JPH0451671A - カラー読取装置 - Google Patents

カラー読取装置

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JPH0451671A
JPH0451671A JP2161046A JP16104690A JPH0451671A JP H0451671 A JPH0451671 A JP H0451671A JP 2161046 A JP2161046 A JP 2161046A JP 16104690 A JP16104690 A JP 16104690A JP H0451671 A JPH0451671 A JP H0451671A
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JP
Japan
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filter
reading
point spread
color
spread function
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Pending
Application number
JP2161046A
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English (en)
Inventor
Tadakazu Kusunoki
楠 忠和
Yoshiharu Suzuki
祥治 鈴木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [目 次] 概要 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 発明の効果 〔概 要] 読み取り画像の補正を行うようにしたカラー読取装置に
関し、 様々な要因によって生じる各分解色の読取誤差を補正す
ることを目的とし、 ラインイメージセンサの各受光素子に対応する原稿上の
ラインごとに、原稿上のカラー画像を複数の色成分に色
分解して読み取る読取手段と、読取手段から導入される
原稿上の所定の領域に対応する各色成分の読取結果に基
づいて、各色成分ごとに、読取手段によって所定の領域
の複数の画素のいずれかを読み取った際の魚床がり関数
を算出する魚床がり関数算出手段と、導入される各色成
分の魚床がり関数に基づいて、魚床がり関数が対応する
画素を含む所定の領域において、フィルタの係数を算出
するフィルタ算出手段と、導入される各色成分のフィル
タとフィルタに対応する原稿上の所定の領域における対
応する色成分の読取結果とを畳み込み積分した結果を該
当する画素の読取結果として出力する補正手段とを備え
、魚床がり関数算出手段が、原稿上のラインの各画素に
対応する魚床がり関数を算出し、これらの魚床がり関数
をフィルタ算出手段に導入するように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、カラー読取装置に関し、特に、読み取り画像
の補正を行うようにしたカラー読取装置に関する。
カラー読取装置は、ファクシミリ装置やコンピュータへ
の画像入力装置として用いられており、例えば電荷結合
素子(CCD)などを用いたイメージセンサによって、
カラー画像をR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の
強度分布として測定して読み取るものが知られている。
また、このようなカラー読取装置には、カラー画像を高
精度で読み取ることが要求されるとともに、読み取った
カラー画像が劣化している場合には画像の補正を行い、
高い品質の読取画像を出力することが要望されている。
〔従来の技術〕
第8図に従来のフィルタ切換型カラー読取装置の構成を
示す。
原稿611上の線状の部分(以下、読取ラインと称する
)613は、蛍光灯などの照明装置612によって照明
されている。この読取ライン613からの反射光は、レ
ンズ614によってセンサ(例えばCCDラインイメー
ジセンサ)615上に結像されている。
また、それぞれ赤色(R)成分、緑色(G)成分、青色
(B)成分を透過させるフィルタ621r、621g、
621bのいずれがが、原稿611からセンサ615へ
の光路に選択的に挿入されるようになっている(第8図
は、フィルタ621gが光路中に挿入された状態を示し
ている)。このようなカラー読取装置においては、光路
中に挿入するフィルタを切り換えることにより、センサ
615に到達する光の色成分を切り換えて、読取ライン
613からの反射光の各色成分の強度分布を時分割で測
定し、読取ライン613上のカラー画像の読み取りを行
うようになっている。
また、その後、原稿611を読取ライン613に垂直な
副走査方向(図において矢印Aで示す)に所定の長さだ
け移動し、同様の処理を繰り返して2次元のカラー画像
の読み取りを行う。
別のカラー読取装置の例として、第9図に密着型のカラ
ー読取装置の構成を示す。
原稿711上の読取ライン713は、照明装置712に
よって照明されており、この読取ライン713からの反
射光が、直径1m11程度の複数のレンスヲー列に並べ
て構成されたロンドレンズアレイ714により、CCD
ラインイメージセンサなとのセンサ715上に結像され
るようになっている。
ここで、上述したセンサ715の各素子の並びの方向の
長さは、原稿711の幅と同等となってイル。また、第
10図に示すように、読取ライン713上の各画素には
、センサ715上の3つの素子の組が対応しており、こ
れらの3つの素子のそれぞれは、R,G、B成分をそれ
ぞれ分解色とするフィルタで覆われている。また、これ
らの3つの素子の組の出力は、原稿711の読取ライン
713上の各画素の各成分の読取結果として出力される
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述した従来方式にあっては、カラー画像を
一旦R,G、Bの各成分に分解して各成分の強度分布を
測定し、その後、これらの測定結果を合成することによ
り、カラー画像を得ている。
ここで、各分解色の測定結果には、レンズ614および
ロッドレンズアレイ714などの結像用光学系の収差な
どによる誤差が含まれており、これらの誤差は、一般に
、各分解色ごとに異なっている。
例えば、第8図に示したフィルタ切換型のカラー読取装
置においては、通常、レンズ614は、読取ライン61
3を縮小した像をセンサ615上に結ぶようになってい
る。ところで、このような縮小光学系においては、特に
、レンズ614の色収差のために、各分解色ごとに結像
位置が異なっている。また、各分解色ごとの読み取りが
時間差をもって行われるため、原稿611を副走査方向
に移動させながら読み取りを行う場合には、各分解色ご
とに読取位置そのものが異なっている。
また、第9図に示した密着型のカラー読取装置において
