JPH04505117A - 管状吸収体よりなる使い捨て吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 管状吸収体よりなる使い捨て吸収性物品本発明は、例えば着用した場合、着用者 の身体に最も近い所にある内側の液浸透性ケーシング層と、外側の液浸透　″性 ケーシング層または裏当てシートと、これら二枚のケーシング層間に閉じ込まれ た吸収パッドとよりなる使い捨ておむつまたは失禁保護帯などの使い捨て吸収性 物品に関する。

セルローズフラフ（ｃｅｌｌｕｌｏｓｅ　ｆｌｕｆｆ　）と所謂超吸収性材料と の組合せなどの吸収性材料を適当に選択することによって、またこのフラフ材料 の圧縮などの適当な処理によって、パッド全体に吸収可能な最大液量を意味する 満足な総吸収容量を有する吸収性パッドを備えたこうした吸収性物品を提供する ことができる。従って、こうした製品を用いる場合に経験する漏れは通常は多過 ぎる量の液がフラフ材料内の毛細管が液を吸収性パッドの比較的乾いた部分へ早 く十分に移送できるには速度が早過ぎてできない程度にパッド上に局部的に排出 されるためおよび（または）超吸収体が排出された液の全部を局部的に吸収する に足るだけの急速度で「膨張」できないためである、換言すれば、製品における 液分散速度が低く過ぎて大量の液をぬれている場所から十分な速度で運び去るこ とができないためである、因に、ぬれている場所とは液が製品上に排出される場 合の場所という意味である。このような条件のもとでは、液は内側ケーシング材 料の外面に拡がり、もし物品を着用している場合にこの内側ケーシング材料を不 注意にしわにするとか折り曲げるなどすると、こうしたしわ乃至は折り曲げ箇所 は得てして液の流路の作用をしてその結果漏れ出すということになる。漏出のお それは物品の股部位が最大で、これは一部にはぬれ場所が物品のこの部域である ということと、また一部には吸収性パッドはこの場所が通常最も狭いといつこと でもあるためであることは理解されよう。

Ｌ７がのみならず、吸収性パッドの股部分は物品の着用時には常に変形するのが 普通である。

英国特許公報番号Ｇ　Ｂ　２１２４．９０７号から公知のごとく前記のような物 品の場合、液が吸収性パッド内で分散する速度は非常に高い液浸透性の発泡プラ スチック材の物体をパッド内に組入れることにより増加できる。発泡プラスチッ ク物体は物品を着用した場合、吸収性パッドの表面に延びてぬれ場所の部域内に ある部分を持っている。液が排出されると、液は発泡プラスチック物体の部分の うちぬれ場所に配置された部分を通って流れ、吸収パッドが局部的に一杯になる と、液は発泡プラスチック材料のおかげでパッドの乾いた部分へと速やかに分散 する。ヨーロッパ特許公報番号ＥＰ１２２８０３号にはこれと同様な物品が記載 されている。このように、この種の物品にこのような発泡性プラスチック物体を 入れることは液が吸収性パッド内に分散する速度を大きく増大する。尤もこれで もなお漏出は起る０例えば当該物品が殆ど瞬間的に排出される液の排出量が非常 に大きい成人用失禁保護帯の場合である。本発明の目的は液分散速度が高く大量 の瞬時に排出された液を吸収できる吸収性パッドを備λた吸収性使い捨て物品を 提供することにある。

上記目的は叙上の種類の吸収性使い捨て物品で本発明に従って達成され、この物 品の特徴は吸収性パッドがこの物品を着用した場合、少なくとも物品の股部分を 形成する部域に形状安定性材料で高い液浸透性の管状物体を含むことと５この管 状物体がパッドの中心方向に配置され且つ物品の内側ケーシング眉と接し、物品 の縦方向に延び少なくともこの内側ケーシング層より遠い方の側が吸収性材料で 包まねていることとにある。

管状物体は排出された液をぬれ場所から非常に速く運び去ることを可能にするの で吸収性パッド材料の大部分が速やかに利用できる。しかのみならず、大量の液 が同時に排出される場合、管状物体の内部空間は液貯蔵場所の役目をするので大 量の液をいつも一時収容する物品能力が増大する。管状物体は形状安定で液浸透 性材料で造られているので、管状物体は着用者が身体の所定位置に物品を着用し た場合およびその後の使用中に物品がその股部分に常時受けている変形にも拘ら ず、絶えず管形状を維持する結果、管状物体の内部空間は液を収容し、排出され た液が常に適当に分配されることを確実にする。これらの要因の全てが組合って 本発明によれば漏出に対し高い忠実性を以て大量の液を吸収することができる吸 収性使い捨て部品を提供する本発明の上記の、またその他の特徴およびこれが与 える利点は本発明の好ましき実施例につき添付の図面を参考にしておこなう以下 の説明から明白である。

