JPH04505552A - 哺乳動物宿主細胞における組み込み部位非存性遺伝子発現用のベクター - Google Patents

哺乳動物宿主細胞における組み込み部位非存性遺伝子発現用のベクター

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JPH04505552A JP2503939A JP50393990A JPH04505552A JP H04505552 A JPH04505552 A JP H04505552A JP 2503939 A JP2503939 A JP 2503939A JP 50393990 A JP50393990 A JP 50393990A JP H04505552 A JPH04505552 A JP H04505552A
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グロスベルド,フランクリン,ジェラルダス
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メディカル リサーチ カウンスル
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 26、請求の範囲第21項から第24項までのいずれか1項に記載のベクターで 形質転換されたヒトまたは動物の宿主細胞を培養することよりなる、ポリペプチ ドの産生方法。
浄書(内容に変更なし) 明 細 書 哺乳動物宿主細胞における組み込み 部位非存性遺伝子発現用のベクター 発明の分野 本発明は組換えDNA法に関し、特に目的の構造遺伝子を発現させるためのイン ビボ(in vivo )およびインビトロ(in vitro)で哺乳動物の 細胞をトランスフェクションするのに有用なベクターに関する。本発明はまた遺 伝子療法や異種遺伝子発現への該ベクターの使用に関高レベルの発現をする改良 された発現ベクターに対するニーズが引続き存在する。特に目的のポリペプチド の工業生産や遺伝疾患の治療法の開発のために、哺乳動物細胞株に使用できる発 現ベクターの重要性が増加している。
性状解析された構造遺伝子は既に多く存在し、それらは適当な調節配列とともに 適当なベクターに挿入されて宿主細胞を形質転換するのに使用される。このよう な構造遺伝子と調節領域を哺乳動物細胞のゲノムへ組み込む場合の大きな問題は 、その発現がゲノム中の挿入された配列の位置に大きく依存するということであ る。このため発現レベルは大きく変化し、高レベルの発現があることはまれであ る。この組み込み部位依存性の問題は本特許により解決され、これは免疫グロブ リンの遺伝子から得られた特異的な配列(以後、優性調節領域(dominan tcontrol regions 、 D CRs )と呼ぶ)の発見による 。
これは結合した遺伝子系に対して、細胞型に制限される、組み込み部位非存性の 、コピー数依存性の発現性質を与える。
2つの哺乳動物の遺伝子系がDCRを有していることが示されている:すなわち β一様グロビン遺伝子(エフ・ジー、グロスベルト(Grosveld、 F、  G、 )ら、セル(Cell) 、第51巻、(1987年)、975頁;国 際特許出願PCT/GB 88100655号)と、ヒトCD2T細胞マーカー 遺伝子(ジー、ラング(Lang G、)ら、イーエムビーオージエイ(EMB OJ) 、第7巻、(1988年)、1675頁:国際特許出願P CT/GB  88100655号)である。
通常のすべての調節領域を含むβ−グロビンのような哺乳動物遺伝子が形質転換 (transgenic)マウスに導入される時、この遺伝子はマウスのβ−グ ロビン遺伝子と同じレベルでは発現されず、組み込み位置の影響を受ける。この 特徴は注入された遺伝子のマウスのゲノム中でのコピー数とは相関しない、発現 レベルが非常に変化しやすい形質転換遺伝子Ctransgene )であるこ とである。
同様の現象は形質転換マウスについてこれまで研究されているほとんどすべての 遺伝子について見いだされている(バルミ9−(Palmiter)ら、アン・ レブ・ジエニト(Ann、 Rev、 Genet、)、(1986年)、第2 0巻、465−499頁)。さらにβ−グロビンの場合注入された各遺伝子の発 現レベルは、多くても内因性のマウス遺伝子のそれより1オーダー小さい(マグ ラム(Mag−ram )ら、ネーチャー(Nature)、(1985年)、 第315巻、338−340頁;トウネス(Townes)ら、イーエムビーオ ージエイ(EMBOJ、)、(1985年)、第4巻、1715−1723頁: コリアス(Kollias)ら、セル(Cell)、(1986年)、第46巻 、89−94頁)。β−グロビンまたは他の遺伝子をトランスフェクションまた はレトロウィルス感染により培養細胞に導入した時も類似の問題が観察される。
これは幹細胞の遺伝子付加による遺伝子療法を考える時大きな問題となる。これ はまた組換えDNA産物の培養細胞中での発現に対しても大きな問題となる。ベ クターの発現が最適である細胞株を同定するには、産生能の高いクローンの広範 囲のスクリーニングが必要であり、天然に存在する遺伝子(例えば赤白血球病細 胞株中でのβ−グロビン)の発現に匹敵する発現レベルを達成するためには、ベ クター増幅の選択または多コピーのウィルスベクターの使用か一般的に必要であ る。
染色体中で遺伝物質はクロマチンと呼ばれるDNA/蛋白複合体中に詰め込まれ ており、その1つのの影響は機能の目的のためのDNAの利用が限られることで ある。
多くの遺伝子系(β−グロビン系を含む)は、いわゆるDNase T高感受性 部位(hypersensitive 5ites)を有していることは既に確 立されている。このような部位は制御領域と推定され、例えば制御蛋白との相互 作用によりまたはこのような相互作用を起こすために、正常のクロマチン構造か 変化している。
い(つかの「超」高感受性部位を育するβ一様グロビン遺伝子ローカスの横にあ る( f 1ank ing)領域が同定されている。これらの部位は、発現さ れる時に各遺伝子の中や回りに見られる部位よりも、DNase I消化に対す る感受性が高い(ファン(Tuan)ら、ピーエヌエーエスユーエスエー、(P NAS USA)、(1985年)、第32巻、6384−6388頁;グロウ ダイン(Groudine)ら、ビーエヌエーエス ニーニスニー、(PNAS  USA)、(1983年)、第80巻、7551−7555頁)。
さらにこれらは赤芽球細胞に特異的であり、いずれかのグロビン遺伝子が発現さ れる時に存在する。
ファン(Tuan)ら「β一様」グロビン遺伝子の5′境界領域の4つの主要な りNa5e I高感受性部位のおおまかなマツピングについて記載している。わ れわれはこれらの部位のいくつかの配列は多くの転写エンハンサ−にも見いださ れることに注目しており、これはこの部位がエンハンサ−機能を育しており赤芽 球特異細胞性因子により認識されるかも知れないことを示唆している。
無傷の(intact) 5’ と3′境界領域を有する完全なβ−グロビン遺 伝子は、組み込み部位依存性を示さないことは発見されている(同時出願国際特 許出願第PCT/GB 88100655号を参照)。この重要な特徴に関与す るローカスの領域は決定されており、DNase 1超高感受性部位に関連して いることが証明されている。
これらの優位調節領域はエンハンサ−とはきわめて異なり、既知のエンハンサ− が示さない組み込み部位非依存性をしめす。この優性調節領域は既知のプロモー ター/エンハンサ−成分とともに使用されると、天然の遺伝子の完全な転写速度 を再構成する。
遺伝子発現を制御する配列を同定するため、免疫グロブリン遺伝子は広範囲に研 究されてきた。免疫グロブリン分子は2つの同一の重いポリペプチド鎖と2つの 同一の軽いポリペプチド鎖からなる。軽鎖はに壓かまたはλ型である。重鎖、に 軽鎖そしてλ軽鎖をコードする遺伝子は、マウスやヒトでそれぞれ別々の染色体 上に存在する。
連続的なゲノムDNA配列から転写される多くの遺伝子とは異なり、免疫グロブ リン遺伝子は生殖系列(germline)中で広く分離している遺伝子切片か ら形成される。
