JPH04503012A - C―erbB―2外部ドメイン:GP75 - Google Patents

C―erbB―2外部ドメイン:GP75

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JPH04503012A
JPH04503012A JP2513165A JP51316590A JPH04503012A JP H04503012 A JPH04503012 A JP H04503012A JP 2513165 A JP2513165 A JP 2513165A JP 51316590 A JP51316590 A JP 51316590A JP H04503012 A JPH04503012 A JP H04503012A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 10、プラスミドpFR3V−C−erbB−2secである請求の範囲1記載 の組換えDNA分子。
11、 gp75のアミノ酸配列の少なくとも1部を有するたんばく質またはポ リペプチドの原核または真核性宿主細胞における発現を助ける目的で使用する精 製・単離されたDNA分子で、前記DNAが以下の(a)〜(b)から選ばれる DNA分子。
(a) gp75またはそのフラグメントをコードするDNA分子、(b) ( a)のDNA配列にハイブリダイズするDNA分子またはそのフラグメント、お よび (c)遺伝子コードの縮退がなければ(a)および(b)で定義されたDNAに ハイブリダイズするDNA分子、12、宿主が真核性生物である請求の範囲11 記載の精製単離されたDNA分子。
13、組換えgp75たんばく質およびポリペプチド。
14、グリコジル化された請求の範囲13記載の組換えたんばく賞およびポリペ プチド。
15、血清学的に活性な、すなわち免疫原性および、または抗原性を有する請求 の範囲14記載の組換えgp75たんばく賞およびポリペプチド。
16、実質的に純粋なgp75たんばく賞およびその全てのポリペプチド部分。
17、請求の範囲14記載の組換えgp75たんば←質およびポリペプチドに対 するモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体。
18、請求の範囲17記載の抗体を投与することによる哺乳動物の悪性腫瘍の治 療方法。
19、以下の工程を含むgp75たんばく賞および/またはポリペプチドの産生 方法。
a)単細胞宿主を請求の範囲1記載の組換えDNA分子で形質転換すること、 b)該単細胞宿主を培養し、該gp75たんばく賞および、またはポリペプチド を発現させること、及びC) 該gp75たんばく賞および/またはポリペプチ ドを抽出および単離すること。
20、哺乳動物の体液をgp75の存在について試験する方法であって、gp7 5たんばく賞および、またはポリペプチドに対する抗体を含む組成物を哺乳動物 の体液サンプルに接触させ、該サンプル中のたんばく賞への該抗体の結合を測定 することを含む方法。
21、 II乳動物の体液が血清、精液、血漿、胸滲出物、尿唾液およびを髄液 からなる群から選ばれるヒトの体液である請求の範囲20記載の方法。
226 ヒトの体液が血清、血漿および精液からなる群から選ばれる請求の範囲 21記載の方法。
23、ヒトの体液が血清または血漿である請求の範囲22記載の方法。
24、ヒトの体液中のgp7sを検出するために免疫検定法を用いるC −er bB 2増幅に関連する悪性疾患の診断方法。
25、悪性疾患が分泌機能を有する器官の腫瘍である請求の範囲24記載の方法 。
26、悪性疾患が上皮起源の腫瘍である請求の範囲24記載の方法。
27、悪性疾患が唾液腺、胸腺、胸部、卵巣、前立腺、脳、膵臓、胃腸、尿道お よび肝臓からなる群から選ばれる組織の腫瘍に関するものである請求の範囲24 記載の方法。
28、組織が胸部、卵巣および前立腺からなる群がら選ばれる請求の範囲27記 載の方法。
29、悪性疾患が胸部アデノカルシノーマおよび、または卵巣アデノカルシノー マである請求の範囲24記載の方法。
30.1つの抗体はヒトのかん細胞系列上の本来のgp75外部ドメインに対す るものであり、かつ別の抗体はNIH3T3を細胞系列上の本来のJ!+)75 外部ドメインに対するものを用いるサンドインチ検定法を使用することを含む請 求の範囲20記載の方法。
31、アビジン/ビオチン法を用いて増巾し得ないか、もしくは増巾し得るサン ドインチ検定法、イライザ検定法またはこれらと等価な検定法の使用を含む請求 の範囲20記載の方法。
32、請求の範囲17記載の抗体を使用する哺乳動物体液中のgp75の存在を 測定する方法。
33、ヒトの体液サンプル中の抗原が8275を認識する抗体への結合に関して ラベル化したgp75たんばく賞またはそのポリペプチドと競合する請求の範囲 20記載の方法。
34、サンドインチ法をgp75たんばく賞および、またはポリペプチドに対す る抗体を用いて行う請求の範囲33記載の方法。
35、ヒトの体液中のg975を検定するテストキットで、以下のa)及びb) を含むキット。
a)gp75たんばく譬および/またはポリペプチドに対する抗体、および/ま たはC−erbB −2を発現する細胞全体に対する抗体、および b)検出手段 36、ヒトの体液中のgp75たんばく賞および、またはポリペプチドを検定す るテストキットで、以下のa)及びb)を含むキラa)gp75たんばく賞およ び、またはポリペプチドおよび、またはgp75たんばく賞、および、またはポ リペプチドに対する抗イデイオタイプ抗体、および b)検出手段 37、生理学的に許容可能で無毒のベヒクル中に分散した1つ以上の実質的に純 粋なgp75たんばく質および、またはポリペプチドの免疫原的量、すなわちC −erbB −2の増幅に関する悪性疾患に対してヒトを免疫化するのに有効な 量を含むワクチン。
38、生理学的に許容可能で無毒なベヒクル中に分散した表面にgp75を発現 する細胞膜の免疫原的量;すなわちC−erbB −2の増巾に関する悪性疾患 に対してヒトを免疫化するのに有効な量を含むワクチン。
39、細胞膜がC−erbB −2を過剰生産するようトランスホームした細胞 またはヒトのかん細胞系列に由来する請求の範囲38記載のワクチン。
40、細胞膜が内部ドメインを切除した形のC−erbB −2を過剰発現する ようトランスホームした組換え宿主に由来する請求の範囲39記載のワクチン。
41、 gp75たんばく賞および、またはポリペプチドとそれに結合するヒト には免疫原性を示さずかつヒト体液中の抗体とは一最に反応しないたんぽ(質ま たはポリペプチドのアミノ酸配列を含む融合たんばく賞またはポリペプチド。
42、 gp75をコードするDNA配列を含む精製、単離したDNA分子。
43、合成により調製したgp75たんばく質およびポリペプチド。
44、悪性疾患のスクリーニング悪性疾患の診断、悪性疾患患者の病状のモニタ ーあるいは悪性疾患の経過の予知を行なう方法で、gp75たんばく質および、 またはポリペプチド、gp75たんばく質および、またはポリペプチドに対する 抗体、およびこれらの検出レベルに相関するC −erbB −2に対するリガ ンドのレベルの検定および定量、および長期生存の可能性または再発の時期に関 する患者の分類を含む方法。
45、 gp75たんばく質/ポリペプチド、それらに対する抗体および、また はヒト体液におけるC −erbB −2に対するリガンドの存在を転移の指標 とする腫瘍切除手術後に行なう請求の範囲44記載の方法。
46、生理学的に許容可能で無毒なベヒクル中に分散した治療効果量のgp75 たんばく質および、またはポリペプチドの投与を含むC−erbB −2の増幅 に関連する悪性疾患の治療方法。
47、請求の範囲46記載の方法で、さらにgp75たんばく質および、または ポリペプチドの投与と合せて治療効果量の化学療法試薬の投与を含む方法。
48、化学療法試薬がアルキル化試薬である請求の範囲47記載の方法。
49、化学療法試薬がシスプラチン、カルポプラチン、およびメツアランからな る群から選ばれる請求の範囲47記載の方法。
50、生理学的に許容可能で無毒のベヒクル中に分散したgp75たんば(質お よび、またはポリペプチドに対するモノクローナル抗体に対する治療効果量の抗 イデイオタイプ抗体の投与を含むC−erbB −2の増幅に関する悪性疾患の 治療方法。
51、 gp75たんば(質および、またはポリペプチドをgp75たんばく質 および、またはポリペプチドに対するモノクローナル抗体に対する抗イデイオタ イプ抗体で置き換える請求の範囲33記載の方法。
52.3DS−PAGEによる同定で約75キロダルトンの分子量を有するC  −erbB −またんばく賞のエフトドメインである大賞的に純粋な糖たんばく 賞またはその一部分。
53、組換えDNA分子法で生産される請求の範囲52記載の糖たんばく賞。
54、請求の範囲52記載の糖たんばく質で、さらにグリコジル化され、かつ5 DS−PAGEによる同定で約90キロダルトンの分子量を有する糖たんばく賞 。
55、ヒトの体液巾約75キロダルトンの分子量を有するC −erbB−2外 部ドメイン糖たんばく賞を過剰発現するヒト腫瘍細胞の存在を検出する診断方法 で、以下のa)及びb)を含む方法。
a)該体液を該糖たんばく賞に特異性を有する抗体と接触させること、および b)l抗体に結合した糖たんばく賞の量を検出すること、ここで、正常細胞の結 合レベルを越えた結合レベルの増加はC−erbB−2外部ドメインを過剰発現 する腫瘍細胞の存在を示すものである。
56、抗体がモノクローナル抗体である請求の範囲55記載の方法。
57、診断法がサンドインチ検定法、競争検定法、粒子検定法、放射能測定検定 法、酵素結合免疫吸看検定法、放射能免疫沈殿検定法または螢光検定法の様式を とる請求の範囲55記載の方法。
58、体液が血清、血漿、精液、胸部滲出液、唾液、尿またはを髄液である請求 の範囲55記載の方法。
59、がん細胞を有する疑いのあるヒト宿主の治療方法で、約75キロダルトン のC−erbB −2エクトドメイン糖たんばく賞に対する治療効果量の抗体を 投与することを含む方法。
60、 gp’75たんばく質および、またはポリペプチドに対する抗体に対す る抗イデイオタイプ抗体。
61、 gp75たんばく質および/またはポリペプチドを用いたヒト体液中の C−erbB 2に対するリガンドの検出ならびに定量方法。
62、 gp75たんばく賞および/またはポリペプチドを用いたヒト体液中の gp75たんばく賞および、またはポリペプチドに対する抗体の検出ならびに定 量方法。
63、 gp75たんばく賞およびポリペプチドを用いたC−erbB−2に対 するリガンドの精製方法。
64、 C−erbB −2発1j1.細胞の表面上にある完全gp75に対す る抗体とは交叉反応しない請求の範W17記載の抗体。
浄;(内Gに変更なし) 明細書 CerbB 2 6 ドメイン: G P’75本発明は、生化学工学及び免疫 化学の分野におけるものである。
特に、本発明は適当な宿主生物に発現された&11換えDNA分子ならびにその DNA分子から得られた新規な蛋白質及びポリペプチドに関するものであって、 かかる蛋白質及びポリペプチドは組換え的に、合成的に又は、生物学的に生産さ れた蛋白質及びポリペプチドをフラグメント化して生産することができるもので ある。
本発明の&11換えDNA分子は、ここで指定した糖蛋白質75 (gp75) であるC −erbB−2オンコジーンの外部ドメインから得られる蛋白質及び ポリペプチドをコード化するDNAによって特徴付けられる。これら血清学的に 活性で、免疫原性及び/又は抗原性を有する蛋白質及びポリペプチドは、癌患者 の体液中にある1p15を免疫学的に検出するための試薬として有用であり、こ れらは診断医が患者の状態及び予後に関して重要な判断をすることを可能にする ものであり、さらにこれらの蛋白質及びポリペプチドは、抗体の産生及び親和力 による精製に用いる試薬として有用である0本発明の中心的な意義は、哺乳動物 の体液中のgp75を検出するよう設定した診断アッセイにある1発現され、ま たは合成的に若しくは生物学的に生産された本発明の蛋白質及びポリペプチドは 、腫瘍形成活性に対する癌患者及び二次的な腫瘍形成攻撃に対する回復癌患者の 免疫学的応答の増強を図るためのワクチンとして、さらに有用である。さらに、 前記gρ75蛋白質及びポリペプチドは、C−erbB 2発現細胞の1lrI I形成活性を抑制する治療において有用である。
哺乳動物細胞の悪性ll蕩に関する機序は、これまでも、また現在も熾烈な研究 主題である。最も有望な領域の一つは、オンコジーンがいかにして発現し、また 発現を停止するかということを解明することである。オンコジーンの多数が、癌 の発生において重要な役割を演じていることが明らかにされている。オンコジー ンによってコード化されている蛋白質が異常に作用し、正常細胞の癌細胞への転 換において何らかの役割を演じているようである。
まず最初に、オンコジーンがレトロウィルス中に検出され、続いてそのウィルス のオンコジーン細胞同等物が見出された。まず、急速なガン発生に応答し易いレ トロウィルス遺伝子が1970年代始めにロウス(Rous)肉腫ウィルス(R SV)に同定された。
このウィルスは、ニワトリに癌を発生させるものであって、その遺伝子はsar coma (肉II)にちなんでsrcと命名された。1975年には、ウィル スの凪遺伝子(v−src)が、すべてのニワトリ細胞中にほぼ正確なコピーを 有することが見出された。v−srcの該細胞同等物は、C−arCである。
オンコジーンのスコア(score)は、以前よりレトロウィルスから分離され ており、この分離の対象となったウィルスは、ニワトリ、他の鳥類、ラット、マ ウス、猫又は猿に、癌、肉腫、白血病又はリンパ種を起こさせるものである。そ れぞれの場合において、オンコジーンは宿主動物の正常遺伝子と密接に関係して おり、かつ正常蛋白質に類似のオンコジーン蛋白質をコードすることが見出され た。
また、オンコジーンは、大組織及び動物組織にも発見された。
多種のIII蕩細胞のDNA中の遺伝子は、正常な培養細胞中にトランスフェク ションにより導入された場合、それらを癌細胞に転換する。このようなオンコジ ーンは、プロト−オンコジーンの事実上のコピーでもある。プロト−オンコジー ンをオンコジーンに転換する具体的な機序がいかなるものであろうとも、オンコ ジーンは、そのオンコジーンがコード化する蛋白質によって効果を発揮する、オ ンコジーンを誘導するプロト−オンコジーンの生成物は、細胞の成長及び分化の 調節及び初期発生において重大な役割を存するように思われる。形質転換蛋白質 は、細胞に関し根本的な効果を有する。というのは、それらは、基本的細胞プロ セスを妨害するからである。
アミノ酸へのリン酸分子の付加反応(リン酸化)を触媒する場合の酵素活性は、 蛋白質機能の制御に重要であることが知られている。蛋白質をリン酸化する酵素 は、蛋白質キナーゼ(ギリシア語Kinein “転位すること”に由来する。
)と呼ばれている。公知の全オンコジーンのほぼ1/3は、チロシン残基に特異 的な蛋白質キナーゼをコード化している。
表皮成長因子(EGF)及び血小板由来成長因子(PDGF)を、分裂していな い細胞の培養に加えた場合、細胞が分裂するよう刺激する。BGF及びPDGF は、細胞の原形質膜に埋め込まれている特異的な蛋白質レセプターに結合するこ とによって、そのシグナルを伝達する。EGFに対するレセプター蛋白質を分離 した際に、EGF分子がそのレセプターと結合した時に刺激されるチロシンキナ ーゼ活性に関連していることが見出された0次いで、PDGFレセプターも同じ 酵素機能があることが示された。
チロシンキナーゼ活性を有するヒトプロト−オンコジーンは、3つの研究グルー プによって確認された:センバ(Sesba)らのグループ、PNAS (US A)、主16497 (1984)(遺伝子C−erbB −2を示している)  、Coussensらのグループ、とn匹紅l主工:1132 (1985) (遺伝子HER2を示している) b Kingらのグループ、 5cienc e 229 : 974 (1985)(遺伝子MAC117を示している)で ある、関連するラットの遺伝子(neuで示される)について、シェクタ−(S checter)らにより報告されている(Science、229:976  (1985)。
遺伝子の増幅及び/又は遺伝子の発現の増幅した翻訳が、腫瘍細胞及びセルライ ンにおいて観察されている。〔例えば、フクシゲ(Fukushige)ら、  Mo1. Ce11. Biol、、6:955 (1986)(遺伝子の増幅 及び発現(elevated expression) (mRNA)がMKN −7胃セルラインで観察されたことを記載)、コーセンス(Coussens  )らの前記論文(遺伝子の転写(elevated transcrip−ti on)が、肝芽細胞腫、ユーイング肉腫、横絞筋肉腫、2種の神経芽細胞腫及び ウィルムス(Wilms)癌から得られたセルラインで観察されたことを記載) 、センバ(Semba)らの前記論文(遺伝子が人唾液腺癌で増幅されたことを 記載)、キング(King)らの論文(増幅が乳ガンセルラインで観察されたこ とを記載)、ヨコタ(Yokota)ら、Lancet、 I: 756 (1 986) (遺伝子の増幅が胸部、腎臓及び胃の腺癌において観察されたことを 記載)及びタル(Tal)ら、CancerRes、、48:1517 (19 88)(遺伝子の散発性の増幅が各種組織の腺癌において見出されたことを記載 )を参照のこと。〕 C−erbB−2レセプターは、EGFレセプターと密接に関連しているとはい え、相違もしている。EGFレセプターのように、C−erbB −2蛋白質は 、細胞外ドメイン、2つの富システィン反復クラスター(cysteine−r ich repeat clusters)を含む膜内外ドメイン及び細胞内キ ナーゼドメインを有するが、C−erbB −2タンパクは185,000ダル トン(185kd)の分子量を有するのに対して、EGFレセプターは約170 にの分子量を有すで、C−erbB −2蛋白質(gp185)はEGFレセプ ターのチロシンキナーゼ作用をまねるが、統制されていない方法においてである と仮定している。
チロシンキナーゼは、そのc−src遺伝子の産生物がプロトタイプである機能 グループと、細胞表面レセプターとして機能する機能グループの2つの機能グル ープに分けることができる。細胞成長因子またはそれらのレセプターと関連した ものとして、少なくとも12の哺乳動物のチロシンキナーゼが同定されている。
これらオンコジーンのうち3つは、成長因子〔血小板由来成長因子(PDGF) を伴うc−sis、繊維芽細胞成長因子(FGF)を伴うhSt及びint 2  )と強い相同性を共有している。その他のものは、配位子が同定されている成 長因子レセプター〔表皮成長因子(E G F)レセプターを伴うC−erbB 、コロニー刺激因子(CSF−1)レセプターを伴うfms)と強い相同性を共 有している。残りの7つ、即ち、eph、 C−erbB−2,c−kit、  met、 ret。
c−ros及びtrkは、配位子を伴うレセプターであるかも知れないが、現時 点ではその配位子は同定されていない。
今日、細胞のあるものは、それら細胞表面レセプターにおける変化によって腫瘍 を形成するようになるという証拠が明らかにされてきている。これらの変化は、 遺伝子の再配列、点突然変異またはDNA、RNAまたはタンパクレベルでの遺 伝子増幅からな上記で引用したレセプターは、正常細胞の表面に存在し、一定の オンコジーンの過剰発現(overexpression)が、腫瘍形成活性と 関連することが示されてきたとはいえ、そのようなことは、C−erbB−2の 場合においてである。
