JPH0453607B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0453607B2
JPH0453607B2 JP3123184A JP3123184A JPH0453607B2 JP H0453607 B2 JPH0453607 B2 JP H0453607B2 JP 3123184 A JP3123184 A JP 3123184A JP 3123184 A JP3123184 A JP 3123184A JP H0453607 B2 JPH0453607 B2 JP H0453607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
straightening
metal wire
wire
rollers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3123184A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60174229A (ja
Inventor
Hiroshi Nagai
Motoo Asakawa
Kazuhide Yamada
Yoshihiko Shimada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP3123184A priority Critical patent/JPS60174229A/ja
Publication of JPS60174229A publication Critical patent/JPS60174229A/ja
Publication of JPH0453607B2 publication Critical patent/JPH0453607B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、金属細線の捩れ、曲り等の歪を矯正
して高真直性を確保することができる金属細線の
矯正方法および装置に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来、直径1mm前後の金属細線10を矯正する
代表的な方法として、第1図に示すように、ペイ
オフ直後(リール1の出側)に千鳥状に配置した
小径ローラ2をハウジング3に5〜10個並べ、曲
げおよび曲げ戻しを繰り返し行うとともに、この
ハウジング3を互いに直角に交差するように、水
平、垂直に交互配列させたものを1組または数組
用いていた。
細線10の矯正では、線径にくらべて、ローラ
径が相対的に大きくなるため(ローラは、ベアリ
ングの寿命の点から径を小さくするには限界があ
る。)曲げによる塑性変形の領域が中心部付近に
まで十分に達することができず、かつ、曲げおよ
び曲げ戻し時に、細線が捻転しやすく、矯正が細
線長手方向に均一に行われないことがあつた。
(ハ) 発明の目的 本発明の目的は、金属細線(直径3〜0.3mm)
の矯正中に細線の捻転を防止し、細線中心部付近
まで曲げ矯正を与え、引張り力を加えた矯正を可
能にし、調整を容易にし、装置全体を小型化する
金属細線の矯正方法および装置を得ることにあ
る。
(ニ) 発明の構成 本発明の金属細線の矯正方法は、金属細線の線
径の10〜50倍の溝底径を有するローラを上段、中
段、下段に千鳥状に配置し、矯正前期の段階にお
いては金属細線を中段および下段の各ローラの外
側に交互に線掛けして大きな塑性曲げおよび曲げ
戻しを与え、矯正後期の段階においては金属細線
を中段および上段の各ローラの内側に交互に線掛
けして小さな塑性曲げおよび曲げ戻しを与えて仕
上矯正を行うことを特徴としている。
本発明の金属細線の矯正装置は、架台と、該架
台上に固定される支持台と、金属細線のパスライ
ンにそつて配置された複数個のローラを有してい
て前記支持台上に固定される3段式矯正機とから
なり、該3段式矯正機のハウジングを調整ねじに
よつて前記支持台に関して水平面内で移動させ、
前記パスラインの下流側に配置されたローラ群の
各軸受箱を調整ねじによつて垂直面内で移動させ
て、前記ローラを前記パスラインに一致させるよ
うに調節することを特徴としている。
本発明の方法にもとづくローラ配置を第2図に
示す。ローラ2は金属細線10の出側から#1〜
9と付番する。下段S1には3個、中段S2には
5個、上段S3には1個のローラ2をそれぞれ配
置する。
金属細線10の通し方には3通りある。第1の
縫通は、第2図Aに示すように、#3,#4,
#5のローラ2で金属細線10に大きな曲げを与
える。第2の縫通は、第2図Bに示すように、
#3,#4,#5,#6のローラ2で金属細線1
0に大きな曲げを与える。第3の縫通は、第2図
Cに示すように、#3,#4,#5,#6,#7
のローラ2で大きな曲げを与えている。図A,
B,Cに共通して、金属細線10は#2のローラ
により#3のローラの曲げ方向とは逆に曲げら
れ、#1のローラにより#3のローラと同じ方向
に曲げを与えて矯正を完了する。
本発明の方法による金属細線の矯正機能の特長
は、下記のとおりである。
(1) 線の通し方には前述したように第2図A,
B,Cに示したように、3種類を例示した。い
ずれも、細線が3〜5回にわたりローラ径とほ
ぼ同一曲率になるように、すなわち、ローラに
細線がなじむように曲げられることにより、曲
げおよび曲戻しによる塑性変形が細線の中心部
近くまで到達する。その結果、細線の曲り癖、
残留応力等があつたとしても、矯正により十分
除去されることになる。実験の結果では、Aの
ほぼ3回曲げで十分であり、多くともCの5回
程度でよい。
(2) 一般に、ローラ径に対し線径が小さい(D/
d≧10)場合、2段式による交互曲げ、すなわ
