JPH0453502A - クロム拡散合金化処理を施したステンレス鋼製時計バンドの製造方法 - Google Patents

クロム拡散合金化処理を施したステンレス鋼製時計バンドの製造方法

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JPH0453502A
JPH0453502A JP16352090A JP16352090A JPH0453502A JP H0453502 A JPH0453502 A JP H0453502A JP 16352090 A JP16352090 A JP 16352090A JP 16352090 A JP16352090 A JP 16352090A JP H0453502 A JPH0453502 A JP H0453502A
Authority
JP
Japan
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stainless steel
plating
watch band
corrosion resistance
chromium
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Pending
Application number
JP16352090A
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English (en)
Inventor
Ryuzo Okamoto
岡本 龍蔵
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Publication date
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Publication of JPH0453502A publication Critical patent/JPH0453502A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 この発明は、ステンレス鋼製時計ハントの製造方法に関
するものである。
〔発明の概要〕
ステンレス鋼製時計バンドは、携帯中にその隙間に汗や
堆積物が溜りやすく、鯖やすい。
この発明は、ステンレス鋼製時計バンドにクロムめっき
を施し、さらに拡散熱処理を行うことにより、耐食性を
改善する時計バンドの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、板から作るいわゆる無垢ブロックバンドや板巻き
バンドのうち、汗やごみの溜りゃすい構造のものは鯖や
すく、オーステナイト系ステンレス鋼では耐食性が不十
分であった。
そのため、もっと耐食性のよいハステロイのようなニッ
ケル基合金や、チタンが使われていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の合金は材料費が高い上、加工性が
悪く製造しにくいという欠点があった。
そこでこの発明は、ステンレス鋼の表面の耐食性を高め
、錆に(<、安価な時計ハントを堤供しようとするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
ステンレス鋼の表面の耐食性を改善するには、クロムめ
っきや、めっき後の熱処理が有効であることは知られて
いる。(例えば、滝沢はか、表面技術、VOL・40 
隘1).1989.13しかしながら、クロムめっきの
色調は、ステンレス鋼のそれに比べて青色を帯び、装飾
品としてはあまり好まれてはいない。
また、ステンレス鋼製の時計側と、クロムめっきした時
計バンドでは色違いが生じるので、実際にはクロムめっ
きは使えない。
そこで、クロムめっきを施したのち、熱処理を行い表面
のクロムをステンレス鋼の内部に拡散浸透させた。
これにより、ステンレス鋼の表面層が高クロム化するの
で耐食性が向上し、しかも色調はステンレス鋼と同様に
なった。
時計側の場合、クロムめっきのままでも耐食性がよく、
熱処理は必要としない。
ここで熱処理する目的は、 (1)ステンレス鋼の色調を保ったままで、耐食性を改
善すること (2)  めっき後研削、研磨工程があり、一部めっき
が除去されてステンレス鋼の地が露出するため、クロム
めっきとの間で電位差腐食が起きて、ステンレス鋼部分
が優先腐食するのを防止することである。
次に、時計ハンドでは完成体にクロムめっきを施すと、
駒と駒の隙間や折曲げられた板の隙間には、めっきが回
り込まず、めっきはつかない。
ステンレス鋼製バンドが錆るのは、殆どの場合、この陳
間部であり隙間腐食と呼ばれている。
隙間腐食は、はじめに隙間の中で溶存酸素が消費される
ため、隙間の中の酸素が減り外部との間に酸素濃淡電池
を生しる。隙間の中で酸素が消費されても、狭い隙間に
酸素の補給が乏しいので、酸素がなくなる。酸素がなく
なれば、不働態は活性になり腐食が進行する。
この隙間にめっきがつかなければ、耐食性の改善はでき
ない。
そこで、隙間の多いハンドについては、完成体に組む前
の単体の部品の工程で、曲工程のあるものでは曲げ前に
めっきを行い、さらに研削、研磨を経てバンド完成体に
なってから再度めっきを施し、引き続き熱処理を行う。
熱処理は、めっき上りの部品の状態で行い、さらにバン
