JPH044882Y2 - - Google Patents

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JPH044882Y2
JPH044882Y2 JP1988038797U JP3879788U JPH044882Y2 JP H044882 Y2 JPH044882 Y2 JP H044882Y2 JP 1988038797 U JP1988038797 U JP 1988038797U JP 3879788 U JP3879788 U JP 3879788U JP H044882 Y2 JPH044882 Y2 JP H044882Y2
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solar radiation
air
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door
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、空調風を脈動風として車室内に供給
する自動車用空調装置の配風可変装置に関する。
従来の技術 従来、吹出口から給送される調和風の吹出状態
を可変制御し得る自動車用空調装置として第7図
に示した構造のものが提案されている(特開昭58
−114119号、特開昭59−156815号、特開昭62−
26715号公報参照)。すなわち、車室内に配設され
た前席1,2の前方には、前壁を形成するインス
トルメントパネル3が設けられている。このイン
ストルメントパネル3には、ベンチレータダクト
4を介して図外の空調装置本体に連通する複数の
ベンチレータ吹出口5が設けられている。各ベン
チレータ吹出口5内には、相互に連結された複数
のルーバー6が回動自在に支持されている。この
ルーバー6には、ダイヤフラム機構7が接続され
ている。このダイヤフラム機構7に接続された圧
力源回路には、電磁弁8が介挿されている。この
電磁弁8には、切替スイツチ9を有するコントロ
ーラ10が接続されている。
かかる構造において、切替スイツチ9を操作し
て、コントローラ10に固定信号を入力すると、
電磁弁8が切替制御される。これによつて、ダイ
ヤフラム機構7は、ルーバー6を回動してから所
望の角度に固定し、ベンチレータ吹出口5から車
室に吹き出される調和風の吹出方向を一定とす
る。
これとは逆に、切換スイツチ9を操作して、コ
ントローラ10に連続作動信号を入力すと、電磁
弁8が断続的に切替制御される。これによつて、
ダイヤフラム機構7は、ルーバー6を連続的に往
復駆動し、ベンチレータ吹出口5から車室に吹き
出す調和風の吹出方向を周期的に左右に変化させ
る。したがつて、座席1,2を着座する乗員は、
周期的に吹き当たる調和風により風速感を体感
し、定常冷房時において時間とともに快適感が低
下する現象を防止し得るものである。
考案が解決しようとする課題 前述した従来例にあつては、相互に連結された
ルーバー6の連続的な回動角の変化によつて、調
和風の吹出方向を変化させるものであることか
ら、ある時点において、ルーバー6が一方の領域
を指向していると、当該領域にのみ調和風が吹き
出され、この時点において、他方の領域には調和
風が吹き出されない状態となる。したがつて、こ
の時点での他方の領域に着座している乗員にあつ
ては、全く風速感を体感することができず、不快
感を生じる。しかも、各ルーバー6の回動角に応
じて調和風の吹出方向は時間的に変化するもの
の、単位時間当たりの各ベンチレータ吹出口5か
ら吹き出される調和風の風量は、変化することな
く均等であることから、車室内の温度分布を変化
させることはできない。したがつて、車室内の温
度分布が均一に維持されてしまい、周囲の熱環境
条件によつて温度上昇が生ずる車室内特定領域の
温度低下を図る等、走行に伴つて変化する熱環境
条件に適した空調を行い得るものではなかつた。
