JPH045389B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、現像すべき像支持材上に現像液をス
プレーする装置を有し、直流電源に接続された現
像電極を有する、像担持材上で静電像を液体現像
するための現像装置に関する。

従来の技術水準 電子写真複写材料上で静電像の現像のためのこ
の種の装置は、西ドイツ特許第2507221号明細書
から公知である。この装置は、複写材料上に、帯
電像とは反対の極性で帯電されたトナー粒子を有
するトナー分散液を施与するための一対の送りロ
ーラ更に、帯電像上にトナー分散液を一様に分配
するための分配ローラを備えている。トナー分散
液をスプレーするためのスプレー管が分配ローラ
上に備えられていて、このスプレー管の垂直中線
に対して対照的に配置された一連のノズルをその
パイプジヤケツト内に有する。分配ローラにかけ
られる電圧は、少なくとも、帯電像の白色部分の
像位置における帯電レベルと少なくとも同程度の
大きさであり、帯電像のハイライト面（Volltonf
la¨che）の像位置の帯電レベルより大きくはない。
分配ローラにかけられる電圧は有利に、20〜350
ボルトである。この分配ローラは、対向電極又は
現像電極として作動し、この分配ローラの表面上
に沈着されたトナーは、トナー分散液のスプレー
により洗い落とされ、再使用のために収集槽中に
入る。

西ドイツ特許第2138254号明細書中には、現像
すべき帯電像と同じ極性のバイアス電圧をかける
１以上の現像電極ロールを有し、現像電極ロール
にトナー分散液を供給するための装置を備えた、
電子写真反転現像装置が記載されている。この現
像電極ロールは、複写材料と直接接触せず、使用
トナー分散液のトナー粒子は帯電像と同じ極性を
有している。この現像電極ロールに直接、現像液
が供給され、次いで、これが現像電極により記録
支持材上に達する。この記録支持材の下面に、記
録支持材の下面を支える導電性ロールが配置され
ている。この導電性ロールは、可撓性ブラシによ
り浄化される。

西ドイツ特許出願公開第2332253号明細書には、
現像帯域で、上からトナー分散液で湿らされるア
プリケータローラの下を案内される電子写真複写
材料用の現像装置が記載されている。こうして、
トナー分散液の膜が複写材料上に施こされる。こ
の現像帯域の端部には、１対の圧搾ローラが存在
し、これは、その圧搾により複写材料の表面から
過剰のトナー分散液を除去する。

西ドイツ特許出願公告第2149889号明細書には、
帯電像を有する記録材料への液体トナー用のアプ
リケータ素子としてローラ又は無限循環使用可能
なベルトを有する現像装置が記載されている。現
像剤浴からの脱出及び記録材料への適用の間のア
プリケータ素子の運動経路上の１点に、このアプ
リケータ素子上に沈殿したトナーに伴なう液体量
を減少させる装置がある。この装置は、コロナ放
電電極であつてよい。過剰のトナー又はアプリケ
ータ素子上に残るトナーは、現像の後に、ワイパ
ー、回転ブラシ又はその他の装置により除かれ
る。

この公知の現像装置に共通して、トナー供給が
すべての条件下で一様に行なわれない欠点及び特
にトナーで均一に被われるべきハイライト面の再
現、非像部分のバツクグラウンドのない再現及び
殊に記録材料上のトーンに忠実なスクリーン像の
複写は問題が多いという欠点を有する。実際に使
用される多くの光導電層において、露光による完
全な放電は困難である。実際に、露光された非像
部位にもなお電荷が残る。露光後の光導電層の表
面に残つている電位は、50〜100V及びそれ以上
でありうる。この光導電層のこの挙動は、光によ
り得られた帯電支持材の運動性と現像の間の電界
強度との強力な関係に帰因する。

