JPH04502872A - 組織サンプルを採取するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 組織サンプルを採取するための装置 技術分野 本発明は特許請求の範囲第１項の導入部による組織サンプルを採取するための装 置に関する。この種の装置は、バイオプシー（生体採取材料検索二所謂生検）装 置とも称される。

従来の技術 特許請求の範囲第１項の導入部に記載された形式による公知の装置においては、 先ず初めに、その遠位の端部範囲に切欠を有するバイオプシー・ニードルがサン プルを採取しようとする生体組織内に導入される。

次いで、切欠内に位置する組織サンプル小片を組織から分離する外筒が、このバ イオプシー・ニードル上に被せ嵌められる。その後でバイオプシー・ニードルと その上に被せ嵌められた外筒とが共に組織から抜き取られる。

特許請求の範囲第１項に記載された導入部によるこの公知の装置においては、バ イオプシー・ニードルを所定の直径寸法以下のものとして製作出来ないという欠 点がある。何故ならば、その直径が所定の寸法を下回るとニードルを組織内に導 入するのに必要とされる安定性が保証されないからである。従ってこのバイオプ シー・ニードルを囲繞する外筒においても、やはりある程度大きな直径寸法を甘 受しなければならない。

本発明の課題とするところは、カニユーレの直径、つまりバイオプシー・ニード ルとその上に被せ嵌められる外筒との直径を従来公知の装置におけるよりはるか に小さな値に設定可能ならしめ、しかもそのことによってニードル要素がサンプ ルを採取しようとする組織内への導入に際して曲げられないようにしたバイオプ シー装置、即ち生体組織サンプルを採取するための装置を提供する点にある。

この課題を解決するために提案された本発明による手段は、特許請求の範囲第１ 項の特徴概念に示されている。本発明によるその他の特徴は従属請求項の対象で ある。

驚異的なことに、本発明による設定課題は特許請求の範囲第１項の導入部に記載 のバイオプシ、−装置を、つまりカニユーレが遠位の端部範囲に切欠を有する１ 本のニードル要素もしくは１本のバイオプシー・ニードルとこのニードル要素を 囲繞する１つの外筒とから構成される装置 決可能である。

しかし本発明による挿入ユニットにおいては、ニードル要素が単独にではな《外 筒と共に、外筒を切欠上に被せ嵌めた位置で組織内に挿入される。外筒がニード ル要素における切欠の後方に引き戻されるのは、この挿入プロセスが終了した後 の時点においてである。

従ってサンプルを採取しようとする組織は、カニユーレによって組織を押しのけ る力に起因する「弾性的な反動力」に基づいて切欠内に送り出される。次いで、 この外筒は再びニードル要素、つまりバイオプシー・ニードルの切欠上に被せ嵌 められる。バイオプシー・カニユーレはこの位置に達してから取出される。

本発明による装置では、ニードル要素が外筒と共に組織内に挿入されるので、単 にニードル要素のみがではなく、ニードル要素とこれを囲繞する外筒とが協働し てバイオプシー・カニユーレを安定化させる決定的な役割を果たす。斯くして本 来のニードル要素は、従来公知のバイオプシー装置におけるより著しく細い要素 として構成することが可能になる。この場合、バイオプシー・カニユーレ全体の 直径を従来の装置におけるバイオプシー・ニードルの外径寸法と等しい値にして おいても、原理的には、挿入プロセスに際してバイオプシー・カニユーレで必要 とされる安定性を従来の装置における安定性と充分に比肩しうるちのにすること が出来るとすら言える。

本発明による装置の挿入ユニットは、これが所謂「トリガ」の操作後に個々の運 動経過を自動的に達成させるように構成することが可能である。しかしこの挿入 ユニットが次のように構成されているならば、即ち、操作員が先ず初めにニード ル要素とバイオプシー・ニードルを囲繞する外筒とのみを組織内に導入し、次い で本来の組織サンプル採取プロセスを手でレリーズ（トリガ操作）することが出 来るように構成されているならば、より有効な結果が得られる（請求項２）。