機能的には重鎮遺伝子は、分子の可変領域(V)、多様性領域(D)、結合領域 (J)/定常領域(C)をコードする3つのゲノム切片の組換えにより形成され る(図I)。機能性軽鎖遺伝子は2つの切片の結合により形成され、1つはV領 域をコードし他はJ/C領域をコードする。重鎖およびに軽鎖のローカスとも1 000kbは充分越えると予想される多くのV遺伝子切片(100から1000 の間で変化すると予想される)を含む(図1)。これに対してλローカスははる かに小さく、最近マウスの第16染色体上で約300kbにわたっていることが 証明された。これは4つの結合/定常領域遺伝子切片と2つの可変遺伝子切片か らなる(第1図)。機能性遺伝子に至る組換えは主としてvlとJ、/C,また はJ s / C−成分の間、まりIt V tとJ、/C,成分(J4/C4 は擬遺伝子である)の間で起きるか、v2とJ、/C,またはJ、/C,どの間 の組換えもまれに見られる。
再配列した重鎮とに軽鎖の遺伝子の転写の調節は、■領域の上流にある組織特異 的プロモーターの活性(ジェイ・オー、メーソン(Mason、J、 O,)ら 、セル(Cell)、(1985年)、第41巻、479頁:ワイ、バーブマン (Bergman、 Y )ら、ビーエヌエーエス ニーニスニー(PNAS  USA)、(1984年)、第81巻、704I頁)とJ−Cイントロン中にあ る組織特異的エンハンサ−(ニス・ディー、ギリーズ(Gillies。
S、D、)ら、セル(Cell)、(1983年)、第33巻、717頁ニジエ イ、バネルジ(Banerji、 J )ら、セル(Cell)、(1983年 )、第33巻、729頁;ディー・ビカード(Picard、D、)ら、オーチ ャー(Nature) 、第307巻、80頁)の活性に依存する。
これらの成分は共同的に働く(ジェイ・ブイ、ガルシア(Garcia、J、  V、 )ら、オーチャー (Nature)、(1986年)、第322巻、3 83頁)。最近2番目のB細胞特異的エンハンサ−がに軽鎖のローカス中で同定 された(ケー・ビー、マイアー(Meyer、に、B、 )ら、イーエムビーオ ー・ジエイ(EMBOJ、)、(1989年)、第8巻、第7号、1959−1 964頁)。このエンハンサ−はCkの9kb下流に存在している。
最近ビック−ライとクイーン(Rich−Thuy and Queen)(1 989エヌエーアール(NAR)第17巻: 5307頁)は再配列したλ、遺 伝子のすぐ下流にエンハンサ−活性があることを報告している。λ、遺伝子の下 流にある配列は、λ軽鎖を作るミエローマ細胞株(J558L)中にλ1プロモ ーターに結合したタロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT) レポーター遺伝子の発現を増加させたが、に軽鎖を作るミエローマ細胞株中のそ れは増加させなかった。
このエンハンサ−活性はいくつかの点で重鎮とλ軽鎖のエンハンサ−活性とは異 なる。まず第一に、これは方向に対して著しい選択性がある。第2にこれは、独 立に転写を刺激しλ1コード配列のすぐ下流にある約4kbのDNA上に広がっ ている数個の切片からなる。第3に、これは明らかにλ鎖産生ミエローマ細胞中 でのみ発現され、に軽鎖を産生ずる細胞中では発現されない。
スパンディトスとアンダーソン(Spandidos andAnderson ) (1984年 エフエフイービーニス(FEBS Lett、 )第175 巻:152頁)は、ミエローマ細胞をアミノグリコシド−ホスフォトランスフェ ラーゼ(aph)遺伝子に結合した8kb断片を含有するプラスミツドで、ε− グロビンプロモーターの調節下にトランスフェクションすることにより得られた 、G418耐性コロニーを数を増加させるヒトスローカスから8kb断片(2つ の定常領域遺伝子切片を含む)を記載している。この作成体(constuct )を一時的にトランスフェクションさせると、8kb配列の欠如した作成体と比 較すると、aph特異mRNAのレベルが増加したと報告されている。しかしこ の一時的測定法ではトランスフェクション効率について対照は含まれておらず、 ヒトスローカス中のエンハンサ−活性についても何も報告も発表されていない。
再配列された重鎮またはに軽鎖を有するDNA断片は、リンパ球中にトランスフ ェクションされると発現するが、一般的に内因性免疫グロブリン遺伝子より少な くとも10倍以上効率は低い(ブイ・ティー、オイ(Oi、 V、 T。
)ら、ピーエヌエーエス・ニーニスニー(PNAS USA)、(1983年) 、第80巻、825頁:エム・ニス、ノイバーガー(Neuberger、M、  S、 ) 、イーエムビーオー・ジエイ(EMBOJ)、(1983年)、第 2巻、1373頁)。しかし再配列されたλ1遺伝子を育する類似のDNAWr 片の発現は、トランスフェクションされたリンパ球中では検出されず、SV40 エンハンサーが添加された時のみ発現が観察される(ディー、ピカード(Pic ard、D 、 )ら、ネーチャー (Nature)、(1984年)、第3 07巻、80頁;アール・ディー、コーン(Cone、R,D、 )ら、サイエ ンス(Science )、(1987年)、第236巻、954頁)。これは 、に遺伝子のJ−Cイントロン中に存在するような機能性エンハンサ−が欠如し ていることが原因と思われる。
に軽鎖や重鎮遺伝子に関連するプロモーターやエンハンサ−成分は、抗体遺伝子 のリンパ球特異的発現をさせるのに充分であるが、内因性抗体遺伝子の発現に比 較して発現レベルは低下しており、遺伝子は位置の影響を受け、発現レベルと導 入された遺伝子のコピー数のあいだには明瞭な関係が存在しない(ブイ・ティー 、才イ(Ol。
V、T、 )ら、ピーエヌエーエス・ニーニスニー(PNAS USA)、(1 983年)、第80巻、825頁:エム・ニス、ノイバーガー(Neuberg er、M、S、 )、イーエムビーオー・ジエイ(EMBOJ)、(1983年 )、第2巻、1373頁)。に軽鎖遺伝子と重鎮遺伝子か形質転換マウスに導入 された時、同様の結果か得られている(ニー、ストーブ(5torb U、 ) ら、アニュフルレビューオンイムノロジー(Ann、 Rev、 [mmuno l)、第5巻、(1987年)、151頁)。
従って抗体遺伝子の発現を完全に制御するのに必要な配列は、今日まで発現実験 に使用された作成体から、は欠如している(アール、グロシェドル(Gross chedl、 R,)ら、セル(Cell)、(1985年)、第55巻、64 5頁)。
これまでλ1遺伝子の発現に関与すると示唆されてきた領域の外の再配列された λ、マウス免疫グロブリン遺伝子中に超高感受性部位を、われわれは同定した。
われわれの発見が強く意味するところは、免疫グロブリン遺伝子の発現は、β− グロビンやCD2発現と共通の特徴があり、それは優性調節領域か存在するとい うことである。
多くの活性遺伝子はそれらのプロモーターに関連した高感受性部位を有している 。例えば、組織特異的DNaseI高感受性部位は、再配列したに免疫グロブリ ン遺伝子のコード領域の開始点から300bp上流に観察される(エスーワイ、 チャン(Chung、 S −Y )ら、ビーエヌエーエス・ニーニスニー(P NAS USA) 、第80巻、2427頁)。本研究で研究された再配列され たλ1遺伝子中ではこのような部位は同定されず、また重鎮遺伝子(エフ・ミル ズ(Mills、 F 、 )ら、(1984年)、ネーチャー(Nature ) 、第306巻、807頁)とに軽鎖遺伝子(エスーワイ、チャン(Chun g、 S −Y )ら、ビーエヌエーエス・ニーニスニー(PNAS USA) 、第80巻、2427頁);ティー・ジー、バースロー(Parslow、T、 G、) ら、エヌエーアール(NAR)、(1983年)、第11巻、4775 頁;ワイシェット(Weichet ) ら、エヌエーアール(NAR)、(1 982年)、第10巻、3627頁)の両方で免疫グロブリンエンハンサ−に関 連する高感受性部位が同定された場合も、J−Cイントロンにそのような部位は 同定されなかった。
グロスベルドら(エフ・ジー、グロスベルド(Gros −veld、 F、  G、 )ら、セル(Cell)、(1987年)、第51巻、957−975頁 )により同定されたβ−グロビンローカスの優性調節領域に特徴的な高感受性部 位はr超高感受性jと呼ばれる。「超」高感受性とは、これらの部位が、β−グ ロビンプロモーターに関連した「通常のj高感受性部位よりはるかに感受性が高 いことを意味する(グロウダイン(Groudine)ら、ビーエヌエーエス  ニーニスニー、(1983年)、第80巻、75523()。マウスのλローカ スではプロモーター高感受性部位は検出されず、唯一のDNase I高感受性 部位はその遺伝子から非常に遠いところに存在する。
