JPH0453912B2 - - Google Patents

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JPH0453912B2
JPH0453912B2 JP60024191A JP2419185A JPH0453912B2 JP H0453912 B2 JPH0453912 B2 JP H0453912B2 JP 60024191 A JP60024191 A JP 60024191A JP 2419185 A JP2419185 A JP 2419185A JP H0453912 B2 JPH0453912 B2 JP H0453912B2
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JP
Japan
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refrigerant
mercaptobenzothiazole
freon
weight
corrosion
Prior art date
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JP60024191A
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English (en)
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JPS61183381A (ja
Inventor
Sumio Akashi
Tatsuya Koizumi
Tetsuzo Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sanshin Chemical Industry Co Ltd
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  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は冷媒組成物に係り、特に自動車用の冷
房装置等に用いるのに好適なフロン系の冷媒組成
物に関する。 (従来の技術) ジクロロジフルオロメタン(フロンR−12)等
のフツ素系炭化水素を冷媒として用いる冷却シス
テム、特に自動車空調用の冷房装置等において
は、冷媒回路がエンジンルームの複雑な構造を通
して設けられているために、冷媒管路の一部を耐
熱性ナイロ等の可撓性のある材料によつて形成す
る場合が多い。このため、長時間の使用の間に冷
媒管路を通して外気の水分が冷却回路を循環する
フロンR−12中にある程度混入することが避けら
れない。このような水分がフロンR−12の飽和水
分溶解度を越えると冷媒回路内で結永して冷媒の
圧力損失や回路の目詰りを生じさせ、さらに冷媒
回路を構成する種々の金属材料を腐食させる。す
なわち、フロンR−12は本来化学的および熱的に
比較的安定な溶媒ではあるが、水分がその中に存
在すると冷媒回路の構成材料等の金属を触媒とし
て加水分解されてハロゲンを放出し、これが水中
でフツ酸や塩酸を形成して金属材料を侵食する。 このような不具合を防止するために、冷媒とし
てのフロンR−12に対して凍結防止のためのプロ
ピレングリコールあるいはメタノールおよび金属
腐食の抑制剤としての2−メルカプトベンゾチア
ゾールまたはベンゾチアゾールを添加してなる組
成の冷媒が提案されている(特開昭57−78476号
および59−81377号)。これらの添加物を含む冷媒
では冷媒回路中に生じる水分の凍結を効果的に防
止することができ、さらに水分による金属の腐食
に対しても従来の冷媒に比較して顕著な改善が得
られる。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、冷房装置を長時間にわたつて実際に運
転した場合には、これらの改良された冷媒を用い
ても混入する水分によるフロンR−12の加水分解
がある程度生じこれにともなつて金属の腐食をも
たらすフツ酸、塩酸等が形成される。これに対し
て前記ベンゾチアゾール類の添加によりFe、Cu
等については相当な防食効果が得られるものの、
Al、Mg、Zn等の軽金属やその合金についてはそ
の効果が必ずしも充分でないことが判明した。特
に自動車用の冷房装置等においては軽量化の要請
から通常冷媒回路の大部分がAl等の軽金属によ
つて構成されているので、その防食対策につては
尚一層の考慮が必要である。 (問題点を解決するための手段) 本願発明の目的はこのような従来技術の欠点を
解消し、冷媒回路に使用した際に冷媒の加水分解
に起因する各種金属の腐食を効果的に防止するこ
とのできる冷媒組成物を提供することにある。 前記の目的はジクロロフルオロメタン100重量
部に対して2−メルカプトベンゾチアゾール0.01
〜2.00重量部および2,5−ジメルカプト−1,
3,4−チアジアゾール0.01〜2.00重量部を主成
分とする添加物を含むことを特徴とする本願の第
一の発明に係る冷媒組成物によつて達成される。 すなわち、前記第一の発明においては冷媒とし
てのフロンR−12に対して2−メルカプトベンゾ
チアゾールお2,5−ジメルカプト−1,3,4
−チアジアゾールとの組合せからなる添加物を含
有させることによつてフロンR−12が加水分解を
受けた際にもそれによる冷媒回路の各種構成金属
の腐食を効果的に抑止するようになされている。 本願発明の冷媒組成物においては、前記2−メ
ルカプトベンゾチアゾールの含有量はフロンR−
12の100重量部に対して好ましくは0.01〜2.00重
量部、さらに好ましくは0.05〜1.00重量部の範囲
である。2−メルカプトベンゾチアゾールの含有
量をこれ以上増大させてもそれにともなつてそれ
ほど防食効果の向上が見られずむしろ添加剤の使
用によるコストアツプが問題になる。また多量に
添加すると冷媒流体としてのフロンR−12の流れ
が阻害されて冷媒回路の圧力損失が増大する。一
方2−メルカプトベンゾチアゾールの含有量が
0.01重量部以下では目的とする防食効果が実質的
に得られない。 一方2−メルカプトベンゾチアゾールと組合せ
て用いる2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾールの含有量についても前記2−メルカ
プトベンゾチアゾールの場合についてすでに述べ
たのとほぼ同様な理由によつてフロンR−12の
100重量部に対して好ましくは0.01〜2.00重量部
さらに好ましくは0.05〜1.00重量部の範囲であ
る。 尚、本願の前記各発明の冷媒組成物中において
は、2−メルカプトベンゾチアゾールの一部を2
−メルカプトベンゾチアゾールの一部を2−メル
カプトベンゾチアゾールのアルカリ金属塩たとえ
ばNaまたはK塩の形で用いることも好ましい。
