JPH04503621A - 歯科インプラント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 歯科インブラント 本発明は、１本または複数本の歯を完全に抜歯した後に下顎または上顎に移植さ れる歯科インブラントに関するものである。

この歯科インブラントは義歯、歯冠またはブリッジの支持体の部分と、この挿入 可能部分に固定されて義歯を受けるヘッド、いわゆるインブラントヘッドとによ って構成される。

フランス国特許出願第２．０８５．０１３号には、挿入可能部分に対してヘッド を傾斜させることができるようにするために、ヘッドと挿入可能部分とを玉継手 を介して接続した歯科インブラントが記載されている。この歯科インブラントの 位置は固定ネジまたは可撓線、例えばケーブルに張力を加えて固定される。しか し、この特許に記載の歯科インブラントはかなり複雑な構造をしている。

アメリカ合衆国特許出願第４．７５８．１６１号、第４．２７６、０２６号およ び第４．６４５．４５３号には、ヘッドを曲げ加工できるようにするが提案され ている。しかし、耐久性および剛性の観点からこの細い部分の太さには制限があ るため、このインブラントヘッドは、ヘッドを口の外で曲げ加工した後に２つの 歯の間に配置されたインブラントに装着しなければならない。しかし、場所が狭 いため、曲がったヘッドをネジ化めすることができないことがあり、また、ヘッ ドの一部、すなわち底部は曲がらないので義歯の製造時に好ましくない影響を与 える。

本発明の目的は、正しい角度に配置することができ、しかも、周囲に合わせて配 置することができる歯科インブラントを提供することによって上記の問題点を解 決することにある。本発明の他の目的は製造と使用が容易な歯科インブラントを 提供することにある。

本発明の対象は、インブラントを確実に固定するための患者の顎の骨組織に挿入 可能な部品を有し、この部品は、この部品を顎に挿入した時に端部が顎の表面か ら突出するようなネジ付きポスト、ブレードまたはこれらに類似した形状を有す る真っ直ぐな部分、特に円筒形の真っ直ぐな部分と、上記部品に着脱自在に連結 され且つ義歯が取付けられるインブラントヘッドとを有し、上記の挿入可能な部 品と上記インブラントヘッドとが挿入可能な部品に対してインブラントヘッドの 向きを決めることができる玉継手を介して互いに連結されており、さらに、イン ブラントヘッドを適当な位置に確実に固定するための手段を備え、上記挿入可能 な部品の真っ直ぐな部分の内部には、この部分の縦軸線と同心な円筒形の空洞部 が延びており、この空洞部がインブラントヘッドの縦方向軸線と同心な円筒形の 空洞部を介してインブラントヘッドの内部まで延びているような、下顎または上 顎に移植されて、義歯の支持体の役目をする歯科インブラントにおいて、上記空 洞部の内部に、口の内部で上記玉継手の中心近傍で曲げ加工することができるよ うな、上記挿入可能な部品にインブラントヘッドを連結する要素を有することを 特徴とする歯科インブラントにある。

上記の曲げ加工ができる要素とはそれ自体で形状を保持することができる要素、 すなわち、曲げることによって付与された傾斜を保持することができる要素を意 味する。

上記玉継手の近傍の上記の空洞部の空間部分は、インブラントヘッドを最終的に 装着した時に歯科用セメントまたは超音波で粉砕可能な材料で充填されているの が好ましい。本発明に特に適したセメントは燐酸亜鉛セメントであり、より一般 的にはインブラントを構成する金属を溶接しないセメントである。

インブラントヘッドの一端部は球形部分を有し、この球形部分は、開口角度が好 ましくは１８０°以下である凹んだ球形状を有する接触面と密着し、この接触面 は上記挿入可能な部品の露出端部によって支持され、球形部分と接触面とによっ て上記玉継手が形成されるのが好ましい。球形接触面の開口角度、すなわち、接 触面が描く仮想円の中心を通る最も離れた２つの半径が規定する角度を１８０° 以下にして、連結部を取り外し可能にするのが好ましい。この角度は機械的耐久 性の観点から１８０゜とするのが好ましい。この場合には接触面は凹んだ半球形 になる。

