JPH0450227B2 - - Google Patents
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- JPH0450227B2 JPH0450227B2 JP1060185A JP1060185A JPH0450227B2 JP H0450227 B2 JPH0450227 B2 JP H0450227B2 JP 1060185 A JP1060185 A JP 1060185A JP 1060185 A JP1060185 A JP 1060185A JP H0450227 B2 JPH0450227 B2 JP H0450227B2
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- steering wheel
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 2
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical group [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
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Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、電動機を用いた操舵力倍力装置によ
り補助トルクを発生する電動式パワーステアリン
グ装置に関する。
り補助トルクを発生する電動式パワーステアリン
グ装置に関する。
(従来の技術)
自動車のステアリング装置を成す電動式パワー
ステアリング装置は、駆動源として電動機を備
え、ステアリングホイールからの操舵力に応じて
電動機を作動して補助トルクを発生しステアリン
グホイールの操作を軽減する。従来の電動式パワ
ーステアリング装置では、電動機の回転トルクが
減速装置を介して又は減速装置及びクラツチを介
して出力軸に伝達されるように構成されている。
ステアリング装置は、駆動源として電動機を備
え、ステアリングホイールからの操舵力に応じて
電動機を作動して補助トルクを発生しステアリン
グホイールの操作を軽減する。従来の電動式パワ
ーステアリング装置では、電動機の回転トルクが
減速装置を介して又は減速装置及びクラツチを介
して出力軸に伝達されるように構成されている。
(発明が解決しようとする問題点)
上記の如きトルク伝達機構によれば、電動機の
スロツトリツプル、減速装置の歯車の加工誤差、
バツクラツシユ等による噛み合い部の振動が出力
軸に伝達され、延いてはこの振動が入力軸を介し
てステアリングホイールに伝達されることにな
る。このため、ステアリングホイールには電動機
の回転変動、減速装置の振動が加わり操舵フイー
リングが不良になる欠点を有していた。
スロツトリツプル、減速装置の歯車の加工誤差、
バツクラツシユ等による噛み合い部の振動が出力
軸に伝達され、延いてはこの振動が入力軸を介し
てステアリングホイールに伝達されることにな
る。このため、ステアリングホイールには電動機
の回転変動、減速装置の振動が加わり操舵フイー
リングが不良になる欠点を有していた。
(問題点を解決するための手段)
本発明では、ステアリングホイールに連結され
る入力軸を分割しこの分割部に、電動機のトルク
変動、減速装置等の振動を吸収する弾性手段を介
設するとともに、一方の軸の放射方向に突起を形
成し、この突起を遊嵌する切欠溝を他方の軸に形
成して電動式パワーステアリング装置を構成し
た。
る入力軸を分割しこの分割部に、電動機のトルク
変動、減速装置等の振動を吸収する弾性手段を介
設するとともに、一方の軸の放射方向に突起を形
成し、この突起を遊嵌する切欠溝を他方の軸に形
成して電動式パワーステアリング装置を構成し
た。
(作用)
上記の如く構成すれば、第一の軸と第二の軸の
間に所定以上の捩りが加わつた時は、上記両軸の
突起と切欠溝との間の遊間が詰められてトルクが
伝達されて操舵入力が確保され、入力軸に加わる