課題を解決するための手段 そこで本考案にあつては、冷風と暖風とが混合
された調和風を複数のダクトで誘導して車室内の
複数の領域に吹き出させる自動車用空調装置にお
いて、前記複数のダクトの分岐部に設けられて当
該複数のダクトへの調和風の風量配分を相対的に
増減させる配風ドアと、この配風ドアを回動する
駆動手段と、車体に設けられた日射センサと、こ
の日射センサの受光信号により日射の有無を判別
し、日射の無いときは前記配風ドアの中立位置を
前記駆動手段に指示する一方、日射の有るときは
前記日射センサからの受光信号に基づいて前記配
風ドアの回動角を決定し、この回動角および前記
配風ドアの連続的な往復回動を前記駆動手段に指
示する演算制御装置と、を備えている。
作 用 自動車用空調装置を作動させると、日射の有無
を判定する。
そして、日射が無い場合には、配風ドアを複数
のダクトの中立位置に停止させ、複数のダクトへ
の調和風の風量配分を略均等にする。これによ
り、複数のダクトから車室内の複数の領域に吹き
出される調和風は、定常風となる。
これとは逆に、日射が有る場合には、日射セン
サの受光信号に応じて回動角を決定し、この回動
角を以て配風ドアを連続的に往復回動し、複数の
ダクトへの調和風の風量配分を相対的に増減する
とともに、この風量配分の増減の周期も変化す
る。これにより、複数のダクトから車室内の複数
の領域に吹き出される調和風は、絶え間なく、風
量の増減周期が変化した、脈動風となる。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面にもとづいて説
明する。
第1図に示したように、空調装置本体11は、
ブロアユニツト12,クーリングユニツト13、
ヒータユニツト14を順次連結して構成されてい
る。ブロアユニツト12には、外気導入口15と
内気導入口16及びこの両導入口15,16を選
択的に開閉するインテークドア17が設けられて
いるとともに、ブロアフアン18が配設されてい
る。クーリングユニツト13には、図外の冷凍サ
イクル内に配設されたエバポレータ19が収容さ
れている。ヒータユニツト14には、エンジン冷
却水を熱源とするヒータコア20及び開度に応じ
てヒータコア20の通過風量を規制するエアミツ
クスドア21が設けられている。ヒータユニツト
14のヒータコア20下流側には、デフロスト吹
出口22とフート吹出口23とが設けられている
とともに、ベンチレータダクト24が連設されて
いる。各吹出口22,23及びベンチレータダク
ト24の基端部には、開閉ドア25,26,27
が個別に回動自在に設けられている。開閉ドア2
5,26,27には、開閉ドアアクチユエータ2
8が連結されている。また、ベンチレータダクト
24の下流側には、複数のダクトが分岐延設され
ている。この複数のダクトは、左サイド吹出口2
9に連通する左ベントダクト30と、右サイド吹
出口31に連通する右ベントダクト32、及び上
部センタ吹出口33に連通する上部ベントダクト
34と、下部センタ吹出口35に連通する下部ベ
ントダクト36とになつている。前記各サイド吹
出口29,31は、車室37の前壁を形成するイ
ンストルメントパネル38の両側に開設されてお
り、又前記各センタ吹出口33,35はインスト
ルメントパネル38の中央上下に並設されてい
る。
ここで、前記左、右ベントダクト30,32の
分岐部、つまり左、右ベントダクト30,32を
隔成する仕切壁39の端部には、第1配風ドア4
0が回動自在に設けられている。この第1配風ド
ア40には、第2図に示したように、左、右ベン
トダクト30,32を2等分する中立位置として
のα=0の位置から、右ベントダクト32側を閉
鎖する方向への回動角α1,α2,α3、及び左ベント
ダクト30を閉鎖する方向への回動角α-1,α-2
α-3が設定されている。
また、前記上、下各部ベントダクト34,36
の分岐部、つまり上、下各部ベントダクト34,
36を隔成する仕切壁41の端部には、第2配風
ドア42が回動自在に設けられている。この第2