は、読取ライン713上の各画素に、センサ715の3
つの素子が対応しており、これらの3つの素子のそれぞ
れに対応する読取位置は、それぞれ1/3画素ずつ異な
っている。
このため、各分解色の測定結果を合成した得たカラー画
像に色ずれが発生し、読取画像の品質が低下するという
問題点があった。
上述したような色ずれを防止する方法としては、各分解
色ごとの誤差の要因(色収差など)を究明し、これらの
要因に基づいて、各分解色ごとの誤差を解析的に評価し
て、測定結果を補正する方法がある。しかしながら、カ
ラー読取装置は、多数の構成要素から構成されているた
め、多数の要因があり、全ての要因を考慮して解析的に
求めることは困難である。
本発明は、様々な要因によって生じる各分解色の読取誤
差を補正するようにしたカラー読取装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図(a)は、請求項1.請求項4.請求項5請求項
6の発明の原理ブロック図である。
第1図(b)は、請求項2の発明の原理ブロック図であ
る。
第1図(C)は、請求項3の発明による原理ブロック図
である。
i  ・ 1の 図において、読取手段110は、複数の受光素子を1列
に並べたラインイメージセンサ111を有し、このライ
ンイメージセンサ111の各受光素子に対応する原稿1
01上の各画素からなるラインごとに、原稿101上の
カラー画像を複数の色成分に色分解して読み取る。
点広がり関数算出手段121は、読取手段110から導
入される原稿101上の複数の画素からなる所定の領域
に対応する各色成分の読取結果に基づいて、各色成分ご
とに、所定の領域の複数の画素のいずれかを読取手段1
10によって読み取った際の読取画像の劣化を表す点広
がり関数を算出する。
フィルタ算出手段131は、導入される各色成分の点広
がり関数に基づいて、点広がり関数が対応する画素を含
む所定の領域において、読取手段110による各色成分
の読取画像の劣化を打ち消すフィルタの係数を算出する
補正手段140は、導入される各色成分のフィルタとフ
ィルタに対応する原稿101上の所定の領域における対
応する色成分の読取結果とを畳み込み積分した結果を該
当する画素の読取結果として出力する。
全体として、点広がり関数算出手段121が、原稿10
1上のラインを形成する各画素に対応する点広がり関数
を算出し、これらの点広がり関数をフィルタ算出手段1
31に導入するように構成されている。
mの 日 請求項2の発明において、推定手段122は、原稿10
1上の複数の画素のそれぞれに対応する魚床がり関数が
導入され、魚床がり関数に基づいて、原稿101上のラ
インを形成する各画素に対応する魚床がり関数を推定す
る。
全体として、請求項1の発明によるカラー読取装置にお
いて、魚床がり関数算出手段121が、ラインを形成す
る各画素の中から選択した複数の標本画素のそれぞれに
対応する各色成分の魚床がり関数を算出して推定手段1
22に導入し、推定手段122によって推定されたライ
ンを形成する各画素に対応する各色成分の魚床がり関数
をフィルタ算出手段131に導入するように構成されて
いる。
山    ン 13の 請求項3の発明において、フィルタ推定手段132は、
複数の標本画素のそれぞれに対応して導入されたフィル
タに基づいて、原稿101上のラインを形成する各画素
に対応するフィルタを推定する。
全体として、請求項1の発明によるカラー読取装置にお
いて、魚床がり関数算出手段121が、複数の標本画素
のそれぞれに対応する各色成分の魚床がり関数を算出し
、フィルタ算出手段131が、複数の標本画素のそれぞ
れに対応する各色成分の魚床がり関数に基づいて、複数
の標本画素のそれぞれに対応する各色成分のフィルタを
算出してフィルタ推定手段132に導入し、フィルタ推
定手段132によって推定された各画素に対応する各色
成分のフィルタを補正手段140に導入するように構成
されている。
iv−;14の 請求項4の発明において、読取手段110は、ラインイ
メージセンサ111の1つの受光素子に相当する複数の
パターンを有する基準画像112を有する。
全体として、請求項1の発明によるカラー読取装置にお
いて、基準画像112の読取結果を魚床がり関数算出手
段!21に導入するように構成されている。
V −声15の ■ 請求項5の発明において、請求項1の発明によるカラー
読取装置の補正手段140は、複数の各色成分のそれぞ
れに対応する複数の補正処理手段141を有して構成さ
れている。
また、複数の補正処理手段141のそれぞれは、対応す
る色成分について算出された原稿101上のラインの各
画素に対応するフィルタを格納するフィルタ格納手段1
42と、複数ラインに対応する読取手段110による読
取結果が連続して入力され、複数ラインの各画素に対応
する読取結果を並列に出力する出力手段143と、出力
手段143の出力が導入され、複数ラインの読取結果を
所定量ずつ保持する保持手段144と、保持手段144
に保持された読取結果のそれぞれとフィルタ格納手段1
42に格納された該当するフィルタの対応する係数とを
乗算する乗算手段145と、乗算手段145による乗算
結果の総和を求める演算手段146とを備え、演算手段
146の出力を補正処理手段141の出力とするように
構成されている。
■ ン 6の 請求項6の発明において、請求項1の発明によるカラー
読取装置の補正手段140は、導入されたフィルタと画
像処理機能を有する他のフィルタとを畳み込み積分して
合成フィルタを生成する合成手段151を有し、合成手
段151によって生成された合成フィルタに基づいて、
読取手段110による読取結果の補正を行うように構成
されている。
〔作 用〕
i  ・ 1の ■ 請求項1の発明において、原稿101上のカラー画像は
、読取手段110のラインイメージセンサ111の各受
光素子に対応する各画素からなるラインごとに、複数の
色成分に色分解して読み取られる。
この読取手段110による読取結果が点広がり関数算出
手段121に導入され、原稿101上の複数の画素から
なる所定の領域の読取結果に基づいて、点広がり関数算
出手段121により、上述した複数の色成分のそれぞれ
について、上述した所定の領域に含まれる複数の画素の
いずれかを読取手段110によって読み取った際の読取
画像の劣化を表す点広がり関数が算出される。また、フ
ィルタ算出手段131により、上述した点広がり関数が
対応している画素を含む所定の領域において、読取手段
110による読取画像の劣化を打ち消すフィルタの係数
が算出される。
また、補正手段140により、導入される各色成分のフ
ィルタとこのフィルタに対応する原稿101上の所定の
領域における対応する色成分の読取結果との畳み込み積
分が行われ、この畳み込み積分処理の結果が、該当する
画素の読取結果として出力される。
請求項1の発明にあっては、点広がり関数算出手段12
1により、原稿101上のラインを形成する各画素に対
