JPH04500516A - 赤色シフト―フタロシアニン及びテトラベンゾトリアザポルフィリン試薬 - Google Patents
赤色シフト―フタロシアニン及びテトラベンゾトリアザポルフィリン試薬Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
赤色シフト−フタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリン試薬
技術の分野
本発明は、蛍光レポーター基、イメージング剤として、及び治療剤としても有用
なフタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリン試薬及びその誘導体に
関するものである。蛍光試薬は核酸配列分析、核酸プローブ及びハイブリダイゼ
ーションアッセイ、蛍光顕微鏡、フローサイトメトリー、イムノアッセイ、及び
蛍光イメージングに用いられる。この試薬は治療剤として光力学的用途にも用い
られる。
発明の背景
蛍光化合物(発蛍光団)はイムノアッセイ、フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡
及びDNA塩基配列決定に広く用いられる。現在のところ、このようなアッセイ
の感度は、使用できる発蛍光団のスペクトル特性のために制限されている。
特に、自動DNA塩基配列分析は分子生物学において重要な手段となった。最も
成功する方法はサンガー(Srnger)のジデオキシ鎖延長終止法で、5′
−発蛍光団−標識プライマーまたは発蛍光団−標識ジデオキシヌクレオチド三リ
ン酸を用いて一連のフラグメントを生成する。
生成したフラグメントを電気泳動によって分離する。酸素、発蛍光団、及び反応
条件を注意深く選択することによって、このような技術で配列決定され得るDN
Aフラグメントの大きさは百の塩基からほぼ千の塩基にまで増えた。例えば、応
用バイオシステム社(ABI)(^pplied BioBsfems Inc
orporated )は、発蛍光団−標識プライマーを用いて13時間以内に
DNAのほぼ700の塩基対区間を配列決定できると報告している。自動塩基配
列決定の進歩にもかかわらず、現在の技術では、D N Aのキロベース及びそ
れより長い塩基を一回で配列決定することはできない。この制限は、一部は、発
蛍光団の検出及び分解能によって生ずる。シグナル検出は、より理想的なスペク
トル特性をもった発蛍光団の使用によって改善され得る。
最近、蛍光発光によって識別される種々の化学的に調節されたスクシニルフルオ
レッセインをそれぞれもった4種類の鎖延長終止ヌクレオチドの新規の1組の使
用に基づ<DNA塩基配列決定系が報告された[プロパー(Prober、 J
、M、)ら、科学(Science ) 238巻336−341ページ、19
8フ;欧州特許出願第87305848.1号]。
ケイ素ジヒドロキシフタロシアニンの電子特性に対するフルオロ及びシアノ基の
末端置換の影響がモデル化された[マークス(Marks、 T、 1. )ら
、J、^m、Chew Sac、109巻5943−5947.19871゜親
ケイ素フタロシアニンの理論的吸収波長は637nmと予想され、一方オクタシ
アノー及びオクタフルオロ−誘導体は計算上、それぞれ685及び756nmに
移動した。その報告には蛍光については何も記載されていない。
フタロシアニン巨大環にフェノキシ及び千オ7工2ノキシ置換基を導入すると、
可視部吸収スペクトルの長波長バンドが明らかな赤色シフトを起こすことが報告
されている[ルキャネツ(Luk7a++eit、 E、 A、 )及びデルカ
チェワ(V、 M、 De+kxcheva) 、J、 Gen、 Chem、
USSR50巻1874−1878゜19803゜
硫黄置換フタロシアニンは、酸素置換フタロシアニンに比べて、吸収がより大き
く赤色シフトするといわれている。そしてどちらの場合にも、報告による。と、
3−置換フタロシアニンの方が4−異性体より大きくシフトする。蛍光のデ・−
夕は報告されなかった。ルキャネツの報告で論じられている化合物のなかで、無
金属誘導体のみが可能性のある発蛍光団である。コバルト及び銅同族体は蛍光を
発しない。無金属フタロシアニンはここに記載の技術によって反応性または水溶
性になり得る。なぜならば無金属種はこれらの技術のあるもの、例えばクロロス
ルフォン化には不安定であるからである。
アルミニウムフタロシアニンを、例えば核酸塩基配列分析、フローサイトメトリ
ー、イムノアッセイ、または核酸プローブアッセイなどの同時多成分蛍光分析に
応用する場合、共通の励起波長と異なる発光波長をもち、各族のメンバー間の最
大スペクトル分解能をもつ結合可能の水溶性誘導体の族を合成することが必要で
ある。DNA塩基配列分析のためには、4種類のこのような発蛍光団が所望であ
る。
理想的発蛍光団は5つの特徴を有する。すなわち、大きいモル吸収率をもった容
易にアクセスできる励起波長、高い蛍光量子収量、大きいストークのシフト(>
50nm)、長波長における発光(60hm以上)、及びシャープな発光プロフ
ィル(半値全幅(FWHM)<40nm)である。
アルミニウムフタロシアニン(At Pc)は理想に近いスペクトル特性を有す
る。アルミニウムフタロシアニンの35θnmにお(ブる励起は685nmにお
ける発光を起こし、蛍光量子収量(φ、)は0.58である[ブラントン(!1
eandOn、 l II、 )及びマジュ(D、Madge ) : 1.^
vae I、 Chem、 Soc、 。
102巻!i2−65ページ、 19801゜アルミニウムフタロシアニン(A
IPc)は高度に共役した巨大環と三価のアルミニウム原子とから成る。親At
Pc発蛍光団の構造を下に示す。Lはりガントで、AI Pcが水中にあると
きはOHである。三価アルミニウム原子は軸結合を提供し、これは凝集の減少に
役立ち、それによって溶液中の蛍光を増加させる。
1989年6月14日提出の関連出願、米国特許出願第366゜971号におい
て、本発明者は生化学的部分(moieties)に単量体として結合した水溶
性フタロシアニン化合物を開示した。治療的用途においては、アルミニウムフタ
ロシアニンスルフォネートはコンドロールド殺細胞のために有効であることが確
認されているしペンフル(BeD−Hur、 E、 )及びローゼンタール(1
,Rotenjbxl ) ; Photoche@、P)otobiol、4
2巻129−133ページ、 1985コ。フタロシアニンが他の光力学的作用
物質に比べて優れている点は、可視部スペクトルの赤色領域における大きいモル
吸収率である。大きいモル吸光係数はこれら赤色波長における組織の透過性と共
同して、より効率的な光透過を、したがって皮下悪性腫瘍のより効果的治療法を
提供する。
本発明によると、親代合物から赤色シフトしたアルミニウムフタロシアニン誘導
体は、さらに深く透過することができ、さらにより効果的な治療を可能にする。
たとえばプローブまたは抗体なこの生物学釣部部分に結合した誘導体は特異な細
胞集団を標的とすることができる。
テトラベンシトリアザポルフィリン(ここではTBTAPと略記する)はフタロ
シアニンと密接な関係があるしリンステッド(Linstead、R,P、)
J、Cbem、Soc、1809−1828ページ、 !9391゜唯一の構造
的差は、フタロシアニンの20位の窒素が置換炭素に置き代わっていることであ
る。これら化合物の置換誘導体は今日まで報告されていない。結合可能の(fe
jherable)または水溶性の類似体も報告されていない。マグネシウム及
びパラジウムベンゾボルフィリンのスペクトル及びルミネッセント特性は報告さ
れている[ソロヴエフ(Sclovtマ、 K、 N、 )ら、Opl、 5p
eel+osc、 27巻24−29ページ、1969コ。アルミニウム、置換
、結合可能、または水溶性誘導体のいずれも論じられていない。
発明の概要
本発明の第1の面は、下記の式を有する、赤色シフト−水溶性フタロシアニン及
びテトラベンシトリアザポルフィリン(TBTAP)を含む:
式中、MはR2,アルミニウム、ケイ素、燐、ガリウム。
ゲルマニウム、カドミウム、スカンジウム、マグネシウム、錫または亜鉛である
。各R0は−xyw、−yw。
−Wまたは−Hから独立的に選択される。XはCR,、R4であり、ここでR9
及びR4は水素、アルキル(C。
−C22が好ましい)、アリール(C6C12が好ましい)、またはアラルキル
(C6C12が好ましい)から独立的に選択されるか、ま、たはR9及びR4が
一緒にカルボニル酸素であってもよい、或いはXはフェニルか、酸素、窒素及び
硫黄から好適に選択されたヘテロ原子かのどちらかである。YはXとWとの間、
またはフタロシアニンのベンゾ環またはTBTAP巨大環とWとの間を連結する
基である。Wは水溶性の基である。R2は生物学的実体、たとえば抗体、抗原、
ヌクレオチド、核酸、オリゴヌクレオチド、アビジン、ストレプトアビジンまた
は膜プローブから成り、またはR2は生物学的実体に結合するのに適した反応性
または反応可能の基である。2はN1または−CRである:ここでRはHまたは
有機基、たとえばアルキル(CI C12が好ましい)、アリール(06C12
が好ましい)、またはアラルキル(C6C1゜が好ましい)である。2が一〇R
である場合、R1及びR2はTBTAPの4個のベンゾ環のいずれに位置しても
よい。
別の実施態様において、式Iのベンゾ環に位置するR2基はR3で定義され、Z
は−XR2であり、ここでR2は前記の通りである。こうしてこの実施態様では
、生物学的実体はベンゾ環上よりも巨大環のメソ炭素原子上に位置する。
式lのすべての実施態様において、結合基Yは長さ4原子以下であるのが好まし
く、脂肪族、芳香族、ポリエン、アルキニル、ポリエーテル、ポリアミド、ペプ
チド。
アミノ酸、ポリヒドロキシ、または糖官能基を含む。適した水可溶化基Wには、
−OH,−CO2H,−0CH2CO2H,POa ’−,POi −、Soy
−、−8O2−、SO2CI 、 SO4’−、NR2、NHD、−NHD、
D2.または−N” DlD、D3があり、D、D、、D2.03は独立的にア
ルキル(好ましくはCI C12’)、アリール(好ましくはC6Cl2)、ま
たはアラルキル(好ましくはC6Cl2)である。帯電した種は対イオンを有す
る。
好ましい実施態様において、Mはアルミニウム、各R,は−xyw、xは酸素ま
たは硫黄原子、Yはメチレン基、Wはカルボン酸、zは窒素、R2は−X−CH
。
C02H’t’ある。R,(7)置換は、巨大環の1.8,15.22位置(3
異性体)または2,9.16.23位置(4異性体)におこる。フタロシアニン
及びテトラベンシトリアザポルフィリン環の位置のナンバリングについては図1
を参照されたい。
特に好ましい実施態様において、Mはアルミニウム、各R,は−xyw、xは酸
素または硫黄原子、Yはフェニル、Wはスルフォネートまたはスルフオクロリド
、Zは窒素、モしてR2は一〇−フェニルースルフォネート、−〇−フェニルー
スルフオクロリド、−8−フェニル−スルフォネート、または−8−フェニル−
スルフォニルクロリドである。R1の置換は、巨大環の1.8,15゜22位置
(3異性体)または2.9.16.23位置(4異性体)におこる。
テトラベンシトリアザポルフィリン誘導体に関しては、好ましい実施態様は、Z
が水素かフェニル置換基で置換された炭素であることを除けば、上記の通りであ
る。フェニルは、置換されていなくてもよいし、C,−C,アルキル、ハDゲン
(たとえばCI、Br、F、I)、 カルボキシ、ニトロ、または分子の蛍光ま
たは水溶性を本質的には妨害しないその他の置換基のなかから選択された1−5
個の、より好ましくは1−2個の置換基によって置換されてもよい。
Zが−CR2である場合、上に定めたように、巨大環の残りは4個のR,基を含
む。
二価金属(M) 、Cd、Mg及びZnでは、軸リガ:/ド(L)は存在しない
。三価の金属原子(M) 、AI 。
Ga及びScは少なくとも1つの軸リガンド(L)をもっている。四価の金属原
子(M) 、S i、Ge、Snは少なくとも2つの軸リガンド(L)をもって
いる。燐(M)は1つか2つの軸リガンド(L)をもつ。
上記の試薬を用いて1つの分析物を検出するための試薬キットが、DNA塩基配
列決定のためのキット及び方法とし、て提供される。溶液中の複数の分析物を同
時検出するために有用な、異なる生物学的実体に各々結合した主題の試薬を組み
合わぜて含む試薬キットも提供される。
本発明の第2の面は、ピラジンポルフィラジン、ビラジンテトラベニノ゛シトリ
アザポルフィリン、ビリシンボルフィラジ二ノ、及びピリジンテトラベンゾトリ
アザポルフィリンを含む。、:れらの化合物は、ベンゾ環の】−4が1窒素原子
(ピリジン誘導体)または2窒素原子(ピラジン誘導体)を含むことを除けば、
式Iと同じ構造である。ベンゾ環が1窒素原子を含むとき、3位置異性体及び4
位置異性体の両方が可能である。ピラジン誘導体において、環1個につき2個の
窒素原子は概してベンゾ環の1.4位置をとるように配向される。4ベンゾ環す
べてが1個か2個の窒素原子を含むのが好ましい。1−3のベンゾ環が1個の窒
素原子を含み(いずれも異性体)、3−1のベンゾ環が21個の窒素原子を含む
混合誘導体も可能である。R1及びR2基はベンゾ環の炭素原子か窒素原子に結
合するが、ベンゾ環の炭素原子に結合した方が好ましい。Xがへテロ原子である
場合、−xywは炭素に結合し、XがCR)R4またはフェニルである場合、−
xywはベンゾ環の炭素原子(この方が好ましい)または窒素原子に結合する。
ここに述べる実施例12及び13は本発明の第2の面の化合物のうちの好ましい
化合物を説明する。その他の好ましい化合物は、本発明の第1の面の化合物とし
て確認された好ましい化合物の類似物である。本発明の第2の面の化合物は上記
のフタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリンと同じ用途に用いられ
る。
本発明の第3の面はR7がR1であることを除いて、上記式1を有するカチオン
性試薬に関する。R,、X及びYは上記の通りである。Wは−N’ D、D2D
、である。ここでり、−D、は独立的に水素、c+ CI2アルキル、C6CI
2アラルキル、またはC6C32アリール基で、或いは−N’ D、D、D、は
ピリジニウム環を形成する。帯電し、た基は、それが試薬の蛍光または合成を実
質的に妨害し、ない限り、一般的対イオンと結合してもよい。これらの試薬は、
(染色したまたは標識をつけた)オリゴ−及びポリヌクレオチド、特にDNAま
たはRNA、に結合させて定性または定量測定するために便利に用いられる。
もう1つの面では、本発明は式Iの化合物の合成のための中間生成物を提供する
。たとえば、式1 c)R,が生物学的実体に共有結合することができる基であ
る。反応性または活性化可能の中間生成物が考えられる。R2は直接ベンゾ環に
結合してもよいし、XYまたはY結合によってベンゾ環に結合してもよい。この
ようなR2基としては、−802C1、−CO2H;−cox’ がある。
ここでX′は、たとえばN−ヒドロキシスクシンイミド、マレイミド、またはイ
ソチオシアネートなどの脱離基である。R2は、生物学的実体上の反応基と反応
するために、たとえばアミノ基のような核性部分であってもよい。いくつかの実
施態様では、代わりにベンゾ環上の水溶性基Wが生物学的実体に結合する。式1
におけるその他の変形はここに定めたものと同じである。これらの化合物は、標