挿入可能な部品の真っ直ぐな部分とインブラントヘッドの内部に形成された互い に延長線上にある２つの空洞部の内側表面には、その長手方向距離の少なくとも 一部分に、ネジ溝が形成し、上記の曲げ加工ができる要素を曲げ加工可能なロッ ドで構成し、このロッドの両端部またはその近傍には、各空洞部に形成されたネ ジ溝と螺合するネジ溝を有する取付は部が取付け、空洞部はインブラントヘッド の球形部分の自由端を円錐台形状に拡大し、上記の玉継手と空洞部と曲げ加工が できるロッドとは、挿入可能な部分の真っ直ぐな部分に対してインブラントヘッ ドを０〜約３０°の範囲の傾斜角度で支持するような寸法にするのが好ましい。

上記の山げ加工ができる要素の白げ加工前の形状を、その中心に対して対称にし て、歯科技巧子の作業を容易にするのが好ましい。この場合には、各空洞部のネ ジ溝部分は互いに等しくなる。

本発明の歯科インブラントは全体を歯の色と同じ純粋なチタンで作るのが好まし い。また、チタン、アルミニウムおよびバナジウムの合金で歯科インブラントを 作ることもできる。

以下、本発明を添付図面を参照して説明するが、下記の実施例は本発明を何ら限 定するものではない。

図１は、本発明の１実施態様によるネジ式インブラントのヘッドと、ポストの一 部との縦方向中心断面図の一部である。

図２は、図１と同様なブレード式インブラントの一実施態様の図である。

本発明の歯科インブラントは、歯と同じ色の純チタンで作られて、患者の顎に挿 入可能な部品を有している。図１はネジ式インブラントの場合を示しており、こ の場合の挿入可能部品は円筒形部品すなわちポスト（柄）工である。図ではこの ポストｌの一部が示しである。このポスト１は、通常のネジ部分と、ネジのない 部分２とを有し、ネジのない部分２の端部は、ポスト１が定位置に取付けられた 際に顎または歯肉の表面と同一平面にくる。図２はブレード式インブラントの場 合を示しており、この場合には、上記円筒形部品の代わりに、通常のブレード１ °、特に、孔の有るブレードが使用されている。このブレード１′は、図１のネ ジのない部分２と同じ部分２となって延びている。挿入可能部品ｌまたはｌ゛の 部分２のネジ部分またはいわゆるブレードとは反対側の端部３の所には、凹んだ 半球形状の表面、いわゆる接触面４が形成されている。この部分２には、この部 分２のほぼ全長にわたって縦方向軸線と同心に延びた円筒形の空洞部５が形成さ れている。

インブラントは顎の外側に配置されるインブラントヘッド６をさらに有している 。このインブラントへラド６はインブラントの一部分で、義歯を受ける。このヘ ッド６は一般に円錐台形をしており、狭い方の端部７と、一部が球形である端部 ８（以下、「球形部分」という）とを有している。さらに詳しく言えば、この球 形部分８は中心軸線がヘッド６の縦方向軸線と一致した球形セグメントである。

ヘッド６には軸方向の空洞部９が形成されており、この空洞部９、外側にラッパ 状に拡大した円錐台形部分１０を介して上記球形部分８の所で開口している。軸 方向空洞部９には内部ネジ溝が形成されている。

接触面４および球形部分８は玉継手を形成し、この玉継手は、ヘッド６と部品１ または１゛を組み合わせた時に、球形部分８の外側面と接触面４とが密着して動 くような寸法と形状になっている。ヘッド６と部品１および１゛とは、各空洞部 ５．９に螺合された細長い連結用の要素１１を介して確実に連結されている。

この連結用の要素１１はロッド１２を有し、このロッド１２の両端部には各空洞 部５．９の内部ネジ溝と螺合するネジ溝を有する取付は部（サテライト）１３が 取付けられてきる。細長い要素１１はロッド１２の中心１４に対して対称であり 、インブラントを組立てた時には、この中心１４は玉継手の中心と一致する。

