JPH0451603A

JPH0451603A - 誘電体フィルタ

Info

Publication number: JPH0451603A
Application number: JP16094390A
Authority: JP
Inventors: Tadahiro Yorita; 寄田　忠弘; Hirobumi Miyamoto; 博文宮本; Motoharu Hiroshima; 基晴広嶋
Original assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date: 1990-06-19
Filing date: 1990-06-19
Publication date: 1992-02-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、共振器孔を有する誘電体ブロックから構成し
た誘電体フィルタに係り、特に三つ以上の共振器孔を有
する誘電体フィルタに関する。

〈従来の技術〉一般に、この種の誘電体フィルタとしては、例えば、第
４図に示すようなλ／４型のものが知られている。この
誘電体フィルタ４０は、セラミック等の誘電体材料から
なる誘電体ブロック４１を備えている。この誘電体ブロ
ック４１は、図中、上側の端面が短絡側端面４２、下側
の端面が開放側端面４３とされ、これら両端面４２．４
３間に貫通孔からなる共振器孔４４が計五つ互いに並列
に形成されている。各共振器孔４４・・・の内周面には
内導体４５が形成されており、また、誘電体ブロック４
１側面全周には外導体４６が形成されている。短絡側端
面４２には、内導体４５と外導体４６とを短絡する短絡
電極膜４７が形成されている。これによって共振器孔４
４毎に共振素子が構成されている。共振器孔４４の間に
は、各共振器孔４４を結合するための結合孔４８が形成
されている。

ところで、このように複数個の共振器孔４４・・・を誘
電体ブロック４１に形成して多段のフィルタを構成した
場合、共振器孔４４・・・は、相互の影響を受ける。特
に共振器孔４４を三つ以上形成した場合、両端の共振器
孔４４と中間位置の共振器孔４４とは、受ける影響が大
きく違い、そのために、全体として所定のフィルタ特性
を得られなくなるという不都合があった。

そこで、所要のフィルタ特性を持たせるには、共振器孔
４４・・の共振周波数をそれぞれ調整する必要がある。

そのため、従来では、第４図に示すように、開放側端面
４３において、共振器孔４４・・の内導体４５の近傍に
電極パターン４９を形成してこのパターン電極４９と内
導体４５との間にストレイ容量か発生するようにし、こ
のストレイ容量により、共振器孔４４・・の共振周波数
を調整している。

もしくは、第５図に示す誘電体フィルタ６０のように、
誘電体ブロック４１を段部形状にして各共振器孔４４の
軸方向長さを変化させて、各共振器孔４４の共振周波数
を調整するようにしている。

〈発明が解決しようとする課題〉ところで、前記した共振周波数の調整手段では、以下の
ような問題があった。すなわち、前者の調整手段では、
開放側端面４３にパターン電極４９をスクリーン印刷等
によって新たに形成する工程か必要になって製造に手間
かかかる。

また、後者の調整手段では、誘電体ブロック４１を段付
き形状にすると、誘電体ブロック４１を製造する際に用
いられる金型の形状が複雑化し、製造に手間がかかる。

さらに、昨今の電子部品の小型化に伴い、誘電体フィル
タにおいても、小型化が要求されている。

しかしながら、従来の誘電体フィルタでは、十分にその
要求に応えることはできないという問題もあった。とい
うのも、第４図、第５図の従来例においては、共振器孔
４４は、共振周波数に応じた軸長長さがどうしても必要
であり、それ以上の小型化が困難であるためである。

ところで、誘電体ブロック４１内にストレイ容量を発生
させると、そのストレイ容量が共振周波数を低くする働
きをする。そのため、ストレイ容量を発生させることに
よって共振周波数を高めることなく誘電体フィルタを小
型化することが考えられる。

ところが、第４図の従来例においては、共振器孔４４・
・・の内導体４５にそれぞれ対応したパターン電極４９
を限られた開放側端面４３上に形成するために、発生す
るストレイ容量には限度があって、小型化に十分なるス
トレイ容量を得ることは困難であった。