ド完成体で行う2回熱処理と、後者の1回だけの2つが
ある。
〔作 用〕
部品の状態で熱処理すると、製造コストは上るが、めっ
きの密着がよくなり、その後の工程でのめっきの剥れが
なくなり、耐食性の向上には最適である。
また、熱処理は真空炉を使い、900〜1200℃、1
〜10時間が適当であった。
以下、実施例に沿って説明する。
〔実施例1〕 ステンレス1ilsUs304の圧延角棒を切削して、
Y型のハンドの駒片にし、側面にドリルで連鎖用の穴を
あけた。この駒片に直接クロムめっきを2μ施し、さら
に真空炉中で1)50℃に5時間保持し2冷した。
この駒片を複数連鎖して、段付ビンを圧太し側面の研削
、全体の仕上研磨をした。これに、上記と同し条件で再
度クロムめっきと、熱処理を行った。熱処理後、もう−
度仕上研磨をして、ハンド完成体に仕上げた。仕上研磨
上りの色調は、従来のめっきなしのバンドと同じだった
この発明品と、従来のSUS 304製無処理バンドと
をCASS試験48時間にかけ、比較したところ、従来
品には全面に赤い錆が生したが、発明品には錆はなかっ
た。
〔実施例2〕 防板を芯板に巻きつけた、いわゆる板巻きバンドでは、
胸板、芯板とも薄い板でしかも窓がありプレスで打抜、
さらに防板には折曲げもある構造をしている。しかも、
駒片と駒片を連鎖させるための連結駒も必要であり、構
成部品の点数が多くなる。
そのため、バンドとしては軽くはなるが、隙間が多く耐
食上は不利な構造とされている。
打抜後曲げ加工を行った5US316製の胸板と連結駒
、打抜後曲げ加工のない芯板に、それぞれ密着を高める
ニッケルめっきを1μ施し、その上にクロムめっきを2
μ施した。
この芯板に胸板を巻きつけ一つの駒片とし、これを連結
駒で連結して時計バンドとした後、真空炉中で1000
℃に3時間保持して急冷した。
以下、研磨を経て完成体とした。
これに色調、耐食試験を行ったところ、実施例1と同様
の結果が得られた。
〔実施例3〕 実施例1と同じ材料、加工工程をとる、いわゆる無垢ブ
ロックバンドのうち、駒片−つの大きさが1)0X5位
の、比較的大きい駒片で構成されるバンドの完成体にク
ロムめっきを0.5μ施し、さらに真空炉中で1050
℃に3時間保持して急冷した。
以下、研磨を経て完成体とした。
これに色調、耐食試験を行ったところ、実施例1と同様
の結果が得られた。
〔発明の効果〕
ステンレス鋼製時計バンドにクロムめっきの拡散合金化
処理を行うことで、色調は変わらずに、耐食性を満たす
品質が得られた。
これにより、従来高価な材料を使っていたものが、安価
な加工性のよいステンレス鋼に切り換えることができる
という効果がある。
以上 出願人 セイコー電子工業株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ステンレス鋼に少なくともクロムめっきを施した
    のち、拡散合金化処理を行うことを特徴とした、ステン
    レス鋼製時計バンドの製造方法。
  2. (2)部品の状態で少なくともクロムめっきを施す工程
    と、その部品を連鎖し、折曲げ、ピン圧入、研削、研磨
    などのあと、再度少なくともクロムめっきを施す工程と
    、拡散合金化処理を行う工程とを備えたことを特徴とす
    る、請求項1記載のステンレス鋼製時計バンドの製造方
    法。
  3. (3)ステンレス鋼にニッケルめっきを施し、次にクロ
    ムめっきを施すことを特徴とする、請求項1記載のステ
    ンレス鋼製時計バンドの製造方法。
JP16352090A 1990-06-20 1990-06-20 クロム拡散合金化処理を施したステンレス鋼製時計バンドの製造方法 Pending JPH0453502A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100445752B1 (ko) * 2001-12-31 2004-08-25 한국기계연구원 금속재의 크롬탄화물 피복방법
JP2015065418A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 三菱マテリアル株式会社 サーミスタ用金属窒化物材料及びその製造方法並びにフィルム型サーミスタセンサ
JP2015065417A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 三菱マテリアル株式会社 サーミスタ用金属窒化物材料及びその製造方法並びにフィルム型サーミスタセンサ

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KR100445752B1 (ko) * 2001-12-31 2004-08-25 한국기계연구원 금속재의 크롬탄화물 피복방법
JP2015065418A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 三菱マテリアル株式会社 サーミスタ用金属窒化物材料及びその製造方法並びにフィルム型サーミスタセンサ
JP2015065417A (ja) * 2013-08-30 2015-04-09 三菱マテリアル株式会社 サーミスタ用金属窒化物材料及びその製造方法並びにフィルム型サーミスタセンサ

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