JPH0453516B2 - - Google Patents

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JPH0453516B2
JPH0453516B2 JP59110493A JP11049384A JPH0453516B2 JP H0453516 B2 JPH0453516 B2 JP H0453516B2 JP 59110493 A JP59110493 A JP 59110493A JP 11049384 A JP11049384 A JP 11049384A JP H0453516 B2 JPH0453516 B2 JP H0453516B2
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apoprotein
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medium
cell
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Shinobu Kasahara
Shoichi Adachi
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NIPPON KOTAI KENKYUSHO KK
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/92Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving lipids, e.g. cholesterol, lipoproteins, or their receptors

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Description

【発明の詳細な説明】
技術分野 本発明は、モノクロナル抗体、更に詳しくはア
ポ蛋白A−1(apoA−1)に特異反応性を有する
モノクロナル抗体に関する。 背景技術 高脂血症、動脈硬化症、心疾患、肥満等をはじ
めとする脂質代謝の異常に伴う疾患は、老化や食
料事情等により近年ますます増加傾向を示してお
り、血中脂質に関する研究が注目を集めている。
そして近年、ことにリポ蛋白、例えば高比重リポ
蛋白(HDL)、超低比重リポ蛋白(VLDL)及び
低比重リポ蛋白(LDL)中の蛋白成分であるア
ポ蛋白が病態とのかかわりにおいて重要視されて
きている。アポ蛋白A−1は、高比重リポ蛋白
(HDL)の主要アポ蛋白であり、HDLの可溶化
に重要な働きをしている他、レシチン コレステ
ロールアシルトランスフエラーゼ(LCAT)の活
性化作用を有しており、その測定は脂質代謝を把
握する上で重要な指針となる。 しかしながら、現在血清中のリポ蛋白やアポ蛋
白の測定は、超遠心分離法やゲルロ過法、ロケツ
ト免疫法など、又はそれらの組み合わせにより行
なわれているが、それらは、技術的に難かしく、
長時間、高価な設備を要し、又、定量性に不完全
なものであつた。 発明の目的 本発明者は、斯かる現状に鑑み鋭意研究の結
果、アポ蛋白A−1の測定に有効な特定のモノク
ロナル抗体の作成に成功し、本発明を完成した。 発明の構成 即ち本発明は、精製アポ蛋白A−1で免疫した
哺乳動物の免疫細胞と哺乳動物の骨髄腫細胞との
融合細胞により産生され、次の特性を有すること
を特徴とする抗アポ蛋白モノクロナル抗体を提供
するものである。 (イ) 免疫グロブリンサブクラス IgG1 (ロ) リポ蛋白との反応性 アポ蛋白A−1及びHDLと強く反応し、
VLDL及びLDLと実質的に反応しない 而して、本発明のモノクロナル抗体は、アポ蛋
白A−1に特異反応性を有し、これにより各種免
疫測定法における特異抗体として利用でき、簡単
な操作で容易迅速且つ、高精度なアポ蛋白A−1
の測定を可能とするものである。 以下、本発明モノクロナル抗体の製造法につき
詳述する。本発明抗体は特定の融合細胞により収
得される。該融合細胞を得るための一方の親細胞
としては、アポ蛋白A−1で免疫した哺乳動物の
免疫細胞を用いる。該免疫細胞は、アポ蛋白A−
1を免疫抗原として用いて通常の方法に従い調製
される。ここで免疫抗原としてのアポ蛋白A−1
は公知であり、常法に従い調製される
〔Advance Lipid Research,vol6,p1〜68、
(1968)等〕。また上記免疫抗原で免疫する哺乳動
物としては特に限定はないが、細胞融合に用いる
他方の親細胞とする骨髄腫細胞との適合性を考慮
して選択されるのが望ましく、一般にはマウス、
ヌードマウス、ラツト等を使用するのがよい。免
疫方法は一般的手法に従うことができ、例えば上
記免疫抗原を通常の緩衝液や生理食塩水に懸濁さ
せたものあるいはこれとフロインドの補助液等と
の混合液を哺乳動物に腹腔内、皮下等の適当な経
路で投与して一次刺激後、必要に応じて同様の操
作を繰返せばよい。免疫抗原の投与量は、投与経
路、哺乳動物の種類等に応じて適宜決定される
が、マウスに腹腔内投与する場合は、通常投与量
が1回あたり10μg〜1mg/マウス程度とするの
が適当である。引き続く細胞融合に用いる免疫細
胞は、上記最終投与の約3日後に摘出した脾臟細
胞が好適である。 また上記免疫細胞と融合させる他方の親細胞と
しての骨髄腫細胞(ミエローマ細胞)としては、
既に確立されている公知の各種細胞株、例えばマ
ウスにおけるNS1−Ag4/1〔Eur.J.
