JPH057206U - 生検によるサンプリングのための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生検によるサンプリングのための、改良され
た装置を提供する。 【構成】 生検装置１は、ばね負荷可能な穿刺針３２
と、この穿刺針３２内に案内される、やはりばね負荷可
能な穿刺刀１２とを有している。そして、穿刺針３２を
ばね力によって前方へ向かって移動させる前に、穿刺刀
１２をばね力によって後方へ向かってこの穿刺針３２内
へ引き込む。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、生検によるサンプリングのための装置であって、ばね負荷可能な穿 刺針と、この穿刺針内に案内される、やはりばね負荷可能な穿刺刀とが設けられ ており、穿刺針がばね力によって前方へ向かって移動させられる形式のものに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

上記形式の装置はヨーロッパ公開特許第２３８ ４６１号明細書から公知であ り、公知の装置には、いわゆる“トゥルー・カット・ニードル（ＴｒｕーＣｕｔ ーＮａｄｅｌ）”が穿刺刀として設けられている。そして、このトゥルー・カッ ト・ニードルの側方には、受容部として切欠きが形成されている。さて、まずト ゥルー・カット・ニードルは、第１のばねの作用によって生検範囲へ刺入される 。それによって、この範囲の組織が、ニードルの上記側方切欠き内へ押し込まれ る。次いで、ニードルの刺入方向と同方向に、穿刺針がニードルの切欠き上へ押 しずらされる。その結果、切欠き内に押し込まれた組織が、穿刺針によって切除 され、その後、トゥルー・カット・ニードルと穿刺針とによって保持され、最後 に、これらトゥルー・カット・ニードルと穿刺針との協働によって身体から生検 装置の中心へ、さらには別の調査装置へ案内される。このような装置に類似した 機能を果たすがこの装置よりも構成の複雑な装置が、国際特許８３／０３３４３ 号明細書に開示されている。さらに、ヨーロッパ公開特許第１０ ３２１号及び 第１５３ ０４７号明細書から公知の装置では、側方に切欠きを備えた穿刺刀が 手によって前方へ向かって押し出され、穿刺針だけがばね作用によってこの切欠 き上へ差しはめられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、生検によるサンプリングのための、改良された装置を提供す ることにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題は、本考案によれば初めに述べた形式の装置において、穿刺針が前方 へ向かって移動する前に、穿刺刀がばね力によって後方へ向かって引き込まれる ことによって解決されている。

【０００５】

【考案の効果】

上記手段によれば、本考案の装置は、従来の装置とは異なる形式で運転される 。本考案の装置では、穿刺刀と穿刺針とが順次に刺入されること、つまり、まず 穿刺刀が刺入されて次にこの穿刺刀上へ穿刺針が押しずらされることは、ない。 本考案の装置ではむしろ、穿刺針が前方へ向かって移動する前に、穿刺刀がその 尖端部と共に、ばね作用によって穿刺針内へ引き込まれる。この後、穿刺針は自 体公知の形式でばね力によって前方へ押し出される。しかし、従来の装置とは異 なって完全に円筒形状の血栓が、本考案の装置の穿刺針によって組織から切除さ れ、その後、穿刺針内への穿刺刀の引込みのために穿刺針内に発生した負圧によ って、この穿刺針内へ吸引され、周囲の組織から解離される。本考案の装置によ るサンプリングにより、従来の装置においてと同じ組織量が、又は同じ組織横断 面積を備えた組織部分が、従来の装置に設けられた穿刺刀及び穿刺針よりも極め て小さな横断面積しか備えない穿刺刀及び穿刺針によって、採取される。その結 果、診断されるべき患者に及ぼされる負荷がわずかになる。このことは、特に敏 感な身体部分又は組織にとって重要なことである。又、サンプリング装置は基本 的にトゥルー・カット・ニードルを備えていてもよいが、このニードルの側方切 欠きは本考案による装置では使用されないので、穿刺刀が、側方切欠きの全くな い、一貫した円筒形で平らな壁を有していると、有利である。しかし、穿刺刀の 先端部だけは、例えばトウカールカット面のようにとがっていてもよい。また、 この先端部と同様に穿刺針の端面が研磨されていてもよいが、トゥルー・カット ・ニードルと共に使用される穿刺針とは異なり、有利には穿刺針の端面全体が研 磨されていなくともよい。穿刺針の端面はむしろ、穿刺針の軸線に対して垂直な 平面上に位置している。さらに、穿刺針の壁面側方には、端面から始まる切り込 みが形成されていてもよく、この切り込みは、少なくとも長手縁部の所で上記穿 刺刀のように研磨されて、鋭い縁部を形成している。以上のような構成のおかげ で、穿刺針とばね力とがねじのように前方へ向かって移動し、穿刺針はねじのよ うに切除を行うことができる。また、このような構成では、穿刺針が、場合によ っては穿刺針のグリップ部材又はこのグリップ部材を保持する保持体が、装置に 固定されたねじ形溝に沿ってこの溝内をねじのように運動する。