このような措置がとられていることによって、バイオプシー・カニユーレの挿入 後にも、組織採取の部位を必要に応じて適宜修正することが可能になる。

請求項３に記載された特徴によれば、挿入ユニットは互いに同軸的に摺動可能な ２つのスライダ要素を有しており、そのうち挿入方向で見て後方のスライダ要素 がニードル要素を担持し、挿入方向で見て前方のスライダ要素が、この前方スラ イダ要素に向って摺動可能な且つ外筒を担持する別のスライダ要素を有している 。本発明によるこの構成様式、つまり全体で３つの共通した乃至は互いに相対的 に摺動可能なスライダ要素が用いられているこの構成様式によれば、本発明にお いて行なわれる運動の各経過が、場合によっては行程長さ調整可能に（請求項８ ）、しがしいづれにせよ再現可能に達成される。

個々のスライダ要素は、原理的には任意の形式によって駆動することが出来る。

しかし本発明の特に簡単な構成様式では、個々のスライダ要素を駆動するために 幾つかのばねが設けられている。請求項４乃至６にはこの種のばね駆動装置にお ける特に簡単な実施態様が示されており、その実施態様によれば、本発明の構成 様式による挿入ユニットを単純に「緊張」させるのみならず、その都度の行程長 さをストッパによって調節することも可能である（請求項７）。

請求項８乃至１０に開示された特徴を有するバイオプシー・カニユーレは、本発 明による運動経過にとって特に有利であるように構成されている。外筒における 遠位の端面がこのように構成されていることによって、組織サンプルは特にスム ーズに「切り取られる」。

更に本発明によるこの外筒輪郭形状によって、外筒ト　とバイオプシー・ニード ルとを共に挿入する操作が著イ　しく簡易化される。

１　図面の簡単な説明 ζ　次にテキスト中では詳述しなかった本発明の全てのσ　細部に至るまで明確 に開示されている添付の図面にょ）　る実施例につき本発明をその一般則を限定 することな）　く詳細に説明する。

き　第１ａ図乃至第１ｄ図はそれぞれ異なった作業位置における本発明の挿入ユ ニットを概略的に示した図。

ト　第２図は第１図による本発明の挿入ユニットにバイオプシー・カニユーレを 固定する方式を示した図。

第３ａ図乃至第３ｄ図はそれぞれ第１ａ図乃至第１ｄ図に示された挿入ユニット の各位置に相当するバＬ　イオプシー・カニユーレの位置を示した図。

〉　第４ａ図及び第４ｂ図はバイオプシー・カニユーレにおける遠位の端部をそ れぞれ拡大して示した図である。

［実施例の説明 第１図及び第２図に示されたバイオプシー・カニユーレの挿入ユニットは、３つ のスライダ要素１乃至３（以下では単にスライダと称する）を有しており、各ス ライダはそれぞれ共通の軸線５に沿って指動しうるようにケーシング４内に支承 されている。なお第１図と第２図とにおいては、図の表示を簡明なものにするた め、スライダ１を軸線５の方向で摺動可能に支承する各支承要素のうち単に１つ のビン要素６のみが示されている。

摺動可能なスライダを駆動するためには押ばね７乃至９が設けられており、その うちのばね７はケーシング４とスライダ２の後方端面との間に、ばね８はスライ ダ１のストッパ１０とスライダ２の当接面２′との間に、ばね９はスライダ１に おける別のストッパ１１とスライダ３との間にそれぞれ張設されている。

更にトリガとして用いられる複数の係止爪１２乃至１４が設けられており、その うちの係止爪１２はケーシングに、また係止爪１３及び１４はスライダ２にそれ ぞれ支承されている。係止爪１２及び１４がスライダ２乃至３に形成された対応 する切欠内に係合するのに対し、係止爪１３はスライダ１のストッパ１０に当接 する。