マウスのλローカス中の高感受性部位は、本発明によれば、免疫グロブリンの優 性調節を与える配列の位置を意味する。このマツピングを基礎としてJ558L 中の再配列された遺伝子の横のDNA配列がクローン化された。
本発明は、形質転換動物の産主に適用され、その産生方法は広く公知である。総 説として、ジェーニッシュ(Jaenisch) 、サイエンス(Scienc e )、(1988年)、第240巻、1468−1474頁かある。
本発明は、インビトロとインビボのいずれにおいても哺乳動物ゲノムへの機能的 に活性な遺伝子系の挿入を可能にする、発現の組み込み部位依存性の問題に対す る解決法を与える。具体的には本発明は、同種遺伝子や異種遺伝子が免疫グロブ リン産生細胞に導入された後に、インビボであろうとインビトロであろうと組み 込み部位非依存性の細胞特異的な方法で、発現を可能にするベクターを与える。
われわれはまた、マウスのλローカス中の高感受性部位のいくつかは、新しい有 用なλ免疫グロブリンエンハンサー成分に対応することを見いだした。本発明は また、異種遺伝子の発現に有用な、新しいエンハンサ−成分とこれらの成分を含 むベクターを与える。
発明の要約 本発明の第一の面によれば、哺乳動物の宿主細胞により遺伝子が発現されるよう に、哺乳動物の宿主細胞の遺伝物質に遺伝子を組み込むためのベクターであって 、ベクターはプロモーターと該遺伝子よりなり、このベクターは宿主の細胞型に 制限され、組み込み部位非依存性で、コピー数に依存性の該遺伝子の発現を誘導 することが可能な、免疫グロブリン遺伝子優性調節領域を含むことを特徴とする 。
本発明において使用される「優性調節領域(dominantcontrol  region) Jとは、優性調節領域に融和性の宿主細胞のゲノムに組み込ま れる時、宿主の細胞型に制限され、組み込み部位非依存性で、コピー数に依存性 の発現性を、結合した遺伝子系に与えることかできるDNA配列を意味する。こ のような優性調節領域は、宿主細胞の染色体内で充分に再構成された時この性質 を保持している。効率的な宿主細胞型に制限される発現を指示する能力は、異種 染色体中の位置で充分に再生された時にも保持される。
本発明の優性調節領域はDNAのクロマチン構造を開いて、DNAをより利用し やすくしてローカスのオーガナイザーとして作用すると、仮説することができる 。
優性調節領域は、天然に存在する遺伝子系に対応するか、または誘導される単一 の隣接する配列であるか、あるいは仲介するポリヌクレオチドが結合しているか または結合していない2つまたはそれ以上の配列から構成される。
この優性調節領域は天然に存在する遺伝子系からの組換えDNA法により得られ るか、または天然に存在する遺伝子系に関する配列データからの公知のポリヌク レオチド合成技術を使用して製造されるという意味で天然に存在する遺伝子系に 対応する。優性調節領域の機能を変化させることなくこの配列を変更することが できる。
優性調節領域は免疫グロブリン遺伝子の1つまたはそれ以上のDNase I超 高感受性部位よりなるか、それを含むか、それに由来するか、それに対応するか 、またはそれに関連する。
優性調節領域は例えば、本発明で具体的に同定される1つまたはそれ以上のDN ase I超高感受性部位よりなる。
しかし池の配列は優性調節領域の機能的特徴に寄与するか、またはその特徴を示 す。
いくつかのDNase超高感受性部位か同定されている:l)再配列されたλ1 遺伝子のCAP部位の約2.4 kb上流、 2)ゲノムVλ2切片の約2.5kb上流、そして3)以下のようなC10、お よび/′またはCλ4の3゛に位置する追加の部位ニ ーCλ4の約17kb3’ −Cλ+28kbと48kb(すなわち約30 kb)3’ 。
上記に同定した超高感受性部位はそれ自身で優性調節領域であるか、または優性 調節領域の一部を構成する。
これらの超高感受性部位を同定するのに使用される方法は、機能性優性調節領域 を同定するのに使用することができる。
または機能の発現の測定法は、機能性優性調節領域を同定するのに使用すること もできる。例えば適当なレポーター遺伝子(例えば免疫グロブリン遺伝子)を使 用する発現測定法を使用することができる(ここでは優性調節領域は、宿主の細 胞型に制限され、組み込み部位非依存性で、コピー数に依存性のレポーター遺伝 子の発現を誘導することができる能力により同定される。
天然に存在する優性調節領域が、介在する1つまたはそれ以上のポリヌクレオチ ド配列により分離されている2つまたはそれ以上のサブ配列よりなる時、この優 性調節領域は1つまたはそれ以上の介在配列のすべてまたは一部の欠如下で結合 された2つまたはそれ以上のサブ配列よりなる。すなわち免疫グロブリン優性調 節領域が介在する非機能性の配列により分離されている2つまたはそれ以上の不 連続的のサブ配列(例えば2つまたはそれ以上の超高感受性部位)よりなる時、 本発明のベクターは、介在配列のすべてまたは一部が除去されて結合している2 つまたはそれ以上のサブ配列よりなる。
1つまたはそれ以上の超高感受性部位は単独でまたは集団で、マウスλ免疫グロ ブリンローカス由来の有用なエンハンサ−成分を構成する。
組み込み部位非依存性を示さない超高感受性部位またはこのような部位は、エン ハンサ−であっても優性調節領域ではないと理解すべきである。
エンハンサ−とは転写を活性化する配列である。これは遺伝子の転写領域の上流 (例えば、SV40初期領域エンハンサ−、バネルジ(Banerji )ら、 1981年、セル(Cell) 、第27巻、299頁)、下流(例えばβ−グ ロビンエンハンサ−、チョイとエンジェル(Chiand Engel ) 、 1986年、ネーチ−t−−(Nature) 、第323巻、731頁)、ま たはその中(例えば免疫グロブリン重鎮エンハンサ−、ギリス(Gillis) ら、1983年、セル(Cell) 、第33巻、717頁:バネルジ(Ban er−ji)ら、セル(Cell)、(1983年)、第33巻、729頁)に 存在する。
エンハンサ−は遺伝子の距離から比較的関係なく、そしてその遺伝子に対する配 向に比較的関係なく、転写を活性化し、プロモーター特異的ではない。例えば免 疫グロブリン重鎮のエンハンサ−はβ−グロビンプロモーターから転写を活性化 することができる(ピカードとシャフナ−(Picard and 5haff ner ) 、ネーチャ(Nature)、1984年、第307巻、80−8 2頁)。
あるエンハンサ−は種々の異なる細胞型の中で活性を有する(例えば、SV40 とラウス肉腫ウィルス(R3V)のエンハンサ−)。他のエンハンサ−は細胞型 に特異性がある(例えば免疫グロブリンエンハンサ−はリンパ球中でのみ活性が ある、マニアナイス(Maniatis)ら、サイエンス(Science ) 、(1987年)、第236巻、1237−1245頁の総説を参照)。このエ ンハンサ−活性の細胞型特異性は、培養細胞と形質転換マウスの両方に見られる (パルミターとプリンスター(Pa1m1 terand Br1nster) ら、アン・レブ・ジエニ) CAnn、 Rev。
Genet、) (1986年)、第20巻、465−499頁の総説の形質転 換マウスを参照)。
本発明の第2の面に従えば、マウスλ免疫グロブリンローカス由来の機能性エン ハンサ−成分が与えられる。
このマウスλ免疫グロブリンエンハンサ−成分は、マウスλ免疫グロブリンロー カス内の1つまたはそれ以上の超高感受性部位または別々の領域よりなる。
本発明の第2の面は本発明の第2の面のエンハンサ−を含むベクターを含む。発 現ベクターの場合は、エンハンサ−は機能的にプロモーター(免疫グロブリンプ ロモーターか適当)と関連しており、このエンハンサ−はプロモーターの下流の 遺伝子の転写を活性化する。
このようなエンハンサ−配列は、優性調節領域の機能的特徴に寄与するか、また はその特徴を示す。
われわれは、エンハンサ−活性を有し、本発明の第1の面の超高感受性部位と一 緒にさらに優性調節領域であるかまたはその一部かも知れない。マウスCλ1遺 伝子切片の下流にある領域を同定した。
この領域は、再配列したλ、遺伝子のCλ1遺伝子切片中のXho [部位の3 .8kb下流のEcoR[部位と、このXho [部位の1OkbT流の5na B r部位との間のDNA配列のすべてまたはその機能性部分よりなるDNA配 列よりなる。