本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであっ
て、製造に手間がかかることなく共振周波数の調整が行
えるとともに、小型化ができる誘電体フィルタを提供す
ることを目的としている。

〈課題を解決するための手段〉本発明は、上記目的を達成するために、誘電体ブロック
の一端面に形成された短絡側端面と、短絡側端面から対
向端面に向かって有底状に穿設されるとともに、互いに
並列に配置された共振器孔と、共振器孔の内面全面に形
成された内導体と、誘電体ブロックの側面全周に形成さ
れた外導体と、短絡側端面上に形成されて内導体、外導
体を短絡する短絡電極膜とを備え、前記対向端面上には
、初段および最終段以外の共振器孔と対向した位置にア
ース電極が形成されているとともに、初段および最終段
以外の共振器孔の内導体とアース電極とは、それぞれ容
量結合して誘電体フィルタを構成した。

く作用〉上記構成によれば、内導体とアース電極との間に得られ
る容量によって、各共振器孔の共振周波数の調整するこ
とができるようになる。この調整は、共振器孔の深さを
変化させて内導体とアース電極との間隔を変えたり、ア
ース電極をトリミングしたりして、その容量を変化させ
ることによって行われる。

アース電極は、外導体を誘電体ブロックの側面に形成す
るときに、同時に形成することができるので、アース電
極形成工程が新たに必要になることはない。

さらに、対向端面上には共振器孔が存在していない。そ
のため、アース電極は、対向端面上において十分大きい
面積をもって形成することができるようになる。したが
って、十分大きい容量が得られる。

〈実施例〉以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて、詳細に説
明する。第１図は、本発明の一実施例の断面図、第２図
はその斜視図である。

この誘電体フィルタ！は、セラミック等の誘電体材料か
らなる誘電体ブロック２を備えている。

この誘電体ブロック２は、図中、上側の端面が短絡側端
面３とされている。短絡側端面３から対抗端面４に向か
って有底状の共振器孔５が穿設されている。共振器孔５
・・は、互いに並列に配置されている。共振器孔５・の
内周面全面には内導体６が形成されている。誘電体ブロ
ック２の側面全周には外導体７が形成されている。短絡
側端面３には、内導体６と外導体７とを短絡する短絡電
極膜８が形成されている。これによって共振器孔５毎に
計五つの共振素子が構成されている。なお、共振器孔５
　の間には、各共振器孔５を結合させるスリット９が形
成されている。なお、スリット９は、第１図に示すよう
に短絡側端面３に形成してもよいし、第３図に示すよう
に対向端面４に形成してもよい。

一方、対向端面４には、アース電極１０がほぼ全面に形
成されている。そのため、アース電極１０と各共振器孔
５の内導体６低部とは、誘電体ブロック内部に発生する
ストレイ容量Ｓによって結合している。また、対向端面
４は、初段および最終段の共振器孔５の低部と対抗する
アース電極１０がそれぞれ矩形状に切り欠かれており、
そこにはそれぞれ入出力用電極１１．１１がアース電極
１０と分離されて形成されている。さらに、対向端面４
において、初段および最終段以外の各共振器孔５・・・
の内導体６低部と対抗する位置には、それぞれアース電
極１０のトリミング用電極１０ａが形成されている。

アース電極１０は、対向端面４上はぼ一杯の面積をもっ
て形成されており、共振器孔５・・・の内導体６低部と
アース電極ＩＯとの間に発生するストレイ容量Ｓは、十
分大きい値となる。そのため、このストレイ容量Ｓによ
って、各共振器孔５・・・の共振周波数は低くなるので
、その分、誘電体フィルタの長さＱを短くすることがで
きる。したがって、本発明のように、共振器孔５低部と
対向端面４との間に内部間隙を形成する構造であっても
、形成された間隙以上に誘電体フィルタｌの長さＱを短
くすることが可能になり、誘電体フィルタ１は小型化さ
れる。

