによ
り、それぞれのワイヤーの欠点を補つた理想的な
ブラワイヤーを提供することができる。
例えばステンレスのワイヤーと形状記憶合金の
ワイヤーとを接合した場合には、ステンレスのワ
イヤーの弾性変形の範囲が狭いという欠点を形状
記憶合金のワイヤーによつて補い、形状記憶合金
のワイヤーの保持力が弱いという欠点をステンレ
スのワイヤーによつて補うことができ、着用感が
良好で十分なバスト保持力を有するブラワイヤー
を得ることができる。
この場合、ステンレスワイヤーの断面面積S1
と、形状記憶合金ワイヤーの断面面積S2との比
を、S1:S2=1:1〜5となるようにすることに
より、形状記憶合金の超弾性効果(永久変形しに
くい性質)を損なうことなく、適度なバスト保持
力を得ることができる。
「実施例」 第1図及び第2図には、本考案によるブラワイ
ヤーの一実施例が示されている。
このブラワイヤー21は、ブラジヤーのカツプ
下縁部に挿入されるべく全体として円弧状をなし
ており、ステンレスワイヤー22と形状記憶合金
ワイヤー23とが接合されてできている。ステン
レスワイヤー22は、全体として前後方向が薄い
板状をなしており、前後の一方の面の中央に沿つ
て溝22aが形成されている。形状記憶合金ワイ
ヤー23は、断面が楕円形をなす丸線からなり、
上記ステンレスワイヤー22の溝22aに嵌合さ
れる。そして、ステンレスワイヤー22をかしめ
て形状記憶合金ワイヤー23を溝22a内に抱き
込ませることにより、両者を接合し一体化してブ
ラワイヤー21が形成されている。
このブラワイヤー21では、全体をステンレス
で形成した場合と、全体を形状記憶合金で形成し
た場合の中間の剛性が得られる。すなわち、第9
図において、ステンレスワイヤーの曲線Aと形状
記憶合金ワイヤーの曲線Bの中間に位置する曲線
Fで示されるような剛性となる。したがつて、一
般的なブラワイヤーの長さである展開長200mm前
後において理想的な反発力Pが得られる。
また、このブラワイヤー21では、全体をステ
ンレスで形成した場合と、全体を形状記憶合金で
形成した場合の中間の弾力特性が得られる。すな
わち、ステンレスワイヤー22は、変形量に比例
して反発力が高まり、弾性限界を超えると永久変
形してしまう特性がある。また、形状記憶合金ワ
イヤー23は、最初のうちは変形量に比例して反
発力が高まるが、弾性限界を超えて変形させても
反発力はそれ以上増大せず、しかも永久変形しに
くいという特性がある。このため、両者を接合し
たブラワイヤー21では、変形量を大きくしても
反発力は過剰に増大することなく、しかも永久変
形は比較的低く抑えられる。
したがつて、このブラワイヤー21を、第6図
に示したような態様で、ブラジヤー11のカツプ
12,13の下縁部に取付けることにより、着用
感を損なうことなく十分なバスト保持力を付与す
ることができる。
第3図、第4図及び第5図には、ステンレスワ
イヤー22と形状記憶合金ワイヤー23との接合
方法を変えたそれぞれ他の実施例が示されてい
る。
第3図に示す実施例は、前後方向に薄い比較的
フラツトな形状をなすステンレスワイヤー22の
一方の面に、平行な2つの溝22a,22bを形
成し、これらの溝22a,22bに丸線からなる
形状記憶合金ワイヤー23,23をそれぞれ嵌合
させ、ステンレスワイヤー22の両側縁部をかし
めて形状記憶合金ワイヤー23,23を抱き込ま
せることにより一体化したものである。
第4図に示す実施例は、ステンレスワイヤー2
2を筒状に成形し、この内部に丸線からなる形状
記憶合金ワイヤー23を挿入して両者を一体化し
たものである。
第5図に示す実施例は、前後方向に薄い板状を
なすステンレスワイヤー22の一方の面の中央部
に沿つて溝22aを形成し、同じく前後方向に薄
い板状をなす形状記憶合金ワイヤー23の一方の
面の中央部に沿つて突条23aを形成し、突条2
3aを溝22aに嵌合させて接着剤等により両者
を接合し一体化したものである。
これらの実施例において、ブラワイヤーとして
の適度な剛性及び弾力特性を得るためには、ステ
ンレスワイヤー22の断面面積S1と、形状記憶合
金ワイヤー23の断面面積S2との比は、S1:S2
1:1〜5となるようにすることが好ましい。
なお、上記実施例は、いずれもステンレスワイ