第２図には、バイオプシー・ニードル２１がスライダ２に取付けられ、またバイ オプシー・カニユーレのシー・カニユーレの各要素２１及び２２と各スライダ・ カニユーレが簡単に取付けられるようにしておきさえすれば、図示の接続方式に 限定されることなく他の図に即して詳細に説明する。

挿入プロセスに先立つ第１ａ図に示された基本状態では、押ばね７乃至９が緊張 （圧縮）されており、スライダ要素１乃至３はそれぞれ所定の係止爪乃至トリガ １２乃至１４によって固定されている。カニユーレはそれに応じて引き戻された 状態にあり、この場合、外筒２２はバイオプシー・ニードル２１に形成された切 欠２３を掩蔽している（第３ａ図）。

サンプルを採取するプロセスは、係止爪乃至トリガ１２を操作することによって 開始される。スライダ１乃至３は、このトリガ操作に触発されてばね７の力より 軸線５方向で摺動せしめられる。こられ３つのスライダにおける摺動行程は、ケ ーシング４に設けられたストッパ４１によって制限されており、必要とされる場 合には、このストッパを調節可能なストッパとして構成することが可能であって 、その場合には、バイオプシー・カニユーレ２１及び２２の挿入時に送り出しプ ロセスを調整することが出来る。

第１ｂ図にはバイオプシー・カニユーレの挿入後における挿入ユニットの状態が 示されている。また第３ｂ図には、この挿入ユニット状態に対応するバイオプシ ー・カニユーレの遠位端部が示されている。この場合、カニユーレにおける個々 の要素が共通した運動を行なうことに基づいて、外筒２２が引き続きニードル２ １上を指動してニードル２１の切欠２３をカバーられた図示されていない適宜な カム面のような制御要素を用いた自動制御もしくは手動制御によりトリガ１４を 操作することが出来る。斯くしてこのスライダ３は、ばね９の作用によりストッ パ１０の方向に移動せしめられる。

第１Ｃ図には、挿入ユニットにおけるこの運動の結、果が示されている。また第 ３ｃ図には、スライダ要素３のスライダ１及び２に対する相対的な運動によって 外筒２２がバイオプシー・ニードルに形成された切欠２３の後方に引き戻された 状態が示されている。

次いで、例えば適宜なカム面を介して自動的にもしくは手動方法でトリガ１３が 操作される。従って、ばね８によりスライダ１がその上に固定されたスライダ３ と共にストッパ４１に向って移行せしめられるのに対し、スライダ２は位置固定 された状態に保たれる（第１ｄ図）。外筒２２はこの運動によって再びニードル ２１の切欠２３上に被せ嵌められる（第３ｄ図）。

生体組織の弾性作用に基づいて切欠２３内に送り込まれた組織は、外筒２２の送 り出し運動により他の組織から切り離されるので、切欠２３内には小さな組織サ ンプルが残され、この組織小片は、例えば挿入ユニットにおける適正な後退運動 、つまりニードル２１と外筒２２とから成るユニットとしてのバイオプシー・カ ニユーレが追従する運動を介して取出すことが出来る。

第４ａ図及び第４ｂ図には、外筒２２が乃至は切欠２３を有するニードル２１と 外筒２２とが拡大して示されている。この第４図から明らかなように、外筒２２ における遠位の端面には外筒の縦軸線に対して鋭角αを成す第１の区分２４が形 成されており、該区分に続く第２の区分２５は、外筒縦軸線と鈍角で交差する。

第２の区分２５は尖端部２６で成端しており、図示された実施例においては、こ の尖端部が側面輪郭のほぼ中央上部に位置している。更にこの尖端部２６に続く 区分２７は、外筒縦軸線とやはり鋭角を成すように交差している。外筒の遠位端 面がこのような特殊な形状を呈するように構成されているならば、繊維の方向に 抗した採取を実施する場合にも端面の特殊形状に基づいたスムーズで確実な切欠 形成が保証されるので、特に本発明による運動経過を達成するのに有利である。