今日、細胞を悪性化する能力を有するC −erbB −2オンコジーンが、非 常に高いレベルである腫瘍中に存在しているということが認められている〔ザラ  (Zhou) ら、Cancer R旦駐μm札工支ユニ6123 (198 7)iバーガー(Berger)ら、Cancer Re5earch土8:1 238 (1988)iクラウス(Kraus)ら、 The EMBOJou rnal、6 (3) :605 (1987) ;及びスラモン(Slaso n)ら、5cience+ 235 : 17? (1987) )* C−e rbB−2オンコジーンの発現及び細胞の外膜におけるその所在は、ガンと密接 に関連していると思われ〔クラウス(Kraus)らの上記文献、スラモン(S lamon)らの上記文献、ドレビン(Drebin)ら、釦旦、土上:695  (1985);及びジ・フィオレ(Di Fiore)ら、5cience+ 1主工:178 (1987))、事実、それは、少なくともある場合において は、ガン発育の主要な事象であるかも知れない〔ミュラー(Mullar) ら 、皿、1土:tos (1988))、正常細胞表面上のC−erbB −2蛋 白質の過剰発現は、それら正常細胞を変化させるかまたはそうでなければ腫瘍細 胞として振舞うように思われる〔ドレビン(Drebin)らの上記文献、ジ・ フィオレ(Di Fiore)らの上記文献、及びフジ+フク(Hudzaik )ら、PNAS(USA)、 8土;7159 (1987))。
更に、C−erbB −2オンコジーンが高いレベルで発現する患者は、非常に 乏しい臨床的予後しか有しないということが示されている〔スラモン(Slas on)ら、5cience、235 : 177(1987)) −C−erb B 2の過剰発現と乏しい予後のこの関係は診断評価及び予後評価の両方の情報 を提供することができる〔クラウス(Kraus)ら、 TheEMBOJou rnal、6 : 605 (1987) ;及びスラモン(Sla−on)ら の上記文献〕、患者に要求される臨床治療の範囲の決定は、C−erbB 2オ ンコジーンまたは蛋白質の過剰発現を測定できる能力に基づいて行なうことがで きる。
組織の薄片の評価または組織病理学によって腫瘍組織中に発現されたC −er bB −2を検出するのに、抗体が使用され得る。有用な予後の指標が得られつ るということが、方法論によって実証(1988);クラウス(Kraus)ら 、上記文献(1987)、及びスラモン(Slamon)ら、上記文献〕。しか しながら、組織がすぐに手に入らないか、またはそれが望ましいものでないか、 または、腫瘍から組織を取り出すことができない場合が多い。従って、便利でか つ患者に傷を与えない迅速で正確な診断上の検査方法が、医療技術において必要 とされている。本出願で特許請求されている発明は、哺乳動物におけるC −e rbB −2の過剰発現を検出する、組織を傷つけることのない診断測定方法を 提供することによって、前記要求に応えるものである。
スミス(So+1th)らは、5cience、238 :1704 (198 7)で、過剰の可溶性膜レセプター(CD4抗原)がHIV−1の感染力を遮断 することを報告している。
可溶性のCD4の分泌型は、その膜内外ドメイン及び細胞質ドメインを欠いてい る多種のCD4をコードするベクターとの哺乳動物細胞の形質移入(トランスフ ェクション)によって産生される。この産生した可溶性CD4は、HIV−1の 膜糖タンパク(gp[o)を完全なCD4に匹敵する親和力と特異性で結びつけ ていると報告されている。
ウニバーとギル(Weber and G11l)は、5cience、224  +294 (1984)で、培養したヒト表皮腫A431細胞が、彼らがEG Fレセプターの細胞表面ドメインと関連していると決定した可溶性105kd蛋 白質を生産することを報告した。彼らはさらに、可溶性105kd蛋白質は膜結 合完全レセプターからは得られないが、単独でその細胞によって生産されること を決定した。
ヒアリング等(Hearing et al、)は、J、 Immunol、1 37 (1):379 (1986)で、精製されたマウス黒色腫−特異性抗原 によるマウスの免疫化は、同系の宿主に、マウス黒色腫の二次的な接種に対する 耐性を与えることを証明した。
ベルナルト等(Bernards et al、)は、PNAS (USA)、 84:6854 (1987)で、外部ドメイン、膜内外アンカードメイン及び “neu”オンコジーンといわれるヒトC−erbB 2ガン遺伝子と同等の約 50のアミノ酸のラット細胞内ドメインを発現する遺伝子組換えワタシニアウイ ルスは、マウスを免疫するために使用した時に、neu発現腫瘍細胞の二次的な 接種に対して防御をもたらすことを証明している。ラットのneu蛋白質の外側 のドメイン(外部ドメイン)が、担ガンマウス(NFS株)における高度に免疫 原性な決定因子であることが、そこでは注目される。
アロンソン等(Aronson et al、)の” A Human Gen e Re1atedto but Distinct from EGF Re ceptor Gene ” (米国特許出願第6−836,414号;198 6年3月5日出願)と題されたNTl5(National Technica l Infors+ation 5ervice)出願では、遺伝子の族をコー ド化するチロシンキナーゼの1種であり、ヒト乳ガンにおいて増幅される、v− erbB関連ヒト遺伝子のクローニング、単離および部分的特性表示を記載して いる。前記の遺伝子はC−erbB 2であると決定された。この出願はその目 的として、前記の遺伝子によってコードされた蛋白質生産物に向けられる抗体と 、腫瘍の検出のための前記の抗体を含む診断用キット;その遺伝子によってコー ドされた生産物;異種ベクターシステムにおいてその蛋白質を発現することが可 能なcDNAクローン;その遺伝子を発現することのできる形質転換細胞または 微生物;および前記の遺伝子または蛋白質を検出することのできる核酸プローブ および/または抗体試薬キットを提供することを記載している。
前記の出願はさらに、毒物と接合した遺伝子生産物に特異的な抗体の治療的用途 を示唆し、もし配位子がv−erbB関連遺伝子に存在するならば、それをター ゲット物質として使うことができることを示唆している。
クライン等(C1ine et al、 )は、米国特許第4.699.877 号(1984年11月20日出II)で、オンコジーンの発現生産物を目的とし て、生理的試料が分析されることを特徴とする、腫瘍の存在を検出するための方 法と組成物を記載している。
ジ・フィオレ(Di Ffore et al、 )は5cience、237  : 178(1987)で広範囲にわたる多様なヒト腫瘍が、増幅されたある いは過剰発現された(overexpressed) erbB −2遺伝子を 含むことを指摘している。erbB −2蛋白質による形質転換に配位子−レセ プターの相互作用は必要ないことを確立するためにジ・フイオレ等は、NHt− 末端の621個のアミノ酸(外部ドメインから)をコードする配列を除いた構造 物を作った。彼らの発見は、N Hを−末端の切断が“何であっても、…B−2 蛋白質の形質転換活性を増加することを示唆した(180頁に記載がある)。
アバウド−ピラツク等(About−Pirak et al、 )は、J、  Natl。
Cancerlnst、、 80 (20) :1605 (1988)でEG Fレセプターの細胞外ドメインに対するモノクローナル抗体が試験管内でヒトの 口の類表皮腫細胞のクローン形成を減少させることを報告している。抗−EGF レセプター抗体をシスプラチンと共に添加した時、これらの物質の抗腫瘍効果は 生体内で相乗性を示した。
ベルガー等(Berger et al、 )は、Cancer Res、、  48 : 1238(1988)で、原発性ヒト乳ガンからの51個のDNA試 料のうち13個(26%)がC−erbB −2遺伝子の多コピーを含むことを 報告し、C−erbB −2蛋白質の発現と乳ガンの予後に使われるパラメータ ー(結節の状態と核のグレード)の間に統計的に顕著な相関関係があることを観 察した。ベルガー等は、最近の研究が、検査された原発性乳ガンの33%までに 、C−erbB −2が増幅されており(King等、上記文献; Slamo n等、上記文献;van de Vijver等、肥肛虹:そしてVenter 等、Lancet 2 : 69(1987) )そして、ヒト乳ガンセルライ ンの25%までに、C−erbB −2が増幅されていることを[Kraus等 、上記文献〕示していることを指摘した。
スラモン等(Slamon et al、 )は上記文献(1987)で、C− erbB −2遺伝子の増幅が、腋窩リンパ節のガンの存在と、乳ガン患者のニ ストロジエンレセプターの状態と乳ガン患者中の原発性腫瘍の大きさとに相関関 係を持つことを示した。その研究で、調査された189の原発性ヒト乳ガンうち 30%に、C−erbB−2が2倍から20倍以上、増幅されていることが見出 された。
スラモン等は、C−erbB −2遺伝子の増幅は、乳ガン患者において、生存 期間と再発までの時間の両方にとって顕著な予測指標となることを結論づけた。
患者の腫瘍からのDNA中に該遺伝子の多数のコピーを有する患者は、生存期間 が短いだけではなく、再発までの時間が短いため、より不幸な結末となった。
スラモンら(Slamon、et al、、 Cancer Ce1ls 7/ Mo1ecular Dia。
釘1μ郊of Human垣匹肛、p、371)(コールドスプリングハーバ− ラボ、1989)は、ヒト乳癌腫瘍から産生される数種のcDNAクローンの配 列決定により、ラットneu遺伝子と異なり。
膜内外ドメインにおける変異は遺伝子産物の変化に不可欠なものではないことが 示されたと報告した。その代わり、上記のデータは正常産物の過剰発現(ove rexpression)を含む変化と一致している。
ドレビンら(Drebinetal、、 Ce1l、41 :695 (198 5))は、neu gpl 85に対するモノクローン抗体は±−形質転換NI H3T3細胞を非形質転換表現型に復帰させることが、足場非依存性増殖により 明らかになったことを報告した。ドレビンら(Drebin et al、 O ncogene、2 : 387 (1988) )は、gp185の細胞表面 外部ドメインと反応するモノクローン抗体は試験管内及び生体内で直接に腫瘍増 殖を禁止すると述べている。
マスコら(Masuko et al、、 Japn、 J、 Cancer  Res、、 8 Q : 10(1989))は、ヒトC−erbB −2遺伝 子−形質移入NIH3T3細胞に対してモノクローン産生じたネズミIgMにつ いて、胃癌、結腸癌及び肝臓癌細胞セルラインを含む上皮腫瘍セルラインの一部 と反応するが、いかなる非上皮セルラインとも反応しないと記載している。
ヤーデンとワインベルクは(Yarden and Weinberg、 PN AS(USA)。
86:3179 (1989))は、モデル系として±オンコジーンを用いて、 成長因子レセプターを想起させる構造を有するオンコジーンコード膜内外チロシ ンキナーゼに対する仮想的配位子の検出へのいくつかの実験的アプローチを開発 した。そこには、resオンコ遺伝子による形質転換された線維芽細胞が分泌し た以下の論文は、オンコジーンの一般的記載、治療薬としてのモノクローン抗体 の使用、及びC−erbB −2オンコジーンについての情報を提供する。ゾー ル(Der、 Cl1n、 Chem、 33 (5): 641(1987) )、ビシE!”/プ(Bishop、 5cience、235 : 305( 1987))、ヘンリツク及びウェスターマーク(Henrik andWes termark、 Ce11. 37: 9 (1984)) ;デュースベル ク(Duesberg、5cience、 228 : 669 (1985)  ) ;シベリ−(Shively、 J、 C11n、 Immunoass ay、7 (1): l l 2 (1984));ファンデビジャ−(van  de Vijver、 Oncogenes2 : 175 (1988)) ;及びハンター(Hunter、 Sci、 Am、 251 : 70 (1 984) )。
発明の要旨 方法及び組成物はC−erbB −2を過剰発現する悪性腫瘍を同定するために 提供される。本出願により特許請求されている発明は、出願術(tumor b urden)を運搬する哺乳類の生物的流体(bio−1ngical flu id)中におけるC −erbB −2遺伝子によりコードされた外部ドメイン 糖タンパク質(gp75)又はその部分の検出に基づく。該発明は、哺乳類の生 物的流体中のgp75を検出及び定量し、それにより腫瘍を検出しその増殖を定 量する特殊な治療検出法を提供し、また腫瘍性疾患の治療及び予後に価値のある 情報を提供する。宿主の体液中のgp75の上昇した値、即ち、正常ノくックグ ラウンドバインデング値以上の値は、C−erbB −2の過剰発現を示す。( 典型的なバックグラウンドバインデング値は、一連の正常ヒト血清に対して1. 68%と図1Oには示されている。)C−erbB −2増殖と関係する他の癌 の中で乳癌又は卵巣腺癌のような腫瘍性疾患の患者の生存は、患者の生物的流体 をgp75又はその部分の存在について検査することにより決定できる。
さらに、本発明は患者の体液中のgp75タンパク/ポリペプチドに対する抗体 を検出及び定量する検査法を提供する。患者の体液中のgp75タンパク/ポリ ペプチドの値を測定する本発明の検査法の結果と特に相関する上記検査法の結果 は、診断し、患者の状態をモニターして治療方針を決定し、そして予後を作成す る際に重要な情報を提供する。
さらにまた、本発明は、患者の体液中のgp75・に対する仮想の配位子の値を 検出及び定量する検査法を提供する。同様に、本明細書で提供されるような、患 者の体液中のgp75タンパク/ポリペプチド及びその抗体の値を検出及び定量 する方法の結果と特に相関する上記の情報は、治療及び予後に重要であり、患者 の状態をモニターする際及び治療方針を決定する際に有用である。
上記の背景技術において示したように、C−erbB −2の増幅は、長期間の 生存の可能性の減少及び疾患の再発時期の早期化と相関していることがわかって いる。本発明の検査法は手術の前後において有用である。上記のC−erbB  −2の増幅を示す患者は、疾患のかなりの初期の段階であっても、生存の可能性 を増加させるためにより厳密に治療する方がよいであろう。さらに、腫瘍を取り 除く手術後における患者の生物的流体中にgp75が存在することは、例えば、 系統的な化学療法又は放射線療法の介入をすぐに必要とする転移を示すものであ る。
本発明は、C−erbB −2過剰発現(overexpress)腫瘍の検出 についての非侵入性診断検定及び予診検定に関する上記の要求を満たすものであ る。
さらに、本発明はC−erbB −2オンコジーン(以後、gp75遺伝子とい う)の外部ドメインDNA配列又はそのフラグメントによりコードされる新規な 蛋白質及びポリペプチドに関するものであり、かつgp7s遺伝子又はそのフラ グメントを好適な発現ベクターに遺伝子組換えすること、このような発現ベクタ ーで宿主を形質転換すること、及び組換え、合成又は他の生物学的手段により8 p75蛋白質及びポリペプチドを生産することに関する。このような組換gp7 5蛋白質及びポリペプチドはグリコジル化又は非グリコジル化のいずれをも行う ことができるが、グリコジル化するのが好ましい、又、ここに記載の方法により 実質的に純品となるまで精製することができる0本発明は、さらに合成又は生物 学的に製造したgp’rs蛋白質及びポリペプチドに関する。
上記8p75蛋白質及びポリペプチドの用途の1つはワクチンである。さらに、 gp75エピトープを免疫系に効率的に与えるワクチンは、gp75又はgp1 85を過剰発現する0強化細胞膜を含むことができる。このような細胞膜は、C −erbB −2を過剰発現させるために形質転換した組換宿主、好ましくはト ランケート内部ドメインを有する形にC−erbB −2を過剰発現するものか ら誘導、又は人癌細胞系から誘導することができる。さらに、本発明により提供 される抗イデイオタイプ抗体は、ワクチンとして有効である。
8p75蛋白質及びポリペプチドの別の用途は、腫瘍活性を弱める治療剤であり 、このものを単独で又は化学療法剤と組合せて使用することができる。
gp75蛋白質及びポリペプチドのさらに別の用途は、親和性結合研究において C−erbB −2に対する推定上のりガント(配位子)を検出することである 。仮に哺乳動物の生物学的流体中に該リガンドが検出されると、次にこれを本発 明の、p75蛋白質及びポリペプチドを用いて精製できるかも知れない0例えば 、gp75蛋白質及びポリペプチドは、遺伝子工学によって生産されたリガンド を精製する方法において使用できるかも知れない。
さらに、本発明は、gp75蛋白質又はポリペプチドをコードするだけでなく、 人に対して免疫原性を有さすかつ大の体液中の抗体に典型的には反応しない蛋白 t/ポリペプチドのアミノ酸配列をもコードするDNA配列を含む組換えDNA 分子に関する。このようなりNA配列の例は、ベータガラクトシダーゼのアルフ ァペプチドコード領域である。さらに、本出願では、実質的に純粋で、かつ天然 生成物を含まない組換え融合蛋白質/ポリペプチドをクレームする。
さらに、本発明は、gp75遺伝子又はそのフラグメントを含む精製、単離DN A分子に関する。
さらに本発明は、8975蛋白質及びポリペプチドに対する抗体の診断及び治療 上の使用に関する。さらに本発明は、gp75蛋白質及びポリペプチドに対する ような抗体に対する非イディオタイプ抗体に関する。
さらに本発明は、組換により、合成により又は他の生物学的方法により製造した 本発明のgp75蛋白質及びポリペプチド及び/又はこれに対する抗体を用いた gp75用診断検定に関する。
本発明は、また、本発明の検定を具体化したテストキ7)を提供するものであり 、該テストキットは、抗体gp75蛋白質/ポリペプチド及び/又はC−erb B −2の無傷(1ntact )外部ドメインに対する抗体を含む(ここで無 傷とは、gp75が細胞表面で発現することを意味する。)。これらの検定は固 相検定とすることができるが、これに限定されるものではなく、液相形態でも行 うことができ、エリザ法に基づく粒状検定や、例えばアビジン/ビオチン法を用 いた増幅した又は非増幅の放射又は螢光検定とすることもできる。
本発明はさらに、本発明の診断検定におけるgp15蛋白質/ポリペプチドを置 換することができるgp75蛋白質/ポリペプチド認識モノクローナル抗体に対 する抗イデイオタイプを提供する。
図1は、CHO細胞から発現した組換C−erbB −2細胞外ドメイン蛋白質 (gp75)のイムノアフィニティークロマトダラムを示す、濃mcH,o上清 を0.5 X 5. Oc*のイムノアフィニティーカラムに流速0.2μl/ 分で流した0次に、カラム溶離液の280nm (A 280 nm)における 吸収がベースラインに到達するまでカラムにPBSを0.5μl/分の速度で流 してカラムを洗浄した。特異結合物質が図中の矢印で示した、流速0.2μm/ 分、PH2,5の100mMグリシン−HClの段階的グラジェントで溶離した 。
図2Aは、図1に示した組換的に生産したC −erbB −2gp75のイム ノアフィニティーカラムフラクションのSO5−PAGEを示す、各フラクショ ンのサンプルをラムリ (Laem園1i)サンプルバフファー中で調製し、1 0%ポリアクリルアミドゲル上で行った。ゲルをコーマシー(Coosagsi e )ブルーR−250で染色した。
第2B図は、ウェスタンプロットである。第2A図で使用したゲルと同じゲルを 使用し、分離したタンパク質は電気泳動により0.22μmのニトロセルロース 膜に移した。 E、 coltで発現した組換フラグメントgp185に対して 生起させたウサギポリクローナル抗体(抗体92A)を使用して膜をプローブ分 析した。ヤギ抗ウサギーホースラディツシュペルオキシダーゼ抱合体及びインド ファン基質(Vio−medics、 Worcester、 MA )を使用 して特異的に結合した抗体を可視化した。各レーンには以下のように負荷した。
