JPH0447588B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はパチンコ遊技盤用役物に関するもの
で、ことにスロツト遊技機用入賞確率変更手段を
備えたパチンコ遊技盤において、該入賞確率変更
手段の新規駆動方法を提唱せんとするものであ
る。

〔従来の技術〕

従来よりパチンコ遊技盤の役物として中央に並
べた３個のセグメント表示部の数字が入賞によつ
てスロツト遊技機用に回転駆動し、それが手動ま
たは自動的に停止したときの特定の表示数列に対
して所定時間入賞口の拡大を図り、入賞確率を高
める構造のものが多種使用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、この種の入賞確率変更手段はスロツト
遊技機用数字表示部のセグメント素子が１個の発
振分周回路からの発信信号を基準として単純にカ
ウント制御しているため、該数字表示部の周りや
遊技盤に設けたスタートランプや飾りランプの点
滅を行なう発振分周回路からの信号と基本的に同
期しており、遊技者は経験的にこれらのランプ類
の点滅とセグメント素子の現表示から、該セグメ
ント素子の停止タイミングを予測することが可能
となり、パチンコ遊技における確率的偶然性が損
なわれる問題を有していた。

本発明は、上記の問題に鑑み、スロツト遊技機
用入賞確率変更手段を備えたパチンコ遊技盤にお
いて、該入賞確率変更手段の入賞確率が経験的に
左右されないようにし、遊技者の慣れによる賞球
数増大を阻止して公平な入賞確率を確保すること
を目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明のパチンコ遊技盤用役物は、盤面に表示
する複数個の可変数列を、特定の遊技球入賞口に
入賞したときランダム回転せしめ、停止表示した
数列によりあらかじめ決めた時間入賞口の開放を
図り入賞率を変更する役物において、前記可変数
列を一定時間経過後入賞タイミングにおける他の
数列構成部の数列値と一致せしめて停止する自動
停止と、該一定時間経過前に上記数列値を解消
し、該解消時点のタイミングにおける他の数列構
成部の数列値と一致せしめて停止する手動停止に
よつて表示するようにしたものである。

〔作用〕

したがつて「大当り」「中当り」等の入賞等級
を決め大入賞扉を開放する時間を決定するための
数列を決定する可変数列は遊技球の入賞タイミン
グはまたは、該可変数列を停止させようとする遊
技者の操作タイミングによつて決定されてしまう
ようになり、入賞率の公平化が図られる。

〔実施例〕

以下、本発明パチンコ遊技盤用役物の一実施例
を図面にしたがつて説明する。第１図に示すごと
く本発明の役物はパチンコ遊技盤１の中央部に設
けられたデジタル表示板２の７セグメントダイオ
ードからなる並設した左数字表示LED３ａと中
数字表示LED３ｂおよび右数字表示LED３ｃに
よつてランダムに数字列を表示するもので、該各
数字表示LED３ａ，３ｂ，３ｃは上記デジタル
表示板２の両側方に位置する左始動入賞口４ａと
右始動入賞口４ｂおよび下方に位置する下始動入
賞口４ｃへの入賞球によつて後述するように大入
賞口扉５を所定時間開放する。該大入賞口扉５内
には扉内左入賞口５ａと扉内右入賞口５ｂを開口
するとともに中央部に役物連続作動装置５ｃを構
成してなる。また上記デジタル表示板２には表示
ランプ６とスタートランプ７および回数表示
LED８、記憶表示ランプ９、個数表示LED１０
からなる表示部が構成されるとともに、盤内には
天入賞口１１ａ、天左入賞口１１ｂおよび天右入
賞口１１ｃ、左袖チユーリツプ式役物１１ｄ、右
袖チユーリツプ式役物１１ｅ、左下入賞口１２
ａ、右下入賞口１２ｂが配設され、下端にアウト
口１３を開口するもので、前記大入賞扉５の近傍
に大入賞表示ランプ１４、該両側方にスタートラ
ンプ１５、さらに中央部側方にサイドランプ１
６、周縁にコーナーランプ１７と鍵飾りランプ１
８等の表示灯を設けてなる。なお１９は変動時間
短縮釦である。