本明細書中、エンハンサ−に適用される「機能性」という表現は、遺伝子からの 距離と遺伝子に対する配向に依存せず、プロモーター特異性のない方法で、プロ モーターからの転写を活性化することができるDNA配列を意味する。
本明細書中、「下流」という表現は転写の方向を意味熱に存在するマウス免疫グ ロブリンλ、遺伝子系に対応するか、またはこれに由来する単一の隣接する配列 であるか、または介在するヌクレオチドまたはポリヌクレオチドが結合している かまたは結合していない2つまたはそれ以上の配列からなる。
マウス免疫グロブリンス1遺伝子エンハンサ−は、天然に存在する遺伝子系から の組換えDNA法により得られるか、または天然に存在する遺伝子系に関する配 列データからの公知のポリヌクレオチド合成技術を使用して製造されるという意 味で天然に存在する遺伝子系に対応する。マウス免疫グロブリンス1遺伝子エン ハンサ−の機能を変更することなく、配列の変更をすることができる。
再配列したマウスλ1遺伝子の3.8kb下流のEcoR[部(これらは独立に S P 210JI胞のλ1遺伝子の発現を増加させる)を含有するかまたは重 複している。
本発明のエンハンサ−は、再配列したマウスλ1遺伝子のXha 1部位の3. 8 kb上下流εcoR1部位の下流の、最初の1.3 kbの旧nd III からHind IIIまでのDNA断片のすべてまたは機能性部分よりなる。
第】1図で再配列したマウスλ、遺伝子の3.5 kb上下流EcoR1部位の 下流の上記の1.3 kbの旧nd IIIから旧ndII+断片はrHII[ A Jと記載しであるものである。
本発明のエンハンサ−は、再配列したマウスλ1遺伝子のXho1部位の3.8  kb上下流EcoR[部位の下流の3.3 kbのHind IIIからHi nd III DNA断片のすべてまたは一部よりなり、再配列したマウスλ、 遺伝子のXho [部位の10kb下流の5naB lに及んでいる。
第11図に関して、再配列したマウスλ1遺伝子のXho 1部位の3.8 k b上下流EcoR[部位の下流の3.3 kbのHind IIIから旧nd  Illまでの断片で、再配列したマウスλ1遺伝子のXhc [部位の10kb T流の5naB[に及ぶ断片は「旧11CJと記載しである。
本明細書中で使用する「ベクターjという用語は、最も広い意味において、1つ の細胞から別の細胞にDNAを移行させることができる任意の組換えDNA法物 質を意味する。
このベクターは線状または環状のDNAの単一物であり、本発明の基本的な機能 性成分に加えて、特別の応用の必要に応じ他の配列を含むことができる。例えば ベクターは、翻訳またはクローン化産物の産生の他の面を助ける選択的マーカー 遺伝子、および/または特徴を含有することかできる。
組み込みに適切なベクターは、免疫グロブリン優性調jllff領域またはエン ハンサ−そして独立の構造遺伝子発現系よりなる単離されたDNA配列よりなる 。このDNA配列はいずれの端も他の実質的なりNA配列に結合していない。し かしこの単離されたDNA配列は、複製目的のベクター中への結合のためのリン カ−を備えていてもよいし、片方の端または両端でゲノム中への組み込みを助け るための配列を備えていてもよい。
優性調節領域を有するベクターは、通常免疫グロブリン発現か可能な哺乳動物宿 主細胞中へ組み込んだ後、同種または異種ローカスを、組み込み部位非依存性、 コピー数依存性の様式で発現することができる独立のローカスを規定する。
本発明はまた、免疫グロブリン優性調節領域または本発明の第2の面のエンハン サ−よりなる、トランスファーベクターを適切にはプラスミツドの形で与える。
このトランスファーベクターは、以下から選択される単離された機能性マウス免 疫グロブリンス遺伝子エンハンサ−よりなる: 1)再配列されたマウスλ、遺伝子中のXho1部位の3.8kb下流のEco RE部位と、再配列されたマウスλ1遺伝子中のXho 1部位の10kbT流 の5naB[との間の配列、2)再配列されたマウスλ1遺伝子中のXho [ 部位の3.8kb下流のEcoR1部位の下流の、1.3 kbの最初の旧nd  IIIから旧nd IIIまでのDNA断片のすべてまたは機能性部分(図1 1 : rHI[[A Jと記載されたもの)、3)再配列したマウスλ1遺伝 子のXho[部位の3.8 kb上下流EcoR[部位の下流の3.3 kbの 旧nd IIIから旧nd DNAIIIまでの断片で、再配列したマウスλ、 遺伝子のXho (部位の1okbT流の5naBIに及ぶ断片のすべてまたは 機能性部分(第11図: rHl[[c」と記載されたもの)。
本明細書中で「遺伝子」という用語は、好ましくはポリペプチドをコードする構 造遺伝子である、DNA配列を意味する。このポリペプチドは商業的に有用なポ リペプチドであり、例えば薬剤(例えばプラスミノーゲンアクチベーター、リン ホカインまたは強化因子または刺激因子)、または免疫グロブリンポリペプチド (キメラ、ヒト化または修飾した免疫グロブリンポリペプチド)がある。このポ リペプチドは宿主細胞に対して完全に異種のこともある。または遺伝子は、宿主 細胞に欠損、または存在しないか、または変化したポリペプチドをコードするこ ともある。
哺乳動物の宿主細胞は、本発明のベクターを取り込むことができ、免疫グロブリ ン遺伝子を発現することかできる任意の哺乳動物の宿主細胞である。このベクタ ーDNAは、トランスフェクション、感染、微量注入(micr。
1njection ) 、細胞融合、またはプロトプラスト(原形質)融合に より、哺乳動物宿主細胞に移行させられる。
宿主細胞は、生きているヒトまたは動物の細胞てもよい。特に、宿主細胞は形質 転換性(transgenic)の動物(例えばマウス)がよい。宿主細胞は、 優性調節領域が機能性の組織由来でもよく、例えばB細胞またはその前駆体(こ こては優性調節領域は機能性でないかも知れない)(例えば幹細胞)でもよい。
細胞はミエローマまたはハイブリドーマのようなリンパ球でもよい。
プロモーターは宿主細胞の中で機能することかできる任意のプロモーターであり 、例えば哺乳動物またはウィルスのプロモーターでもよい。随時プロモーターは 優性調節領域の遺伝子ローカスと同−源であり、別のプロモーター(例えばウィ ルスtk)または他のウィルスプロモーターと縦に並んで存在しており、1つま たはそれ以上のエンハンサ−成分を含んでいてもよい。適当なウィルスプロモー ターの例としては、SV40レー) (late)、Mo MLV LTR,R 3V LTR、ソしテhcMV MIEプロモーター すどがある。
免疫グロブリン優性調節領域は、λ鎖、に鎖または重鎮のローカスまたは他の遺 伝子(具体的にはB細胞に発現されるもの)からのものでもよい。
本発明の別の面では、本発明のベクターで形質転換した宿主細胞を培養すること よりなる、ポリペプチドの産生方法が与えられる。
本発明はインビトロで目的のポリペプチドを産生ずるために適用してもよい。さ らに本発明は、動物に対して治療的効果がないポリペプチドを産生ずるのにイン ビボで適用することができる。ポリペプチドを産生ずるこのような方法は、ヒト または動物の体を治療する方法とは考えられない。
本発明のさらに別の面では、このベクターは欠陥のある哺乳動物の遺伝子を代替 または補足することによるヒトまたは動物の体の治療法に使用される。
ヒトまたは動物の体の疾患の多くは、いくつかの遺伝子産物の産生が欠如するこ とにより起きる。本発明のベクターはその特徴により、インビボの遺伝子療法に より欠損の治療をするのに適している。
ヒトまたは動物の体から幹細胞を取り出し、随時体に残存している幹細胞を殺し 、哺乳動物に欠損しているかまたは存在しない遺伝子を含む本発明のベクターに より、取り出した幹細胞を形質転換して、ヒトまたは動物の体に形質転換した幹 細胞を戻すことよりなる、遺伝子療法の方法が与えられる。
この方法は、ヒトまたは動物に欠損している遺伝子を代替または補足するのに使 用される。例えばある個体がアデノシンデアミナーゼ欠損(重症の複合免疫不全 (SCID)すなわちhgprt欠損症)を煩っている。従ってこの方法は、具 体的にB細胞遺伝子疾患の治療に使用されるが、遺伝産物の細胞源がそれほど重 要でない場合一般的代謝性遺伝疾患の治療にも使用される。
添付の図面を参考にして、本発明を実施例により説明第1図は、マウス免疫グロ ブリンλ鎖、に鎖、および重鎮のローカスの構造を示す。
