JPH0448622Y2 - - Google Patents

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JPH0448622Y2
JPH0448622Y2 JP15117587U JP15117587U JPH0448622Y2 JP H0448622 Y2 JPH0448622 Y2 JP H0448622Y2 JP 15117587 U JP15117587 U JP 15117587U JP 15117587 U JP15117587 U JP 15117587U JP H0448622 Y2 JPH0448622 Y2 JP H0448622Y2
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electrode
deflection
cylindrical electrode
electron
cylindrical
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、オシロスコープ、スレージスコープ
等に使用するための陰極線管(CRT)に関し、
更に詳しくは偏向拡大電子レンズの接続構造の改
良に関する。
[従来の技術とその問題点] CRTの偏向系とスクリーンとの間に筒状の偏
向拡大電子レンズを配置することは、例えば、特
開昭53−87161号(特公昭60−40662号)公報、特
開昭59−134531号公報、特開昭53−129577号(特
公昭57−25942号)公報、特開昭55−53857号(特
公昭58−8543号)公報、特開昭55−53858号(特
公昭59−35499号)公報、特開昭60−65436号公
報、特開昭60−23939号公報等に開示されている。
ここで、前者の偏向拡大電子レンズは円筒電極で
構成されているのに対し、他の全ての偏向拡大電
子レンズは断面矩形の筒状電極で構成されてい
る。
更に、本件出願人は、比較的単純な構成で大き
な偏向拡大率(偏向感度)を得ることができる偏
向拡大電子レンズを特願昭62−4464号で提案し
た。ここに開示されている偏向拡大電子レンズは
2つの断面矩形の筒状電極の組み合せからなり、
電子ビーム入口側の第1の筒状電極は電子ビーム
出口側の第2の筒状電極に向つて対の舌状部を有
し、更にこの舌状部先端にはその近傍部に強い四
極レンズを形成するための突出部が設けられてい
る。
ところで、このような筒状の偏向拡大電子レン
ズを有するCRTを実用に供するためには、筒状
電極構体をいかに構成し、CRTの管体内に他の
電極と共にいかに組み込むかが問題となる。しか
も、筒状電極構体の組立て精度はそのまま偏向拡
大電子レンズとしての性能に影響してくる。また
一方で、組立ての容易性も要求される。
特に、このようなメツシユレス型CRTでは一
般に第2の筒状電極と後段加速電極とを同電位に
する必要があることから、何らかの手段にて接続
しなければならない。また、この接続手段は、筒
状電極構体をCRTに組込む際、筒状電極に何ら
の機械的歪みも与えないことを要する。
そこで、本考案の目的は、第2の筒状電極と後
段加速電極との接続を筒状電極に機械的歪みを与
えないで行うことができる接続構造を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 上記問題点を解決し、上記目的を達成するため
の本考案は、実施例を示す図面の符号を参照して
説明すると、電子銃と、該電子銃から放射された
電子ビームを偏向する偏向手段と、前記電子銃か
ら放射された電子ビームを衝撃させるスクリーン
と、前記偏向手段と前記スクリーンとの間に配置
された偏向拡大電子レンズと、前記電子銃、前記
偏向手段、前記スクリーン及び前記偏向拡大電子
レンズを収容する管体と、前記スクリーン及び偏
向拡大電子レンズの近傍の前記管体の内壁面に設
けられた後段加速電極とを少なくとも具備してい
る陰極線管において、前記偏向拡大電子レンズが
電子ビーム入口側の第1の筒状電極17と電子ビ
ーム出口側の第2の筒状電極18とを有し、前記
第1及び第2の筒状電極17,18は前記管体内
の絶縁支持体11に支持され、開口部36を有す
るターミナル基板23が配設され、前記開口部3
6に第2の筒状電極18の電子ビーム出口近傍部
分が非接触で挿入され、前記ターミナル基板23
は前記絶縁支持棒11に固着され、前記後段加速
電極16にバネ性を有して接触していると共に前
記ターミナル基板23に一体化されている接続部
又は接続部材25が設けられ、前記ターミナル基
板23を前記第2の筒状電極18に接続する可撓
性リード部材24が設けられていることを特徴と
する陰極線管に係わるものである。
[作用] 上記考案におけるターミナル基板23は可撓性
を有するリード部材24によつて第2の筒状電極
18に接続され、第2の筒状電極18に対して固
定されていない。従つて、ターミナル基板23に
一体的に設けられているバネ性を有する接続部又
は接続部材25によつて後段加速電極16に対す
る電気的接続を達成してもこの接続に基づいて生
じる力が第2の筒状電極18に及ばない。従つ
て、第2の筒状電極18の機械的歪みの発生が防
止される。
[実施例] 次に、本考案の実施例に係わるオシロスコープ