配風ドア42には、第3図に示したように、上下
各部ベントダクト34,36を2等分する中立位
置としてのβ=0の位置から、下部ベントダクト
36を閉鎖する方向への回動角β1,β2,β3、及び
上部ベントダクト34を閉鎖する方向への回動角
β-1,β-2,β-3が設定されている。
一方、マイクロコンピユータで構成された演算
制御装置43の入力ポートには、第1、第2、第
3日射センサ44,45,46、外気温センサ4
7,室温設定スイツチ48、室温センサ49が接
続されている。第1、第2、第3日射センサ4
4,45,46は、フオトトランジスタを受光素
子として利用したもので、実開昭62−137814号公
報に開示され、第4図に示したように、第2日射
センサ45及び第3日射センサ46は、素子前面
の集光レンズに半円形の遮光膜50,51を有し
ており、これによつて受光範囲が略180°に限定さ
れている。具体的には、第2日射センサ45で
は、略左半分のみが受光範囲となり、第3日射セ
ンサ46では、略右半分のみが受光範囲となり、
夫々その方向からの入射光のみが受光素子に到達
するのであり、更に、夫々の受光範囲と非受光範
囲を仕切る境界線l,mが、車体前後方向に対し
傾斜していて、所定角度で互いに交差している。
すなわち、この境界線l,mの交差角度で以て、
検出方向が「前」、「後」、「左」、「右」の4つに区
分され、第4図から理解されるように、「前」の
角度範囲から日射が入射した場合には、第1、第
2、第3日射センサ44,45,46の総てが受
光し、「後」の角度範囲から入射した場合には、
第1日射センサ44のみが受光する。また、「左」
の角度範囲から入射した場合には、第1日射セン
サ44と第2日射センサ45が受光する。さら
に、「右」の角度範囲から入射した場合には、第
1日射センサ44と第3日射センサ46が受光す
る。
この第1、第2、第3日射センサ44,45,
46の受光信号は、当該受光信号に基づいて日射
量、日射角度、及び日射方向を演算する日射量、
角度、方向演算回路50に入力される。この日射
量、角度、方向演算回路50の演算結果は、吹出
モード選択回路51と風量配分演算回路52とに
入力される。吹出モード選択回路51は、外気温
センサ47、室温設定スイツチ48、室温設定ス
イツチ49の角出力信号と前記演算結果とに基づ
いて、ベント、ヒート、デフロスト、バイレベル
等の吹出モードを選択し、その選択結果を前記風
量配分演算回路52と、前記開閉ドアアクチユエ
ータ28に接続された吹出モード切換駆動回路5
3とに出力する。また、風量配分演算回路52
は、前記演算結果と選択結果とに応じて、対応す
る左サイド吹出口29と右サイド吹出口31と上
部センタ吹出口33と下部センタ吹出口35との
風量配分を演算する。これら各々の演算結果は、
第1風量配分切換駆動回路54と、第2風量配分
切換駆動回路55とに入力される。第1風量配分
切換駆動回路54から出力される駆動信号は、前
記第1配風ドア40に連結された駆動手段たる第
1配風ドアアクチユエータ56に入力される。第
2風量配分切換駆動回路55から出力される駆動
信号は、前記第2配風ドア42に連結された駆動
手段たる第2配風ドアアクチユエータ57に入力
される。
以上の構成に係る本実施例において、第5図は
前記演算制御装置43の日射量、角度、方向演算
回路50によつて実行される日射量、角度、方向
検出の処理の流れを示すフローチヤートであつ
て、先ず、第1、第2、第3日射センサ44,4
5,46の各出力Z1,Z2,Z3を夫々読み込む
(S1,S2,S3)。次いで、第1日射センサ44の
出力Z1から日射があるか否かを判断する(S4)。
すなわち、日射が無い場合には、日射量Z1
「0」として、第1、第2ドア40,41を中立
位置に駆動、停止する(S5)。これによつて、各
ベントダクト30,32,34,36への風量配
分が略均等となり、各吹出口29,31,33,
35から車室37の左右、上下の各領域に調和風
が脈動風となることなく定常状態で吹き出され