応する点広がり関数が算出され、これらの各画素に対応
する点広がり関数がフィルタ算出手段131に導入され
る。従って、フィルタ算出手段131により、上述した
各画素に対応するフィルタが算出され、このフィルタに
基づいて、補正手段140により、各画素に対応する読
取結果の補正が行われる。上述した点広がり関数には、
対応する画素における画像の読取手段110による読取
処理によって発生する全ての要因による誤差が含まれて
いるので、上述したフィルタによって読取結果を補正す
ることにより、様々な誤差要因を考慮して、各色成分の
読取誤差を補正することが可能となる。
jj  −ン゛ 2の 請求項2の発明においては、まず、点広がり関数算出手
段121により、原稿101上のラインを形成する各画
素の中から選択した複数の標本画素のそれぞれに対応す
る各色成分の点広がり関数が算出される。次に、これら
の点広がり関数が推定手段122に導入され、この推定
手段122により、上述した原稿101上のラインを形
成する各画素に対応する点広がり間数が推定される。
このようにして推定された各画素に対応する各色成分の
点広がり関数がフィルタ算出手段131に導入され、こ
れらの点広がり関数に基づいて、各画素に対応する各色
成分のフィルタが算出される。
従って、請求項2の発明にあっては、点広がり関数算出
手段121により、標本画素に対応する点広がり関数の
みが算出されるので、原稿101上のラインを形成する
各画素に対応して、それぞれ点広がり関数を算出する場
合に比べて、計算量を削減することが可能となる。
iii   ン 3の 請求項3の発明においては、点広がり関数算出手段12
1により、上述した複数の標本画素のそれぞれに対応す
る各色成分の点広がり関数が算出され、これらの点広が
り関数に基づいて、フィルタ算出手段131により、複
数の標本画素のそれぞれに対応する各色成分のフィルタ
が算出されて、フィルタ推定手段132に導入される。
また、これらの標本画素に対応する各色成分のフィルタ
に基づいて、このフィルタ推定手段132により、上述
した原稿101上のラインを形成する各画素に対応する
各色成分のフィルタが推定され、このようにして推定さ
れた各画素に対応する各色成分のフィルタが補正手段1
40に導入される。
請求項3の発明にあっては、点広がり関数算出手段12
1およびフィルタ算出手段131により、それぞれ標本
画素に対応する点広がり関数およびフィルタが算出され
る。従って、原稿101上の各画素に対応して、点広が
り関数およびフィルタをそれぞれ算出する場合に比べて
、計算量を削減することができる。
iv−;’4の 請求項4の発明においては、ラインイメージセンサ11
1の1つの受光素子に相当する複数のパターンを有する
基準画像112の読取結果が、読取手段110によって
、点広がり関数算出手段121に導入される。
ここで、点広がり関数は、原稿101の位置に配置され
た点光源を読取手段110で読み取った際の読取画像の
広がりを示している。また、上述した基準画像112の
パターンは、原稿101の位置に配置された点光源に相
当している。
請求項4の発明にあっては、点光源に相当するパターン
を有する基準画像112を読み取った際の読取結果に基
づいて、点広がり関数が算出されるので、点広がり関数
を簡単に求めることができる。
v  :;’15の 請求項5の発明において、補正手段140は、複数の色
成分のそれぞれに対応する複数の補正処理手段141か
ら構成されている。
各補正処理手段141のフィルタ格納手段142には、
対応する色成分について算出された原稿101上のライ
ンの各画素に対応するフィルタが格納されている。また
、出力手段143には、対応する色成分の複数ラインの
読取結果が連続して入力され、これらのラインの各画素
に対応する読取結果が、この出力手段143により、並
列に出力されて保持手段144に導入され、この保持手
段144により、上述した複数ラインの読取結果が所定
量ずつ保持される。
また、乗算手段145により、フィルタ格納手段142
に格納された該当するフィルタの各係数と保持手段14
4に保持された対応する読取結果との乗算が行われ、演
算手段146により、この乗算手段145による乗算結
果の総和が求められ、この演算手段146の出力が補正
処理手段141の出力とされる。
請求項5の発明にあっては、読取手段110による各ラ
インの読取結果を連続して補正処理手段141に供給す
ることにより、読取結果とフィルタとの畳み込み積分が
実行されるので、読取手段110による読取動作と並行
して、読取結果の補正処理を行うことができる。
v′i   ン 6の 請求項6の発明において、補正手段140は合成手段1
51を有し、この合成手段151により、導入されたフ
ィルタと画像処理機能を有する他のフィルタとが畳み込
み積分され、合成フィルタが生成される。
請求項6の発明にあっては、上述した合成手段151で
生成された合成フィルタに基づいて、補正手段140に
より、読取手段110による各色成分の読取結果の補正
が行われる。従って、各色成分の読取誤差を補正すると
ともに、合成された他のフィルタによる画像処理を行う
ことが可能となる。
〔実施例〕
以下、図面に基づいて本発明の実施例について詳細に説
明する。
第2図は、本発明の一実施例によるカラー読取装置の構
成を示す。
第5図は、本発明の一実施例による補正処理部の詳細構
成を示す。
第7図は、本発明の別実施例による補正処理部の構成を
示す。
ここで、第1図と実施例との対応関係について説明して
おく。
原稿101は、原稿201に相当する。
読取手段11Oは、画像読取部210に相当する。
ラインイメージセンサ111は、CCDラインイメージ
センサ(CCDセンサ)212に相当する。
基準画像112は、基準画像202に相当する。
点広がり関数算出手段121は、PSF算出部251に
相当する。
推定手段122は、補完処理部252に相当する。
フィルタ算出手段131は、フィルタ算出部252に相
当する。
フィルタ推定手段132は、補完処理部252に相当す
る。
補正手段140は、補正回路254r、254g、25
4bに相当する。
補正処理手段141は、補正回路254r、254g、
254bに相当する。
フィルタ格納手段142は、フィルタ係数メモリ272
に相当する。
出力手段143は、ラインメモリ271..2712お
よびメモリコントローラ274に相当する。
保持手段144は、ラッチ273.、・・・、273I
に相当する。
乗算手段145は、乗算器281に相当する。
演算手段146は、判定回路282と加算器283.2
84とROM285とに相当する。
合成手段151は、フィルタ格納部551とフィルタ合
成部552とに相当する。
以上のような対応関係があるものとして、以下実施例の
構成および動作を説明する。
第2図において、201は原稿を、210は画像読取部
を、211はカラー読取機構を示している。このカラー
読取機構211としては、例えば、上述したフィルタ切