第2図は、各マウスの第16染色体上の、ミエローマ細胞株J558L中のλロ ーカスの再配列を示す。
第3図は、ミエローマ細胞株J558L中の再配列されたマウスλ1遺伝子を示 す。
第4図は、a) ApaLI(A)そしてApaL[とXho[(B)で切って Cλ1プローブで検出し、b) Sph[(A)と5phtとXho [(B) で切ってVλ1プローブで検出したミエローマ細胞株J558Lの核のDNas e Tフェードアウト(fadeouts)を示す。
第5図は、それぞれKpn [で消化してVλ、プローブで検出したJ558L の核とMELの核のDNase Iフェードアウト(fadeouts)を示す 。
第6図は、J558Lゲノム中で同定されたDNase I高感受性部位(3′ 高感受性部位は括弧内に示しである)のマツピングを示す。
第7図は、pLTCコスミッドクローニングベクター(a)とpc、TcのBa mHI部位でクローン化したJ558LDNAの断片の制限地図である。(b) λ1遺伝子を有する7、5kbのEcoRI断片の位置が示しである(明瞭にす るため他のすべてのEcoR(部位は省いである)。cos4NとCO53′、 3中のλ、遺伝子の3′をマツピングしているApaL[部位が示されており、 一方cos2Bではλ1遺伝子のApaLI部位5′のみが示されている。この 部位のさらに上流に位置するApaL(部位は描かれてない。
第8図は、λ、 mRNA特異的プローブを用いての5P210中の種々の作成 体からのRNAのSl保護解析の結果を示す(レーンl−1μg J558L  RNA:レーン2−10μg 5P210 RNA:レーン3−l011g 5 P210−cos2B RNA:レーン4−10ug 5P210−cos4N  RNA:レーン5−10ag S P 2/ 0−pLTCλ、RNA:レー ン6−10ag S P 2/ O−pSV neo λl RNA)。
第9図は、塩濃度勾配で調製し、S P 210をトランスフェクションするの に使用されるcos4Nの断片の制限地図を示す。
第1O図は、λ+ mRNA特異的プローブを用いての5P210中の、第9図 に示す断片からのRNAのS1保護解析の結果を示す(レーン1−10ag 5 P210RNA :レーン2−1μg J558L RNA:レーン3と4−1 Oμg 5P210−cos 4N RNA :レーン5から9−10ag 5 P210〜cos4NApaL[24,5kb断片RNA:レーン1O−pBR 322Hinft 7−カー:レーンIIから14−10ag SF3 / O −cos 4 N ApaL[/5naBr I 9 kb断片RNA)。
第11図は、マウスλ、遺伝子のエンハンサ−領域の制限地図であり、エンハン サ−活性を示すその2つのHind [目新片を含む。
第12図は、5P210の安定なトランスフェクションによる転写の活性化のた めの、推定上のエンハンサ−断片を試験するのに使用されるプラスミツド、pt 、’rcλ1の制限地図を示す。
第13図は、λ+ mRNA特異的プローブを用いての5P210中の第12図 (a)に一般的に示すベクターからのRNAの81保護解析の結果を示す(レー ン1−10ag 5P210 RNA:レーン2−1ag J558L RNA :レーン3−10ag 5P210−cos4N RNA:レ−:/4と5−S  P 210−pLTCa r H[[[Aα 10ag RNA:レーン6と 7−3P210−pLTCλ、 HI[IAβ 10ag RNA:レーン8と 9−3 P 2/ 0−pLTcλ、10ag RNA:レーン10と1 1− 3P210−ρLTCλ、l(I[Cα 10ag RNAニレーンI2と13 −5P210−flLTcλ1旧11Cβ10ag RNA) 。
第14図は、マウス株2071の形質転換(36,37、そして38)と非形質 転換(39と40)の同腹子の組織のmRNAのStヌクレアーゼ保護解析を示 す。
T=胸腺 S=牌肺 臓=肝臓 B=脳 各トラックは、5′ λ、cDNAプローブと5′ βアクチンcDNAプロー ブでハイブリダイゼーションした10agのRNAを含有する。■μgのJ55 8L RNAを陽性対照として同じプローブとハイブリダイゼーションさせた。
保護された断片の移動位置は矢印で示しである。
免疫グロブリンローカスから長い距離にわたって、優性調節領域(DCRs)に 関連した高感受性部位(H3Sa)を捜した。再配列したλ1遺伝子を有する大 きな断片を産生ずる酵素を同定するために、種々の6塩基切断制限酵素て切った ミエローマ細胞株J558L DNAのサザンプロットを行った。このような2 つの酵素はApaLIと5phrであり、これらはλ1遺伝子を有するそれぞれ 35kbと50kb断片を産生じた。J558L核についてDNase Iフェ ードアウト(fadqouts)を行い、これらの核から抽出したDNAをAp aLIまたは5phrで消化して断片パターンを種々のプローブを用いてサザン プロットにより解析した。DNase Iフェードアウトを、エンバー(Env er )らの方法(ティー、エンバー(巳nver、 T )ら、ネーチャー  (Nature)、(1985年)、第318巻、680−683頁)に、グロ スベルド(Grosveld)らの修飾(エフ・ジー、グロスベルド(Gros veld)ら、セル(Ce11)、(1987年)、第51巻、975−985 頁)を行い実施した。ラスター(Luster)らの方法(ラスクー(Lust er)ら、モル・セル・ビオル(Mol。
Ce11. Biol、 ) 、第7巻、3723頁)を用いてDNaseI− 処理咳からDNAを調製した。
使用したプローブは: ■、 高度に保存されているVλ1とVλ2の両方にハイブリダイゼーシヨンす る、Vλ1遺伝子領域(0,8kbXba [断片)からのプローブ。
2、Cλ1とCλ4にハイブリダイゼーションするλ1のC領域(1kb Ba mHr−Kpn[)からのプローブ。
3、 単一の配列であり、Cλ1関連配列のみを認識するCλ1の3′領域(2 kb Kpnl −Xba[)からのプローブ。
(第3図) ApaLI またはSph[プロットをこれらの3つのプローブのおのおのとブ ロービングさせると、いくつかの高感受性のサブバンドが得られた(第4a図と 4b)。これらの部位をさらに詳しくマツピングするために、ApaL[または Sp旧消化試料を、Xho[(Cλ、配列で切断する)でも消化した。■領域プ ローブでプロービングすると、5phr/XholとApaL[/Xholプロ ットで4.3 kbと3kbのバンドが見られた。4.3 kbのバンドはCλ 1によっても見られ、λ1遺伝子はCAP部位の2.4 kb上流に高感受性部 位を有することを示していた。3kbサブバンドはゲノム性Vλ2切片の2.5  kb上流に位置していた。これらの位置はいくつかの他の酵素に関してマツピ ングすることより、確認された(結果は示してない)。
これらのマツピングされた部位以外に、われわれはvlCおよび3′プローブを 用いて、いくつかの他の高感受性部位を検出した(第4a図と4b)。これらの すべてはλローカスに関連があったが、正確に位置を決めることはできなかった 。明らかなことはこれらのいくつかは、種々の定常領域の3°偏に位置している ことである。
従ってわれわれは、これらの高感受性部位を含む配列を単離するために、λ1遺 伝子かあら始めて、λ遺伝子の横にある配列をクローン化することに決定した。
対照としてMEL細胞の核についてDNase Iフェードアウトを実施した。
これらをKpn [て消化して、Vλ、プローブでプローヒングした。J558 LKp口]プロットで高感受性部位(2,6kb)か見られたか、MELプロッ トでは何も見られなかった(第5図)。
2、J558Lコスミッドライブラリーの作成再配列したλ遺伝子の横にある大 きい断片をクローン化するために、J558L細胞から調製したD N Aから コスミッドライブラリーを調製した。ベクターのアーム(arm)の調製用にH pa Iの代わりに使用したXho[部位によりHpa[部位か置換されている 以外は、pTCF(エフ・ジー、グロスベルド(Grosveld、F、 G、  )ら、エヌエーアール(NAR)、(1982年)、第1O巻、6715頁) と同一であるベクターpLTCのBamH[部位て、J558L DNAのMb o I部分消化物をクローン化した。