る。
これとは逆に、日射がある場合には、第2、第
3日射センサ45,46の受光の有無(S6,S7)
から日射方向を判別する。具体的には、第2日射
センサ45のみが受光している場合には、日射方
向を「N=1」とし、かつ出力Z1,Z2から入射角
度θおよび日射量Zを演算する(S8,S9)。ここ
でNは日射方向を示すフラグであり、「N=0」
が「前」を、「N=1」が「左」を、「N=2」が
「右」を、「N=4」が「後」を夫々示している。
また、「N=3」は日射方向無し、つまり日射量
無しを示すフラグである。尚、入射角度θは、第
1日射センサ44と第2日射センサ45の指向性
が異なることを利用して検出される。つまり、両
センサ44,45は、中心軸に対し斜め方向から
入射した日射に対しては異なる出力を発生すので
あり、両者の出力比Z2/Z1が日射の強弱と無関係
に入射角度θに関する関数となるので、この関数
関係に沿つた演算式による計算もしくはテーブル
ルツクアツプ方式などにより入射角度θを求める
ことができる。そして、日射量Zは、出力特性に
基づき入射角度θに伴う第1日射センサ44の感
度低下を補う形で演算される。
また、第3日射センサ46のみが受光している
場合には、日射方向を「N=2」とし、かつ出力
Z1,Z3から入射角度θおよび日射量Zを演算する
(S17,S18)。
また、第2、第3日射センサ45,46の双方
が受光していない場合には、日射方向を「N=
4」とする。この場合、入射角度θ検出の基準と
なる一方の出力Z2,Z3が得られないので、入射角
度θの演算は行わず、第1日射センサ44の出力
Z1を日射量Zとして用いる(S15,S16)。
更に第2、第3日射センサ45,46の双方が
受光している場合には、日射方向を「N=0」と
する。そして、精度向上を図るために、第2、第
3日射センサ45,46の出力Z2,Z3の大きい方
を選択し(S10)、これと出力Z1とから入射角度
θおよび日射量Zを演算する(S11,S12,S13,
S14)。
次に第6図は前記演算制御装置の日射量、角
度、方向演算回路50を除く他の回路の処理、判
別の流れを示すフローチヤートであり、まず前記
外気温センサ47、室温設定スイツチ48、室温
センサ49から外気温、設定室温、室温が読み取
られる(S21)。さらに前記日射量Zが読み取ら
れ(S22)、これらに基づいて前記吹出モードの
いずれかが選択される(S23)。この吹出モード
がベントモードでないときには、α=0,β=0
として第1、第2配風ドア40,42は中立位置
に放置する(S25)。
そしてベントモードが選択されると、まず「N
=0」つまり日射方向が「前」であるか否かを判
別し(S26)、日射方向が「前」である場合には、
入射角度θ(入射角θ=0が垂直方向からの入射
角である。)が所定の入射角度θ1より小であるか
否かを判別する(S27)。該判別がYESであれば、
日射の方向は垂直に近い上方であることから、車
室37の両側において日射による影響は少ないこ
とになる。したがつて、第1、第2配風ドア4
0,42をともに最大回動角であるα3〜α-3,β3
〜β-3間で連続的に往復駆動する(S31)。これに
よつて、各ベントダクト30,32,34,36
への風量配分の増減周期が長くなり、各吹出口2
9,31,33,35から車室内の左右、上下の
各領域には単位時間当たりの風量が均等で増減周
期の長い脈動風が吹き出される。
また、前記S27において、入射角θが所定の入
射角θ1より大きければ、このとき日射は「前」斜
め上方向からであることから、車室37の両側及
び中央は略均等に日射による影響を受けているこ
とになる。したがつて、次に日射量Zが所定の日
射量Zxより大であるか否かを判別し(S28)、大
である場合には第1配風ドア40をα1〜α-1の間
で、第2配風ドア42をβ1〜β-1の間で連続的に
往復駆動する(S29)。これによつて、日射方向
が前部斜めで、日射量Zが多い場合には、各ベン
トダクト30,32,34,36への風量配分の