換型のカラー読取機構(第8図参照)あるいは密着型の
カラー読取機構(第9図参照)を用いればよい。
この画像読取部210において、カラー読取機構211
に備えられたCODラインイメージセンサ(以下、CC
Dセンサと称する)212により、原稿201上の読取
ラインにおけるカラー画像のR,G、B各成分の強度分
布が測定される。また、このCCDセンサ212のアナ
ログ出力は、アナログ−デジタル(A/D)変換部21
3に入力され、R,G、B各成分の強度分布の測定結果
をデジタル値に変換したものが、画像読取部210によ
る読取結果として出力される。
その後、画像読取部210は、上述した読取ラインの方
向(主走査方向)に垂直な方向(副走査方向)に原稿2
01を所定の距離だけ移動し、上述した読取動作を繰り
返して、原稿201上の2次元のカラー画像の読取を行
うようになっている。
このようにして読み取られた各成分の画像について、シ
ェーディング補正処理1色変換処理、補正処理を施した
後に、各成分の画像を合成して、表示装置(図示せず)
などに出力するようになっている。
ここで、シェーディングとは、画像に濃淡が現れること
をいい、カラー読取機構211に備えられた結像光学系
(第8図、第9図参照)の特性(いわゆるcos ’則
による周辺光量の低下)などによって発生する。シェー
ディング補正部231は、画像読取部210により、白
色の板などを読み取ったときの読取結果に基づいて、原
稿201の読取結果を正規化することにより、シェーデ
ィング補正処理を行う。
また、色変換部241は、表示装置における信号系(例
えばNTSC信号系)において、原稿201上の画像の
色が再現されるように、各色成分の読取結果を変換する
色変換処理を行う。
以下、画像の補正処理を行う補正処理部250について
説明する。
ここで、カラー読取装置によって出力される読取画像の
R,G、B成分yi(χ、y)(iはR,G。
B)は、原稿上の画像(以下、原画像と称する)のR,
G、 B成分をxi(x、y)、カラー読取装置のR,
G、 B成分の点広がり間数(Po1nt 5prea
dFunction:  P S F )をh i(x
、 y)とすると、式(1)で表される。
このように、R,G、B各成分の読取結果が含んでいる
誤差は、R,G、B各成分の点広がり関数で表される。
また、画像読取部210による画像の劣化を打ち消す補
正フィルタをfi(x、y)とすると、式(2)に示す
ように、復元画像1i(x、y)は、補正フィルタfi
(x、y)と読取画像yi(x、y)との畳み込み積分
で表される。
父i(x+y)=fi(x+y)*yi(x+y)−(
2)従って、上述した式(1)、弐(2)に基づいて、
補正フィルタfi(x、y)を求め、この補正フィルタ
fi(L y)によって読取画像yi(x、y)の補正
を行うことにより、カラー読取機構211による全ての
誤差要因を考慮して、各色成分の読取結果の補正を行う
ことができる。
ここで、原稿201の読取ライン上にある理想的な点光
源(あるいは黒点)は、カラー読取機構211に含まれ
る様々な誤差要因により、広がりをもった像となってC
CDセンサ212に捉えられる。これは、式(1)の原
画像xt(x+いをδ関数とした場合に相当する。
従って、上述した点光源の像の広がりの範囲内に位置す
るCCDセンサ212の素子の出力に基づいて、上述し
た範囲の各素子の位置におけるPS F h i(x、
y)の値を求めることができる。
例えば、上述した点光源の像が、CCDセンサ212に
おいて、点光源の像点を中心とする3×3画素の広がり
を有する像として捉えられた場合に、該当する素子の出
力d i(j、k)(j、に=−1,0,1)に、式(
3)に示す正規化処理を施して、その結果を各素子の位
置におけるPSFhi(x、いの値hiJkとすればよ
い。以下、これらの値h i、からなる3行3列の行列
をPSF係数Hiと称する。
ΣΣdi(j、k)=1    ・・・ (3)また、
カラー読取機構211に画像を劣化させる要因がない理
想的な場合は、R,G、B各成分についてのCCDセン
サ212の出力もδ関数となる。このことを前提として
、CCDセンサ212の出力di(x、y)とδ関数と
を畳み込み積分して得られるh’t(x+y)と上述し
たCCDセンサ212の出力dt(x、y)とが、式(
4)を満たすものとして、最小二乗法により、式(5)
の平均二乗誤差ε2を最小とするP S F h i(
x、y)を推定してもよい。
d i(x、y) = h i(x、y) * h’i
(x、y)     −(4)e” =E ((di(
x、y) −h’i(x、y))”)  −(5)ここ
で、式(4)において演算子*は畳み込み積分を示し、
また、式(5)において演算子Eは期待値オペレータを
示す。
ところで、一般に、カラー読取機構211に用いられる
結合光学系の収差は、画角によって異なっている。従っ
て、1ラインのどの画素に対応する位置に上述した点光
源があるかによって、点光源の像の広がり方も変化する
。そこで、補正処理部250においては、lラインの各
画素に対応する位置に点光源を配置した場合のそれぞれ
について、P S F h i(x、y)を求め、これ
に基づいて、補正フィルタfi(x、y)を求めるよう
になっている。
ここで、P S F h i(x、y)は連続的に変化
すると考えられるので、1ラインの複数の画素に対応す
る位置を標本位置とし、この標本位置に点光源を配置し
た場合についてP S F hi(x、y)を算出し、
これらのP S F hi(x、y)に補完処理を施し
て、各画素に対応する位置のP S F h i(x、
y)を算出すればよい。
また、上述した点光源に相当するパターンとしては、第
3図(a)に示すように、CCDセンサ212の1画素
に対応する大きさのm個の黒色のパターン(白地の場合
)を所定の間隔で配置した基準画像202を用意すれば
よい。なお、黒色のパターンの位置に限定はなく、不等
間隔に配置してもよい。また、黒地に白色のパターンを
有する基準画像を用いてもよい。
以下、補正処理部250の構成および動作を具体的に説
明する。
例えば、カラー読取装置の立ち上げ時に、操作者が上述
した基準画像202を原稿201の位置にセットし、画
像読取部210による読み取りを駆動する。このとき、
画像読取部210による各読取ラインの読取結果にシェ
ーディング補正部231および色変換部241による処
理を施した結果(以下、読取データと称する)が、R,
G、 B各成分ごとに、補正処理部250のPSF算出
部251に供給されるようになっている。
PSF算出部251は、供給された読取データから、上
述した点光源に相当するパターンのそれぞれおよびその
周辺の各画素からなる領域(例えば、第3図伽)に示し
た3×3画素の領域)に対応する読取データを抽出する
。以下、点光源に相当するパターンのそれぞれの位置を
標本位置P l +・・・ p、と称し、また、これら