グロスベルド(Grosveld)ら(エフ・ジー、グロスベルド(Grosv eld、F、G、) ら、エヌエーアール(NAR)、(1982年)、第1O 巻 6715頁)の記載した方法に従い、コスミッドライブラリーを調製した。
ストラタジェンギガパックゴールド(Stratagene Giga −pa ck Gold)パッケージング抽出物を、製造業者の指示に従い使用し、パワ ケージされたコスミッドを大腸菌MCl 061recA中に導入した。このラ イブラリーを4つの20X20cmのNENゲナスクリーンプラス(NENGe nascreen Plus)ハイブリダイゼーション膜の上に広げ、グロスベ ルト(Grosveld)ら(シーン(Gene) 、(1981年)、第13 巻、227頁)の方法によりスクリーニングした。NENの勧める条件を用いて ハイブリダイゼーションを行った。
このライブラリー(4xl□g個の各クローンからなる)を、Cλl(1kb  BamHI−Kpn[)プローブてスクリーニングして、ハイブリダイゼーショ ンしたクローンを精製した。得られたコスミッドを、5′ と3′の隣接配列の 長さを決めるために、Vλ1と3′プローブを用いてサザンプロットにより解析 した。こうして約20kbの5′隣接配列と20kbの3′隣接配列か単離され た。
Co52Bはλ1遺伝子を含有する7、 5 kbのEcoRI断片を含み、c os4Nはλ1遺伝子のApaL[部位3′を含む約20kbの3′隣接配列( 第7図)を有する7、 5 kbのEcoR[断片を含む。
発現の制御に重要なマウススローカスの5′部分の横にある配列をクローン化す るために、このライブラリーをさらにV領域プローブ(0,5KB 5stEV λ2領域切片)てスクリーニングした。
マウスのλローカスの3′部分をさらにクローン化するために、このライブラリ ーをさらにcos4Nの3′末端からのプローブ(0,5K B ApaLI/ 5alt断片)てスクリーニングした。Co53’、3はこのプローブで同定さ れた。Co53’、3はさらに19kbの3“配列とともに、cos4Nの3° 領域と重複する約14kbの配列を育している。Cos 3′、3の地図を第7 図にしめしである。
λ1遺伝子と隣接配列を有するコスミツドを、ミエローマ細胞株中にトランスフ ェクションさせて直接試験した。このコスミッドベクターはtk−neo遺伝子 を存し、G418中のクローンの選択を可能にする。次にこれらをSlヌクレア ーゼ解析(λ+ mRNA用)とELISA(λ1蛋白用)によりλ1遺伝子の 発現について解析した。このコスミッドを細胞株5p210. Ag14(シュ ルマン(Schul −man)ら、ネーチャ(Nature)、(1’978 年)、第276巻、269頁)(抗体を産生じない突然変異/’tイブリドーマ 細胞株)と、MO’P C315,26重鎖欠損突然変異体(ホズミ(Hozu mi)ら、ジエイ・イムツル(J。
[mmunol、 )、(1982年)、第129巻、260頁)(λ2軽鎖を 作る)中にトラスフエクションさせた。
5p210. Ag14細胞を、バイオラッドシーンパルサー(Bio−Red  Gene Pu1ser)を用いてエレクトロポレーション(electro poration)でトランスフェクションさせた。
5μgの線状プラスミツドDNAをPBS (リン酸緩衝化生理食塩水)中の1 07個の細胞中に添加した。静電容量960μF、250Vで細胞にショックを 与えた。
ソヨック後細胞を室温で10分間インキュベートしてから、培地(αMEM、1 0%牛脂児血清)を加えた。ショック後24時間口に0418 (l mg/m l)を加えた。
アントニオウ(Auto口1ou)らの方法に従いStマツピングを行なった( エム、アンド二オウ(Autoniout、 M、 )ら、ヒトの遺伝疾患−実 際的アプローチ(Human Gene −tic Diseases−A P ractical Approach) 、ケー・イー、デービーズ(Davi es 、 K、E、 )編、アイアールエルプレス(T RL Press)、 オックスホード)。
ヤギ抗マウスλ軽鎖特異的抗体調製物とそのビオチン化誘導体を用いるEL[S Aにより、λ1抗体を測定した(サザンパイオテクノロジー(Southern  Biotechnology)。
アビジンに結合した西洋わさびペルオキシダーゼ(horseradich p eroxidase)と基質として2,2′アジノビス(3−エチルベンズチア ゾリン−6−スルホン酸)を使用して発色させた。
5′隣接配列(eosllと2B)3’配列のみ(cos 4Jと4N)の効果 を試験してから、5′ と3′隣接配列の両方を含む作成体を、λ1遺伝子の定 常領域中のXho r部位で結合させて調製した(第3図)。
すべてのコスミッド作成体の発現レベルを、pLTCでクローン化したλ1遺伝 子を含有する7、 5 kbのEcoRI断片の発現レベル、そしてSA40エ ンハンサ−を含むベクターpSVneo中でクローン化した同じ断片の発現レベ ルと比較した。細胞株J558Lは、λ、mRNAと蛋白の充分な内因性発現の 陽性対照となる。
pt、Tcλ1とpSVneoλl(いずれもλ、遺伝子を含有する7、 5  kb EcoR[断片を含む)を5p210. Ag14細胞中にトランスフェ クションし、G418耐性クローンの集団についてλ1特異的mRNAと蛋白の 発現について分析した。
psPTl 8 (7フー7シア(Pharmacia))中でクローン化した λ、 cDNAからの5゛プローブ(ベクターの5pht部位からCλ、のXh Oを部位まで延長している)を用いるS1解析と、EL[SAによる蛋白解析の 結果は、psVneoλ1でトランスフェクションさせた集団は、J558Lよ りmRNAと蛋白の発現が100倍少なく、pLTCλ1でトランスフェクショ ンさせた細胞は、mRNA (第8図)と蛋白(データは示してない)のレベル が検出できなかった。
これは従来報告されている結果と一致する(ディー、ピカード(Picard  、D、 )ら、ネーチャー (Nature)、(1984年)、第307巻、 80−82頁ニアール・ディー、コーン(Cone R,D、 )ら、サイエン ス(Science)、(1987年)、第236巻、954頁)。
cos4nでトランスフェクションしたSP2/11胞の集団(30kbの隣接 配列とともにλ1遺伝子を含む)もまた、λ1特異的メツセンジャーRNA ( S 1ヌクレアーゼ解析)(第8図:レーン4)を発現し、λ、蛋白(ELrS A)を合成した。
これらの集団の発現レベルは、pSVneoλlでトランスフェクションした集 団(これはSV40エンハンサ−を含む(第8図:レーン6))比較して、同等 かまたは高かった。
CO52Bでトランスフェクションした5P210細胞(22KBの5′隣隣接 列とともにλ、遺伝子を含有する:第8図−レーン3)中ではλ1特異的mRN Aも蛋白も発現されていなかった。DNase Iで処理した核中に強い高感受 性部位が位置しているVλ1の約2.4 kbの5′にある配列がこのコメミツ ド中に存在するにもかかわらずである。
mRNAについて解析したすべての集団はまた、Cλ、領域の3′部分からのプ ローブを使用して、EcoR[消化ゲノムDNAのサザンプロットにより、トラ ンスフェクションしたλ1遺伝子の存在についてもチェックした(第3図中の2 kbのKpn[/Xbal )。
λ、の発現にCO54N中のどれだけの3°配列が必要かをめるために、tk− neo遺伝子を含有するCO34Nの制限断片、λ1遺伝子そして種々の量の3 °配列を塩濃度勾配で調製して、5P210細胞をトランスフェクションした。
0418に耐性のクローンの集団について、SLヌクレアーゼ保護法によりλ1 遺伝子の発現について調べた。これらの断片を第9図に示す。24.5 kbの ApaLI断片と19kbのApalj−3naiF断片とも、λ1特異的mR NAを発現するSP2/(l胞の集団を与えた(第10図:レーン5から9とI Iから14)。
λ1遺伝子のXho r部位の3.8 kb下流のEcoR1部位と、このXh o [部位(第11図)の5nabBIとの間のHind III断片を、pL TCλ1のHind IN中にクローン化した(第12図)。これらのプラスミ ツドを単一のPvu [部位で線状化して、S P 210細胞をトランスフェ クションするのに使用した。
