JPH076982B2 - 抗 体 - Google Patents
抗 体Info
- Publication number
- JPH076982B2 JPH076982B2 JP60248639A JP24863985A JPH076982B2 JP H076982 B2 JPH076982 B2 JP H076982B2 JP 60248639 A JP60248639 A JP 60248639A JP 24863985 A JP24863985 A JP 24863985A JP H076982 B2 JPH076982 B2 JP H076982B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antibody
- erbb
- peptide
- gene product
- igg
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は抗体に関し、更に詳しくは、発癌に関与して
いるといわれているC-erbB-2遺伝子の産物に対する抗体
に関する。このような抗体は、癌の診断薬として使用で
きる。
いるといわれているC-erbB-2遺伝子の産物に対する抗体
に関する。このような抗体は、癌の診断薬として使用で
きる。
従来の技術 C-erbB-2遺伝子は赤芽球症ウイルスの発癌遺伝子V-erbB
及び上皮増殖因子レセプターときわめて類似した構造を
もつ細胞性遺伝子で、増殖因子のレセプターをコードし
ていると考えられている。
及び上皮増殖因子レセプターときわめて類似した構造を
もつ細胞性遺伝子で、増殖因子のレセプターをコードし
ていると考えられている。
この遺伝子は、ヒト顎下腺の腺癌、胃癌、乳癌等で遺伝
子増幅や再配列をおこしており、これらの癌で多量に遺
伝子産物を発現していることが明らかとなっている。
子増幅や再配列をおこしており、これらの癌で多量に遺
伝子産物を発現していることが明らかとなっている。
また、神経/膠芽腫から見出されneuと名づけられた発
癌遺伝子はC-erbB-2であることが明らかとなっている。
従って、このようなC-erbB-2遺伝子産物に対する抗体は
ヒトの癌の診断に使用できる。
癌遺伝子はC-erbB-2であることが明らかとなっている。
従って、このようなC-erbB-2遺伝子産物に対する抗体は
ヒトの癌の診断に使用できる。
発明が解決しようとする問題点 この発明の目的は従って、C-erbB-2遺伝子産物に対する
抗体を得ることにある、C-erbB-2遺伝子産物に対する抗
体は癌の診断薬として使用できる。
抗体を得ることにある、C-erbB-2遺伝子産物に対する抗
体は癌の診断薬として使用できる。
問題点を解決するための手段 このような状況下において、本発明者らは、C-erbB-2遺
伝子産物のカルボキシル−末端の下記のアミノ酸配列
(以下「抗原ペプチド」と記す)を抗原としてC-erbB-2
遺伝子産物に対する抗体を得ることに成功した。
伝子産物のカルボキシル−末端の下記のアミノ酸配列
(以下「抗原ペプチド」と記す)を抗原としてC-erbB-2
遺伝子産物に対する抗体を得ることに成功した。
抗原ペプチド: Thr-Ala-Glu-Asn-Pro-Glu-Tyr-Leu-Gly-Leu-Asp-Val-Pr
o-Val 抗原ペプチドを用いて抗血清を得るには、抗原ペプチド
と適当なキャリヤー蛋白と結合せしめて後、抗原として
用いる。
o-Val 抗原ペプチドを用いて抗血清を得るには、抗原ペプチド
と適当なキャリヤー蛋白と結合せしめて後、抗原として
用いる。
キャリヤー蛋白としては、キーホールリンペットヘモシ
アニン(KLH),ウシ血清アルブミン等、従来知られて
いるもののいずれも使用できる。キャリヤー蛋白と抗原
ペプチドとを結合せしめるにはサイシニイミドを用いる
方法(T.Kitagawa etal,J.Biochem.79,233(1976))を
