JPH04504608A - プラグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 プラグ 本発明は、スクリューねじまたはこれに同等のものの形態をしたファスナーエレ メントと連係して機能する縦方向の中央孔を存し、はぼすべての形式の建造物構 成要素に予め穿孔しておいた穴内に、ボード被覆スタッド壁、計量コンクリート 壁、中空ブロック壁またはレンガ壁から打設コンクリート壁に向けて配置するよ うに取り扱われる、好ましくはプラスチック材料からなるプラグの形態をしたフ ァスナー装置に係る。前記プラグは、内側端部と、この内側端部から延びている ４つの脚部と、外側端部とを有し、このプラグを固定した状態で、内側端部の貫 通孔にはねじ山を設けてあり、またはねじ山を切削し易くするための手段を取り 入れており、前記外側端部で脚部は連続し、また穴の縁に当たるストッパーフラ ンジまたはこれと同等のものを有し、４つの脚部は、プラグを貫通し且つほぼ平 行な平面内に配置した２つのスロットにより仕切られている。

そうした中空壁や硬質材料の壁に使用するユニバーサルプラグについて、様々な ものが知られている。最初に説明したケースでは、プラグは支持体の貫通穴に設 置され、後者のケースではプラグは行止り穴に取り付けられる。

周知のプラグをボードの貫通穴に設置する場合、内側端部に操作用のねじを挿入 してプラグを軸方向に収縮させる必要があり、また脚部を折り曲げるか、または 好ましくは放射上外向きに潰し、ボードの裏側に支持体を形成している。脚部を 折り曲げ易くするために、周知のプラグは一般に比較的柔らかいプラスチック材 料から作られている。すなわち、ボードの裏側に位置するプラグ部分がスクリュ ーねじの挿入に伴って大なり小なり回転するプラグ構造およびプラグ材料が用い られ、脚部は互いに重なり合って位置するようにしである。しかしながら、１　 プラスターの壁ボードに軟質材料のプラグを装着する場合、硬質材料から作られ たプラグに比べて引抜き抵抗力の劣ることが判明した。硬質プラスチック材料の プラグは材料が固いだけに回転せず、穴の縁を適切に押さえられる。また硬質材 料のプラグは、スクリューねじを充分に締め付けてかなり大きなモーメントを加 えることができ、プラグの損傷または穴の縁が損傷する危険性をなくしている。

しかしながら硬質プラスチック材料のプラグを使用した場合には、脚部は簡単に 折れ曲がらず、また放射状外向きに潰れることもない。外向きに潰れ易くするた めに、脚部を僅かに偏り変形させると共に脚部に折曲げノツチを形成している。

こうした偏り変形は、脚部の共存断面形状が端部に向けて円形になっていく楕円 形をかたどるようにすれば得られる。ただし脚部の数は、製造上の理由からプラ グの中間部分に２つと限られている。中間部分が楕円形断面の２つの脚部を備え たプラグは、欧州特許ＢＰ−Ａ−０１６９３３５により公知となっている。

行止まり穴内にユニバーサルプラグを挿入するには、比較的固い材料からプラグ を作っておくと都合のよいことも判明している。比較的固い材料には、プラグの 壁を押さえる力が時間の経過と共に失われていくコールドフロー特性がない。ユ ニバーサルプラグの軸方向の収縮を硬質壁材料の内側で行なうため、壁内にプラ グを保持する力が充分でない。前記欧州特許の示す脚部の中間部を拡大しておけ ば、そうしたプラグの膨張特性を事実上改善することができる。しかしながらプ ラグの膨張は異なった２方向にのみ起き、引抜き抵抗は硬質壁材料用に製作され た周知の膨張プラグの抵抗値に見合う大きさにはならない。これらプラグは、通 常では、放射状スロットにより４つの脚部に分割されている。

本発明の目的は、プラグの形態をした用途万能のファスナー装置を提供すること にある。このファスナー装置によれば、あらゆる種類の支持目的に使用しても、 支持用として特別に製作されたそれぞれのタイプのファスナー装置を用いて得ら れる程度の引抜き抵抗力を得ることができる。他の目的は、脚部を２つしか備え ていないプラグ製造用の従来機に比べて可動部の数の少ない比較的簡単な構造を 持ち、射出機内で射出成形すれば製造の可能な構造のプラグを提供することにあ る。これらの目的は、成形の範囲に特定した特徴をプラグに持たせることによっ て得られる。

装置の実施例につき、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図面の第１図は プラグの側面図を示し、第２図は同じプラグを縦軸線に沿って９０度回転させて 見た一部断面側面図を示し、第３図はプラグの中央部分を通るＡ−Ａ断面を示し 、第４図は断面で示すボードに装着したプラグを表わし、第５図はボードの裏側 から見た第４図のプラグを示し、また第６図は断面で示す固い建築構成要素に装 着したプラグを示している。

本発明に係るファスナー装置は、好ましくはプラスチック材料からなるプラグｌ を備えている。このプラグは、スクリューねじ３と連係して機能するよう構成し た軸方向に位置する孔２を備えている。プラグｌは内側端部４を備えている。こ の内側端部の内部には、固定した状態で、貫通孔２は内ねじを備え、または第２ 図および第３図に示すようにスクリューねじをプラグに挿入することでねじ山の 形作られる内側突起５を備えている。