の標本位置P l +・・・、P、のそれぞれを座標の
原点として、座標(j、 k ) (j、k・−1,0
,1)で示される画素に対応する読取データをdi(j
、k)と称する。ここで、iはR,G、Bのいずれかを
示している。
次に、PSF算出部251は、各標本位置に対応して抽
出した各色成分の読取データdi(Lk)を上述した式
(3)あるいは式(4)1式(5)に代入して、各標本
位置およびその周囲におけるP S F h i(x、
y)の値hiJkを算出する。また、これらの値からな
る行列を、各標本位置P l r・・・、P、における
各色成分のPSF係数Hi、、、・・・、]Hxrmと
して、補完処理部252に導入するようになっている。
補完処理部252は、例えば、2つの標本位置Pt、P
gO間の位置PQに対応するPSF係数H17の各成分
htlとして、上述した2つの標本位置P、、P!のそ
れぞれに対応するPSF係数Hire、 Hirzの各
成分h ijl、に、上述した2つの標本位置P+、P
gからの距離に応じた重みをつけて平均値を求めるよう
に構成されている。
また、補完処理部252においては、上述したような重
み付は平均による補完処理に限らず、スプライン関数な
どを用いて補完処理を行うようにしてもよい。
このようにして、1ラインの各画素に対応する位置にお
ける各色成分のPSF係数Hiが算出され、これらのP
SF係数Hiのそれぞれが、補正処理部250のフィル
タ算出部253に導入されるようになっている。
ここで、劣化した読取画像を復元するための補正フィル
タとしては、ウィーナーフィルタなどが知られている。
ウィーナーフィルタは、式(6)で定義される原画像x
i(x、y)と復元画像Ri(x、いとの間の平均二乗
誤差ε2を補正フィルタfi(x、y)による原画像の
推定誤差を計る評価関数として、この平均二乗誤差ε2
を最小とするように定められる。
ε” =E ((xi(x、y)−9i(x、y))2
) −(6)フィルタ算出部253は、上述した式(1
)1式(2)および式(6)に基づいて、上述したPS
F係数Hiが算出された3×3画素のそれぞれに対応す
る補正フィルタfi(x、y)の値f tjkを算出し
、第4図に示すように、これらの値から3行3列の行列
を形成し、この行列を導入されたPSF係数Hiに対応
するフィルタ係数Fiとして出力するようになっている
また、フィルタ算出部253において算出する補正フィ
ルタは、上述したウィーナーフィルタに限らず、逆フィ
ルタなどを求めるようにしてもよい。
なお、PSF算出部251においてPSF係数を求める
範囲に限定はなく、点光源に相当するパターンを中心と
するnXn画素に対応する読取データからPSF係数を
求めればよい。また、この場合は、フィルタ算出部25
3において、n行n列のフィルタ係数が算出される。
また、1ラインの各画素に対応するフィルタ係数Fiは
、上述したPSF係数)(i と同様に、画角の変化に
応じて連続的に変化すると考えられる。
従って、先に、上述した標本位置P 1 + ・・・、
P。
に対応するフィルタ係数FIPII ・・・+FtF1
1を算出し、その後、これらの各フィルタ係数Fip+
、・・・Filについて補完処理を行うようにしてもよ
い。
この場合は、上述したPSF真出部251によって算出
されたPSF係数1(ir+、・・・、Ht、、のそれ
ぞれが、フィルタ算出部253に導入される。また、こ
のフィルタ算出部253によって、標本位置P0.・・
・、P、に対応するフィルタ係数Fip+。
・・・、 Fip、が算出されて補完処理部252に導
入される。この補完処理部252において、上述したP
SF係数の補完処理と同様にして、フィルタ係数Fi□
、・・・、  Fi、、についての補完処理を行い、こ
の処理結果を1ラインの各画素に対応するフィルタ係数
Fi として出力すればよい。
このようにして生成された各色成分のフィルタ係数Fi
は、それぞれ補正処理部250の対応する補正回路25
4r、254g、254bに供給されている。また、こ
れらの補正回路254r254g、254bには、それ
ぞれR,G、B成分の読取データが導入されており、上
述した補正フィルタを用いて、各色成分の読取結果の補
正を行うようになっている。
第5図に、補正回路254rの詳細構成を示す。
補正回路254rは、それぞれ1ライン分の容量を有す
る2つのラインメモリ271..271□と、1547
分のR成分のフィルタ係数Frを格納するフィルタ係数
メモリ272と、それぞれ1画素分の読取データを保持
する9つのランチ273A、・・・、273. と、上
述したラインメモリ271、.271□およびフィルタ
係数メモリ272を制御するメモリコントローラ274
と、上述したフィルタ係数メモリ272内のフィルタ係
数Frのいずれかを保持するフィルタ係数レジスタ27
5と、上述した9つのラッチ273A、・・・。
2731に保持された読取データとフィルタ係数レジス
タ275に保持された補正フィルタの各係数との畳み込
み積分に相当する演算を行う演算回路276とを備えて
構成されている。
補正回路254g、254bは、上述した補正回路25
4rと同様に構成されており、それぞれに備えられたフ
ィルタ係数メモリ(図示せず)には、それぞれG成分の
フィルタ係数Fg、B成分のフィルタ係数Fbが格納さ
れている。
上述した2つのラインメモリ271..27Lはシフト
レジスタなどで構成されており、1ライン分の読取デー
タを保持するとともに、次のラインの読取データの入力
に応じて、保持している読取データを順次に出力するよ
うに構成されている。
また、上述したラッチ273A、273..273Cは
直列に接続されており、ラッチ273cの出力はラッチ
273、に、ラッチ273.の出力はラッチ273Aに
順次に人力されている。ラッチ273..273□、2
73Fおよびラッチ273G、273..273.も同
様に、直列に接続されている。
また、フィルタ係数メモリ272は、フィルタ係数Fr
を形成する各成分子r、、のそれぞれに対応して、9つ
のラインメモリ277A、・・・、277Iから形成さ
れており、フィルタ係数Frの各成分子 rjmは、1
ラインの各画素に対応して、該当するラインメモリ27
7、、・・・、277、に格納されている。
フィルタ係数レジスタ275は、フィルタ係数メモリ2
72の9つのラインメモリ277^、・・・277、の
それぞれに対応する9つのラッチ278□、・・・ 2
78.から形成されており、上述したラインメモリ27
7A、・・・、2771 の出力が入力されるようにな
っている。
また、色変換部241から各ラインのR成分の読取デー
タが連続して供給され、上述したラインメモリ27エ、
に入力されるとともにラッチ273cに入力されている
。このラインメモリ2711の出力は、ラインメモリ2
71□に入力されるとともにラッチ2731に入力され
ており、また、ラインメモリ271□の出力は、ラッチ
273Iに入力されている。