用いればよい。
アニン(KLH),ウシ血清アルブミン等、従来知られて
いるもののいずれも使用できる。キャリヤー蛋白と抗原
ペプチドとを結合せしめるにはサイシニイミドを用いる
方法(T.Kitagawa etal,J.Biochem.79,233(1976))を
用いればよい。
キャリヤー蛋白と抗原ペプチドとの結合物を用いて、マ
ウス,ウサギ,ラット,ヒツジ党の動物を免疫する。免
疫方法も又通常の方法でよい。
ウス,ウサギ,ラット,ヒツジ党の動物を免疫する。免
疫方法も又通常の方法でよい。
得られた抗血清より本発明の抗体を得る方法も従来知ら
れているいずれの方法も採用できる。具体的には、例え
ば、採血後、抗血清を作成する、C-erbB-2遺伝子が多量
に発現しているヒト胃癌細胞MKN7を35S‐Metでラベルし
た後、細胞を可溶化し、採取した抗血清で免疫沈降を行
なう。沈降した物質をSDS−電気泳動で解析し、分子量1
85,000のC-erbB-2蛋白が検出できるか否かで、C-erbB-2
遺伝子産物に対する抗体があるか否かが判定できる。
れているいずれの方法も採用できる。具体的には、例え
ば、採血後、抗血清を作成する、C-erbB-2遺伝子が多量
に発現しているヒト胃癌細胞MKN7を35S‐Metでラベルし
た後、細胞を可溶化し、採取した抗血清で免疫沈降を行
なう。沈降した物質をSDS−電気泳動で解析し、分子量1
85,000のC-erbB-2蛋白が検出できるか否かで、C-erbB-2
遺伝子産物に対する抗体があるか否かが判定できる。
あるいは上記のように免疫した動物のリンパ球とミエロ
ーマとを融合させ、本発明の抗体を特異的に産生するハ
イブリドーマを得、これによってモノクローナル抗体と
して、本発明の抗体を得ることもできる。
ーマとを融合させ、本発明の抗体を特異的に産生するハ
イブリドーマを得、これによってモノクローナル抗体と
して、本発明の抗体を得ることもできる。
このようにして得られた免疫グロブリンは、以下のよう
な性質を有するものである。
な性質を有するものである。
1)免疫グロブリンの種類 :IgG 2)分子量 :150×103dalton 3)分子吸光係数 : 4)得られた抗体は、C-erbB-2遺伝子産物と反応する。
作用 本発明の抗体は癌の診断薬として使用できるほか、癌の
治療薬として使用できる可能性がある。
治療薬として使用できる可能性がある。
実施例 (1)抗原蛋白の調製 抗原性が高いペプチドは、C-erbB-2遺伝子構造から、Th
r-Ala-Glu-Asn-Pro-Glu-Tyr-Leu-Gly-Leu-Asp-Val-Pro-
Valとした。本ペプチドの合成はベックマン社990B自動
ペプチド合成装置を用い固相法で行なった。
r-Ala-Glu-Asn-Pro-Glu-Tyr-Leu-Gly-Leu-Asp-Val-Pro-
Valとした。本ペプチドの合成はベックマン社990B自動
ペプチド合成装置を用い固相法で行なった。
合成されたペプチドを、75%フッ化水素/25%アニソー
ル中で30分間0℃で加温することにより樹脂から脱離し
た。合成されたペプチドは、SP−セファデックスカラム
(2.5cm×50cm)(0.05M酢酸アンモニウム、pH7.0及び1
mMジチオスライトールで平衡化)に吸着させた。500ml
の同緩衝液と、0.5M酢酸アンモニウム及び1mMジチオス
ライトールpH7.0、500mlのグラジエントで目的のペプチ
ドを分画精製した。各画分をフルオロレスカミンでペプ
チドを検出し、ペプチド含有画分を集め、濃縮した。30
%酢酸で平衡化したセファデックスG-10カラム(10cm×
50cm)に上記濃縮液を加え蛋白画分を集めた。得られた
ペプチド画分を濃縮乾固した。ペプチドの構成アミノ酸
組成は、ペプチドを1N塩酸で120℃1晩の加水分解によ
り調べた。加水分解物はアミノ酸アナライザーを用いて
測定した。
ル中で30分間0℃で加温することにより樹脂から脱離し
