JPH0450469Y2 - - Google Patents

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JPH0450469Y2
JPH0450469Y2 JP3951487U JP3951487U JPH0450469Y2 JP H0450469 Y2 JPH0450469 Y2 JP H0450469Y2 JP 3951487 U JP3951487 U JP 3951487U JP 3951487 U JP3951487 U JP 3951487U JP H0450469 Y2 JPH0450469 Y2 JP H0450469Y2
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JP
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piston
oil
holes
sphere
caulking
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JP3951487U
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JPS63147576U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案はクランク軸とピストンとを連結する連接
棒の一端に球体を設け、この球体を前記ピストン
に設けた球座に当接させているいわゆるボールジ
ヨイント式の圧縮機のピストン装置に関する。
(ロ) 従来の技術 従来、この種の圧縮機のピストン装置は、例え
ば特公昭45−40204号公報等に記載され第3図に
示すように、クランク軸30のクランクピン31
とピストン32を連結する連接棒33の一端に球
体34を設け、この球体を前記ピストン32に設
けた球座35に当接させる一方、ピストン32の
後端部に円筒状のカシメ部36を設け、このカシ
メ部36を球体34側へカシメてピストン32と
球体34を接続している。そして、斯るピストン
装置は、クランクピン31のオイル噴出孔37か
ら噴出しピストン方向に飛散するオイルを、カシ
メ部36に落下付着させることにより、カシメ部
36と球体34の摺動面の潤滑を行なつている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記の構成によると、ピストン3
2と球体34のクランクピン31側における摺動
面のほとんどはカシメ部36によつて被われてい
ること、及び、カシメ部36はピストン32のス
カート部38によつて全周を被われていることか
ら、実際には、クランクピン31のオイル噴出孔
37から飛散してピストン32と球体34の摺動
面に供給される油量はほんの僅かであり、該摺動
面で潤滑不良を起こし易いという問題があつた。
この問題はボールジヨイント式のピストン装置が
有する大きな自由度を充分発揮できないこととな
るため、ピストンの片当りや偏摩耗を生じ、圧縮
機の消費電力量の増加や信頼性の低下を招くもの
であつた。
本案は斯る点に鑑みなされたもので、ピストン
と球体の間の摺動面における潤滑特性を向上し、
ピストンの片当りや偏摩耗を防ぎ、以つて、消費
電力が少なく信頼性の高い圧縮機のピストン装置
を提供することを目的とする。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本案は、クランク軸とピストンを連結する連接
棒の一端に球体を設け、この球体の前面を前記ピ
ストンの内面に設けた球座に当接させる一方、こ
の球体の後面を前記ピストンに設けたカシメ部で
カシメてピストンと球体を連結してなり、かつ、
前記クランク軸の上端に形成されたオイル噴出口
からオイルを飛散させているピストン装置におい
て、前記カシメ部の周面に複数の孔を設けると共
に、この孔と対向位置にあるピストンのスカート
部の周面に複数の孔を設けたものである。
(ホ) 作用 本案の圧縮機のピストン装置は上記の構成によ
り、クランクピンのオイル噴出孔から噴出してピ
ストン方向に飛散するオイルのうち、カシメ部に
落下するオイルを、該カシメ部の孔を介して球座
と球体の間の摺動部或いはカシメ部と球体の間の
摺動部へ導くことができる共に、ピストンの外周
面に落下するオイルを、該ピストンの孔を介して
前記カシメ部の孔へ落下させ、前述した摺動部へ
の給湯量を増加させることができ、ピストンと球
体の間の摺動面における潤滑特性を向上してピス
トンの片当りや偏摩耗を防止できる。また、ピス
トンのスカート部とカシメ部に設けた孔は夫々の
周面に複数形成されているため、夫々の一方の孔
から流入して摺動面の潤滑に充てられたオイル
を、夫々の他方の孔からつぎつぎと排出させるこ
とができ、摺動面には常に新しいオイルを供給し
て潤滑特性を一層向上できる。
(ヘ) 実施例 以下本案の実施例を図面に基づいて説明する。
1は底部にオイルを貯溜した密閉ケース2内の
上部に圧縮機部3を下部に電動機部4を収納して
なり、かつ、両機部3,4をクランク軸14で連
結している密閉型圧縮機である。6は前記圧縮機
部を構成するピストン装置であり、この装置は、
内面に球座7、後端部に円筒状のカシメ部8を有
するピストン9と、前面をピストン9の球座7に
当接し後面を前記カシメ部8のカシメにより固定
された球体10と、この球体と前記カシメ部8と
の間に介在された合成樹脂製の弾性体11と、前
記球体10を一端に接続し他端に円筒体12を有
する連接棒13とを備え、この連接棒13の円筒
体12をクランク軸14のクランクピン15に嵌
挿させることにより、ピストン9をシリンダ16
内で往復摺動させている。17はカシメ部8の周
面に間隔をあけて穿設された複数の孔であり、こ
の孔は、カシメ部8をカシメる前に予め設けられ
ており、カシメ部8をカシメた後に、その開口が
弾性体11と球体10の双方に跨つて位置するよ
