JPH0449285A - トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法 - Google Patents
トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法Info
- Publication number
- JPH0449285A JPH0449285A JP2157348A JP15734890A JPH0449285A JP H0449285 A JPH0449285 A JP H0449285A JP 2157348 A JP2157348 A JP 2157348A JP 15734890 A JP15734890 A JP 15734890A JP H0449285 A JPH0449285 A JP H0449285A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- oil layer
- reaction
- triallyl isocyanurate
- isocyanurate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- KOMNUTZXSVSERR-UHFFFAOYSA-N 1,3,5-tris(prop-2-enyl)-1,3,5-triazinane-2,4,6-trione Chemical compound C=CCN1C(=O)N(CC=C)C(=O)N(CC=C)C1=O KOMNUTZXSVSERR-UHFFFAOYSA-N 0.000 title claims abstract description 32
- 238000011084 recovery Methods 0.000 title description 2
- 239000000543 intermediate Substances 0.000 claims abstract description 35
- ZFSLODLOARCGLH-UHFFFAOYSA-N isocyanuric acid Chemical compound OC1=NC(O)=NC(O)=N1 ZFSLODLOARCGLH-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 34
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims abstract description 33
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 25
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 17
- OSDWBNJEKMUWAV-UHFFFAOYSA-N Allyl chloride Chemical compound ClCC=C OSDWBNJEKMUWAV-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- 239000003960 organic solvent Substances 0.000 claims abstract description 10
- 239000002994 raw material Substances 0.000 claims abstract description 7
- 239000003513 alkali Substances 0.000 claims description 5
- 238000009835 boiling Methods 0.000 claims description 5
- 150000001879 copper Chemical class 0.000 claims description 4
- UCBVELLBUAKUNE-UHFFFAOYSA-N 1,3-bis(prop-2-enyl)-1,3,5-triazinane-2,4,6-trione Chemical compound C=CCN1C(=O)NC(=O)N(CC=C)C1=O UCBVELLBUAKUNE-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 15
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 abstract description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 abstract description 3
- BJELTSYBAHKXRW-UHFFFAOYSA-N 2,4,6-triallyloxy-1,3,5-triazine Chemical compound C=CCOC1=NC(OCC=C)=NC(OCC=C)=N1 BJELTSYBAHKXRW-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 1
- 239000012295 chemical reaction liquid Substances 0.000 abstract 1