レーン1:濃縮cHoHo上清;レーン2ニ予備骨子量標準(Bethesda  Re5earch Laboratories+ Gaithersburg 、 MD ) i及びレーン3から7:免疫アフィニティ力ラムフラクション1 から5 (第2A図に示したのと同ta)。
第3図は、クローニングベクターpF RS Vの部分制限地図である。このベ クターは、SV40初期領域プロモーターによって駆動される転写ユニット及び 複製開始点(origin ) 、並びにSV40大T抗大技抗原挟持配列mR NAスプライシング)及び初期領域ポリアデニル化部位を有している。第2の転 写カセットは、突然変移体DHFR遺伝子、即ちメトレキセード(MTX)耐性 をコードする優勢選択マーカーを含んでいる。最初の5V40ori/プロモー ターから下流に位置する唯一のEcoR1部位に、前記2.2 kb c −e rbB −2secフラグメントをサブクローン化してpF RS V −c  −erbB −2secを生成した。
第4図は、以下のように各レーンに負荷した5DS−PAGEである。レーン1 及び9:Std;レーン2から6:抗−c −erbB−2TAb252に結合 するために、NIH3T3cmerbB 2形質移入体により発現されたc − erbB −2の可溶フラグメントをgp75と競合させる;レーン2から6  :NIH3T3−c−erbB2からの細胞溶解物を増加量で10μgの抗−C −erbB−2TAb 252と共に7時間インキュベートし、その後gp75 発現CHO細胞から回収したin vitroラベル化上清の400μlのイン キュベートを10時間行った;レーン7:アイソトープ適合非特異的コントロー ルのマウスミエローマmAb 。
(IgG1)により免疫沈降させたin vHroラベル化gp’75 CIO クローンからの溶解物;レーン8:TAb252により免疫沈降させたCHO− gp75からの溶解物。
第5図は、組織培養上清からのgp75の放射活性免疫沈降を示す、レーン1及 び12:分子量マーカー;レーン3から6:12倍に濃縮され9.2ウサギポリ クローナルにより沈降された5KBR3細胞からの上清−レーン3;レーン4: A−29ネズミ抗−C−erbB 2ハイブリドーマペアレント;レーン5 :  TAb 252ネズミ抗−c −erbB 2モノクローナル;レーン6 :  Amershasネズミ抗−EGFレセプターモノクローナル:レーン7から 10:6倍に濃縮されたc −erbB 211!瘍遺伝子により形質転換され た3T3細胞からの上清;培地は沈降可能シグナルを可視化するのに充分なまで には濃縮しなかった。
第6図は、c −erbB −2陽性及び陰性細胞系からの上滑の放射活性免疫 沈降を示す、レーン1及び12:分子量マーカー;レーン2及び4:12倍に濃 縮されTAb252により沈降されたMDA435からの上清;レーン3及び5  : Asersha−抗−EGFレセプター抗体で沈降された同じ上清;レー ン6及び7.TAb252及び抗−EGFレセプター抗体でそれぞれ沈降された MDA468培養からの12倍に濃縮された上清;レーン8及び9:無関係;レ ーン10及び11:12倍に濃縮されTAb252及び抗−EGFレセプター抗 体で沈降された形質移入3T3細胞からのコントロール上清。
第7図は、TAb259を捕獲抗体として、TAb256を放射活性標識第2抗 体として使用したサンドウィッチI RMAアッセイにおける、部分的に精製し たgP185及びgp75タンパク質の標準曲線を示す、このアッセイにより、 形質移入したNIH3T3細胞から部分的に精製した全c −erbB −2タ ンパク質並びに形質移入CHO細胞の上清から精製された外部ドメインタンパク 質の両方を検出することができる。このアッセイは、部分精製gp75を標準と して使用した場合、約100倍感度が向上する。
第8図は、TAb259/256サンドウインチI RMAアフセイで試験した 場合における、c −erbB 2形質移入NIH3T3細胞により生起された 腫瘍を有するヌードマウス血清中に出現した抗原の検出を示す、血清はすべて1 :5(容量/容量)の希釈で試験し、このアッセイにおける血清の前(ブレ)腫 瘍プールのバンクグラウンド結合は1.7%である。このアッセイにおいてgp ’ys蛋白質を使用した標準曲線は、第7図のものと同等のものである。マウス 中、シグナルは500から1000m”の範囲の腫瘍サイズで検出することがで き、腫瘍が3000から10.000fi3に達するまで増加し続ける。
第9図は、c −erbB −2遺伝子により形質移入されたNIH3T3細胞 により生起された腫瘍を有するXウスから得られTAb252又はPBS又はI gG1により処理されTAb259/256サンドウイツチI RMAで試験さ れたヌードマウス血清の分析を示す、血清は、1月の実験期間の間を通じて種々 の採血日から得、1:5の希釈において試験した。マウスは、その血清を試験し た時点において、TAb25.2、c −erbB −2の外部ドメインと反応 性を有するMAb、IgG1又はPBSによる2から8回の処理(100−50 0μg/処理)を受けていた。アッセイにおいて6種の前腫瘍血清を試験し、平 均結合を調べた。
アッセイにおけるバンクグラウンドカットオフ(background cut −off )は、前腫瘍血清の平均+2標準偏差分この平均より上、即ち2.2 %と決定した。PBS処理マウスは、1001から3000鶴3の腫瘍容量にお いて有意にバックグラウンドを上回る抗原を発生しくn=7)、一方、TAb2 52処理マウスは同じ腫瘍容量において掻くわずかの検出可能抗原しか発生しな かった(n −5)、より大きな腫瘍容量においても、TAb処理マウスからの 血清における発生抗原の検出可能性は(n−9) 、PBS処理マウスからの血 清と比較して(n=8)、やはり抑制されている。
図10は1:5の希釈度(容量/容量)において、TAb259/256サンド ウインチIRMAにおける、正常な志願者からの12人の血清に対する試験結果 を示す、これらの血清を使用し、1.68%のバックグラウンドパインディング レベル(backgroundbinding 1evel )が決定される( 平均+2の標準偏差)。
図11は1:5の希釈度において、TAB 259/2561RMA検定におけ る、20人の乳癌患者からの連続的な出血に対する試験結果を示す、一連の試料 が疾患および治療の経過を通じて採取された。1−4の患者に対しては、腫瘍の 外科手術による切除の1日前の、最初の診断時に試料(a)が採取された。5− 10の患者の試料(a)は腫瘍の外科手術による切除の数日後に採取され、11 −20の患者の試料(a)は最初の、またはつぎの再発時に採取された。残余の 試料(b−1)(各患者に対し4または5)は治療期間中いろいろな間隔で採取 され、疾患または治療に対する応答の特別な状態には相応しない、この検定に対 するバックグラウンドカットオフ(background cut−off ) は1.68%であった・ 〔図12〕はTAb 259/2561RMA検定における、乳癌患者からの3 人の血清をgp75標準および正常な人の血清と比較した滴定曲線を示す、血清 はすべて1:5の希釈度において試験され、検定中のバックグラウンドカットオ フは1.6%である。
患者19aに対しては、初期の腫瘍が切除されて約1−%午後に患者19に転移 があられれた時に血清の試料がとり出された。患者19はこの試料が採取されて 1−z午後に死亡した。初期の腫瘍が診断された7ケ月後に肝臓および骨髄への 転移についての最初の減退があった時に患者7から70の血清試料がとり出され た。
患者7は、この最後の試料がとり出された6日後に死亡した。患者4fの試料は 、初期の腫瘍が診断された2年後に肝臓および結節への転移についての最初の減 退があった時にとり出された。患者4はこの(f)試料がとり出された6ケ月後 に死亡した。
図13はC−erbB 2遺伝子で形質移入(トランスフェクション)されるN IH3T3細胞から溶解物へのTAb251の結合に拮抗するいろいろな細胞溶 解液の能力が試験された拮抗検定結果を示す、5KOV3、BT474およびN IH3T3tラインはすべてgptss蛋白質を過剰に表現し、これらのライン からの溶解物は増加する蛋白質濃度と拮抗する。対照のNIH3T3溶解物は拮 抗することがない。
図14はC−erbB 2遺伝子のgp7s部分でトランスフェクションされた CHO細胞系からの上澄液がNIH3T3を細胞から溶解物へのTAb251の 結合と拮抗する拮抗検定に対する結果を示す、トランスフェクションされたCH O細胞からの上澄液は拮抗することがない。
図15はC−erbB −2でトランスフェクションされたNIH3T3細胞に よって誘導された動物が持つ腫瘍からのヌードマウスの血清はNIH3T3を細 胞から溶解物へのTAb251の結合と拮抗し得ることを表わす試験結果を示す 、1100m”よりも大きなサイズの腫瘍を持ったマウス2−4は拮抗すること ができるが、マウス1の血清および血清のプレ腫瘍プールはこの検定において拮 抗しない。
図16はC−erbB −2遺伝子の完全なヌクレオチドおよびアミノ酸配列を 示す、〔カラスセンス等、上記(Coussens et al。
劫μm))egρ75外部ドメインは約アミノ酸ナンバー22 (セリン;5e r−22)から約アミノ酸ナンバー653 (セリン;5et−653)までを 含む(このアミノ酸はそれらの上に黒わくで印がつけられている)。
本発明の多くの面を強調する概念は、C−erbB −2で過剰発現された細胞 がC−erbB 2外部ドメイン(gp75)を宿主の哺乳動物の体液中に放つ ということの発見である。実施例1.4.5および6はこの発見に導く証拠を略 述する。可溶性のC−erbB−2誘導体(gp75)は安定して変形されgp 75で表現された細胞の上澄液中に見出された。この蛋白質は約75にの分子量 を有することおよびNIH3T3t (C−erbB−2で表現された細胞)中 に存在する蛋白質と拮抗することがわかった。(実施例1、)実施例4.5およ び7はC−erbB 2外部ドメインに特有な親和性結合を育する発生した抗原 の検出を、それぞれC−erbB−2トランスフエクシツンされたNIH3T3 細胞(N I H3T3t)によって誘導されたヌードマウスの持つ腫瘍の血清 において、および人の腫瘍培養上澄液において、および乳癌患者からの人の血清 において、詳しく述べている。この発見は人および他の哺乳動物における腫瘍疾 患の診断および治療のための新規な方法および組成物の開発への道を開いた。
アッセイ 哺乳類、好ましくはヒトの体液中の三つの異なる実体を検出し、定量するための アッセイが、ここに提供される。この場合、これらの実体は、以下のとおりであ る*gP75タンパク質/ポリペプチド;gp75タンパク質/ポリペプチドの 抗体:及びC−erbB−2に対する推定配位子(リガンド)、夫々のアッセイ は患者の症状に関する重要に情報を与え、且つ新生物性疾患に関して哺乳類をス クリーニングし、新生物性疾患を診断し、その疾患の進行を監視するのに個別に 有益であり、且つその疾患の進行を予測し、そして適切な治療プロトコルを決定 することに有益である。しかしながら、これらのアッセイの一つ以上からの結果 、好ましくは三つの全てに関する試験結果の相関関係は、患者の症状に関する最 良のプロフィールを与える。
例えば、患者は大きな腫瘍を示すことがあるが、患者のgp75の量は比較的少 ないことがある。読み取りの低さはgp75タンパク質/ポリペプチドの抗体の 患者による発生のためによるものであり得るが、腫瘍の小さいことのためではな い。
データを相関させる方法の別の例は、gp15に対する推定リガンドの関係に関 して患者の状態の広範な所見を与える。患者は多量の循環g915タンパク質/ ポリペプチドを示すことがあるが、患者が推定リガンドを生産していない場合に は、新生物性疾患を有していない、リガンドがない場合、C−erbB −2細 胞表面レセプターはそれにより非制御増殖を開始するように刺激され得ない、こ うして、リガンド対gp75の比は、プロトオンコジーンがオンコジーンに活性 化される機構であるリガンド/レセプター複合体のモデルのもとに有意である。
”の 75タンパク /ポリペプチドに るアソ皇随 哺乳類、好ましくはヒトの体液中のgp15タンパク質/ポリペプチドを検出し 、その中のこのような8p75タンパク質/ポリペプチドの量を定量するための 非観血的診断アッセイが提供される。
gp75タンパクf/ポリペプチドという用語は、この状況下で体液中の標的抗 原として使用される。何となれば、放出された( 5hed ) gp75タン パク質は患者の体液中で種々のフラグメントに分解されることがあり、これらの フラグメントがタンパク質(50個より多いアミノ酸を有する)及びポリペプチ ド(50個より少ないアミノ酸)を構成するからである。
このようなアッセイは、新生物性疾患の状態を監視する貴重な手段を与える。予 測を改良することに加えて、症状の知識は、担当医師が個々の患者に最適の治療 を選ぶことを可能にする0例えば、再発の高い可能性がある患者は、全身の化学 療法及び/または放射線療法を通常伴なって激しく治療し得る。再発の可能性が 少ない場合には、それ程積極的ではない治療が選択し得る。更に積極的な治療養 生によりひき起こされる重度の患者の窮迫のために、このような積極的な治療を 要するこれらの患者を高い確度でもって見分けることが望ましい。
本発明は、充実性腫瘍及び造血性癌の両人を含む多種の新生物性疾患をスクリー ニングするのに有益である。新生物性疾患の例は、腺癌及びメラノーマの如き癌 ;神経芽細胞腫及び網膜芽細胞腫の如き中胚葉腫瘍:アソステオサルコーマ(a sosteosarco+*as ) %ユーイングサルコーマ、及び種々の白 血病の如きサルコーマ;及びリンパ腫を含む、胸、卵巣、特に結腸及び胃を含む 胃腸管、肝臓、甲状腺、前立腺、脳、膵臓、尿管(膀胱を含む)、及び唾液腺の 腫瘍が、特に関係がある。前立腺、卵巣及び胸の腫瘍が、更に特別な関係がある 。更に詳しくは、胸及び卵巣の腺癌が広く研究され、C−erbB −2を過剰 発現することを確かめられた。
本発明の方法によりgp75を分析するのに特に関係がある体液は、血清、精液 、胸部浸出液、唾液、尿、シトシル、血漿及び髄液を含む、血清が本発明の方法 によりスクリーニングするのに好ましい体液である。
C−erbB 2オンコジーン(gp75)の外部領域(外部ドメイン)の構造 を知るため、このタンパク質を特異的に認識する幾つかのモノクローナル抗体ま たはポリクローナル抗体が生成し得る0gp75はC−erbB 2増幅に関連 する腫瘍の表面から特異的且つ特別に放出され、しかも哺乳類の生体液中に自由 に存在するので、そのタンパク質の量を検出し定量することが可能である。
C−erbB −2オンコジーンの外部領域への特別につくられたモノクローナ ル抗体の結合を定量化し得る現行の抗体検出技術を利用して、癌患者の体液中の 外部領域の量を測定することができる。
このようなアッセイは腫瘍を検出し、それらの増殖を定量化し、ヒトの疾患の診 断及び予後を助けるのに使用し得る。そのアッセイは、哺乳類の体液中のgp7 5を検出し定量化するために適当にラベルし得るモノクローナル抗体またはポリ クローナル抗体の使用を伴なう。
本発明の主題は、宿主中の正常な細胞または宿主から新たに取り出された細胞の 群中の悪性細胞の存在の可能性を評価するための方法及び組成物を提供する。好 ましい方法は、第一段階として、精製量のC−erbB −2オンコジーンの外 部領域を得、それを免疫原として使用してマウスまたはその他の適当な宿主中で モノクローナル抗体を生成することを伴なう。モノクローナル抗体はgp75の エピトープと特異的に反応すべきである。また、膜表面でC−erbB −2を 発現する全無傷細胞が抗原源として使用し得る。
外部領域の異なるエピトープを認識するために多数のモノクローナル抗体を生成 することが可能であり、これらのモノクローナル抗体は単独で使用でき、または カクテルとして組合せて使用してアッセイの特異性及び悪魔を増大することがで きる。免疫原として全外部領域を使用することの他に、このタンパク質のフラグ メント、または組換えDNA手段により生成されたタンパク質が、また、特異的 なモノクローナル抗体を生成するのに使用し得る。
また、外部領域配列内の種々の配列に相当するポリペプチドが免疫原の源として 使用し得る。全ての場合、生成された抗体は、それらが腫瘍細胞及び非腫瘍細胞 の両方の表面に存在する他のタンパク質との極めて制限された交差反応性を有す るような特異性を有する。それらは、例えば、多くの正常細胞の表面に存在する EGFレセプターと反応しない0診断アッセイそのものは、典型的には、ヒト宿 主からの少量の体液、好ましくは血清を得ることを伴なう0次いで、血清中のC −erbB 2外部領域の存在が、幾つかの良く特定された抗体診断アッセイを 用いて定量化し得る。
これらはウェスタンプロット、ELISA(酵素結合免疫吸着検定法)、RIA アッセイ (放射性免疫測定法)、または二重抗体サンドイツチアンセイであつ てもよく、これらは全て診断業界で普通に使用される。全ての場合、結果の解釈 は、抗体または抗体の組合せがC−erbB 2に無関係である血清中に存在す るその他のタンパク質及びタンパク質フラグメントと交差反応しないという仮定 に基く、これらの方法は、C−erbB 2外部領域の存在がUに上記されたよ うに腫瘍の存在と強い相関関係を有するという事実に蟇く、これらのアッセイは 腫瘍の存在を検出し、腫瘍の持続される増殖を検出し、癌転移の存在を検出し、 また外科手術、癌の化学療法また放射線療法後の全腫瘍組織の不在または除去を 確かめるのに使用し得る。更に、それは癌化学療法及び腫瘍再発を監視するのに 使用し得る。
実施例3は、本発明の好ましい診断方法−二重サンドインチ免疫ラジオメトリッ ク測定法(IRMA)のフォーマットを説明する0体液中のgp75の検出のた めの多くのその他のフォーマットが勿論利用でき、例えば酵素結合免疫吸着検定 法(ELISA)を含む、ELISA試験の一つの型の代表は、マイクロタイタ ブレートがgpタンパク質/ポリペプチドの抗体またはC−erbB−2を発現 、好ましくは過剰発現する全細胞(即ち、無傷gp75)の抗体で塗布され、こ れに患者の血清の試料が添加されるフォーマントである。抗原を抗体に結合させ るインキユベーシヨンの期間の後に、プレートが洗浄され、酵素に結合される別 の組の抗gp75抗体が添加され、インキユベートされて反応を行ない、次いで プレートが再度洗浄される。その後、酵素基質がマイクロタイタブレートに添加 され、酵素が基質上で作用するのに充分な期間にわたってインキユベートされ、 最終調製物の吸光度が測定される。吸光度の大きな変化は陽性結果を示す。
また、gp75タンパク質及び/またはポリペプチドの抗体が患者の体液中のg p’ysの存在を検出し定量化するのに使用し得ることが、診断アッセイの当業 者に明らかである。一つのこのような実施態様に於いて、競合イムノアッセイが 使用され、その場合、gp7sタンパク質/ポリペプチドがラベルされ、体液が 添加され、gp75タンパク質/ポリペプチドに特異的な抗体へのラベルした、 p75の結合を競合する。このようなアッセイはgp7sタンパク賀/ポリペプ チドを検出するのに使用し得る。
別の実施態様に於いて、イムノメトリックアッセイが使用でき、この場合、gp 75タンパク質またはポリペプチドのラベルした抗体が使用される。このような アッセイに於いて、抗原結合された抗体と複合体形成するラベルした抗体の量は 体液中のgp75の量に直接比例する0本発明のアッセイに使用するためのモノ クローナル抗体は、当業界で公知の方法、特に Nature 、 256巻、 495〜497頁(1975年)に記載されているコーラ−(Nobler ) 及びミルスタイン(Milstein )の方法により得ることができる。