前記パチンコ遊技盤１の裏面には第２図に示す
ごとく天入賞口１１ａ、左右天入賞口１１ｂ，１
１ｃからの入賞球を案内する球樋２０と左右始動
入賞口４ａ，４ｂからの入賞球を案内する球樋２
１ａ，２１ｂおよび下始動入賞口４ｃからの入賞
球を案内する球樋２１ｃを配設し、球樋２１ａ，
２１ｂ，２１ｃに設けたマイクロスイツチ２２
ａ，２２ｂ，２２ｃが通過球を検出する。また符
号２３は役物連続作動装置５ｃへの賞球通過を検
出するＶマイクロスイツチ、２４はカウントスイ
ツチであり、前記大入賞口扉５はソレノイド２５
によつて開閉駆動する。

上記の構成のパチンコ遊技盤は、第３図に示す
ブロツクダイヤグラムの中央制御回路３０により
発振分周回路３１の発信信号を基として、各検出
部からの入力信号を入力回路３２から入力した情
報によつてLED表示回路３３、ランプ・ソレノ
イド制御回路３４、効果音発生回路３５を駆動制
御するとともに、３６は電源投入時リセツト回
路、３７ａ，３７ｂは電源回路であり、該中央制
御回路は第４図に示す動作フローチヤートのごと
く制御作動する。

上記遊技機に電源を投入すると、デジタル表示
盤２には数字表示LED３ａ，３ｂ，３ｃに「０」
「０」「７」が表示され、ゲーム開始可能状態とな
る。

遊技球が始動入賞口４ａ，４ｂ，４ｃのいずれ
かに入賞するとスタートランプ７，１５、コーナ
ーランプ１７が点滅し、スピーカーより効果音を
発する。

大入賞口扉５の「大当り」時の開放の作動中
は、表示ランプ６、スタートランプ７，１５、数
字表示LED３ａ，３ｂ，３ｃ、サイドランプ１
６、鍵飾りランプ１８、コーナーランプ１７が点
滅し、スピーカーより効果音が鳴る。大入賞口扉
５の「大当り」時の開放作動中に遊技球が役物連
続作動装置５ｃを作動させると、大入賞表示ラン
プ１４が点滅し、効果音が変更される。ただし、
該大入賞表示ランプ１４が点滅するのは最初の大
入賞口扉５の開放動作を含めて最大９回である。
また役物連続作動装置５ｃが作動して効果音が変
更されるのは、最初の大入賞口扉５の開放動作を
含めて最大９回であり、10回目の効果音が最初の
音が該大入賞口扉５が開放の作動を終了するまで
継続するものである。

本発明は前記動作フローチヤートにおける「ス
トツプスイツチONか」５０の論理処理におい
て、「自動停止」５１および「ランダム（手動）
で停止」５２のプログラム構造において、各数字
表示LED３ｂの表示数列が外部（遊技者）から
の賞球確率向上要因を排除する構造にしたもので
ある。

すなわち、各数字表示LED３ａ，３ｂ，３ｃ
は第５図に示すごとく、それぞれ「０」「１」
「２」「３」「４」「５」「６」「７」「８」「９」の
順
にサイクル表示するもので、左数字表示LED３
ａは１サイクル400ms（１パルス40ms）、中数字
表示LED３ｂは１サイクル300ms（１パルス
30ms）、右数字表示LED３ｃは１サイクル500ms
（１パルス50ms）であり、該数字表示LED３ａ，
３ｂ，３ｃの組み合わせで大入賞口扉５の開放時
間を設定している。