準的カップリング反応によって生物学的実体に結合する。一度結合したならば、
式Iに関連して定められたように、反応基の少なくとも一部はY′基となる。
図面の簡単な説明
図1は、フタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリン環の番号の付は
方を示す。
図2は、水中のアルミニウムフタロシアニンテトラスルフォネート、1、の吸収
及び発光スペクトルを示す。
図3は、水中のグリコール酸誘導体、2及び3、の吸収スペクトルの比較を示す
。
図4は、水中のグリコール酸誘導体、2及び3、の発光スペクトルの比較を示す
。
図5は、水性セチルトリメチルアンモニウムプロミド(CTAB)中の2つのグ
リコール酸誘導体、2及び3、の発光スペクトルの比較を示す。
図6は、水中の酸素置換アルミニウムフタロシアニンスルフォネート、4及び5
、の吸収スペクトルの比較を示す。
図7は、水中の酸素置換アルミニウムフタロシアニンスルフォネート、4及び5
、の発光スペクトルの比較を示す。
図8は、水中の硫黄置換アルミニウムフタロシアニンスルフォネート、6及び7
、の吸収スペクトルの比較を示す。
図9は、水中の硫黄置換アルミニウムフタロシアニンスルフォネート、6及び7
、の発光スペクトルの比較を示す。
図10は、水中の酸素置換アルミニウムテトラベンシトリアザポルフィリンスル
フォネート、8及び9、の発光スペクトルの比較を示す。
図11は、水中の硫黄置換アルミニウムテトラベンシトリアザポルフィリンスル
フォネート、10及び11、の発光スペクトルの比較を示す。
図12は、水中のアルミニウムー2O−H−テトラベンシトリアザポルフィリン
スルフォネート、12、の吸収及び発光スペクトルを示す。
図13は、水中のアルミニウムー20−フェニル−テトラベンシトリアザポルフ
ィリンスルフォネート、13、の吸収及び発光スペクトルを示す。
図14は、RNA含有及び不含有の水中における無金属フタロシアニンカチオン
性発蛍光団、14a1の発光スペクトルの比較を示す。
図15は、RNA含有及び不含有の水中における無金属フタロシアニンカチオン
性発蛍光団、14a1の発光スペクトルの比較を示す。
図16は、RNA含有及び不含有の水中におけるアルミニウムフタロシアニンカ
チオン性発蛍光団、14b。
の吸収スペクトルの比較を示す。
図17は、RNA含有及び不含有の水中におけるアルミニウムフタロシアニンカ
チオン性発蛍光団、14.b。
の発光スペクトルの比較を示す。
図18は、DNA配列決定分析に適した4種類のアルミニウムフタロシアニンス
ルフォネート、1.4.5、゛及び7の、水中における発光スペクトル比較を示
す。
本発明は、第1の面において、上の式■によって表される、赤色シフトした、水
溶性の、モノマーとして結合し得る誘導体の形の改良フタロシアニン及び関連試
薬を提供する。
式Iにおいて、MはR2であるか、または下記の金属のなかから選択されるニア
ルミニウム、ケイ素、燐、ガリウム、ゲルマニウム、カドミウム、スカンジウム
、マグネシウム、錫及び亜鉛。各R2は−xyw、−yw。
−Wまたは水素の中から独立的に選択される。XはCR1R4であり、ここでR
3及びR4は水素、アルキル(好ましくはC,−C1□)、アリール(好ましく
はC6Cl2)%またはアラルキル(好ましくはC6−C□2)から独立的に選
択されるか、またはR1及びR4が共にカルボニル酸素であってもよい。或いは
Xはフェニルであるか、Xは酸素、窒素、硫黄、燐、ケイ素及びセレンの中から
選択されるヘテロ原子である。Yは結合基をあられし、Wは水可溶化基をあられ
す。置換基R2は−A。
−Y’ A、−XA及び−XY’ Aの中から選択され、ここでAはたとえば抗
体、抗体フラグメント、抗原、オリゴヌクレオチド、核酸プローブ、アビジン、
ストレプトアビジン、または膜プローブなどの生物学的実体をあられす。R2は
、ベンゾ環に直接結合するか、連結基、たとえば−X−アルキレン−1または−
X−フェニレン−によって結合する反応性または活性化可能の基であってもよく
、ここでXは上記のものである。ZはNまたはC−Rであり、ここでRはHlま
たはたとえばアルキル(好ましくはCI Cl2)、アリール(好ましくはC6
−C+2)、またはアラルキル(好ましくはC6Cl2)などの有機基である。
Y′は生物学的実体(A)をフタロシアニンまたはテトラベンシトリアザポルフ
ィリン巨大環に結合させる結合基である。ヌクレオチドまたはそれらの誘導体を
含む生物学的実体は概して三リン酸化合物であるが、−リン酸及びニリン酸化合
物も用いられる。
Zは窒素原子であるか、水素、アルキル(好ましくはCi −C+2) 、アリ
ール(好ましくはC6Cl2)、またはアラルキル(好ましくはC6C1,2)
基で置換された炭素である。別の実施態様において、Zは−CR2である。この
場合巨大環のベンゾ環上の変わり得る基は総てR1基である。すなわちR2はT
BTAPのベンゾ環よりもメソ炭素に結合するらしい。好ましい実施態様におい
て、Mはアルミニウム、各R3は−xyw、xは酸素または硫黄、Yはメチレン
、Wはカルボキシレート、Zは窒素、R2は、XY結合の方法でベンゾ環に結合
した活性化可能のまたは反応性基である。R2は好ましくは−XY−活性化可能
基であり、ここではXはOで、Yはメチレン、活性化可能基は−Co2Hである
。
特に好ましい実施態様において、Mはアルミニウム、各R1は−xyw、xは酸
素か硫黄、Yはフェニル、Wはスルフォネ−1・またはスルフォニルクロリド、
R2はXY結合によってベンゾ環に結合した活性化可能または反応性基で、2は
窒素である。こわらの誘導体は四置換アルミニウムー7りロシアニンと呼ばれる
。R2は好ましくは−XY反応性基で、ここでX i! OまたはS、Yはフェ
ニル、そ
【、て反応性基は−so、c+cフェニル環の1゛ルト、メタ、または
バラ位に位置する)である。
同様に好ま[2い実施態様は、Zが水素またはフェニルV4?基をもった炭素で
あるこ、とを除けば全く上記と間じものである。これらの誘導体は四置換テトラ
ベンシトリアザポルフィリンと呼ばれる。使用する合成法により、これら化合物
のいくつかは、混合物、特に異性体混合物または異なる数の可溶化基をもった化
合物の混合物と【。
て生ずる。このような混合物は本発明の範囲内である。
総てのフタロシアニン1t350ηm付近の紫外領域では共通の吸収波長をもっ
ているが、可視部の吸光度は置換基に依存する。フタロシアニンの可撓部吸収マ
キシマムの赤色シフトは、式lのXに酸素(エーテル)及び硫黄(チオエーテル
)で末端置換したときに最大になる。硫黄置換は酸素置換に比べて蛍光発光をよ
り大きく赤色シフトさせる。そして3つの位置の置換(1,8,15゜22異性
体)は4異性体(2,9,16,23異性体)より大きいシフトを起こす。吸収
スペクトルに認められる傾向は蛍光スペクトルに見いだされるものである。その
傾向はテトラベンシトリアザポルフィリンの吸収及び発光マキシマムにも見いだ
される。これらの考察から、好適試薬群は、2.3または4個のへテロ原子も考
えらねるとはいえ、最低1個のXがヘテロ原子であるものである。
置換基Wは、好ましくは10−6M以下の濃度で、試薬に水溶性を与える。その
水溶性は温度約4℃(たとえばフローサイトメトリーに用いる場合)乃至約10
0℃(たとえば遺伝子プローブに用いる場合は67℃)にわたって保持される。
また、Wはモノメリズムを最大にするように、言い換えれば水溶液中の発蛍光団
の凝集を最低にするように選択される。発蛍光団の凝集は蛍光を消失させ、従っ
てプローブの感度を制限し、そのためアッセイ環境におけるその利用は制限され
る。モノメリズムは以下に、より詳細に論じられる。帯電による反発は凝集を抑
制するから、Wは中性よりも帯電している方が好ましい。しかしながら、Wは非
特異的結合を促進してはならない。そこで核酸の配列決定の場合にはW基はマイ
ナスに帯電し、て(Wはたとえばスルフォネート)マイナスに帯電しでいるDN
AまたはRNAへのイオン的吸引を避けるべきである。反対に、プラスに帯電し
、たフタロシアニジ誘導体(Wはたとえば四級アンモニウム)は、DNA、RN
A及びその他のマイナスに帯電した細胞成分を選択的に染色すSのに用いられる
。前記の考察によると、水可溶化基は−OH,−ポリ−OH,−Co、H,−0
C)12 CO2H,−−OCHD+ CO:r I(、OCD+ D2 CO
2H,−PO42−’、−PO3−、=SO,−。
S 02− 、 S Os ’−,= S O□C1,=N″H1/−NH2、
N” R2D/ NHD、 N’ HDI D2 /−ND、IT)2及び−N
″D、D、D、の中から選択することができる。ここでD−D、は個々にアルキ
ル(好ましくはC,Clz)、アリール(好ましくはC6Cl2)、またはアラ
ルキル(好ましくはCb C,12)、アミノ酸(たとえば一般的な20の天然
アミノ酸から選択されるもの)、またはペプチド(たとえば2−1o残基をもつ
もの)である。特にスルフォネート基(好ましくは、2゜3または4)は、広い
pH範囲にわたって(2−1,2)分子を水溶性にする。他方、カルボン酸基は
pHに対してより敏感であり、水性系におけるその有用性及び挙動を制限する。
pH5以下ではカルボン酸基はイオン化せず、従って水溶性を制限する。スルフ
ォン酸及びリン酸両方ともp H2以下ではイオン化する。四級アンモニウム基
はpHの如何にかかわらずプラスに帯電する。帯電基は適当な対イオンと結合す
る。その対イオンは必ずしも限定されず、化合物の合成またはそれらの好ましい
蛍光特性を妨害しない総ての公知の対イオンであってよい。
置換基Yは、Xを水可溶化基W1または反応性または活性化可能の基R2に連結
する原子群である。好ましい実施態様において、Yはメチレン(−CH2−)で
ある。
しかしより長いアルキル、アリールまたはアラルキル鎖でもよい(好ましくはC
2Cl2)。より長い連結は水溶性に不都合な影響を与え、溶液中の凝集を高め
、蛍光を減退させる。そこで、好ましい実施態様では、Yは約7以下の炭素原子
を有する。その代わりに、連結Yが、水溶性もモノメリズムも増加させるように
、親水性であるか帯電するかしていてもよい。適した親水性スペーサ−とじては
、ポリエーテル、ポリアミン、ポリアルコール、及び天然に生成する糖、ペプチ
ド、及びヌクレオチドがある。特に好ましい実施態様においては、Yは、】の位
置にXを、4の位置にWをもった(バラ置換)フェニルである。
上記の条件下で、Yは、脂肪族、芳香族、混合脂肪族/芳香族官能基、ポリエン
(シスまたはトランス)、混合ポリエン及び/または脂肪族及び/または芳香族
官能基、アルキニル、混合アルキニル及び/または脂肪族及び/または芳香族官
能基、脂肪族及び/または芳香族及び/またはアルケニル及び/またはアルキニ
ル官能基によって結合したポリエーテル、ポリアミド、ペプチド。
アミノ酸、ポリヒドロキシ官能基、糖及びヌクレオチドの中から選択される。Y
の精細な性質は重要でなく、実際には水溶性または蛍光を容認し難い程は妨害せ
ず、合成時に受け入れられる限り、どんなY基でもよい。置換基R1は−xyw
、−yw、−w及び水素の中から個々に選択される。好ましい一実施態様におい
て、3個のR1基が総r−xyw、−yw、まfニーパーw、特+、:、 −x
yWである。他の好ましい実施態様では、」個のR2が−XYWで他の2個が
−YW、または−Wである。
置換基R7は巨大環に結合したたとえば抗原または抗体のような生物学的実体で
ある。R2は活性化可能基または反応性基であってもよい。たとえばR2はXま
たはXYリンカ−によってベンゾ環に結合してもよいし、直接ベンゾ環に結合し
てもよい。ここで論じられるいくつかの実施態様において、R2はR,であり、
その場合生物学的実体は発蛍光団に共有結合していない。その他の実施態様にお
いて、R2はTBTAPまたはここに記載されるその他のトリアザポルフィリン
誘導体のメソ炭素に結合し、巨大環のベンゾ環の残りの可変部は各々R7である
。代表的生物学的実体(A)としては、天然または合成薬剤(治療薬及び乱用薬
)、薬剤代謝物、代謝産物、ホルモン、ペプチド、ヌクレオチド(たとえばAT
P、CTP、GTP、TTP、tJTP、dATP、dGTP、dCTP、dT
TP、dUTP、ddATP、ddCTP、ddGTP、ddTTP、ddtJ
TP、及びそれらの誘導体)、神経伝達物質、酵素基質、DNA*たはRNAプ
ローブ、DNAまたはRNA (オリゴ及びポリヌクレオチド)、DNA/RN
Aバイブリド、DNA/’D N Aバイブリド、RNA/RNAバイブリド、
増殖因子、抗体フラグメント(抗原結合フラグメント)。
抗体(ポリクローナルまたはモノクローナル)、血清蛋白質、ストレプトアビジ
ン、アビジン、酵素、細胞小器官、細胞表面抗原、レセプター、リガンド結合蛋
白質または関連リガンド、膜プローブなどがある。蛍光部分(すなわち巨大環)
は好ましくはモノマーとしてR2に結合し、蛍光を増加させる。生物学的実体の
詳しい性質は重要でない。生物学的実体への発蛍光団の結合が、結合物の有用性
を破壊しない限り、それは本発明の範囲内であると考えられる。
“膜プローブとは、好ましくは10−30の炭素原子を有する親油性有機部分を
意味する。好ましい実施態様において、膜プローブは長鎖炭化水素基である。炭
化水素基が、直鎖または分枝鎖である。或いは環状リングを含む飽和Coo C
s。アルキル基であることが特に好ましい。膜プローブはTBTAPのベンゾ環
またはメソ炭素に結合する。
生物学的実体をフタロシアニンに結合させる好まし5いリンカ−は、スルフォン
アミド、アミド、エーテル、チオエーテル、エステル、チオエステル、アミン、
及び炭素−炭素結合である。この目的のためには、生物学的実体は末端アミノ、
カルボキシ、α、β−不飽和不飽和カルボニル−チオールフォニルクロリド、ま
たはハライド基を、フタロシアニンへの結合のために持っていなければならない
。フタロシアニンは、これはこれで、対応する反応性基、たとえばカルボキシ、
アミノ、チオール。
α、β−不飽和カルボニル、スルフォニルクロリドまたはヒドロキシを持ってい
なければならない。
生物学的実体Aに対する結合鎖Y’ (R2中の)は、一般的生物学的アッセイ
で八を最適に識別するのに十分な長さを有する。たとえばアルケン、アセチレン
、環状、芳香族またはア“ミノ基を含む硬リンカ−の使用によって、フタロシア
ニンまたはテトラベンシトリアザポルフィリンからのAの置換をさらに高めるこ
とができる。リンカ−Y’ の一部と12での親水性または帯電基の選択によっ
て、フタロシアニンの水溶性も高められる。親水性スペーサーとしては、ポリエ
ーテル、ポリアミン、ポリアルコール、及び天然によって生成する種、ペプチド
及びヌクレオチドがある。水溶液中での凝集を減らすためには、長い親水性結合
鎖は避けるべきである。下記は本発明の式lのいくつかの化合物の例証的実施態
様である。
アルミニウムフタロシアニンテトラグリコレート一実施態様において、本発明は
伴生(eompanion )水溶性アルミニウムフタロシアニン誘導体を提供
する。好ましい実施態様において、本発明は二種類のアルミニラムラ用・ラグリ
コリ刀フタロシ了二ン異性体、2及び3、ヲ枦供する1、ぞt+、、 9’ i
1アルミニウムフタロシアニン) IJスルフォネート(、−こては化合物1と
する)!J対して赤色にシフトシた発光バンドを有する9、千トラカッl、ボッ
酸X導体はこ0)実施例1に示さt16j′i法で製造されるっ2・−)υつフ