最初の2ラインの読取データがそれぞれラインメモリ2
71..271□に格納され、3ライン目の供給が開始
されたときに、メモリコントローラ274は、ラッチ2
73cに3ライン目の各画素に対応する読取データが入
力されるタイミングに同期して、ラッチ273Fに2ラ
イン目が、ラッチ273.にlライン目が入力されるよ
うに、ラインメモリ271..271□の出力タイミン
グを制御する。
このようにして、連続して供給された3ラインの読取デ
ータが並列に出力され、これらの3ラインの各画素の読
取データが順次にラッチ273c。
273F、2731 に入力される。
また、9つのラッチ273A、・・・、273+ に3
×3画素分の読取データが保持されたときに、メモリコ
ントローラ274は、ラッチ273tに保持された画素
を示すアドレスを指定して、フィルタ係数メモリ272
のラインメモリ277a。
・・・、277□にデータの出力を指示する。
これにより、ラインメモリ277a、・・・、277I
から該当する画素に対応するフィルタ係数Frの各成分
子 tjkが出力され、フィルタ係数レジスタ275に
保持される。また、メモリコントローラ274は、この
フィルタ係数レジスタ275を制御して、各ラッチ27
B、、・・・、27Lに保持されたフィルタ係数の各成
分子rJkを順次に演算回路276に供給するようにな
っている。
ここで、ラッチ273.、・・・、273+に保持され
た読取データをそれぞれy (−1,〜1)、・・・、
y(1,1)とすると、ラッチ273.に保持された読
取データy(0,0)に対応する画素の補正データ父(
0,0)は、式(7)で表される。
従って、演算回路276は、式(7)の演算を行い、こ
の演算結果をラッチ2731に保持された読取データを
補正した補正データとして出力すればよい。
演算回路276において、乗算器281は、フィルタ係
数レジスタ275から順次に供給されるフィルタ係数F
rの各成分子 rjkとこの成分に対応する読取データ
y(j、k)との乗算を行うようになっている。但し、
図において、ラッチ273.。
273c、273z、273F、273M、273Iに
保持された読取データの供給を示す線は省略した。
この乗算器281による乗算結果は、判定回路282に
供給され、この判定回路282により、上述した乗算結
果が正の値であるか負の値であるかが判定され、正の値
であるとされた場合は加算器283に、負の値であると
された場合は加算器284にそれぞれ入力されるように
なっている。
これらの加算器283.284のそれぞれは、入力され
た数値を順次に積算して総和を算出するように構成され
ている。従って、加算器283により、正の値を有する
乗算結果の総和が求められ、加算器284により、負の
値を有する乗算結果の総和が求められるようになってい
る。
また、演算回路276のROM285には、予め、正の
乗算結果の総和と負の乗算結果の総和との組合せのそれ
ぞれに対応して、これらを加算した結果が格納されてお
り、加算器283,284の出力をアドレス入力として
、該当する加算結果をラッチ273.に保持された読取
データに対応する補正データとして出力するようになっ
ている。
例えば、上述した9つのラッチに2ライン目の2番目の
画素を中心とした3×3画素に対応する読取データが保
持されている場合は、演算回路276によって、これら
の読取データと第2画素に対応するフィルタ係数Frと
の畳み込み積分が行われ、中心の画素に対応する読取デ
ータd(2,2)に対応する補正データ交(2,2)が
得られる。
その後、ラッチ2731.273F、273やおよびラ
ッチ273c、273y 、273=に保持された読取
データが順次にシフトし、ラッチ273C,273F、
2731に各ラインの次の画素に対応する読取データを
入力する。また、メモリコントローラ274は、フィル
タ係数メモリ272に次の画素に対応するアドレスを指
定してフィルタ係数の出力を指示し、これに応じて、該
当するフィルタ係数Frの各成分がフィルタ係数レジス
タ275に入力される。
上述した動作を1ラインの各画素について繰り返して、
1547分の各画素に対応する補正データを求め、また
、この1ラインについての補正処理を各ラインについて
繰り返して、2次元のカラー画像の補正を行うようにな
っている。
このようにして、カラー読取機構211のPSFhr(
x、y)に基づいて算出した補正フィルタfr(Ly)
を用いて、画像読取部210によって読み取られたR成
分の読取結果に対応する読取データを補正することがで
きる。
同様にして、G成分、B成分の読取データの補正が行わ
れる。
上述したように、1ラインの各画素について求めたP 
S F h i(x、y)は、カラー読取機構211に
よって読み取られた読取画像の該当する画素に含まれて
いる誤差に関する全ての情報を含んでいる。
従って、このPSFに基づいて算出した補正フィルタf
 r(x、y)、  f g(x、y)、  f b(
x、y)によって、対応する画素の読取データの補正を
行うことにより、様々な誤差要因を考慮して読取データ
の色ずれを補正することが可能となり、高い品質の読取
画像を出力することができる。これにより、カラー読取
機構211に縮小光学系が用いられていることにより、
画角に応じて収差が太き(変化する場合であっても、こ
のような収差の変化を考慮して、読取データの色ずれを
補正することができる。
また、第3図に示した基準画像202は、点光源に相当
しているので、PSF算出部251は、この基準画像2
02を画像読取部210によって読み取った際の読取デ
ータdi(j、k)に基づいて、容易にPSF係数h 
i、++を算出することが可能となる。
また、PSF算出部251により、上述した標本位置P
5.・・・、PlにおけるPSF係数I(ip+。
・・・、Hlpmを算出し、これらのPSF係数H1,
・・・、 Hi、、に基づいて、補完処理部252によ
り、標本位置間の各位置のPS、F係数を求めることに
より、1ラインの全画素骨のPSF係数Hを求める場合
に比べて、計算量を削減することが可能となる。
更に、フィルタ算出部253において、複数の標本位置
におけるPSF係数H’1 r t + ・・・、tr
i、、に基づいて、上述した標本位置におけるフィルタ
係数Fir++ ・・・、Fi、、を算出し、補完処理
部252により、標本位置間の各位置のフィルタ係数F
iを求めることにより、計算量をより少なくすることが
できる。
また、ラインメモリ271□、271zとフィルタ係数
メモリ272と9つのラッチ273A。
・・・、273.とフィルタ係数レジスタ275と演算
回路276とを備えて補正回路254r、254g、2
54bを構成することにより、画像読取部210による
原稿201の読取動作と並行して、読取画像の補正処理
を行うことが可能となり、高い品質の読取画像を高速に
出力することができる。
なお、上述した実施例にあっては、PSF算出部251
において、標本位置におけるPSF係数Hiを算出する