Immunol.6:511−519(1976)〕、P3(P3×63Ag
8.6.5.3)〔Nature.256,495−497(1975)〕、P3−
U1(Current Topics in Microbiology and
Immunology,81:1−7(1978)〕、MPC11−
45.6TG1.7〔Cell,8:405−415(1976)〕、SP2/
0−Ag14〔Nature,276:269−270(1978)〕、
FO〔J.Immunol.Meth,35:1−21(1980)〕、
X63.6.5.3〔J.Immunol.,123:1548−1550
(1979)〕、S194/5XX0.BU.1〔J.Exp.Med.,
148:313−323(1978)〕、X45等や、ラツトにおけ
る210.RCY3.Ag1.2.3〔Nature,277:131−133
(1979)〕、Y3。Ag1.2.3等をいずれも使用でき
る。 上記免疫細胞と骨髄腫細胞との融合反応は、基
本的には公知の方法、例えばオイ(Oi)及びヘ
ルツエンベルグ(Herzenberg)の方法
〔Selected Methods in Cellular Immunology,
351−371,W.H.Freeman&Co.,USA出版
(1980)〕等に準じて、融合促進剤の存在下に、通
常の栄養培地中で行なわれる。融合促進剤として
は通常用いられるポリエチレングリコール
(PEG)やセンダイウイルス(HVJ)等を使用で
き、更に所望により融合効率を高めるためにジメ
チルスルホキシド等の補助剤を添加使用すること
もできる。免疫細胞と骨髄腫細胞との使用比は、
通常の方法と変りがなく、例えば骨髄腫細胞に対
し、免疫細胞を約1〜10培用いればよい。上記融
合時の培地としては、この種の細胞培養に使用さ
れる通常の各種栄養培地をいずれも使用できる。
その代表例としては例えばRPMI−1640培地、そ
の他ダルベツコ改質MEM培地等を例示でき、之
等培地には通常知られるように例えば牛胎児血清
(FCS)、非必須アミノ酸混合液、ピルビン酸ナト
リウム、2−メルカプトエタノール等の補液を添
加しておくこともできる。融合は、上記免疫細胞
と骨髄腫細胞との所定量を血清を含まない上記培
地内でよく混ぜて遠沈し、上清を除去した後、予
め37℃程度に加温したPEG、例えば平均分子量
1000〜6000のものを、培地に約30〜60%(W/
V)の濃度となるように加えたものを細胞の沈渣
に滴下して混ぜ合すことにより行なわれる。これ
を37℃で60秒ないし数分間反応させ、適当な培地
を逐次添加して10分前後室温におき遠沈し、上清
を除去する操作を行うことにより、所望のハイブ
リドーマが形成される。 得られる所望ハイブリドーマの分離は、通常の
選択用培地、例えばHAT培地(ヒポキサンチ
ン、アミノプテリン及びチミジンを含む培地)を
用いて行なわれる。該HAT培地での細胞培養
は、ハイブリドーマ以外の細胞(未融合細胞)が
死滅するのに充分な時間、通常数日〜数週間を要
して行なわれる。本発明における上記ハイブリド
ーマの選択は、好ましくは、上記HAT培地での
培養後、更に培養物をHT培地(ヒポキサンチン
及びチミジンを含む培地)で数日〜数週間培養す
ることにより行なわれる。 かくして得られるハイブリドーマは、通常の限
界希釈法に従い、目的とする抗体の産生株の検索
及び単一クローン化を行なわれる。該目的抗体産
生株の検索はアポ蛋白A−1に対する交互反応性
を検討することにより実施される。その方法は例
えばELISA法〔Engvall.E.,Meth.Enzymol.,
70,419−439(1980)〕、プラーク法、スポツト法、
凝集反応性、オクテロニイ法、ラジオイムノアツ
セイ(RIA)法等の一般の抗体の検出に利用され
る各種方法に従うことができる〔「ハイブリドー
マ法とモノクロ−ナル抗体」、株式会社R&Dプ
ラニング発行、pp30〜53、昭和57年3月5日〕。
より具体的には、精製したアポ蛋白A−1をプレ