ど・′ロシアニンの唯一・の差は、巨大にi 、hのグリコリルM、 (−0C
H2C○214)の結合fff置である。2,9゜113+23位画の#、)換
は2を与え、L 8.15.224)漣;”換は34与える12こわらの誘導(
本r−あるカッ1.ボン酸基は、水溶性さ、化、i舌Ii−刀を生物学的実体l
こ結合さ七る反応’j’);、 ’f、#’Q jべとを択供゛吋゛る1、2及
び3に結合ψ゛る代表的生物学的天体は、抗原、抗体または抗体フラグメント、
レセプター、細胞小器官、蛋白質、Δ−とえばアビジン及びストトプトアビジン
、酵素基質、膜ブワーブ、ヌご゛レオヂド及び、これ!三)の誘導体、核酸ブ0
−ブ、及び核酸である。。
t2 ;+び3の水中(、おける吸収スペクトルを図3に示動。
両化合物共、紫外部において共通の励起波長を有シ(35hFl) 、モル吸光
度は約10. DDDである。図41こおいて示すように、この2つの化合物の
発光の最大値は区別され、2では発光波長704nmで、3では727■である
。蛍光の量子収量は、2及び3で、それぞれ0.55及び0.43である。
2つの発蛍光団のスペクトル分解能は、環境の影響を受ける。図5はセチルトリ
メチルアンモニウムプロミド(0,OHM CTAB)水溶液中の2及び3の発
光スペクトルを示す。30発光スペクトルはほとんど変化しないが、2では71
6r++nへ劇的赤色シフトが起こる。
償も好ま1.い実施態様において、本発明は四種類の新規の水溶液、結合性アル
ミニウムフタロシアニン−ベースの発蛍光団の一族を提供する。この族は2絹の
異性体的アルミニウムフタロシアニン誘導体から成る。発蛍光団各組の発光は特
異的で、他のものと区別することができ、総てが1に対して赤色側にシフトして
いる。
第〕−絹の発蛍光団はテトラフェノギシ画換アルミニウムフタロシアニンである
。4−フェノキシフタロニトリルからフタロシアニンを形成すると、2.9.1
6.23−フェノキシ置換フタロシアニンが生ずる。3−フェノキシフタロニト
リルを用いた同様な反応は、 1. 8゜3、5.22−[換フタロシアニンを
生成する。アルミニウム・挿入後、これらの誘導体をクロロスル“)すン酸てダ
ニ理オ゛ると、生物学的実体、たとえば抗原、抗体また(−抗体フジグメン)・
、■ノー腎!ブター1細胞小器官、アビジン及びスト1./ブトフビジソのよう
な蛋白質、酵素基質、膜プローブ、、x;’tノオ千ド及びそれらの誘導体、核
酸プローブ、及び核酸に結合する反応性スルフ嗜ニルクDリド銹導体が生ずる。
スルフォニルクロリドの、スルフォン酸・\の加水分解により、水溶性同族体が
生成ずろ。スルフォン化テトラフェノキシアルミニウムフタロシアニン、4及び
5、の水中における吸収スペクトルを図6に示す。
発光スペクトルは図7に示f。=4及び5の合成並びにこれらのスベク)・ル特
性の表を実施例2に記す。
竿2組の発蛍光団はテトラチオフエノキシ置換アルミニウムフタロシア、°−ン
でめる1、−」1記のように、4−チオノ;ノキシククロニトリルは2,9,1
6.23−置換フタロシアニ、二ノを提供し5.3−千オフエノキシフクロ二〜
トリルは1.、 8. 15. 22−W換異性体を与える。アルミニウム挿入
後、これらの誘導体をクロロスルフォン酸で処理すると、生物学的実体への結合
に有用な反応性の化合物が生成する。加水分解は高度に水溶性のスルフォネート
を生成する。スルフォン化テトラチオフェノキシアルミニウムフタロシアニン、
6及び7、の水中における吸収スペクトルを図8に示す。発光スペクトルを図9
に示す。6及び7の合成並びにこれらのスペクトル特性の表を実施例2に記す。
これらの化合物を上記の反応性または活性化可能のR2基に結合させて、DNA
塩基配列法定を含む種々の目的のために使用できる結合物を別の好ましい実施態
様においては、テトラベンシトリアザポルフィリン(TBTAP)系から誘導さ
れる4種類の新規の発蛍光団の第2群が示される。これらの発蛍光団は、リング
系の20の位置のみがフタロシアニン4−7と異なる。フタロシアニンでは、位
置20は窒素原子であり、テトラベンシトリアザポルフィリンでは位置20は置
換炭素である(式Iにおいて、Zは、フタロシアニンではNであり、テトラベ〉
・シトリアザポルフィリンではCRである)。この実施態様において、20位置
の炭素はフェニルで置換されている。
最も好ましい実施態様において述べたように、4種類のアルミニウムTBTAP
発蛍光団の群は2組の酸素及び硫黄位置異性体から成る。4−フタロニトリル、
すなわち4−フェノキシフタロニトリル、3−フェノキシフタロニトリル、4−
チオフェノキシフタロニトリル、及び3−チオフェノキシフタロニトリルの各々
と、ベンジルマグネシウムプロミドとを反応させると、アルミニウムで金属化さ
れ、スルフォン化されると化合物8−1.1をそれぞれ与えるTBTAPリング
系が生ずる。アルミニウムー20−フェニルテトラベンシトリアザポルフィリン
の製法及びそれらのスペクトル特性の表を実施例3に記す。
アルミニウムテトラフェノキシTBTAP誘導体の発光スペクトルを図10に示
す。同様にテトラチオフェニル誘導体の発光スペクトルを図11に示す。アルミ
ニウムフタロシアニンの場合のように、TBTAP硫黄同族体は酸素一対応物に
対して赤色側にシフトし、1,8゜15.22異性体は2. 9. 6. 23
−異性体に比較し。
て赤色側にシフトする。
2種類の新規、水溶性のアルミニウムテトラベンシトリアザポルフィリンについ
ても述べる。これらの化合物はフタロニトリルから誘導され、従って置換されて
いない。メチルマグネシウムプロミドとフタロニトリルとの反応に続いてアルミ
ニウムを挿入すると、アルミニウムー2O−H−TBTAPが生成する。同様に
ベンジルマグネシウムプロミドをフタロニトリルと反応させた後、アルミニウム
を挿入すると、アルミニウムー20−フェニル−TBTAPが生成する。これら
の誘導体を両方とも、クロロスルフォン酸処理によって、生物学的実体上の反応
基(たとえば−OH,−NH2,−3H)と反応するようにした。反応性スルフ
ォニルクロリドの加水分解は対応スルフォネートアルミニウムー2O−H−TB
TAPスルフォネート、12.及びアルミニウムー20−フェニル−T B T
A、 Pスルフォネート、1.3.を与える。水中の12及び13の吸収及び
発光スペクトルをそれぞれ図12及び13に示す。製法及びスペクトルのまとめ
を実施例4に記す。
2種類の新規のカチオン性フタロシアニン、14a及び14b、も記す。負に摺
電した水溶性アルミニウムフタロシアニン誘導体の他に、正に帯電した誘導体が
ある。
前述のカルボキシル化及びスルホン化フタロシアニンとは異なり、トリメチルア
ンモニウム官能化フタロシアニンは、その大きい水溶性にもかかわらず、水中で
は蛍光を発しないことが判明した。吸収スペクトルを調べると、高度の凝集があ
ることがわ力じた。だが我々は、アニオン性界面活性剤(ドデシル硫酸ナトリウ
ム、SDS、一般的濃度、約0.01M)の存在下でカチオン性発蛍光団の解凝
集が起こることを見いだした。解凝集にともなって、蛍光発光の増加が起こった
。凝集発蛍光団溶液をRNAと接触させると、同様な蛍光増加が起こった。水中
における、及びRNA存在下での14a及び14bの吸収並びに発光スペクトル
を図141図151図16及び図17に示す。14a及び14bの製法並びにR
NA結合実験は実施例5に記載した。
本発明の第2の面においては、式Iのベンゾ環の1−4個が1個または2個のN
原子を含むフタロシアニ〉及びテトラベンシトリアザポルフィリン
ている。ベンゾ環に2個のN原子が含まれるとき、それらは概してビラジシ関係
にある(すなわちベンゾ環の1。
4位flり。フタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリン ピリジン
/ピラジン誘導体が両方とも考えられるが、式IのZがNであるのが好まし,い
。R,がメソ炭素に結合し、その場合には巨大環のベンゾ環の各々は7,そこに
結合したR,基を有する。
35bm lごおける励起によって誘起されるアルミニウム・フタロシアニンの
トリスルフォネート誘導体、1、の蛍光の波長(6g5na )は、生理的溶液
中の内因性発蛍光団の発光より赤色側にシフトする。1の赤色発光波長はこの発
蛍光団のfi t)重要な利点の1つである。発光は内因性発蛍光団のそれ(4
00・−600nm :)からずっとシフトするから、、バックグラウンドが減
少する。バックグラウンドの減少はより高いシグナル対バ・・・フグラウンド比
及びより大きい感度をもたらす。この利点は、励起波長のところに吸収がある限
り、vJIt1′!される場所にかかわらず実現する。1の、325nm (ヘ
リウムカドミウムLノーザー)、、約350nm (Hgランプ源またはアルゴ
ニ/・イオニ・・レーザー)、または633nm (ヘリラムネオニ/レーザー
)、または670nm (ダイオードレーザ−)における励起は、685nIl
lにおける発光を起こす。
】を325nm及び約35011mlにおいて励起すると、30[tni以上の
ストークスシフトをもった発光が起こる。このストークスシフトはバックグラウ
ンドをより減少さゼ、感度をより高める。蛍光測定は、たった10−1″′Mの
濃度のアルミ、−ウムフタロジ−y−:、 ;叫・リスJ1.フォネート1でも
検出可能であることを示[、ていで)。直線グイ+ミック1y:、ジ研究(li
nea+ dyrlamic tange s!ndy)は、90以、j−の適
用可能範囲、並びにフルオレ上1′ン及びローダミンBに比較し5て優ねた検出
耐昇を明らかi:Jた。1の赤色発光は、大きいストークスシフトの利点と一緒
になって、シグナル対バ・ソクグ”7 +′7ンド比をフル第1・・・セインの
それΣ、ミ比較しく″!DO倍増加さ→+る。
同時多成分蛍光分析、たと(6ば核酸塩基配列分析、70−ザイトメトリー、イ
ム、ノア・ソセイ4 または核酸ブし一ブアッセイにこ41らの試薬・を利用す
るためには、誘導体の一族の形成が必要である。、パねらの誘導体は水溶性で、
共通の励起波長をもっていなけ第1ばならず、しかも異なる波長で発光j9.な
ければならない。また、各誘導体の発光バンド幅は狭く [半値全幅(FWHM
)<40nm]、−族の他のメンバーから分解可能でなければならない。
特にアルミニウムフタロシアニン(At Pc)−ベースの発蛍光団は、これら
総ての用途に現在用いられている色素に優る利点をいくつか有する。
第1に、AlPc誘導体の発光スペクトルはより小さいバックグラウンド干渉を
受ける。レイリー、チンダル。
またはラマン散乱に帰せられる干渉は、大きいスト−クスシフトにより及びフタ
ロシアニンの長波長発光特性に、:、す5.100分の]にも減少し得る(〉約
300nm )。アルミ、−ウノ、27りロシアニンは、内因性蛍光(400−
60hm )より遥かJこ離れた赤色領域(>680!1m )で発光する。こ
れに対し、で、核酸塩基配列分析、フローサイトメトリー。
イムノア・Iサイ及び核酸プローブアッセイのために現在T%販されでいるフル
オレセイン及びローダミン誘導体は、2O−−40nIl!のストークスシフト
をもつに過ぎず、5501’1m以下の波長で発光する。
第2に、アルミニウムフタロシアニン−ベースの発蛍光団では発光波長マキシマ
ムの間隔がより大きい。公知のフルオレセイン族の発光マキシマムの範囲はたっ
た211mで、各色素間の一般的分離幅は6III11である。これに刻し、て
、フタロシアニングループは約50nmの間隔をもち、グループのメンバー間の
平均分離幅は15n+n以上である。
第3に、アルミニウムフタOシアニンーベースの発蛍光団はシャープな発光バン
ドを有する。フルオレ七インーベースの色素の半値全幅は約32 37 no+
の範囲で、顕著な赤色テールを有する。これに比して、フタロシアニン−へ・−
・スの発蛍光団は約221−30nのバンド幅をもち(7は例外で、FWIイM
=39++m)、赤色テールもほとんどない。
要するに、これら特性の総てのために、アルミニウムフタロシアニン−ベースの
発蛍光団は、多成分系分析において核酸塩基配列分析、フローサイトメ)・リ−
6イムノアッセイ、及び核酸プローブアッセイに使用するのに理想的な候補であ
る。概1.’[この可能性を実現オるためには、ア7トミニウムフタロジアニン
ーベースの発蛍光団は千ツマ−として結合しなければならない。
核酸塩基配列分析のために選択された71種傾のアルミニウムフタロシアニ、・
・スルフォネート(1,4,5,7)の発光スペクトルを図18に示す。
」1記のように、フタロシアニン及び]”BTAPの蛍光発光は、発蛍光団を凝
集さぜるよりむしろモノマーにすることによって増加する。水溶液中の金属フタ
ロシアニン及びT B T A Pのモノメリズムの程度は、金属の関数である
。軸リガンドをもつことができない二価の金属は連なり易く、低いモノメリズム
をあられしがちである。
三価以上の金属は、軸リガンドのため凝集しにくい、そのため溶液中でより多く
の蛍光を発する。従って蛍光試薬のために最も好ましい金属はアルミニウム、ガ
リウム。
カスンジウム、ケイ素、ゲルマニウム、及び錫である。
磁気共鳴・イメージング用途のために適した金属フタロシアニン及びTBTAP
はたとえば鉄、マンガン、及びガド11ニウムなどの常磁性体金属をもつ。ここ
でそれら金属は3+の酸化状態にある。
放射性イメージング及び治療的用途に適した金属フタロシアニン及びTBTAP
は、たとえば銅、コバルト。
ガリウム、及びテクネチウムのような金属の放射性同位元素をもつ。放射性核種
はガンマ放出体であり、敏感な1゛メージングブローブである。
1989年6月14日提出の米国特許第366、971号との関連において、我
々はこれらの化合物の分光学的特性(最大紫及び赤吸収ピークの相対的高さの点
)とそれらの相対的量子収量との間に実験的関連性があることを発見した。
アルミニウムフタロシアニンスルフォネート研究の初期において、我々は紫の吸
収が凝集状態、従って発光収量と無関係であることを認めた。それに対して、赤
吸収バンドにおける変化によって凝集の始まりを辿ることができた。概して我々
は、A(赤)/A(青)比が相対的量子収量の減少につれて低下することを見い
だした。また、蛋白質結合色素の挙動はより低い相対的量子収量の方ヘシフトす
るが、溶液中の遊離色素に非常によく平行している。量子収量のこのシフトまた
は減少は多分、凝集の抑制よりも蛋白質環境の疎水性によるものである。
本発明のフタロシアニン結合物の、モノマー結合物に関する最も好ましい実施態
様は、A(赤)/A(青)≧2を有する。このような結合物は方法3によって容
易に製造される(下記参照)。
好ましくは主題の結合物のA(赤)/A(青)比が≧1.75でなければならな
い。このような結合物は方法2によって容易に製造される。
約1.5と1.75との間のA(赤)/A(青)比をもち、ある目的に適してい
るフタロシアニン結合物は比較的限られた感度をもち、従って有用でない。
本発明のフタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリン結合物は、それ
らのモノマー結合及びA(赤)/A (青)比に関して類似の傾向を示す。しか
しながら本発明において開示されたいくつかの種は、水溶液中でモノマーとして
、遥かに強い青眼光度をもち(たとえば化合物4)、あるものは赤吸光度の減少
を示す(たとえば化合物12)。その結果、最も好ましい結合方法は、発蛍光団
によって、1.4乃至2,0の範囲のA(赤)/A(青)を与える。モノマー結