場合について説明したが、1ラインの全画素に対応する
PSF係数Hiを算出するようにしてもよい。
例えば、第6図に示すように、点光源に相当するパター
ンを複数の行にわたって配置し、lラインの全ての画素
に対応する点光源の像を得るようにした基準画像を用意
し、この基準画像を読み取った際の読取データに基づい
て、PSF算出部251が、1ラインの全画素に対応す
るPSF係数を算出すればよい。この場合は、lライン
の全画素に対応するPSF係数を算出するため、計算量
は増大するが、より正確なPSF係数を求めることがで
き、読取画像の色ずれ補正を高精度に行うことができる
また、上述したようにして補正された読取画像51i(
x、y)に、式(8)に示すように、様々な画像処理機
能を有するフィルタg 1 (x、 y)を掛は合わせ
て、出力画像をz i(x、y)を得る場合がある。
zi(x、y)=gi(x、い* Ri(x、y)  
   −(8)ここで、復元画像12i(x、y)は、
式(2)に示したように、補正フィルタfi(x、y)
と読取画像yi(x、y)との畳み込み積分で表される
から、式(8)は式(9)のように変形することができ
る。
z i(X、y) = g i(x、y) * f i
(x、y) * y i(x、い= f’i(x、y)
 * )’ i(x、y)     −(9)従って、
補正フィルタf i(x、y)とフィルタgi(Ly)
とを畳み込み積分し、合成フィルタf’ i(X + 
y)を算出し、この合成フィルタf’i(x、y)と読
取画像yi(x、いとの畳み込み積分を求めることによ
り、出力画像zt(x、V)を得ることができる。
例えば、第7図に示すように、第2図に示した補正処理
部250に、画像処理機能を有するフィルタg i(x
、y)を格納するフィルタ格納部551と、このフィル
タgNx+いとフィルタ算出部253で算出された補正
フィルタfi(x、y)とを合成するフィルタ合成部5
52を付加して構成する。また、補正回路254r、2
54g、254bのフィルタ係数メモリ272に、上述
したフィルタ合成部552によって合成された合成フィ
ルタf’i(x、y)を格納すればよい。
例えば、上述した画像処理機能を有するフィルタgt(
x、y)として、ラプラシアンフィルタなどの差分型フ
ィルタをフィルタ格納部551に格納すれば、フィルタ
合成部552により、上述した補正フィルタfi(x、
y)とラプラシアンフィルタとを合成した合成フィルタ
f’i(x、y)が生成される。
このようにして生成された合成フィルタf’i(x。
y)が、補正回路254r、254g、254bのフィ
ルタ係数メモリ272に格納され、演算回路276によ
り、この合成フィルタf’x(x、y)と読取画像yi
(x、y)との畳み込み積分処理を行うことにより、色
ずれの補正を行うとともに濃淡画像の輪郭やエツジの検
出処理および輪郭やエツジの強調などの画像処理を行う
ことが可能となる。
また、上述したフィルタ格納部551に、−様重み線形
フィルタやエツジ保存平滑フィルタなどの平滑フィルタ
を格納すれば、色ずれの補正を行うとともに読取画像y
i(x、y)に含まれているランダムノイズを抑制する
ことが可能となる。
また、メデイアンフィルタや最大値(あるいは最小値)
フィルタなどの局所統計量フィルタをフィルタ格納部5
51に格納すれば、色ずれの補正を行うとともにごま塩
雑音の除去処理を行うことが可能となる。
上述したようにして、色ずれの補正を行うとともに、様
々な画像処理を同時に施すことが可能となり、より高い
品質の画像を出力することができる。
〔発明の効果〕
上述したように、請求項1の発明によれば、原稿上のラ
インを形成する各画素における読取手段による読取画像
の劣化を表す点広がり関数に基づいて、この劣化を打ち
消すフィルタが算出され、このフィルタによって読取結
果が補正される。従って、縮小光学系を用いて画像を読
み取った場合のように、原稿上の位置によって変化する
誤差も含め、様々な誤差要因を考慮して、各色成分の読
取誤差を補正することが可能となり、色ずれを補正して
高い品質の読取画像を出力することができる。
また、請求項2の発明によれば、点広がり関数算出手段
により、標本画素に対応する点広がり関数のみが算出さ
れるので、原稿上のラインの各画素に対応する点広がり
関数のそれぞれを算出する場合に比べて、計算量を削減
することができる。
また、請求項3の発明によれば、点広がり関数算出手段
およびフィルタ算出手段により、標本画素に対応する点
広がり関数およびフィルタが算出されるので、原稿上の
ラインの各画素に対応する点広がり間数およびフィルタ
を算出する場合に比べて、計算量を削減することができ
る。
また、請求項4の発明によれば、点光源に相当するパタ
ーンを有する基準画像を読み取った際の読取結果に基づ
いて、点広がり関数を簡単に求めることができる。
また、請求項5の発明によれば、読取手段による各ライ
ンの読取結果を連続して補正処理手段に供給することに
より、読取結果とフィルタとの畳み込み積分が実行され
るので、読取手段による読取動作と並行して、読取結果
の補正処理を行うことができ、色ずれを補正した高い品
質の画像を高速に出力することができる。
また、請求項6の発明によれば、合成手段で生成された
合成フィルタを用いて各色成分の読取結果の補正が行わ
れ、各色成分の読取誤差を補正するとともに、合成され
た他のフィルタによる画像処理を行うことが可能となり
、より高い品質の画像を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理ブロック図、 第2図は本発明の実施例によるカラー読取装置の構成図
、 第3図は基準画像の例を示す図、 第4図は補正フィルタの構成図、 第5図は実施例による補正回路の構成図、第6図は別の
基準画像の例を示す図、 第7図は別の補正処理部の構成図、 第8図、第9図は従来のカラー読取装置の構成図、 第10図はイメージセンサの説明図である。 図において、 01は原稿、 10は読取手段、 11はラインイメージセンサ、 12は基準画像、 21は点広がり関数算出手段、 22は推定手段、 131はフィルタ算出手段、 132はフィルタ推定手段、 140は補正手段、 141は補正処理手段、 142はフィルタ格納手段、 143は出力手段、 144は保持手段、 145は乗算手段、 146は演算手段、 151は合成手段、 201.611,711は原稿、 202は基準画像、 210は画像読取部、 211はカラー読取機構、 212はCCDラインイメージセンサ(CCDセンサ)
、 213はアナログ−デジタル(A/D)変換部、231