このような診断方法は、哺乳類、好ましくはヒトの体液中のgp75に関して測 定するための試験キットで具体化でき、その場合、このような試験キットはgp 75タンパク質及び/またはポリペプチドのポリクローナル抗体及び/またはモ ノクローナル抗体、及び/またはC−erbB−2を発現する全細胞(即ち、無 傷gp75)の抗体を含むことができる。更に、このような診断試験キットは、 サンドインチフォーマットに関して別の組のポリクローナル抗体及び/またはモ ノクローナル抗体を含むことができ、その場合、前記の第二組の抗体が適当にラ ベルされる。
好適な特異性を有する抗体が一旦調製された時、多種の免疫測定法が特定の抗体 −抗原複合体の形成を測定するのに利用できる。
多数の競合タンパク質結合アフセイ及び非競合タンパク質結合アッセイが科学文 献及び特許文献に記載されており、多数のこのようなアッセイが商業的に利用で きる。血清抗原を検出するのに遺したイムノアッセイの例は、米国特許第3,7 91.932号;同第3.817.837号;同第3.839.153号:第3 .850.752号;同第3.850.578号;同第3.853.987号; 同第3,867.517号;同第3.879.262号;第3.901.654 号;同第3.935,074号;同第3.984.533号;同第3、996. 345号;同第4.034,074号;及び同第4,098,876号明細書に 記載されたアッセイを含む。
アッセイに使用される抗体は、ラベルされてもよく、またラベルされなくてもよ い、ラベルされていない抗体は凝集に使用でき、種々のラベルを用いてラベルさ れた抗体は多種のアッセイに使用し得る。
或種の技術では、抗体ではなく抗原またはそのフラグメントをラベルし、抗体に 関してラベルした抗原と試料中の抗原との間の競合を有することが有益である。
この状況下で、ラベルした抗原またはラベルしたフラグメントと最高の感度及び 精度を与える量の抗体との組合せを有するキットを提供することが普通である。
その他の状況下で、固体担体を有することが望ましく、この場合、抗原または抗 体が結合される。ポリエピトープ抗原が、担体に結合された抗体とアッセイ媒体 中のラベルした抗体との間のブリッジとして利用できる。また、制限量の抗体に 関して、ラベルした抗原と試料中の抗原との間の競合を有することができる。
好適な検出手段は、放射性核種、酵素、螢光物質、化学発光物質、酵素基質また はコファクター、酵素インヒビター、粒子、色素等の使用を含む、このようなラ ベルした試薬は、放射性免疫測定法、酵素イムノアッセイ、例えば、ELISA 、螢光イムノアッセイ、等の如き種々の公知のアッセイに使用し得る0例えば、 米国特許第3.766.162号;同第3.791,932号;第3,817. 837号;及び同第4.233.402号明細書を参照のこと。
75 ンパク ボ1ペプチドの に る上記の如く、患者の体液中のgp75タ ンパク質/ポリペプチドの抗体の量は、新生物性疾患についてスクリーニングし 、その疾患の進行を監視し、予測すること及び治療のコースを決めることに重要 なパラメータである。このような抗体を検出するのに代表的なアッセイは競合ア ッセイであり、その場合、ラベルしたgp75タンパク質/ポリペプチドがgp 15タンパク質/ポリペプチドを認識するモノクローナル抗体と組合せて愚者血 清中の抗体により沈殿される。当業者は、上記のフォーマットのいずれかを適用 してgp75の抗体の定量化のために抗gp75抗体を検出し得る。
C−erbB 2の リガンドに るアッセイC−erbB 2レセプターの推 定リガンドの量を検出し定量化するためのアッセイが、新生物性疾患を診断しス クリーニングし、その疾患及び治療スケジュールの進行を監視し予測するのに同 様に有益である。このようなアッセイは、gp75タンパク質/ポリペプチド及 びその抗体に関する上記のアッセイの一つと関連して、更に好ましくはこのよう なアッセイの両方に関連して特に有益である。
gp75タンパク質/ポリペプチドを利用するC −erbB −2リガンドに 関するこのようなアッセイの代表的なフォーマントは、精製され、好ましくは実 質的に純粋なgp7sタンパク質/ポリペプチドをプラスチック表面またはその 他の固体担体にこのような表面へのそれ自体の結合により、または補足抗gp7 5抗体により付着することを伴なう、未知の量のラベルされていないリガンドと のラベルしたリガンドの競合アッセイを利用して、gp7sタンパク質/ポリペ プチドへの結合に関するラベルされていないリガンドの濃度が通常の診断器具使 用を利用して定量化し得る。
別のフォーマット、ラベリング、及び一般にその他の改良(これらはgp75タ ンパク質/ポリペプチドに関するアッセイについて上記されたように当業者の知 識の範囲内にある)がC−erbB−2の推定リガンドを検出し定量化するため のアッセイに同様に通用する。
75 ンパク /ポリペプチドの の イーイオ イブ生 gp15タンパク質/ポリペプチドの抗体の抗イデイオタイプ抗体が更に本発明 の範囲内にある。上記のアッセイの夫々の場合に、このような抗イデイオタイプ 抗体がgp75タンパク質/ポリペプチドに代えて使用し得る。mヱの項目に更 に記載されるように、このような抗イデイオタイプ抗体は免疫原性薬剤として使 用し得る。
抗gp15抗体の抗イデイオタイプ抗体は、方法の部、モノクロ−ナルC−er bB −2のpに実質的に上記されたように調製され、その場合、初期免疫化は NIH3T3を細胞ではなく適当な抗g975抗体による。融合プロトコルは同 様にしてそれに従って行なわれる。スクリーニング方法は、免疫化に使用される もとの抗g9T5モノクローナルへの結合に関する一部スクリーン、及び競合ア ッセイ、例えば、ラジオメトリソクアンセイを含む二次スクリーニングであり、 その場合、適当なg975タンパク質/ポリペプチドは放射能ラベルしたもとの 抗gp75モノクローナルによる結合に関して融合中に生産された抗イデイオタ イプ抗体と競合する。
跋腋土ヱ上 上記のアッセイは試験キットの形態で具体化し得る。前記の試験キットはgpタ ンパク質/ポリペプチドの抗体及び無傷のgρ75(即ち、C−erbB −2 を発現する細胞の表面上にある)の抗体を含み得る。前記の抗体はポリクローナ ル及び/またはモノクローナルであり得る。更に、前記の試験キットはgp7s タンパク質/ポリペプチドを単独で、または上記の抗体と組合せて含み得る。
上記のように、抗gp75抗体の抗イデイオタイプ抗体がこのような試験キット 中で適当なgp75タンパク質/ポリペプチドに代えて使用し得る。
例は指定リガンドに関して分析するためのキットであり、その場合、gp75タ ンパク質/ポリペプチドが表面に塗布され、またはその上に捕捉されるか、ある いは抗gp75抗体の抗イデイオタイプ抗体が表面上にそうして塗布される。ま た、このようなアッセイは上記のように競合アッセイとして処方し得る。勿論、 このようなアッセイは固相アッセイに限定されないが、液相フォーマ7)であっ てもよく、また酵素結合免疫吸着検定法(ELISA)、粒子アッセイ、例えば アビジン/ビオチン技術を用いて増幅され、または増幅されないラジオメトリフ クアソセイまたはフルオルメトリックアッセイに基いてもよい。
75 ンバク びボlペプチドの 本発明のgP75タンパク質及びポリペプチドは種々の方法で調製し得る*gp 75タンパク質を調製するのに好ましい方法は組換え手段による0本発明の代表 的な組換え法は実施例1に後記される。
本発明のgp75タンパク質及びポリペプチドは、更に合成法または生物学的法 により、即ち長いタンパク質及びポリペプチドを酵素及び/または化学的に切断 することにより調製し得る。前記の合成法及び生物学的法は、項目、 75 ン バク びそのポリペプチド。 のA び (」1匹hetic at桓Biol o ic Production of 75 Protein and Pa l e tideProteins Thereof )のちとに詳細に後記さ れる。このような方法はgp75ポリペプチドを調製するのに好ましい。
751 たはそのフラグメントのクローニング実施例1に従ってつくられたプラ スミドpFR5V−c −erbB−’1secは、本発明に従って調製し得る 多くの可能なりNA組換え分子の代表にすぎない、使用される制限エンドヌクレ アーゼに応じて、c −erbB 2外部領域配列の全部または一部が本発明に 従ってクローン化され、発現され、使用し得る。
本発明に有益な制限酵素は、生成されるDNAフラグメントがgρ75配列の部 分を含むような方法でDNAを切断する酵素を含んでもよい、好適な制限エンド ヌクレアーゼは、本発明の範囲から逸脱しないで本明細書に記載された因子を考 慮して当業者により選択し得る。
実施例1に使用された代表的なりローニングビヒクルはpsV7186である。
しかしながら、多種の宿主−クローニングビヒクルの組合せがgp75DNAを クローン化するのに有効に使用し得る0例えば、有益なりローニングビヒクルは 、pBR322、その他のE、 coltプラスミド及びそれらの誘導体の如き 種々の既知の細菌プラスミド及びRP4の如き広範な宿主域プラスミド、ファー ジラムダの多数の誘導体、例えばNB989の如きファージDNA及びファージ DNA発現調節配列を使用するように修飾されたプラスミドのようにプラスミド とファージDNAの組合せから誘導されたベクターの如き、染色体DNA配列、 非染色体DNA配列及び合成りNA配列を含んでもよい。
有益な宿主は、真核生物または原核生物、好ましくは真核生物であってもよく、 旦0匹旦株CAG456、JM103、N4830、X1776、X2282、 HBIOI及びMRCI及びシュードモナス株、枯草菌及びその他のかん菌の株 、酵母及びその他の真菌類の如き細菌宿主、並びに培養中の動物細胞または植物 細胞、昆虫細胞の如き動物宿主または植物宿主及びその他の宿主を含む。本発明 の好ましい宿主は酵母細胞、培養中の哺乳類細胞、好ましくはサル細胞及びチャ イニーズハムスター卵巣(CH○)細胞である。好ましいサル細胞は細胞系C0 S7からの細胞であり、好ましいCH○細胞は細胞系CIO−(dxbll ) からの細胞である。勿論、宿主の全てが等しく有効であるとは限らない、宿主− クローニングビヒクルの組合せの特別な選択は、本発明の範囲から逸脱しないで 本明細書に記載された原理を考慮した後に当業者によりなし得る。
更に、夫々の特異的なベクター内で、種々の部位が単離された二本gDNAの挿 入のために選択し得る。これらの部位は、通常、それらを切断する制限酵素また はエンドヌクレアーゼにより指示される。例えば、pBR322では、Pst1 部位はペニシリナーゼタンパク質のアミノ酸181及び182をコードするヌク レオチドトリブレット間のベリシリナーゼの遺伝子中に配置される。
選択されたDNAフラグメントをクローニングビヒクルに挿入して組換えDNA 分子を生成するのに選ばれる特別な部位は、種々の因子により決定される。これ らは、発現されるタンパク質またはポリペプチドのサイズ及び構造、宿主細胞成 分による細胞内酵素分解に対する所望のタンパク質またはポリペプチドの感受性 及びそのタンパク質による汚染、開始コドン及び停止コドンの位置の如き発現特 性、及び当業者により認識されるその他の因子を含む、これらの因子のいずれも が単独では特別なタンパク質またはポリペプチドに関する挿入部位の選択を絶対 に制御しないが、むしろ選択部位はこれらの因子のバランスに影響し、全ての部 位が所定のタンパク質に等しく有効であるとは限らない。
勿論、クローニングビヒクルの選択された制限部位で挿入されるヌクレオチド配 列または遺伝子フラグメントは、所望のタンパク質の実際の構造遺伝子の部分で はないヌクレオチドを含んでもよく、あるいはその構造遺伝子のフラグメントの みを含んでもよいことが理解されるべきである。どのようなりNA配列が挿入さ れようとも、形質転換宿主はgρ75のエピトープを示すタンパク質またはポリ ペプチドを生産することのみが必要とされる。
ハイブリッド遺伝子を含む組換えDNA分子は、宿主(形質転換体)が構造遺伝 子またはそのフラグメントを発現しハイブリッドDNAがコードするタンパク質 またはポリペプチドを生産することを可能にするように、宿主を形質転換するの に使用し得る。
また、組換えDNA分子は、複製後の宿主がgp75DNA及びそのフラグメン トの源として別の組換えDNA分子を生産することを可能にするように、宿主を 形質転換するのに使用し得る。これらの使用のいずれかに適した宿主の選択は、 当業界により認識される幾つかの因子により制御される。これらは、例えば、選 択されたベクターとの適合性、同時生産物(co−product )の毒性、 所望のタンパク質またはポリペプチドの回収の容易なこと、発現特性、生物学的 安全性及びコストを含む、宿主の絶対的な選択は、これらの因子のいずれか単独 から特別な組換えDNA分子またはタンパク質もしくはポリペプチドに関して、 なし得ない、その代わり、これらの因子のバランスは、全ての宿主が特別な組換 えDNA分子の発現に等しくを効であるとは限らないという認識により見つける ことができる。
ンパク ボッペプチドの 宿主細胞がE、 coltの如き原核生物である場合、DNA取込みの可能なコ ンピテント細胞は指数増殖後に回収され、続いて公知の操作により塩化カルシウ ム(CaC1z)法により処理された細胞から調製される。また、形質転換は、 宿主細胞のプロトプラストを形成した後に行ない得る。
使用される宿主が真核生物である場合、リン酸カルシウム沈殿としてのDNAの 形質移入法、マイクロインジェクシッンの如き通常の機械的操作、赤血球宿主ま たはリポソーム中に被包されたプラスミドの挿入、リゾホスファチジルコリンの 如き薬剤による細胞の処理またはウィルスベクターの使用等が使用し得る。
タンパク質またはポリペプチドの生産量は、二つの主要因子:その遺伝子または 細胞内でそれを暗号化コード化するDNA配列のコピー数及びこれらの遺伝子及 び配列のコピーが転写され翻訳される効率により支配される。転写及び翻訳(こ れらは−緒に発現を含む)の効率は、順に、通常所望の暗号配列の前方に配置さ れるヌクレオチド配列に依存する。
これらのヌクレオチド配列または発現調節配列は、特に、RNAポリメラーゼが 相互作用して転写を開始する位置(プロモーター配列)及びリポソームがmRN A (転写の生産物)を結合し、それと相互作用して翻訳を開始する位置を規定 する。このような発現調節配列の全てが等しい効率で作用するとは限らない、こ うして、所望のタンパク質に特別な暗号配列をそれらの隣接ヌクレオチド配列か ら分離し、高レベルの発現を有利にするように既知の発現調節配列に代えてそれ らを融合することが有利である。これが達成された場合、細胞内の遺伝子または 配列のコピー数を増加し、それにより発現タンパク質の収率を更に改良するため に、新たに処理されたDNAフラグメントがマルチコピープラスミドまたはバク テリオファージ誘導体中に挿入し得る。
幾つかの発現調節配列が使用し得る。これらは、旦、 coliのラクトースオ ペロンのオペレータ、プロモーター及びリポソーム結合配列及び相互作用配列( シャインーダルガルノ(5hine −Dalgarno )配列の如き配列を 含む)(“Iac系°)、旦9匹旦のトリプトファンシンセターゼ系の相当する 配列(“trp系”)、trp及びlacプロモーターの融合(“tac系′″ )、ファージ1の主要なオペレーター及びプロモーター領域(OLPL及び0m P+)、及びファージスコートタンパクの調節領域を含む、これらの配列を含む DNAフラグメントは、lacオペロンまたはtrpオペロンを存する形質導入 ファージから分離されたDNAまたはファージλもしくはfdのDNAから制限 酵素による切断により切除される。
次いで、これらのフラグメントは、必須の調節配列が暗号配列の開始コドンの極 めて近くに、またはそのコドンと近位で接合し得るような分子の制限された集団 を得るために、操作される。
次いで、融合生産物が適当な宿主の形質転換のためのクローニングビヒクル中に 挿入され、抗原生産量が測定される。こうして、最も盲動な発現を示す細胞が選 択される。また、開始コドンに結合されるlac%trpまたはλpt[節糸を 有するクローニングビヒクルが使用されて、gp75タンパク質またはポリペプ チドをコードする配列を含むフラグメントに融合されてもよく、その結果、その 遺伝子または配列がクローニングビヒクルの開始コドンから正確に翻訳される。
)5 ンパク びそのポ1ペプチドフラグメントのへ反乏生艷笠呵生主 本発明のgp75タンパク質及びポリペプチドは、組換え手段によるだけでなく 、合成手段及びその他の生物学的手段によっても生成し得る。所望のポリペプチ ドまたはタンパク質を調製するためのその他の生物学的手段は、所望のアミノ酸 配列を含む長いgp75ポリペプチドまたはタンパク質を選択的タンパク質加水 分解にかけることである0例えば1.長いポリペプチドまたはタンパク質は化学 試薬または酵素により切断し得る。ポリペプチドまたはタンパク質の合成による 生成は、当業界で公知の方法によりアミノ酸の所望の鎖を化学的に合成すること を必要とする。
所望のアミノ酸配列を含む長いポリペプチドまたはタンパク質の部分は、下記の 操作のいずれかにより切除し得る。
(a)タンパク質加水分解酵素、特にその基質がアミノ酸の所望の配列の直ぐ隣 りの部位でタンパク質またはポリペプチドの切断を特異的に生じるこれらの酵素 によるタンパク質または長いポリペプチドの消化。
(b)化学的手段によるタンパク質またはポリペプチドの切断、アミノ酸間の特 別な結合は、特定の試薬との反応により切断し得る。その例は、下記のものを含 む、メチオニンを伴なう結合は臭化シアンにより切断され;アスパラギニルグリ シン結合はヒドロキシルアミンにより切断され;二つのシスティン残基間のジス ルフィド結合は、例えばジチオスレイトールによる還元により切断される。
(c)タンパク質加水分解変化と化学変化の組合せ、勿論、上記のように、合成 ポリペプチドをコー ドするDNAの小部分をクローン化して単細胞宿主による ペプチドの生産をもたらすことがまた可能であるべきである。
生物学的に、または合成的に生産されたタンパク質及び一旦生産されたポリペプ チドは、ゲル濾過、イオン交換または高速液体クロマトグラフィー、またはその 他の好適な手段により精製し得る。
ポリペプチドの化学合成は、下記の刊行物に記載されている。
メリフィールド(Merrifield) ら、 J、 Am、 Chew、  Soc、85巻、2149〜2156頁(1963)iケント(Ken t)ら 、“5yn−thetic Peptides in Biology and  Medicine ” 、29ff、、アリタロ(Alitalo) ら編集 、(Elsevier 5cience Publishers 19 B 5 年);ハウグ(Haug)、 AB L、40〜47頁(1987年、1月/2 月);アントリニーズ(Andrews)+ Nature 319巻、429 〜430頁(1月30日、1986年);ケント、”BiomedicalPo lysers’、213〜242頁、ゴールドバーブ(Goldberg)ら編 集、(Academic Press 1980年);ミンチル(Mi tch el 1)ら、J。
Org、 Chew、 43 t’、2845〜2852頁(1978年);タ ム(Tag) ら、 Tet、 Letters、、 4033〜4036頁( 1979年);モジュソ゛フ(Mojsov)ら、 J、 Org、 Chew 、45’L 555〜560頁(1980年);タムら、Tet Letter s、2851〜2854頁(1981年);及びゲントら、” Proceed ing of the IVInternational Symposium  on Methods of Protein 5equenceAnaly sjs (タンパク質配列分析の方法に関する第4回国際シンポジウムの会報)  ” (Brookhaven Press 1981年)。