うに形成されている。18はピストン9のスカー
ト部19の周面に間隔をあけて複数設けられた孔
であり、この孔は前記カシメ部8の孔17の夫々
に相対向する位置に形成されている。また、クラ
ンクピン15にはクランク軸14の油孔20に連
通したオイル噴出孔21が形成されている。
このように構成された圧縮機のピストン装置に
おいて、密閉ケース2内の底部に貯溜されたオイ
ルは、クランク軸14の遠心ポンプ作用により、
油孔20を介して汲み上げられた後、クランクピ
ン15のオイル噴出孔21から回転方向に飛散し
ているが、ここで、ピストン9のカシメ部8とピ
ストン9のスカート部19には前述した複数の孔
17,18が設けられているため、オイル噴出孔
21から噴出してピストン方向へ飛散するオイル
のうち、カシメ部8に落下するオイルを、球座7
と球体10の摺動面、或いは弾性体11と球体1
0の摺動面に供給させる一方、更に、ピストン9
の外周面に落下するオイルを、該ピストンの孔1
8を介して前記カシメ部8の孔17へ落下させ、
前述した摺動部への給油量を一層増加させること
ができ、ピストン9と球体10の間の摺動面にお
ける潤滑特性を向上してピストン9の片当りや偏
摩耗を低減できる。また、ピストン9のスカート
部19に設けた孔18とカシメ部8に設けた孔1
7は、夫々の周面に間隔をあけて複数形成されて
いるため、例えば第2図中、上方の孔17,18
から流入して摺動面の滑動を行なつたオイルを下
方の孔17,18からすみやかに排出させ、摺動
面には常時、オイルスラツジや摩耗粉の混入が少
ない新しいオイルを供給することができ、摺動面
の潤滑特性を一層高めることができる。なお、孔
17,18をピストン9とカシメ部8の双方の周
面で間隔をおいて複数形成したことにより、ピス
トン装置の運転時に、ピストン9がその周方向に
自転しても上述した摺動面の潤滑効果が損われる
ことはない。
また、カシメ部8の周面には、弾性体11と球
体10の双方に跨つて開口する複数の孔17が設
けられているため、カシメ部8をカシメたとき
に、孔17の縁部を弾性体11に食い込ませ、弾
性体11の一部を孔17内で膨出させて、弾性体
11を強固に位置決めすることができ、弾性体1
1の位置ズレや空回りを防ぎ、カシメ部8と球体
10の密着状態を維持してガタの発生を著しく低
減できる。
(ト) 考案の効果 以上のように本案は、ボールジヨイント式のピ
ストン装置において、ピストンのカシメ部の周面
に複数の孔を設けると共に、この孔と対向位置に
あるピストンのスカート部の周面に複数の孔を設
けたので、クランクピンのオイル噴出孔からピス
トン方向に飛散するオイルのうち、カシメ部に落
下するオイルを該カシメ部の孔を介してピストン
と球体の摺動面に導くと共に、ピストンの外周面
に落下するオイルを該ピストンの孔を介して前記
カシメ部の孔へ落下させ、上記摺動面への給油量
を一層増加させることができ、ピストンと球体の
間の摺動面における潤滑特性を向上してピストン
の片当りや偏摩耗を低減できる。更に、ピストン
のスカート部とカシメ部に設けた孔は、夫々の周
面に複数形成されているので、夫々の一方の孔か
ら流入し摺動面の潤滑に充てられたオイルを、
夫々の他方の孔からすみやかに排出させ、摺動面
には常に新しいオイルを供給することができ、摺
動面の潤滑特性を一層向上できる。これにより、
消費電力が少なく信頼性の高い圧縮機のピストン
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の実施例を示す密閉型圧縮機の縦
断面図、第2図はピストン装置の要部断面図、第
3図は従来例を示すピストン装置の要部断面図で
ある。 6……ピストン装置、7……球座、8……カシ
メ部、9……ピストン、10……球体、13……
連接棒、14……クランク軸、17,18……
孔、19……スカート部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク軸とピストンを連結する連接棒の一端
    に球体を設け、この球体の前面を前記ピストンの
    内面に設けた球座に当接させる一方、この球体の
    後面を前記ピストンに設けたカシメ部でカシメて
    ピストンと球体を連結してなり、かつ、前記クラ
    ンク軸の上端に形成されたオイル噴出口からオイ
    ルを飛散させているピストン装置において、前記
    カシメ部の周面に複数の孔を設けると共に、この
    孔と対向位置にあるピストンのスカート部の周面
    に複数の孔を設けたことを特徴とする圧縮機のピ
    ストン装置。
JP3951487U 1987-03-18 1987-03-18 Expired JPH0450469Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3951487U JPH0450469Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3951487U JPH0450469Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63147576U JPS63147576U (ja) 1988-09-28
JPH0450469Y2 true JPH0450469Y2 (ja) 1992-11-27

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JP3951487U Expired JPH0450469Y2 (ja) 1987-03-18 1987-03-18

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JPS63147576U (ja) 1988-09-28

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