トルクが所定の範囲内においては、その急激な操
作によるトルク変動が弾性手段によつて緩和され
てトルク検出手段に入力され、その結果、出力軸
に供給される補助トルクの変動が滑らかになり、
同時に、弾性手段が電動機におけるトルク変動、
減速装置における振動を吸収し、これにより入力
軸への伝達を減衰させ、操舵フイーリングを良好
にすることができる。
間に所定以上の捩りが加わつた時は、上記両軸の
突起と切欠溝との間の遊間が詰められてトルクが
伝達されて操舵入力が確保され、入力軸に加わる
トルクが所定の範囲内においては、その急激な操
作によるトルク変動が弾性手段によつて緩和され
てトルク検出手段に入力され、その結果、出力軸
に供給される補助トルクの変動が滑らかになり、
同時に、弾性手段が電動機におけるトルク変動、
減速装置における振動を吸収し、これにより入力
軸への伝達を減衰させ、操舵フイーリングを良好
にすることができる。
(実施例)
以下に本発明の好適な一実施例を添付図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
第1図は本実施例の電動式パワーステアリング
装置を構成する操舵力倍力装置を90°切断面で折
曲させて示す縦断面図である。第1図において、
1はステアリングコラム、2はステータ、3はケ
ースであり、4と7は互いに同軸状に配設された
入力軸および出力軸である。本実施例では入力軸
4の内端部が出力軸7の内端部内に遊嵌される一
方、これらの内端がトーシヨンバー8により連結
され、入力軸4が軸受9,10により、出力軸7
が軸受11,12,13により、それぞれ回動自
在に支承されている。さらに入力軸4の周囲に配
設された操舵速度センサ20と、入出力軸4と7
の嵌合部の周囲に配設された操舵トルクセンサ
(トルク検出手段)24と、出力軸7の周囲に配
設された電動機33、減速装置50、電磁クラツ
チ63とを備えた構成である。
装置を構成する操舵力倍力装置を90°切断面で折
曲させて示す縦断面図である。第1図において、
1はステアリングコラム、2はステータ、3はケ
ースであり、4と7は互いに同軸状に配設された
入力軸および出力軸である。本実施例では入力軸
4の内端部が出力軸7の内端部内に遊嵌される一
方、これらの内端がトーシヨンバー8により連結
され、入力軸4が軸受9,10により、出力軸7
が軸受11,12,13により、それぞれ回動自
在に支承されている。さらに入力軸4の周囲に配
設された操舵速度センサ20と、入出力軸4と7
の嵌合部の周囲に配設された操舵トルクセンサ
(トルク検出手段)24と、出力軸7の周囲に配
設された電動機33、減速装置50、電磁クラツ
チ63とを備えた構成である。
更に詳述すると、上記入力軸4は第1軸5と筒
状の第2軸6に分割され、第1軸5の外端側(図
中右端側)にはハンドルであるステアリングホイ
ールが固着されている。また、第2軸6の内端側
に設けられた孔内には、第1軸5の内端側に形成
された小径部が遊嵌されており、これらの嵌合部
には振動伝達防止用のゴムブツシユ(弾性手段)
14が介装され、このゴムブツシユ14により第
1軸5と第2軸6とが連結されている。このゴム
ブツシユ14は金属製の内筒14aおよび外筒1
4bと、これらの間に介装された弾性部材14c
とからなり、第2図に示すように内筒14aが第
1軸5に、外筒14bが第2軸6にそれぞれ固着
されている。また、第1軸5には、放射方向に突
設された突起15aを有する環状部材15が環装
され、突起15aが第2軸6の一端側(図中右端
側)に形成された切欠溝6aに適切な隙間を有し
て挿入されている。したがつて、第1軸5と第2
軸6とはゴムブツシユ14により弾性的に連結さ
れるとともに、前記隙間により所定角度捩れた後
に第1軸5と第2軸6が係合し、捩り方向には弾
性部材14cに所定トルク以上の負荷が加わらな
い構造となつている。尚、16は抜け防止用のサ
ークリツプである。
状の第2軸6に分割され、第1軸5の外端側(図
中右端側)にはハンドルであるステアリングホイ
ールが固着されている。また、第2軸6の内端側
に設けられた孔内には、第1軸5の内端側に形成
