JP7357923B2 - アンカー用スリーブ - Google Patents

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Description

本発明はアンカーに関し、特に、アンカー用スリーブに関するものである。
図12は従来のアンカーを示す立体図、図13はその断面図である。
図12、図13に示す従来のアンカーによると、筒状体40の後端にボルト20が挿入できるボス穴41を設け、筒状体40の先端に、前記ボルト20の先端が螺合するナット42を固着している。前記筒状体40の長さ方向中央部に、軸方向であって、周方向に等間隔に複数のスリット40sを設け、前記の後端のボス穴41から挿入した前記ボルト20が前記先端のナット42に螺合する構成となっている。
上記構成のアンカーは、例えばボード材に開けた穴に前記筒状体40をはめ込み、前記ボス穴41から差し込んだボルト20を締めこむと、前記筒状体のスリット40sがボード材の裏側で開脚して、前記穴の片側から当該アンカーを固定できるようになっている。
従って、当該アンカーの前記ボルトに被固定物を掛止させることによって、ボードの片側から被係止物を固定することができる。
上記従来のアンカーは、筒状体40のスリーブの先端にナット42を固着し、また、筒状体40の中央部に縦に複数のスリット40sを設ける構成となっているので、構成が複雑となり、加工に手間がかかり、コスト高となる欠点があった。
また、上記のような複雑な加工をするについては、筒状体40の厚みを抑える必要があり、ボード表面に時計や額等の軽量物体を吊り下げあるいは固定する用途で使用するには十分な強度ではあるが、本格的な建築部材を固定する目的で使用するには、強度が全く足りなかった。
近年、工場で製造した所定形状のプレスコンクリート等を、建築現場へ搬入して建築物の壁や天井の構造材として組み込んだ後、内装用の種々の建築部材を後施工で前記壁や天井に固定する工法が用いられている。この場合、固定部材として片方向アンカーが必要となるが、上記従来のアンカーは、前記建築部材の固定に用いるには強度が全くたりなかった。
逆に、上記従来のアンカーで建築部材固定に耐える強度を確保しようとすると、十分な厚みを持った筒状体40を使用する必要があるが、構造的にも不可能である。
本発明は上記従来の事情に鑑みて提案されたものであって、簡単な構成で、強度、コストとも従来のアンカーと同等以上のパーフォーマンスを呈するアンカー、特に、アンカー用スリーブを提案することを目的とするものである。
本発明は、以下のように構成される。
板状体を長方形に成型することによって枠体となす。当該枠体の一方の短辺を構成する平面にボルト穴を設け、他方の短辺を構成する平面に前記枠体を利用した、あるいは別途に固定したナットで雌ねじ形成する。
前記板状体の両端部であって、前記板状体を長方形の枠体に成型したときに重なり合うとともに前記枠体の他方の短辺を構成する平面を重ね合わせ部とし、当該重ね合わせ部に前記雌ねじの山径に対応するネジ穴を形成する構成とすることができる。これによって、前記重ね合わせ部を、スリーブに差し込まれるボルトの雄ねじに符合する雌ねじとして利用することになる。さらに、前記ネジ穴の近辺を外側に膨潤させて補強部とすると、強度を得ることができる。
前記板状体の両端部であって、前記板状体を長方形の枠体に成型したときに重なり合うとともに前記枠体の一方の短辺を構成する平面を重ね合わせ部とし、当該重ね合わせ部に前記ボルト穴を形成することもできる。このとき、他方の短辺を構成する平面に雌ねじを形成することになるが、前記雌ねじは、例えばナットを前記他方端に溶着すること、あるいはバーリングで立ち上げた首部にタップ加工することで形成することができる。
本発明は、上記したように板状体を折り曲げて加工しているので、部品点数が少なく、また加工の手数も少ないので安価となるとともに、板状体の厚みは任意に設定できるので、建築部材としても耐える強度を得ることができる。
