JPH0448392B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、２色プリント方法に係り、特にプロ
セスの簡易な２色プリント方法に関する。

（従来の技術） 従来、電子写真技術とレーザとを用いたノンイ
ンパクトプリンタとして、レーザビームプリンタ
がある。これはレーザ光を情報信号に応じて変調
し、さらに偏向することにより、２次元情報を画
素分解の形で記録媒体上に形成し、その後は既知
の電子写真プロセスで記録画像を得るものであ
る。この場合、２次元情報を画素分解の形で記録
するため異種の情報の合成、情報の削除あるいは
各種文字の大きさの変更といつたことが容易に可
能となる。しかしながら記録画像上では同一色で
プリントされるため、情報の識別が困難であつ
た。また今後事務処理等においては、フオーマツ
トと文書情報との区別あるいは付加情報、補促情
報等と主要情報との区別といつたことが強く要求
されてくるものと考えられる。このような要求を
満たすものとして異種情報の識別が可能な２色プ
リンタがある。しかし現在の２色プリンタはその
プロセスが非常に複雑になり、装置の小型軽量あ
るいは低コストの面から単色プリンタにたちうち
できないのが現状である。

（発明が解決しようとする課題） 従来の２色プリンタは、そのプロセスが非常に
複雑なもの（例えば第一帯電＋第二次逆極性帯電
＋露光）しかなく、また装置の小型軽量あるいは
低コストの面からも単色プリタにたちうちできな
いという問題があつた。

本発明は、以上の欠点を除去し、プロセスが簡
易でかつ小型、軽量しかも低コスト化を計ること
ができる２色プリント方法を提供することを目的
とする。

（課題を解決するための手段） 上述した目的を達成するために、本発明は、導
電層と光導電層とを有した感光体上に、一様に正
帯電を行い、この帯電と同時に黒画像部、白画像
部及び前記赤画像部に対応する多値レベルの光量
を有したレーザ光による露光を行い、この帯電、
露光により前記各露光量に対応した多値の潜像電
位を前記感光体上に形成し、前記黒画像部及び前
記赤画像部の中間の潜像電位である前記白画像部
に対応する潜像電位を、バイアス電位とし、この
バイアス電位より高い潜像電位を負極性の黒トナ
ーで現像し、前記バイアス電位より低い潜像電位
を正極性の赤トナーで現像することを特徴とする
ものである。

（作用） 上述した構成による本発明によれば、露光と正
帯電とを同時に行い、各露光量に対応した３値
（黒、白、赤）の潜像電位を前記感光体上に形成
し、この各潜像電位のうち、背景部電位に相当す
る白画像部の潜像電位をバイアス電位として、負
極性の黒トナー及び正極性の赤トナーで現像する
ことにより、各色毎の現像バイアス電位の調整が
不用となり、現像バイアス電位のずれによつて各
トナーが互いに重なり合わないことから、混色等
のない画像部を単一工程により実現できる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図は、本実施例の２色プリンタの構成図で
ある。１は、導電性基板１ａと光導電層１ｂとか
らなる２層感光体を示している。まず帯電器２と
レーザ光３による露光とを同時に行い、２色画像
に対応する潜像電位を形成する。この際レーザ光
源４から発せられたレーザ光は変調器５を通り２
色画像に対応した光量に変換され偏向器６により
偏向をうけ、二層感光体１上を走査する。次に現
像器７により互いに逆極性の荷電着色トナー（例
えば正極性の赤トナー、負極性の黒トナー）を用
いて現像バイヤスをほぼ背景部電位にして現像を
行い、２色画像２を感光体１上に形成する。その
後、帯電器８により前記トナーの極性をそろえ帯
電器９に前記帯電器８とは逆極性の電圧を印加
し、記録紙１０上に、２色画像を転写し、図示さ
れていない定着器により定着を行い、２色プリン
トを得る。一方２層感光体１は繰り返し使用のた
めに、除電ステーシヨン１１、クリーニングステ
ーシヨン１２をそれぞれ通り、クリーニングが行
われる。

次に、静電潜像形成プロセスについて第２図を
参照しながら詳細に説明する。

まず正帯電と同時にレーザ光により２色画像に
対応した光量で露光を行う黒画像部では光がオフ
セツトの状態であるので、そのまま正帯電が行わ
れ、正電位が形成される。一方、白画像部は弱い
光で露光されるため、光導電層１ｂが半導電化
し、正帯電された電荷が一部放電するため、黒画
像部の略1/2の正電位が形成される。さらに、赤
画像部は強い光で露光されるため、光導電層１ｂ
が完全に導電化し、正帯電を行つても、帯電され
た電荷がすべて放電して略零の電位が形成され
る。このようにして、黒、赤、白の各画像部の表
面電位が形成される。この場合のプロセスの表面
電位の時間推移を示したのが第３図である。この
ようにして各レベルに対応した着色粒子でもつて
現像することにより２色画像を得る。

（効果） 以上詳述したように、本発明の２色プリント方
法によれば、３値レベルの光量による露光と正帯
電とを同時に行い、かつ各色毎の現像バイアス電
位の調整が不用となることにより、従来方法に見
られるような複雑なプロセス（第一帯電＋第二次
逆極性帯電＋露光）の必要性がなく、現像バイア
ス電位のずれによつて各トナーが互いに重なり合
わないので混色等のない画像を単一工程により得
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の２色プリント方法によるプリ
ンタ構成図、第２図は二層感光体を用いた静電潜
像形成プロセスの説明図、第３図はそのときの表
面電位の時間推移図である。 １……２層感光体、１ａ……導電性基板、１ｂ
……光導電層、２……帯電器、３……レーザ光、
４……レーザ光源、５……変調器、６……偏向
器、７……帯電器、８……帯電器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 導電層と光導電層とを有した感光体上に、一
   様に正帯電を行い、 この帯電と同時に黒画像部、白画像部及び赤画
   像部に対応する多値レベルの光量を有したレーザ
   光による露光を行い、 この帯電、露光により前記各露光量に対応した
   多値の潜像電位を前記感光体上に形成し、 前記黒画像部及び前記赤画像部の中間の潜像電
   位である前記白画像部に対応する潜像電位を、バ
   イアス電位とし、 このバイアス電位より高い潜像電位を負極性の
   黒トナーで現像し、前記バイアス電位より低い潜
   像電位を正極性の赤トナーで現像することを特徴
   とする２色プリント方法。