CT418耐性集団からのRNAを、以前と同じようにλ、特異的mRNAの存 在について試験した。1.3 kbの旧nd[[[断片、H[[IAを含有する プラスミツドは、3.3 kbのHind III断片旧[tCを含むプラスミ ツドのようにλ、 mRNAを発現した(第13図):レーン4から7とlOか ら14)。
結論として、マウスCλ1遺伝子切片の下流のエンハンサ−が同定された。エン ハンサ−活性はλ1遺伝子中のXhar部位の3.8 kbT流のEcoR1部 位と、このXho1部位のl0kb下流の5naB 1部位の」にある。この領 域は2つのHind III断片()IIIIA 1.3 Kβと旧IIC3, 3kb)を含み、いずれも5P210細胞中のλ、遺伝子の発現を増すべてのク ローン化J558L DNAを含むcos 4Nと3°、3のSal[断片を、 塩濃度勾配を使用して精製した。受精させたマウスの卵(C57BL/10xC BA)FI中にcos 4N 5all断片を単独またはcos3’3の5ai l断片と一緒に注入し、種々の3′隣隣接列とともにλ、遺伝子を含有する形質 転換マウスを作成した。
これらのマウス中のλ、遺伝子の発現を、リンパ性および非リンパ性組織からの mRNAのSlヌクレアーゼ保護解析と、膵臓細胞表面のλ1蛋白発現の蛍光活 性化セルソーター解析(fluorescence activated ce ll 5orteranalysis)により、追跡した。
ゲノム中にcos4Nと3’ 、3Sal[断片の両方を存するマウス株を作成 した。5all断片の末端からのプローブを使用するサザンプロット解析では、 cos4Nと3′。
3Sall断片がゲノム中の同じ挿入部位で結合していることを示していた(デ ータHA示してない)。
ファウンダ−(founder )動物を(C57BL/10XCBA)Flマ ウスと交配させ、その子供を生後5−7日後にλ1の発現を調べた。膵臓、肝臓 、胸腺および脳から調製されたRNAを、λ、cDNAの5′末端からのプロー ブを用いてSIヌクレアーゼ保護により解析した。細胞表面のλ0発現の分析の ために、牌m細胞をガラスホモゲナイザーでホモゲナイズし、赤血球をトリス− 塩化アンモニウムを用いて溶解させた。約106個の細胞を、フィコエリスリン (phycoerythrin )結合ヤギ抗マウスλ(サザンバイオテクノロ ジー(SouthernBiotechnology ) ) 、またはフルオ レセイニソチオシアネート結合ヤギ抗マウスμ(シグマ(Sigma ) )を 用いて染色した。ベツクマンディッキンソン(BeckmanDickinso n ) FACSTAR−PLUSフローサイトメーターを用いて蛍光解析を行 った。cos4Nとcos 3’ 、3の両方からのプローブを用いてテイル( tail) DNAのサザンプロットにより、形質転換マウスを同定した。
2つのマウス株、2071と3002については、形質転換した子供は非形質転 換の同腹子に比べて、細胞表面てラムダ鎖を発現する膵臓細胞の数と膵臓中に検 出されるλlmRNAのレベルは上昇していた。第14図は、2071株の2匹 の非形質転換子供マウスと3匹の形質転換子供マウスの種々の組織からのRNA のSlヌクレアーゼ保護解析を示す。3匹の形質転換子供は、膵臓中のλ、特異 的mRNAのレベルは約1−10倍の上昇を示し、胸腺、脳または肝臓では発現 は検出されない。マウス3002株についても同様の結果が得られている。表1 は、2071株と3002株の5日令の子供の膵臓細胞のFAC3解析の結果を 示す。いずれの場合も、非形質転換同腹子に比較して形質転換動物では、λ鎖を 発現するIgM陽性B細胞の数は約5倍高かった。
表1 マウス2071株と3002株の形質転換マウスと非形質転換同腹子からの膵臓 細胞のFAC3解析 染色された膵臓細胞の% マウス 形質転換 %λ 遺伝子 cos 4N cos 3 ・、3 PE−GAM a FrTE−GAM u  ・1t2071/21 X X 5.0.’5.0 15.5. 14.6  332071/22 X X 3.7,3.3 13.6. 12.7 272 071/23 X X 1.4,1.4 20.9. 19.4 72071/ 24 − 1.1.1.0 14.3. 15.5 63002/I X X  4.57,4.34 7.89 9.96 503002/2 X X 3.3 2.2.54 6.56 6.43 453002/3 X X O,39,0 ,526,165,877,53002/4 X X O,39,0,404, 335,168,3300215X X 2.87.2.97 7.62 7. 64 383002/6 X X 2.36,2.91 6.43 6.81  40種々のコピー数のcos 4N 5alt断片のみを育する6匹のマウス株 も解析した。λ発現B細胞の数または膵臓中のλ1特異的mRNAのレベルは、 形質転換マウスと非形質転換マウスの子供との間に差は認められなかった。
これらのデータかられれわれは、マウスλ1遺伝子の発現を強く上昇させるもの は、cos 3’ 、3の3′末端のあたりに存在すると結論した。J558L の核のDNase IフェードアウトからのDNAを酵素XholとPvu [ で消化し、サザンプロットをcos3’、3の3′末端からの1.9 kbのE coRv−Pvu(でブロービングさせて、この領域のDNase I高感受性 部位の存在について調べた。このプローブはJ558L DNA中の28kb断 片とハイブリダイゼーションする。予備実験のデータは、Pvulの約8kbと 12kbの上流に2つの高感受性部位があるかも知れないことを示唆している。
J558LフェードアウトをApaLIで消化して、サザンプロットをcos3 ’、3からのlkbのEcoR[/5naBI断片でブロービングさせた(第7 図b)。これらのプロットの予備的露出の結果は、DNase I高感受性部位 サブバンドはcos3’、3中の最も多い3’ ApaL1部位の約5kb下流 にあることを示唆している。従って再配列したλ1遺伝子中のXho [部位の 28から48kb下流(すなわち約30KB)の間にある領域に位置する、2個 または3個の高感受性部位があるかも知れない。
マウス3002株と2071株の両方とも5から8個のcos4Nと3’ 、3 Sal[断片を含む。B細胞の数の約5倍か非形質転換マウスのようにλ1鎖を 発現しており、λ1特異的mRNAのレベルが5から10倍増加しているため、 形質転換遺伝子の発現レベルは内因性λ1アレレ(対立遺伝子)の発現レベルに 近付いているようである。
cos4Nとcos 3’ 、3からの配列を含むもっと多くのマウス株を産生 ずれば、発現レベルが直接コピー数ニ比例しているか否かが確認できるであろう 。
データは高感受性部位がDCRとして働いているCO53′、3からの配列に一 致している。いずれにしてもこれらは強力なり細胞特異的エンハンサ−として働 いている。おそらく再配列λ1遺伝子のCAP部位のkb上流にある高感受性部 位を含有する5′発現レベルを注入したDNAに付加すれば、機能的DCRが完 成するであろう。
DCRを単離するこのアプローチの1つの変法では、酵母の人工染色体(YAC 3)中でクローン化されたマウスラムダローカスの非常に大きい切片を使用する (ムレイとシスタック(Murray and 5zostak)、1983年 、ネーチ+ −(Nature) 、第305巻、189−193頁)。数10 0キロベースのDNAがYACベクターを使用してクローン化できる。J558 L DNAから調製されたYACライブラリーが、ラムダ配列を含むクローンに ついてスクリーニングされるであろう。これらのクローンはミエローマ細胞への トランスフェクションかまたは受精したマウス卵に注入することにより、ラムダ の発現について試験されるであろう。コピー数依存性、組織特異的、高レベルの 発現は、DCRの存在を示し、これに関与する配列はDNase I高感受性部 位マツピングにより同定できるであろう。次にこれらはYACクローンからサブ クローンされるであろう。
本発明はマウスのラムダ免疫グロブリンローカスに関連する優性調節領域の配列 を、初めて同定するものである。
λ1軽鎖を合成する細胞株J558Lにおいて、高感受性部位は再配列されたλ 1遺伝子のCAP部位の2.3−2.4 kb上流に、ゲノムVλ2の2.5  kb上流に、再配列されたλ、遺伝子の約30kb3°に、そしてCλ4遺伝子 切片の約17kb3’ にあることが同定された。これらの部位が位置する配列 がJ558L細胞株からクローン化され、そのλ11遺伝子現に対する影響は、 ミエローマ細胞と形質転換マウスで試験された。