合物の代表的製法を以下に記す。これらの方法はアルミニウムフタロシアニンで
示されているが、これらの方法は、ここに開示されるその他のフタロシアニン及
びテトラベンシトリアザポルフィリンにも適用できることは当然である。実施例
6は、赤色シフト−アルミニウムフタロシアニンの反応型とストレプトアビジン
との結合を記載する。
方法1:第1の方法において、アルミニウムフタロシアニンは結合リンカ−によ
って大きい分子に結合する。
結合リンカ−は小さい二官能性有機分子である。結合リンカ−は2−12原子の
長さである。結合リンカ−は長さ7−12原子で、立体障害があるのがより好ま
しい。
長い、立体障害のある結合鎖は、アルミニウムフタロシアニンが生物学的実体か
ら置換され、また大きい分子上の個々のアルミニウムフタロシアニン部分が互い
に置換されることを保証する。方法2及び3に関しては結合リンカ−法が用いら
れる。
方法2ニアルミニウムフタロシアニンは、凝集しない有機化合物、たとえばDM
F、を含む水溶液の使用の下に大きい分子に結合する。解凝集剤の使用が、アル
ミニウムフタロシアニンが凝集状態でよりもモノマーとして確実に結合すること
を助ける。
方法3:第3の方法では、発蛍光団を非凝集性溶液中であらかじめインキュベー
トし、次いで発蛍光団をDMFのような凝集しない有機溶媒を含む水性溶媒中で
大きい分子に結合させることによって、アルミニウムフタロシアニンを大きい分
子に結合させる。予備的インキュベーションは、非凝集性溶媒中で結合させる前
にアルミニウムフタロシアニンの反応性誘導体をジメチルフォルムアミドと、3
0℃で1時間混合することによって好適に行われる。非凝集性溶媒中での結合の
前に、非凝集性有機溶媒(たとえばDMF)中で発蛍光団を予備的インキュベー
トすることは、フタロシアニン及びポルフィリンを含めた蛍光種とのモノマー結
合物生成のためのこの種の方法の最初の開示である。
本発明の第3の面において、式Iで表わされ、但しR2=XYW、R,、X、及
びYは上記の通りで、W=−N″DI D2 Diであり、ここでり、−D3は
独立的にH,アルキル、アラルキル、またはアリールであり、またはWはビリジ
シ基である、カチオン性フタロシア、ニン及びテトラベンシトリアサポルフィリ
ン誘導体が開示されている。D、−Dsは好適にはH,C+ C:+oアルキル
1c6c12アラルキルまたはC6C12アリールである。これらの化合物の対
イオンは、安定で、合成可能であり、水溶性及び好まし、いスペクトル特性を妨
害しないものならよい。例証的負の対イオンはI、Br、C1゜F、硼酸塩など
である。例証的圧の対イオンはCa’。
Mg’ 、Na−、K” 、四級アンモニウムなどである。
これらの化合物を用いて、概ねDNAまたはRNAに対する非特異的結合によっ
て、DNA及びRNAを検出する。DNAまたはRNAに結合した化合物の蛍光
測定は、標漁的蛍光測定成分によって行われる。
開示された試薬の使用
概して、本発明の第1及び第2の面の試薬は、標的物質、特に分析物に特異的に
結合し得る結合パートナ−(またはリガンド)と組み合わせて用いられる。ひと
たび結合パートナ−が分析物または関心の標的に特異性に結合したならば、試薬
(この分野ではレポーター基と呼ばれる)は蛍光測定によって検出され、分析物
の存在及び/″または量が確認される。レポーター基は結合ノ々−トナーに共有
または非共有結合し、分析物と結合ツク−トナーとが相互作用し結合する前に結
合しても、後に結合してもよい。
、一実施態様において、レポーター基は、結合/<−)+、−と分析物とが相互
作用し結合する前に結合ツク−トナーに共tiffi結合する。もう」つの実施
態様においては、結合パートナ−を分析物と相互作用並びに結合さヒ、結合後、
[7・ポーター基が結合パートナ−1こ共有または非共有結合する。たとえば結
合パートナ−はビオヂン部分と結合し2、レポーター基はアビジン及びス)・レ
ブトアビジンに結合する。その他の特異的結合対を用いて結合、< トナーとレ
ボ−9−基とを連結することもできる。
結合パートナ−7・″分析物対として、下記が代表的、好適実施態様である・
・核酸プローブまたはプライマー(たとえば5−・+0.000の核酸塩基をも
つDNAまたはRNA)/]本本機標的DNAたはRNA
・酵素/′基質
・抗体/抗原(遊離、または、他の構造たとえば細胞などに結合)
・DNAまたは蛋白質結合蛋白質/DNAまたは蛋白質
・レクチン/炭水化物
・リガンド/リガンド結合蛋白質
上の実施例において、結合パートナ−及び分析物の細かい性質は比較的重要でな
い。必要なことは、結合パートナ−及び分析物が互いに特異的に結合でき、ここ
に記載される試薬が、分析物に結合する前でも後でも、また共有結合によるか、
第2の特異的結合対、たとえばアビジン:ビオチン、ストシ〆ブトアビジン:ビ
オチン、及びマルトース結合蛋白質:マルトースのようなしっかりと結合する一
対によって、結合パートナ−に結合することだけである。
また別の好ましい実施態様において、1種類以上の分析物が、本発明の検出法に
よる種々の試薬に各々結合した相当数の結合パートナ−を用いて、同時に確認さ
れる。
これら種々の試薬は、分離検出のためには、実質上型ならない発光スペクトルを
もつことが必要である。ある特定のアッセイに用いられる異なる試薬の組み合わ
せは、総てが同じ一般的種類のものであるか(たとえばフタロシア、=ン類また
はTBTAP) 、またはいくつかのび薬の種類の混合物(たとえばフタロシア
;ン及びTBTAP)である。蛍光マキシマムは異なる波長に1.好ましくは最
低約7+v離れて、あられれなければならない。
い<−、ノかの蛍光試薬を同時使用する場合には、発蛍光団は定量のために容易
に識別され、或いは比率法によって定量可能でなl、すればならない。
サンガーDNA塩基配列決定法では、配列決定プライマーが5′末端でアミノ基
で変形されるか、4個のジデオ片ジヌクレオチドの各々を4蛍光試薬の各々で標
識する。
ニアi:l・・−サ・イトメトリーでは、s’in胞のあるづブセ・・11・に
よ−・て表現4される細胞A面抗原が蛍光試薬及び抗体または抗体;フラグメン
トで直接または間接に標識される。標識され、定量される細胞サブヤッ)・の数
は、用いられる特異的蛍光標識の数に1.よって決まる。
イムノアッセイでは、使われる蛍光試薬の数の、8々が異なる抗原、抗体または
抗体フラグメントに結合する。
たとえば同時甲状腺イムノア・ソセイテストパネルは、トリョードチロニン(T
3)を第1の蛍光試薬で、チロキシン(T4)を第2の蛍光試薬で、抗甲状腺刺
激ホルモン(anti −T S H)を第3の蛍光試薬で標識することによっ
て行われる。
プローブアッセイでは、異なる核酸プローブに種々の数の蛍光試薬を結合させて
同時プローブ分析を行う。単一ハイブリダイゼーション段階の結果として検出さ
れるプローブの数は、用いる蛍光試薬の数によって決まる。
好ましい実施態様では、第1及び第2の面の試薬を用いて核酸分子またはフラグ
メントの塩基配列決定を行う。
DNA塩基配列分析の最も一般的アプローチは、サンガーのジデオキシヌクレオ
ヂド塩基配列決定法である。単一レーン−ゲルDNA塩基配列分析では、4種類
のアルミニウムフタロシアニン誘導体の一族が必要である。これら誘導体を用い
て、塩基配列決定プライマーかまたは4ジデオキシヌク’>−□オチド(ddN
TP’ s)の各々を標識化する。驚くべきことに、関連化合物は、DNAを分
解し、得る一重項酸素を生成することがわかっているとはいえ、これらの化合物
は分解せずにDNAの塩基配列決定に有効に用いられる。
標識プライマー戦略においては、単一のプライマーを4種類の蛍光標識の各々で
標識する。各標識化ブライマ−1鋳型、塩基配列決定酵素、ジデオキシヌクレオ
チド(dNTP’ s)及び4種のddNTPのうちの1つで、4つの別々のサ
ンガー塩基配列決定反応が行われる。ひとたび伸展及び終止が完了すると、4反
応物はプールされ、塩基配列決定ゲルの単一レーン上におかれる。各伸展プライ
マーは4つのddNTPの1つで打ち切られ、4色素の1つで標識化され、その
後ゲルから直接出る蛍光発光を走査することによって塩基配列が決定される。
別法として、標識化プライマーよりもむしろジデオキシヌクレオチドのような標
識チェーンターミネータ−が用いられる。この方法を用いると、4塩基配列決定
反応の総てが単一の容器で行われ、その後配列決定ゲルの単一レーン上におかれ
る。
本試薬に含まれる巨大環は、塩基配列決定のために従来用いられている反応フル
オレセインまたはローダミン試薬より大きく、相対的により平らである。その結
果、本発明の発蛍光団標識プライマーが塩基配列決定酵素と相い容れるかどうか
は予想できなかった。塩基配列決定用発蛍光団を開発する会社の研究者たちは、
配列決定プライマー及びフラグメントの配列決定酵素との相容性並びに電気泳動
的移動性両方に問題があると予測した。実験的に、発蛍光団標識プライマーは配
列決定酵素と相い容れることがわかった。そして色素標識プライマー及び配列決
定フラグメントの電気泳動的移動性はアミノ変形プライマーまたは配列決定フラ
グメントのそれと著L <は異ならない。
フタロシアニン標識プライマーの総て、及び20−H及び20−フェニルTBT
AP標識プライマーは類似の電気泳動的移動性をもつことがわかっている。これ
は、種々のフルオレセイン及びローダミン標識プライマーがかなり異なる移動性
をもつことを考えると特に、予想外の結果であった。プライマーの一様な移動性
は、フラグメントの一様な移動性を示唆する。これは配列決定操作及び分析を著
しく簡単にする。なぜならば複雑な実験的補正ファクター及び等式を広範囲にま
たは全く使用しなくてすむからである。
本発明は、分析物のアッセイ実施、DNA/R,NA染色、DNA塩基配列決定
などのためにここに開示された試薬を含むキットをも提供する。そのキットは概
して本発明の試薬容器を1つ以上含み、必要または所望の場合はその他の化学物
質、対照などを含んでもよい。たとえば、D N A塩基配列決定キットには、
ここに開示されたフタロシアニンまたはテトラベンシトリアザポルフィリン部分
に結合した鎖延長終止剤ジデオキシヌクレオチドの容器4本、その他にデオキシ
ヌクレオチド、特にdATP、dTTP、dGTP及びdCTPの容器、DNA
ポリメラーゼの容器、鋳型DNAの容器及びプライマーDNAの容器があるのが
好ましい。標識化鎖延長終止剤ジデオキシヌクレオチドはそれらの蛍光発光スペ
クトルが見分けられるように、すなわちほとんど重ならないように選択される。
“はとんど重ならない”とは、発光スペクトルにおける発光マキシマムの波長が
、最低7 +++n。
より好ましくは最低的110−20n離れていることを意味する。
別のDNA塩基配列決定キットは発蛍光団標識プライマー(本発明の試薬)の容
器;デオキシヌクレオチド、たとえばdATP、dTTP、dGTP、dCTP
の容器;鎖延長終止剤の容器、たとえばddATP、ddTTP、ddGTP、
ddCTP、ddUTPの容器;及びDNAポリメラーゼの容器を含む。
1つ以上の細胞型または異なる細胞サブセット上の異なるマーカーをフローサイ
トメトリーを用いて同時検出するためには、スペクトルマキシマムが分離してい
る2種類以上の試薬が必要である。重ならない発光マキシマムをもつ少なくとも
2種類の発蛍光団を使用すると、ユーザーは二色分析を行うことができる。二色
以上、の分析は、概j2て、蛍光試薬または色素に間接(たとえば介在ビオヂ:
・:アビジン結合)または1接(すなわち共有結合)に結合する名、細胞型に特
異的な抗体を用いて細胞サブセットを標識化することによって行われる。
A、 I D S試薬は、リンパ球を含む末梢血液サンプル中の2つのT細胞サ
ブセットを同時分析することによって行われる。ヘルパーT細胞(1つの色)対
サプレッサT細胞(第2の色)の、2・1以外の比は、AIDS感染症のインジ
ケータである。臨床的症状との関連において、この二色分析はAIDS診断に用
いられる(実施例16参照)。
多成分イムノアッセイを用いて2つ以上の分析物の同時検出ができる。コスト及
び時間を考えると、これは多くの臨床的使用において好ましい方法となる。各分
析物または各分析物に特異的な抗体が異なる蛍光色素で標識される場合、1つの
患者サンプルを用いて、一連の治療薬、乱用薬、感染症薬剤、ホルモン、または
これらの組み合わせを検出することができる。
多成分プローブアッセイにより感染症病原体、癌、及び遺伝的異常を発見するこ
とができる。多くの作用物質及び異常の検出に使用できるプローブライブラリー
があるから、共通の波長で励起されるできるだけ多くの発蛍光団が所望である。
この用途では、病原体、癌、または遺伝的異常(出生時の欠陥または遺伝的疾患
を含む)と関連した染色体領域に特異的な各プローブは異なる発蛍光団で標識さ
れる。本発明の試薬により処理または発見可能の癌は必ずしも制限されず、治療
薬または診断薬が開発されている総ての癌は、ここに記載の適した発蛍光団を用
いて治療または診断し得る。ここに開示された特に第1及び第2の面の試薬は、
標準法を用いる光力学的治療にも使用することができる(実施例15参照)。
下記の実施例は、本発明の詳細な説明し、熟練せる当業者がこれを作り使用する
のを助けるためのものである。
下記の実施例は、これに関する特許によって与えられる開示または保護の範囲を
決して制限するものではない。
実施例1
一百換フタロニド′ノルから構成される装置換−フタロシアニンは必然的に、4
種類の異性体生成物から成る分離不能の混合物である。この生成したフタロシア
ニンは環化過程におけるフタロニトリルの配向性の差から生ずる。4−置換フタ
ロニトリルの環化は2,9,16.23−四置換フタロシアニン並びに他の3種
類の四置換異性体、すなわち2,9.16,24;2,10.16゜24;及び
2. 9. 17. 24異性体を生成せしめる。
同様に、3−111換フタロニトリルの環化は、対応するl。
8.15.22−四置換フタロシアニンを、他の3種類の四置換誘導体、1,8
.15,25;1.11.15゜25;1.s、18.25異性体と共に生成す
る。これを確認した我々は、簡単のために、3−置換フタロニトリルから構成さ
れる四置換フタロシアニンをL 8.15.22と呼び、4−置換フタロニトリ
ルから誘導されるフタロシアニンを2.9,16.23と呼ぶことにする。巨大
環の位置の番号は図1を参照されたい。
四置換アルミニウムフタロシアニンは一置換フタロニトリルから作られる。3−
または4−ニトロフタロニトリルからニトロを酸素または硫黄求核原子で置換す
ると、対応フタロニトリルがよい収率で得られる。ニトロ置換のために用いられ
る酸素または硫黄試薬はフタロシアニンに水溶性と結合性を与える。或いはこれ
ら必要な特性を与えるためにさらに手を加えてもよい。たとえばヒドロキシ酢酸
及びチオ酢酸などの試薬は適した官能基をもったフタ[1ニトリルを直接提供す
る(XはOまたはS。
YはCH2、WはC02H)。別法として、テトラオキシまたは子トラチオ置換
フタロシアニンをたとえばブロム酢酸、メチルのようなアルキル化剤で処理して
完全に官能化されたフタロシアニンを得ることができる。
4−ニトロフタロニトリルをジメチルフォルムアミド中でネオペンチルアルコー
ル及び炭酸カリウムで処理す率で得られる。そのフタロニトリルをメタノール中
でアンモニウムと反応させ、その後N、 N−ジメチルアミノエタノール中で還
流することによって、対応ジイミノイソインドリンから無金属の2.9,16.