上記の刊行物に記載された“メリフィールド固相操作”は、カルボキシル末端ア ミノ酸からアミノ末端アミノ酸までのし一アミノ酸の適当な配列をつくるのに使 用し得る。樹脂のクロロメチル基、ベンズヒドリルアミン基、またはその他の反 応基への化学結合により適当な樹脂に付着された適当なカルボキシル末端アミノ 酸から出発して、アミノ酸が夫々に関して下記の操作を用いて一つずつ付加され る。
(a)ペプチジル樹脂が塩化メチレンで洗浄される;(b)その樹脂が塩化メチ レン中の5%(V/V)のジイソプロピルエチルアミン(またはその他のヒンダ ード塩基)と室温で10分間混合することにより中和される;(c)その樹脂が 塩化メチレンで洗浄される;(d)生長するペプチド鎖のモル量の6倍に等しい 量のアミノ酸が、それを半分のモル数のカルボジイミド、例えばジシクロへキシ ルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミドと0℃で10分間合わせるこ とにより活性化されてアミノ酸の対称酸無水物を生成する。使用されるアミノ酸 は、ベンジルエステル(アスパラギン酸及びグルタル酸)、ベンジルエーテル( セリン、スレオニン、システィン、チロシン)、ベンジルオキシカルボニル基( リシン)またはペプチド合成に普通使用されるその他の保護基で保護された側鎖 を有するN−α−ブチルオキシカルボニル誘導体として最初に与えられるべきで ある;(e)活性化されたアミノ酸が室温で2時間にわたってペプチジル樹脂と 反応させられて、成長するペプチド鎖の末端への新しいアミノ酸の付加を生じる ; (f)その樹脂が塩化メチレンで洗浄される:(g) N−α−(ブチルオキシ カルボニル)基が塩化メチレン中の30%(V/V)のトリフルオロ酢酸と室温 で30分間反応させることにより直前に付加されたアミノ酸から除去される;( h)その樹脂が塩化メチレンで洗浄される;(i)必要とされるペプチド配列が つくられるまで工程a w hが繰返される0次いで、10%(V/V)のアニ ソールを含む無水のフン化水素酸と反応させることにより、ペプチドが樹脂から 除去され、同時に側鎖保護基が除去される。続いて、ペプチドはゲル濾過、イオ ン交換、または高速液体クロマトグラフィー、またはその他の適当な手段により 精製し得る。
化学合成は固相樹脂を使用しないで行なうことができ、その場合、合成反応は完 全に溶液中で行なわれる0反応、及び最終生成物は、特別なことがない限り実質 的に同じである。
化学的ペプチド合成の技術は、自動ペプチド合成装置を使用すること、市販の保 護されたアミノ酸を使用することを含む、このような合成装置は、例えば、バイ オサーチ(Biosearch) (SanRafael、 CA)型式950 0及び9600、アプライド・バイオシステム・インコーポレーシツン(App lied Biosystems Inc、)(Fos−ter C1ty、  CA)型式4301及びミリゲン(MilliGen) (ミリポア社の一部門 )型式9050を含む。更に、デュボンズ・ランプ(Dupont’s Ra■ p) (高速自動化多重ペプチド合成)を使用して約25までのポリペプチドを 一度に手動で合成し得る。
本発明の合成ポリペプチドは、gP75の一つ以上のエピトープを含むことが好 ましい、エピトープ(これは約3〜約11個のアミノ酸、更に通常約5〜約11 個のアミノ酸であり得る)を形成するアミノ酸配列をその両側面にある少なくと も三つのアミノ酸に結合することによりこのようなポリペプチドを合成すること が可能である0両側面の三つのアミノ酸は天然のgp75配列中のものと同じア ミノ酸であってもよく、またその他のアミノ酸であってもよい。
鉦コ」ゴ列り生 本発明の組換体、合成もしくは天然のgp7sタンパク質及びポリペプチドは、 診断アッセイだけでなく、gp7sタンパク質/ポリペプチドのアフィニティ精 製及び治療上の使用に関して用途を有する。背景に上記されたように、C−er bB −2の抗体は、試験管内及び生体内で腫瘍増殖を抑制することが示された 〔ドレビンらの上記の文献(1985年)を参照のこと〕。
ワクチン 本発明のgp75タンパクおよびポリペプチドが腫瘍性疾患に対して防御免疫を 誘発でき、かつ腫瘍形成活性に対する抑制効果をもつワクチンに配合し得ること は容易に理解されよう。ポリペプチドは単量体または多量体形状で、gp75の 1種以上のエピトープに対応する1種以上のアミノ酸を含むように、組換え手法 であるいは生物学的に合成または調製することができる。次いで、これらのポリ ペプチドを、gp75に対する防御免疫性を誘起することのできるワクチンに配 合できる。かかるポリペプチドの抗原性を高める方法は多量体構造への組込み、 免疫原性の高いタンパクキャリヤ、例えばキーホールリンブレットヘモシアニン (K L H)、またはジフテリア毒素などへの結合、およびアジュバントまた は任意の他の免疫応答のエンハンサとの組合せでの投与などを包含する。
更に、gp75タンパク/ポリペプチドに対する抗体の抗イデオタイブ抗体もワ クチンとして有用であり同様に処方し得ることも理解されよう。
単量体または多量体形状のいずれかのgp75のエピトープに対応するアミノ酸 配列を、化学的合成手段により、あるいは遺伝的に修飾された微生物またはその 培養物を包含する生物起源から精製することにより得ることができる。〔シーナ ー(Lerner)、“シンセティックバクシンズ(Synthetic Va ccines)” 、Sci、 At、1983゜248 (2)、pp、66 −74参照〕。このポリペプチドは、例えば融合タンパクとして合成される場合 における如く、アミノ酸配列中で他のタンパクのフラグメントを含む他のポリペ プチドと結合するか、あるいは合成または天然起源の他の抗原性または非−抗原 性のポリペプチドに結合することができる。
“gp75のエピトープに対応する”なる用語は以下のような実際上の可能性を 含むものと理解される。即ち、いくつかの例においては、天然にみられるタンパ クおよびポリペプチドのアミノ酸配列の変動は抗原性であり得、かつ腫瘍性疾患 に対する防御免疫および/または抗−腫瘍形成効果を与え得るという可能性を包 含する。起こり得る配列変動はアミノ酸の置換、伸長、欠落、端部切除(tru ncations)、挿入(interpolation)およびこれらの組合 せを含むが、これに制限されない。このような変更は、これらの変更を含むタン パクまたはポリペプチドが免疫原性であり、しかもこのようなポリペプチドまた はタンパクが誘発する抗体が十分に天然に産するgp75タンパクおよびポリペ プチドと交叉反応して、ワクチンとして投与された場合に防御免疫性および/ま たは抗−腫瘍形成活性を与えるとすれば、本発明の意図する範囲内に含まれる。
このようなワクチン組成物は生理的に許容される媒体と組合せられ、該媒体とし ては免疫学的に許容される希釈剤および担体並びに一般的に使用されているアジ ユバント、例えばフロイント完全アジュバント、サポニン、ミョーバンなどが挙 げられる。投与はgp75タンパクまたはポリペプチドの免疫学的に有効量、好 ましくはレシピエンドの体重1kg当たり免疫学的に活性なgp75タンパクお よび/またはポリペプチド0.O1〜1O10μgなる単位投薬量を与えるよう な量で行われる。全予防投薬量は抗原0.1〜約100μgの範囲内であり得る 。
投与経路、抗原投与量、注入の回数および頻度は、当業者が最適化し得る範囲内 の事項である。
gp75タンパクおよびポリペプチドの治療での使用本発明のgp75タンパク およびポリペプチドは、更に単独でもしくは化学療法薬と組合せて腫瘍性疾患の 治療において使用できる。C−erbB −2の外部ドメインが、完全な(in tact)分子として、体液中に注入されたという事実はそれ自体治療上の役に 立つ。
細胞に付着しない過剰のgp75は、重重の項で既に述べたように〔スミス(S +oi th)等、上記文献(1987))、CD4レセプタおよびHIV−1 のgp120エンベロープタンパクに類似する様式で、C−erbB −2に対 する推定リガンドのオンコジーンの細胞表面レセプタへの結合と競合し、かつこ れを妨害する可能性がある。gp75タンパクおよびポリペプチドの治療上の効 果を説明するためのもう一つの機序は、腫瘍形成を容易にするC −erbB− 2表現細胞間のレセプタ/レセプタ相互作用を阻害もしくは破壊することであり 得る。
このような治療法は、患者にC−erbB −2外部ドメイン物質、そのフラグ メントあるいはその配列の一部に由来するペプチドを投与することを含む、gp 75タンパク/ポリペプチドの高い循環濃度は、上述の如く、腫瘍の成長を減衰 もしくは排除することを期待できた。このgp75タンパク/ポリペプチドは生 理的に許容される、非毒性の液状ビヒクルに分散させ、治療上有効な量で投与で きる。投与経路および投与量は上記の二久土ヱの項で述べたのと同様である。
定−葺 用語“gp75”とは、ここでは分子量約185キロダルトン(kd)の糖タン パク(gp185)即ちC−erbB −2の外部ドメインを構成する、分子量 約75kdの糖タンパクを意味するものとする。用語“gp7s”は正確には第 16図に示されたそのヌクレオチドおよびアミノ酸配列により定義され、gp7 5外部ドメインは大体アミノ酸番号22(セリン;5et−22)からほぼアミ ノ酸番号653(セリン;5er−653)までの領域(第16図においてこれ らアミノ酸はその上部の黒丸でマークされている)を含み、これに対応するヌク レオチド配列をもつ、このアミノ酸配列はgp75のグリコジル化されていない バージラン(version)を表し、およその分子量69kdを有するものと 思われる〔クッセンズ(Coussens)等の上記文献〕、用語″gp75″ に含まれるものとしては、タンパク生成物の分子量に影響する種々の度合のグリ コジル化をもつ酵母および高等真核生物による組換え技術により生成される糖タ ンパクであり、例えば少量のgP90は、以下の実施例1で示されるように、安 定に形質転換されたgp7s−表現CIO細胞中で生成された。
“完全gp 75 (intact gp 75 )なる表現は細胞表面に発現 されたg975外部ドメインを意味するものとしてここでは定義する。
従って、この完全gp75は依然として膜内外領域を介して該細胞に付着してい る。
“ポリペプチド”とはペプチド結合によって共有結合的に結合したアミノ酸の鎖 であり、かつここでは50以下のアミノ酸を含むものと考える。“タンパク0と は、ここでは50以上のアミノ酸を含むポリペプチドであると定義する。
“gp75タンパクおよびポリペプチド゛なる表現は、ここでは、第16図に示 したような1p75外部ドメインDNA配列(はぼ−5et−22乃至はぼ5e t−653をコードするヌクレオチド)により、あるいはigp75DNA配列 のフラグメントによってコードされるタンパクおよびポリペプチドを意味するも のと定義する。
“gp75タンパクおよびポリペプチド”なる表現は、該“gp7sタンパクお よびポリペプチド”と実質的に同一のアミノ酸配列および実質的に同一の生物学 的活性を有するタンパクおよびポリペプチドを包含するものと解釈すべきである 。
遺伝子コードの縮重のために、即ち1種以上のコドンが1種のアミノ酸をコード する〔例え、ば、コドンTTA%TTGSCTT。
CTC,CTAおよびCTGは夫々アミノ酸のロイシン(L)をコードする〕こ とから、一つのコドンが他のコドンで置換されている第16図のヌクレオチド配 列の変更は、本発明によれば実質的に等価なタンパクまたはポリペプチドを生成 するものと理解される。gp75に対するヌクレオチド配列のこのようなすべて の変更は、本発明の範囲内にはいる。
更に、第16図のgp75DNA配列は天然に生ずるヌクレオチド配列の正確な 構造のみを示していることを理解すべきである。
僅かに修飾されたヌクレオチド配列が血清学的に類似の活性をもつ、免疫原性の および/または抗原性のタンパクおよびポリペプチドをコードすることが見出さ れ、もしくはこれらをコードすべく当分野で公知の技術によって修飾し得ること が予想され、このようなヌクレオチド配列並びにタンパク/ポリペプチドは本発 明の目的にとって等価であると考えられる。同等のコドンをもつDNAは本発明 の範囲内にあり、例えば該gp75DNA配列に相同もしくは実質的に相同なタ ンパク/ポリペプチドをコードする合成りNA配列およびgp75タンパク/ポ リペプチドをコードする配列とハイブリッド化されたDNA配列並びに遺伝子コ ードの縮重がなければigp75配列にハイブリッド化されるであろうこれらの 配列が含まれる。更に、ここでいう8p75配列に相補的なりNA配列も本発明 の範囲内にある。ここで示したようなりNA配列の上記の如き修飾並びに変更は 、gp7s配列またはそのタンパクと実質上同一である配列を与えるものと考え られる。
典型的には、このような関連ヌクレオチド配列は、実質的に相同の定義にはいる ものと実質的に同一である。
更に、gp75のアミノ酸配列は遺伝子技術により修飾し得ることを理解するで あろう、1種以上のアミノ酸を削除もしくは置換することができる。このような アミノ酸の変更は、特にこの変更がポリペプチドのエピトープ外の領域における ものである場合には、タンパクまたはポリペプチドの血清学的、抗原性および/ または免疫原性活性に何等検知し得る変化を生じ得ない、生成するタンパクまた はポリペプチドは実質的に同一のアミノ酸配列および実質的に同一の生物学的活 性を有し、かつ本発明の範囲内にある。
好ましくは、igp75タンパク/ポリペプチドが化学療法薬と共に投与された 場合には、該薬品はアルキル化剤である。この方法にとって好ましい化学療法薬 はシスブチチン、カルポプラチンおよびメツアラン(mepha lan )で ある。
略語 本明細書では以下のような略語を使用する。
ATCC:アメリカンティラスカルチャーコレクション(American T fssue Cu1ture Co11ection)BCA :ビシンコニン 酸(bicinchoninic acid)BSA :牛血清アルブミン CHO:チャイニーズハムスター卵巣 DAB ニジアミノベンジン4塩酸塩 DHFRニジヒドロフオレートリダクターゼDMBM :ドゥルベコ改良イーグ ル培地(Dulbecco modifiedEagle medium) EDTA :エチレンジアミンテトラ酢酸BGF :表皮増殖因子 EGFr :表皮増殖因子レセプタ 8GTA :エチレングリコールビス(β−アミノエチルエーテル)−N、 N 、 N’ 、 N’−テトラ酢酸BLISA :酵素標識イムノソーベントアッ セイFAC3:フルオレセント活性化細胞選別(f 1uorescentac tivateed cell sorting)FBS :仔牛血清 FITC:フルオレセインイソチオシアネートHAT :ハイポキサンチンアミ ノプテリンチミジンHBSS :ハンクス液 HBPES: 4− (2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタン−スル ホン酸 HPLC:高圧液体クロマトグラフ HRP :セイヨウワサビベルオキシダーゼIRM^ :イムノラジオメトリッ クアッセイ (immunoradios+etricassay) MEM :最小必須培地 NTT : 3− (4,5−ジメチルチアゾイル−2−イル)−2゜5−ジフ ェニルテトラゾリウムプロミドMTX :メトトレキセート NH3:N−ヒドロキシサクシンイミドPBS ニリン酸緩衝塩水 PEG :ポリエチレングリコール PMSF :フェニルメチルスルホニルフルオライドPNPP : p−ニトロ フェニルホスフェートRIA ニラジオイムノアッセイ RPMI nロスウェルバークメモリアルインスティチュート(Roswell  Park Mes+orial In5titute) 1640培地R↑  :室温 SDSニドデシル硫酸ナトリウム 5O3−PAGE ニドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳 動 Tab−MAb:モノクローナル抗体 TCA:)リクロロ酢酸 TMB :テトラメチルベンジジン TRl5 二)リス(ヒドロキシメチル)アミノメタンあるい番よアミノ−2− ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオールセルライン 以下のセルラインを、以下に記載する実験で使用した。
5KBR3:ヒト乳癌セルライン、転移胸膜滲出液として得られ、ATCCカタ ログNo、HTB30として得た。
5KOV3 :ヒト卵巣癌セルライン。転移腹水滲出液として得られ、ATCC から得た。カタログNO,HTB77゜MCF7 :ヒト胸腺癌セルライン(胸 膜滲出液由来)。ATCCから得た。カタログ!!1HTB22゜MDA361  :脳への転移腫瘍由来のヒト乳癌セルライン。ATCCから得た。カタログ1 bHTB27゜ MDA435 :転移胸膜滲出液由来のヒト乳癌セルライン。ATCCから得ら れる。カタログThHT8129゜MDA468 :転移胸膜滲出液由来で増幅 されたEGFrを含む乳癌セルライン。ATCCから得た。カタログThHTB 132゜NIH3T3 :S、アーロンソン(Aaronson)(NIB)か ら得た二十日ネズミ繊維芽細胞セルライン(Science、1987.237 .p、178)。
NIH3T3t : C−erbB −2オンコジーンと共に移入された二十日 ネズミ繊維芽細胞セルライン。S、アーロンソン(NI旧から入手した(Sci ence、1987. 237. p、178)。
HBLloo :この比較的正常なヒトミルク由来の乳癌セルラインは5V−4 0で不死化されており、ATCCから得た。
カタログ患HTB 124゜ CO37:5V−40形質転換アフリカ産グリーンモンキー細胞。
ATCCから入手した。カタログ丸CRL l 6510CHO−(dxbll  ):チャイニーズハムスター卵巣細胞。UCSFセルカルチャーファシリティ (Cell culture facility)かここに記載する実験におけ る、指定したセルラインの増殖のために以下の増殖培地を使用した。
5KBR3,:これらの細胞は最小必須培地(MEM) (ギブコバイオロMD A468. ジカルズ社(Gibco Biologicals Inc、)+ N、Y、 ) 、10%MDA435 の熱失活させた仔牛血清、0.29μg /μiのし一グルタミン中で培養した。
5KOV3 :細胞は、イスコブズ改良ダルベフコ培地(Iscove’sMo dified Dulbecco’s Medium (IMDM) 、10% 熱失活仔牛血清、0.29μg/μZL−グルタミン中で培養した。
MDA361 :細胞は、RPM11640.10%熱失活仔牛血清、1μg/ μl牛膵臓インシュリン、0.29μg/μlL−グルタミン中で培養した。
HBLloo :細胞はマツコイ(McCoys) 5 A培地、10%熱失活 仔牛血清、0.29μg/μjL−グルタミン中で培養した。
CO57:細胞は、lO%仔牛血清(ギブコ)、100μMのし一グルタミン、 100単位/ w lのペニシリンおよび100μg/μlのストレプトマイシ ンを補充したダルベツコ改良イーグル培地(DMEM)中に定常的に保持した。
CHO−(dxbll) :細胞は10%FBS、L−グルタミンおよび抗生物 質を補充したα−MEM中に維持した。
NIH3T3 :これら細胞はDMEM+4%FBS、2mMグルタミンN[3 τ3t 中に維持した。
CF7 叉−畝 以下の文献は本明細書中で、著名または編者および年号で言及した参照文献であ る。
アラステル(Ausutel)等(編)、カレントブロトコールズ(Curr− ent Protocols)、in Mo1. Bias、、 vol、2.  (ウィリーインクサイエンス(Willey Interscience)、  1988 )。