- 239000013067 intermediate product Substances 0.000 abstract 1
- 239000000047 product Substances 0.000 abstract 1
- HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M Sodium hydroxide Chemical compound [OH-].[Na+] HEMHJVSKTPXQMS-UHFFFAOYSA-M 0.000 description 21
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 13
- 239000002253 acid Substances 0.000 description 7
- 235000011121 sodium hydroxide Nutrition 0.000 description 7
- UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N Benzene Chemical compound C1=CC=CC=C1 UHOVQNZJYSORNB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- XXROGKLTLUQVRX-UHFFFAOYSA-N allyl alcohol Chemical compound OCC=C XXROGKLTLUQVRX-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 6
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 5
- VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N Hydrochloric acid Chemical compound Cl VEXZGXHMUGYJMC-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 4
- 238000010992 reflux Methods 0.000 description 4
- 150000003839 salts Chemical class 0.000 description 4
- 238000007086 side reaction Methods 0.000 description 4
- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 3
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 3
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 239000010949 copper Substances 0.000 description 2
- ORTQZVOHEJQUHG-UHFFFAOYSA-L copper(II) chloride Chemical compound Cl[Cu]Cl ORTQZVOHEJQUHG-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 229910052500 inorganic mineral Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
- 239000011707 mineral Substances 0.000 description 2
- 235000010755 mineral Nutrition 0.000 description 2
- RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N Copper Chemical compound [Cu] RYGMFSIKBFXOCR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 239000012670 alkaline solution Substances 0.000 description 1
- 150000001412 amines Chemical class 0.000 description 1
- 229910052802 copper Inorganic materials 0.000 description 1
- ARUVKPQLZAKDPS-UHFFFAOYSA-L copper(II) sulfate Chemical compound [Cu+2].[O-][S+2]([O-])([O-])[O-] ARUVKPQLZAKDPS-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 229910000366 copper(II) sulfate Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 1