された小径部が遊嵌されており、これらの嵌合部
には振動伝達防止用のゴムブツシユ(弾性手段)
14が介装され、このゴムブツシユ14により第
1軸5と第2軸6とが連結されている。このゴム
ブツシユ14は金属製の内筒14aおよび外筒1
4bと、これらの間に介装された弾性部材14c
とからなり、第2図に示すように内筒14aが第
1軸5に、外筒14bが第2軸6にそれぞれ固着
されている。また、第1軸5には、放射方向に突
設された突起15aを有する環状部材15が環装
され、突起15aが第2軸6の一端側(図中右端
側)に形成された切欠溝6aに適切な隙間を有し
て挿入されている。したがつて、第1軸5と第2
軸6とはゴムブツシユ14により弾性的に連結さ
れるとともに、前記隙間により所定角度捩れた後
に第1軸5と第2軸6が係合し、捩り方向には弾
性部材14cに所定トルク以上の負荷が加わらな
い構造となつている。尚、16は抜け防止用のサ
ークリツプである。
また、第2軸6の他端側(図中左端側)には、
軸方向に沿う溝が180°間隔で形成され、拡径され
た出力軸7の内端側から前記溝に対応するように
軸方向に突設された突片7aが各溝内に所定間隔
を有して挿入されており、第2軸6の他端側に形
成された小径部が軸受11を介して出力軸7の拡
径部内に支承されている。さらに、第2軸6と出
力軸7の内端側に形成された孔内にはトーシヨン
バー8が軸心に沿い配設され、このトーシヨンバ
ー8の一端側(右端側)がピン18により第2軸
6に固着される一方、トーシヨンバー8の他端側
がピン19により出力軸7に固着されている。出
力軸7の外端側はこれに形成されたスプラインに
より負荷側のステアリングギアボツクスに連結さ
れる。このステアリングボツクスは操舵輪に連結
されている。したがつて、ハンドルにより入力軸
4に付与される回転トルクは、トーシヨンバー8
の捩れを通じて出力軸7および操舵輪へ伝達され
る。尚、入力軸4は後述する操舵トルクセンサ2
4よりはハンドル側の位置で第1軸5と第2軸6
に分割され、ゴムブツシユ14により連結されて
いる。また、上記ゴムブツシユ14の剛性はトー
シヨンバー8に比べ高く形成されている。
軸方向に沿う溝が180°間隔で形成され、拡径され
た出力軸7の内端側から前記溝に対応するように
軸方向に突設された突片7aが各溝内に所定間隔
を有して挿入されており、第2軸6の他端側に形
成された小径部が軸受11を介して出力軸7の拡
径部内に支承されている。さらに、第2軸6と出
力軸7の内端側に形成された孔内にはトーシヨン
バー8が軸心に沿い配設され、このトーシヨンバ
ー8の一端側(右端側)がピン18により第2軸
6に固着される一方、トーシヨンバー8の他端側
がピン19により出力軸7に固着されている。出
力軸7の外端側はこれに形成されたスプラインに
より負荷側のステアリングギアボツクスに連結さ
れる。このステアリングボツクスは操舵輪に連結
されている。したがつて、ハンドルにより入力軸
4に付与される回転トルクは、トーシヨンバー8
の捩れを通じて出力軸7および操舵輪へ伝達され
る。尚、入力軸4は後述する操舵トルクセンサ2
4よりはハンドル側の位置で第1軸5と第2軸6
に分割され、ゴムブツシユ14により連結されて
いる。また、上記ゴムブツシユ14の剛性はトー
シヨンバー8に比べ高く形成されている。
上記操舵速度センサ20は、第2図に示すよう
に、第2軸6の外周に放射方向に向け等間隔に突
設された複数の突起21と、この突起21を挟む
ようにステアリングコラム1に取付けられたフオ
トカプラ(光電ピツクアツプ)22とにより構成
されており、突起21により断続される透過光を
受光し、この受光をパルス状の電気信号に変換し
て出力する。
に、第2軸6の外周に放射方向に向け等間隔に突
設された複数の突起21と、この突起21を挟む
ようにステアリングコラム1に取付けられたフオ
トカプラ(光電ピツクアツプ)22とにより構成
されており、突起21により断続される透過光を
受光し、この受光をパルス状の電気信号に変換し
て出力する。
上記操舵トルクセンサ24は、ゴムブツシユ1
4により連結される第1軸5と第2軸6の連結部
よりも出力軸側に位置する第2軸6と出力軸7と