増減周期が短くなり、各吹出口29,31,3
3,35から車室37の左右、上下の各領域には
単位時間当たりの風量が略均等で増減周期の短い
脈動風が吹き出される。
また、前記S28において、日射量Zが所定の日
射量Zxより小さい場合には、第1配風ドア40
をα2〜α-2間で、第2配風ドア42をβ2〜β-2間で
連続的に往復駆動する(S30)。これによつて、
日射方向が前部斜めで、日射量Zが少ない場合に
は、各ベントダクト30,32,34,36への
風量配分の増減周期が中間となり、各吹出口2
9,31,33,35から車室37の左右、上下
の各領域には、単位時間当たりの風量が略均等で
増減周期の中間の脈動風が吹き出される。
一方、S26の判別がNOであれば、さらに日射
の方向が「N=1」つまり日射が「左」であるか
否かを判別する(S32)。
そして、日射が「左」であれば前述したθ<θ1
を判別し(S33)、この判別がYESであれば日射
は左側からではあるが真上に近い上方向である。
したがつて、第1配風ドア40をα=0〜α3の間
で連続的に往復駆動する(S34)。これによつて、
左、右ベントダクト30,32への風量配分の増
減周期が長くなるものの、左サイド吹出口29か
ら車室37には、単位時間当たりの風量が多い脈
動風が吹き出されるとともに、右サイド吹出口3
1から車室37には、単位時間当たりの風量が少
ない脈動風が吹き出される。したがつて、車室3
7の左側に着座する乗員にあつては、第1配風ド
ア40がα=0なる中立位置に停止している時よ
りも、風量が増大する脈動風による風速感が得ら
れる。しかも、車室37左側の単位時間当たりの
調和風量が車室37右側に比較して増大するの
で、車室37において左側が低温となる温度分布
が形成される。このため、左側領域に着座する乗
員は、日射の影響を打ち消す涼感を得ることがで
きる。これと同時に、第2配風ドア42を最大回
動角β3〜β-3間で連続的に往復駆動する(S34)。
これによつて、上、下各部ベントダクト34,3
6への風量配分の増減周期が長くなるものの、
上、下各部センター吹出口33,35から車室3
7の上下各領域には、単位時間当たりの風量が略
均等なる脈動風が吹き出される。
また、S33の判別がNOであつて日射が「左」
斜め上方から入射している場合には、前述したZ
>Zxを判別し(S35)、該判別がYESであれば、
日射量も大きく車室37の左側に着座する乗員
は、日射による影響を極めて大きく受けているこ
ととなる。したがつて第1配風ドア40をα2〜α3
間で連続的に往復駆動する(S36)。これによつ
て、日射方向が左側斜めで、日射量Zが多い場合
には、左右ベントダクト30,32への風量配分
の増減周期が短くなるものの、左右ベントダクト
30,32への風量配分差が最大となり、左ベン
ト吹出口29から車室37の左側領域には単位時
間当たりの風量が最も多い脈動風が吹き出される
とともに、右ベント吹出口31から車室37の右
側領域には、単位時間当たりの風量が最も少ない
脈動風が吹き出される。このように、車室37の
左右領域への吹出風量差が最大となることから、
車室37中央部においては定常的な冷房を行うよ
うに、第2配風ドア42は小さい回動角β1〜β-1
間で連続的に往復駆動する(S36)。
さらに、Z>Zx(S35)の判別がNOであつて、
日射量Zが小さい場合には、車室37左側に着座
する乗員の日射による影響はやや少ないことか
ら、S36の場合ほどは左サイド吹出口29からの
吹出風量が増大しない範囲であるα1〜α3の回動角
で第1配風ドア40を駆動するとともに、第2配
風ドア42をβ2〜β-2間で駆動する(S37)。
他方S32の判別がNOである場合には「N=2」
つまり日射方向が「右」であるか否かを判別し
(S38)、この判別がNOであればN=4、つまり
日射は「後」で車室37の両側において日射によ
る影響は均等であるので、第1、第2配風ドア4
0,42を最大回動角α3〜α-3,β3〜β-3間で連続
的に往復駆動する(S39)。これによつて、車室