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79−84 (CSH出版、1987)・ スラモン(Slamon)等、″ヒ ト乳癌におけるHER−2/neuブロトーオンコジーヌの研究(Studie s of the HE R−2/neu proto−oncogene i n human breast cancer)″、癌細胞7/ヒト癌の分子論 的診断(Cancer Ce1l 7 /Mo1ecular Diagno− stics of Human Cancer)、pp、 371−384 、  (CSH,NY、 1989)・ トービン(Towbjn)等、PNAS、 l 979. 7 B、 p、4350・ シラー&スミス(Zoller a nd Sm1th)、 Methods Bnzymol、。
1987、±54.9.329 以下の方法を下記実施例において使用した。
タンパク分析 4%アクリルアミド濃縮用ゲルと、10%解像ゲル(resolvinggel ) (両者共に0.2%SDSを含む)を使用して、ラエムリ(Lae−mml i) [Nature、1970. 227. pp、680−685;この論 文を本発明の参考文献とする]により記載されたように、5DS−PAGEによ りタンパクを分析した。サンプルを50μlのサンプルバッフy(63mMのト リス(TRI S) 、 pH6,8,10%のグリセロール、5%の2−メル カプトエタノール、および2.3%の5DS)中に適用し、20mAなる定電流 条件で4時間電気泳動させた。タンパクの分子量は既知の分子量をもつ標準タン パクに対する各タンパクの易動度から評価した。タンパクの濃度はクーマシー青 色色素−結合アッセイ(バイオラドラボラトリーズ(Bio−Rad Labo ratories)、リッチモンドCA)を利用して測定した。
ウェスタンプロット 適当な抗体によって同定される抗原を特徴付けするために、トービン(Towb in)等(Proc、 Natl、 Acad、 Sci、、 USA 、19 79 。
工6.pp、4350−4354 ;この論文を本発明の参考文献とする)によ り記載されたようなウェスタンプロット法の改良法を利用したが、ここではタン パクは5DS−PAGEゲルからニトロセルロースフィルタに移され、かつ適当 なモノクローナル抗体で同定された。ニトロセルロースフィルタに移した後、過 剰なタンパク結合サイトを、3%BSA含有PBS中に該フィルタを浸漬するこ とにより遮断した。1%のBSAおよび1〜2X10’カウント/分(cpm) のヨウ素化抗体を含む30μlのPBS中で該シートを1時間インキュベートす ることによりこの抗原を配置させた。次いで、このフィルタを洗浄し、乾燥し、 かつオートラジオグラフィーに付した。(この手順により100ピコグラム(p g)程度までのタンパクを検出することができる)。
抗体の調製 ポリクローナル抗体=92の調製 ニュージランド白兎を、C−erbB −2タンパクの81%のN−末端に該当 する旦、三旦組換え抗原50〜200μgで免疫した。初期免疫はフロイント完 全抗原にI : l (v/v)の割合で乳化した該抗原からなっており、これ は2箇所の皮下部分に注射された。後の追加免疫は不完全アジュバントに乳化し た該抗原で2度に渡り2適間隔で行った。これら動物の耳静脈から2週毎に採血 し、gp185表現細胞溶解物に対しウェスタンプロット法で、(以下に述べる )ELISAを基に細胞に対する反応性により、放射性標識した細胞溶解物から のgp185タンパクの免疫沈降により、および放射性標識したA431細胞溶 解物からのgp17Gタンパクの免疫沈降により該血清をアッセイした。これら の血清は2度の追加免疫後のウェスタンプロット法によりgp185との強い反 応性をもつことが明らかとなりおよびEGFレセプタタンパクとの交叉反応性を 示すことが立証された。
ポリクローナル抗体:9.2の調製 C−erbB −2タンパクのC−末端における14アミノ酸からなるペプチド に対する兎ポリクローナル抗血清を作成した。上述と同様の免疫化を利用した。
この抗血清はC−erbB −2タンパクを発現する細胞の膜処方物から約18 5kdのタンパクを特異的に沈殿させる。これは該EGFレセプタと交叉反応し ない。
モノクローナルC−erbB −2抗体の調製C−erbB −2オンコジーン 、NIH3T3t (親切にもDr、 S。
アーロンソン(N I H)により提供された)を移入した2×10e〜IXI  O’ NIH3T3細胞〔ディフィオレ(Di Fiore)等。
5ciene、1987,237.Dp、178−182)または完全フロイン ドアジュバント中に1 : 1 (v/v)の割合で乳化した同数の5KBR3 細胞のいずれかで、腹腔内および皮下経路でBa1b/Cマウスを免疫した。こ れらの動物を、不完全アジュバントに乳化した細胞で2〜4週毎に追加免疫した 。2週毎に血清を集め、(以下に述べる)ELISAアッセイで、ホルマリンで 固定したNIH3T3またはNIH3T3 を細胞に対する反応性につきテスト した。正の力価を示す動物を細胞のPBS溶液で腹腔内または静脈内経路で追加 免疫し、細胞融合のために4日後に動物を殺した。牌細胞を、ケーラー及ミルシ ュタイン(KHhler and Milste−in)(Nature、19 75. 256. pp、495−497)の手順に記載されたようにPEG4 000を用いて、l:l〜7.5:1の比率でP3−X63Ag 8.653  ミエローマ細胞と融合させた。
融合細胞を緩かに洗浄し、RPMI中で1〜4×lO“細胞/μlの密度で96 −ウェルをもつプレートに塗布した。融合の24時間後にウェルをHAT培地で 満たし、次いで3日毎に2〜3週間に亘りこの操作を続けた。形成コロニーが肉 眼でみえるようになる10〜14日後に、培養上澄をELISAアッセイにおけ る反応性についてテストした。良好な成長を示したクローンを24ウエルを備え たプレートに展開し、7〜10日後に再度スクリーニングした。次いで正のウェ ルを、流動選別解析(flow sortinganalysis)により生き たNIH3T3およびNIH3T3 を細胞に対する外部ドメイン反応性につき アッセイした。ELI SAアッセイおよび流動選別解析両方に対して正である ハイブリドーマ(親ハイブリドーマという)を、限界希釈クローニングまたは表 面免疫グロブリン表現の流動選別解析に基いた牌臓支持細胞を含む96−ウェル を備えたプレートへの単一細胞付着によりクローニングした。成長がみられたウ ェルをEL I SAで再度テストし、更に1〜3回再クローニング処理した。
ハイブリドーマクローンからの上澄を、イソタイプおよびサブイソタイプ、流動 選別解析によるNIH3T3 を上での表面発現gp185に対する反応性、お よび移入細胞からの標識gp185プロティンの免疫沈降につきテストした。正 のハイブリドーマを育生し、ブリスタンで感作したBa1b/cマウス、Ba1 b/ cヌードマウスまたはIRCFIマウス中に腹水生産のために注入した。
腹水をベーカーボンド(Bakerbond) A B xカラム上でのHPL Cで精製し、精製されたモノクローナル抗体(TA b #という)をPBSに 対して透析し、−20℃にて保存した。全精製抗体を放射状免疫拡散法によるイ ソタイプおよびサブイソタイプにつき(15%未満の汚染イソタイプ)、流動選 別解析による、gp1g5表現セルラインの細胞表面染色性につき、移入または 非移入NIH3T3細胞に対するELI SAアッセイ、標識C−erbB−2 発現セルラインからのgp185の放射性免疫沈降、放射性標識されたA−43 1細胞から放射性標識された170KDタンパクが沈殿しなかったことによる密 接に関連したEGFレセプタタンパクとの交叉反応性の欠如につきテストし、か つ5DS−PAGEおよびゲルデンシトメトリーによる解析を行った(全精製タ ンパクは90%以上免疫グロブリンである)。すべてのモノクローナル抗体は、 ウェスタンプロット法によるgp185タンパクの認識を示さなかった。今日ま でに発展したMAbsおよびその反応性の概要を第1表に総める。A29はモノ クローナル抗体、T A B 250−254に対する親ハイブリドーマである 。初期のいくつかの実験においては、表に示したように、A29ハイブリドーマ からの上澄を使用した。
流動選別解析 N I H3T 3およびNIH3T3t (あるいは他のC−erbB−2表 現セルライン)細胞を、DMEM+4%FBS中で80%の集密度で育生した。
細胞をパックスベルセン(Puck’s Versene)で収穫し、2度冷F ACSバッファー(HBSS(フェノールレッドを含まない)、2%FBS、0 .2%ナトリウムアジド、10mM HEPES)で洗浄した。細胞を12X7 5mmのガラス試験管当たり0.5〜1.0XlO’細胞なる密度で分配しく細 胞は90%以上生存性でなければならない)、ペレット化し、上澄を除去した。
これらの試験管を氷上に置き、試験管1本当たり100μlの上澄または精製抗 体を加えた。各抗体または上澄をNIH3T3細胞並びにNIH3T3を細胞両 方に対してテストした。
この抗体を氷上で1時間該細胞と共にインキュベートした。細胞を冷FACSバ ッファーで2度洗浄し、iooμlのF I TC−複合山羊抗一マウス二次抗 体を添加した。氷上に1時間放置した後、該細胞を2度FACSバッファーで洗 浄し、10%中性緩衝ホルマリンで再懸濁して、500μ!とした。この再懸濁 した細胞はホイルで包んで4℃にて3日まで保存できる。この標識細胞をクール タ(Coulter)E P I CS 541流動選別機で分析し、平均ピー クチャンネル蛍光を5000細胞につき測定した。NIH3T3を細胞に対する 反応性の平均ピークを、NIH3T3細胞に対する反応性の平均ピークと比較し た。gp185の外部ドメインタンパクと反応する抗体について、該ピークは非 重複性であった。
抗体アッセイ ポリスチレンプレート(96−ウェル)を、PBSで希釈したC −erbB  −2表現細胞からの溶解物1100nを被覆した。この溶解物は、2〜3μlの 冷溶解バッフy (0,15M NaCl!、0.1%トライトン(Trito n) X −100、0,1%デオキシコレート、0、1%SDS、10mM) リス(Tris)、pH7,4,1mMPMsF)を2X10’〜lXl0’細 胞に加え、氷上で15分間インキュベートすることにより調製した。溶解物を1 0.000gにて20〜30分間遠心処理し、上澄をタンパクについてアッセイ し、分割し、−20℃で保存した。溶解物を加えたプレート(競合プレートとい う)を、室温にて一夜インキユベートし、次いでPBSで洗浄した。もう一つの 96−ウェルプレート(インキュベーションプレート)を1%BSA (PBS 溶液)で室温にて1時間遮断したく100μm/ウェル)。これらのプレートを 洗浄し、抗原(gp75表現CHO細胞からの上澄、即ちマウス血清または細胞 溶解処方物)を該ウェル中にて5 ng/μlとなるようにTAb251と混合 し、該プレートを室温にて2〜4時間インキュベートした。該競合プレートを同 様に1%BSA/PBSで遮断し、洗浄し、100μノの該インキュベーション 混合物を、該インキュベーションプレートから該競合プレートに移し、室温にて 1時間インキュベートした。次いで、これらのプレートをPBSlo、05%ツ イーン(Tween)20で洗浄し、ビオチン処理した(biotinylat ed)山羊抗−マウスIgG抗体をl:400なる希釈率(V/ V )でウェ ル当たり100μl添加した。これらのプレートを室温にて30分間インキュベ ートし、洗浄し、100piのストレパビジン(Strepavidin) − HRPコンジュゲートを1:8000なる希釈率(V/V )で加えた。更に室 温にて30分間インキュベートした後、上記の如くアッシュ工程(ash 5t ep)を行い、TMB基質を100μl/ウエルで加えた。この基質は、5μl のTMB母液(lμg/μlの3.3’、5.5’−テトラメチルベンジジンの メタノール溶液)と5μlのシトレートバッファー、pH4,5および4μ!0 30%過酸化水素と混合することにより、使用の直前に調製した。室温にて暗所 で15分間インキュベートした後、吸光度を45on−にて測定した。PBSと 共に予めインキュベートしたTAb251を不競合コントロールとして使用して 、溶解物で被覆した競合プレートに対する最大結合量をめた。
EL I SAアフセイ ポリスチレンの96−ウェルプレートを、100μl/ウエルの牛コラーゲン( 1μg/μj滅菌PBS溶液)と共に37℃にて2時間前処理した。NIH3T 3またはNIH3T3を細胞をDMEM+4%PBS中で80%集密度で育生し 、温パックスベルセンで収穫し、洗浄し、予備処理した、かつ洗浄したコラーゲ ンプレート内で37℃にて一夜lXl0”細胞/μl、100μl/ウエルにて 塗布した。プレートを穏やかに洗浄し、100μlの10%中性緩衝ホルマリン で1時間処理した。プレートを再度PBSで洗浄し、1%BSA/PBSで37 ℃にて1時間遮断した0次いで、サンプルの上澄または抗体希釈物を、100μ l/ウエルで、該被覆し、遮断し、かつ洗浄したプレートに加え、該プレートを 37℃にて2時間インキュベートした。更にPBS洗浄工程を経た後、t:so oなる希釈率のアルカリンホスファターゼ−複合山羊抗−マウスIgG Fc− 特異的二次抗体を加え、プレートを37℃にて1時間インキュベートした。最後 のPBS洗浄後、バイオラド(BioRad)基質(PNPP+ジェタノールア ミン)を加え、室温にて10〜15分間インキュベートした後、吸光度を405 0禦で測定した。
イムノペルオキシ −ゼ 使用したイムノペルオキシダーゼ染色法は、ヒユー(Heu)等のアビジン−ビ オチンイムノベルオキシダーゼ法(J、 Histochem。
Cytochem、 、1981. 29. pp、577−580)およびホ ランーハンド(Horan−Hand )等(Cancer Res、、 l  983 、土3.pp。
728−735)に記載の方法の改良法であった。これら文献を本発明の参考文 献とする。
以下の実施例は本発明の十分な理解を助け、かつ例示のみの目的で与えられる。
これらはいかなる意味においても本発明を何等限定するものではない。
実施例1 (CHO細胞におけるC −erbB −2の発現)(C−erbB −2ベク ターの構築)推定上のC−erbB −またんばく質の細胞外ドメインをコード するC −erbB−2cDNAの2.OkbフラグメントをNcolおよびA atI[を用いオカヤマ・バーブクローニングベクターpSV7186(ファル マシア社から市販、cat #27−4948−01)から切り出し、T4DN Aポリメラーゼで平滑末端化した後EcoRIリンカ−(NEバイオラプス、c at#1078)とライゲーションした。このC−erbB−2cDNAはり、 スラモン(Slamon) (U CL A)によって、胸にアデノカルシノー マを持つ女性の患者から始めて単離された(C−erbB −2の完全なヌクレ オチド配列は第16図参照)。EcoR4リンカ−結合の部分C−erbB−2 cDNAをEcoRI消化したpFR400のSV40に基づく誘導体であるp FR3V (ホーウィック(Horwich)等、1985)にサブクローン化 した。pFR8Vを構築するためにpKsVlO(ファルマシア社から市販、c at # 27−4926−〇l)から2.6kbのPvuII/Hpalフラ グメントを単離し、平滑末端化後PvuII消化したpFR400にクローン化 した。
pKSV−10のヌクレオチド5107番に位置するBglII部位を予め部位 特異的突然変異誘発(シラー(Zoller)およびスミス(Smith)、  1987 )でEcoRI部位とし、最終構築物pFR8V中のユニークなRI クローニング部位とする。またこのベクターは優性な選択可能マーカーDHFR を含んでおり、それをgp75C−erbB −2誘導体の増巾に使用した。p FR8V−C−erbB −2secと命名した最終構築物(第3図)を大腸菌 MCl061株にトランスホームし、そのプラスミドDNAをマニアチス(Ma niatis)等(1982)の方法で単離した。
(pFR8V−C−erbB−2secのトランスフェクション)このプラスミ ドの発現をC087細胞およびリン酸カルシウム(CaPO4) トランスフェ クション法(グラハム(Graham)およびヴアンデルエブ(van der  Eb) 1973 )を用いてモニターした。トランスフェクションの24時 間前細胞を100mm組織培養皿上l:10に分けた(約30〜50%集密度)  0.49μm2XHeBS中の20Mg(10μm)のプラスミド構築物に0 ,5μlの0.25M CaCl!tをゆっくり加え(オースベル(Ausub el)等線、1988参照)10秒間ポルテックスした後20〜30分間室温に 放置し、DNAを沈殿化させた。それからこの沈殿をC087細胞の皿に加え、 その細胞/沈殿混合物を37℃、5%CO7条件下15時間インキュベーション した。リン酸緩衝液(ギブコ)で細胞から沈殿を洗い落とし、完全生育培地(D MEM)中でインキュベーションしてからDNAの導入後48時間までC−er bB −2の発現を検定した。
CaPO4)ランスフエクション法を用いることによりCHO細胞で安定したp  FR3V−C−erbB −2secの発現が得られた(上述)、DNA沈殿 は20μgのプラスミドDNAおよび4枚のCHO細胞の100m−ディンシュ を用い上述の方法で調製した。プラスミドの導入後72時間、各トランスフェク ト化100w■ディツシュを1:20に分け、10%の透析化ウシ胎児血清およ び20mM MTXを含むa−MEM(ヌクレオシドおよびヌクレオチドなし) 中18日間培養した0段階的増巾を開始し、細胞を6日毎ニ濃度を増やしたMT X (100nM、2.5mM、12.5wMおよび50mM)に曝した。MT X中21日間の増殖後限界希釈によりMTX耐性集団をクローン化した。これら の集団の1つに由来する106個の細胞を以下のように増殖培地(上述)で希釈 した:2X1:100、ついで2X1 : 10で希釈し96六マイクロプレー ト(コスタ−製)のウェル当りおよそl細胞とする。
この細胞を50mMMTX中に維持しながら3週間に渡り、24穴および6六マ イクロプレートついで60+−ディツシュへと連続的に拡げていった。それから 放射能免疫沈殿法、免疫蛍光法、およびウェスタンプロット法を用いMTX耐性 クローンのgp75発現を検定した。
(免疫蛍光法) 抗−C−erbB−2TAb 252またはその親ハイプリドーマA29の上清 を用い、gp75の細胞内存在部分を検出した(上述の該MAbの調製注参照) 。PBS15mM EDTAを用いて細胞を分散させ、PBSで2回洗った後2 μlの4%p−ホルムアルデヒド/PBS中37℃、10分間処理して固定した 。この細胞をPBSで洗浄後0.6%n−オクチル−グルコシド/PBS中室温 で5分間インキュベーションし、膜透過性としてから10II g/p gのい ずれかの抗−C−erbB 2MAbを含む2%FBSおよび10wM HEP ES (p!(7,0)からなるl xHBssに懸濁した。この−次抗体との インキュベーションは氷中60分間行ない、ついでPBSで2回洗浄した。それ がら細胞をFITCF(ab’)を抗マウスIgG(タボ製、カタログ#495 0)を含む100μ!のHBSSに懸濁した。またトランスフェクトした細胞を 非特異的マウスミエローマIgG1(リトンバイオネティクス製)で染色した。