「通常の」高感受性部位はλ1免疫グロブリンプロモーターに関連して検出され てはいないため、このDNaseI高感受性部位は「超J高感受性部位と言える 。DNaseI高感受性部位は(例えばβ−グロビンのローカスで示されたよう に)高感受性部位の塊よりなるため、これは「超」高感受性部位である。高感受 性部位の位置はβ−グロビンやCD20−カス(すなわちローカスの5° と3 ′)から類推することによるDCRと考えられる位置と一致する。
本発明は例として記載したものであり、本発明の範囲から逸脱することなく本発 明の詳細部分の変更が可能であることは理解できるであろう。
浄書′内容に変更なし) x:腐仲−−−−−−−−− )、+oOokb 54 5J3SJTSの(&シ > +OOOkb TSLBrTSLBr −0−71、−−$−4 「 手続補正書(自発) 平成3年

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.哺乳動物の宿主細胞により遺伝子が発現されるように、哺乳動物の宿主細胞 の遺伝物質に遺伝子を組み込むためのベクターであって、ベクターはプロモータ ーと該遺伝子よりなり、ベクターは、宿主の細胞型に制限され、組み込み部位非 依存性で、遺伝子のコピー数に依存性の発現を誘導することが可能な、免疫グロ ブリンの優性調節領域(dominant control region)を 含むことを特徴とする、上記ベクター。
  2. 2.優性調節傾城はマウスのλ免疫グロブリン遺伝子ローカスより得られる、請 求の範囲第1項に記載のベクター。
  3. 3.優性調節領域は、再配列されたλ1遺伝子のCAP部位の約2.35kb上 流にあるDNase I超高感受性部位よりなる、請求の範囲第2項に記載のベ クター。
  4. 4.優性調節傾城は、ゲノムVλ2切片の約2.5kb上流にあるDNase  I超高感受性部位よりなる、請求の範囲第2項に記載のベクター。
  5. 5.優性調節領域は、再配列されたλ1遺伝子の約30kb下流にあるDNas e I超高感受性部位よりなる、請求の範囲第2項に記載のベクター。
  6. 6.優性調節領域は、Cλ4遺伝子の約17kb下流にある超高感受性部位より なる、請求の範囲第2項に記載のベクター。
  7. 7.優性調節領域は、再配列されたλ1遺伝子のCAP部位の約2.35kb上 流にあるDNase I超高感受性部位と、再配列されたλ1遺伝子の約30k b3′にあるDNase I高感受性部位と組合わさっている、請求の範囲第2 項に記載のベクター。
  8. 8.上記請求の範囲のいずれか1項に記載のベクターにより形質転換された哺乳 動物の宿主細胞。
  9. 9.請求の範囲第1項から第7項までのいずれか1項に記載のベクターで形質転 換された形質転換哺乳動物。
  10. 10.上記請求の範囲のいずれか1項に記載のベクターで形質転換した哺乳動物 宿主細胞を培養することよりなる、ポリペプチドの産生方法。
  11. 11.以下の段階よりなる遺伝子療法の方法:1)哺乳動物の体から幹細胞を取 り出し、2)体に残存している幹細胞を殺し、 3)体に欠損しているかまたは存在しない遺伝子を含有する、請求の範囲第1項 から第7項までのいずれか1項に規定きれたベクターで、取り出した幹細胞を形 質転換させ、 4)体に形質転換させた幹細胞を戻す。
  12. 12.以下の段階よりなる遺伝子療法の方法;1)哺乳動物の体から幹細胞を取 り出し、2)体に欠損しているかまたは存在しない遺伝子を含有する、請求の範 囲第1項から第7項までのいずれか1項に規定されたベクターで、取り出した幹 細胞を形質転換させ、 3)体に形質転換させた幹細胞を戻す。
  13. 13.マウスのλ免疫グロブリンローカスから得られる機能性エンハンサー成分 。
  14. 14.再配列したマウスλ1遺伝子のXhol部位の3.8kb下流のEcoR I部位と、このXhoI部位の10kb下流のSnaBI部位との間のDNA配 列のすべてまたはその機能性部分よりなるDNA配列より構成される、機能性マ ウス免疫グロブリンλ1エンハンサー。
  15. 15.再配列したマウスλ1遺伝子のXhol部位の3.8kb下流のEcoR 1部位の下流の、1.3kbの最初のHind IIIからHind IIIま でのDNA断片のすべてまたはその機能性部分よりなる、請求の範囲第14項に 記載の機能性マウス免疫グロブリンλ1エンハンサー。
  16. 16.再配列したマウスλ1遺伝子のXhol部位の3.8kb下流のEcoR 1部位の下流の、1.3kbのHind IIIからHindIIIまでの断片 は、第11図の「HIIIA」と記載されるものである、請求の範囲第15項に 記載の機能性マウス免疫グロブリンλ1エンハンサー。
  17. 17.再配列したマウスλ1遺伝子のXhoI部位の3.8kb下流のEcoR I部位の下流にあって、このXhoI部位の10kb下流のSnaBI部位まで わたっている、3.3kbのHindIIIからHind IIIまでのDNA 断片のすべてまたはその機能性部分よりなる、請求の範囲第14項に記載の機能 性マウス免疫グロブリンλ1エンハンサー。
  18. 18.再配列したマウスλ1遺伝子のXhoI部位の3.8kb下流のEcoR I部位の下流にあって、このXhoI部位の10kb下流のSnaBI部位まで わたっている、3.3kbのHindIIIからHind IIIまでの断片は 、第11図の「HIIIC」と記載されているものである、請求の範囲第17項 に記載の機能性マウス免疫グロブリンλ1エンハンサー。
  19. 19.再配列したマウスλ1免疫グロブリン遺伝子の約30kb3′の領域由来 の、請求の範囲第13項に記載の機能性エンハンサー成分。
  20. 20.請求の範囲第19項に記載の機能性エンハンサー成分と組合さっている、 請求の範囲第13項に記載の機能性エンハンサー成分よりなる、機能性エンハン サー成分。
  21. 21.請求の範囲第13項から第20項までのいずれか1項に記載の機能性マウ ス免疫グロブリンλ1エンハンサーよりなるベクター。
  22. 22.請求の範囲第13項から第20項までのいずれか1項に記載の機能性マウ ス免疫グロブリンλ1エンハンサーと、独立した遺伝子発現系よりなる単離され たDNA配列より構成される、組み込みに適した請求の範囲第21項に記載のベ クターであるが、ただし該独立した発現系の遺伝子のプロモーターがマウスλ1 免疫グロブリンプロモーターである時、該遺伝子はマウスλ1免疫グロブリンを コードしない、上記ベクター。
  23. 23.宿主細胞中のベクターの複製を確実にすることができるレプリコンよりな るDNA配列、請求の範囲第13項から第20項までのいずれか1項に記載の機 能性マウス免疫グロブリンλエンハンサー、そして独立した遺伝子発現系から構 成される請求の範囲第21項に記載のベクターであるが、ただし該独立した発現 系の遺伝子のプロモーターがマウスλ1免疫グロブリンプロモーターである時、 該遺伝子はマウスλ1免疫グロブリンをコードしない、上記ベクター。
  24. 24.以下より選択される、単離された機能性マウス免疫グロブリンλ1エンハ ンサーよりなるトランスファーベクター; 1)再配列したマウスλ1遺伝子のXhoI部位の3.8kb下流のEcoRI 部位と、このXhoI部位の10kb下流のSnaBI部位との間の配列、 2)再配列したマウスλ1遺伝子のXhoI部位の3.8kb下流のEcoRI 部位の下流の、1.3kbの最初のHind IIIからHind IIIまで の断片のすべてまたはその機能性部分、3)再配列したマウスλ1遺伝子のXh oI部位の3.8kb下流のEcoRI部位の下流にあって、このXhoI部位 の10kb下流のSnaBI部位までわたっている、3.3kbのHind I IIからHin IIIまでの断片のすべてまたはその機能性部分。
  25. 25.請求の範囲第21項から第24項までのいずれか1項に記載のベクターで 形質転換されたヒトまたは動物の宿主細胞。
  26. 26.請求の範囲第21項から第24項までのいずれか1項に記載のベクターで 形質転換されたヒトまたは動物の宿主細胞を培養することよりなる、ポリペプチ ドの産生方法。
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