の嵌合部外周に、軸方向変位可能に設けられた筒
状の可動鉄心25と、ステアリングコラム1内周
に固着されたコイル部28とからなる差動変圧器
により構成されている。可動鉄心25は、出力軸
7の各突片7aに突設されたピン26と、これら
のピン26に対し90°ずらして第2軸6に突設さ
れたピン27とにそれぞれ係合する長孔を備えて
いる。ピン26と係合する一方の長孔は軸心方向
に沿い形成される一方、ピン27と係合する長孔
25bは軸心方向に対し所要の角度に傾斜して形
成されている。したがつて、第2軸6と出力軸7
との間で周方向に角度差が生ずると、これらの長
孔とピン26,27との係合関係により、可動鉄
心25が軸心方向に移動することとなり、第2軸
6に付与される回転トルクに対応して可動鉄心2
5が変位する。
4により連結される第1軸5と第2軸6の連結部
よりも出力軸側に位置する第2軸6と出力軸7と
の嵌合部外周に、軸方向変位可能に設けられた筒
状の可動鉄心25と、ステアリングコラム1内周
に固着されたコイル部28とからなる差動変圧器
により構成されている。可動鉄心25は、出力軸
7の各突片7aに突設されたピン26と、これら
のピン26に対し90°ずらして第2軸6に突設さ
れたピン27とにそれぞれ係合する長孔を備えて
いる。ピン26と係合する一方の長孔は軸心方向
に沿い形成される一方、ピン27と係合する長孔
25bは軸心方向に対し所要の角度に傾斜して形
成されている。したがつて、第2軸6と出力軸7
との間で周方向に角度差が生ずると、これらの長
孔とピン26,27との係合関係により、可動鉄
心25が軸心方向に移動することとなり、第2軸
6に付与される回転トルクに対応して可動鉄心2
5が変位する。
また、可動鉄心25の周囲に設けられるコイル
部28は、パルス信号が入力される一次コイル2
9と、可動鉄心25の変位に対応した出力信号を
出力する一次コイル29の両側に同軸心状に配設
された一対の二次コイル30,31とからなる。
したがつて、トーシヨンバー8の捩れに伴なつて
第2軸6と出力軸7との間に角度差が生ずると、
可動鉄心25の軸方向変位が電気信号に交換さ
れ、二次コイル30,31から操舵トルク検出信
号として制御回路(図示省略)に出力される。
部28は、パルス信号が入力される一次コイル2
9と、可動鉄心25の変位に対応した出力信号を
出力する一次コイル29の両側に同軸心状に配設
された一対の二次コイル30,31とからなる。
したがつて、トーシヨンバー8の捩れに伴なつて
第2軸6と出力軸7との間に角度差が生ずると、
可動鉄心25の軸方向変位が電気信号に交換さ
れ、二次コイル30,31から操舵トルク検出信
号として制御回路(図示省略)に出力される。
次に、上記電動機33は、ボルト34によりス
テアリングコラム1およびケース3に一体的に固
着された筒状のステータ2と、このステータ2の
内面に固着された少なくとも一対の磁石36と、
出力軸7の周囲に回転可能に配設された回転子3
7とからなる。回転子37は、軸受12および1
3を介して出力軸7に回動可能に環装されるとと
もに軸受11Aおよび13Aを介してステータ2
とケース3に支承される筒軸38を備え、この筒
軸38の外周にはスキユー溝を有する鉄心39、
多重巻線41が順次一体的に環装され、前記磁石
36と多重巻線41との間には微小なエアギヤツ
プが設けられている。また、筒軸38には、多重
巻線41に接続する整流子43を備え、整流子4
3に圧接するブラシ46がケースに固着されたブ
ラシホルダ47に収納され、ブラシ46に接続さ
れるリード線が非磁性体のパイプを通じてステー
タ2の外部に取出されている。なお、磁石36、
多重巻線41、整流子43およびブラシ46によ
り補助トルクを発生する電動機33を構成してい
る。
テアリングコラム1およびケース3に一体的に固
着された筒状のステータ2と、このステータ2の
内面に固着された少なくとも一対の磁石36と、
出力軸7の周囲に回転可能に配設された回転子3
7とからなる。回転子37は、軸受12および1
3を介して出力軸7に回動可能に環装されるとと
もに軸受11Aおよび13Aを介してステータ2