- 229960003280 cupric chloride Drugs 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 125000000468 ketone group Chemical group 0.000 description 1
- 239000007791 liquid phase Substances 0.000 description 1
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、イソシアヌル酸とアリルクロライドの逐次反
応によってトリアリルイソシアヌレートを製造する際に
、中間体として生成される各種誘導体の原料として重要
なモノアリルイソ/アメレート、ジアリルイソシアヌレ
ートを効率よく回収する回収法に関する。
応によってトリアリルイソシアヌレートを製造する際に
、中間体として生成される各種誘導体の原料として重要
なモノアリルイソ/アメレート、ジアリルイソシアヌレ
ートを効率よく回収する回収法に関する。
従来、シアヌル酸とアリルクロライド(以下ACという
)を反応させてトリアリルイソシアヌレートを製造する
方法としては、第1銅塩を触媒とする方法l5P306
5231号)、或いは第2銅塩とアミンとの錯体を触媒
とする方法(特開昭48−23790号公報)等が知ら
れている。
)を反応させてトリアリルイソシアヌレートを製造する
方法としては、第1銅塩を触媒とする方法l5P306
5231号)、或いは第2銅塩とアミンとの錯体を触媒
とする方法(特開昭48−23790号公報)等が知ら
れている。
上記シアヌル酸は、結晶ではイソシアヌル酸の構造だけ
が存在する。すなわちイソシアヌル酸はシアヌル酸の互
変異性体で、固体ではケト形をとり、溶液では互変異性
体の平衡濡液となる。したかって、上記従来の方法にお
いてシアヌル酸、イソシアヌル酸のいずれを用いてもよ
い。
が存在する。すなわちイソシアヌル酸はシアヌル酸の互
変異性体で、固体ではケト形をとり、溶液では互変異性
体の平衡濡液となる。したかって、上記従来の方法にお
いてシアヌル酸、イソシアヌル酸のいずれを用いてもよ
い。
上記反応は、逐次反応で、下記0〜0式に示すようにモ
ノアリルイソシアヌレート(以下MAICという)、ジ
アリルイソシアヌレ−)(DAIC)を経て、トリアリ
ルイソシアヌレートが生成される。
ノアリルイソシアヌレート(以下MAICという)、ジ
アリルイソシアヌレ−)(DAIC)を経て、トリアリ
ルイソシアヌレートが生成される。
インシアヌル酸+AC+NaOH→
MA I C+H,O+Na Cρ ・・・・■MAI
C+AC+NaOH→ DAIC+H20+NaCQ ・・・・■DA IC+
AC+Na0H−)リアリルイソンアヌレート+Ht
O+ N a CQ・・・・■上記逐次反応において、
■式が律速の反応となる。また、反応中に副反応として
、同時にAC+NaOH−+アリルアルコール+NaC
+2・・・・■ で示される0式の副反応があり、ACの相当部分が、ア
リルアルコールになって、反応に必要なACが不足し易
い。
C+AC+NaOH→ DAIC+H20+NaCQ ・・・・■DA IC+
AC+Na0H−)リアリルイソンアヌレート+Ht
O+ N a CQ・・・・■上記逐次反応において、
■式が律速の反応となる。また、反応中に副反応として
、同時にAC+NaOH−+アリルアルコール+NaC
+2・・・・■ で示される0式の副反応があり、ACの相当部分が、ア
リルアルコールになって、反応に必要なACが不足し易
い。
そのため、上記■〜■式の反応は完結せず、相当量のM
AIC,DAICが残存した状態で反応速度が低下する
。
AIC,DAICが残存した状態で反応速度が低下する
。
上記イソシアヌル酸およびACを銅触媒の存在下、AC
の沸点温度より高い温度でアルカリ水溶液と接触させる
上記従来の方法においてはいずれも水層はpH9〜11
に保持されるので、中間体であるMAIC,DAICの
相当部分が反応液の水層に溶解している。
の沸点温度より高い温度でアルカリ水溶液と接触させる
上記従来の方法においてはいずれも水層はpH9〜11
に保持されるので、中間体であるMAIC,DAICの
相当部分が反応液の水層に溶解している。
上記反応液の水層中の中間体を回収するには、先ず、反
応液を水層と油層に分け、水層をヘンゼンによって洗浄
し、溶解しているトリアリルイソシアヌレート抽出する
。ついでベンゼンを主体とする油層と水層に分離し、水
層に鉱酸等を添加してpHを1〜2に調整し、長時間か
けて、D;、IC等を析出させた後これを濾過分離して
、回収している。
応液を水層と油層に分け、水層をヘンゼンによって洗浄
し、溶解しているトリアリルイソシアヌレート抽出する
。ついでベンゼンを主体とする油層と水層に分離し、水
層に鉱酸等を添加してpHを1〜2に調整し、長時間か
けて、D;、IC等を析出させた後これを濾過分離して
、回収している。
また反応液の油層から溶存する少量の中間体を除去する
方法としては、油層をアルカリ水溶液で洗浄する方法(
持分平1−38112号公報)があり、このアルカリ水
溶液を、インシアヌル酸とACとの反応に用いるアルカ
リ水溶液の一部として用いることによってトリアリルイ
ソシアヌレートの原料とすることも出来る。