【０００６】 本考案の別の構成によれば、穿刺刀を保持する受容体と穿刺針を保持する受容 体とが、それぞれ及ぼされるばね力に抗して互いに逆方向に緊締可能である。ま た、緊締部材が、互いに間隔を置いた複数の突出部を有しており、これらの突出 部がそれぞれ、上記各受容体に係合できるようになっている。本考案のさらに別 の構成によれば、上記２つの受容体が、互いに向かい合わない横方向面にそれぞ れアンダカットを有しており、これらのアンダカットがそれぞれ、上記各突出部 に係合できるようになっている。この場合、受容体は、緊締部材のロッドを貫通 させるための孔を有しており、この孔の側方に、この孔にわたって一貫して延び る溝が形成されている。

【０００７】 さらに、穿刺刀をその作用緊締位置に固定するため、外側から操作可能なレバ ーが、穿刺刀を作用緊締位置に保持するための突起を有している。これに対して 、穿刺針をその作用緊締位置に固定するため、穿刺針を作用緊締位置に保持する レバーが、穿刺刀のための受容体の緊締位置から軸方向間隔を置いてレバーアー ムを有している。しかし、穿刺針を作用緊締位置から開放するために、穿刺刀の ための受容体の突出部が、ばね作用によって上記レバーアームへ向かって移動さ せられる。

【０００８】 本考案によって提供される装置は、穿刺刀と穿刺針との逆方向の軸方向移動に よって、つまり、場合によっては回転しながらの、それぞればね力による、後方 への穿刺刀の引込みと、それに続く前方への穿刺針の押出しとによって、患者に 負荷を及ぼさない、確実でスムーズかつ迅速なサンプリングを保証する。なぜな ら、特にこの装置においては、穿刺刀の直径と穿刺針の直径とを極めて小さくす ることができるからである。しかし、それにもかかわらず、充分な組織量又は横 断面積の充分な組織が採取される。

【０００９】

【実施例】

次に図示の実施例につき本考案を説明する。

【００１０】 生検によるサンプリングのための本考案の装置、つまり生検装置１は、ケーシ ング２を有しており、ケーシング２はカバー（図示せず）によって閉鎖されるよ うになっている。

【００１１】 また、ケーシング２内には２つの案内棒３，４が固定的に配置されている。こ れらの案内棒３，４は、間隔を置いて互いに平行に、ケーシング２の長手方向で このケーシング２内に延びている。そして、穿刺刀１２用の又は穿刺刀１２のグ リップ部材１３用の受容体１１と、穿刺針３２用の又は穿刺針３２のグリップ部 材３３用の受容体３１とが、それぞれ滑動可能に上記各案内棒３，４に取付けら れている。さらに、上記穿刺刀１２は上記穿刺針３２内に延びており、かつ完全 に穿刺針３２内に引き込まれた位置でも、尖端部１２ａによって穿刺針３２から 突出している。また、穿刺刀１２のグリップ部材１３が受容体１１の受容切欠き １４内に、穿刺針３２のグリップ部材３３が受容体３１の受容切欠き３４内に、 それぞれ受容されて保持されている。そして、穿刺針３２はその中に受容された 穿刺刀１２と共に、ケーシング２の、前方（中枢側）の横方向壁７に形成された 案内溝６内を貫通しており、かつケーシング２から突出している。

【００１２】 上記２つの受容体１１，３１は、それぞれ自由なばね作用によって移動させら れるように軸方向にばね負荷されている。従って、穿刺刀１２のための受容体１ １は、ケーシング２の、上記横方向壁７に対して平行な後方（末端側）の横方向 壁８まで移動でき、穿刺針３２のための受容体３１は、長手方向又は軸方向に調 節可能で調節された各位値に固定可能なストッパ９まで移動できる。

【００１３】 ばね作用を及ぼすために、圧縮ばね１６，３６がそれぞれ、案内棒４，３に巻 き掛けられており、かつそれぞれ負荷しない方の受容体３１，１１における拡大 した切欠き３７，１７内を貫通案内されており、かつ上記２つの受容体３１，１ １の、互いに向かい合う横方向面１８，３８にそれぞれ接している。また、受容 体１１を負荷する圧縮ばね１６用の受けが前方の横方向壁７に、受容体３１を負 荷する圧縮ばね３６用の受けが後方の横方向壁８に、それぞれ設けられている。