た。合成されたペプチドは、SP−セファデックスカラム
(2.5cm×50cm)(0.05M酢酸アンモニウム、pH7.0及び1
mMジチオスライトールで平衡化)に吸着させた。500ml
の同緩衝液と、0.5M酢酸アンモニウム及び1mMジチオス
ライトールpH7.0、500mlのグラジエントで目的のペプチ
ドを分画精製した。各画分をフルオロレスカミンでペプ
チドを検出し、ペプチド含有画分を集め、濃縮した。30
%酢酸で平衡化したセファデックスG-10カラム(10cm×
50cm)に上記濃縮液を加え蛋白画分を集めた。得られた
ペプチド画分を濃縮乾固した。ペプチドの構成アミノ酸
組成は、ペプチドを1N塩酸で120℃1晩の加水分解によ
り調べた。加水分解物はアミノ酸アナライザーを用いて
測定した。
ペプチドのアミノ酸組成は以下の通りであった。
Asn0.9;Asp1.0;Ala1.0;Gly0.9; Glu2.0;Leu1.9;Thr1.0;Tyr0.9; Pro1.9;Val2.0 このペプチドにキャリヤー蛋白を以下のように付加させ
た。10mg/ml(10mMリン酸バッファーpH7.0)にとかした
キーホールリンペットヘモシアニンと63μlの15mg/mlm
−マレイミド−N−ハイドロキシサクシミドエステルと
を混合し、30分間室温に保持反応した。反応液を4℃
で、0.1M燐酸バッファー(pH6.0)で平衡化した「セフ
ァデックスG-25」を用いて、カラムクロマトグラフィを
行った。2.3mlの活性化したキーホールリンペットヘモ
ハアニンと0.1mlの合成した当該ペプチド(10mg/mlにリ
ン酸バッファーpH7.3+5mMEDTA)を混合し、pHを6.5に
あわせ混合した。4時間室温で混合し、キーホールリン
ペットヘモシアニンと合成した当該ペプチドを結合させ
た。結合したかいなかをSDS−電気泳動により確認し
た。
た。10mg/ml(10mMリン酸バッファーpH7.0)にとかした
キーホールリンペットヘモシアニンと63μlの15mg/mlm
−マレイミド−N−ハイドロキシサクシミドエステルと
を混合し、30分間室温に保持反応した。反応液を4℃
で、0.1M燐酸バッファー(pH6.0)で平衡化した「セフ
ァデックスG-25」を用いて、カラムクロマトグラフィを
行った。2.3mlの活性化したキーホールリンペットヘモ
ハアニンと0.1mlの合成した当該ペプチド(10mg/mlにリ
ン酸バッファーpH7.3+5mMEDTA)を混合し、pHを6.5に
あわせ混合した。4時間室温で混合し、キーホールリン
ペットヘモシアニンと合成した当該ペプチドを結合させ
た。結合したかいなかをSDS−電気泳動により確認し
た。
(2)抗体の調製 得られたキャリヤーとペプチド結合物1mgをフロインド
の完全アジュバンドと共にウサギの指掌部に注射した。
以後3週間間隔で200μgづつ4回ウサギ背皮下に免疫
した。最終免疫の後10日目に採取し血清を得た。血清を
遠心(10000×g,5分)した上清に飽和硫安溶液(pH7.
4)を加えて40%飽和とした。一晩氷冷下で攪拌した
後、10000×gにて5分間遠心し、沈殿物を得た。沈殿
物を蒸留水に溶かし、200倍量の0.15MNaClに対し、36時
間透析した。得られた抗血清2mlを10mMリン酸緩衝液(p
H7.2)で平衡化したDEAE−セルロース(ワットマンDE3
2)カラム(1cm×15cm)に添加した。免疫グロブリン1g
G画分は素通りして溶出されるので、この画分を回収し
た。2mlの抗血清から24mgのIgGが得られた。集めたIgG
を0.1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.0)に透析した。
の完全アジュバンドと共にウサギの指掌部に注射した。
以後3週間間隔で200μgづつ4回ウサギ背皮下に免疫
した。最終免疫の後10日目に採取し血清を得た。血清を
遠心(10000×g,5分)した上清に飽和硫安溶液(pH7.