予め患者の顎に固定した挿入可能部品１にヘッド６を装着する場合には、ロッド １２をヘッド６の底まで螺合する。次いで、歯科技巧子は、ヘッド６の端部、特 に円錐台形部分１０を有する空洞部の内部に適当な歯科用セメント１５（超音波 粉砕可能なものがよい）を詰めた後に、ヘッド６／ロッド１２組立体を取付ける 。次いで、挿入可能部品１にヘッド６を螺合する。しかし、挿入可能部品１の底 まで入れて固定はしない。次に、適当な道具を用いて必要な曲げ加工をした後、 ヘッド６を挿入可能部品１の底まで入れて固定する。その後、玉継手からあふれ た過剰なセメントを除去する。

曲げ加工の角度は玉継手の形状で限定される。傾斜角が約３０゜以下であるイン ブラントの使用が考えられる。

必要な場合には、以下のようにして、インブラントヘッドを取り外すことができ る。

（１）先ず、球形部分８に、例えば直径１ｎｍのドリルまたはフライスを用いて 斜めの孔、好ましくは少なくとも一部分が円錐台形部分１０を有する空洞部まで 貫通する斜めの孔を形成する。図１ではこの貫通孔を一点鎖線１６で示しである 。この孔の軸線はヘッド６の縦方向軸線に対して約３０′″の角度を成している 。

（２）次に、この貫通孔に、超音波針を挿入し、超音波振動でセメント１５を最 大限粉砕する。

（３）貫通孔を介して、例えば殺菌水を用して、セメント粉を最大限除去する。

（４）（特殊工具を使用して）挿入可能部品１または１゛の縦方向軸線に対する ヘッド６の角度を少なくとも１５°、好ましくは１０°以下に戻す。すなわち、 １５°以上の角度では、ヘッド６の螺合を外す際に接触面４の外周端縁部が劣化 することになる。従って、好ましくは、ヘッド６をほぼ真っ直ぐにしてから螺合 を外す。それと同時に連結用のロッド１２が外れる。

連結用のロッド１２を挿入可能部分１または１”の上に残しておくのが好ましい 別の実施態様では、ヘッド６を完全には真っ直ぐにしない状態でヘッド６の螺合 を外し、その後に、ロッド１２を完全に真っ直ぐにしてからロッド１２の螺合を 外す。

（５）新しいヘッド／ロッド組立体を装着する前に、接触面４および挿入可能部 品１または１″の空洞部５をきれいに清掃する。

以上、本発明をインブラント−ネジおよびインブラント−ブレードの場合につい て説明したが、本発明は現在使用されている上記以外の任意の形式の歯科インブ ラントに応用することができということ、特に骨内（ｅｎｄｏ−ｏｓｓｅｕｘ） 用にも骨近接（ｊｕｘｔａ−ｏｓｓｅｕｘ）用にも適用できるということは明ら かである。骨近接インブラントでは、インブラントは骨の周囲に固定され、ブレ ード型またはネジ型の骨内インブラントの場合のように骨の内部に固定されるこ とはない。

本発明はマルチインブラントの場合にも使用することができ、この場合には義歯 を支持するために少なくとも２つのインブラントを使用する。

本発明のインブラントヘッドは公知の任意の外側形状を有することができ、特に 、外周溝および／または挟持工具の取付は面を有することができる。

本発明の重要な利点は、歯科技巧子が実際の場合に応じて調節することのできる 標準的なインブラントを提供することができるという点にある。また、インブラ ントを標準化することによって、製造が容易になり、歯科技巧子がインブラント を調達するのが容易になり、さらに、装着に必要な道具が少なくなる。