ートにコーテイング(塗抹)し、該プレートと被
検抗体(上記ハイブリドーマの培養上清)とを反
応させ、この反応物の存在を、通常の方法例えば
前記融合にマウスの細胞を用いた場合は、例え
ば、パーオキシダーゼ標識−抗マウスγ−グロブ
リン抗体を用いたELISA法等により確認する。
上記ハイブリドーマの分離及び目的抗体産生株の
検索操作は、これらを数回繰返して行なうのが望
ましく、これにより目的抗体産生株の単一クロー
ン化が行ない得る。 かくして得られる目的抗体産生株(ハイブリド
ーマ)は、通常の培地で継代培養でき、また液体
窒素中で容易に長期間安定に保存することができ
る。該ハイブリドーマの代表例は後記実施例に示
す通りであり、これは本発明らにより分譲可能な
状態で保持されている。 上記ハイブリドーマからの本発明モノクロナル
抗体の製造は、常法に従い該ハイブリドーマを培
養し、培養上清から分離する方法、あるいは上記
ハイブリドーマをこれと適合性のある哺乳動物に
投与し、増殖させ、該動物の腹水より分離する方
法等の通常の方法により実施できる。前者の方法
は特に高純度のものを得るのに適しており、後者
の方法は大量生産に適している。 上記で製造された本発明のモノクロナル抗体
は、更に精製することもでき、例えば硫安分画
法、DEAEセルロースカラムクロマトグラフイー
等のゲル過法などの通常の分離手段によりイム
ノグロブリン画分を単離することにより本発明の
モノクロナル抗体を収得できる。 叙上の如くして得られる本発明抗体を用いれ
ば、検体中のアポ蛋白A−1を免疫反応により、
特異的に測定することができる。該方法として
は、通常の競合法、サンドイツチ法によるラジオ
イムノアツセイ(RIA)又は酵素免疫測定法
(EIA)等が挙げられ、これら方法の操作、手順
等は、常法に変わるところはない。より具体的に
は、例えば競合法を採用する場合、測定しようと
する検体中のアポ蛋白A−1と、一定量の不溶化
されたアポ蛋白A−1とを、標識剤で標識された
本発明抗体の一定量と競合反応させ、次いで、不
溶化アポ蛋白A−1と標識抗体との結合体及び非
結合標識抗体を分離し、その何れか一方の標識活
性を測定することにより、又、サンドイツチ法を
採用する場合は、測定物質と不溶化された本発明
抗体とを反応させて、アポ蛋白A−1−不溶化抗
体複合体を形成させ、この複合体に、標識抗体の
一定量を反応させ、次いで複合体と標識抗体との
結合体及び非結合標識抗体を分離し、その何れか
一方の標識活性を測定することにより、検体中の
アポ蛋白A−1を定量することができる。 検体としては、血清又は血漿が使用され、これ
は更に常法に従い、各リポ蛋白画分に分画したも
のを使用することもできる。本発明抗体の標識物
質としては、グルコアミラーゼ、パーオキシダー
ゼ、アルカリフオスフアターゼ、β−ガラクトオ
キシダーゼ等の各種の酵素、125I、131I、トリチウ
ム等の放射性物質が挙げられる。該標識化法は、
常法に従えばよい〔Nature194,495(1962)、
Acta.Endocrinol.Suppl.168,206(1972)等〕。不
溶化アポ蛋白A−1及び不溶化抗体は、アポ蛋白
A−1又は本発明抗体を、不溶性担体に化学的又
は物理的に結合させることにより製造される。不
溶性担体としては、セルロース粉末、セフアデツ
クス、セフアロース、ポリスチレン、紙、カル
ボキシメチルセルロース、イオン交換樹脂、デキ
ストラン、プラスチツクフイルム、プラスチツク
チユーブ、ナイロン、ガラスビーズ、絹、ポリア
ミン−メチルビニルエーテル−マレイン酸共重合
体、アミノ酸共重合物、エチレン−マレイン酸共
重合物等が挙げられる。不溶化は、共有結合法と
してのジアゾ法、ペプチド法(酸アミド誘導体
法、カルボキシクロリド樹脂法、カルボジイミド
樹脂法、無水マレイン酸誘導体法、イソシアナー
ト誘導体法、臭化シアン活性化多糖体法、セルロ
ースカルボナート誘導体法、縮合試薬を使用する