方法としては、油層をアルカリ水溶液で洗浄する方法(
持分平1−38112号公報)があり、このアルカリ水
溶液を、インシアヌル酸とACとの反応に用いるアルカ
リ水溶液の一部として用いることによってトリアリルイ
ソシアヌレートの原料とすることも出来る。
しかしながら、上記水層から中間体を回収する方法にお
いては第3成分であるベンゼンを使用した上、わずられ
しい濾過工程が必要となる。さらに、回収した中間体で
あるMAIC,DAICからトリアリルイソシアヌレー
トを得るには、中間体をアルカリ水溶液に溶解し、触媒
の存在下でACと反応させなければならない。
いては第3成分であるベンゼンを使用した上、わずられ
しい濾過工程が必要となる。さらに、回収した中間体で
あるMAIC,DAICからトリアリルイソシアヌレー
トを得るには、中間体をアルカリ水溶液に溶解し、触媒
の存在下でACと反応させなければならない。
本発明者らは、わずられしい濾過工程を用いないで、容
易に中間体を回収することが出来る方法を鋭意検討した
結果、反応液水層のpo値によって、油層と、液相にお
ける中間体の分配率が変化することを知見した。
易に中間体を回収することが出来る方法を鋭意検討した
結果、反応液水層のpo値によって、油層と、液相にお
ける中間体の分配率が変化することを知見した。
本発明は上記の知見に基づいてなされたもので、容易に
、トリアリルイソシアヌレートおよび中間体の大部分を
油層に自存せしめて回収できるトリアリルイソシアヌレ
ート中間体の回収法を提供することを目的とする。
、トリアリルイソシアヌレートおよび中間体の大部分を
油層に自存せしめて回収できるトリアリルイソシアヌレ
ート中間体の回収法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のトリアリルイソシ
アヌレート中間体の回収法は、イソシアヌル酸とアリル
クロライドを銅塩の存在下、アルカリ水溶液を加えてア
リルクロライドの沸点以上の温度で反応させ、トリアリ
ルイソシアヌレートを製造する際の、中間体の回収法に
おいて、水層と油層とよりなる上記反応によって得られ
た液の水層と、トリアリルイソシアヌレート、原料およ
び中間体と反応しないで溶解し、かつ水に難溶な有機溶
媒を、水層のpoを7以下として接触させ、水層中の中
間体を油層に抽出する。
アヌレート中間体の回収法は、イソシアヌル酸とアリル
クロライドを銅塩の存在下、アルカリ水溶液を加えてア
リルクロライドの沸点以上の温度で反応させ、トリアリ
ルイソシアヌレートを製造する際の、中間体の回収法に
おいて、水層と油層とよりなる上記反応によって得られ
た液の水層と、トリアリルイソシアヌレート、原料およ
び中間体と反応しないで溶解し、かつ水に難溶な有機溶
媒を、水層のpoを7以下として接触させ、水層中の中
間体を油層に抽出する。
上記有機溶媒として、上記反応によって得られた油層が
使用できる。
使用できる。
本発明のトリアリルイソシアヌレート中間体の回収法は
、上記の構成を有するので、水層中のトリアリルイソシ
アヌレートおよび中間体の大部分が油層に集められる。
、上記の構成を有するので、水層中のトリアリルイソシ
アヌレートおよび中間体の大部分が油層に集められる。
本発明に用いられる銅塩触媒としてはCuCQ。
CutSo、 、CuCQ t 、CuSO4、Cu(
No、)等があげられる。またアルカリとしては、N
a OH、K OH、N a tCOs等があげられる
。
No、)等があげられる。またアルカリとしては、N
a OH、K OH、N a tCOs等があげられる
。
しかしN a y COsはCO,を発生するため、A
Cの冷却還流が阻害される欠点がある。pHは9〜11
、反応温度はACの沸点45℃より高いことが必要であ
るが、あまり高いとACの冷却還流に支障をきたすので
80°C以下が望ましい。また圧力は1〜10atmの
範囲でもよいが、通常、常圧が用いられる。
Cの冷却還流が阻害される欠点がある。pHは9〜11
、反応温度はACの沸点45℃より高いことが必要であ
るが、あまり高いとACの冷却還流に支障をきたすので
80°C以下が望ましい。また圧力は1〜10atmの
範囲でもよいが、通常、常圧が用いられる。
また、原料となるACとインシアヌル酸のモル比は理論
量は、ACモル/イソンシアヌル酸ル−3であるが、副
反応を考慮すれば4〜10の範囲が望ましい。
量は、ACモル/イソンシアヌル酸ル−3であるが、副
反応を考慮すれば4〜10の範囲が望ましい。
上記条件によってトリアリルイソシアヌレートを製造す
るには、先ず撹拌機、還流冷却器、および温度計が取付
けられた反応器に、所定量のイソシアヌル酸および水を
入れ、さらに苛性ソーダの水溶液を、添加して水層のp
Hを9〜11として溶解し、ACの沸点(45℃)〜8
0℃に昇温した後、銅塩をインシアヌル酸1モルに対し
て0.01〜0005モル加える。この場合水の量はイ
ンシアヌル酸の重量の6〜15倍となるようにする。
るには、先ず撹拌機、還流冷却器、および温度計が取付
けられた反応器に、所定量のイソシアヌル酸および水を
入れ、さらに苛性ソーダの水溶液を、添加して水層のp
Hを9〜11として溶解し、ACの沸点(45℃)〜8
0℃に昇温した後、銅塩をインシアヌル酸1モルに対し