第１図は内側ケーシングを一部切り取った本発明のおむつの上側平面図、 第２図は第１図の■−■線に沿った断面図、第３図はおむつを着用者の所定位置 につけた場合の第２図同様の断面図、 第４図および第５図はおむつをつけた場合に形状安定性材料のシート状物体が受 ける変形の仕方の例を示す概略説明図である。

第１図乃至第３図に示すおむつばこれが着用時の着用者の身体に最も近いところ にある内側液浸透性ケーシング層またはシート１と、外側液浸透性ケーシング層 またば裏当てシート２とを公知の方法で含む。これら内側および外側ケーシング シートは通常はそれぞれ不織繊維材料とポリエチレンまたはポリプロとレンプラ スチック材料とより遣られている。内側および外側ケーシング材料は両者間に吸 収性パッド３を閉じ込めていて吸収性パッドの外側に耐重の部域に沿って相互に 接合されている。

パッド３は二つの相互に異なる層よりなる。外側層は高吸収性の鼓形物体４より なる。内ＩＮ！１１Ｆは液吸収性の極めて高い形状安定性材料で造られた中心方 向の管状物体５と急速吸収性材料の二つの側面物体６とよりなる。高液吸収性物 体４が造られる材料の例には所謂高吸収体（５ｕｐｅｒδｂｓｏｒｂｅｎｔ）　 、圧縮セルローズフラフ材料または吸収体とセルローズフラフ材料または組織の 組合せが含まれる。急速吸収材料とは限られた量の液を極めて急速に吸収できる 材料のことである。この急速吸収材料は、例えば、大きな毛細管を有し、圧縮さ れてないかまたは圧縮されていても軽い程度であるセルローズフラフ材料よりな る。しかし、このような材料は高吸収性物体４における前記材料と同じ単位体積 当りの液量を吸収することはできない。

管状物体５における形状安定性で液浸透性材料は好ましくは何等かの適当な方法 で、例えば接着剤を用いて熱接合で繊維が結合されるかまたは機械的に結合され ることによって三次元繊維構造が得られる繊維ワラディングよりなる、繊維ワラ ディングは天然繊維その他の生物学的分解性繊維、またはポリエステル、ポリプ ロピレンまたはポリエチレン繊維またはこれら繊維混合物から構成することもで きる。

管状物体５を繊維ワラディングから構成することが好ましいが、ポリエーテル発 泡体、ポリエステル発泡体またはポリウレタン発泡体などの発泡プラスチックが 先に述べた特許公報番号ＧＢ２１２４９０７号およびＥＰ１２２８０３号に開示 のごとく使用できることは勿論である。

第３図はおむつがこれを着用者が身につけてから股部分においてどのように変形 するかを概略的に示す０図示のごとく、管状物体５は管状のままであって、この ことは管状物体の壁の内側にある自由空間が増えることを意味する。

このことはこの管状物体５の重要な結果である。その理由は以下に詳述するごと くこの空間が排出された液量の貯蔵空間の役目をするからである。さらに、この 管状物体の上側部分は外向きに凸面形をしている。これは管状物体の上側部分の 最上側部分が、特に着用者が婦人の場合、漏れ場所の部分以内で着用者の身体に 当っているということを意味する。このことは排出された液が管状物体の助けで 吸収性パッド内に好都合に分配されることを確実にする。

もし大量の液が瞬時に漏れ場所に排出されるなら、液は管状物体の外向き凸面部 分を通って管状物体の内側の自由空間に入り、管状物体の下側の外向きに凹面形 部分を通って鼓形外形の高吸収性物体４内に入る。この高吸収性鼓形物体４にお ける吸収速度は大量の液が急速に吸収されるに足るほど十分に高くないので、排 出された液の全部が必ずしもこの物体４内に流入できるとは限らず、従って液は 管状物体５の最下側部分を充たし、さらにその内部空間の一部分をも充たす、管 状物体５における材料の液分散特性が上記事情と共に物体５の長手方向にその最 下側部分おいて液を分散させ、これで液を鼓形の物体４の比較的乾燥した部分に 分散させることができこの物体４の全吸収容量の大部分を利用させることができ る。同時に排出された液のうち上記のように直ぐに分散されない部分は先ず初め は管状物体の内部空間に貯蔵され、次にこの物体の比較的遅い吸収速度と同じ速 度で鼓形外形の物体４により吸収される。