とケース3に支承される筒軸38を備え、この筒
軸38の外周にはスキユー溝を有する鉄心39、
多重巻線41が順次一体的に環装され、前記磁石
36と多重巻線41との間には微小なエアギヤツ
プが設けられている。また、筒軸38には、多重
巻線41に接続する整流子43を備え、整流子4
3に圧接するブラシ46がケースに固着されたブ
ラシホルダ47に収納され、ブラシ46に接続さ
れるリード線が非磁性体のパイプを通じてステー
タ2の外部に取出されている。なお、磁石36、
多重巻線41、整流子43およびブラシ46によ
り補助トルクを発生する電動機33を構成してい
る。
上記減速装置50は、出力軸7の周囲に配設さ
れた2段の遊星歯車機構51と52とからなる。
前段の遊星歯車機構51は、ケース3の内周面に
形成された共用の内歯車53と、前記筒軸38の
他端側(図中左端側)外周に形成された太陽歯車
38aと、これらに噛合される3個の遊星歯車5
4と、遊星歯車54を枢支する第1キヤリヤ部材
55とからなる。後段の遊星歯車機構52は、前
記共用の内歯車53と、出力軸7の周囲に嵌装さ
れ前記第1キヤリヤ部材55に一体的に連結され
た筒体56の外周に形成された太陽歯車56a
と、これらに噛合する3個の遊星歯車57と、遊
星歯車57を枢支する第2キヤリヤ部材58とか
らなる。また、この第2キヤリヤ部材58の内縁
側には軸受59を介して出力軸7に支承される筒
体60が一体的に連結される一方、その外縁部に
はケース3内周に沿う筒体61が一体的に連結さ
れ、この筒体61の内周面には周方向に内歯61
aが形成されている。したがつて、電動機33の
回転子37が回転すると、回転子37の回転が筒
軸38、遊星歯車54、第1キヤリヤ部材55、
遊星歯車57、第2キヤリヤ部材58を介して筒
体61に減速されながら伝達される。
れた2段の遊星歯車機構51と52とからなる。
前段の遊星歯車機構51は、ケース3の内周面に
形成された共用の内歯車53と、前記筒軸38の
他端側(図中左端側)外周に形成された太陽歯車
38aと、これらに噛合される3個の遊星歯車5
4と、遊星歯車54を枢支する第1キヤリヤ部材
55とからなる。後段の遊星歯車機構52は、前
記共用の内歯車53と、出力軸7の周囲に嵌装さ
れ前記第1キヤリヤ部材55に一体的に連結され
た筒体56の外周に形成された太陽歯車56a
と、これらに噛合する3個の遊星歯車57と、遊
星歯車57を枢支する第2キヤリヤ部材58とか
らなる。また、この第2キヤリヤ部材58の内縁
側には軸受59を介して出力軸7に支承される筒
体60が一体的に連結される一方、その外縁部に
はケース3内周に沿う筒体61が一体的に連結さ
れ、この筒体61の内周面には周方向に内歯61
aが形成されている。したがつて、電動機33の
回転子37が回転すると、回転子37の回転が筒
軸38、遊星歯車54、第1キヤリヤ部材55、
遊星歯車57、第2キヤリヤ部材58を介して筒
体61に減速されながら伝達される。
上記電磁クラツチ63は、そのロータ64が出
力軸7の外周にスプライン結合した環体65に軸
受66を介して回動可能に支承される一方、捩り
振動を吸収する環状の弾性部材67を介して出力
軸7に固着されている。また、ロータ64は筒状
に形成され、前記第2キヤリヤ部材58を筒体6
0の周囲まで延在し、この延在部の内面から出力
軸7の外周に向け放射状に突出する一対の突起6
4aが突設されている。これらの突起64aは、
前記環体65に形成された切欠溝に円周方向で所
要の間隙を有して挿入されており、周方向におい
て環体65と係合関係を有している。したがつ
て、ロータ64と出力軸7とは、前記間隙内、す
なわち、ロータ64の突起64aと環体65が係合
するまでの間では弾性的に連結された状態とな
る。また、ロータ64の延在部の外周には、外歯
64bが形成されており、この延在部の前記第2
キヤリヤ部材58と反対側の位置には円板状の支
持板64cが突設されている。この支持板64c
と第2キヤリヤ部材58との間には、前記筒体6
1の内歯61aに噛合する溝を外周に有する円板
状のプレート68と、ロータ64の外歯64bに
噛合する溝を内周に有する円板状のプレート69