23−ナトラネ1ペントキシフタロシアニンが40%の収率で得られた[レズノ
フ(Lezllloff、 C,C,)ら、Cgn。J、Cbem、 53巻6
23−631 ページ、1985]。
2.9.16.23〜テトラネオペントキシフタロシアニンの金属化は塩化メチ
レン中で10モル当量の上りメチルアルミニウムで処理することによって実現す
る。
室温で8時間以内に円滑な変換がおこる。生成物を酸性水性抽出操作によっC分
離し、アルミニウムヒドロキシ−2,9,:1.6. 23−テトラネオペント
キシフタロシアニンをほとんど定量的に得る。
ネオペンチル基の分離は、レズノフらがPhojochem、 phaiabi
ol、46巻、959 963ページ、 +9117、に概ね開示したように、
ベンゼン中で三臭化ホウ素との反応によって起こる。分解生成物であるアルミニ
ウムヒドロキシ−2,9,16,23−テトラヒドロキシフタロシアニンは用途
の広い中間体で、種々のアルキル化剤で処理されて、テトラアルフキシ置換フタ
ロシアニン−族を提供する。
テトラヒドロキシ誘導体をブロム酢酸メチル及び炭酸カリウム(それぞれ40モ
ル当量)で、還流メタノール中でアルキル化すると、テトラメチルエステル誘導
体が得られる。このアルキル化生成物は、(1,5Mメタノール性水酸化カリウ
ム溶液中で加熱することによって、直接加水分解されてテトラカルボン酸になる
。アルミニウムヒドロキシ−2,9,16,23−テトラグリコリルフタロシア
ニン2は、酸性水溶性から沈澱によつ分離された。
アルミニウムフタロシアニン−1,8,15,22−テトラグリコリルフタロシ
アニン、3、の合成は、2について述べたものと同様である。
水中での吸収及び発光スペクトルを図3及び図4にそれぞれ示す。2異性体の発
光スペクトルに与えるセチルトリメチルアンモニウムプロミド(CTAB)の効
果を図5について示す。
下の表は、水中における1、2.及び3のスペクトルデータの比較である。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量1 673nm 683 0.60
2 692 704 0.55
3 720 727 (1,43
実施例2
実施例2には、四置換−酸素及び硫黄置換アルミニウムフタロシアニンスルフォ
ネートについて記す。実施例204種類の四置換試薬は一置換フタロニトリルか
ら作られる。下記は、4種類のアルミニウムフタロシアニン−ペースの試薬グル
ープの製法の詳細な説明である。フタロシアニンの製法、フタロシアニンの金属
化、反応性フタロシアニン生成、及び水溶性フタロシアニン生成の各部に分けて
述べる。各部では、4つの試薬の族の1つのメンバーについて詳細な方法を記し
、その後他の3試薬に関する方法についてコメントする。処理法の違いは総ては
っきり明記した。
フタロシアニンの製法
3−メチル−1−ブタノール10の1中4−フェノキシフタロニトリル1. O
K (4,55mm)に、リチウム3−メチル−1−ブタノキシド5m1(アル
コール5elにリチウム金属10mgを溶解することによって作る)を加えた。
生成した溶液を窒素下で還流しながら6時間加熱した。真空下で溶媒を除去し、
粗生成物を塩化メチレン50mI中に取った。その溶液をIN塩酸水溶液3−5
0011部分で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過、濃縮した。それから
生成物を塩化メチレン10m1に再溶解し、メタノール100m1の添加によっ
て沈澱させた。濾過によって生成物を集め、メタノール500+++lで洗い、
真空乾燥した。
生成物(0,60mn+、 52%)は青色粉末として分離された。
スペクトル特性を下記の表に示す。
2、 9. 16. 32−テトラチオフェニルフタロシア三2
上記と同様の方法で、4−チオフェニルフタロニトリルから、2.9.16.2
3−テトラチオフェニルフタロシアニンが51%の収率で生成した。スペクトル
特性を下記の表に示す。
1、 8. 15. 22−テトラチオフェニルフタロシア玉乞
上記と同様の方法で、3−チオフェニルフタロニトリルから1. 8. 15.
22−テトラチオフェニルフタロシアニンが8796の収率で生成した。この
場合、生成物は塩化メチレンから、メタノール添加せずに沈澱させて分離した。
次の表は、上記のように製造した無金属フタロシアニンの吸収及び発光の波長を
まとめたものである。スペクトルは塩化メチレン溶液として記録された。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2、9.16.23オキシ 700nm
7Q5++m 0.25!、 11.15.22オキシ 7]6 723 0
.H2、9,+6.23チオ 7+1 719 0.401、8.15.22チ
オ 723 738 0.26フタロシアニンの金属化
乾燥塩化メチレン200m1中2. 9. 1.6. 23−テトラフェノキシ
フタロシアニン500tg (Q、6hm)の溶液に、窒素下、室温で、2.0
M)リメチルアルミニウムートルエン溶液10当量、3.0ml (6,0mm
)を滴下した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、それから蒸留水101の
注意深い添加によって、次いでIN塩酸水溶液によって反応を鎮めた。その後溶
液を分離し、有機層を1N塩酸水溶液3−20ff+1部分で洗った。塩化メチ
レン溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮乾固させる。生成物、アルミニウ
ムヒドロキシ−2,9,16,23−テトラフェノキシフタロシアニンは青色固
体として分離された(0.25m1.41%)。スペクトル特性を下記の表に示
す。
アルミニウムヒドロキシ−1,8,15,22−テトラ上記と同様の方法でアル
ミニウムヒドロキシ−1,8゜15.22−テトラフェノキシフタロシアニンを
合成し、そのスペクトルデータを表に示した。
上記と同様の方法で、アルミニウムヒドロキシ−2゜9.16.23−テトラチ
オフェニルフタロシアニンを合成し、そのスペクトルデータを下記の表に示した
。
上記と同様の方法で、アルミニウムヒドロキシ−1゜8.15.22−テトラチ
オフェニルフタロシアニンを合成し、そのスペクトルデータを表に示した。
下記の表は、上記のように製造したアルミニウムフタロシアニンの吸収及び発光
の波長及び相対的量子収量をまとめたものである。スペクトルはジメチルホルム
アミド中で記録した。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2、9. +6.23オキシ 68(l
nm 61t6nm O,5i1.8,15゜22オキシ 701 703 0
.252、9. IL 23チオ 687 696 0.461、 ll、 1
5.22チオ 713 722 0JOジメチルホルムアミド501中2.9,
16.23−テトラフェノキシフタロシアニン2.5g (2,8mm )の溶
液に、アルミニウムアセチルアセトネート10当量、9.Og(28,0mm)
を加えた。室温で1時間撹拌後、溶液をメタノール500m1で希釈し、粗生成
物を濾過により集め、メタノール5001で洗い、真空中で乾燥した。アルミニ
ウムアセチルアセトネー)−2,9,16,23−テトラフェノキシフタロシア
ニン、1.7g (1,84mm、66%)が青色粉末として分離された。スペ
クトルデータを下記の表に示した。
上記と同様の方法で、アルミニウムアセチルアセトネート−1,8,15,22
−テトラフェノキシフタロシアニンが収率59%で製造された。スペクトルデー
タを下記の表に示した。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2、9. +6.23オキシ 680n
m+ 686nm O,271、8,15,22オキシ 697 701 0.
20アルミニウムヒドロキシ−2,9,16,23−テトラフェノキシフタロシ
アニン96mg (0,104mm )に、クロロスルフォン酸1゜Omlを加
えた。混合物を撹拌して溶解せしめ、アルゴン下で密封し、あらかじめ平衡化し
た100℃のオイル浴中に浸した。溶液を100℃で1時間撹拌し、0℃に冷や
し、粗反応混合物を氷10gに徐々に加えることによって反応を抑えた。固体生
成物を濾過によって集め、蒸留水2−2−2O部分及びジエチルエーテル2−2
−2O部分で洗った。それから固形物をフラスコに移し、ジエチルエーテル20
1中で微粒子にまで粉末化し、濾過により集め、ジエチルエーテル2−20m!
部分で洗い、真空下で乾燥した。アルミニウムヒドロキシ−2,9,16,23
−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォニルクロリドが89%収率で分離さ
れた。スペクトルデータを下記の表に示す。
反応温度が70℃であること以外は上記と同様な方法で、アルミニウムヒドロキ
シ−1,8,15,22−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォニルクロリ
ドが54%収率で分離された。スペクトルデータを下記の表反応温度が100℃
であること以外は上記と同様な方法で、アルミニウムヒドロキシ−2,9,16
,23−テトラチオフェニルフタロシアニンスルフォニルクロリドが定量的に分
離された。スペクトルデータを下記の表に反応温度80℃であること以外は上記
と同様な方法で、アルミニウムヒドロキシ−1,8,15,22−テトラチオフ
ェニルスルフタロシアニンスルフォニルクロリドが73%収率で分離された。ス
ペクトルデータを下記の表に示す。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2.9、+6,23オキシ 684nm
693++m O,411,8、+5.22オキシ 704 708 0.+
42、9.16.23チオ 697 703 0.381、8. +5.22チ
オ 715 724 0.1?水溶性フタロシアニンの生成
蒸留水10m1中アルミニウムヒドロキシ−2,9,16,23−テトラフェノ
キシフタロシアニンスルフォニルクロリド10mgの溶液を室温で48時間激し
く撹拌した。生成した溶液を濃縮乾固し、アルミニウムヒドロキシ−2,9,1
6,23−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォネート、4、を定量的に得
た。水中の4の吸収及び発光スペクトルを図6及び図7にそれぞれ示した。スペ
クトルデータは下記の表に示す。
上記と同様な方法でアルミニウムヒドロキシ−1,8゜15.22−テトラフェ
ノキシスルフォネート、5、が定量的に分離された。水中の5の吸光度及び発光
スペクトルを図6及び図7にそれぞれ示す。スペクトルデータを下記の表に示す
。
上記と同様な方法で、アルミニウムヒドロキシ−2゜9.16.23−テトラチ
オフェニルフタロシアニンスルフォネート、6、が定量的に分離された。水中の
6の ゛吸収及び発光スペクトルを図8及び図9にそれぞれ示す。
スペクトルデータを下記の表に示す。
上記と同様な方法で、アルミニウムヒドロキシ−】。
8.15.22−テトラチオフェニルフタロシアニンスルフォネート、7、が定
量的に分離された。水中の7の吸収及び発光スペクトルを図8及び図9にそれぞ
れ示す。
スペクI・ルデータを下記の表に示す。
上記のように製造された、水中の酸素及び硫黄置換アルミニウムフタロシアニン
スルフォネート誘導体の吸収及び発光マキシマムの波長を下記の表にまとめた。
化合物No、 フタロシアニン 吸収 発光 量子収量4 2.9.+6.23
オキシ 685nm 69フnm O,495+、8.I5.22オキシ 70
7 717 (1,2062,9,16,23チオ 695 108 0.2g
7 !、8.15.22チオ 719 733 0.10水溶性アセチルアセト
ネートフタロシアニンスルフォネートを、対応する軸ヒドロキシ化合物について
上に記されたように、アルミニウムアセチルアセトネート−2゜9.16.23
−及び1. 8. 15. 22−テトラフェノキシフタロシアニンから製造し
た。水中の吸収及び発光波長並びに量子収量を下の表に記す。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2、9.16.23オキシ G4lnm
6811nm Ol[31、8,+5.22オキシ 665 706 0.[
126アセチルアセトネ一ト結合アルミニウムフタロシアニンスルフォネートに
ついて上にまとめたスペクトルデータは、対応するヒドロキシ誘導体のデータと
は著しく対照的である。アセチルアセトネートの蛍光発光の波長はそのヒドロキ
シ同族体に比較して、おおざっばに10nmだけ青色側にシフトする。684+
+a+で発光する親アルミニウムフタロシアニンスルフォネートと共に用いると
き、青色シフトは多成分分析にお(プるその有用性を制限する。
多成分分析のために理想的な発蛍光団族は、スペクトル的に分解できる発光バン
ドを有する。
軸アセチルアセトネートをもつ2,9.16.23異性体の688nmにおける
発光は、親の発光波長684nmにあまりに近過ぎて、効果的には分解されない
。より重要なことは、アセチルアセトネートの蛍光量子収量が、発蛍光団として
のその利用性が著しく損なわれる点まで劇的に減少することである。
上記の理由により、アルミニウムフタロシアニンスルフォネートの好ましい実施
態様は、アセチルアセトネートリガンドよりも軸ヒドロキシリガンドを用いる。
実施例3
四置換−酸素及び硫黄置換アルミニウムを実施例3に示す。実施例3の4種類の
四置換試薬は一置換フタロニトリルから製造される。下記は4種類のアルミニウ
ムテトラベンシトリアザポルフィリン−ペース試薬の一族の製法の詳細な説明で
ある。説明は、テトラベンシトリアザポルフィリンの製法、金属化、反応性誘導
体生成、水溶性誘導体生成の4部に分けて行う。各部では詳細な操作法と、それ
に続く他の3試薬のための操作法に関するコメントが述べられている。操作法の
違いははっきり明記されている。
テトラベンシトリアザポルフィリンの製法乾燥テトラヒドロフラン4ml中4−
フェノキシフタロニトリル1.00g (4,59mm)の溶液に乾燥ジエチル
エーテル101を加えた。混合物を0°に冷やし、ジエチルエーテル中1.0M
ベンジルマグネシウムクロリド4.bl(4,6ml 、1.0当量)を加えた
。混合物をアルゴン下、室温で2時間撹拌した。その後混合物を濃縮乾固し、紫
色の残渣をキノリン25m1で希釈し、200−210°で4時間撹拌した。溶
媒を真空下で蒸留した。生成残留物を、氷酢酸30m1と共に90°で2時間撹
拌することにより処理した。反応混合物を塩化メチレンHOm!で希釈し、最初
に炭酸ナトリウム飽和水溶液3−3−2部0部分で、次に5%V/V塩酸水溶液
200+nlで洗った。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し5、濃縮し
た。粗反応生成物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィーにかけ、クロロホル
ムで溶出した。所望の生成物を含むフラクションを合一し、濃縮し、さらに2回
シリカゲルでクロマトグラフィーを行い、ヘキサン中85%クロロホルムで溶出
し、20−フェニル−2,9,16,23−テトラフェノキシテトラベンゾトリ
アザポルフィリン204mg (19%)が濃青緑色固体として得られた。シリ
カ薄層クロマトグラフィーを行い、ヘキサン中65%塩化メチレンで溶出すると
Rf=0.54を有する均質な生成物が得られた。スペクトルデータを下記の表
に示す。
上記と同様な方法で、3−フェノキシフタロニトリルを、キノリン中で40時間
加熱後20−フェニル−1゜8.15.22−テトラベンシトリアザポルフィリ
ンに変換した。生成物は、シリカゲル上でクロマトグラフィーを行い、塩化メチ
レンで溶出し、その後場化メチ!ノンニヘキサン(1: 1)溶液から結晶化す
ることによって精製された。生成物は、シリカ上でRf=0.60をもち、塩化
メチレンで溶出される深緑色固体として収率6%で分離された。スペクトルデー
タを下記の表に示す。
上に20−フェニル−2,9,16,23−チl=−ラフエノキシテトラペンゾ
トリアザボルフイリンについて述べた方法と同様な方法で、4−チオフェニルフ
タロニド・リルを、キ、ノリン中で20時間加熱後、20−フェニル−2,9,
16,23−テトラチオフェニルベンシトリアサポルフィリンに変換した。クロ
ロホルムで溶出する最初のクロマトグラフィー後、所望生成物を含むフラクショ
ンを合一し、2回シリカ上で再クロマトグラフィーにかけ、ヘキサン中55%ク
ロロホルムで溶出した。シリカ上でRf=0.72を有し、ヘキサン中65%塩
化メチレンで溶出された生成物は深緑色固体として収率2】1%で分離された。
スペクトルデータを下記の表に示す。
上に20−フェニル−1,8,15,22−テトラフェノキシテトラベンゾトリ
アサポルフィリンについて述べた方法と同様な方法で、3−チオフェニルフタロ
二F・リルを20−フェニル−j−+ s、15. 22−テトラチオフェニル
テトラベンゾトリアザボルフィリンに変換した。最初のシリカ−クロマトグラフ
ィー及び塩化メチレンによる溶出後、生成物をさらに2回クロマトグラフィーに
かけ、ヘキサン中50%塩化メチレンで溶出した。
さらに塩化メチレン・ヘキサン(1: 1)溶液から結晶化することによって精
製すると、生成物が深緑色固体とし、て収率11%で得られた。ヘキサン中65
%塩化メチレンで溶出するシリカ薄層クロマトグラフィーでは、Rf=0.70
を示した。スペクトルデータを下記の表に示す。
上記の方法で製造された酸素及び硫黄置換20−フェニルテトラベンシトリアザ
、ポルフィリン誘導体の吸収のデータを下の表に記す。
テトラベンシトリアザポルフィリン 吸収2.9.16.23オキシ 656.