て0.01〜0005モル加える。この場合水の量はイ
ンシアヌル酸の重量の6〜15倍となるようにする。
次いでACの所定量を、時間をかけて滴加添加した後、
pH,’In度を上記範囲に保持しながら撹拌反応させ
る。
pH,’In度を上記範囲に保持しながら撹拌反応させ
る。
反応が進行し、油層中のトリアリルイソシアヌレートの
濃度が高くなると、粘度が高くなり、また水層のpHは
9〜11に保持されているので、生成したDAICは水
層に溶解する。したがって、油層中のACと水層中のD
AICとの接触が悪くなり、これか律速となって、反応
速度が遅くなる。
濃度が高くなると、粘度が高くなり、また水層のpHは
9〜11に保持されているので、生成したDAICは水
層に溶解する。したがって、油層中のACと水層中のD
AICとの接触が悪くなり、これか律速となって、反応
速度が遅くなる。
この時点で反応を停止する。
上記油層中には、多量のトリアリルイソシアヌレート、
ACと小量のDAICが含有され、水層中には多量のD
AIGと小量のトリアリルイソシアヌレートが含有され
る。
ACと小量のDAICが含有され、水層中には多量のD
AIGと小量のトリアリルイソシアヌレートが含有され
る。
上記反応液に鉱酸を加えpHを7以下として撹拌すると
、水層と油層とにおける中間体であるDAIC,MAI
Cの分配率が変化し、油層に大部分の中間体、殆んどす
べてのトリアリルイソシアヌレート、ACが含まる。こ
の油層を再度アルカリ水溶液と反応させることによって
高収率でトリアリルイソシアヌレートを得ることができ
る。
、水層と油層とにおける中間体であるDAIC,MAI
Cの分配率が変化し、油層に大部分の中間体、殆んどす
べてのトリアリルイソシアヌレート、ACが含まる。こ
の油層を再度アルカリ水溶液と反応させることによって
高収率でトリアリルイソシアヌレートを得ることができ
る。
また、副反応によって生成したアリルアルコールは、第
1銅塩或いは第2銅塩を触媒としてHCoと反応させる
ことによって容易にACとして回収される。
1銅塩或いは第2銅塩を触媒としてHCoと反応させる
ことによって容易にACとして回収される。
また、上記反応液を水層および油層に分離し、水層のp
)lを7以下として、トリアリルイソシアヌレート、原
料および中間体と反応しないで溶解し、かつ水に難溶な
有機溶媒、例えばペンゾールを用いて抽出し、この油層
からペンゾールを留去すると中間体を効率よく回収でき
、他の用途に使用することができる。
)lを7以下として、トリアリルイソシアヌレート、原
料および中間体と反応しないで溶解し、かつ水に難溶な
有機溶媒、例えばペンゾールを用いて抽出し、この油層
からペンゾールを留去すると中間体を効率よく回収でき
、他の用途に使用することができる。
次に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1
撹拌機および還流冷却器が取付けられている反応容器に
水262gと、イソシアヌル酸26g (02モル)を
入れ、さらに48%苛性ソーダ50g (NaOHとし
て0.6モル)を加えて撹拌し、溶解した。この溶液を
50°Cに昇温した後、塩化第2銅0.1g (0,0
01モル)を添加し、アリルクロライド92.6g (
1,2モル)を30分かけて滴下した後、48%苛性ソ
ーダによって水層のpHを10−11、温度を45〜5
5℃に保持し、3時間反応させた。
水262gと、イソシアヌル酸26g (02モル)を
入れ、さらに48%苛性ソーダ50g (NaOHとし
て0.6モル)を加えて撹拌し、溶解した。この溶液を
50°Cに昇温した後、塩化第2銅0.1g (0,0
01モル)を添加し、アリルクロライド92.6g (
1,2モル)を30分かけて滴下した後、48%苛性ソ
ーダによって水層のpHを10−11、温度を45〜5
5℃に保持し、3時間反応させた。
反応速度が低下した時点で撹拌を止めて静置し、水層と
油層に分離させ、それぞれの層の各成分量を分析し、各
層におけるそれぞれの成分のイソシアヌル酸に対する収
率を求めた。結果を第1表に示す。
油層に分離させ、それぞれの層の各成分量を分析し、各
層におけるそれぞれの成分のイソシアヌル酸に対する収
率を求めた。結果を第1表に示す。
第1表
料の油層および水層を分析を行ない、MA I C。
DAIC油層中の分配率を求めた。
また、他方の試料には48%苛性ソーダを添加して徐々
に水層のpHをあげ、その過程でサンプリングし同様に
して油層中の分配率を求めた。
に水層のpHをあげ、その過程でサンプリングし同様に
して油層中の分配率を求めた。
油層中の分配率は、下式によって得られる。
但し、
上記油層にはトリアリルインシアヌレートが65vt%
含有されており、残部は大部分がACであった。
含有されており、残部は大部分がACであった。
次いで分析が終了した油層、および水層をそれぞれ2分
割し、分割した油層と水層とをそれぞれ混合し、2つの
試料を作製した。
割し、分割した油層と水層とをそれぞれ混合し、2つの
試料を作製した。
上記試料の一方に撹拌しながら35%塩酸を少量づつ添
加し、水層のpHを徐々に降下させ、その過程でサンプ
リングし、このサンプリングした試第2表 第2表から明らかなように、pH7以下では、中間体の
80%以上が油層中に濃流される。この場11]層中の