各部に均等な脈動風を給送する。
また、S38の判別がYESであつて「N=2」つ
まり日射方向が「右」である場合には、前述した
日射方向が「左」である場合の判別(S33,S35)
と同様の判別をS40,S42で行うとともに、この
判別結果に応じて日射が「左」である場合の処理
(S34,S36,S37)と同様の日射方向が「右」で
ある場合の処理をS41,S43,S44で行う。よつて
車室37の右側においても、車室37左側の場合
にて既説した日射に抗する脈動風が得られる。こ
のとき各処理ステツプで形成される脈動風は、吹
出方向は一定であつて、吹出風量が時間的に変化
するものであることから、当該吹出方向において
吹出風量の増減はあるものの、送風の中断はなく
風量減少時でも微少量の調和風給送は維持され
る。したがつて前記脈動風によつて風速感を刺激
されるのみならず、風量減少時にも常に風速感を
体感することができ、該風速感が皆無となること
に起因する不快感の発生を解消することができる
のである。
なお前記実施例においては、空調装置本体11
の始動から安定した冷房状態になつた時点で、第
1、第2配風ドア40,42を連続的に往復駆動
するようにすれば、安定した冷房状態で乗員に心
地良い風速感を与えることができる。
考案の効果 以上説明したように本考案によれば、日射が無
い場合は、配風ドアを複数のダクトの中立位置に
駆動、停止して、複数のダクトへの風量配分を略
均等としつつ、調和風を車室の複数の領域に定常
風として吹き出させることができる。一方、日射
が有る場合は、日射センサの受光信号に応じて決
定した回動角を以て、配風ドアを連続的に往復駆
動して、車室の日射の影響が多い領域に風量が多
く、日射の影響が少ない領域に風量が少なくなる
ように、しかも日射の影響が少ない領域への風量
が途絶えることのないように、調和風を脈動風と
して吹き出させることができ、車室全部の領域に
着座した乗員に日射の影響の多少に対応した風速
感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す全体概念図、
第2図は第1配風ドアの回動角を示す説明図、第
3図は第2配風ドアの回動角を示す説明図、第4
図は日射センサの平面図、第5図は日射量、角
度、方向演算回路の制御フローチヤート、第6図
は前記実施例の作動を示すフローチヤート、第7
図は従来の自動車用空調装置を示す概念図であ
る。 29……左サイド吹出口、30……左ベントダ
クト、31……右サイド吹出口、32……右ベン
トダクト、33……上部センタ吹出口、34……
上部ベントダクト、35……下部センタ吹出口、
36……下部ベントダクト、37……車室、38
……インストルメントパネル(前壁)、40……
第1配風ドア、42……第2配風ドア、56……
第1配風ドアアクチユエータ(駆動手段)、57
……第2配風ドアアクチユエータ(駆動手段)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 冷風と暖風とが混合された調和風を複数のダク
    トで誘導して車室内の複数の領域に吹き出させる
    自動車用空調装置において、 前記複数のダクトの分岐部に設けられて当該複
    数のダクトへの調和風の風量配分を相対的に増減
    させる配風ドアと、 この配風ドアを回動する駆動手段と、 車体に設けられた日射センサと、 この日射センサの受光信号により日射の有無を
    判別し、日射の無いときは前記配風ドアの中立位
    置を前記駆動手段に指示する一方、日射の有ると
    きは前記日射センサからの受光信号に基づいて前
    記配風ドアの回動角を決定し、この回動角および
    前記配風ドアの連続的な往復回動を前記駆動手段
    に指示する演算制御装置と、 を備えたことを特徴とする自動車用空調装置の配
    風可変装置。
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