4)を加えて40%飽和とした。一晩氷冷下で攪拌した
後、10000×gにて5分間遠心し、沈殿物を得た。沈殿
物を蒸留水に溶かし、200倍量の0.15MNaClに対し、36時
間透析した。得られた抗血清2mlを10mMリン酸緩衝液(p
H7.2)で平衡化したDEAE−セルロース(ワットマンDE3
2)カラム(1cm×15cm)に添加した。免疫グロブリン1g
G画分は素通りして溶出されるので、この画分を回収し
た。2mlの抗血清から24mgのIgGが得られた。集めたIgG
を0.1M炭酸ナトリウム緩衝液(pH9.0)に透析した。
次にキャリヤー蛋白に用いたキーホールランペットヘモ
シアニンに対する抗体を除去するため、キャリヤー蛋白
−結合セファロース4Bカラムを用いてキャリヤー蛋白抗
体を結合させた。すなわち、CNBr−活性化セファロース
4B(ファルマシア製17-0431-01)0.5gを0.1M炭酸緩衝液
(pH9.0)5mlに投入し、ただちに、キーホールランペッ
トヘモシアニン25mgを加え、氷冷しながら24時間攪拌し
た。このようにしてできたキャリヤー蛋白結合セファロ
ース4Bを0.5cm×20cmのカラムにつめ、このカラムにIgG
画分2mlをのせた。洗浄用緩衝液(0.15MNaCl/0.02M炭酸
ナトリウム緩衝液,pH8.0)で洗浄し、未結合のまま溶出
した蛋白をすべて集めた、得られたIgGはさらにペプチ
ドを結合させたセファロース4Bカラムで精製した。ペプ
チド結合セファロース4Bカラムの作成方法は前述の通
り、このペプチド結合セファロース4Bカラム(0.5cm×2
0cm)に上記で得られたIgG画分をのせ、洗浄用緩衝液
(0.15MNaCl/0.02M炭酸ナトリウム緩衝液,pH8.0)で十
分洗浄し、0.17Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2.3)でカラ
ムに吸着した抗ペプチド抗体を溶出させた。集めた溶出
液を0.15MNaClに対して透析し、限外濾過で濃縮した。
このようにして2.5mg/mlのIgG溶液0.5mlを得た。
シアニンに対する抗体を除去するため、キャリヤー蛋白
−結合セファロース4Bカラムを用いてキャリヤー蛋白抗
体を結合させた。すなわち、CNBr−活性化セファロース
4B(ファルマシア製17-0431-01)0.5gを0.1M炭酸緩衝液
(pH9.0)5mlに投入し、ただちに、キーホールランペッ
トヘモシアニン25mgを加え、氷冷しながら24時間攪拌し
た。このようにしてできたキャリヤー蛋白結合セファロ
ース4Bを0.5cm×20cmのカラムにつめ、このカラムにIgG
画分2mlをのせた。洗浄用緩衝液(0.15MNaCl/0.02M炭酸
ナトリウム緩衝液,pH8.0)で洗浄し、未結合のまま溶出
した蛋白をすべて集めた、得られたIgGはさらにペプチ
ドを結合させたセファロース4Bカラムで精製した。ペプ
チド結合セファロース4Bカラムの作成方法は前述の通
り、このペプチド結合セファロース4Bカラム(0.5cm×2
0cm)に上記で得られたIgG画分をのせ、洗浄用緩衝液
(0.15MNaCl/0.02M炭酸ナトリウム緩衝液,pH8.0)で十
分洗浄し、0.17Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2.3)でカラ
ムに吸着した抗ペプチド抗体を溶出させた。集めた溶出
液を0.15MNaClに対して透析し、限外濾過で濃縮した。
このようにして2.5mg/mlのIgG溶液0.5mlを得た。
(3)C-erbB-2遺伝子産物抗体の性質 (3)‐1IgGであることの証明 精製したC-erbB-2蛋白抗体がIgGクラスであることは、
抗体のクラス別に作成された抗Ig抗体で免疫沈降するか
どうかで判定できる、すなわち抗ウサギIgG抗体(カッ
ペル社製No.0212-0124)、抗ウサギIgM抗体(カッペル
社製No.0212-0210)、抗ウサギIgA+IgM+IgG抗体(カ
ッペル社製No.0212-0234)を用いて免疫沈降した。方法
はオクタロニー法を用いた。すなわち、1%の寒天中に
あけた穴の中心に抗ウサギIg抗体3種を入れ、まわりの
穴には抗体に対して1/20量から2倍づつ希釈した精製C-
erbB-2遺伝子産物抗体を入れる。0℃で1晩放置後形成
された沈降線を観察した所、精製C-erbB-2蛋白抗体は抗
ウサギIgG抗体及び抗ウサギIgA+IgM+IgG抗体とのみ沈