とが、交互に配設され、多板クラツチ機構を構成
している。なお、図中70はプレート69のスト
ツパである。さらに、ケース3には縦断面コ字状
の枠体71が固着され、この枠体71内に環状の
励磁コイル72が収納されており、励磁コイル7
2がリード線を通じて制御装置75に接続されて
いる。したがつて、励磁コイル72の通電に伴な
い発生する電磁力により、プレート69および6
8が励磁コイル72側へ吸引されるため、減速装
置50を介して伝達される電動機33の回転トル
クが多板クラツチ機構およびロータ64の突起6
4aおよび出力軸7へ伝達される。
力軸7の外周にスプライン結合した環体65に軸
受66を介して回動可能に支承される一方、捩り
振動を吸収する環状の弾性部材67を介して出力
軸7に固着されている。また、ロータ64は筒状
に形成され、前記第2キヤリヤ部材58を筒体6
0の周囲まで延在し、この延在部の内面から出力
軸7の外周に向け放射状に突出する一対の突起6
4aが突設されている。これらの突起64aは、
前記環体65に形成された切欠溝に円周方向で所
要の間隙を有して挿入されており、周方向におい
て環体65と係合関係を有している。したがつ
て、ロータ64と出力軸7とは、前記間隙内、す
なわち、ロータ64の突起64aと環体65が係合
するまでの間では弾性的に連結された状態とな
る。また、ロータ64の延在部の外周には、外歯
64bが形成されており、この延在部の前記第2
キヤリヤ部材58と反対側の位置には円板状の支
持板64cが突設されている。この支持板64c
と第2キヤリヤ部材58との間には、前記筒体6
1の内歯61aに噛合する溝を外周に有する円板
状のプレート68と、ロータ64の外歯64bに
噛合する溝を内周に有する円板状のプレート69
とが、交互に配設され、多板クラツチ機構を構成
している。なお、図中70はプレート69のスト
ツパである。さらに、ケース3には縦断面コ字状
の枠体71が固着され、この枠体71内に環状の
励磁コイル72が収納されており、励磁コイル7
2がリード線を通じて制御装置75に接続されて
いる。したがつて、励磁コイル72の通電に伴な
い発生する電磁力により、プレート69および6
8が励磁コイル72側へ吸引されるため、減速装
置50を介して伝達される電動機33の回転トル
クが多板クラツチ機構およびロータ64の突起6
4aおよび出力軸7へ伝達される。
以上において、入力軸4に操舵トルクが加わ
り、入力軸4からトーシヨンバー8を介して出力
軸7にトルク伝達が行われると共に、操舵トルク
センサ24によつて操舵トルクの方向と入力軸4
と出力軸7の間のトルク量が検出されると、制御
回路によつて信号処理され、ブラシ46を介して
多重巻線41に電流が供給され、電動機33が操
舵トルクと同方向に回転作動する。電動機33の
回転子37の回転トルクは、減速装置50によつ
て減速され、第1キヤリア部材55、第2キヤリ
ア部材58および電磁クラツチ63を介して出力
軸7に伝達される。
り、入力軸4からトーシヨンバー8を介して出力
軸7にトルク伝達が行われると共に、操舵トルク
センサ24によつて操舵トルクの方向と入力軸4
と出力軸7の間のトルク量が検出されると、制御
回路によつて信号処理され、ブラシ46を介して
多重巻線41に電流が供給され、電動機33が操
舵トルクと同方向に回転作動する。電動機33の
回転子37の回転トルクは、減速装置50によつ
て減速され、第1キヤリア部材55、第2キヤリ
ア部材58および電磁クラツチ63を介して出力
軸7に伝達される。
上記の如く入力軸4の第1軸5と第2軸6との
間に環状のゴムブツシユ14を介設したため、急
激な操作をしても検出トルクが緩和されて補助ト
ルクの変動が滑らかになり、また、電動機33の
回転子37において生じるトルク変動、及び減速
装置50の歯車に起因して生じる振動、電磁クラ
ツチ63の摺動に伴ない発生する振動は、ゴムブ
ツシユ14の弾性部材14cによつてハンドルの
手前で吸収されることになり、上記トルク変動や
振動がステアリングホイールに伝わらないことに
なる。従つてステアリングホイールにおける操舵
フイーリングは向上する。また各軸受減速装置お