【００１４】 従って、図示の実施例では、圧縮ばね１６が案内棒４を取囲んでおり、かつ前 方の横方向壁７に不動の受けを有している。また、圧縮ばね１６の、横方向壁７ とは反対側の端部が、受容体３１の拡大した切欠き３７を貫通してこの切欠き３ ７から突出しており、かつ受容体１１の、受容体３１に向いた横方向面１８に対 して圧着されている。さらに、圧縮ばね３６が案内棒３を取囲んでおり、かつ後 方の横方向壁８に不動の受けを有している。また、圧縮ばね３６の、横方向壁８ とは反対側の端部が、受容体１１の拡大した切欠き１７を貫通して延びており、 かつ受容体３１の横方向面３８に対して前方の横方向壁７に向かって圧着されて いる。しかし、上記２つの受容体１１，３１は、互いの向かい合う横方向面１８ ，３８が接触した位置（図１）に及ぼされるばね力に抗して、以下に述べる手段 によって保持されている。

【００１５】 ケーシング２の長手方向壁５１において切欠き５２内には、両腕のレバー５３ が旋回軸受５４を中心として保持されている。そして、レバー５３の一方のレバ ーアーム５６からケーシング２の内部へ向かって、突起５６ａが突入している。 この突起５６ａは、受容体１１の、上記横方向面１８とは反対側の横方向面１９ に後方から係合しており、それによって、圧縮ばね１６の作用に抗して受容体１ １を保持している。さらに、レバー５３の、上記一方のレバーアーム５６とは反 対側の他方のレバーアーム５７には、外側から操作ボタン５８が作用している。 そして、操作ボタン５８は、ケーシング２の長手方向壁５１内に支承されており 、かつケーシング２から外側へ突出している。さて、上記操作ボタン５８はケー シング２の内部へ押し込まれると、他方のレバーアーム５７に対して押しつけら れる。これによって、レバー５３が旋回軸受５４を中心として（図１で見ると） 時計回りに旋回させられる。その結果、一方のレバーアーム５６の突起５６ａが 受容体１１から外れて、受容体１１を解放する。この後、受容体１１が、及ぼさ れるばね作用によって、ケーシング２の後方の横方向壁８へ向かって移動させら れる。それにより、穿刺刀１２とその尖端部１２ａとが、穿刺針３２内へ引き込 まれる。

【００１６】 ところで、他方の受容体３１は、上記レバー５３とは反対側に突出部４１を有 している。また、ケーシング２の長手方向壁６１において切欠き６２内には、上 記レバー５３と同様に両腕のレバー６３が、旋回軸受６４を中心として旋回可能 に配置されている（図６参照）。さらに、レバー６３は、溝６８として形成され たアンダカットを前方の一方のレバーアーム６７に有しており、受容体３１の突 出部４１はこの溝６８内に係合する。それによって、受容体３１は、圧縮ばね３ ６により及ぼされるばね作用に抗して図１による緊締位置に保たれる。しかし、 上記レバー６３は、別のばね作用によって、受容体３１の突出部４１内に係合す る位置（図６）へもたらされる。なぜなら、ばね６９が旋回軸受６４の不動部分 に取付けられて、レバー６３の他方のレバーアーム６６に対して押圧されている からである。

【００１７】 受容体１１の、レバー６３に向いた面には、受容体３１の上記突出部４１に相 応した突出部２１が設けられている。従って、受容体１１は上述した形式でロッ ク位置から解放されると、圧縮ばね１６のばね作用によって横方向８に向かって 移動させられる。その結果、上記突出部２１がまず他方のレバーアーム６６に当 接し、このレバーアーム６６を圧縮ばね６９の作用に抗して下へ向かって（図６ では時計回りに）押し下げる。これにより、一方のレバーアーム６７が受容体３ １の突出部４１から持ち上げられる。そして、この突出部４１否定は受容体３１ が、上記レバー６３の溝６８から解放される。この後、受容体３１はストッパ９ に当接するまで、圧縮ばね３６のばね作用によって前方の横方向壁７へ向かって 押し出される。その結果、受容体３１と共に穿刺針３２が、サンプリングされる べき組織範囲内へ深く刺入される。これによって、この組織範囲から組織血栓が 切除される。そして、この組織血栓は、穿刺針３２内への穿刺刀１２の引込みに より生ぜしめられた負圧によって、周囲の組織から解離されて、穿刺針３２内へ 吸引される。