降したことからIgGであると確認できた。
抗体のクラス別に作成された抗Ig抗体で免疫沈降するか
どうかで判定できる、すなわち抗ウサギIgG抗体(カッ
ペル社製No.0212-0124)、抗ウサギIgM抗体(カッペル
社製No.0212-0210)、抗ウサギIgA+IgM+IgG抗体(カ
ッペル社製No.0212-0234)を用いて免疫沈降した。方法
はオクタロニー法を用いた。すなわち、1%の寒天中に
あけた穴の中心に抗ウサギIg抗体3種を入れ、まわりの
穴には抗体に対して1/20量から2倍づつ希釈した精製C-
erbB-2遺伝子産物抗体を入れる。0℃で1晩放置後形成
された沈降線を観察した所、精製C-erbB-2蛋白抗体は抗
ウサギIgG抗体及び抗ウサギIgA+IgM+IgG抗体とのみ沈
降したことからIgGであると確認できた。
(3)‐2分子量 精製したC-erbB-2遺伝子産物抗体の分子量はセファデッ
クスG-100を用いるゲル濾過法により求めた。すなわち
0.02M炭酸ナトリウム緩衝液で平衡化させたセファデッ
クスG-100(1cm×100cm)カラムに1mgの精製C-erbB-2遺
伝子産物抗体をのせ、同緩衝液で展開した。
クスG-100を用いるゲル濾過法により求めた。すなわち
0.02M炭酸ナトリウム緩衝液で平衡化させたセファデッ
クスG-100(1cm×100cm)カラムに1mgの精製C-erbB-2遺
伝子産物抗体をのせ、同緩衝液で展開した。
280nmの吸光度で溶出蛋白を検出し、分子量測定スタン
ダード(バイオラッド社製No.151-1901,チログロブリン
分子量670000,γ−グロブリン158000,卵白アルブミン44
000,ミオグロビン17000,ビタミンB-12 1350)の溶出パ
ターンと比較した所分子量150000の所にC-erbB-2遺伝子
産物抗体が溶出した。
ダード(バイオラッド社製No.151-1901,チログロブリン
分子量670000,γ−グロブリン158000,卵白アルブミン44
000,ミオグロビン17000,ビタミンB-12 1350)の溶出パ
ターンと比較した所分子量150000の所にC-erbB-2遺伝子
産物抗体が溶出した。
(3)‐3分子吸光係数 1mgの精製C-erbB-2遺伝子産物抗体を炭酸ナトリウム緩
衝液(pH9.0)1mlに溶解し、280nmの吸光度を測定した
所、1.40を示したので、本蛋白の分子吸光係数 である。
衝液(pH9.0)1mlに溶解し、280nmの吸光度を測定した
所、1.40を示したので、本蛋白の分子吸光係数 である。
(3)‐4抗体の免疫特異性 C-erbB-2遺伝子の発現しているヒト胃癌MKN7細胞を100
μCi/mlの35S−メチオニンでラベルする。ラベルされた
細胞を洗浄した後、RIPA緩衝液(1%NP-40,0.1%デオ
キシコール酸−Na塩,0.15MNaCl,1mMフェニルエチルスル
フォニールフルオライド,50mMTris-HClpH7.4)に懸濁
し、0℃にて20分溶解させた。溶出液を100,000×gに
て30分間遠心後、上澄液を得た。この上澄液150μlと
前に得られた抗体10μlを1時間0℃反応させた、抗原
−抗体複合体はプロテインAセファロースCL-4B(ファ
ルマシア製17-0780-01)であつめた。抗原−抗体複合体
沈殿物をLaemmliの方法に従い10%SDS-gelにて電気泳動
した。得られたゲルを常法に従ってラジオオートグラフ
ィーにより分析した。
μCi/mlの35S−メチオニンでラベルする。ラベルされた
細胞を洗浄した後、RIPA緩衝液(1%NP-40,0.1%デオ
キシコール酸−Na塩,0.15MNaCl,1mMフェニルエチルスル
フォニールフルオライド,50mMTris-HClpH7.4)に懸濁
し、0℃にて20分溶解させた。溶出液を100,000×gに
て30分間遠心後、上澄液を得た。この上澄液150μlと
前に得られた抗体10μlを1時間0℃反応させた、抗原
−抗体複合体はプロテインAセファロースCL-4B(ファ
ルマシア製17-0780-01)であつめた。抗原−抗体複合体
沈殿物をLaemmliの方法に従い10%SDS-gelにて電気泳動
した。得られたゲルを常法に従ってラジオオートグラフ
ィーにより分析した。
表1より明かなように、抗C-erbB-2遺伝子産物血清はヒ
ト胃癌MKN7細胞から分子量185000の蛋白を沈降した。C-
erbB-2遺伝子の発現していない正常細胞ではこの蛋白は