よび電磁クラツチ等の転動部や摺動部のフリクシ
ヨンに伴なう重みをゴムブツシユの弾性変形によ
つて吸収できるため、操舵開始時の操舵フイーリ
ングを滑らかにすることができる。
間に環状のゴムブツシユ14を介設したため、急
激な操作をしても検出トルクが緩和されて補助ト
ルクの変動が滑らかになり、また、電動機33の
回転子37において生じるトルク変動、及び減速
装置50の歯車に起因して生じる振動、電磁クラ
ツチ63の摺動に伴ない発生する振動は、ゴムブ
ツシユ14の弾性部材14cによつてハンドルの
手前で吸収されることになり、上記トルク変動や
振動がステアリングホイールに伝わらないことに
なる。従つてステアリングホイールにおける操舵
フイーリングは向上する。また各軸受減速装置お
よび電磁クラツチ等の転動部や摺動部のフリクシ
ヨンに伴なう重みをゴムブツシユの弾性変形によ
つて吸収できるため、操舵開始時の操舵フイーリ
ングを滑らかにすることができる。
上記実施例において、ゴムブツシユ14として
は樹脂等の他の弾性部材を用いて形成することも
できる。また本発明はクラツチ装置を備えない電
磁型倍力装置に対して適用することができるのは
勿論である。
は樹脂等の他の弾性部材を用いて形成することも
できる。また本発明はクラツチ装置を備えない電
磁型倍力装置に対して適用することができるのは
勿論である。
(発明の効果)
以上の説明で明らかなように本発明によれば、
ステアリングホイールが連結される入力軸を分割
構造に形成し、この分割部に弾性手段を介設する
ようにしたため、急激な操作をしても検出トルク
が緩和されて補助トルクの変動が滑らかになり、
また、電動機のトルク変動、減速装置、電磁クラ
ツチ等において生じる振動が上記弾性手段によつ
て吸収されてステアリングホイールに伝わらず、
そのため操舵フイーリングを極めて向上すること
ができる。また歯車や軸受等の摺動部、転動部に
よる操舵フイーリングの悪影響を吸収できるた
め、操舵時の切り始めが滑らかになり、ステアリ
ングホイールの操作を良好なものとすることがで
きる。また、分割になる入力軸間に設けた切欠溝
とこの切欠溝に遊嵌する突起は上記作用効果を操
作トルクが小さい範囲に限定し、操作トルクが大
きい場合においては、両者の係合により操舵操作
に対応してトルクが伝達されるので、その検出ト
ルクに基づいた通常のパワーアシストによる操舵
を行うことができる。
ステアリングホイールが連結される入力軸を分割
構造に形成し、この分割部に弾性手段を介設する
ようにしたため、急激な操作をしても検出トルク
が緩和されて補助トルクの変動が滑らかになり、
また、電動機のトルク変動、減速装置、電磁クラ
ツチ等において生じる振動が上記弾性手段によつ
て吸収されてステアリングホイールに伝わらず、
そのため操舵フイーリングを極めて向上すること
ができる。また歯車や軸受等の摺動部、転動部に
よる操舵フイーリングの悪影響を吸収できるた
め、操舵時の切り始めが滑らかになり、ステアリ
ングホイールの操作を良好なものとすることがで
きる。また、分割になる入力軸間に設けた切欠溝
とこの切欠溝に遊嵌する突起は上記作用効果を操
作トルクが小さい範囲に限定し、操作トルクが大
きい場合においては、両者の係合により操舵操作
に対応してトルクが伝達されるので、その検出ト
ルクに基づいた通常のパワーアシストによる操舵
を行うことができる。
第1図および第2図は本発明の電動式パワース
テアリング装置の一実施例に係り、第1図はその
操舵力倍力装置を90°切断面で折曲させて示す縦
断面図、第2図は第1図の−矢視断面図であ
る。 図面中、4……入力軸、5……第一軸、6……
第二軸、6a……切欠溝、7……出力軸、8,2
4……トーシヨンバーおよび操舵トルクセンサ
(トルク検出手段)、14……ゴムブツシユ(弾性
手段)、15a……突起、33……電動機、50
……減速装置である。
テアリング装置の一実施例に係り、第1図はその
操舵力倍力装置を90°切断面で折曲させて示す縦
断面図、第2図は第1図の−矢視断面図であ
る。 図面中、4……入力軸、5……第一軸、6……
第二軸、6a……切欠溝、7……出力軸、8,2