はシェーディング補正部、 241は色変換部、 250は補正処理部、 251はPSF算出部、 252は補完処理部、 253はフィルタ算出部、 254は補正回路、 271.277はラインメモリ、 272はフィルタ係数メモリ、 273.278はラッチ、 274はメモリコントローラ、 275はフィルタ係数レジスタ、 276は演算回路、 281は乗算器、 282は判定回路、 283.284は加算器、 285はROM、 551はフィルタ格納部、 552はフィルタ合成部、 612.712は照明装置、 613.713は読取ライン、 614はレンズ、 615.715はセンサ、 621はフィルタ、 714はロンドレンズアレイである。 実施例によるカラー読取装置の構成図 第2図 本発明の原理プロ ツク図 第 図 別の基準画像の例を示す図 第 図 男す実施e+、t cこよる争甫正処理@■の構成図筒 図 従来のカ ラー読取装置の構成図 第 図 711 (原稿) 従来のカ ラー読取装置の構成図 第 図 1画素 イ メージセ ンサの説明図 第 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)複数の受光素子を1列に並べたラインイメージセ
    ンサ(111)を有し、このラインイメージセンサ(1
    11)の各受光素子に対応する原稿(101)上の各画
    素からなるラインごとに、前記原稿(101)上のカラ
    ー画像を複数の色成分に色分解して読み取る読取手段(
    110)と、前記読取手段(110)から導入される前
    記原稿(101)上の複数の画素からなる所定の領域に
    対応する各色成分の読取結果に基づいて、各色成分ごと
    に、前記読取手段(110)によって前記所定の領域の
    複数の画素のいずれかを読み取った際の読取画像の劣化
    を表す点広がり関数を算出する点広がり関数算出手段(
    121)と、 導入される各色成分の点広がり関数に基づいて、前記点
    広がり関数が対応する画素を含む所定の領域において、
    前記読取手段(110)による前記各色成分の読取画像
    の劣化を打ち消すフィルタの係数を算出するフィルタ算
    出手段(131)と、導入される前記各色成分のフィル
    タと前記フィルタに対応する前記原稿(101)上の所
    定の領域における対応する色成分の読取結果とを畳み込
    み積分した結果を該当する画素の読取結果として出力す
    る補正手段(140)と、 を備え、前記点広がり関数算出手段(121)が、前記
    原稿(101)上のラインを形成する各画素に対応する
    点広がり関数を算出し、これらの点広がり関数を前記フ
    ィルタ算出手段(131)に導入するように構成したこ
    とを特徴とするカラー読取装置。
  2. (2)前記原稿(101)上の複数の画素のそれぞれに
    対応する点広がり関数が導入され、前記複数の点広がり
    関数に基づいて、前記原稿(101)上のラインを形成
    する各画素に対応する点広がり関数を推定する推定手段
    (122)を備え、前記点広がり関数算出手段(121
    )が、 前記ラインを形成する各画素の中から選択した複数の標
    本画素のそれぞれに対応する各色成分の点広がり関数を
    算出して前記推定手段(122)に導入し、 前記推定手段(122)によって推定された前記ライン
    を形成する各画素に対応する各色成分の点広がり関数を
    前記フィルタ算出手段(131)に導入するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載のカラー読取装置。
  3. (3)前記複数の標本画素のそれぞれに対応して導入さ
    れたフィルタに基づいて、前記原稿(101)上のライ
    ンを形成する各画素に対応するフィルタを推定するフィ
    ルタ推定手段(132)を備え、前記点広がり関数算出
    手段(121)が、前記複数の標本画素のそれぞれに対
    応する各色成分の点広がり関数を算出し、 前記フィルタ算出手段(131)が、前記複数の標本画
    素のそれぞれに対応する各色成分の点広がり関数に基づ
    いて、前記複数の標本画素のそれぞれに対応する各色成
    分のフィルタを算出して前記フィルタ推定手段(132
    )に導入し、 前記フィルタ推定手段(132)によって推定された前
    記各画素に対応する各色成分のフィルタを前記補正手段
    (140)に導入するように構成したことを特徴とする
    請求項1記載のカラー読取装置。
  4. (4)前記読取手段(110)が、 前記ラインイメージセンサ(111)の1つの受光素子
    に相当する複数のパターンを有する基準画像(112)
    を有し、 前記基準画像(112)の読取結果を前記点広がり関数
    算出手段(121)に導入するように構成したことを特
    徴とする請求項1記載のカラー読取装置。
  5. (5)前記補正手段(140)が、前記複数の各色成分
    のそれぞれに対応する複数の補正処理手段(141)を
    有し、 前記複数の補正処理手段(141)のそれぞれは、 対応する色成分について算出された前記原稿(101)
    上のラインの各画素に対応するフィルタを格納するフィ
    ルタ格納手段(142)と、複数ラインに対応する前記
    読取手段(110)による読取結果が連続して入力され
    、前記複数ラインの各画素に対応する読取結果を並列に
    出力する出力手段(143)と、 前記出力手段(143)の出力が導入され、前記複数ラ
    インの読取結果を所定量ずつ保持する保持手段(144
    )と、 前記保持手段(144)に保持された読取結果のそれぞ
    れと前記フィルタ格納手段(142)に格納された該当
    するフィルタの対応する係数とを乗算する乗算手段(1
    45)と、前記乗算手段(145)による乗算結果の総
    和を求める演算手段(146)と、 を備え、前記演算手段(146)の出力を前記補正処理
    手段(141)の出力とするように構成したことを特徴
    とする請求項1記載のカラー読取装置。
  6. (6)前記補正手段(140)が、 導入されたフィルタと画像処理機能を有する他のフィル
    タとを畳み込み積分して合成フィルタを生成する合成手
    段(151)を有し、 前記合成手段(151)によって生成された合成フィル
    タに基づいて、前記読取手段(110)による読取結果
    の補正を行うように構成したことを特徴とする請求項1
    記載のカラー読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369071A (ja) * 2001-06-08 2002-12-20 Olympus Optical Co Ltd 画像処理方法および、それを実装したデジタルカメラおよび、プログラム
JP2015005933A (ja) * 2013-06-21 2015-01-08 株式会社リコー 撮像装置、撮像システムおよび撮像方法

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