JPH044917A - 押出機のダミー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は押出機のダミー装置に関するー。

従来の技術 アルミニウムまたはその合金等の押出加工を行う押出機
、特に大型の押出機においては、ビレットとこれを加圧
するステムとの間に円板状のダミーブロックを介在させ
て、ステム先端が直接ビレットに接触しないようにし、
ステムの熱影響や変形を防ぐようにしている。

上記のようなダミーブロックとしてステムに連動して前
進、後退する形式のものがあるが、従来のかかる形式の
ダミーブロックはステムに直接に取着されていたため、
次のような欠点があった。

発明が解決しようとする課題 即ち、大型の押出機ではプレス心が狂ってステムとコン
テナとに心ずれを起こし易いうえ、殊に古い押出機では
経時的なマシンベースの沈下等により不可避的に両者に
心ずれが発生する。

しかるに、このような心ずれを生じると、ステムに取着
されたダミーブロックのコンテナに対する位置にも狂い
を生じることから、押出時にダミーブロックの周面の一
部が過度にコンテナ内面に押付けられて破壊の原因とな
ったりビレットに均等な押出圧力を付与することができ
ないという欠点があった。また、押出終了後ダミーブロ
ックがコンテナ内を後退する際、コンテナ内面に接触し
たまま後退するようになってコンテナ内面の付着残留物
を掻取ってしまい、この残留物がダミーブロック外周へ
付着し、フクレの原因となったりダミーブロックの寿命
低下を来すというような欠点もあった。

この発明は、かかる欠点を解消するためになされたもの
であって、ステムとコンテナとに心ずれを生じても、ダ
ミーブロックの適正な使用を確保しうるダミー装置の提
供を目的とする。

課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は図面の符号を参
照して示すと、ステム（１）の先端にダミーブロック（
３）が配置された押出機のダミー装置において、前記ス
テム（１）の内部軸線方向にダミーブロック取付バー（
２）が設けられるとともに、この取付バー（２）の先端
にダミーブロック（３）が取着され、かつダミーブロッ
ク取付バー（２）の少なくとも先端部周面とステム（１
）との間に該取付バー（２）のたわみを許容する隙間（
６）が設けられていることを特徴とする押出機のダミー
装置を提供しようというものである。

作用 ステム（１）とコンテナ（４）との心ずれによりダミー
ブロック（３）の外縁の一部がコンテナ（４）の内面に
接触して、該コンテナから不本意な力を受けた場合に、
この力に追従してダミーブロック取付バー（２）がたわ
むため、ダミーブロック（３）とコンテナ（４）とは無
理なく会心状態ないしはそれに近い適正状態となる。

実施例 次に、この発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図及び第２図において、（１）は軸心に長さ方向の
中空部（１１）を有するホローステム、（２）はダミー
ブロック取付バー　（３）は前記ステム（１）の先端に
配置されたダミーブロック、（４）はコンテナである。

前記ダミーブロック取付バー（２）は、ステム（１）よ
りも僅かに短尺の長さを有するとともに、その細径状後
端部をリング状のカラー（５）の中心にねじ止めされて
いる。そして、カラー（５）はその外周面をステム（１
）の中空部後端において中空部内面にやはりねし止めさ
れており、これによりダミーブロック取付バー（２）が
ステム（１）の中空部（１１）に挿通状態に配置されて
いる。かつ取付バー（２）はステム（１）の中空部（１
１）よりも小径に形成されており、従ってダミーブロッ
ク取付バー（２）の固着状態において取付バー（２）の
後端部を除く周面とステム（１）との間には、取付バー
（２）の径方向へのたわみを許容する隙間（６）が形成
されている。

前記ダミーブロック（３）は、ダミーブーロック本体（
３１）とダミーリング（３２）とバックアップディスク
（３３）とを備えている。ダミーブロック本体（３１）
は後方に向って径小となるテーパ面を有する円板状をな
すとともに、バックアップディスク（３３）の中央段付
孔（３３ｍ　）に後方から差込まれた鍔（７１）付きの
連結部材（７）にねじ止めされている。かつこのダミー
ブロック本体（３１）とバックアップディスク（３３）
との間には僅かな隙間（８）が設けられており、ダミー
ブロック本体（３１）が僅かながら前後移動可能な状態
となされている。また、前記ダミーリング（３２）はコ
ンテナ（４）の内径よりも径小な外径を有するものに形
成され、かつ内外両面とも後方に向って径小となるテー
パ面に形成されるとともに、内面前端部はダミーブロッ
ク本体（３１）のテーパ面に合致する傾斜の急なテーパ
面となされている。そして、かかるダミーリング（３２
）が内面前端のテーパ面をダミーブロック本体（３１）
の外周テーパ面に当接されるとともに、後端部をバック
アップディスク（３３）の周端凹面（３３ｂ　）に当接
支持された状態で配置されている。かかる配置により、
押出時にダミーブロック本体（３Ｉ）がビレットから圧
力を受けて後方に移動したときに、ダミーブロック本体
（３１）の先端径大部（３１ａ　）がダミーリング（３
２）の内面を押圧することにより、ダミーリング（３２
）は拡径方向に押し拡げられるものとなされている。ま
た、前記バックアップディスク（３３）はダミーブロッ
ク本体（３１）の背面を支持すべくダミーブロック本体
（３１）の後部に配置されるとともに、後面周端がステ
ム（１）にほぼ当接する位置に配置されている。そして
、一端がバックアップディスク（３３）の中央ねじ孔に
他端がダミーブロック取付バー（２）の先端ねじ孔にそ
れぞれねじ止された連結部材（９）を介して、バックア
ップディスク（３３）従ってダミーブロック（３）が取
付バー（２）に取着連結されている。