694nm1、8. ] 5.22オキシ 676、712nm2、9. +6
.23チオ 666、704nm1.8.15.22チオ 694.728nm
テトラベンシトリアザポルフィリン金属化フィリン
塩化メチLzン15m1中20−フェニル2. 9. +6゜23−テトラベン
シトリアザポルフィリン2Hm (0,209mm)の溶液に、2.[1M)−
リメチルアルミニウム(4,00mm。
1g当量)−トルエン溶液2.0mlを0°で加えた。混合物を室温で2時間撹
拌した。その後混合物を06に冷やし、蒸留水1mlを注意深く滴下した。混合
物を10分間撹拌し、10%V/V塩酸水溶液2mlを滴下した。反応混合物を
5分間撹拌し、10%V /’ V塩酸水溶液20m1で処理(7,1時間撹拌
した。その混合物を塩化メチレン50「1で希釈し、5%V /′V塩酸水溶液
50m1で洗った。
有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、、濃縮すると、アルミニウムヒド
ロ4シー20−フェニル−・2,9゜16.23−テトラフェノキシテトラベン
ゾトリアサポルフィリン183mg (88%)が深青緑色固体として得ら上記
と同様の方法で、アルミニウムヒドロキシ−20−フェニル−1,8,15,2
2−テトラフェノキシテトラベンゾトリアザポルフィリンが90%収率で分離さ
れた。アルミニウムヒドロキシ−20−フェニル−2゜9.16.23−テトラ
チオフェニルテトラベンゾトリアザポルフィリン
上記と同様の方法で、アルミニウムヒドロキシ−20−フェニル−2,9,16
,23−テトラチオフェニルテトラベンゾトリ7サボルフイリンが96%収率で
分離上記と同様の方法で、アルミニウムヒドロキン−20・フェニル−1,8,
15,22−子トラチオフェニルヂトラベンゾトリアザボルフイリンが97%収
率で分離された。
アルミニウム軸メチル誘導体−塩化メチレン溶液の吸収波長、及びテトラヒドロ
フラン中の軸ヒドロキシ誘導体の発光波長を下表に示す。量子収量はテトラヒド
ロフラン中で測定された。
TBTAP 吸収 発光 量子収量
2゜9. +6.23オキシ 656.694nm 690+++n C1,4
01、8,15,22オキシ 676、 Yi2 704 e、 252、9.
16.23チオ 666.71)4 701 [1,Hl、 8.15.22チ
オ 694,728722 111.19反応性テトラベンシトリアザポルフィ
リンの生成4種類の四置換アlトミニウムヒドロキシ−20−フェニル−テトラ
ベンシトリアザポルフィリンのスルフ寸ニルクロリド誘導体が、実施例2におい
て対応するアルミニウムフタロシアニンについて記したように、クロロスルフ噌
ン酸処理によって合成された。
水溶性テトラベンシトリアザポルフィリンの生成上記スルフォニルクロリド誘導
体を実施例2において対応するアルミニウムフタロシアニンについて記したのと
同様な方法で加水分解すると、4種類の水溶性子ルミ=、ラムヒドロキシ−2(
]−]フェニルーテトラベンゾトリ了ザボルフィリンスルフォネートが得られた
。4テ)・)ベンゾトリアザボル:フでリンの水中における吸収及び発光波長を
量子収量と共に記す。8. 9. 10. 11の発光スペクトルは図10及び
図11にそれぞれ示した。
8 2.9.16.23オキシ 664.692nm 695n+n O,43
9+、8.+5,22オキシ 5°16,7N 7i1 0.2210 2.9
.]6.23チオ 690.7+3 717 fl、+411 1.8.]5,
22チオ 69i、715 728 0.06実施例4
ア、ルミニウムテトテベンゾトリアザボルフィリンスルフォネ−I−の製法
20位が水素、または7 、xニル、(そわぞれ12.13)で置換されたアル
ミ−ラムテトラベン・シトリアザポル″アイリンスルフォネ・・−1・を実施例
4に示した。これらの水溶性、反応性誘導体はアルミニウムフタロシア二ン人ル
フ寸ネ−1に似た挙動特性を示し7、アルミニウムテトラベンシトリアサボルフ
1′リンの光学特性を有する。
下記はこ1+ら化合物のバフ法の詳細な説明である。この説明は、テトラベンシ
トリアザポルクイリンの製法、金属化1、反応性’T B T A Pの製法、
水溶性TBTAPの製法の4部に分けて記載される。各部において、2〇−水素
誘導体についての詳細な方法ど、20−フェニル誘導体の方法のコメントが述べ
られる。
テトラベンシトリアザポルフィリンの製法ジエチルエーテル25m1中フタロニ
トリル5.0g (39,1nun)の懸濁液に、ジエチルエーテル中3.0M
メチルマグネシウムプロミド1,1当量、14.3+++l (43,0mm)
を滴下した。生成溶液を窒素下、室温で2時間撹拌した。真空下でエーテルを除
去し、キノリン25m1を加えた。反応溶液を窒素下、16時間200°に加熱
した。その溶液を冷やし、塩化メチレンIして希釈すると、粗生成物が沈澱した
。粗生成物を濾過によって集め、ソックスレー抽出器で、抽出液が無色になるま
でメタノールで抽出した。
生成物(ソックスレー残留物)は青色固体2.95g (5,48mm、56%
)として分離された。スペクトルデータを下表に示す。
マグネシウム−20−フェニルーテトラベンゾドリアザボルフィリン
上記と同様の方法で、マグネシウム20−フェニルテトラベンシトリアザポルフ
ィリンを製造した。生成物は、キノリン反応混合物を蒸留水5001で希釈する
ことによって分離された。粗生成物を濾過によ一フて集め、真空乾燥した。生成
物をシリカ上クロマトグラフィー及びヘキサン:テトラヒドロフラン(1: 1
)による溶出によって精製した。スペクトルデータを下表に示す。上記のように
製造したマグネシウムテトラベンゾトリアザポルフィリン誘導体のテトラヒドロ
フラン中における吸収の波長を下表に示す。
TBTAP 吸収
20 H645,665nm
20−Ph 648.fi70
20−H−テトラベンシトリアザポルフィリントリフルオロ酢酸10m:中マグ
ネシウムー20−H−テトラベンシトリアザポルフィリン1. og (1,8
6mm)の溶液を16時間撹拌した。その溶液を蒸留水100m1で希釈し、濾
過によって固体を集めた。生成物を蒸留水500111 。
メタノール5Hmlで洗い、真空乾燥した。2O−H−テトラベンシトリアザポ
ルフィリン280mg (0,54mm、 29%)が青色固体として分離され
た。スペクトルデータを下表に示す。
20−フェニル−テトラベンシトリアザポルフィリン酢酸10m1中マグネシウ
ム−20−フェニル−テトラベンシトリアサポルフィリン1. Og (1,6
3mm)の溶液を還流しながら1時間加熱した。その溶液を冷やし、蒸留水10
(1mlで希釈した。生成物を濾過によって簗め、蒸留水500 mlで洗い、
真空乾燥した。20−フェニル−テトラベンシトリアザポルフィリンll5mg
(0,22m1.14%)が青色固体として分離された。スペクトルデータを
下表に示す。
上記のように製造したテトラベンシトリアザポルフィリン誘導体のテトラヒドロ
フラン中における吸収の波長を下表に示す。
TBTAP 吸収
20−8 640.682nm
20− P h 643.684nm
テトラベンシトリアザポルフィリンの金属化キノリン5Illl中2O−H−テ
トラベンシトリアザポルフィリン100mg (0,195m+n )の溶液を
10当量の三塩化アルミニラl、260mg (1,95mm)で処理した。溶
液を2時間200°に加熱し、冷やし、塩化メチレン]Ohlで希釈し、た。沈
澱生成物を濾過によって集め、塩化メチレン500m1で洗った。アルミニウム
ー2O−H−テトラベンシトリアサポルフィリン85mg (0,15mm、
76%)が紫色固体とし、て分離された。スペクトルデータを下表に示1゜塩化
メチレン20m1中20−フェニル・−テトラベンシトリアザポルフィリンI]
5mg (0,224mm )に2.OM)リメチルアルミニウムートルエン溶
液10当量、1.12m1(2,24mz)を加えた。その溶液を窒素下、室温
で2時間撹拌し、それから注意深く蒸留水1ml、次いで1N塩酸水溶液1ml
を加えて反応を鎮めた。有機相をIN塩酸水溶液3−3−2O部分で抽出1−1
硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。アルミニウムー20−フェニル−テトラベ
ンシトリアザポルフィリン85mg (0,15!I1m、 53%)が青色固
体として分離された。スペクトルデータを下表に示す。上記のように製造したア
ルミニウムテトラベンシトリアザポルフィリンのジメチルホルムアミド中の吸収
及び発光波長並びに量子収量を下表に示す。
TBTAP 吸収 発光 量子収量
20−H649,670++m 672nm 0.6920−Ph 656.6
8+ 680 056反応性テトラベンシトリアサポルフィリンの生成アルミニ
ウムー2O−H−テトラベンシトリアザボルフクロロスルフォン酸5 mll中
座ルミニウム−2OH−・チトラベシゾ)・リアザポルフィリン15DIl+g
((1,2B+cm) (7)溶液を窒素F、 15fl ’で2時間加熱し
た。混合物を冷やし7、氷5g上で注意深く反応を鎮めた。生成物を濾過に−2
っで集め1、蒸留水201ni、ジエ千ルエーテノLinl1MIIで洗い、真
空乾燥した。?)1−ミーラム−20−H−クトラーく:2シトリアげボルフC
リンス2′1こ7オニルリロリド180mg (0,189my、73%)が青
色粉末として分離された1、スベクトク1.・データを下表に示す。
アルミ、ニウム−20−T’、ニルー÷トラベンシトリアザポルフィリンスルフ
ォニルクロリド
上記と同様の方法で、アルミニラl、−20−フェニル−テトラベンゾトリフ′
ザポルフィリンスルフォニルクロリドが72%収量で分離された。スペクトルデ
ー々を下表に示す。
上記のように製造されたアルミニ?ツム子トラベンブj・リアザポルフィ+1シ
スルフすニルクロリド誘導体のシイチルホルムアミド中の吸収の波長を下表に示
す。
TBTAP 吸収
20− H655,67711111
20−−P )1 6;)7゜683
水溶性テトうベンシトリアザポルフィリンの生成蒸留水5.01Ill中アルミ
ニウム〜20− H−テトラベンlf トリアザボルフ、イリンスル7バーニル
クr]リド96町、の溶液を室温で48時間撹拌した。貞空下で濃縮すると、ア
ルミニウムー7Q・1(・−テトラベノゾトリ了ザボルフィリ゛・・スルフす、
モ・−トが定量的に得られた。水中の吸収及び発光、スベP7トルを図3−2に
i7ζt′。スベクl□ )L %−−タを下表に示す1、
上記た同様の方法で、アル[ニウム−9Q〜)yニル−テトラベン゛lトシ1ア
ザポルTフイjlンスルフォネートが定量的に分離された1、水中の吸収及び発
光スペクト)1を図j3に示す。スペク)・ルデー々を下表に示す。
上記のように製造されたアルミニウムテトラベンシトリアサポルフィリンスルフ
ォネートの水中における吸収及び発光の波長を下表に示すう量子収量も含める。
T B T A P 吸収 発光 量子収量20− H649,667nm 6
72nm 0.6720−Ph 653.672 68i 11.59実施例5
フタロシアニン四級アンモニウム誘導体の製法典型的カチオ、ノ性フタロシアニ
ンを実施例5どll、て示す。実施例5の誘導体は次の条件の式Iを満足する。
すなわちMはR2またはアンモニウム、各R4は−XYW。
Xは酸素、Yはエチ1ノン(Cl42 CH2) 、Wはトリメチルアンモニウ
ムヨウ化物、Zは窒素、R1,は−XYW、−YWまたは−Wである。正に帯i
it、た四置換フタロシアニンが一置換フタロニトリルから製造される。
フタロシアニン前駆物質、4−ジメチルアミ2ノコ4タノキシフタロニトリル、
を4−ニトロフタロニトリルのニトロを2−ジメチルアミノエタノ−・ルて置換
することによって製造(、た。ジイミノイソインドリンの形成及びそれに続く環
化により、熱金属−四置換フタロジアニンが生成した。ヨウ化メチルでアミノ基
を17!11級化した。アルミニウムトリアセチルアセトネートで処理すること
によりアルミニウムを挿入した。アルミニウムフタロシアニンを水溶性にするた
めに、ヨウ化メチルでアルキル化し、四級アンモニウム化合物1.4 bを作っ
た。
図14に示した14aの水中における吸収スペクトル信、はぼ完全な凝集を示す
。蛍光呈子収量は0,01以下である。しかしながらRNA (トルラ酵母)!
Il;l在下では、強い特異的結合相互作用がおこり、それは発蛍光団の解凝集
に通ずる。RNA存在下における14aの吸収スペクトルを示す図14は七ツマ
・−・−フタロシアニンを示唆し5でいる。図15で一溶液の発光スペクトルを
比較する。
RNA結合による14aの蛍光増加は450倍である。
マルミニウム誘導体の対応する吸収及び発光スペクトルをそれぞれ図16及び図
17に示す。R1−IAによる蛍光増加斉iは340である。ウシ血清アルブミ
ンの存在下では14aでも]41)でも蛍光増加側は肥められなかった。
上記のように作られた無金属−並びにアルミニウムーフタロシアニン誘導体のス
ペクトルデータを干゛表に示す。
RNA存在下における蛍光の波長及び発蛍光団の蛍光増加を示す。吸収のデータ
は、発蛍光団fす5XiO−e′、RNA ()ルラ酵母)濃度1.0mg /
mlで記録された。蛍光データはこれらの溶液で100倍希釈で得られたっフタ
ロシアニン RNA存在下における 蛍光増加発光波長
無金属 720nm 450
アルミニウム 705 340
カチオン性フタロシアニンの他の特異的実施態様は、式Iにおいて、M、R,、
及びR2が上記の通りで、X=−CH2−1Y=−CH,CH2−及びW=ニジ
エチルメチルアンモニウムある。対イオンはヨウ化物である。
実施例6
発蛍光団ストレプトアビジン結合物の製法共有結合型ストレプトアビジン発蛍光
団結合物を実施例6として示す。赤色シフト−アルミニウムフタロシアニン誘導
体の反応性型、そのスルフォニルクロリドをこれまでに開示されたものと同様な
方法によって、ストレプトアビジンに結合させる[シンプル(Sehindel
e、 D、 C,)ら、単量体フタロシアニン試薬(Mon++me+ie P
h!halocyanine Reggels ) 、米国特許出願筒366、
971号、!9H]。
下記はその製法の詳細な説明である。実施例はストレプトアビジンへの結合を明
確に述べているが、その他の蛋白質も同じ方法によって結合し得る。
フエ2/キシフタロシアニンスルフォニルクロリドのストアルミニウムヒドロキ
シ−2,9,16,23−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォニルクロリ
ド固体、15、0mgに、乾燥ジメチルホルムアミド300μmを加えた。
その溶液をあらかじめ平衡化された30℃の乾燥済においた。1時間後、反応性
発蛍光団を含むジメチルホルムアミド溶液20μmを、pHが9.0に調節され
、ジメチルホルムアミド30μlを含む0.2M炭酸水素ナトリウム−リン酸緩
衝食塩液185μm中ストレプトアビジン1、I5Bに4℃で一滴づつ加えた。
1時間後、保存剤として0,02%アジ化ナトリウムを含む0.2M炭酸水素ナ
トリウム−リン酸緩衝食塩液中1.0mg/mlリジン溶液250μIを加える
ことによって、反応を鎮めた。4℃で30分間撹拌後、0.02%アジ化ナトリ
ウムを含むリン酸緩衝食塩液中でセファデックスG−50上、サイズ排除クロマ
トグラフィーを行って結合物を精製〔1,た。結合物のスペクトルデータを下記
の表に示す。
上記と同様の方法で、アルミニウムヒドロキシ−1゜8.15.22−テトラフ
ニノギシフタロジアニンスルフォニルクロリドをストレプトアビジンに結合させ
た。
結合物のスペクトルデータを下表に示t。
1時間のインキュベーションの代わりに30℃で30分間イコノキュベーシジン
することを除けば上記と同様の方法で、?ルミニウムヒドロキシー1. 8.