したがつて遊技球が始動入賞口４ａ，４ｂ，４
ｃのいずれかに入賞すると数字表示LED３ａ，
３ｂ，３ｃが変動してデジタル変動を行なうゲー
ム開始を遊技者に示すもので、該数字表示LED
３ａ，３ｂ，３ｃの変動は所定時間（5000s）経
過後は「自動停止５１」、それ以前は「ランダム
（手動）停止５２」する。自動停止の場合は 左数字LED３ａが変動を開始してから停止す
るまでの秒数 5.000、5.040、5.080、5.120、5.160 5.200、5.240、5.280、2.320、5.360の10段階の
いずれか 左数字LED３ａが停止してから中数字LED３
ｂが停止するまでの秒数 0.850、0.880、0.910、0.940、0.970 1.000、1.030、1.060、1.090、1.120の10段階の
いずれか 中数字LED３ｃが停止してから右数字LED３
ｃが停止するまでの秒数 1.100、1.150、1.200、1.250、1.300 1.350、1.400、1.450、1.500、1.550の10段階の
いずれか によつて変動が停止するもので、該停止位置は発
振分周回路３１の発振信号により電源投入時から
前記サイクルで連続回転する数列信号中、中央制
御回路３０内において遊技球が始動入賞口４ａ，
４ｂ，４ｃのいずれかに入賞した時点の数列とし
て記憶し、該記憶した３個の数列と一致するよう
になる。すなわち、自動停止において数字表示
LED３ａ，３ｂ，３ｃが停止表示する数列は始
動入賞口４ａ，４ｂ，４ｃのいずれかに入賞した
遊技球がマイクロスイツチ２２ａ，２２ｂ，２２
ｃを通過したときに決定される。

手動停止の場合は左数字LED３ａが自動停止
するタイミング（5.000s〜5.360s）以前に遊技者
が変動時間短縮釦１９を操作することによつて作
動するもので、変動時間短縮釦１９を押すと前記
入賞時の数列が解消されると同時に、該変動時間
短縮釦１９操作時の数列を記憶し、該数列の第三
桁と同一の表面位置で左数字LED３ａが停止す
る。つぎに変動時間短縮釦１９が操作されると前
記数列の第二桁と同一の表示位置で中数字LED
３ｂが停止し、さらに変動時間短縮釦１９が操作
されると前記数列の第一桁と同一の表示位置で右
数字LED３ｃが停止する。すなわち手動停止に
おいて停止する数字LED３ａ，３ｂ，３ｃの数
列は遊技者が変動時間短縮釦１９を始めに操作し
た時点で決定している。

上記のごとくして数字LED３ａ，３ｂ，３ｃ
に表示された３個の数列より、あらかじめ決めら
れた「大当り」「中当り」等の入賞差にもとづい
てソレノイド２５の作動時間を変え、大入賞口扉
５を一定時間開放して入賞率の変更増大を図るも
のである。

また大入賞口扉５の開放中に扉内左右入賞口５
ａ，５ｂに入賞したり、始動入賞口４ａ，４ｂ，
４ｃに入賞した場合は中央制御回路３０において
記憶処理され、第４図のフローチヤートに示すご
とく最大所定回数（実施例では10回）連続作動す
る。

〔発明の効果〕

以上述べたごとく本発明のパチンコ遊技盤用役
物はスロツト遊技機用入賞率変更手段の表示数列
が遊技者の停止操作により、あらかじめ決められ
た停止タイミングの数列と一致するようになるた
め、遊技者の熟練度の差による入賞率の差がほと
んどなく、公平なパチンコ遊技盤を提供すること
ができるもので本発明実施後の実用的効果はきわ
めて大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明パチンコ遊技盤用役物を配設し
たパチンコ遊技盤の正面図、第２図は同背面の主
要部品配置図、第３図は制御回路を示すブロツク
ダイヤグラム、第４図は同動作を示すフローチヤ
ート、第５図は数字表示LEDの表示順を示すタ
イミングチヤートである。 １……パチンコ遊技盤、３ａ，３ｂ，３ｃ……
中数字LED、４ａ，４ｂ，４ｃ……始動入賞口、
５……大入賞扉、１９……変動時間短縮釦、２２
ａ，２２ｂ，２２ｃ……マイクロスイツチ、２５
……ソレノイド、３０……中央制御回路、３１…
…発振分周回路、３２……入力回路、３３……
LED表示回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電気的に駆動制御する複数個の盤面に表示し
   た可変数列を、特定の遊技球入賞口に入賞したと
   きランダム回転せしめ、停止表示した数列により
   あらかじめ決めた時間、入賞口の開放を図り入賞
   率を変更するパチンコ遊技盤用役物において、前
   記可変数列を遊技球入賞により一定時間経過後、
   該入賞タイミングにおける他の数列構成部の数列
   値と一致せしめて停止する自動停止と、該一定時
   間経過後に上記数列値を解消し、該解消時点のタ
   イミングにおける他の数列構成部の数列値と一致
   せしめて停止する手動停止によつて数列を決定す
   ることを特徴とするパチンコ遊技盤用役物。