方法)、アルキル化法、架橋試薬による担体結合
法(架橋試薬としてグルタルアルデヒド、ヘキサ
メチレンイソシアナート等を用いる)、Ugi反応
による担体結合法等の化学的反応;あるいはイオ
ン交換樹脂のような担体を用いるイオン結合法;
ガラスビーズ等の多孔性ガラスを担体として用い
る物理的吸着法によつて行われる。上記測定法に
おいて反応(免疫反応)は、通常45℃以下、好ま
しくは4〜40℃の温度で、数時間〜24時間程度で
行なわれる。 かくして、本発明抗体を用いれば、簡便に、精
度よく、検体中のアポ蛋白A−1を測定すること
ができる。 以下、参考例及び実施例を挙げて本発明を説明
する。 参考例 1 新鮮ヒト血清100mlより超遠心分離機
(HITACHI55P−72、ロータスイング型27−Z)
により、HDL(比重1.063〜1.210)約70mgを分取
し、これを0.001M EDTA含有0.15M NaCl水溶
液で室温下、24時間透析した。エタノール:エー
テル(3:1)混合液にこの20mgを加え、4℃
下、3時間、ときどき撹拌しながら放置し、遠心
(3000rpm、10分)して沈澱物を得た。エーテル
で洗浄後、遠心(3000rpm、10分)して沈澱物を
採取し、窒素乾燥した。これを8M尿素の0.01M
トリス・塩酸緩衝液(PH=8.6)に10mg/ml濃度
に溶解し、その1mlをゲルロ過(Toyopearl
HW−60東洋曹達(株);カラム;2.6×100cm)に付
し、同緩衝液にて溶出し、分子量約28000の分画
を採取した。これを0.15M NaCl水溶液にて透析
後、濃縮し、セフアデツクスG−75(フアルマシ
ア)を用いて同様にゲルロ過し、精製して、アポ
蛋白A−1約4.5mgを得た。これは、同様に透析、
濃縮後、−20℃下に保存した。 実施例 1 アポ蛋白A−1の0.15M−NaCl水溶液とフロ
インドコンプリートアジユバンドを1:1に混合
し、その250μ(アポ蛋白A−1100μg)を
Balb/cマウス(♀、8週令)の背中に皮内注
射した。更に、2週間間隔で計6回、同量免疫し
た。最終免疫の3日後に脾臟を摘出し、脾細胞を
RPMI−1640培地で3回洗浄する。マウス骨髄腫
細胞株SP2〔臨床免疫13巻、11号、p912−919
(1981)〕を同様に洗浄後、このSP2 2.2×107個と
上記脾細胞1.6×103個を50ml遠心管に入れ混合す
る。200×g、5分遠心後、上清をパスツールピ
ペツトで除去する。37℃に保温した、ポリエチレ
ングリコール4000(シグマ社)50w/v%の
RPMI−1640溶液0.5mlを1分かけて滴下し、7
分間ゆつくり混合する。37℃に保温した15%
FCS、1mMビルベートのRPMI−1640(以下「完
全RPMI−1640」とする)1mlを加え1分間、更
に同量の完全RPMI−1640を加え1分間、次いで
8mlの完全RPMIを滴下し、2分間ゆつくりと撹
拌する。200×g、5分遠心後、上清を除去し、
37℃保温完全RPMI−1640に細胞1×107個/ml
となる様に懸濁し、マイクロテスト−・プレー
ト(フアルコン社)に100μずつ接種し、37℃、
5%炭酸ガスインキユベーター内で培養する。24
時間後1.0×10-4Mヒポキサンチン、4.0×10-7M
アミノプテリン、1.6×10-5Mチミジンを含む上
記完全RPMI−1640(以下「HAT培地」とする)
100μを各ウエルに添加する。以後上清の半分
を第2、3、5、8及び11日目に、夫々、新しい
HAT倍地に換え、14日目に同様に上清の半分
を、1.0×10-4Mヒポキサンチン、1.6×10-5Mチ
ミジンを含む完全RPMI−1640(以下「HT培地」
とする)に換える。同様に第18、20、23及び26日
目に上清の半分をHT培地に換え、第28日目に上
清の半分を完全RPMI−1640に換える。以後、こ
の完全RPMI−1640で増殖維持する。かくして得
られるハイブリドーマは、これを限界希釈法によ
りクローニング化した。即ち、ハイブリドーマ3