１１口２ 要約書 患者の顎に挿入可能な部品１を有し、この部品１は、それが顎に挿入された時に 端部が顎の表面へ露出する真っ直ぐな部分２と、義歯が装着され且つ挿入可能な 部品１に着脱自在に連結されたインブラントヘッド６とを有する歯科インブラン トにおいて、挿入可能な部品１とインブラントヘッド６とは、挿入可能な部品１ に対してインブラントへラド６の向きを決めることができる玉継手を介して互い に連結されており、さらに、挿入可能な部品ｌにインブラントヘッド６を連結す る要素１１を有し、この要素品１１は、真っ直ぐな部分２とインブラントヘッド ６の内部に各々軸線方向に形成された空洞部５．９の中を延びており且つ口の内 部で玉継手の中心近傍で曲げ加工することができるようになっている。

選択図：　図１ 国際調査報告 国際調査報告 ＦＲ９０００８７６ ＳＡ　４２Ｂ５４

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．インプラントを確実に固定するための患者の顎の骨組織に挿入可能な部品（ １，１′）を有し、この部品（１，１′）は、この部品（１，１′）を顎に挿入 した時に端部（３）が顎の表面から突出するようなネジ付きポスト、プレードま たはこれらに類似した形状を有する真っ直ぐな部分、特に円筒形の真っ直ぐな部 分（２）と、上記部品（１，１′）に着脱自在に連結され且つ義歯が取付けられ るインプラントヘッド（６）とを有し、上記の挿入可能な部品（１，１′）と上 記インプラントヘッド（６）とは、挿入可能な部品（１，１′）に対してインプ ラントヘッド（６）の向きを決めることができる玉継手を介して互いに連結され ており、さらに、インプラントヘッド（６）を適当な位置に確実に固定するため の手段を傭え、上記挿入可能な部品（１，１′）の真っ直ぐな部分（２）の内部 には、この部分（２）の縦軸線と同心な円筒形の空洞部（５）が延びており、こ の空洞部（５）がインプラントヘッド（６）の縦方向軸線と同心な円筒形の空洞 部（９）を介してインプラントヘッド（６）の内部まで延びているような、下顎 または上顎に移植されて、義歯の支持体の役目をする歯科インプラントにおいて 、 上記空洞部（５および９）の内部に、口の内部で上記玉継手の中心近傍で曲げ加 工することができるような、上記挿入可能な部品（１，１′）にインプラントヘ ッド（６）を連結する要素（１１）を有することを特徴とする歯科インプラント 。 ２．インプラントヘッド（６）を最終的に装着した時に、上記玉継手の近傍の上 記の空洞部（５，９）の空間部分に歯科用セメントまたは超音波で粉砕可能な材 料が充填されている請求項１に記載の歯科インプラント。 ３．インプラントヘッド（６）の一端部に球形部分（８）を有し、この球形部分 （８）は、開口角度が好ましくは１８０°以下である凹んだ球形状を有する接触 面（４）と密着し、この接触面（４）は上記挿入可能な部品（１，１′）の露出 端部によって支持されていて、球形部分（８）と接触面（４）とによって上記玉 継手を形成している請求項１または２に記載の歯科インプラント。 ４．２つの空洞部（５および９）の内側表面に、その長手方向距離の少なくとも 一部分に、ネジ溝が形成されており、上記の曲げ加工ができる要素（１１）は曲 げ加工可能なロッド（１２）を有し、このロッド（１２）の両端部またはその近 傍には、各空洞部（５および９）に形成されたネジ溝と螺合するネジ溝を有する 取付け部（１３）が取付けられており、空洞部（９）はインプラントヘッド（６ ）の球形部分（８）の自由端において円錐台形状に拡大しており、上記の玉継手 と空洞部（５および９）と曲げ加工ができるロッド（１２）は、挿入可能な部分 （１，１′）の真っ直ぐな部分（２）に対してインプラントヘッド（６）を０〜 約３０°の範囲の傾斜角度で支持するような寸法をしている請求項３に記載の歯 科インプラント。 ５．上記の曲げ加工ができる要素（１１）の曲げ加工前の形状がその中心（１４ ）に対して対称である請求項１〜４のいずれか一項に記載の歯科インプラント。 ６．全体が歯と同じ色の純チタンまたはチタン、アルミニウムおよびバナジウム 合金でつくられている請求項１〜５のいずれか一項に記載の歯科用インプラント 。