排出液の流れを付加的に案内するために、二つの液バリア７が管状物体５と側面 物体６との間の管状物体５のそれぞれの側面に設けられている０図示の実施例に おいて、これらのバリアは、勿論本発明の概念の範囲内において他の外形を取る こともできるが簡単に液不透性プラスチックのストリップよりなる。例えば、バ リアは側面物体６の対応する表面を適当に処理することで設けられる。バリアも 全面的に液不透性である必要はない、この点での唯一の重要な基準はバリアの液 透過性は管状物体の透過性より相当小さいことである。

バリア７の機能は排出された液が先ず第１に鼓形外形の物体４により吸収される ことを確実にするように液が管状物体から横方向に流れて側面物体６内に入仝の を防止することにある。これは管状物体の内部空間が高レベルまで充たされる時 に液が横方向に漏れる危険を少なくする。この点で管状物体の内部空間に保持さ れる液の表面の傾斜は勿論着用者の身体の姿勢次第で決まると言われているので 、バリアもまた着用者が動く結果として液面の傾斜または液のスプラッシュのた めに液が横方向に漏れる危険を少なくする密封機能をも有する。こうしたバリア のない場合、急速吸収側面物体６は管状物体内貯蔵の比較的大量の液と接触する と充ちあふれ、横方向の漏れを出すことがあり得る、さらに、側面物体は、横方 向漏れの危険をもつと減少させるように内側ケーシングシート１の表面に流れ出 す液を収容する意向を以て設けられている。従って、バリア７が設けられていな いと、この安全機能が危険に頻するだろっ、しかし、本発明の管状物体５がある ために液が内側ケーシングシート内に逃げだす危険は非常に少なく、従って側面 物体６とバリア７を設けたことは絶対に必要というわけではないが好ましい安全 策になっていることを述べておく第４図および第５図は形状安定性液浸透性材料 よりなるシート状物体Ｂが着用者がおむつＡをする場合、およびおむつをしてい る間、どのように変形するかの例を示す。物体Ｂの分散特性はこれら両方の場合 では利用できない、このため漏れの危険が非常に大きくなる。高液漫透性材料よ りなる物体５を管状形状に形成することによって、おむつの着用時におむつが受 ける圧縮力が均整が取れているかどうかに拘らず物体５は着用おむつの変形状態 にある管状形状であることが保証され、このことは物体５の最下側部分が常に管 状物体５の内部空間に貯蔵された液と接触していることとこれでこの物体５の液 分散特性が利用できることを意味する。なおまた、管状物体５の最上側部分が外 向きの凸面形を持っているので、この最上側部分は漏れ場所のうち排出された液 が意図した方法において分散することを保証してくれる部位において着用者の身 体に対接する。この点で、今一つ別の貢献要因は管状物体５を造っている前記の 材料が乾燥状態にも漏湯状態にも全て形状安定性の材料で弾性的に復元特性を有 すること、即ち圧縮されてもこの圧縮が除かれるともとの形に戻るということで ある。おむつが女性によって着用される時には、管状物体５の最上側部分は着用 者の性器を押圧することになろうから排出された液は管状物体５内に常時直ちに はいることが確実にされる。

図示の実施例の管状物体５は接合した繊維ワラディングよりなる二つの平らな細 長いシート状物体をその縁辺に沿って適当な方法で、例えば溶着、または接着に よるなどして接合することによって製造される。その他の製造方法、例久ば細長 いシート状材料を折り重ねその二つの自由縁に沿って固定するなどの方法も考え 得ることは当然である。

管状物体５はおむつの股部分においてのみ管状形に変形されるので、この管状物 体の内部空間は漸減してゆき最終的には股部分の外側方向に配置された管状物体 の各部分となって完全に終わる。従って、形状安定性液浸透性材料より造られた 物体５はその長さの全体にわたって管の形を取る必要はなく、この物体５のシー ト状部分は第１図に符号５′において示されている。変態形に従えば、物体５は 勿論初めは第３図に示された管状形を取ることができ特許請求の範囲に用いられ た「管状」という表現は第２図に示された管形に限定されるものではない。