【００１８】 ところで、本考案の生検装置１を再び緊締し直すために、ロッド７２とグリッ プ７３とから成る緊締部材７１が設けられている。この場合、ロッド７２はケー シング２の後方の横方向壁８と上記各受容体１１，３１の切欠き２２，４２とを 長手方向に貫通して、上記２つの案内棒３，４に対して平行に延びている。また 、グリップ７３はケーシング２の外側でロッド７２に結合されており、かつこの ロッド７２に対して横向きに延びている。さらに、ロッド７２においてグリップ ７３の直前には突出部７４が設けられている。この突出部７４は後方の横方向壁 ８の適当な切欠き７６に係合可能であり、それによって、グリップ７３が生検の ための静止位置に保持される。

【００１９】 さて、上記緊締装置７１はばね負荷されていてもよく、その場合には、上記ロ ッド７２が圧縮ばね７７によって取り囲まれている。この圧縮ばね７７は、一方 で横方向壁８の不動の受けによって、他方でロッド７２に固く結合された受け７ ８によって、保持されている。その結果、緊締部材７１がケーシング２内へ引き 込まれて、グリップ７３が横方向壁８に対して押圧される。

【００２０】 さらに、上記ロッド７２には、互いに軸方向の間隔を置いた２つの突出部７９ ，８１が設けられている。また、受容体１１が、受容体３１とは反対側の横方向 面１９にアンダカット２３を有しており、グリップ７３によるロッド７２の約９ ０°の回転時には、このアンダカット２３内に上記２つの突出部のうちで一方の 突出部７９が係合できる。このような係合後に、グリップ７３とロッド７２とが ケーシング２内へ押し込められると、受容体１１が後方の横方向壁８から前方の 横方向壁７へ向かって押しずらされる。そして、この受容体１１はレバー５３の 突起５６ａの斜面に沿って滑動してこの突起５６ａをもとの状態へ押し戻し、最 後にこの突起５６ａによって後方から係合される。その結果、上記受容体１１は 突起５６ａによって図１の作用又は緊締位置に保持される。この後、上記ロッド ７２がさらに、例えば約９０°回転すると、ロッド７２の他方の突出部８１が受 容体３１のアンダカット４３内に係合する。従って、グリップ７３が引出される と、受容体３１も突出部８１によって連行され、再び作用又は緊締位置へ戻され る。そして、レバー６３の溝６８が受容体３１の突出部４１に係合し、それによ って、この受容体３１を緊締位置に保持する。ところで、上記２つの受容体１１ ，３１はロッド７２のための切欠き２２，４２の側方に、それぞれ溝２４，４４ を有している。これらの溝２２，４２のおかげで、受容体１１，３１は、緊締部 材７１の静止位置（グリップ７３の突出部７４がケーシング２の切欠き７６に係 合した位置）でもロッド７２の突出部７９，８１上を滑動することができると共 に、ばね１６，３６の作用による閉鎖運動の際にもこの運動を支障なく行えるか 、又は緊締部材７１に負荷を及ぼさない。

【００２１】 さて、本考案による生検装置１は、以下のようにして緊締される。まず、緊締 装置７１がケーシング２から引出される。この際、緊締装置７１のロッド７２に 設けられた一方の突出部７９が受容体１１の溝２４内を滑動する。その後、緊締 部材７１が約９０°回転し、これによって、突出部７９は溝２４のアンダカット ２３に後方から当接させられる。次いで、緊締部材７１は受容体１１を連行しな がらケーシング２の内部へ押し込まれ、受容体１１はレバー５３の突起５６ａに よって後方から係合されて保持される。また、この時点において、ロッド７２の 他方の突出部８１は上方（図平面から直立する方向）へ向かって突出しているの で、受容体３１の切欠き４２の溝４４内を滑動することができる。この後、緊締 部材７１がさらに約１８０°回転すると、他方の突出部８１は受容体３１のアン ダカット４３に後方から当接する。その結果、受容体３１が、ケーシング２から 引出される緊締部材７１に連行されながら緊締位置へもたらされ、この位置でレ バー６３によって保持される。さらにその後、緊締部材７１は約９０°回転して 図１による回転位置のまま、圧縮ばね７７によって静止位置へもたらされる。こ の静止位置とは、緊締部材７１の突出部７４がケーシング２の切欠き７６に係合 する位置である。生検装置１はこのようにして緊締された後に、まず全体的に前 方へ向かって押し出される。これによって、穿刺針３２と、この穿刺針３２から わずかに突出した尖端部１２ａを備えた穿刺刀１２とが、サンプリングされるべ き生検範囲内へ手によって刺入される。その結果、生検が、操作ボタン５８のト リガに続く、既に上述した形式で行われる。最後に、生検装置１全体が引き戻さ れて、被検物が身体から採取される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による生検装置の平面図である。