(放射能免疫沈殿法) 一時的トランスフエクション化または安定発現C−erbB −2sec細胞を 60m−ディツシュで80%集密度となるよう生育させてから、2μ!無システ ィン培地中1時間かけて飢餓化した。ついで細胞を37℃、5%CO2条件下2 00mC1の35S−システィン(比活性−600Ci/−霧O1;アマージャ ム社)で15時間かけてラベル化した。その上清を回収しLa+M PMSF中 −20℃で保存した。冷リン酸緩衝液で細胞を2回洗浄してからディツシュ当り 0.4μlのI XRI PAバフフy (0,15M NaCJ、1%トリト ンX−100(10μl/L> 、1%デオキシコールaす)’Jウム(10g /L) 、0.1%SDS (1g/L) 、10■MトリスpH7,4,1m MPMSF)に溶かした。その溶解物をプロティンA−セファロースを用いて清 澄化した後(溶解物400μ!当60μj)、10μlの溶解物をTCA沈殿し て取込みをチェックした。この溶解物をサンプル当り4X10’カウントで標準 化し、振とう器を用い4℃で1晩抗体とインキュベートした。この上清を濃縮し 、その等偏量を一晩抗体とインキュベートした(振とう器を用い、4℃で)、− 晩のインキュベーション後このサンプルを60μlのプロティンA−セファロー スを用い4℃、30分間で沈殿化し、遠心で落とした後4回I XRIPAでで 洗浄した。最後の洗浄後吸着した免疫複合体を35μlの2×レムリバツフアに 懸濁し、5分間煮沸してから7%アクリルアミドゲルで電気泳動した。このゲル を固定化し、乾燥後−晩のフィルム露光に使用した。
ウェスタンプロットには7%SDSアクリルアミドゲルで電気泳動し、トリス− グリシン−メタノールバッファを用いてニトロセルロースにブロッティングした 。ブロッキングおよびインキュベーションは10%ミルクおよび2%BSA中で 行った。検出には基質としてDABを用いたビオチン−アビジン法を使用した( 0.1.Mトリス、0.02%過酸化水素溶液中ジアミノベンジジンテトラヒド ロクロライド)。このプロットは0.05Mトリス、0.25M塩化ナトリウム (NaCj7)3mM EDTA、0.05%トウィーン20溶液で洗浄した。
(CIO細胞における可溶性C−erbB −2誘導体(gp75)の検出) 先に述べたようにpFRSV−C−erbB−2sec構築物を安定にCHOd XI1株に導入し、MTX濃度を段階的に増加して予期されるgp75の増巾の 後に細胞溶解物および上滑における抗−C−erbB−2TAb 252との反 応性を検定した。先に示されたR[’分析を用い、細胞溶解物中にgp75の主 要部分が検出された。gp75安定発現CHO集団の上清には実質的により少な い量が検出された。免疫蛍光法を行なうことによりこの構築物が疎水性の膜透過 ドメインを含まないことからgp75が生成し、かつgp75安定トランスフェ クト化CHOの上滑に分泌される理由を決定した。免疫蛍光分析によって1つの トランスフェクト化CHO集団のおよそ30%および第2の集団の10%が抗− C−erbB −2TAb 252と反応性を有し、またそのたんぽ(質が特定 のオルガネラ;たとえばリソソームや核に局在化していないことが示された。我 々は各々のgp75発現CHO集団の限界希釈クローニングによるgp75の分 泌画分を増加し得たと考えている。
各MTX耐性(50mM)クローンを単離し、増巾後抗−C−erbB−2TA b252を用いてgp75発現を検定した。免疫蛍光法、RIP分析およびウェ スタン分析でgp75のクローニングおよび発現の成功が確認された。CHOク ローンからの分泌gp75の発現レベルは非クローン化集団と比較して約10〜 20倍大きかった。
C−erbB −2の“可溶性”誘導体がインビトロで生成する可能性を試すた め細胞外エピトープを認識する抗−C−erbB −2TAb252に対する結 合の競争を行った。この実験に用いた2種の細胞は全長C−erbB−2cDN Aで安定にトランスフェクトしたNIH−373(キング(King)等、19 85)および先に述べたgp75発現CHOの1つである。予め35S−システ ィンを用いてラベル化したクローンから上清を回収した。競争は一定量の抗−〇  −erbB −2抗体TAb 252、一定量のラベル化gl)75−CHO 上清および種々の量の3 T 3−C−erbB −2非ラベル化細胞溶解物を 用いて行った。SDS/PAGEにより非ラベル化3 T 3−C−erbB  −2(gpl 85)濃度が増加するにつれて約75kdのRIPバンドの強度 は逆比例して減少することが示された(第4図)。このことは“可溶型”がこの たんばく質の膜結合型を発現する細胞型から“放出“され、かつ種々の細胞型で グリコジル化に明確な不均一性が存在することを示している。gp75発現CH O細胞の上清はその結合について旧H3T3 。
溶解物と競合した(第4図)。
(実施例2) (組換えC−erbB −またんばく質の精製)(プラスミドの精製) バクテリアの1リツトル培養において0D600−0.8のとき細胞に200μ g/μlのクロラムフェニコールを加えることによりプラスミドDNAを増巾し た。37℃、1晩のインキュベーシック後バクテリアをペレット化し、10μl の50−Mスクロース、25mM)リス−HCj (pH8,0) 、10■M  EDTA溶液に懸濁した。この溶液10ujの10μg/mttリゾチーム溶 液を加え、室温で100分間インキュページンした。この混合物に40walの 0.2 M NaOH、1%SDS溶液をゆっくり添加し、水中で10分間イン キエベーシッンした。それから30■103M酢酸ナトリウム(pH5,0)を 加え、この混合物を水中でもう10分間インキエベーシッンしてからベンクマン 5W27または同等物を用い20. OOOrpm、4℃で20分間遠心した0 等容量のイソプロパツールを上滑に加え、室温で20分間放置して沈殿化し、そ の沈殿をソーバール(Sor vall)を用い室温、12.000gで30分 間遠心して沈降させた。このペレットを2゜4鋤lのTEバッファ (10mM )リスHCj、pH7,4,1mM EDTA)に懸濁し、ついで4.2g塩化 セシウム(CsC1)および0.4■lエチジウムプロミド(EtBr) (1 0μg/10と混合した。このサンプルをベックマンクイック−シールポリアロ マ−チューブ中CsCj溶液要約8mJ (密度=1.470g/mj、n−1 ,3780)の下5/8 X 3のところにロードし、ソーバールT127中2 0℃、50.00 Orpmで18時間遠心した。
(イムノアフィニティーゲルの調製) モノクローナル抗体TAb 254 (該MAbの調製法については上記方法の セクション参照)を業者の指示に従がいNH3活性化アフィニティーゲル(アフ ィ・プレツブ10;バイオラフトラプス社、リッチモンド、CA)にカップリン グした。簡単に云うと精製抗体4.5μgをカップリングバッファ(20mM  HEPBS。
1)H=7.5.150 mM NaCf )に交換し限外濾過で最終容積1. 0鋤lに濃縮した。この溶液を水冷カップリングバッファで平衡化した2、0鋤 lのゲルに加え、このスラリーを4℃で一晩混合した。カップリング後、このゲ ルを焼結ガラスフィルターで回収し、カップリングバッファで洗浄した。濾液サ ンプル中のたんばく質をBCAたんばく質検定法で検定した(ピアス社、ロック フォード、IL)。濾液全てから回収された総たんばく質は1.2μgであった 。それゆえ1gG3.3μgがゲルにカップリングしたと考えられる。
残存する反応部位を2−アミノエタノールでブロックした。カップリングバッフ ァ中100mMの2−アミノエタノール5.hf(pH8,5)をゲルに加え、 そのスラリーを室温で2時間混合した。それからこのゲルをPBSで十分に洗浄 し、4℃で保存した。
アジ化ナトリウムを加え(最終濃度0.02%W/V)、バクテリアの繁殖を防 いだ。
(C−erbB−2細胞外ドメインの単離および精製)可溶性C−erbB − 2細胞外ドメインたんぽ(質を精製するための出発物質としてトランスフェクト 化CHO上清の10倍濃縮物を用いた。濃縮上清を融解し、以下に示す最終濃度 となるようにプロテアーゼインヒビターを加えた。0.2mM PMSF、2. 1μg/l111アプロチニン、22−5u/j!ペプスタチンA、1.0μg /mloイペプチン、2mMEDTA、2mM EGTA、上清のpHは1.  ON水酸化ナトリウム(NaOH)で7.0に調整した。
いくつかの実験では限外濾過を用い上滑をさらに4倍濃縮した。
さらに上清を濃縮すると濁りを生じ、この濁りはクロマトグラフィー前遠心で除 去した(lo、ooOXg、20分間)。
この上清を0.45鵬請メンブレンで濾過した後254イムノアフイニテイーゲ ル(1,0mfベッド容積)を充填した0、5X5cmカラムにロードした。こ のカラムは毎分0.2鋤lの流速で運転した。
10−Mリン酸ナトリウム、pH7,0,500■M塩化ナトリウム(NaC1 )で非特異的結合物質を洗い流した。洗浄は280n−の吸収ベースラインが安 定するまで行った。特異的結合物質は流速0.2mf/sinの10(1+Mグ リシン−HCj (pH2,5)のステップグラジェントで溶出した。各1.O mJ!のフラクションを採取した。その後カラムはPBSで十分に洗浄した。サ ンプルロード、洗浄および溶出は4℃で行った(第JTI!J)。
カラムフラクション中のC−erbB −またんばく賞の存在は5DS−PAG Eおよびウェスタンプロット分析で測定した(第2A図および第2B図参照)、 ウェスタンプロット分析の場合抗原はポリクローナル抗体92Aの1/2000 希釈物(この調製法は上述の方法のセクション参照)で検出した。ピーク反応性 を含むフラクションを回収し、上述のプロテアーゼインヒビターを含むPBSに 対して透析した。この透析物を限外濾過で濃縮した。
最終的たんばく賞収量は標準物質としてウシガンマグロブリン(バイオラドラプ ス社、リッチモンド、CA)を用いたBCAたんばく質検定法で測定した。
1回のクロマトグラフィーサイクルからの総たんばく質収量は約90μgであっ た。このことはI RMAで測定された10倍濃縮上清500鋤l中の抗原活性 の約90%に相当する。同じカラムで5回のサンプルロードおよび溶出サイクル を行つたが抗原結合容量のロスはなかった。溶出物プールの5DS−PAGEは 約75kDの非常に接近した2つのバンドおよび90kDの1つのマイナーバン ドを示した。これらのサイズの差はたんばく質のグリコジル化の差またはたんば く質分解の差によるものであろう。
(実施例3) (イムノラジオメトリックサンドイッチアッセイ(IRMA))ヨードケン法を 用いTAb 251および255−265をlO−10−2O/μgの比活性と なるよう放射能ラベルした。イムロンエリムーバル96穴プレートをPBS ( pH7,2)中lOμg/mlの以下のTAb:251.255−265の1つ を用い、4℃1晩でコーティングした。それからこのプレートをPBSで洗浄し 、ついでPBS中1%BSAを用い、37℃1時間でこれをブロックした。さら に洗浄した後、PBSで希釈した100a+fのサンプル(細胞溶解物または上 清、部分精製gptasまたはgp75たんばく質または血清サンプル)をTA bコーティングウェルに加え、このプレートを37℃で2〜5時間インキュベー トした。プレート洗浄後ウェルに放射能ラベルしたトレーサー抗体(1%BSA /PBSで200.000cpm/ l 00illに調整したもの)を添加し た。室温での2〜24時間のインキュベーション後、このプレートを洗浄し、各 ウェルをガンマカウンターで計数した。結合率(1%B)は以下の式で計算した 。
%B=(サンプルcps/全cps) x l 00アフイニテイー精製したg p75たんばく質(トランスフェクトCHO細胞系列由来)が使用可能な検定で はシグモイド曲線関数を用いて標準曲線を作製し、そこからng/ifで表わさ れるgp75等価物として未知濃度を測定した。
第2表はモノクローナル抗体を組合せるとサンドイッチ・IRMA様式でgp7 5たんばく質を検出し得ることを示している。準精製gl)185もgp75標 準物質と同様にIRMA様式のテストを行った、興味深いことに、捕獲抗体とし てTAb251およびラベル化抗体としてTAb255を用いたこの様式のテス トでC−erbB−2発現細胞系列溶解物およびC−erbB −2オンコジー ンでトランスフェクトしたNIH3T3細胞から部分精製したgp185たんば く賞からのシグナルは検出できたがC−erbB −2誘導腫瘍を有するヌード マウス血清からのシグナルまたはgp75たんばく質は検出できなかった。第3 表にまとめた競争検定法に基づくこれらのデータは最終的検定様式がヌーマウス 血清中のシグナルも検出するgp75たんばく質検出に必要であることを示して いる。
gpys同様gp185に対しても適正な感度および特異性を示すこの最終的検 定様式は捕獲抗体としてTAb259およびトレーサー抗体としてTAb256 を用いる。この検定では0.5〜1 ng/−2の感度で部分精製したgp7s たんばく質が検出され、部分精製したgpl 85、gpl 85を過剰発現す る細胞溶解物中およびヌードマウス血清中のシグナルが検出された(第3表にま とめた)。
Jlp75に対する感度を示す本検定の標準曲線を第7図に示す。
TAb 256/259 IRMA検定を用いて細胞培養上清のシグナルを定量 した。C−erbB −またんばく質ポジティブの細胞系列はこのI RMA検 定で検出および定量される抗原を放出している。第4表は、コントロールNIH 3T3細胞系列の放出抗原レベルがバックグランドレベルであり、一方gp1s sを過剰発現し、放射能免疫沈殿法で検出されるg975を上滑中に放出する細 胞系列もサンドイッチI RMAで検出可能で22〜70ng/■lのgp75 等価物として定量される抗原を放出することを示している。
放出される抗原のレベルは培養物の集密度およびC−erbB −2過剰発現の レベルに依存する。
この様式の方法を用いて全てのマウスおよびヒト血清サンプル、および細胞上清 および細胞溶解物を分析、定量した。競争およびサンドインチ検定の結果を第3 表にまとめた。この結果は部分精製したgp7°5外部ドメインたんばく質の検 出能とC−erbB −2誘導腫瘍を有するヌードマウス由来の血清サンプルま たはヒト胸部がん患者由来の血清サンプル中の放出抗原検出能の相関関係を示し ている。
第3表:血清サンプル中のc −erbB −2外部ドメインおよび放出抗原の 検出における競争検定法およびI RMA検定法の比較 検定様式 %式% 一 バンクグランド以上のシグナルなし+/−バンクグランド以上の弱いシグナ ル十 バンクグランド以上の検出可能なシグナル+十 強(定量可能なシグナル ND 測定せず 表4 : TAb 259/256サンドイツチI RMA検定法を用いた種細 胞系列 集密度% 細胞培養上滑中のg975等価物、ng/mA NIH3T3t 100 32.7 NIB3T3 100 0.064 SKBR310070,0 BT474 50 22.5 ネ培地コントロールのバンクグランドレベルは0.1 ng/ m jであった 。
(実施例4) (ヌードマウス腫瘍増殖および治療) 実験を開始する前にBa1b/cヌードマウスを尾の静脈から放血させた。それ からこの動物に200mjのPBS中5XIO”〜lXl0’個のNIH3T3 ttM胞を背中中央に沿って皮下注射した(θ8目)、これらの細胞のは90% 以上が注射後も生存していた。細胞注射から2〜3日後(II腫瘍積が100■ 3に達する前)この処理動物に2〜3日毎にPBS、100〜500μg/30 0sj!のIgGコントロール抗体またはTAb抗体を腹腔注射した。バーニア キャリバーを用いて腫瘍の長さ、巾および高さを測定し、容積を計算することに より増殖を測定した。腫瘍は3−4日毎に測定した。1〜2週間毎に尾の静脈か ら放血させた。
この実験は28〜31日間続けた。実験の終りに最後の放血を行ない、腫瘍を測 定し、次の免疫組織学的実験に用いるためこれを切り取った。
(ヌードマウス血清中の放出抗原の検出)第8図では、l:5血清希釈物(v/ v )のIRMA検定における結合シグナルの割合を血清採取時における腫瘍の 大きさに関してグラフ化した。これらの血清はc −erbB −2)ランスフ ェクトNIH3T3細胞によって誘導される腫瘍を有する動物に由来する。この 検定法は腫瘍サイズが約3000+am’になるまでシグナルが増加しつづけ、 その後一定になることを検出できた。非常に強いシグナルと血清量に限りがある ことから血清を115〜1/625(v/v)に希釈して分析した。一番高い希 釈率のときでもしばしば強いシグナルが検出できた。腫瘍含有マウスをPBSま たはIgG1コントロール抗体で処理した場合I RMA検定法で検出されたシ グナルは未処理のマウスと同じであった(第9図)。しかし、この動物はC−e rbB −2外部ドメインを認識するTAbで処理したとき、この検定法で検出 可能な放出抗原量は腫瘍サイズが3000m+”となるまで厳しく抑制された。
腫瘍サイズが>3000m”のときでさえ、シグナルはテストした血清の約半分 に抑制された。これらのデータはc −erbB −2の外部ドメインまたはそ の一部分を認識する抗体はサンドイッチIRMA検定における検定可能シグナル のレベルを抑制することを示している。
またヌードマウス中で生育させたgp185たんばく質を過剰発現するヒトの乳 腺または卵巣細胞系列も第5表に示したとおりC−erbB −2I RMA検 定で検出可能な抗原を放出した。このシグナルは腫瘍のサイズと相関関係を示し た。MCF?誘導腫瘍は小さいままであり、c −erbB −2関連抗原を放 出しなかった。
MDA468細胞系列は実質的な腫瘍増殖(>2000mm” )を誘導し、実 質的量のEGFvを有していたがサンドイッチrRMA検定で検出可能な抗原を 放出しなかった(第5表)。
表5:高および低c −erbB −2発現ヒト細胞系列により誘導される腫瘍 を有するヌードマウスに由来する血清中の放出抗原の定量 腫瘍化前 0 。
MCF7 1 195 0 MDA46B −124360 SKOV3 ++ 1 553 14.2920 10.3 1625 29.4 2 1031 10.2 2052 12.3 3 540 6.8 891 5.0 1250 10.0 1260 ?、7 4 2681 16.3 4128 51.9 MDA361 ++ 1 1924 28.13391 34.4 2 3391 ?3.5 4000 104.8 3 1211 18.6 8B2 21.2 1120 22.5 1252 1B、5 1560 21.9 1640 25.5 4 432 7.4 400 ?、8 1309 12.2 この競争実験を使用しエフトドメイン反応性MAbであるTAb251の結合に ついてトランスフェクトしたNIH3T3細胞の溶解物と競合するgp75抗原 を検出した。第13図はヒトの乳腺細胞系列BT−474およびヒト卵巣細胞系 列5KOV3などC−erbB−2gp185を発現する細胞系列由来の溶解物 がN1)i3T3を溶解物と同レベルにNIH3T3を溶解物への結合を競争し 得ることを示している。トランスフェクトされていないコントロール3T3細胞 は競争できなかった。同様に8275外部たんばく質でトランスフェクトしたC HO細胞の上清はN I H3T3を溶解物への結合を争うことが示され(第1 4図)、このことはTAb251がエフトドメインを認識し、かつこの結合だけ でMAbのgp185に対する結合と競争するのに十分であることを確証してい る。
NIH3T3t )ランスフエクトした細胞によって誘導される大きな腫瘍を有 するマウス由来のヌードマウス血清は第15図に示されているようにNIH3T 3 (c−erbB−2発現細胞)溶解物への結合を競争し得る。競争能は腫瘍 の大きさに相関しているが、この検定法ではl/160 (v/v)以下の血清 希釈物について非特異的妨害から区別できるシグナルを検出するのに十分な感度 は得られていない。
(実施例5) (ヒト腫瘍細胞培養上清における放出されたC −erbB −2の検出) ヒト胸部腫瘍細胞系列をT150フラスコ中で培養し、15μlの無システィン および無メチオニン培地中400mCfの35S−システィンを用いてラベルし た(ダルベツコ修正イーグル培地、DME H214,5g#グルコース含有) 。細胞は37℃で一晩かけてラベルした。24時間後、培地を回収し、プロテア ーゼインヒビター(ロイペプチンlμg/μl、ベーリンガーマンハイム社、ア プロチニン2.1μg/μl、シグマ社;ペプスタチンA2.5μg/μl、ベ ーリンガーマンハイム社;およびPMSFo、1mM、シグマ社)を加えてから アミコンセントリブレツブ30を用い400μlになるまで濃縮した。