のCRTを説明する。第1図に示すCRTは、排気
した管体1と、この中に組み込まれた陰極線管用
電極構体2とを備えている。この陰極線管用電極
構体2は、カソードと制御グリツドとの組立体3
及びアノード4から成る電子銃、第1の四極レン
ズ5、第2の四極レンズ6、垂直偏向系7、第3
の四極レンズ8、水平偏向系9、本考案に係わる
偏向拡大電子レンズ10、及びこれ等の支持体と
しての絶縁支持棒11で構成されている。一方、
蛍光スクリーン12は、フエースプレート13に
蛍光物質14を塗布し、この上に導電層15を設
けることにより構成されている。管体1のフアン
ネル部1aの内壁には後段加速電極16が設けら
れている。
本考案に係わる偏向拡大電子レンズ10は、特
願昭62−4464号に開示されているものと実質的に
同一の原理で動作するものであり、グランド電位
とされる第1の筒状電極17と、後段加速電極1
6と同電位(例えば14kV)とされる第2の筒状
電極18とから成り、電子ビームをy−z面で集
束させ、x−y面で発散させる。x及びy方向の
偏向角を有して偏向拡大電子レンズ10に入射し
た電子ビームは、x及yのいずれの方向にも偏向
拡大される。後段加速電極16と同一の高い電圧
が印加されている第2の筒状電極18は、電子を
加速してスクリーン上の像の輝度を上げる。な
お、垂直方向に偏向されて偏向拡大電子レンズ1
0に入射した電子ビームは、強い集束作用を受け
て、その進行方向が反転する。第1の筒状電極1
7と第2の筒状電極18とは図示のように適当な
間隙をもつて管軸に沿つて配置され、第1の筒状
電極17は2枚のガイド基板19,20を介して
ガラス製の絶縁支持棒11に取付けられ、第2の
筒状電極18も同様に2枚のガイド基板21,2
2を介して絶縁支持棒11に取付けられている。
また、第2の筒状電極18の電子ビーム出口近傍
部分を非接触で囲むようにターミナル基板23が
設けられ、これが絶縁支持棒11に固着されてい
る。ターミナル基板23はガイド基板22に可撓
性リード部材24によつて電気的に接続され、且
つ後段加速電極接続用のバネ性を有する接続部2
5を有する。なお、第1図において第2の筒状電
極18と後段加速電極16の相互接続以外の電気
的接続は省略されている。また、偏向拡大電子レ
ンズ10及びその他の部分は原理的に示されてい
る。
次に、偏向拡大電子レンズ10の各部分を第2
図〜第5図を参照して詳しく説明する。第2図か
ら明らかな如く、電子ビーム入口側に配置される
第1の筒状電極17は、4枚の板状電極部材17
a,17b,17c,17dによつて断面矩形
(四角形)に形成されている。第2の筒状電極1
8も同様に4枚の板状電極部材18a,18b,
18c,18dによつて断面矩形に形成されてい
る。第1の筒状電極17の互いに対向する板状電
極部材17aと17bは実質的に同一形状であ
り、また対向する別の板状電極部材17cと17
dも実質的に同一形状である。各板状電極部材1
7a〜17d,18a〜18dは一方の凹部26
と他方の凸部27とのあり溝結合によつて断面矩
形に組立てられている。また、小孔28を使用し
て各板状電極部材17a〜17d,18a〜18
dは相互にスポツト溶接されている。
第2の筒状電極18の対の板状電極部材18
a,18bは下方(電子銃方向)に突出する舌状
部29を有している。一方、第1の筒状電極17
は対の板状電極部材17a,17bには舌状部2
9を受け入れるための切欠部30が設けられてい
る。第1及び第2の筒状電極17,18を組み合
せた状態においては、第2の筒状電極18の対の
舌状部29と第1の筒状電極17の対の板状電極
部材17c,17dとによつて囲まれた空間が生
じ、ここに四極レンズ作用を得ることができる電
界が生じる。
なお、第1の筒状電極17の対の板状電極部材
17c,17dには、互いに突出する突起31が
夫々設けられている。この突起31は偏向拡大率
を大きくするためのものであり、特願昭62−4464
号に開示されているものと同様な機能を有する。
各ガイド基板19〜22は第1及び第2の筒状
電極17,18の外周寸法と同一の開口部32を
有し、第1及び第2の筒状電極17,18に設け
られた位置決め突起としての耳部33まで嵌込ま
れ、この耳部33にスポツト溶接されている。各
ガイド基板19〜22から外側方向に突出するよ
うに設けられた脚部34は絶縁支持棒11に固着
する部分である。絶縁支持棒11に対するガイド
基板19〜22の固着は治具を使用して行う。こ
れと同時にターミナル基板23の脚部35も絶縁
支持棒11に固着し、更にカソード3、アノード
4等の別の電極も同時に絶縁支持棒11に固着
し、陰極線管用電極構体2を構成する。
ターミナル基板23は第3図〜第5図から明ら
かな如く第2の筒状電極18の電子ビーム出口近
傍部分を挿入する開口部36を有し、且つ脚部3
5と同様な形状の一対の突出部37を有する。こ
の一対の突出部37には、バネ性を有するように
屈曲部が形成された金属製の接続部材25がスポ
ツト溶接で固着されている。この接続部材25は
後段加速電極16に対する接続部かとなる。可撓
性リード線から成るリード部材24は絶縁支持棒
11にガイド基板19〜22、ターミナル基板2