15. 22−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォニルクロリドをスト!
、・ブトアビジンに結合させた。結合物のスペクトルデータを下表に示す。上記
のように作られた、002%アジ化ナトリウム含有のリン酸緩衝食塩液中の発蛍
光団ストし・ブトアビジン結合物の吸収及び発光波長を下表6J示ず。発蛍光団
対ストレプトアビジン比(F /’ P )は、280+vにおける蛋白質の吸
収を350nmにおける発蛍光団の吸収に対し、て比較することによって定めら
れた。報告されせた量子収量は1発蛍光団あたりのものである1、ヱータロシ7
=> @e 七F/P 量子収量2、9.16.23オキシ 6Dnm 698
nm 3.7 0.351、ε、 +5.22オキシ 704 7]8 2.4
0,131、8.15.22チオ 7+9 729 3.6 0.03実施例
7
発蛍光団標識化核酸プライマー
共有結合型発蛍光団標識核酸プライマーの製法を実施例7に記す。赤色シフト−
アルミニウムフタロシアニン誘導体の反応型、スルフォニルクロリド、を上記と
同様の方法で核酸プライマーに結合させた(シンプルら、単量体フタロシアニン
試薬;米国特許出願筒366、971号、+989)。下記はその製法の詳細な
説明である。
アルミニうムヒドロキジ−2,9,16,23−テトラフェノキシフタロシアニ
ンで標識されたMl、3mpi8(−21,)普遍的塩基配列決定プライマー0
.5M炭酸水素ナトリウム10.5M炭炭酸ナトリフ111) i(を9,0に
調節)20μm中、0.022 メImolアミノヘキサンRJf’F、Ml
3ppl 8 (−21) 、5’ TGTAAAACGACGGc”CA(こ
Tj)’、普遍的塩基配列決定プライマーの撹拌溶液に、12μmジメヂジメチ
ルホルムアミド中1mBアルミニウムヒドロキシー2. 9. 1.6. 23
−テトラフェノキシフタロシアニンスルフォニルクロリドを加えた。暗所、室温
で一晩撹拌後、標識化プライマーを、サイズ排除クロマトグラフィ・−(セファ
デックスG−50)及びその後のポリアクリルアミ、ドゲル電気泳動によって精
製した。標識化プうイマーのスペク(・ルデータを下表に示す。
”ごルミニウムヒドロキシ−1,8、i 5 + 2i+ ’−テトラフェノキ
シフタロジアニン標識M 13n+pl 8 (−2i )普遍的塩基配列決定
プライマー
上d己、と同様の力9位で、このプライマ・−をア刀・ミニウムピドロキA/−
1,8゜’t5t)化2−テトラフJ、ツキS、・フタロシアニンスルフォニル
クロリド7′標識化した。プラー1′マーは、エタノール沈澱及びその後のポリ
”L′グリル下ミドゲル電気泳動によって精製された。標識化プライマーのスペ
クトルデータを下表に示す。
上記のように作りれたアルミニウムフタロシアニン標識プライマーの、01M酢
酸トリメチルアミ゛7+溶液中の吸収及び発メ′、波長並びに量子収量を下表に
示す。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量2、9.16.23オキシ 684nm
696nm O,3!11、8. +5.22オキシ 704 715 0.
IFI実施例8
、上記の20−i換テトラベンシトリアサポルフィリン(TBTAP)は、フタ
ロシアニンのように、蛍光分析用試薬として有用である。TBTAP系の特殊な
一特性は、20位置の置換基である。TBTAPの製法(実施例3及びf1参照
)において用いられるグリニヤール試薬の正しい選択によっ”7、反応性2〇−
置換バが合成される。ゲリJ、7ヤール試薬は選択された官能基を含むがまたは
選択さ2もだその基をさらに変形する、”二とができる。生成した2、 0−i
t?換TBTAPは反tc:性で、−自′能基をもR7として特に有用な反応基
は、生物学的実体・〜、の効率的結合を可能にする。好ま1、い反応基は、特に
、スルフ寸;ルクロリド、カルボ;・酸及び誘導体3アミノ、イソチオシアネー
ト、”、−レイミド、及びイミデートである。
有用な一官能性反応性TBTAP試薬の例は、20位にイソチオシアネート、ま
たはN−ヒドロキジスクジミドエステル部分をもつものである。それらの試薬は
種々の用途、たとえば、イム7ノー「ツ七イ、核酸塩基配列決定、核酸プローブ
アッセイ、フローサイトメトリーまたは選択的官能化に有用である。選択的官能
化の例として、イソチオシアネート誘導体は、エドマン分解法を用いる蛋白質塩
基配列決定分析における蛍光試薬として役立一つ。
発蛍光団のインチオシアネ−1・部分は固相に固定された(C末端)、配列決定
すべきペプチドのN末端に結合する。ペプチドの分解後、発蛍光団標識化末端ア
ミノ酸がベブ羊ドから分離する。発蛍光団標識化アミノ酸はその後固定ペプチド
から切り離され、アミノ酸が同定される。
残るペプチド(1つのアミノ酸残基だけ短くなっている)の新しいN末端で次の
周期が始まる。この操作の繰り返しにより、問題のペプチドのアミノ酸残基の配
列順序が決定される。たとえばフタロシアニン及びTBTAPなどの高度に蛍光
を発する試薬は蛋白質塩基配列決定分析の検出限界を改善11、より少量の蛋白
質の培基配列順序決定を可能にする。高感度の発蛍光団の利点は、はんの痕跡量
の珍しい蛋白質を分析する場合に特ζご適j、でいる。
実施例9
TBTAP環系の2〇−置換基は、TBTAPの所望の光学特牲をっくり出1.
!:うに設計される。上の実施例2及び3に詳述した周込環の置換では、吸収及
び発光波長は20位の置換基の選択によ、って操作される。電子供与基は吸収及
び蛍光波長両方とも赤色側にジフトさせると考えられる。一方電子受容基は青免
側ヘジフトさせるき考えられる。
たきえばトリフルオロメチル(CF :4 )及びペルフルオロフェニル(C6
F、)などのフッ素化2〇−置換TB T A P誘導体は、市販の1 、 1
、 1−トリフ“ルオロ=2−プロ(コータン及び2. 3. 4. 5.
6−ペンタクロベンジルプロミドからそれぞれ作られる。電子受容置換基をもつ
これらのコ”BTAPは、教化合物より青色の波長で光を吸収及び発光すると予
想される。
実施例10
置換フェニル基をもつフタロシアニン及びテトラベンゾj・リアザポルフィリン
誘導体
実施例2及び3によ−って記載された四置換フタロシアニン及びテトラベンゾ)
・リアサボルフィリンは、未置換のフェノキシまたはチオフェニルフタロニトリ
ルから構成される四置換フェノキシまたはチオフェニルフタロニトリルも合成さ
れ環化されて、対応フタロシアニンまたはテトラベンシトリアザポルフィリン系
になる。これら変形誘導体は親日置換化合物の光学特性を微調整する。
たとえば、3− (4−フルオロフェノキシ)フタロニトリルは、3−フェノキ
シフタロニトリルを生成する方法と同様な方法で、4−フルオロフェニルを3−
二トリルフタ口ニトリルで処理することによって合成される。
フルオロ置換フタロニトリルを環化してフタロシアニンまたはTBTAPにする
と、その非フッ素化親化合物とはわずかに異なる種が生成する。
多くの置換フェノール及びチオフェノールが知られている。上記の方法によりテ
トラフェノキシ−及びテトラチオフェニルフタロシアニン及びTBTAPの多く
の置換誘導体が作られる。
実施例11
へ置換フタロシアニン及びテトラベンシトリアザポルフィリンは実施例2及び3
に記載の一置換フタロニトリルからの四置換フタロシアニン及びTBTAPの製
法と同様な方法により、二置換フタロニトリルから作られる。
へ置換誘導体は置換基の位置により広く分類される。対称的フタロシアニン及び
TBTAPは3,6−及び4゜5−二置換フタロニトリルから誘導される。3,
4−及び3,5−二置換フタロニトリルはこれらより対称的でなく、合成がより
難しい。3.6−及び4,5−二置換フタロニトリルから誘導されるオクタオキ
シ及びオクタチオフタロシアニンが報告されている[3,6−オクタオキシコウ
イトウキーウイツ(WHki!vicz、2.)ら、材料科学TJ (Mate
rials 5cience II) 、1巻、39−45ページ(1976)
、 4. 5−オクタオキシ:ハナック(Hanack、M、)ら、Inor
g、Chem、、23巻、+065−1071ページ(1984)。3,6−及
び4.5−オクタチオ:ルーキャネッツ(Lok’Bnett、E、A、)ら、
1. Org、 Cbem、υSSR,14巻、+046−1951ページ(1
978) ]。硫黄置換誘導体は酸素置換同族体より大きい波長で吸収する。下
表にアルミニウム3,6−オクタメトキシ及び4.5−オクタメトキシフタロシ
アニンのスペクトル特性を示す。吸収及び発光波長並びに量子収量はジメチルホ
ルムアミド溶液中で記録された。
フタロシアニン 吸収 発光 量子収量3.6−オクタメトキシ ?39nm
748nw O,024,5−オクタメトキシ 672 678 0.213.
6−メトキシ誘導体は著しい赤色シフトを示す。
しかしながら、蛍光量子収量は低い。4,5−メトキシ誘導体は実際に青色側に
シフトし、蛍光発光をより多く保持する。これら誘導体は両方とも、実施例1で
異性体アルミニウムテトラネオペントキシフタロシアニンについて記載したもの
と完全に同じ方法によって、さらに処理されて水溶性及び反応性試薬となる。4
個の硫黄置換基及び4個の酸素置換基から成るへ置換誘導体も上記の実施例に記
載したように作られる。これらの誘導体は、酸素及び硫黄置換基両方で置換され
たフタロニトリル、たとえば3−チオフェニル−5−フェノキシフタロニトリル
から作られる。この例におけるフェニル基はフェニル以外のものでもよく、置換
基の位置も変わり得る。これらの混合誘導体の光学特性は、オクタオキシ及びオ
クタチオ同族体の中間であると期待される。
4.5−へ置換炭素誘導体も作られる。4. 5−if置換基ベンゾ環である場
合、その系はナフタロシアニンとして知られるものである。これら高度に共役し
た誘導体は、そのフタロシアニン対応物に比して約1100n赤色側にシフトシ
ている[ヴオグラ−(Vogler、^、)及びカンケリー(H,Kunkel
y ) 、InoBaniea Chimiea Actl、44巻、+209
−L2]0 (+980) ]。ジメチルホルムアミド中におけるアルミニウム
フタロシアニン及びナフタロシアニンクロリドのスペクトル特性を下表に示す。
吸収 発光 量子収量
フタロシアニン 671nm 672nm O,60ナフタロシアニン 768
++m 770nm 0.11実施例12
ピラジンポルフィラジン
ピラジンポルフィラジンは構造的にフタロシアニンに非常によく似ている[リン
ステッド(Lintlead、R,P、 )ら、J、 Chea、 Soc、
911−922ページ(1937)コ。フタロシアニンは、巨大環に結合した4
個のベンゾ環をもち、ピラジンポルフィラジンは4個のピラジン(]、]4−ジ
アザベンゼン環をもつ。
テトラ−及びオクタフェニルピラジンポルフィラジンを処理して反応性及び水溶
性アルミニウム誘導体にするのが実施例12の目的である。5−フェニルまたは
5.6−シフエニルビラジンー2.3−ジニトリルの環化はポルフィリン巨大環
を生成する。キノリン中で塩化アルミニウムで金属化すると、対応するアルミニ
ウム誘導体が生成する。クロロスルフォン酸で処理すると反応性中間体が生成し
、これを加水分解すると水溶性のアルミニウムピラジンポルフィリンスルフ埼ネ
ートが生成I、た。
水中のアルミニウム誘導体及びオクタフェニルピラジンポルフィラジンスルフォ
ネートのスペクトルデータを下表に示す。
ピラジンポルフィラジン 吸収 発光 量子収量テトラフェニル(p H10)
641nm 647r+m 0.71オクタフエニル 651 654 fl
、95実施例13
ピラジンポルフィラジン
ピリジンポルフィラジンは構造的にフタロシアニンと密接に関係がある[リンス
テッド(Li++5lead)ら、J、Chem、 Soe、 911−922
ページ、1937] 、構造的に、フタロシアニンのベンゾ環をピリジンに代え
ると、ピリジンポルフィラジンが得られる。
これらの誘導体は2.3・〜ジシアノピリジンまたは3゜4−ジシアノピリジン
から作られる。2,3−ジシアノピリジンを環化すると3−ピリジンポルフィラ
ジンが生じ、3,4−ジシアノピリジンは4−ピリジンポルフィラジンを与える
。ビラジンボル−フイラジンのように、ピリジンポルフィラジンはフクロシアニ
ンに比べて青色にシフトした波長で吸収を示し、3−ピリジン異性体は4−ピリ
ジンボルフイラジンに比l1.て青色にシフトする。
キノリンを塩化アルミニウムで金属化してアルミニウム誘導体を得た。
実施例2及び3にそれぞ11示したフタロシアニン及びテトラベンシトリアザポ
ルフィリンについて開発された酸素及び硫黄置換法を適用すると、アノLミニウ
ムビリジンボルフィラジンの各々に対する試薬の一族が生成する。
実施例14
イメージング及び放射性核種試薬
本発明の試薬は有機金属化合物であり、非常に多種類の金属が結合し得る。開示
された巨大環状理系は、画像解析及び治療的用途、たとえば磁気共鳴イメージン
グ、放射性核種イメージング及び放射性薬物製造に有用な種々の金属を効率的に
キレート化することができる。これらの用途のために有効な金属は巨大環に挿入
され、問題の部位に向けられる。金属担持試薬の標的への到着は、問題の部位に
よるその試薬の自然的選択的取り込み、試薬と結合し、問題の部位に存在する抗
原に向かう抗体、試薬と結合したDNAの一本鎖フラグメ:/ト、試薬と結合し
膜プローブまたはその他の配布メカニズムによる。
磁気共鳴画像造影剤のために有用な常磁性金属には、ガドリウム、マンガン及び
鉄がある。
核医学の分野は、診断的目的のために放射性同位元素、普通はガンマ−放射同位
元素を利用する。銅67、テクネチウム99、コバルト57、及びガリウム67
の放射性金属錯化合物が診断的並びに治療的に放射性医薬物として用いられてい
る。
本発明の試薬は、その金属結合能のために上記の用途に有用である。また、本発
明の生物学的結合物は上記の用途のためのターゲティング剤として役立つ。
放射性核種によって治療できる代表的悪性腫瘍は、白血病1卵巣癌、リンパ腫、
乳癌、骨髄腫、腎臓癌、肝臓癌及び直腸癌などである。
実施例15
改良光力学的治療(P D T)試薬
PDT試薬(光増感剤)は癌組織に選択的に受け取られ、可視光を照射すると活
性化される。活性化された光増感剤は多分−重積酸素の発生によって、それらの
近辺の細胞を殺す[スパイクス(Spikes、1.D、 ) 、 Pholo
ehem、P)oiobiol、43巻691−966ページ、 1986コ。
本発明の試薬は従来の技術に比べて2つの利点をもつ。第1の利点は開示された
試薬の吸収が赤色領域に深く寄っていることである。第2は、これらの試薬をそ
の生物学的結合物によって標的に向かわせることができる。
大きいモル吸光度を持ち、深部赤色領域で吸収するフタロシアニン及びTBTA
Pは、より多くの組織の治療を可能にする。現在PDT試薬は、それらの比較的