ところで、上記した誘電体フィルタｌは、対向端面４に
アース電極１０を形成する必要がある。

しかしながら、アース電極１０の形成工程を新たに追加
する必要はない。というのは、アース電極１０は、対向
端面４のほぼ全面を被覆して形成される。そのため、ア
ース電極１０は、誘電体ブロック２の側面に外導体７を
形成する工程時に同時に形成することができる。そのた
め、アース電極ＩＯの形成のために、新たに工程を追加
する必要はない。

さらに、本実施例においては、共振器孔５・・・の結合
は、短絡側端面３側に形成されたスリット９によって行
われている。スリット９は、その構造上、その内面に短
絡電極膜８と同様の金属膜を形成してもよい。そのため
、本実施例の誘電体ブロックの外表面は、アース電極１
０や短絡電極膜８等の金属膜によって全面に渡って被覆
してもよくなり、これらの電極形成がメツキ化できるよ
うになる。したがって、本実施例は、誘電体フィルタの
製造がより簡単になっている。

次に、上記誘電体フィルタにおける各共振器孔間の共振
周波数調整を説明する。

まず、誘電体ブロック２に有底状の共振器孔を形成する
。その際、共振器孔５・・それぞれの軸長長さを共振周
波数に合った寸法にする。そして、必要に応じて誘電体
フィルタ！の製造時に、トリミング用電極１０ａを削り
取ることによってさらに、共振周波数を微細に調整する
。

なお、上記実施例においては、トリミング用電極１０ａ
を削り取ることによって共振周波数の調整を行うように
していたが、トリミング用電極１０ａを形成しないもの
において、直接アース電極１０を削り取るようにしても
よい。

さらに、上記実施例においては、共振器孔５を五つ有す
る誘電体フィルタにおいて実施したものであったが、こ
れに限るわけではなく、共振周波数の調整が必要である
誘電体フィルタ、すなわち、共振器孔５を三つ以上有す
る誘電体フィルタであれば実施することができることは
いうまでもない。

〈発明の効果〉以上のように、本発明によれば、アース電極と内導体と
の間に生じる誘電体ブロックの内部容量を変化させるこ
とによって共振周波数の調整が行えるようになった。ア
ース電極は、外導体を誘電体ブロックの側面に形成する
ときに、同時に形成することができる。そのため、アー
ス電極の形成工程を新たに設ける必要はなく、製造に手
間がかかることなく、共振周波数の調整が行えるように
なった。

また、アース電極の面積を十分大きいものとすることが
できるので、アース電極と内導体との間に発生する容量
は、十分大きいものとなる。したがって、発生した容量
の共振周波数低下作用によって誘電体フィルタを小型化
することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明の一実施例に係り、第１図
は断面図、第２図は斜視図である。第３図は他の実施例
の断面図である。第４図は第１の従来例の断面図である
。第５図は第２の従来例の断面図である。 ■・・誘電体フィルタ２・・・誘電体ブロック３・・短絡側端面４・・・対向端面５・共振器孔６・・・内導体７・・・外導体８・・・短絡電極膜１０・・・アース電極

Claims

【特許請求の範囲】

（１）誘電体ブロック（２）の一端面に形成された短絡
側端面（３）と、短絡側端面（３）から対向端面（４）に向かって有底状
に穿設されるとともに、互いに並列に配置された少なく
とも三つの共振器孔（５）と、共振器孔（５）の内面全
面に形成された内導体（６）と、誘電体ブロック（２）の側面全周に形成された外導体（
７）と、短絡側端面（３）上に形成されて内導体（６）、外導体
（７）を短絡する短絡電極膜（８）とを備え、前記対向端面（４）上には、初段および最終段以外の共
振器孔（５）と対向した位置にアース電極（１０）が形
成されているとともに、初段および最終段以外の共振器
孔（５）の内導体（６）とこのアース電極（１０）とは
、それぞれ容量結合していることを特徴とする誘電体フ
ィルタ。