発明が解決しようとする問題点 前記のような文献公知の状態と組合せて記載し
たように、トナーで均一に被われた完全面を再現
するために、いわゆるロール、ローラ又はプレー
トの形の逆電極、又は現像電極が使用されてお
り、この形は、現像されるべき特別な記録支持材
に適合されている。しかしながら、この種の電極
の使用の際に、非像位置に存在する残留電荷も共
に現像され、現像された像は、バツクグラウンド
を有する。従つて、光導電層上の電荷を相殺する
ために、現像電極に逆電圧をかけることが必要で
ある。この手段によつてのみ、完全にバツクグラ
ウンドのない像の現像が可能となる。しかしなが
ら、現像電極への電圧の適用は、電極上へトナー
を沈殿させ、その作用を非常に迅速に低減させ
る。しかしながら、殊に、トーンに忠実なスクリ
ーン複写の場合に現像条件を一定に保持すべきこ
とが重要であるので、このことは、現像電極を絶
えず浄化すべきであり、一般に単純なすすぎは充
分でないことを意味している。現像電極に付着し
ているトナーを除去するためには、付加的な機械
的又は電気的力を使用すべきである。この浄化工
程は装置及び時間的に経費を必要とする。洗浄除
去又は機械的に除去されるトナーの処理にもかな
りの経費を要する。

本発明の課題は、現像に使用された現像電極の
浄化を必要としないで、一貫した像品質の静電像
の高品質液体現像を行なう現像装置を得ることで
ある。

問題点を解決するための手段 この課題は、本発明により、現像電極が、供給
ロールから巻き戻され、巻取りロールに巻きあげ
られる導電性帯状物より成り、帯状現像電極と像
支持材の表面との間の距離は、帯状現像電極がそ
れを介して案内されるガイドロール少なくとも１
個により調節可能とすることにより解決される。

本発明の１実施態様においては、この現像電極
は、可変直流電源に結合していて、この直流電源
の１極は、像支持材がその上を移動するベースに
接続されている。

本発明のもう１つの態様では、巻取りロールに
可変直流電源が結合されている。

この帯状現像電極もしくは帯状電極は、１個以
上のロールにより案内される。例えばこの帯状現
像電極は、現像液用のスプレー管の前の２個の調
節可能なガイドロール及びスプレー管の後の調節
可能なガイドロールの双方を通過する。この帯状
現像電極をスプレー管の上にある１個の方向転換
ロールの上に通すことが有利である。使用ガイド
ロールの数に応じて、多かれ少なかれ大きい電極
面が生じ、使用現像液の特性及び処理パラメータ
例えば現像速度への適合は容易に可能である。ガ
イドロールの調節により、像支持材の表面に対す
る現像電極の距離は、大きい正確さで調節するこ
とができる。

現像電極を得るための可能な帯状材料は、例え
ば平坦圧延されたか又は粗面化された又は高抵抗
コーテイングを有するアルミニウム製の薄い金属
箔である。同様に、金属蒸着された又は金属張り
されたプラスチツクシート又は紙も使用できる。

本発明により、網点が常にトーンに忠実に再現
され、ハイライト面は、均質に現像され、像のな
い点はバツクグラウンドなしに再現される利点が
得られる。それというのも、残留電荷の相殺のた
めには、像支持材に対向している面上になおトナ
ーが沈澱していない現像電極が常に有効であるか
らである。

実施例 次に添付図面に示されている２つの優れた実施
態様につき、本発明をより詳細に説明する。

第１図は、本発明による現像装置の１実施態様
の概略図であり、第２図は本発明の現像装置のも
う１つの実施態様の概略図である。

本発明による現像装置１は１面で水平に横たわ
つているベース１２を有し、この上に現像される
べき像支持材例えば印刷版が存在するか又は移送
される。像支持材２又は複写材料は、公知方法で
コロナ帯電装置で均質に静電気帯電される電子写
真記録層を上に有する導電性支持層よりなる。引
続き、この帯電層をオリジナルの像と接触させ
て、オリジナルからエピスコープ又はジアスコー
プにより露光する。このようにして得た静電潜像
を、現像装置１中で液体中に分散されたトナー粒
子より成る液体トナーを用いて現像する。