トリアリルイソシアヌレートは60%、残りは大部分が
アリルクロライドであった。
加し、水層のpHを徐々に降下させ、その過程でサンプ
リングし、このサンプリングした試第2表 第2表から明らかなように、pH7以下では、中間体の
80%以上が油層中に濃流される。この場11]層中の
トリアリルイソシアヌレートは60%、残りは大部分が
アリルクロライドであった。
すなわち、水層のpHを7以下とすることによってトリ
アリルイソシアヌレートおよびACを主体とする油層に
よって、MAIC,DAICが油層に抽出されることが
わかる。
アリルイソシアヌレートおよびACを主体とする油層に
よって、MAIC,DAICが油層に抽出されることが
わかる。
実施例2
実施例1と同じにして反応を行ない、これを静置して油
層と水層に分け、この水層100gにアリルクロライド
50gを加え、35%塩酸を添加してp)IIに調整し
、10分間撹拌した後、静置して油層と水層に分け、そ
れぞれの層の分析を行なったところ、モノアリルイソシ
アヌレートの935%、ジアリルイソシアヌレートの9
6.1%が油層に抽出されていった。これにより、アリ
ルクロライドにより効率よく抽出されることがわかる。
層と水層に分け、この水層100gにアリルクロライド
50gを加え、35%塩酸を添加してp)IIに調整し
、10分間撹拌した後、静置して油層と水層に分け、そ
れぞれの層の分析を行なったところ、モノアリルイソシ
アヌレートの935%、ジアリルイソシアヌレートの9
6.1%が油層に抽出されていった。これにより、アリ
ルクロライドにより効率よく抽出されることがわかる。
実施例3
外は、実施例2と同じにした。その結果、モノアリルイ
ソシアヌレートの94.8%、ジアリルイソシアヌレー
トの956%が油層に抽出されていた。
ソシアヌレートの94.8%、ジアリルイソシアヌレー
トの956%が油層に抽出されていた。
以上説明したように、本発明に係るトリアリルイソシア
ヌレート中間体の回収法は、 トリアリルイソン、アヌレートの生成速度が低下した時
点で反応を停止し、水層をpH7以下としてトリアリル
イソシアヌレートを溶解し、水に難溶な有機溶媒で抽出
して、水層に溶存する中間体を油層に抽出するので、含
有する各成分の大部分の量を油層に集めることが出来、
各成分に分離することが容易となる。特に有機溶媒とし
て反応液の油層の使用が可能で、その効果は極めて大き
い。
ヌレート中間体の回収法は、 トリアリルイソン、アヌレートの生成速度が低下した時
点で反応を停止し、水層をpH7以下としてトリアリル
イソシアヌレートを溶解し、水に難溶な有機溶媒で抽出
して、水層に溶存する中間体を油層に抽出するので、含
有する各成分の大部分の量を油層に集めることが出来、
各成分に分離することが容易となる。特に有機溶媒とし
て反応液の油層の使用が可能で、その効果は極めて大き
い。
Claims (2)
- (1)イソシアヌル酸とアリルクロライドを銅塩の存在
下、アルカリ水溶液を加えてアリルクロライドの沸点以
上の温度で反応させ、トリアリルイソシアヌレートを製
造する際の、中間体の回収法において、 水層と油層とよりなる上記反応によって得られた液の水
層と、トリアリルイソシアヌレート、原料および中間体
と反応しないで溶解し、かつ水に難溶な有機溶媒を、前
記水層のpHを7以下として接触させ、水層中の中間体
を油層に抽出することを特徴とするトリアリルイソシア
ヌレート中間体の回収法。 - (2)有機溶媒が、トリアリルイソシアヌレートおよび
アリルクロライドを含有する反応液の油層である請求項
(1)記載のトリアリルイソシアヌレート中間体の回収
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2157348A JP2971526B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2157348A JP2971526B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0449285A true JPH0449285A (ja) | 1992-02-18 |
JP2971526B2 JP2971526B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=15647716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2157348A Expired - Lifetime JP2971526B2 (ja) | 1990-06-15 | 1990-06-15 | トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971526B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040033450A (ko) * | 2002-10-14 | 2004-04-28 | 현대자동차주식회사 | 오일냉각튜브의 취부구조 |
WO2014064170A1 (de) | 2012-10-27 | 2014-05-01 | Alzchem Ag | Verfahren zur herstellung von triallylisocyanurat |