免疫沈殿前、プロティンA−セファロースビーズの50%スラリー100μlと 4℃で4時間インキュベーションすることにより非特異的プロティンA結合を取 り除いた。このビーズおよび非特異的結合物をマイクロフユージによる30秒遠 心で除去し、その上清を新しいチューブに移した。それから抗体(約lOμlを 含む20μ!りを加え、この混合物を振とう話中4℃で24時間インキュベーシ ョンした。次の日、50μlのプロティンAスラリーをこのサンプルに加え振と う話中4℃で4時間インキュベーションした。次にビーズをマイクロフユージの 30秒遠心でペレット化し、氷冷RIPAバッファ (100mM)リス−HC j、pH1,5,100mM ’t4acl、0.5%トリトンX−100,0 ,5%デオキシコール酸塩、10μg/μlウシ血清アルブミン、0.2mM  PMSF)で5回洗浄した。3回目と4回目の洗浄の間にチューブを交換した。
最後にベレフトを1%ベーターメルカプトエタノールを含むレムリサンプルバン ファ50μlに懸濁した。
このサンプルを75℃で5分間加熱し、マイクロフユージの30秒間遠心した後 7%SDSポリアクリルアミドゲルにロードした。
泳動は約120mA一時間で停止し、蒸留水中10%酢酸、30%メタノール溶 液で45分〜1時間かけてゲルの固定を行った。蒸留水で素早(洗浄した後、そ のゲルを新鮮な蒸留水250μ!中に1時間浸した。このゲルに90分間かけて 250μlのエンハンス(デュポン社)を浸透させ、2%グリセリン溶液で平衡 化してから濾紙上で乾燥させた。この乾燥したゲルで一80℃で3日間かけてコ ダックX−OMAT AR−5X!!フィルムを感光させた。
(ヒト腫瘍細胞の培地上清中の可溶性C−erbB −2誘導体(gp75)の 検出) 第5図は種々の抗体で濃縮沈殿化した5KBR3細胞の組織培養上清のオートラ ジオダラムを示している。細胞外ドメインと反応するC −erbB 2抗体( A29およびTAb252)で処理したこれらのサンプル中には明確な約75k dの単一バンドが存在した。一方、C−erbB −2C−末端ペプチドに対し て作製したウサギポリクローナル抗血清またはEGFレセプターに対して特異的 なモノクローナル抗体(アマージャム社)のいずれかで処理した上清にはバンド は出現しなかった。さらに5KBR3細胞由来の75kdのバンドの特異性はC −erbB 2オンコジーンでトランスフェクトした3T3細胞由来の同一分子 量の分子種を沈殿化する同モノクローナル抗体、TAb252の能力で示された (第6図)、また、MDA468の上清由来の75kdバンドをTAb252が 沈殿させないことも第6図に示されている。その細胞系列は大量のEGFレセプ ターを発現するが検出可能なレベルのC−erbB −2は発現しない、約10 5kdのより大きな分子がこれらの細胞から抗EGFレセプターモノクローナル 抗体によって沈殿した。
沈殿化はC−erbB −2および検出可能なEGFレセプターを発現しない上 滑でも行ったが(第6図)、75kdおよび110kdのいずれにもバンドは検 出されなかった。
(実施例6) (ヒト血清中に放出された抗原の検出)連続的採血が可能な胸部がん患者の20 人のヒト血清をこの検定法で試験した。この検定で健康人の血清は1.68%の バンクグランドレベルを示したが(第10図)、3人の患者由来の血清(!A者 4.7および19)は有意にバンクグランドレベル以上の放出抗原レベルを示し た(第11図)、これらの血清のシグナルはg975標準物質と平行して希釈率 をあげるに従がい減少した(第12図)、別に88種の胸部がん血清もこの検定 法でテストし、そのうちの13個の血清がバックグランドより有意に高い9.9 〜1511ng/μIgp15等価物のレベルでポジティブであることが示され た。サンドイッチgp75IRMAで測定した放出抗原量とセントコア社から市 販されている診断検定法による値には相関関係はみられなかった(第6表)、セ ントコア検定法は数年間市販されてきているヒト胸部がん診断用のFDA認可の 検定法である。このセントコア検定法はムチンを測定するものでIRM^gp7 5検定でポジティブと判定された13名の胸部がん血清の各々はこの方法でもポ ジティブであった。しかしI RMAgp75検定は各患者でわずかに異なるg p’rsプロフィールを示すがムチンレベルのセントコア検定では各患者につい て差はでてこない0gp75レベルの差は患者ごとの病状の差を示している。
(結論) ハイブリッド微生物、組換えDNA分子およびたんばく質/ポリペプチドおよび 本発明のこれらのものに適用し得る方法などは先に示した好ましい態様物で述べ たものに限定されないことを理解すべきである。ハイブリッド生物、組換えDN A分子およびたんばく質/ポリペプチドは生産の過程、またはその後に従来法に よってより利点の多いものに修正し得る。たとえばC−erbB−2配列の転写 により存効なコントロール配列を使用する、望ましくない産物の合成を減少させ る変異も導入する、宿主内のプロテアーゼレベルを減少させる、C−erbB  −2配列を含む熱誘導可能なライソジェンを宿主染色体に組込む、あるいは細胞 中の配列コピー数を増加させるか、または目的とするたんばく質/ポリペプチド を生産する上で細胞の生産性を増加するその他の修正および操作を行ない得る。
これまで述べてきた事項に加えて本発明に種々の修正が可能なことはこれまでの 説明から当業者にとって明白であろう、このような修正は特許請求の範囲内にあ ると考える。
第6表、セントコア検定法と比較したTAb259/256サンドイ7チIRM Aによるヒト胸部がん血清における放出抗原の定量 1 43.7 164 2 38.4 >200 3 75.1 < 25 4 39、1 43 5 60.1 >200 6 37.6 >200 7 81.9 37 8 1511.0 >200 9 9.9 98 10 27.8 43 1 1 10.0 <200 12 104.6 139 13 19.8 75 ” 5.10ng/μl以下はネガティブ1 正常値は13.9 + 8ユニツ トと考えられている。
C−erbB −2外部ドメイン、GP75概 要 C−erbB −2オンコジーンを過剰発現する悪性腫瘍を同定するための方法 および組成物が提供される。悪性腫瘍の診断および予防に有用な方法で腫瘍を有 する哺乳動物の生物学的液体中のC−erbB −2の外部ドメイン、糖たんば (賞gp75の検出およびgp75レベルの定量を行う方法が提供される。
さらにC−erbB −2オンコジーン(gp75遺伝子)の外部ドメインDN A配列またはそのフラグメントによってコードされ、組換え的、合成的および他 の生物学的に生産される新しいたんぽく質およびポリペプチドが公開される。こ のようなgp75たんば(質は単独で、または化学療法試薬と組合せてがん治療 に用いられるワクチンとして有用である。また診断や治療に有用な1975たん ばく賞に対する抗体も公開される。さらに本発明の検定法を行うテストキットも 公開される。
浄書(内容に変更なし) FIG、3 at 1 Figure 4 τAb 252 NIH3T3−c−erbB−21ysate + 5351abeled c l、4−3 supernatantFigure 5 RadlolsIIIunoprecfpltatlon of gp7s f roIl’5KBR35upernatantSKBR31213T3 6K Figure 6 Radio抽1noprecfpitat1on of 5upernatan ts Free Various Ce1l Lines浄書(内容に変更なし ) 0.01 0.10 1.00 !0.00 100.00 10G0.0O1 0000,0G濃度 1 ng /ml ) 腫瘍サイズ immコ) 浄書(内容に変更なし) FIG、’) 0−1000 1001−3000 >3001腫瘍容積(mmA3) サンプル # 浄W(内容に変更なし) 患者 浄書(内容に変更なし) F冒(3,13 競合溶解物(ng/ウェル) 上清希釈 φ a:! 灸 ψ リ −−へ = 。
C5OOOO(i 0 0 C’ 0 手続補正書(方式) %式% 1、事件の表示 平成2年特許願第513165m(PCT/US 90/ 0 4340 2、発明の名称 C−erbB −2外部ドメイン:GP753、補正をする者 事件との関係 出 願 人 4、代理人 5、補正命令の日付 自 発 国際調査報告 国際調査報告 ll、lI@11.A、、lllltm−0PCT/US 90104340国 際調査報告

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.C−erbB−2たんぱく質(gp75)の外部ドメインまたは前記gp7 5の1又はそれ以上の領域をコードするDNA配列を含む組換えDNA分子であ って、前記DNA配列が前記DNA分子中の発現コントロール配列に機能的に結 合している組換えDNA分子。 2.血清学的に活性な、すなわち抗原性および/または免疫原性を有する1又は それ以上の部分を含む前記gp75の該1又はそれ以上の部分をコードする請求 の範囲1記載の組換えDNA分子。 3.請求の範囲1記載の組換えDNA分子で形質転換した原核性または真核性の 単細胞宿主。 4.真核性生物である請求の範囲3記載の単細胞宿主。 5.前記組換えDNA分子が第1および第2の制限エンドヌクレアーゼ部位を含 む組換えクローニングベヒクルであり、前記DNA配列が該第1および第2の制 限部位の間に挿入されている請求の範囲3記載の単細胞宿主。 6.大腸菌、シユードモナス、バチルス、イースト、他の菌類、および培養した 動物、昆虫および植物細胞からなる群から選ばれる請求の範囲3記載の単細胞宿 主。 7.イーストおよび培養した哺乳類細胞からなる群から選ばれる請求の範囲4記 載の単細胞宿主。 8.培養したモンキー細胞およびチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞か らなる群から選ばれた哺乳類細胞である請求の範囲7記載の単細胞宿主。 9.モンキー細胞が細胞系列COS7に由来し、またCHO細胞が細胞系列CH O−(dxbll)に由来する請求の範囲8記載の単細胞宿主。 10.プラスミドpFRSV−C−erbB−2secである請求の範囲1記載 の組換えDNA分子。 11.gp75のアミノ酸配列の少なくとも1部を有するたんぱく質またはポリ ペプチドの原核または真核性宿主細胞における発現を助ける目的で使用する精製 ・単離されたDNA分子で、前記DNAが以下の(a)〜(b)から選ばれるD NA分子。 (a)gp75またはそのフラグメントをコードするDNA分子、(b)(a) のDNA配列にハイプリダイズするDNA分子またはそのフラグメント、および (c)遺伝子コードの縮退がなければ(a)および(b)で定義されたDNAに ハイプリダイズするDNA分子、12.宿主が真核性生物である請求の範囲11 記載の精製単離されたDNA分子。 13.組換えgp75たんぱく質およびポリペプチド。 14.グリコシル化された請求の範囲13記載の組換えたんぱく質およびポリペ プチド。 15.血清学的に活性な、すなわち免疫原性および、または抗原性を有する請求 の範囲14記載の組換えgp75たんぱく質およびポリペプチド。 16.実質的に純粋なgp75たんぱく質およびその全てのポリペプチド部分。 17.請求の範囲14記載の組換えgp75たんぱく質およびポリペプチドに対 するモノクローナル抗体およびポリクローナル抗体。 18.請求の範囲17記載の抗体を投与することによる哺乳動物の悪性腫瘍の治 療方法。 19.以下の工程を含むgp75たんぱく質および/またはポリペプチドの産生 方法。 a)単細胞宿主を請求の範囲1記載の組換えDNA分子で形質転換すること、 b)該単細胞宿主を培養し、該gp75たんぱく質および、またはポリペプチド を発現させること、及びc)該gp75たんぱく質および/またはポリペプチド を抽出および単離すること。 20.哺乳動物の体液をgp75の存在について試験する方法であって、gp7 5たんぱく質および、またはポリペプチドに対する抗体を含む組成物を哺乳動物 の体液サンプルに接触させ、該サンプル中のたんぱく質への該抗体の結合を測定 することを含む方法。 21.哺乳動物の体液が血清、精液、血漿、胸滲出物、尿唾液および脊髄液から なる群から選ばれるヒトの体液である請求の範囲20記載の方法。 22.ヒトの体液が血清、血漿および精液からなる群から選ばれる請求の範囲2 1記載の方法。 23.ヒトの体液が血清または血漿である請求の範囲22記載の方法。 24.ヒトの体液中のgp75を検出するために免疫検定法を用いるC−erb B−2増幅に関連する悪性疾患の診断方法。 25.悪性疾患が分泌機能を有する器官の腫瘍である請求の範囲24記載の方法 。 26.悪性疾患が上皮起源の腫瘍である請求の範囲24記載の方法。 27.悪性疾患が唾液腺、胸腺、胸部、卵巣、前立腺、脳、膵臓、胃腸、尿道お よび肝臓からなる群から選ばれる組織の腫瘍に関するものである請求の範囲24 記載の方法。 28.組織が胸部、卵巣および前立腺からなる群から選ばれる請求の範囲27記 載の方法。 29.悪性疾患が胸部アデノカルシノーマおよび、または卵巣アデノカルシノー マである請求の範囲24記載の方法。 30.1つの抗体はヒトのがん細胞系列上の本来のgp75外部ドメインに対す るものであり、かつ別の抗体はNIH3T3t細胞系列上の本来のgp75外部 ドメインに対するものを用いるサンドイッチ検定法を使用することを含む請求の 範囲20記載の方法。 31.アビジン/ビオチン法を用いて増巾し得ないか、もしくは増巾し得るサン ドイッチ検定法、イライザ検定法またはこれらと等価な検定法の使用を含む請求 の範囲20記載の方法。 32.請求の範囲17記載の抗体を使用する哺乳動物体液中のgp75の存在を 測定する方法。 33.ヒトの体液サンプル中の抗原がgp75を認識する抗体への結合に関して ラベル化したgp75たんぱく質またはそのポリペプチドと競合する請求の範囲 20記載の方法。 34.サンドイッチ法をgp75たんぱく質および、またはポリペプチドに対す る抗体を用いて行う請求の範囲33記載の方法。 35.ヒトの体液中のgp75を検定するテストキットで、以下のa)及びb) を含むキット。 a)gp75たんぱく質および/またはポリペプチドに対する抗体、および/ま たはC−erbB−2を発現する細胞全体に対する抗体、および b)検出手段 36.ヒトの体液中のgp75たんぱく質および、またはポリペプチドを検定す るテストキットで、以下のa)及びb)を含むキット。 a)gp75たんぱく質および、またはポリペプチドおよび、またはgp75た んぱく質、および、またはポリペプチドに対する抗イディオタイプ抗体、および b)検出手段 37.生理学的に許容可能で無毒のベヒクル中に分散した1つ以上の実質的に純 粋なgp75たんぱく質および、またはポリペプチドの免疫原的量、すなわちC −erbB−2の増幅に関する悪性疾患に対してヒトを免疫化するのに有効な量 を含むワクチン。 38.生理学的に許容可能で無毒なベヒクル中に分散した表面にgp75を発現 する細胞膜の免疫原的量;すなわちC−erbB−2の増巾に関する悪性疾患に 対してヒトを免疫化するのに有効な量を含むワクチン。 39.細胞膜がC−erbB−2を過剰生産するようトランスホームした細胞ま たはヒトのがん細胞系列に由来する請求の範囲38記載のワクチン。 40.細胞膜が内部ドメインを切除した形のC−erbB−2を過剰発現するよ うトランスホームした組換え宿主に由来する請求の範囲39記載のワクチン。 41.gp75たんぱく質および、またはポリペプチドとそれに結合するヒトに は免疫原性を示さずかつヒト体液中の抗体とは一般に反応しないたんぱく質また はポリペプチドのアミノ酸配列を含む融合たんぱく質またはポリペプチド。 42.gp75をコードするDNA配列を含む精製、単離したDNA分子。 43.合成により調製したgp75たんぱく質およびポリペプチド。 44.悪性疾患のスクリーニング悪性疾患の診断、悪性疾患患者の病状のモニタ ーあるいは悪性疾患の経過の予知を行なう方法で、gp75たんぱく質および、 またはポリペプチド、gp75たんぱく質および、またはポリペプチドに対する 抗体、およびこれらの検出レベルに相関するC−erbB−2に対するリガンド のレベルの検定および定量、および長期生存の可能性または再発の時期に関する 患者の分類を含む方法。 45.gp75たんぱく質/ポリペプチド、それらに対する抗体および、または ヒト体液におけるC−erbB−2に対するリガンドの存在を転移の指標とする 腫瘍切除手術後に行なう請求の範囲44記載の方法。 46.生理学的に許容可能で無毒なベヒクル中に分散した治療効果量のgp75 たんぱく質および、またはポリペプチドの投与を含むC−erbB−2の増幅に 関連する悪性疾患の治療方法。 47.請求の範囲46記載の方法で、さらにgp75たんぱく質および、または ポリペプチドの投与と合せて治療効果量の化学療法試薬の投与を含む方法。 48.化学療法試薬がアルキル化試薬である請求の範囲47記載の方法。 49.化学療法試薬がシスプラチン、カルボプラチン、およびメファランからな る群から選ばれる請求の範囲47記載の方法。 50.生理学的に許容可能で無毒のベヒクル中に分散したgp75たんぱく質お よび、またはポリペプチドに対するモノクローナル抗体に対する治療効果量の抗 イディオタイプ抗体の投与を含むC−erbB−2の増幅に関する悪性疾患の治 療方法。 51.gp75たんぱく質および、またはポリペプチドをgp75たんはく質お よび、またはポリペプチドに対するモノクローナル抗体に対する抗イディオタイ プ抗体で置き換える請求の範囲33記載の方法。 52.SDS−PAGEによる同定で約75キロダルトンの分子量を有するC− erbB−2たんぱく質のエクトドメインである実質的に純粋な糖たんぱく質ま たはその一部分。 53.組換えDNA分子法で生産される請求の範囲52記載の糖たんぱく質。 54.請求の範囲52記載の糖たんぱく質で、さらにグリコシル化され、かつS DS−PAGEによる同定で約90キロダルトンの分子量を有する糖たんぱく質 。 55.ヒトの体液中約75キロダルトンの分子量を有するC−erbB−2外部 ドメイン糖たんぱく質を過剰発現するヒト腫瘍細胞の存在を検出する診断方法で 、以下のa)及びb)を含む方法。 a)該体液を該糖たんぱく質に特異性を有する抗体と接触させること、および b)該抗体に結合した糖たんぱく質の量を検出すること、ここで、正常細胞の結 合レベルを越えた結合レベルの増加はC−erbB−2外部ドメインを過剰発現 する腫瘍細胞の存在を示すものである。 56.抗体がモノクローナル抗体である請求の範囲55記載の方法。 57.診断法がサンドイッチ検定法、競争検定法、粒子検定法、放射能測定検定 法、酵素結合免疫吸着検定法、放射能免疫沈殿検定法または蛍光検定法の様式を とる請求の範囲55記載の方法。 58.体液が血清、血漿、精液、胸部滲出液、唾液、尿または脊髄液である請求 の範囲55記載の方法。 59.がん細胞を有する疑いのあるヒト宿主の治療方法で、約75キロダルトン のC−erbB−2エクトドメイン糖たんぱく質に対する治療効果量の抗体を投 与することを含む方法。 60.gp75たんぱく質および、またはポリペプチドに対する抗体に対する抗 イディオタイプ抗体。 61.gp75たんぱく質および/またはポリペプチドを用いたヒト体液中のC −erbB−2に対するリガンドの検出ならびに定量方法。 62.gp75たんぱく質および/またはポリペプチドを用いたヒト体液中のg p75たんぱく質および、またはポリペプチドに対する抗体の検出ならびに定量 方法。 63.gp75たんぱく質およびポリペプチドを用いたC−erbB−2に対す るリガンドの精製方法。 64.C−erbB−2発現細胞の表面上にある完全gp75に対する抗体とは 交叉反応しない請求の範囲17記載の抗体。
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