3等を固着して陰極線管用電極構体2形成した後
に、スポツト溶接又はろう接でターミナル基板2
3とガイド基板22とに接続する。
第2の筒状電極18の後段加速電極16に対す
る電気的接続は、管体1に陰極線管用電極構体2
を第4図で矢印38で示す方向に挿入することに
より達成される。バネ性を有する一対の接続部材
25は挿入前には管体1の内径よりも大きく広が
つているが、弾性変形させて管体1に挿入するこ
とにより、管体1の壁面に設けられた導体層から
成る後段加速電極16に圧接する。接続部材25
が管体1の内面に圧接することによつて接続部材
25が変形し、ターミナル基板23に応力が作用
するが、ターミナル基板23は第2の筒状電極1
8に固着されていないので、第2の筒状電極18
に不要な外力が加わることが阻止され、第2の筒
状電極18の機械的歪みの発生が防止される。
なお、本実施例の第1及び第2の筒状電極1
7,18の板状電極部材17a〜17d,18a
〜18d、ガイド基板19〜22、ターミナル基
板23はいずれも非磁性ステンレス鋼で形成され
ている。
[変形例] 本考案は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 第6図に示す如くターミナル基板23に4個
のバネ性を有する接続部材25を固着させ、後
段加速電極16に対する接触の信頼性を高めて
もよい。
(2) ターミナル基板23と接続部材25とを同一
材料形成してもよい。
(3) 舌状部29、突起31等が異なる形状の偏向
拡大電子レンズにも適用可能である。舌状部2
9を第1の筒状電極17に設ける場合にも適用
可能である。また突起31の無い偏向拡大電子
レンズにも適用可能である。
(4) 2個よりも多い数の筒状電極で偏向拡大電子
レンズを構成する場合にも適用可能である。
(5) 板状電極部材17a〜17d,18a〜18
dが管軸方向に2次曲線状に湾曲している場合
にも適用可能である。
(6) 第1図の四極レンズ5,6,8の一部又は全
部を省いた構成のCRTにも適用可能である。
(7) スクリーン12をターゲツトとした蓄積管に
も適用可能である。従つて本発明のスクリーン
はターゲツトを含むものとする。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案では第2の筒状電
極に接触しないようにターミナル基板を設けたの
で、接続部又接続部材を後段加速電極に接触させ
る時にこの接続部又は接続部材からターミナル基
板に応力が作用しても、これが第2の筒状電極に
及ばない。従つて、第2の筒状電極の機械的歪み
の発生が防止され、製造歩留りが向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係わるCRTを一部
切断して原理的に示す側面図、第2図は第1図の
第1及び第2の筒状電極を示す斜視図、第3図は
ガイド基板を装着した第1及び第2の筒状電極組
立体を示す斜視図、第4図は管体に電極構体を挿
入することにより後段加速電極と第2の筒状電極
との電気的接続が成した状態を示す一部切欠側面
図、第5図は第4図の−線断面図、第6図は
変形例のターミナル基板及びその近傍を第5図に
対応して示す断面図である。 10……偏向拡大電子レンズ、11……絶縁支
持棒、16……後段加速電極、17……第1の筒
状電極、18……第2の筒状電極、19,20,
21,22……ガイド基板、23……ターミナル
基板、24……リード部材、25……接続部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電子銃と、該電子銃から放射された電子ビーム
    を偏向する偏向手段と、前記電子銃から放射され
    た電子ビームを衝撃させるスクリーンと、前記偏
    向手段と前記スクリーンとの間に配置された偏向
    拡大電子レンズと、前記電子銃、前記偏向手段、
    前記スクリーン及び前記偏向拡大電子レンズを収
    容する管体と、前記スクリーン及び偏向拡大電子
    レンズの近傍の前記管体の内壁面に設けられた後
    段加速電極とを少なくとも具備している陰極線管
    において、 前記偏向拡大電子レンズが電子ビーム入口側の
    第1の筒状電極17と電子ビーム出口側の第2の
    筒状電極18とを有し、 前記第1及び第2の筒状電極17,18は前記
    管体内の絶縁支持体11に支持され、 開口部36を有するターミナル基板23が配設
    され、 前記開口部36に第2の筒状電極18の電子ビ
    ーム出口近傍部分が非接触で挿入され、 前記ターミナル基板23は前記絶縁支持棒11
    に固着され、 前記後段加速電極16にバネ性を有して接触し
    ていると共に前記ターミナル基板23に一体化さ
    れている接続部又は接続部材25が設けられ、 前記ターミナル基板23を前記第2の筒状電極
    18に接続する可撓性リード部材24が設けられ
    ていることを特徴とする陰極線管。
JP15117587U 1987-09-30 1987-09-30 Expired JPH0448622Y2 (ja)

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