JPH0448472Y2

JPH0448472Y2 -

Info

Publication number: JPH0448472Y2
Application number: JP1986007998U
Authority: JP
Priority date: 1986-01-22
Filing date: 1986-01-22
Publication date: 1992-11-16
Also published as: JPS62120192U

Description

【考案の詳細な説明】〈技術分野〉本考案は、電子レンジを具えた冷凍冷蔵庫に関
するものである。

〈従来技術〉従来の冷凍冷蔵庫は、第３図に示す如く、冷凍
室１および冷蔵室２、および両室１，２に挟まれ
た切替室３（冷凍温度帯および冷蔵温度帯のどち
らか一方に切替可能）から構成されたものであつ
た。これに改良を加え、切替室３の位置に第４図
の如く、電子レンジ本体４を組み込んだ、いわゆ
る電子レンジ融合型冷凍冷蔵庫がある。この電子
レンジ融合型冷凍冷蔵庫における電子レンジ用高
圧電装品５（マグネトロン、高圧トランス等）
は、第２図の如くレンジ本体４の調理庫６周辺に
設置されている（図は、電子レンジ本体４の縦断
面図を示す）。図において、電子レンジ本体４を
冷蔵庫本体Ａのほぼ中央部分に装着させれば、高
圧電装品５もその周辺に位置するようになり、リ
ード線の配線や、これら部品の交換が非常に困難
になり、サービス性の低下になる。しかも高圧電
装品５の重みにより、冷蔵庫本体Ａ全体の重心が
上昇し不安定な箱型構造となるという欠点があつ
た。

なお図中７は導波管、８は外板である。

〈目的〉本考案は、上記欠点に鑑み、高圧電装品の取付
けおよび取外しが容易となり、サービス性の向上
を図り得、冷凍冷蔵庫全体の安定性を図り得る電
子レンジ融合型冷凍冷蔵庫の提供を目的としてい
る。

〈実施例〉以下、本考案電子レンジ融合型冷凍冷蔵庫の実
施例を、第１図および第４図に基づいて説明する
と、これは、断熱材１０で包囲されて冷凍室１と
冷蔵室２との間に、前面に加熱室扉１２Ａを有し
たマイクロ波加熱用の加熱室１２が配置され、冷
媒圧縮機１３が冷蔵庫本体Ａの下部収納室１４に
収納された電子レンジ融合型冷凍冷蔵庫におい
て、該収納室１４にマイクロ波発生用の高圧電装
品Ｂが配置され、該高圧電装品Ｂから前記加熱室
１２にマイクロ波を導く導波管１５が前記加熱室
１２まで延設されたものである。

冷凍冷蔵庫本体Ａの上部に、冷凍室扉１Ａを有
した冷凍室１、下部に冷蔵室扉２Ａを有した冷蔵
室２が形成され、該冷凍室１および冷蔵室２およ
び前記加熱室１２は、それぞれ前記断熱材層１０
によつて包囲されて、熱が各室に伝わるのを防止
している。

冷凍室１は、その後面および底面に連通した冷
気循環路１６が形成され、該循環路１６に冷却器
１７および冷気循環用フアン１８が設けられてい
る。前記冷凍室１と冷蔵室２とは、冷凍室１から
冷蔵室２に冷気を送るための冷気送路１９によつ
て連通され、冷蔵室２の冷気出口２０には、前記
冷凍室１からの冷気量を調整して、冷蔵室２内の
温度を調整するダンパ２１が設けられている。

前記収納室１４に高圧電装品Ｂとしてのマグネ
トロン２２、高圧トランス２３等が内装され、該
マグネトロン２２と前記加熱室１２とが、冷凍冷
蔵庫本体Ａの後部の断熱材層１０に埋設された前
記導波管１５によつて連通され、該導波管１５の
出口部は、加熱室１２の上面に取付けられてい
る。更に、前記収納室１４の後端には収納室蓋２
４が冷凍冷蔵庫本体Ａに対して着脱自在に取付け
られている。