CN105753800A (zh) * | 2016-02-06 | 2016-07-13 | 江苏华星新材料科技股份有限公司 | 基于碱性破乳处理的三烯丙基异氰脲酸酯制备用废水中三烯丙基异氰脲酸酯回收工艺 |
WO2017159310A1 (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 日産化学工業株式会社 | 2つの炭化水素基を有するイソシアヌル酸誘導体の製造方法 |
-
1990
- 1990-06-15 JP JP2157348A patent/JP2971526B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040033450A (ko) * | 2002-10-14 | 2004-04-28 | 현대자동차주식회사 | 오일냉각튜브의 취부구조 |
WO2014064170A1 (de) | 2012-10-27 | 2014-05-01 | Alzchem Ag | Verfahren zur herstellung von triallylisocyanurat |
CN105753800A (zh) * | 2016-02-06 | 2016-07-13 | 江苏华星新材料科技股份有限公司 | 基于碱性破乳处理的三烯丙基异氰脲酸酯制备用废水中三烯丙基异氰脲酸酯回收工艺 |
WO2017159310A1 (ja) * | 2016-03-16 | 2017-09-21 | 日産化学工業株式会社 | 2つの炭化水素基を有するイソシアヌル酸誘導体の製造方法 |
CN108779081A (zh) * | 2016-03-16 | 2018-11-09 | 日产化学株式会社 | 具有2个烃基的异氰脲酸衍生物的制造方法 |
JPWO2017159310A1 (ja) * | 2016-03-16 | 2019-01-24 | 日産化学株式会社 | 2つの炭化水素基を有するイソシアヌル酸誘導体の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2971526B2 (ja) | 1999-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4611984B2 (ja) | ポリハロゲン化ジアマンタン類及びその誘導体の製造方法 | |
JPH0449285A (ja) | トリアリルイソシアヌレート中間体の回収法 | |
WO2004024716A1 (ja) | シロスタゾールの製造法 | |
US2767187A (en) | Isolation of gamma picoline | |
US6570022B2 (en) | Preparation of bis-(1(2)H-tetrazol-5-yl)-amine monohydrate | |
JP2971523B2 (ja) | トリアリルイソシアヌレートの製造法 | |
KR0179040B1 (ko) | 레졸신올 제조방법 | |
JPS63130588A (ja) | 2,4,5−トリアミノ−6−ヒドロキシピリミジンを製造する方法 | |
US5082944A (en) | Production of pyridine-3-sulfonic acid | |
US3980705A (en) | Purification of robenidine hydrochloride | |
JP2002003475A (ja) | 2−(4−ピリジル)エタンチオールの製造方法 | |
CN109503497A (zh) | 一种氨基嘧啶的提纯方法 | |
Naud et al. | Preparation of bis-(1 (2) H-tetrazol-5-yl)-amine monohydrate | |
JPS62223141A (ja) | アリルエ−テル類の製法 | |
SU1731770A1 (ru) | Способ получени 3,3,5,5-тетраметилбензидина | |
JPS62258340A (ja) | 固形状のp−ヒドロキシ安息香酸ジナトリウムの製造方法 | |
KR950009747B1 (ko) | 2-아미노 에탄 설폰산의 개량된 제조방법 | |
JP2005179223A (ja) | 1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼンの単離方法 | |
CN114989082A (zh) | 基于i价铜化物和三取代膦协同催化的羟氯喹的高效制备方法 | |
JPS6327477A (ja) | オキシラセタムの製造方法 | |
JPH03271267A (ja) | ビス[3,5―ジブロモ―4―(ジブロモプロポキシ)フェニル]スルホンの製法 | |
JPH0489467A (ja) | O―メチルイソ尿素硫酸塩の製法 | |
JP2001002615A (ja) | ジペンタエリスリトールの分離方法 | |
JPS61137838A (ja) | 3,3’,4,4’−ビフエニルテトラカルボン酸塩の製造方法 | |
JPS621945B2 (ja) |