個/ml、Balb/cマウス胸腺細胞1×107/mlと
なる様に完全RPMI−1640に調製し、この0.2
ml/ウエルとなる様に96ウエルのプレートにまき
培養した。増殖してくるハイブリドーマを更に同
様にクローニング化した。目的の抗体を産生する
クローンの検索は、精製したアポ蛋白A−1の
7μg/ウエルをコートした96−ウエルプレート
(ダイナテツクラボラトリー社)を用い、パーオ
キシダーゼ標識ヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体
(JIMRO社)を使用したELISA法により行つた。
斯くしてクローンNo.H12及びD4で表わされる所
属のハイブリドーマを得た。 実施例 2 実施例1で得たクローンNo.H12及びD4の各
ハイブリドーマを完全RPMI−1640培地にて5
%炭酸ガスインキユベーター中で、37℃にて48
時間培養した。培養液を遠心分離(3000rpm、
10分)して、本発明のモノクロナル抗体(順次
H12及びD4と示す)を含む培養上清を取得し
た。 実施例1で得たクローンNo.H12及びD4の各
ハイブリドーマ1×106個をRPMI−1640培地
0.5mlに懸濁し、あらかじめプリスタン(0.5
ml/マウス)を投与したBalb/cマウスに腹
腔内投与した。10日後、蓄積した腹水を採取
し、夫々抗体H12及びD4を含む腹水4〜8
ml/マウスを得た。これらの抗体濃度は何れも
1〜10mg/mlであつた。 実施例 3 (1) 免疫グロブリンクラス: 各種マウス免疫グロブリンクラスに対するウサ
ギ抗体(Litton.Bionetico.Inc.Kensington.
MD20795)及び125I標識プロテインAを使用して
Yeh等の方法に準じて行つた〔Ming−Yang
Yeh et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA.Vol.76.No.6.
pp.2927−2931(1979)〕。 結果を下記第1表に示す。
【表】 実施例 4 精製したアポ蛋白A−1 7μg/ウエルを
コートした(4℃、24時間)96ウエルポリスチ
レンマイクロプレートを、1%BSAの0.01Mリ
ン酸塩緩衝液(PH=7.2)で4℃、24時間、ブ
ロツクした後、実施例2−で得た、本発明抗
体を含む培養上清を加え、室温で3時間反応さ
せた。上記緩衝液で3回洗浄後、パーオキシダ
ーゼ標識ヤギ抗マウス免疫グロブリン抗体
(JIMRO社)を用いて、アポ蛋白A−1に結合
した抗体を測定した。培養上清の10倍希釈で十
分な発色を示した。 ヒト血清及び精製したアポ蛋白A−1をSDS
−ポリアクリルアミド電気泳動に付し、ウエス
タンブロツテイング法〔J.Mol.Biol.98,p503
(1975)〕に従い、本発明抗体H12との反応性を
検定した。抗体H12は、アポ蛋白A−1のバン
ドに特異的に反応した。 実施例 5 実施例2−で得たH12を含む腹水15mlよ
り、50%硫安塩析及びDEAEクロマトグラフイ
ーにより精製IgGを得た。1N NaOHで洗浄し
たポリスチレンビーズ(φ6.4mm)を50%エタノ
ール中30分静置後、脱イオン水及び0.01M
PBSで洗浄した。上記IgG0.1mg/mlの0.02%チ
メロサール含有0.01M PBS中に該ビーズを4
℃、2日間浸漬後、0.01M PBSで洗浄し、1
%BSA含有0.01M PBSで4℃、18時間インキ
ユペートし、ブロツクして、抗体結合ビーズを
得た。 パーオキシダーゼ(POX;シグマ社)10mg
を1.25%グルタールアルデヒドを含む0.1Mリ
ン酸緩衝液(PH=6.8)0.2mlに加え、室温下、
18時間撹拌した。セフアデツクスG−25(フア
ルマシア)のカラムに付し、グルタルアルデヒ
ドを除去し、アミコンPM−10(アミコン社)
で濃縮して活性化POX約1mlを得た。それと
0.15M NaClで透析した上記の精製IgGの約