上記のダミー装置を装着した押出機において、アルミニ
ウム材等の押出加工に際してステム（１）を押し進める
と、ビレットにはバックアップディスク（３３）さらに
はダミーブロック本体（３１）を介して均一な押出圧が
付与される。

一方、この押出圧の反作用としてダミーブロック本体（
３１）はビレットから圧力を受ける。ダミーブロック本
体（３１）は僅かに前後移動可能であるから、上記圧力
を受けてダミーブロック本体（３１）は後退するが、第
２図に示すようにこの後退によりダミーリング（３２）
が径大方向へ押し拡げられて、その外径がコンテナ（４
）の内径にほぼ等しくなり、ダミーリング（３２）の外
縁がコンテナ内面にほぼ接触状態となる。

この状態でステム（１）をさらに前進させて押出を遂行
すると、ダミーブロック本体（３１）はその外縁をコン
テナ内面に接触したまま前進し、これによりコンテナ（
３）の内面付着物が順次掻き取られる。このように押出
の進行と同時にコンテナ内面のクリーニングをも行わせ
ることができる。

而して、マシンベースの経時的な沈下等により、第２図
に示すように、ステム（１）がコンテナ（４）に対して
適正な位置（二点鎖線で示す）から心ずれを起こしてい
る場合に、コンテナ内にダミーブロック（３）を挿入し
た場合、挿入時あるいは押出中その他のときに、ダミー
ブロック（３）の外縁の心ずれ方向の一縁がコンテナ（
４）内面に接触する可能性がある。この場合、ダミーブ
ロック（３）は接触部分においてコンテナ内面からステ
ム（１）の心ずれ方向と反対方向に力を受ける。しかし
、ダミーブロック取付バー（２）はその周面とステム（
１）との間の隙間（６）の存在によりたわみが可能であ
るから、ダミーブロック（３）がコンテナ（４）から受
ける力に追従して取付バー（２）がたわむ結果、ダミー
ブロック（３）はコンテナ（４）に対して無理なく会心
状態ないしこれに近い状態となる。従って、心ずれを生
じていないのとほぼ同様の状態でダミーブロックの前進
、後退を行わせることができる。

なお、図示実施例では、ステム（１）σ基端部をダミー
ブロック取付バー（２）に連結したが、ステムと取付バ
ーとを別々の駆動装置で駆動する復動プレス式の押出機
に本発明を適用しても良い。この場合、マンドレル押出
用の押出機を利用し、マンドレルの先端にダミーブロッ
クを取着することも可能である。

発明の効果 この発明は、上述の次第で、ステムの内部軸線方向にダ
ミーブロック取付バーが設けられるとともに、ダミーブ
ロック取付バーの少なくとも先端部周面とステムとの間
に該取付バーのたわみを許容する隙間が設けられている
から、ステムとコンテナとに心ずれを生じているために
ダミーブロックの外縁の一部がコンテナ内面に接触して
過度の力が加わっても、これに追従してダミーブロック
取付バーがたわむことになる。

従って、ステムの心はずれていてもダミーブロックはコ
ンテナに対し会心状態ないしこれに近い状態を確保でき
る。その結果、ダミーブロックの適正配置にて押出を行
うことができるから、ステムにダミーブロックが直接取
着されていた従来のダミー装置のように、ダミーブロッ
クがコンテナの内面に過度に押付けられて損傷を招くと
か、ビレットへの押圧力が不均一になるとか、後退時に
コンテナの内面付着物を掻き取るとかの不都合を防止で
き、ふくれのない押出が可能となるとともに、ダミーブ
ロック等の長寿命化を図りうる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明のダミー装置の一実施例を示す断面図
、第２図はコンテナとステムに心ずれを生じている押出
機においてビレット押出中のダミー装置を示す要部断面
図である。 （１）・・・ステム、（２）・・・ダミーブロック取付
バー　（３）・・・ダミーブロック、（４）・・・コン
テナ、（６）・・・隙間。 以上 特許出願人　　昭和アルミニウム株式会社第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　ステム（１）の先端にダミーブロック（３）が配置さ
   れた押出機のダミー装置において、前記ステム（１）の
   内部軸線方向にダミーブロック取付バー（２）が設けら
   れるとともに、この取付バー（２）の先端にダミーブロ
   ック（３）が取着され、かつダミーブロック取付バー（
   ２）の少なくとも先端部周面とステム（１）との間に該
   取付バー（２）のたわみを許容する隙間（６）が設けら
   れていることを特徴とする押出機のダミー装置。