本発明の立体図。 本発明の縦断面図。 加工前の板状体。 固着部を示す図。 本発明の利用状態を示す図。 バーリング加工による雌ネジを示す図。 本発明の別の実施形態。 加工前の板状体を示す図。 ナットの取り付け構造を示す図。 バーリング加工による雌ネジを示す図。 ワッシャ代用の舌を設けた枠体を示す図。 従来のアンカーの立体図。 図12の断面図。
<実施の形態1>
図1は本発明の立体図、図2は本発明の中央縦断面図である。
まず、金属の板状体1が折り曲げられて枠体10が形成される。図3(a)は折り曲げ加工前の板状体1の展開図を示すものである。
前記金属の板状体1の両端部11には、後に説明する雌ねじとなるネジ穴11a、11bが開けられ、当該ネジ穴11a、11bの部分が一方に湾曲させられて補強部12a、12bが形成される。また、板状体1の中央にボルト20が挿通されるボルト穴13が開けられる。前記ネジ穴11a、11bは、使用されるボルト20の先端に刻まれた雄ネジの谷径(雌ねじの山径)に対応する大きさとなっている。尚、以下に説明するアンカー機能を発揮するためには、金属としては弾性の強い材質を用いることが好ましい。
この状態で、図3(b)に示すように、前記両端部11のネジ穴11a、11bを重ね合わせ、前記ボルト穴13が、前記ネジ穴11a、11bに対向する位置となるように折り曲げ加工を施して、前記ネジ穴11a、11bを備えた辺と前記ボルト穴13を備えた辺が短辺となる枠体10を形成する。ここで、前記重ね合わせの2枚の端部に若干の距離を維持するように、前記補強部12a、12bの湾曲の径が設定される。
すなわち、図2の断面図に示すように、枠体10の先端側のネジ穴11a付近の湾曲径をその内側のネジ穴11bの湾曲径より小さくし、ネジ穴11aとネジ穴11bの間に若干の距離を確保する。これによって、後に説明するようにボルト20を締め込んだとき先端側のネジ穴11aと内側のネジ穴11bが、ボルト20の谷に嵌り込むとともに、先端側のネジ穴11aと内側のネジ穴11bの間にボルト20の山が挟まれるようにする。
前記重ね合わせ部の平面部では、例えば図4に示すように固着部15が形成され、枠体10としての形状を維持する。すなわち、前記両端部11の先端側の平面部に凸部15aを形成し、内側の平面部に凹部15bを形成し、前記凹部15bに凸部15aを嵌め込んでカシメ、固着部15を形成する。当該固着部15を少なくとも一箇所形成することによって枠体10としての形状を維持する。もっとも、固着部15としてスポット溶接を用いてもよいことは勿論である。
更に、ボルト20を締め付けたときに枠体10が屈曲するスリット14を枠体10の2つの長辺の所定の位置に対称に設けておく。
以上のように構成された中空アンカー用スリーブを、図5に示すように、建築資材30に穿設された取付け穴31に差し込んで、更に、後端のボルト穴13から先端部に雄ネジが刻設されたボルト20を挿通し、当該ボルト20の先端の雄ネジを前記スリーブの先端のネジ穴11a、11bに螺合して締め付けると、図5に示すように前記スリット14で枠体10が変形して外に広がり、強力なアンカーとなる。このアンカーを利用して、建築部材30に内装等に必要な資材を固定することができることになる。
尚、前記取付け穴31に、枠体10が奥深く嵌り込まないように、枠体10の後端面に、取付け穴31より大きなワッシャ120を介在させることでもよい。
上記において、補強部12a、12bを湾曲させた形状としたが、板状体に十分な強度があるときには、補強部を設ける必要がなく、ネジ穴11a、11bの開けられている短辺を平面のままとしてもよい。この場合であっても、ネジ穴11aと11bの間に若干の隙間を設けておくと、ボルト20の螺合がスムーズとなる。