ヤー22と形状記憶合金ワイヤー23との組合せ
からなるが、本考案は、この組合せに限定される
ものではなく、形状記憶合金ワイヤーと他の弾性
金属ワイヤーとを組合せた各種のブラワイヤーを
提供するものである。
「考案の効果」 以上説明したように、本考案によれば、形状記
憶合金ワイヤーと他の弾性金属ワイヤーとを接合
し一体化することにより、それぞれのワイヤーの
欠点を補つて、理想的な剛性や弾力特性を有する
ブラワイヤーを提供することができる。したがつ
て、このブラワイヤーをブラジヤーに用いること
により、着用感を損なうことなく十分なバスト保
持力を付与し、バストラインを美しく保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるブラワイヤーの一実施例
を示す斜視図、第2図は同ブラワイヤーの断面
図、第3図、第4図及び第5図は本考案によるブ
ラワイヤーのそれぞれ他の実施例を示す断面図、
第6図はブラワイヤーを用いたブラジヤーの一例
を示す斜視図、第7図は従来のブラワイヤーの一
例を示す斜視図、第8図は同一の断面形状とされ
たステンレスからなるワイヤーと形状記憶合金か
らなるワイヤーを用いて荷重に対する変位の関係
を調べた結果を示す図、第9図は各種の材質のブ
ラワイヤーを用いて展開長と反発力との関係を調
べた結果を示す図である。 図中、11はブラジヤー、12,13はカツ
プ、21はブラワイヤー、22はステンレスワイ
ヤー、22a,22bは溝、23は形状記憶合金
ワイヤー、23aは突条である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ブラジヤーのカツプ下縁部に挿入される円弧
    状をなしたブラワイヤーにおいて、形状記憶合
    金からなるワイヤーと、他の弾性金属からなる
    ワイヤーとが、軸方向に沿つて全長に亙り接合
    されて一体化されてなることを特徴とするブラ
    ワイヤー。 (2) 一方のワイヤーに軸方向に沿つた溝が形成さ
    れ、この溝に他方のワイヤーが嵌合され、一方
    のワイヤーに他方のワイヤーが抱き込まされる
    ことにより、接合されて一体化されている請求
    項1記載のブラワイヤー。 (3) 一方のワイヤーが筒状に形成され、他方のワ
    イヤーがその内部に挿入されることにより、接
    合されて一体化されている請求項1記載のブラ
    ワイヤー。 (4) 前記他の弾性金属からなるワイヤーがステン
    レスワイヤーである請求項1〜3のいずれか1
    つに記載のブラワイヤー。 (5) 前記ステンレスワイヤーの断面面積S1と、前
    記形状記憶合金ワイヤーの断面面積S2との比
    が、S1:S2=1:1〜5とされている請求項4
    記載のブラワイヤー。
JP1989034921U 1989-03-28 1989-03-28 Expired JPH0454163Y2 (ja)

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JP1989034921U JPH0454163Y2 (ja) 1989-03-28 1989-03-28

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JPH02125903U JPH02125903U (ja) 1990-10-17
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6229521A (ja) * 1985-07-29 1987-02-07 Chubu Seiyaku Kk 浅在性真菌症の治療剤
JPS6336013U (ja) * 1986-08-22 1988-03-08

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6229521A (ja) * 1985-07-29 1987-02-07 Chubu Seiyaku Kk 浅在性真菌症の治療剤
JPS6336013U (ja) * 1986-08-22 1988-03-08

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