ちベンデイング工程では、曲げの後の曲戻しの
さいに金属細線が、不安定座屈を起し、捩れが
生じ、捩れながらベンデイングされることにな
る。ところが、本発明のようにローラに細線を
密着するように巻き掛けると、捻転が生じても
捻転を許容する抵抗が大きくなるため、ローラ
#4〜#9間はもちろんのこと、ローラ#1〜
#3においても捩れにくくなる。したがつて、
細線の長手方向に対して矯正が定常的に行われ
るため、一様な真直性が得られる。
(3) #1〜#2のローラは整直用ローラで、#3
〜#9で粗矯正された後、緩やかに曲げ、曲戻
しを与えて真直にする工程である。上記(2)で述
べたように、細線に捻転がないため、長手方向
に一様な矯正ができる。#2,#3のローラ間
に比較して、#1,#2のローラ間を多少大き
くしておけば、曲げによる曲率を徐々に緩やか
にすることができる。
以上の点から、寸法の相対関係は下記の範囲が
望ましい。
線径(第3図)/ローラ溝底径(第2図): d/D=0.1〜0.02 ピツチ(第2図)/ローラ溝底径: P/D=0.5〜1.5 下ローラ距離(第2図)/ローラ溝底径: E1/D=0〜3 上ローラ距離(第2図)/ローラ溝底径: E2/D<1 #1,#2ローラ間距離/#2,#3ローラ間
距離: P1/P=1〜3 なお、ローラ溝形状については、装置のより一
層高い効果を出すために、下記の範囲が望ましい
(第3図参照)。
線径/ローラ溝半径:d/R=1.8〜2.0 線径/ローラ溝幅:d/W=0.9〜1.0 線径/ローラ溝深さ:d/H≦2.0 ただし、d=3〜0.3mm #3〜#9のローラ数は、特に限定されない。
また、#3〜#9間のピツチPは等間隔が望まし
いが、P/D=0.5〜1.5を満足する範囲であれ
ば、多少のバラツキがあつてもよい。
ローラの上下位置調整機構は、原則として#2
ローラのみに装着し、中段S2のローラは同一線
上に固定配置するのがよい。代案として、#1,
#3ローラにも上下位置調整機構を設置して、
#1,#3ローラの上側溝底部が全体のパスライ
ンに一致するように移動できる構造としておいて
もよい。
次に、第4図から第7図までを参照して、本発
明の金属細線の矯正方法を実施する装置について
説明する。本矯正装置は、架台11の上に支持台
12を設置し、その上に3段式矯正機13のハウ
ジング131を固定する。ハウジング131は、
金属細線のパラスインと合致するように設置され
る必要がある。例えば、水平面内における左右の
振れは、ハウジング131を4方から固定させる
位置調整ねじ132で修正できる構造となつてお
り、調整後ハウジング131を固定ボルト133
で支持台12に固定させる。
ローラ134の上下方向位置調整機構は、
#1,#2,#3ローラに装備されている。これ
は軸受箱135(第7図)の位置を上下に設けら
れた調整ねじ136(第4図)によつて移動させ
ることにより、軸受箱135が上下に滑動するよ
うになつている。調整完了後軸受箱固定ナツト1
37(第7図)を締め付け、軸受箱135をハウ
ジング131に固着させる。
3段式矯正機13だけでは矯正が不十分で、金
属細線に残留応力が残つている場合には、従来の
2段式矯正機14を使用することもできる。本装
置はライン中のいずれの箇所ででも使用できる。
例えば、伸線機直後に設置してもよく、また、メ
ツキラインおよび熱処理ライン中に使用してもよ
い。さらに巻替工程がある場合には巻替時のライ
ンに設置してもよい。
(ホ) 実施例 線材材料はSMRH72Aを線径5.5mmから3mmま
で1次伸線し、次いでパテンテイング、酸洗、潤
滑を施した後、線径3mmから0.96mmまで2次伸線
し、次にペイオフ、矯正、メツキ、巻取の工程を
前提とする。
第8図は2次伸線を施した材料を3段式矯正法
で矯正したときの矯正原理を示している。前提と
して、ローラ溝底径D=24mm、ピツチP=20mm、
ピツチP′=30mm、下ローラ距離E1=25mm、上ロ
ーラ距離E2=21.16mm(第8図のG=2.84mmに相
当)、矯正中の平均降伏応力σy=168Kg/mm2とす
る。
第2図Aの線掛け法の場合、金属細線は#5,
#4,#3ローラにより交互曲げを受け、ほとん
ど全領域塑性変形を受けるため、2次伸線材の初
期曲率、残留応力の影響がかなり消去される。
#2ローラでは塑性変形領域が#5〜#3ローラ
の約2/3弱となる。#1ローラでは#2の凹曲げ、
#1の凸曲げで真直性を調整することになる。
#2と#1との変形パターンは連動し、#2のロ
ーラ圧下量Sの関数となつている。
矯正後はスプリング・バツクにより、曲りが元
の方向に戻る。この状態が所要の真直範囲になる
ように適切なローラ圧下量Gを選定する。
第9図は矯正後のローラ圧下量Gと真直性Kお
よび曲率1/rとの関係を示している。矯正後に真
直性最良点を得るためには、G=3.28mmに圧下す
るのがよい。このように#2のローラ位置Gのみ
の関数として自在に曲り具合を調整できる。
(ヘ) 効果 本発明によれば、金属細線の矯正中の捻転が防
止でき、材料中心部に近い部位まで曲げ加工を与
えることができ、引張り力を加えた矯正ができ、
さらに矯正の調整が容易になるなどの利点が得ら
れる。したがつて、コンパクトな装置で真直性の
高い線材製品を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の金属細線の矯正装置の概略説明
図。第2図は本発明の金属細線の矯正方法を示す
概略説明図。第3図は本発明の方法に使用するロ
ーラの溝形状を示す部分断面図。第4図は本発明
の方法を実施する装置の側面図。第5図は第4図
の−線からみた平面図。第6図は第4図の
−線からみた横断面図。第7図は第6図の−
線からみた横断面図。第8図は本発明の方法の