現像装置１の始めと終りに、１対の搬入ローラ
９と１対の搬送ローラ１１が配置されている。

現像すべき像支持材２を、静電像を有する記録
層と共にベース１２上に載せ、搬入ローラ対９の
間の間隙を通してこのローラにより掴み、矢印Ａ
の方向に現像装置１内を搬送する。

ベース１２の中央付近にスプレー管３があり、
これは、公知方法で、中央垂線に対して５〜15゜
の角度で、パイプ周辺に配置された一連のノズル
を有する。この角度は、特に像支持材２の記録層
上への液膜の特に一様な分配を確保する。このス
プレー管の代りに、スロツトノズル又は他のアプ
リケータ装置を備えていてもよい。

搬入ローラ対９の上には、帯状現像電極６の供
給ロール７が配置されている。帯状現像電極６
は、供給ロール７から巻き戻され、ガイドロール
１０を経て、ベース１２から供給ロール７と同じ
高さに配置されている巻取りロール８に案内され
る導電性帯状物である。像支持材２の表面からの
帯状現像電極６の距離は、ガイドロール１０によ
り調節され、この軸は、図示されていない方法で
１〜３mmの範囲で調節される。帯状現像電極６
を、像支持材２の搬送速度と同じ速度で供給ロー
ル７から巻き取りロール８に巻き取るのが有利で
ある。この現像装置１の操作法は、スクリン像の
現像及び複写において特に高い要求がなされる際
にのみ行なわれる。像品質に対する要求がいくら
か低い場合には、帯状現像電極が像支持材２の搬
送の間に静止する際に、かつ、現像電極６が所定
の長さの距離だけ搬送される前に所定の長さの現
像電極６の部分で数枚の例えば５〜10枚の印刷版
が現像されれば充分である。現像電極６の同じ帯
状部分で５〜10回のみの現像では、沈殿トナーに
よる電極の汚れは非常に限られる。通例、現像電
極６は、矢印Ｂの方向で供給ロール７から巻取り
ロール８まで搬送される。もちろん、この現像電
極６を逆方向に、即ち今度は供給ロールとして作
用するロール８から、巻取りロールとして作用す
るロール７に搬送することもできる。

ガイドロール１０の部分で、帯状現像電極６と
感光面との間の距離は0.5mm〜２mmであるが、１
mm〜1.5mmの距離が有利である。帯状現像電極６
の厚さは、20〜100μｍ特に50μｍであり、現像電
極６は300ｍまでが供給ロール７に巻かれていて
よい。現像電極６を形成するこの帯状材料は、一
般に金属箔、特にアルミニウム箔である。この現
像電極の表面は、粗面化され又は平坦圧延されて
いてよいか又は高抵抗コーテイングを有していて
よい。この高抵抗コーテイングは、例えば、現像
電極６の絶縁破壊を充分に阻止するポリスチレン
又はコポリマーであつてよい。

第１図に記載の現像装置の実施態様において
は、可変直流電源４の１極はスライデイング接触
（これは図示されていない）を介して、像支持材
２に対面している現像電極６の面と結合してい
る。約200ボルトまでの直流電圧がこの現像電極
６にかけられる。

像支持材２及び現像電極６の乾燥のための空気
ノズル５又は１３が、それぞれ、現像されるべき
像支持材２の表面からもしくは像支持材２に対面
している現像電極６の面からそれぞれ１〜３mmの
距離で配置されている。

金属箔の代りに、金属蒸着されたか又は金属張
りされたプラスチツク膜を使用することができ
る。金属蒸着されたか又は金属張りされた紙シー
トも、同様に、現像電極の帯状材料として好適で
ある。

第２図に示されている現像装置１の態様におい
ては、帯状現像電極６が案内される数個のガイド
ロール１４〜１７が備えられている。第１図によ
る現像装置の相応する構成要素と一致する現像装
置１の構成要素に関しては同じ符号を用いる。こ
れら構成要素の詳細は繰り返さない。帯状現像電
極６は、供給ロール７から、矢印Ｂの方向で移動
して、２個のガイドロール１４及び１５を経て、
かつ方向転換ロール１８及び２個のガイドロール
１６及び１７を経て、巻取りロール８に至る。