以上は本発明をその一般則を限定することなく１つの実施例について説明したも のである。

悶紛膿審着失 一情陶一五−Ｎ−１１＝−１１−，ＰＣＴ／ＤＥ　９０１００５４９国際調査報 告

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．バイオプシー・カニューレ、即ち、遠位の端部範囲に切欠２３の設けられた ニードル要素２１とニードル要素を囲繞する外商２２とを備え、サンプルから採 取しようとする組織内に挿入ユニットを挿入するバイオプシー・カニューレを用 いることにより組織サンプルを採取する装置において、 ニードル要素２１と外筒２２とが、共に挿入ユニットによって、組織内における 外筒が切欠２３上に被せ嵌められた位置に挿入されるようにし、この挿入プロセ ス終了後には、外局がニードル要素に設けられた切欠の後方に引き戻されるよう にし、更に外筒が再びニードル要素における切欠上に被せ嵌められるようにした ことを特徴とする装置。
2. ２．請求項１記載の装置において、 挿入ユニットが先ずユニット要素と外筒とのみを組織内に導入し、ニードル要素 に対する相対的な外筒の摺動運動を手でレリーズしうるようにしたことを特徴と する組織サンプルを採取する装置。
3. ３．請求項１または２に記載に装置において、挿入ユニットが互いに同軸的に摺 動可能な２つのスライダ要素１，２を有しており、そのうち挿入方向で見て後方 のスライダ要素２がニードル要素２１を担持し、挿入方向で見て前方のスライダ 要素１が、この前方スライダ要素に向って摺動可能で外筒２２を担持する別のス ライダ要素３を有していることを特徴とする組織サンプルを採取する装置。
4. ４．請求項３記載の装置において、 第１のばね７が互いに同軸的に摺動可能なスライダ要素１，２を挿入方向で負荷 し、これら両スライダ要素が、ばねの緊張されている位置で、解離可能なロック 要素１２により固定可能であることを特徴とする組織サンプルを採取する装置。
5. ５．請求項４記載の装置において、挿入方向で見て前方のスライダ要素１が別の スライダ要素３のためのストッパ１１を有しており、ロック要素１４の解離後に は、別のスライダ要素３が第２のばね９の力によりこのストッパに向って移動可 能であることを特徴とする組織サンプルを採取する装置。
6. ６．請求項５記載の装置において、互いに同軸的に摺動可能な両スライダ要素１ ，２間に張設される第３のばね８が設けられており、この第３のばねがロック要 素１３の解離後に前方のスライダ要素１を別のスライダ要素３と共に次のように 、即ち別のスライダ要素３が第２のばね９のばね負荷解除前に占めていた位置に 送り出されるように、カニューレの挿入方向で送り出すことを特徴とする組織サ ンプルを採取する装置。
7. ７．請求項３乃至６のいづれか１項に記載の装置において、 調節可能なストッパ１０，４１に向う各スライダ要素の摺動連動が行なわれるこ とを特徴とする組織サンプルを採取する装置。
8. ８．特に請求項１乃至７のいづれか１項に記載の装置に用いるためのカニューレ において、 外筒２２における遠位の端面が、外筒の縦軸線と鋭角αで交差する第１の区分２ ４を有しており、この第１の区分につづく第２の区分２５が、外筒の縦軸線と鈍 角で交差していることを特徴とするカニューレ。
9. ９．請求項８記載のカニューレにおいて、第２の区分２５が少なくとも１つの尖 端部２６で成端していることを特徴とするカニューレ。
10. １０．請求項９記載のカニューレにおいて、尖端部２６が側面輪郭の中央に、も しくは外筒２２の側面輪郭における中央上部に位置していることを特徴とするカ ニューレ。