青色の吸収動態のため、活性光の浸透深さが限られている。
ヒト組織は近赤外部ではほとんど透過性であるから、この領域で吸収するPDT
剤は最も有効である。赤色シフトし、たフタロシアニン及びTBTAPは、現在
用いられている青色吸収性増感剤では影響を受けない組織に、近づくことができ
る。
光増感剤を標的に向かわせることは、PDTの重要な面である。今日、光増感剤
の腫瘍組織に対する自然的選択性は、最も一般的には、配布メカニズムに因って
いる。
本発明の試薬は、それらが生物学的実体、たとえば抗体またはオリゴヌクレオチ
ドに結合するために、光力学的治療を必要とする部位を捜し出し、そこに結合す
ることができる。これらの深部赤色吸収性フタロシアニン及びTBTAPを、癌
組織または癌関連抗原に向かう抗体(または抗原結合抗体フラグメント)に結合
させると、その光活性化剤を癌のところに効率的に配達することができる。別法
として、赤色吸収フタロシアニン及びTBTAPをDNAの一本鎖フラグメント
にカップリングすると、xnti−SeIl[eオリゴヌクレオチドまたはDN
Aプローブをターゲティング剤として用いることができる。
その他のターゲティング法は、前述のように試薬を膜プローブに共有結合させる
ことである。
本試薬を用いてPDTによって治療できる代表的悪性腫瘍は、膀胱癌、皮膚癌(
メラノーマ)、食道癌、脳腫瘍、その他の実質腫瘍などである。
実施例16
フタロシアニンベースの発蛍光団を用いるAIDSテストのための二色系の典型
例は次のようである。フタロシアニン(I)で標識した抗CD4 (ヘルパーT
細胞特異的モノクローナル抗体)、ここでR2は抗体−802−1Z=N、2つ
のR,基は一8o、−53番目のR1基は水素である(色素l)、及びフタロシ
アニン(I)で標識した抗CD8 (サプレッサーT細胞特異的モノクローナル
抗体)、ここでR2は抗体−802−フェニル−〇、各R1は−xyw、 ここ
でx=o、y=フェニル。
W=−SO,−0R2及びR2基は1. 8. 15. 22の位置にある。3
異性体、色素■を末梢血液リンパ球と共にインキュベートする。インキュベート
後、抗CD4−色素IはヘルパーT細胞に結合し、抗CD8−色素■はサプレッ
サーT細胞に結合する。ヘルパーT細胞はある波長で発光する発蛍光団(色素■
)で標識され、サプレッサーT細胞は別の波長(ヘルパーT細胞の波長とは分離
され、かつ赤色にシフトした波長)で発光する発蛍光団(色素■)で標識される
。細胞の各サブセットは、2種類の発蛍光団を識別できる光学フィルターを備え
たフローサイトメータを用いて同時に定量できる。
本発明を好ましい実施態様及び典型的実施例によって説明したが、熟練せる当業
者は、上述の明細書を読んだ後、ここに示される試薬、方法及びキットに、種々
の変化、等価物への置換及びその他の変更を加えることができる。従って、ここ
に特許証によって保証される保護は1、添付の請求の範囲及びその等価物によっ
てのみ制限されるものである。
国際調査報告
1+lj+A軒4M111ca14+1−+N@、、−、、、、、、^1p^−
Claims (37)
- 1.下記式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる試薬であって、式中、 MはH2,アルミニウム,ケイ素,燐,ガリウム,ゲルマニウム,カドミウム, スカンジウム,マグネシウム,錫,及び亜鉛から成る群から選択され、各R1は 独立的に−XYW,−YW,−W,または水素であり、 Xは酸素,窒素,硫黄,燐,ケイ素またはセレン、またはXはCR3R4で、こ こでR3及びR4は水素,アルキル,アリール,またはアラルキルから独立的に 選択されるか、またはR3及びR4は共にカルボニル酸素を形成し、またはXは フェニルであり、 YはXとWとの結合基であり、 Wは水溶性基であり、 R2は−Aまたは−Y′Aで、ここで−Aは生物学的実体で、Y′は試薬と−A との結合基であり、またはR2は反応性または活性化可能の基であり、Zは窒素 または−CRでここで−Rは水素,アルキル,アリール,またはアラルキルであ る、 赤色シフト水溶性試薬。
- 2.YがC1−C7の飽和または不飽和、直鎖、分枝、または環状炭化水素部分 である請求項1記載の試薬。
- 3.Yがポリエーテル,ポリアミン,ポリアルコール,糖,ペプチド,またはヌ クレオチドである請求項1記載の試薬。
- 4.Wが−OH,−CO2H,−OCH2CO2H,−PO42+,−PO3− ,−SO3−,−SO2−,−SO2Cl,−SO42−,−NH2,−NHD ,−NHD1D2,または−N+D1D2D3であり、ここでD,D1,D2及 びD3は独立的にC1−C12アルキル,C6−C12アリール,またはC6− C12アラルキルである請求項1記載の試薬。
- 5.YがC1−C3アルキレンで、Wがスルフォネートまたはカルボキシレート である請求項1記載の試薬。
- 6.巨大環の1,8,15及び22位置の1−4箇所で−XYWが置換された請 求項5記載の試薬。
- 7.巨大環の2,9,16,23位置の1−4箇所で−XYWが置換される請求 項5記載の試薬。
- 8.Mはアルミニウム、少なくとも一つのR1が−XYW、XはOまたはS、W はスルフォネートまたはスルフォニルクロリド、Zは窒素である請求項1記載の 試薬。
- 9.Yがフェニルである請求項8記載の試薬。
- 10.R2に結合した、アルミニウムフタロシアニン−1,8,15,22−テ トラグリコール酸またはアルミニウムフタロシアニン−2,9,16,23−テ トラグリコール酸を含んで成る請求項1記載の試薬。
- 11.R2に結合した、 2,9,16,23−テトラフェノキシアルミニウムフタロシアニン、 1,8,15,22−テトラフェノキシアルミニウムフタロシアニン、 2,9,16,23−テトラチオフェニルアルミニウムフタロシアニン、または 1,8,15,22−テトラチオフェニルアルミニウムフタロシアニン を含んで成る請求項1記載の試薬。
- 12.R2に結合した、 2,9,16,23−テトラフェノキシアルミニウム−20−フェニルテトラベ ンゾトリアザポルフィリン、1,8,15,22−テトラフェノキシアルミニウ ム−20−フェニルテトラベンゾトリアザポルフィリン、2,9,16,23− テトラチオフェニルアルミニウム−20−フェニルテトラベンゾトリアザポルフ ィリン1,8,15,22−テトラチオフェニルアルミニウム−20−フェニル テトラベンゾトリアザポルフィリン、を含んで成る請求項1記載の試薬。
- 13.AがATP,CTP,GTP,TTP,LTTP,dATP,dCTP, dGTP,dTTP,dUTP,ddATPddCTPddGTP,ddTTP ,ddUTP, 及びそれらの誘導体,オリゴヌクレオチド,及びポリヌクレオチドから成る群か ら選択されるヌクレオチドである請求項1記載の試薬。
- 14.請求項1記載の異なる試薬を含む複数の容器を含んで成るDNA塩基配列 決定用キットであって、それら異なる試薬は共通の励起波長と、異なる最大発光 波長をもつことを特徴とするキット。
- 15.4種類の試薬を含み、各R2基は異なるヌクレオチド,デオキシヌクレオ チド,またはジデオキシヌクレオチドから成る請求項14記載のキット。
- 16.上記試薬が請求項10記載の試薬から成る請求項15記載のキット。
- 17.上記試薬が請求項11記載の試薬から成る請求項15記載のキット。
- 18.鎖延長阻害法によるDNA塩基配列決定法であって、DNAセグメント, プライマー,ポリメラーゼ,DNAヌクレオチドまたは上記ポリメラーゼによっ て活性化されるそれら誘導体の第1の混合物、及びレポーター基に結合した鎖延 長終止剤の第2の混合物を組み合わせて、上記レポーター基で標識したDNAフ ラグメントを生成し、上記DNAフラグメントを分離し、それによってDNA配 列を決定することから成る方法において、レポーター基として請求項1記載の試 薬を用いることから成る方法。
- 19.上記レポーター基が請求項10記載の試薬から成る請求項18記載の方法 。
- 20.上記レポーター基が請求項11記載の試薬から成る請求項18記載の方法 。
- 21.試薬のR2置換基がddATP,ddCTP,ddGTP,ddTTP, ddUTP,及びこれらの誘導体のなかから選択される鎖延長終止剤から成る請 求項18記載の方法。
- 22.分析物を、レポーター基で標識した少なくとも一つの結合パートナーと特 異的に結合させることによって一つの以上の分析物を検出する方法において、上 記分析物の少なくとも一つを請求項1記載の試薬から成る結合パートナーと特異 的に結合させることから成る方法。
- 23.上記分析物がDNA,RNA,細胞またはウィルス,抗原,酵素,酵素基 質または酵素インヒビターである請求項22記載の方法。
- 24.Y′がビオチン−アビジンまたはビオチン−ストレプトアビジン結合を含 む請求項22記載の方法。
- 25.上記結合パートナーがオリゴヌクレオチドプローブで、上記分析物が、上 記プローブが特異的に結合し得るDNA分子である請求項22記載の方法。
- 26.複数の分析物と、それに結合する複数の結合パートナーとを含み、複数の 結合パートナーの各々には、識別し得る最大蛍光波長を有する異なる試薬が結合 する請求項22記載の方法。
- 27.上記試薬の最大蛍光波長の最小距離が約7nmである請求項26記載の方 法。
- 28.上記分析物が、上記結合パートナーの少なくとも一つが結合し得る一つ以 上の細胞である請求項22記載の方法。
- 29.RNAまたはDNAを含むサンプルを下記の式を有する試薬と接触させる ことから成るRNAまたはDNA検出法であって、 ▲数式、化学式、表等があります▼ 式中、MはH2,アルミニウム,ケイ素,燐,ガリウム,ゲルマニウム,カドミ ウム,スカンジウム,マグネシウム,錫及び亜鉛から成る群から選択され、各R 1は独立的に−XYW,−YW,−W,または水素であり、 Xは酸素,窒素,硫黄,燐,ケイ素,またはセレン、またはXはCR3R4で、 ここでR3及びR4は水素,アルキル,アリール,またはアラルキルから独立的 に選択され、またはR3及びR4は共にカルボニル酸素を形成し、またはXはフ ェニルであり、 YはXとWとの結合基であり、 各Wは水溶性で、最低一つのWは−N+D1D2D3で、ここでD1−D3のそ れぞれは水素,アルキル,アリール,またはアラルキルから独立的に選択される か、または−N+D1D2D3はピリジニウム基であり、Zは窒素、または−C Rで、ここで−Rは水素,アルキル,アリール,またはアラルキルであり、これ によって上記試薬が上記RNAまたはDNAに非特異的に結合し、上記結合試薬 による蛍光発光を検出するようになしたことを特徴とするRNAまたはDNA検 出法。
- 30.癌にかかった患者を光力学的療法を用いて治療する方法で、光増感剤の有 効量を患者に与え、その癌を、上記光増感剤によって吸収される光で照射する方 法において、上記光増感剤として請求項1記載の試薬を用いることから成る方法 。
- 31.下記式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる試薬であって、式中、 MはH2,アルミニウム,ケイ素,燐,ガリウム,ゲルマニウム,カドミウム、 スカンジウム,マグネシウム,錫及び亜鉛から成る群から選択され、 各R1は独立的に−XYW,−YW,−W,または水素であり、 Xは酸素,窒素,硫黄,燐,ケイ素,またはセレン、またはXはCR3R4で、 ここでR3及びR4は水素,アルキル,アリール,またはアラルキルから独立的 に選択されるか、またはR3及びR4は共にカルボニル酸素を形成し、またはX はフェニルであり、YはXとWとの結合基であり、 Wは水溶性基であり、 R2は−Aまたは−Y′Aで、ここで−Aは生物学的実体で、Y′は試薬と−A との結合基であり、Zは窒素、または−CRで、ここで−Rは水素,アルキル, アリール,またはアラルキルであり、そして上記の式に記されているベンゾ環a ,b,c,及びdの少なくとも一つがピリジンまたはピラジン環である、 赤色シフト水溶性試薬。
- 32.下記式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる試薬であって、式中、 MはH2,アルミニウム,ケイ素,燐,ガリウム,ゲルマニウム,カドミウム、 スカンジウム,マグネシウム,錫及び亜鉛から成る群から選択され、 各R1は独立的に−XYW,−YW,−W,または水素であり、 Xは酸素,窒素,硫黄,燐,ケイ素,またはセレン、またはXはCR3R4で、 ここでR3及びR4は水素,アルキル,アリール,またはアラルキルから独立的 に選択されるか、またはR3及びR4は共にカルボニル酸素を形成し、またはX はフェニルであり、YはXとWとの結合基であり、 Wは水溶性基であり、そして Zは−C−R2で、ここでR2は−Aまたは−Y′A、ここで−Aは生物学的実 体で、Y′は試薬と−Aとの結合基であり、またはR2は試薬の蛍光または生物 学的試薬の生物学的活性をほとんど損なうことなく生物学的実体に結合するのに 適した反応性または活性化可能の基である、 赤色シフト水溶性試薬。
- 33.請求項1記載の試薬の一つで標識化されたAとしての4種ジデオキシヌク レオチドの各々と、塩基配列決定酵素と、塩基配列決定プライマーと、4種デオ キシヌクレオチドの各々と、4種ジデオキシヌクレオチドの各々とから成るDN A塩基配列決定用キット。
- 34.AがDNA塩基配列決定プライマーである請求項1記載の試薬の一つと、 塩基配列決定酵素と、4種デオキシヌクレオチドの各々と、4種ジデオキシヌク レオチドの各々とから成るDNA塩基配列決定用キット。
- 35.Aとしての4種ジデオキシヌクレオチドの異なる一つ、塩基配列決定酵素 、塩基配列決定プライマー、4種デオキシヌクレオチドの各々、及び4種ジデオ キシヌクレオチドの各々に結合せる請求項1記載の異なる試薬をそれぞれ含む複 数の容器から成るDNA塩基配列決定用キット。
- 36.Aとして塩基配列決定プライマー、塩基配列決定酸素、4種デオキシヌク レオチドの各々、4種ジデオキシヌクレオチドの各々に結合せる請求項1記載の 異なる試薬をそれぞれ含む複数の容器から成るDNA塩基配列決定用キット。
- 37.DNAセグメント、4種レポーター基標識プライマーの一つ、ポリメラー ゼ、DNAヌクレオチドまたは上記ポリメラーゼで活性化可能のそれら誘導体の 第1の混合物、及び鎖延長終止剤の第2の混合物を組み合わせて上記レポーター 基によって標識されたDNAフラグメントを生成し、上記フラグメントを分離し 、それによってDNA塩基配列を決定する鎖延長阻害法によるDNA塩基配列決 定法において、請求項1記載の少なくとも一つの試薬を用いて上記レポーター基 の少なくとも一つを提供することから成る方法。
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