内側端部４から４つの脚部６〜９が延びている。これら脚部は、プラグの回転を 阻止するフランジ１１および手段１２を備えた外側端部ｌＯで終わっている。４ つの脚部は、２つのスロット１３．１４により形作られている。

スロットは、プラグの中央部にかけて間隔の広がるほぼ平行な平面内に位置して いる。脚部６〜９の中央部は幾分偏り変形しており、プラグは中央部が横断方向 に見て最大の部分となっている。脚部６〜９の内側表面は円形の孔２により形取 られ、軸方向に真っ直ぐに延びているため、脚部の中央部が最大の厚みを備えて いる。プラグのＡ−Ａ断面を示す第３図は、脚部の外側輪郭形状を表わしている 。この外側輪郭形状によれば、第６図に示すように、例えば、建造物構成要素１ ６に設けた任意の呼び径の行止まり穴１５にプラグを挿入して、脚部が互いに接 し合うように圧縮すれば、プラグの中央部は行止まり部分とほぼ同じ直径を備え るようになる。その結果、孔２の中央部に収縮が起きる。被固定物１７の固定に 際し、孔を通る操作用のねじ３を回転させれば楔効果が生じ、プラグは膨張して 大きな力で穴の壁の４つの領域に宛てがわれるようになる。

突起５を備えた孔の内側端部に操作用のねじ３を挿入して、第４図および第５図 に示すようにボード構造を用いた建造物構成要素に被固定物１７を固定する際、 前記端部はボード１８の裏側表面に向けて引き寄せられる。

その結果、脚部６〜９は折り曲げられるか、または放射状外向きに折り畳まれる 。こうした変形は、一方では、脚部か幾分偏り変形しているため、また他方では 、脚部の中央部にノツチ１９〜２２の形態をした局所脆弱部を設置しているため 起こり易い。これらノツチのうち、脚部６．８に設けたノツチ２０．２２はスロ ットの平行な平面の外側にあって、中央孔から外向きに位置し、またスロット７ ．９の平面の間に位置する脚部上のノツチ１９．２１はスロット７．９の平面の 間にあって中央孔から外向きに位置している。スロットの端部に局所脆弱部２３ を設置すれば、脚部６．８はさらに折り曲げ易くなる。

ボードに使用する場合、４つの脚部を備えた構造のプラグを使用すれば、これら 脚部は４方向に漬れ、非常に均等な荷重を穴の縁に加えることができる。また周 知のユニバーサルプラグに比較して、引抜き力を緩和する能力は大きい。さらに 、スロット１３．１４を平行な２つの平面内に配置し１、スロットの平面の間に は脚部７．９に外向きの局所脆弱部１９を形成した構成を取り入れているため、 少数の相対可動部品を持つ射出機を用いた射出成形によりプラグを製造すること かできる。

ＦＩＧ、３ ＦＩＧ、５ 補正書の翻訳文提出書　（ＩＩＰ法１１１１８４条の７組組平成３年７月１１日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．スクリューねじ（３）またはこれに同等のものと連係して機能する縦方向の 中央孔（２）を有し、ほぼすべての形式の建造物構成要素（１６、１８）に予め 穿孔しておいた穴（１５）内に、ボード被覆スタッド壁（１８）、レンガ壁また は軽量コンクリート壁から打設コンクリート壁（１６）に向けて配置するように 取り扱われるプラグ（１）の形態をしたファスナー装置において、プラグ（１） は、内側端部（４）と、この内側端部（４）から延びている４つの脚部（６〜９ ）と、外側端部（１０）とを有し、このプラグを固定した状態で、内側端部の貫 通孔（２）にはねじ山を設けてあり、またはねじ山を切削し易くするために、例 えば内側突起（５）を配置するなどの手段を取り入れており、前記外側端部で脚 部（６〜９）は連続し、また穴の縁に当たるストッパーフランジ（１１）または これと同等のものを有し、４つの脚部（６〜９）は、プラグ（１）を貫通し且つ ほぼ平行な平面内に配置した２つのスロットにより仕切られていることを特徴と するファスナー装置。 ２．請求項１に記載されたファスナー装置において、脚部（６〜９）の各々は中 央部に向けて２つの端部（４、１０）から厚みを増し、プラグ（１）を装着して いない場合、脚部は端部（４、１０）に比べて横断方向に突き出し、またこの脚 部はプラグを固定した状態で任意の呼び径の行止まり穴（１５）内にあって、穴 の壁により端部（４、１０）の直径まで互いに圧縮され、軸方向穴（２）内で収 縮を起こし、この収縮した状態で操作用のスクリューねじを挿入すれば、プラグ （１）が穴（１５）の壁の４つの領域に圧接するまで膨張することを特徴とする ファスナー装置。 ３．請求項１または２に記載されたファスナー装置において、４つの脚部（６〜 ９）の中央部にはノッチ（１９〜２２）の形態をした局所脆弱部が形成され、脚 部（６、８）の内側ノッチ（２０、２２）は平行な平面内に配置されたスロット （１３、１４）の外側にあり、脚部（７、９）の外側ノッチ（１９、２１）はス ロットの平面の間にあることを特徴とするファスナー装置。