沈降しない。また抗C-erbB-2遺伝子産物抗体を免疫に用
いたペプチドで吸収してから同様の実験をおこなうと、
この蛋白は沈降しないことがわかった。したがってC-er
bB-2遺伝子産物抗体はC-erbB-2遺伝子産物を認識してい
ることが明らかである。
ト胃癌MKN7細胞から分子量185000の蛋白を沈降した。C-
erbB-2遺伝子の発現していない正常細胞ではこの蛋白は
沈降しない。また抗C-erbB-2遺伝子産物抗体を免疫に用
いたペプチドで吸収してから同様の実験をおこなうと、
この蛋白は沈降しないことがわかった。したがってC-er
bB-2遺伝子産物抗体はC-erbB-2遺伝子産物を認識してい
ることが明らかである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 15/02 C12P 21/02 A 9282−4B G01N 33/574 Z 9015−2J // C07K 7/08 8318−4H C07K 99:00
Claims (1)
- 【請求項1】下記のペプチドにキャリヤー蛋白質を結合
してなるキャリヤー蛋白結合ペプチドを免疫源として得
られた抗体 Thr-Ala-Glu-Asn-Pro-Glu-Tyr-Leu-Gly-Leu-Asp-Val-Pr
o-Val
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60248639A JPH076982B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 抗 体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60248639A JPH076982B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 抗 体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62108157A JPS62108157A (ja) | 1987-05-19 |
JPH076982B2 true JPH076982B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=17181100
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60248639A Expired - Lifetime JPH076982B2 (ja) | 1985-11-06 | 1985-11-06 | 抗 体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH076982B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6627196B1 (en) | 1999-08-27 | 2003-09-30 | Genentech, Inc. | Dosages for treatment with anti-ErbB2 antibodies |
US7041292B1 (en) | 1999-06-25 | 2006-05-09 | Genentech, Inc. | Treating prostate cancer with anti-ErbB2 antibodies |
US7371376B1 (en) | 1996-10-18 | 2008-05-13 | Genentech, Inc. | Anti-ErbB2 antibodies |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6054561A (en) * | 1984-02-08 | 2000-04-25 | Chiron Corporation | Antigen-binding sites of antibody molecules specific for cancer antigens |
JP3040121B2 (ja) * | 1988-01-12 | 2000-05-08 | ジェネンテク,インコーポレイテッド | 増殖因子レセプターの機能を阻害することにより腫瘍細胞を処置する方法 |
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