また、枠体10の先端に雌ねじを形成する方法は上記の他、種々提案することができる。例えば、図6に示すように、他方のネジ穴11bにバーリング加工を施して立ち上げ、当該立ち上げ部の内側にタップ加工で雌ねじを切ることでもよい。この場合一方のネジ穴11aは前記立ち上げ部に固く嵌り込むようにすると、強固な枠体10を形成することができる。
<実施の形態2>
図7は本発明の別の実施の形態を示す立体図である。
本実施の形態では、板状体1を折り曲げて形成した枠体10を形成するのは前記の実施の形態と同様であるが、本実施の形態では、枠体10の後端側に前記重なり部を形成する。従って、図8に示すように、板状体1の両端にボルト穴13a、13bを開け、中央にはナット固定穴17を開けておく。
この状態で、前記ボルト穴13a、13bが重なるように、また、前記ボルト穴13a、13とナット固定穴17が短辺として対向するように枠体10を形成する。この状態で図9に示すように、前記ナット固定穴17にナット110を固定する。すなわち、ナット110の片面の雌ねじ周辺に立ち上げ部111が設けられており、当該立ち上げ部111に対して前記ナット固定穴17を嵌め込む(カシメる)ことによって、ナット110がナット固定穴17固定されることになる。
また、図10に示すように、前記ナット固定穴17の周辺をバーリング加工で外側に立ち上げ、当該立ち上げ部に雌ねじ112を刻設することでもよい。
また、当然のことながら、スリット14も長辺の対称位置に設けられる。更に、前記重なり部に図4で示した固着部15が設けられ、枠体10としての形状が確保される。
当該実施の形態2の構成のアンカー用スリーブは、図5に示した、実施の形態1のアンカー用スリーブと同様に、建築資材30に穿設された取り付け穴31に差し込んで、後端のボルト穴17から挿通したボルト20を締め付けるように用いる。ここで、図5で使用したワッシャ120に代えて、図11に示すように、当該実施の形態2では、枠体10の後端側に重なり部が位置するので、当該重なり部の外側の板状体1を枠体10の短辺のから突き出す舌体130を設けて、前記ワッシャ代用としている。
以上説明したように、本発明は板状体を成型してアンカー用のスリーブとしているので、加工工程、部品点数ともに少なく、安価となる。また、使用する板状体の厚みや幅を自由に設計できるので、建築部材として必要とされる強度の確保が容易となり、建築業界での利用が期待できる。
1 板状体
10 枠体
11(11a、11b) ネジ穴
12a、12b 補強部
13(13a、13b) ボルト穴
14 スリット
15 カシメ部
20 ボルト
110 ナット

Claims (5)

  1. 板状体を長方形に成型した枠体と、
    前記枠体の一方の短辺を構成する平面に設けたボルト穴と、
    前記枠体の他方の短辺を構成する平面に設けた雌ねじと
    を備えたアンカー用スリーブ。
  2. 前記板状体の両端部であって、前記板状体を長方形の枠体に成型したときに重なり合うとともに前記枠体の他方の短辺を構成する平面を重ね合わせ部とし、当該重ね合わせ部に前記雌ねじの山径に対応するネジ穴を形成して前記雌ねじとした請求項1に記載のアンカー用スリーブ。
  3. 前記枠体のネジ穴の近辺を外側に膨潤させて補強部とした請求項2に記載のアンカー用スリーブ。
  4. 前記板状体の両端部であって、前記板状体を長方形の枠体に成型したときに重なり合うとともに前記枠体の一方の短辺を構成する平面を重ね合わせ部とし、当該重ね合わせ部に前記ボルト穴を形成した請求項1に記載のアンカー用スリーブ。
  5. 前記重ね合わせ部の外側の板状体で、長さを前記枠体の短辺の長さより長くするとともに、被取り付け部材に開けた取り付け穴径より長くした舌体を構成した請求項4に記載のアンカー用スリーブ。
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