4……トーシヨンバーおよび操舵トルクセンサ
(トルク検出手段)、14……ゴムブツシユ(弾性
手段)、15a……突起、33……電動機、50
……減速装置である。
Claims (1)
- 1 外端側がステアリングホイールに連結される
入力軸と外端側が操舵輪に連結される出力軸とが
回転自在に設けられるとともにその間にトルク検
出手段を介設して係合し、トルク検出手段がトル
クを検出したときに電動機を駆動し、この電動機
の回転トルクを前記出力軸に付与する電動式パワ
ーステアリング装置において、前記入力軸を前記
トルク検出手段よりもステアリングホイール側で
長手方向に第一の軸と第二の軸とに分割し、この
第一の軸及び第二の軸を弾性手段を介して連結す
るとともに、第一の軸の放射方向に突起を形成
し、この突起を所定〓間で周方向に遊嵌する切欠
溝を第二の軸に形成したことを特徴とする電動式
パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60010601A JPS61169369A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電動式パワ−ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60010601A JPS61169369A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電動式パワ−ステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61169369A JPS61169369A (ja) | 1986-07-31 |
JPH0450227B2 true JPH0450227B2 (ja) | 1992-08-13 |
Family
ID=11754765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60010601A Granted JPS61169369A (ja) | 1985-01-23 | 1985-01-23 | 電動式パワ−ステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61169369A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10045351A1 (de) * | 2000-09-14 | 2002-03-28 | Mannesmann Vdo Ag | Einrichtung zur Lenkhilfe |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58133957A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-08-09 | Hitachi Ltd | 電動式パワステアリング装置 |
JPS5963265A (ja) * | 1982-10-05 | 1984-04-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動パワ−ステアリング装置 |
-
1985
- 1985-01-23 JP JP60010601A patent/JPS61169369A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58133957A (ja) * | 1981-10-07 | 1983-08-09 | Hitachi Ltd | 電動式パワステアリング装置 |
JPS5963265A (ja) * | 1982-10-05 | 1984-04-10 | Aisin Seiki Co Ltd | 電動パワ−ステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61169369A (ja) | 1986-07-31 |
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