矯正原理を示す説明図。第9図は矯正後のローラ
圧下量と真直性および曲率との関係を示すグラ
フ。 11……架台、12……支持台、13……矯正
機、14……2段式矯正機、134……ローラ、
132,136……調整ねじ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属細線の線径の10〜50倍の溝底径を有する
    ローラを上段、中段、下段に千鳥状に配置し、矯
    正前期の段階においては金属細線を中段および下
    段の各ローラの外側に交互に線掛けして大きな塑
    性曲げおよび曲げ戻しを与え、矯正後期の段階に
    おいては金属細線を中段および上段の各ローラの
    内側に交互に線掛けして小さな塑性曲げおよび曲
    げ戻しを与えて仕上矯正を行うことを特徴とした
    金属細線の矯正方法。 2 架台と、該架台上に固定される支持台と、金
    属細線のパスラインにそつて配置された複数個の
    ローラを有していて前記支持台上に固定される3
    段式矯正機とからなり、該3段式矯正機のハウジ
    ングを調整ねじによつて前記支持台に関して水平
    面内で移動させ、前記パスラインの下流側に配置
    されたローラ群の各軸受箱を調整ねじによつて垂
    直面内で移動させて、前記ローラを前記パスライ
    ンに一致させるように調節することを特徴とした
    金属細線の矯正装置。
JP3123184A 1984-02-21 1984-02-21 金属細線の矯正方法および装置 Granted JPS60174229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3123184A JPS60174229A (ja) 1984-02-21 1984-02-21 金属細線の矯正方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3123184A JPS60174229A (ja) 1984-02-21 1984-02-21 金属細線の矯正方法および装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60174229A JPS60174229A (ja) 1985-09-07
JPH0453607B2 true JPH0453607B2 (ja) 1992-08-27

Family

ID=12325635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3123184A Granted JPS60174229A (ja) 1984-02-21 1984-02-21 金属細線の矯正方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60174229A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITBO20040042A1 (it) * 2004-02-02 2004-05-02 Unimac Srl Metodo ed attrezzatura per raddrizzare uno o piu' fili
US8943681B2 (en) * 2007-05-21 2015-02-03 Oxford Superconducting Technology Device for internal flaw magnification during wire drawing

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60174229A (ja) 1985-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3457652B2 (ja) アーク溶接用ワイヤ及びそのワイヤの伸線方法
JPH0453607B2 (ja)
JPH10277646A (ja) 溶接ワイヤ用矯正装置
JPH05104181A (ja) 金属線材の残留応力及び真直性の矯正方法
JPH052406B2 (ja)
JPH04262823A (ja) 連続的に移動する金属帯を矯正する方法
JPS62248528A (ja) 異形線のねじれ矯正法
JP3305100B2 (ja) スパイラル製管機の成形装置
JPH05212438A (ja) 捩じり押出材の製造方法および同押出材製造装置
JPWO2018174272A1 (ja) 棒線材の矯正機及び棒線材の矯正方法
JPS588776Y2 (ja) トロリ線の連続電気めっき装置
US2442850A (en) Method of and apparatus for making flat metal tubes
JP4040554B2 (ja) 線材送り出し装置
JPS6142428A (ja) 管成形方法及び装置
JP2565695B2 (ja) 呼び名13mmD種異形PC鋼棒の製造方法
KR20030087601A (ko) 음철 제조장치
JPH0312975B2 (ja)
SU1278054A1 (ru) Устройство дл правки листов
JPS59130620A (ja) ベンデイング伸線装置
JPH0134717B2 (ja)
JPH046451B2 (ja)
JP2669841B2 (ja) 溶接管の成形方法
JPH084832B2 (ja) 棒線ミルによる棒鋼材の端部曲がり矯正装置
JPH043699Y2 (ja)
JP3599801B2 (ja) 内視鏡処置具加工装置および加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term