要約すれば、本発明は大量の瞬時に排出された液を漏れに対し安全で十分な縁を 設けて収容することができる使い捨て吸収性物品を提供する。管状物体５はこの 物品を着用者が着用した場合に所望の方法で常に変形し、従って吸収性パッドの 吸収性材料中に排出液が良く分散くまなく分配される一方、同時に管状物体の内 部空間はこの管状物体または吸収性パッド材料によって直ちに吸収されない分の 排出液に対する貯蔵空間を形成する。管状物体は中心部に位置決めされるので、 この物体は常に漏れ場所の部域内にあり、この管状物体が造られる材料の弾性復 元力は本発明物品が着用者の身体の輪郭に非常に容易に一致しすることを保証し 、このことが管状体の極めて高い液吸収性と相俟って排出された液が所望のとお りに物品の吸収性部分内へ移送されることを保証する。この管状体の弾性復元特 性はさらに物品の側面部分が物品着用時に着用者の大腿に密封状に押圧されるこ とを確実にする。

このような物品は成人婦人用の失禁帯として使用するのに特に適していることが 理解されよう、しかし、本発明はまた子供用にも幼児用にもおむつに関連して有 利に応用できる０本発明は子供用おむつに使用される場合、同時に排出された大 量の液を吸収する能力は主たる関心事ではなく、おむつの液分散性および漏れ安 全性特性がおむつとしての使用に決定的関心事である。

図示の実施例は廃業技術に通暁の技術者の通常の専門知識の範囲内で種々改変可 能であることは理解されよう０例えば、管状物体は図示の実施例におけるごとく 別の吸収性パッドで囲む代りに吸収性材料の均質層によって包むことができる。

さらにまた、吸収性パッドに組込まれた各部分の形状および寸法は種々変えるこ とができる。特に、吸収性パッドの上層は底層を形成すると共に管状物体が配置 される中心凹所を備えた吸収性物体と一致する形状を有する吸収性材料の物体よ りなり、側面物体および液バリアは先に述べたごとく除外することができる。さ らに、ケーシング材料と吸収性物体に組込まれた部分とは本発明の精神を逸脱す ることなく種々異なる方法で接合可能である。従って、本発明の範囲は次の請求 の範囲の内容によって制限されるのみである。

ＦＩＧ、１ ＦＩＧ、３ 平成３年１１月１４日同

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. １．使い捨て吸収性物品の着用時には着用者の身体の最も近くにくる内側液浸透 性ケーシングシート（１）と、外側液不浸透性ケーシングシート（２）と、該二 枚のケーシングシート間に閉じ込められた吸収性パッド（３）とよりなるおむつ または失禁帯なとの使い捨て吸収性物品において、該吸収性パッドが該物品の着 用時に少なくとも着用者の股部分を形成する部位内に、吸水性の非常に高い形状 安定性材料よりなる管状物体（５）を含むことと、該管状物体が中心方向に位置 決めされ上記内側ケーシングシートと接する上記物品の長手方向に延ひる少なく とも該内側ケーシングシート（１）から遠い方の側で吸収性材料（４，６）によ り囲まれていることとを特徴とする使い捨て吸収性物品。
2. ２．前記管状物体（５）が各繊維を接合して三次元の繊維構造を形成する繊維ワ ッディングより造られたことを特徴とする請求の範囲１に記載の物品。
3. ３．前記繊維ワッディングがポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維またはポリ エチレン繊維、またはこれら繊維の混合物よりなることを特徴とする請求の範囲 ２に記載の物品。
4. ４．前記管状物体（５）が発泡プラスチック材料で造られたことを特徴とする請 求の範囲１に記載の物品。
5. ５．前記発泡プラスチック材料がポリエーテルプラスチック、ポリエステルプラ スチック、またはポリウレタンプラスチックであることを特徴とする請求の範囲 ４に記載の物品。
6. ６．前記吸収性パッド（３）が高吸収性材料で外側ケーシングシート（２）に最 も近い所にある鼓形の物体（４）と、該物体の内向きに且つ管状物体（５）の両 側に配置された急速吸収性材料の二つの側面物体（６）とよりなることとを特徴 とする前記請求の範囲のいずれか１項に記載の物品。
7. ７．二つの液バリア（７）が前記管状物体（５）のそれぞれの側に設けられ該管 状物体（５）と接することを特徴とする前記請求の範囲のいずれか１項に記載の 物品。
8. ８．前記バリア（７）が液不浸透性プラスチック材料よりなることを特徴とする 請求の範囲７に記載の物品。