1ml(約5mg)を1M炭酸ナトリウム緩衝液
(PH=9.5)0.1mlに加え、4℃で24時間インキ
ユベートした。0.2Mリジン水溶液0.1mlを加え
4℃、2時間インキユベートし、0.01M PBS
に対して、4℃で一夜透析後、セフアクリルS
−200によるゲルロ過に付し、POX標識抗体を
得た。これは凍結乾燥して保存した。 アポ蛋白A−1を1μg/ml含む0.02%チメロ
サール含有0.01M PBS(PH=7.2)をスタンダ
ード溶液として調整した。同緩衝液にて各種濃
度に希釈したスタンダード溶液の0.1ml、上記
で得た抗体結合ビーズ1個及び0.2%BSA、
0.02%チメロサール含有0.01M PBS(PH=7.2)
0.4mlを試験管に入れ、4℃で18時間インキユ
ベートした。ビーズをPBSで3回洗浄後、新
しい試験管に移し上記で得たPOX標識抗体
(約500ng)0.5mlを加え、室温で6時間インキ
ユベートした。ビーズを同様に洗浄後、生理食
塩水2.0ml及び発色基質0.5ml〔3mg/mlオルト
フエニレンジアミンのクエン酸−リン酸緩衝液
(PH=5.2)に、30%H2O2水溶液を1ml当たり
1μ加えたもの〕を加え、室温20分間インキ
ユベートした。3N−HCl水溶液1mlを加え、
反応を停止し、492nmで吸光度を測定した。得
られた標準曲線を第1図に示す。 上記において、0.1μg/tubeのスタンダー
ド溶液を用い、各種濃度の標準品アポ蛋白A−
1で事前にインキユベートしたPOX標識抗体
を用いる以外は同様に操作して、抑制効果を検
討した。結果を第2図に示す。 ヒト血清及びこれより超遠心分離法で分画し
たHDL2分画(比重1.063〜1.125)、HDL3分画
(比重1.125〜1.210)、VLDL分画(比重1.006以
下)及びLDL分画(比重1.006〜1.063)を検体
として使用し、上記に従つて、アポ蛋白A−
1量を測定した。即ち、血清、HDL2及び
HDL3分画は2000倍、VLDLは10倍、LDLは50
倍希釈したものを検体としてスタンダード溶液
の替わりに使用し、標準曲線より、アポ蛋白A
−1含量を求めた。結果を下記第2表に示す。
なお表中アポ蛋白A−1濃度は血清中濃度とし
て示す。 その結果、本発明モノクロナル抗体は、アポ
蛋白A−1を含有する血清及びHDL分画とは
2000倍希釈でも強く反応し、アポ蛋白A−1を
ほとんど含有しないVLDL分画及びLDL分画
とは10倍〜50倍希釈程度までしか反応しなかつ
た。VLDL分画及びLDL分画中のアポ蛋白A
−1濃度はそれぞれ0.0012mg/ml及び0.0061
mg/mlと定量されたが、この定量値はHDL、
LDL及びVLDLが血清リポ蛋白を単に比重で
分画したものであることを考慮すれば、VLDL
及びLDL分画中に混入している微量のHDL由
来のアポ蛋白の量と考えることができ、本発明
モノクロナル抗体はVLDL及びLDLとは実質
的に反応しないと考えられる。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図、第2図はアポ蛋白A−1の濃度と吸光
度の関係を示す標準曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 精製アポ蛋白A−1で免疫した哺乳動物の免
    疫細胞と哺乳動物の骨髄腫細胞との融合細胞によ
    り産生され、次の特性を有することを特徴とする
    抗アポ蛋白A−1モノクロナル抗体。 (イ) 免疫グロブリンサブクラス IgG1 (ロ) リポ蛋白との反応性 高比重リポ蛋白と強く反応し、超低比重リポ蛋
    白及び低比重リポ蛋白と実質的に反応しない。
JP59110493A 1984-05-30 1984-05-30 抗アポa−1抗体 Granted JPS60253871A (ja)

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