【図２】穿刺刀のための受容体を、図１による矢印ＩＩ
の方向から見た図である。

【図３】図２による線分ｂ−ｂに沿った、穿刺刀のため
の受容体の断面図である。

【図４】穿刺針のための受容体を、図１による矢印ＩＩ
Ｉの方向から見た図である。

【図５】図４による線分ｂ′−ｂ′に沿った、穿刺針の
ための受容体の断面図である。

【図６】穿刺針のための受容体を、図１による矢印ＩＶ
の方向から見た図である。

【符号の説明】

１ 生検装置 ２ ケーシング ３，４ 案内棒 ６ 案内溝 ７，８ 横方向壁 ９ ストッパ １１ 受容体 １２ 穿刺刀 １２ａ 尖端部 １３ グリップ部材 １４ 受容切欠き １６ 圧縮ばね １７ 切欠き １８，１９ 横方向面 ２１ 突出部 ２２ 切欠き ２３ アンダカット ２４ 溝 ３１ 受容体 ３２ 穿刺針 ３３ グリップ部材 ３４ 受容切欠き ３６ 圧縮ばね ３７ 切欠き ３８ 横方向壁 ４１ 突出部 ４２ 切欠き ４３ アンダカット ４４ 溝 ５１ 長手方向壁 ５２ 切欠き ５３ レバー ５４ 旋回軸受 ５６ レバーアーム ５６ａ 突起 ５７ レバーアーム ５８ 操作ボタン ６１ 長手方向壁 ６２ 切欠き ６３ レバー ６４ 旋回軸受 ６６，６７ レバーアーム ６８ 溝 ６９ ばね ７１ 緊締部材 ７２ ロッド ７３ グリップ ７４ 突出部 ７６ 切欠き ７７ 圧縮ばね ７８ 受け ７９，８１ 突出部

Claims (8)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 生検によるサンプリングのための装置で
   あって、ばね負荷可能な穿刺針と、この穿刺針内に案内
   される、やはりばね負荷可能な穿刺刀とが設けられてお
   り、穿刺針がばね力によって前方へ向かって移動させら
   れる形式のものにおいて、穿刺針（３２）が前方へ向か
   って移動する前に、穿刺刀（１２）がばね力によって後
   方へ向かって引き込まれることを特徴とする、生検によ
   るサンプリングのための装置。
2. 【請求項２】 穿刺刀（１２）を保持する受容体（１
   １）と穿刺針（３２）を保持する受容体（３１）とが、
   それぞれ及ぼされるばね力に抗して互いに逆方向に緊締
   可能である、請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 緊締部材（７１）が、互いに間隔を置い
   た複数の突出部（７９，８１）を有しており、これらの
   突出部（７９，８１）がそれぞれ、受容体（１１，３
   １）に係合できる、請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 上記２つの受容体（１１，３１）が、互
   いに向かい合わない横方向面にそれぞれアンダカット
   （２３，４３）を有しており、これらのアンダカット
   （２３，４３）がそれぞれ、上記突出部（７９，８１）
   に係合できる、請求項３記載の装置。
5. 【請求項５】 受容体（１１，３１）が、緊締部材（７
   １）のロッド（７２）を貫通させるための孔（２２，４
   ２）を有しており、この孔（２２，４２）の側方に、こ
   の孔（２２，４２）にわたって一貫して延びる溝（２
   ４，４４）が形成されている、請求項３又は４記載の装
   置。
6. 【請求項６】 外側から操作可能なレバー（５３）が、
   穿刺刀（１２）を作用緊締位置に保持するための突起
   （５６ａ）を有している、請求項１から５までのいずれ
   か１項記載の装置。
7. 【請求項７】 穿刺針（３２）を作用緊締位置に保持す
   るレバー（６３）が、穿刺刀（１２）のための受容体
   （１１）の緊締位置から軸方向間隔を置いてレバーアー
   ム（６６）を有しており、穿刺針（３２）が作用緊締位
   置から開放されるように、穿刺刀（１２）のための受容
   体（１１）の突出部（２１）が、ばね作用によって上記
   レバーアーム（６６）へ向かって移動させられる、請求
   項２から６までのいずれか１項記載の装置。
8. 【請求項８】 軸方向かつ長手方向に調節可能なストッ
   パ（９）が、穿刺針（３２）の受容体（３１）のために
   設けられている、請求項１から７までのいずれか１項記
   載の装置。