JPH0447986Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、各種制御機筐等の扉や筐体に対する
貼紙を防止するため、扉や筐体の外周面側を被覆
する貼紙防止用カバーに関するものである。

〔従来の技術〕

一般に各種制御機筐は、金属板で形成されてお
り、特に市街地の交差点等に配置されている交通
信号機用の制御機筐は、宣伝用広告やチラシ等の
貼紙をされ易く、従来から外周面側の扉や筐体側
板に対する貼紙防止対策が購じられていた。

〔考案が解決しようとする課題〕 しかし、上記従来の貼紙防止対策方法によれ
ば、制御機筐の扉や筐体側板等の外周面に直接接
着剤を塗布し、この接着剤上に扉や筐体の露出面
の大きさに切り抜いて貼り付けるシート類を用い
ることが多く、貼着されたシート類は、日数が経
つにつれて剥がれ易く、また接着剤の影響で扉や
筐体の塗装が劣下して剥離し、錆が発生する原因
ともなつていた。

本考案は、上記問題に鑑みて創案されるもので
あり、制御機筐側には一切の加工や細工を施さ
ず、必要により取り付けねじや制御機筐側のボル
ト等を利用してその扉や筐体の外側に簡単に装着
することができる複数枚を一組にして使用する貼
紙防止用カバーを提供することを目的としてい
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本考案に係る貼紙
防止用カバーは、制御機筐の外周面に対応して扉
用、筐体用の複数枚を一組にして使用し、該制御
機筐の外周面に既設のボルト又はねじを共用する
ことにより固定され、該制御機筐の略全外周面を
被覆する貼紙防止用カバーであつて、該貼紙防止
用カバーに、前記制御機筐の扉や筐体面における
固定用ねじ孔、錠前、丁番、その他の設備に対応
する位置、形状及び大きさから成る孔又は切欠を
形成すると共に、前記孔又は切欠を除く表面側の
略全面に亘り多数の貼紙防止用の突起を形成する
という手段を講じたものである。

〔作用〕

上記構成によれば、各貼紙防止用カバーの表面
は、その表面側の略全面に形成した多数の突起に
より貼紙等に対する剥離作用を奏し、必要により
これを制御器筐の外周面を被覆してねじ等により
固定することにより該制御器筐の外周面を保護す
ることができると共に、貼紙防止用カバーにより
制御機筐の外周面を被覆した状態のまま該制御機
筐に対する必要な操作を為すことができる。

また、同一形状の制御器筐に対しては、汎用性
のある貼紙防止用カバーを構成することができ、
制御器筐自体に対する貼紙防止構造を構成する必
要がない。

〔実施例〕

以下、本考案に係る貼紙防止用カバーの実施例
を図面に従つて説明する。

図示実施例は、本考案に係る貼紙防止用カバー
を交通信号機用の制御機筐に応用した形状例を示
すものであり、１は表面に塗装処理を施した例え
ば鉄製の板材から成るカバー、２はカバー１の周
縁部に形成した取付けを強固にするための折込部
である。このカバー１の表面には、その略全面に
亘り多数の貼紙防止用の突起３，３……が形成さ
れ、貼紙をされても剥がれ易い構造となつてお
り、第１図に示す制御機筐の扉４用の形状例に係
るカバー１においては、更に警察記章等取付用の
ねじ孔５と主銘板等取付用のねじ孔６を具備し、
これ等のねじ孔５，６がカバー１を制御機筐の扉
４の表面側に固定するためのねじ孔としても共用
され得るように構成されている。

７は、扉４は筐体８に施錠するための錠前の逃
げ孔、９は、同じく扉４を筐体８に開閉自在に取
り付けている丁番用の切欠、１０は、その他制御
機筐側に管理番号等が記入されたり、小窓等が設
備されたりしている場合、これ等の番号や小窓を
カバー１の外側から覗くための角孔である。ま
た、筐体８の側面部には、制御機筐を支柱等（図
示していない。）に固設するための取付金具１１
を数本のボルト１２を用いて取り付けてあり、第
２図に示す筐体８用の形状例に関するカバー１に
おいては、このボルト１２を共用してカバー１を
筐体８に固定するためのボルト孔１３とボルト用
切欠１４が形成されている。

次に、本考案に係る貼紙防止用カバーの装置固
定方法を説明する。

第４図に示すように、扉４用のカバー１は、警
察記章等取付用の取付ねじ１５と主銘板等取付用
の取付ねじ１６を用いて扉４の外側から警察記章
又は主銘板等と一体的に装着固定し、また筐体８
用のカバー１は、ボルト１２を用いて筐体８の側
面部に装着固定する。而して制御機筐は、複数枚
一組に成るカバー１を用いてその扉４及び筐体８
の外周面の略全体を被覆し、該被覆状態のままで
制御機筐外周面に構成されている各構造物に対す
る通常の操作又は使用をすることができる。

〔考案の効果〕

本考案に係る貼紙防止用カバーは、以上のよう
に構成したから、制御機筐の外周面側には何等の
細工又は加工をすることなく、容易に装着固定す
ることができ、その表面に貼紙を貼られた場合で
も極めて剥がれ易く、制御機筐の外面塗装を傷め
ることがない等実用上の効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は制御機筐の扉用のカバーを分解した状
態を示すものであり、イは正面図、ロは左側面
図、ハは右側面図、ニは底面図、第２図は同じく
制御機筐の筐体用のカバーを分解した状態を示す
ものであり、イは正面図、ロは左側面図、ハは右
側面図、ニは底面図、第３図はカバーの部分拡大
断面図、第４図は夫々のカバーを制御機筐に装着
した状態を分解して示すものであり、イは正面
図、ロは左側面図、ハは右側面図、ニは平面図で
ある。 １……カバー、３……突起、４……扉、５，６
……ねじ孔、７……逃げ孔、８……筐体、１０…
…角孔、１１……取付金具、１２……ボルト、１
３……ボルト孔、１４……ボルト用切欠。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 制御機筐の外周面に対応して扉用、筐体用の複
   数枚を一組にして使用し、該制御機筐の外周面に
   既設のボルト又はねじを共用することにより固定
   され、該制御機筐の略全外周面を被覆する貼紙防
   止用カバーであつて、 該貼紙防止用カバーに、前記制御機筐の扉や筐
   体面における固定用ねじ孔、錠前、丁番、その他
   の設備に対応する位置、形状及び大きさから成る
   孔又は切欠を形成すると共に、 前記孔又は切欠を除く表面側の略全面に亘り多
   数の貼紙防止用の突起を形成したことを特徴とす
   る 貼紙防止用カバー。