ガイドロール１４〜１７は、像支持材２の表面
から約0.5〜２mmの距離をとつて配置されている。
ガイドロールの距離は、前記の範囲内で調節する
ことができる。方向転換ロール１８は更に、像支
持材２からはなれて、スプレー管３の上に配置さ
れている。

現像装置１のこの態様において、可変直流電源
４の１極は巻取りロール８のローラ芯に結合され
ていて、他の極は、像支持材２がその上にそつて
搬送されるベース１２に接続されている。

この態様において、像支持材２の搬送方向Ａで
示されているスプレー管及び方向転換ロール１８
の前での２個のガイドロール及びスプレー管３の
後での２個のガイドロールの使用により、それぞ
れガイドロール１４と１５及び１６と１７との間
の距離により決められる現像のための大きい電極
面が生じる。第１図による態様と比べたこの大き
い電極面に基づき、使用現像液の特性及び方法パ
ラメータ例えば現像速度即ち像支持材２及び帯状
現像電極の搬送速度への非常に正確な適合は容易
に可能である。

効 果 本発明により、トナー沈殿が完全になく、従つ
て、トーンに忠実な複写を可能とし、すべての現
像された像支持材に関する一定品質を可能とする
現像電極が実際に得られる。更に、この電極は使
用後に捨てられるか又は再使用される場合には、
唯１工程で浄化されるので、この現像電極の作業
の間の浄化は不必要である。この目的に使用され
ている市場にある材料の観点から、この種の現像
電極の経費は低い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施形を示す概略図であ
り、第２図は本発明のもう１つの実施形を示す概
略図である。 １……現像装置、２……像支持材、３……スプ
レー管、４……直流電源、５，１３……空気ノズ
ル、６……現像電極、７……供給ロール、８……
巻取りロール、９……搬入ロール、１０……ガイ
ドロール、１１……搬送ロール、１２……ベー
ス、１４，１５，１６，１７……ガイドロール、
１８……方向転換ロール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 現像されるべき像支持材上に現像液をスプレ
   ーする装置及び直流電源に接続された現像電極を
   有する、像支持材上の静電像を液体現像するため
   の現像装置において、現像電極６は、供給ロール
   ７から巻き戻され、巻き取りロール８上に巻き上
   げられる導電性帯状物より成つていて、像支持材
   ２の表面からの帯状現像電極６の距離は、帯状現
   像電極６がそれを介して案内されるガイドロール
   １０少なくとも１個により調節可能であることを
   特徴とする、像支持材上の静電像を液体現像する
   ための現像装置。 ２ 現像電極６は、可変直流電源４に接続されて
   いて、この直流電源４の１極は、像支持材２がそ
   の上を移動するベース１２に接続されている、特
   許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 巻き取りロール８は可変直流電源４に接続さ
   れている、特許請求の範囲第１項記載の装置。 ４ 帯状現像電極６は、現像液のスプレー管３の
   前及びスプレー管３の後の双方で、それぞれ２個
   の調節可能なガイドロール１４，１５；１６，１
   ７を介して案内される、特許請求の範囲第１項記
   載の装置。 ５ 帯状現像電極６は、スプレー管３の上にある
   方向転換ロール１８を介して案内される、特許請
   求の範囲第４項記載の装置。 ６ 乾燥用の空気ノズル１３及び５が、現像電極
   ６及び像支持材２からそれぞれ１〜３mmの距離を
   とつて配置されている、特許請求の範囲第１項記
   載の装置。 ７ 現像電極６の帯状材料は金属箔である、特許
   請求の範囲第１項記載の装置。 ８ 現像電極６の表面は、粗面化されているか又
   は平坦圧延されているか又は高抵抗コーテイング
   を有している、特許請求の範囲第７項記載の装
   置。 ９ 現像電極６の帯状材料は、金属蒸着されたか
   又は金属張りされたプラスチツクシートである、
   特許請求の範囲第１項記載の装置。 １０ 現像電極６の帯状材料は、金属蒸着された
   か又は金属張りされた帯状紙である、特許請求の
   範囲第１項記載の装置。