２５は冷凍冷蔵庫本体Ａの脚、２６，２７は前
記両扉１Ａ，２Ａの前面に取付けられた把手、２
８は電子レンジを操作する操作部である。

次に作用を説明すると、冷凍室１または冷蔵室
２から取出した被加熱物を、使用者が直接、加熱
室１２に入れて、操作部２８を操作して加熱す
る。このとき、マイクロ波は、高圧電装品Ｂとし
てのマグネトロン２２から加熱室１２まで延設さ
れた導波管１５を通つて加熱室１２に至り、被加
熱物を加熱することができる。

また、電圧電装品Ｂの故障によつて修理が必要
な場合は、高圧電装品Ｂが収納室１４に収納され
ているので蓋２４を開ける作業が行ない易くな
る。

また、比較的重量の大きい高圧電装品Ｂが冷凍
冷蔵庫本体Ａの下端に配されているので冷凍冷蔵
庫本体Ａ全体の転倒に対する安定性に優れてい
る。また、各電圧電装品Ｂのリード線による接続
も容易になる。

なお、本考案は、上記実施例に限定されるもの
ではなく、本考案の範囲内で上記実施例に多くの
修正および変更を加え得ることは勿論である。

〈効果〉以上の説明から明らかな通り、本考案による
と、断熱材で包囲されて冷凍室と冷蔵室との間に
マイクロ波加熱用の加熱室が配置され、冷蔵庫本
体の下部収納室にマイクロ波発生用の高圧電装品
が配置され、該高圧電装品から前記加熱室の上面
に形成された出口部までマイクロ波を導く導波管
が、冷蔵室および冷凍室を回避して冷蔵庫本体の
後部および加熱室の周囲の断熱材層に埋設されて
いるので、高圧電装品の取付けや取外し、また、
リード線の配線が容易になり、サービス性の向上
を図り得る。

しかも、重量物が冷蔵庫本体の下部に配されて
おり、冷凍冷蔵庫全体の安定性を図り得るといつ
た優れた効果がある。

また、導波管は、冷蔵室および冷凍室を通るこ
となく断熱材層によつて覆われているため、冷気
によつて冷却されることはなく、内部に露が付着
せず、マイクロ波の電送効率が低下することはな
い。このように、電子レンジは冷凍冷蔵庫と完全
に熱的に別体とできるので、特別の熱対策を行な
わなくてもよく、その構造が簡単となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における電子レンジ融
合型冷凍冷蔵庫の縦断面図、第２図は従来の電子
レンジ融合型冷凍冷蔵庫の電子レンジ部分の縦断
面図、第３図は同切替室を具えた冷凍冷蔵庫の正
面図、第４図は冷凍室と冷蔵室との間に電子レン
ジが配された電子レンジ融合型冷凍冷蔵庫の正面
図である。１……冷凍室、２……冷蔵室、４……電子レン
ジ本体、１０……断熱材、１２……加熱室、１２
Ａ……扉、１４……収納室、１５……導波管、１
７……冷却器、２２……マグネトロン、２３……
高圧トランス、２４……蓋、Ａ……冷凍冷蔵庫本
体、Ｂ……高圧電装品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

断熱材で包囲されて冷凍室と冷蔵室との間にマ
イクロ波加熱用の加熱室が配置され、冷媒圧縮機
が冷蔵庫本体の下部収納室に収納された電子レン
ジ融合型冷凍冷蔵庫において、該収納室にマイク
ロ波発生用の高圧電装品が配置され、該高圧電装
品から前記加熱室の上面に形成された出口部まで
マイクロ波を導く導波管が、冷蔵室および冷凍室
を回避して冷蔵庫本体の後部および加熱室の周囲
の断熱材層に埋設されたことを特徴とする電子レ
ンジ融合型冷凍冷蔵庫。