2−メルカプトベンゾチアゾールのアルカリ金属
塩はフロンR−12の加水分解で生じた酸性物質の
中和作用を行い、中和後は2−メルカプトベンゾ
チアゾールとして防錆効果を発揮するものであ
る。 尚、本願の各発明においては前記2−メルカプ
トベンゾチアゾールおよび2,5−ジメルカプト
−1,3,4−チアジアゾールをフロンR−12中
に添加する際にその溶解を容易にするために可溶
化溶媒を加えることが好ましい。かかる可溶化溶
媒としてはメタノール、エタノール、イソプロパ
ノール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド
等のアミド類、テトラヒドロフラン等のエーテル
類および塩化メチレン等のハロゲン化炭化水素な
どのような通常の溶媒、ならびにイオウ化合物と
しての2−メルカプトベンゾチアゾールや2,5
−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾールを
良く溶解するベンゾチアゾール等の化合物を用い
ることができる。 また本願発明の組成物においては、ジクロロフ
ルオロメタン100重量部に対してさらにプロピレ
ングリコール0.1〜2重量部を加えることが好ま
しく、それによつて冷媒回路中の水分の凍結およ
びこの水分によるフロンの加水分解の防止がなさ
れ本願発明の効果が一層効果的に達成される。プ
ロピレングリコールの添加量が2重量部を越える
と可撓性の冷媒管路を構成するナイロン等の材質
の劣化が促進され、一方0.1重量部以下は目的と
する効果が得られない。 (作用) 前記のように本願の前記第一の発明の係る冷媒
組成物においては、フロンR−12に対して2−メ
ルカプトベンゾチアゾールおよび2,5−ジメル
カプト−1,3,4−チアジアゾールを添加する
ことにより、これを自動車の冷房装置に使用した
場合、外気中の水分が冷媒回路に侵入してフロン
R−12に加水分解を生じさせても、それに伴なう
冷媒回路の構成金属材料の腐食が適確に抑止され
る。これはフロンR−12の加水分解時に離脱した
ハロゲンによつてフツ酸、塩酸等の腐食性の生成
物が形成されても前記添加物が金属表面に吸着さ
れてその腐食を抑制するためである。この効果は
冷媒回路の主要構成材料として腐食が問題になる
Alまたはその合金に対しても顕著にあらわれる。 (実施例) 添付の図面に示す自動車用冷房装置を用いて本
願発明の冷媒組成物の凍結防止効果および金属防
食効果について試験を行なつた。 図示の冷房サイクルにおいてフロン系冷媒はコ
ンプレツサ1で高温、高圧の蒸気に圧縮され、コ
ンデンサ2で冷却液化された後、レシーバ3を経
て膨張弁4で断熱膨張されて低温の気体となりさ
らに蒸発装置5で車内空気との熱交換によつて目
的とする冷房を行なうと共に、蒸気状態で再度コ
ンプレツサ1に戻される。 ここで通常の冷房装置では前記レシーバ3に循
環する冷媒から水分を吸着除去するためのモレキ
ユラシーブが充填されているが、ここではこれに
代えてCu、FeおよびAlの試験片を入れ、かつ冷
媒中に所定量の水分を混入して水分が存在する状
態でのフロンR−12の加水分解による金属腐食に
対する本願発明の冷媒組成物の効果を試験した。 実施例 1〜2 既述したシステム概要図の自動車用冷房装置を
用い、第1表に示す組成の冷媒に対して同表に示
す割合の水を添加して水分の凍結性について試験
を行なつた。結果を同表に併記する。なお、同表
中比較例1は純粋なフロンR−12に水を添加した
ものである。 また、水分の詰り発生は膨張弁近傍の冷媒配管
の外表面の着氷および冷房装置からの吹き出し冷
風温度の上昇をもつて判定した。 実施例 3〜5 冷媒としてのフロンR−12に防食剤としての2
−メルカプトベンゾチアゾール(およびそのNa
塩)および2,5−ジメルカプト−1,3,4−
チアジアゾールからなる添加物を本願発明の範囲
内で夫々含みかつ凍結防止剤として一定量のプロ
ピレングリコールを含有する組成物(実施例3〜
5)を用い、かつ比較のためにフロンR−12およ
びこれにプロピレングリコールを加えた冷媒組成
物(比較例2)を用いた。尚、腐食抑止効果は連
続1500時間の運転後における各金属の試験片の腐
食減量(mg/dm2/day)として測定した。結果
を下記第2表に示す。
【表】
【表】
【表】 前記結果に示すように、本願発明の各実施例の
組成物は2−メルカプトベンゾチアゾールおよび
2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ールを含まない比較例の組成物に対してCuおよ
びFeの試料に対する腐食減量が著しく減少する
ことを示しており、腐食が特に問題となるAlに
ついても明らかな防食効果を示している。 (発明の効果) 本発明の冷媒組成物によれば冷媒回路に使用さ
れた冷媒の加水分解による各種回路構成金属の腐
食を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の効果を測定するために用い
た自動車冷房装置の冷却サイクルを示す図面であ
る。 1……コンプレツサ、2……コンデンサ、3…
…レシーバ、4……膨張弁、5……蒸発装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジクロロフルオロメタン100重量部に対して
    2−メルカプトベンゾチアゾール0.01〜2.00重量
    部および2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
    アゾール0.01〜2.00重量部を主成分とする添加物
    を含むことを特徴とする冷媒組成物。 2 前記添加物が2−メルカプトベンゾチアゾー
    ルおよび2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
    アゾールのジクロロフルオロメタンに対する可溶
    化剤を含むことを特徴とする前記特許請求の範囲
    第1項記載の冷媒組成物。
JP60024191A 1985-02-10 1985-02-10 冷媒組成物 Granted JPS61183381A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5778476A (en) * 1980-11-04 1982-05-17 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Refregrerant
JPS5981377A (ja) * 1982-10-30 1984-05-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 冷媒

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