JPH0446885A - 洋上プラットフォームの固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海上空港係船岸壁や海上流通センター等として
利用される洋上プラットフォームの係留方式に関するも
のである。

〔従来の技術〕

近来、地価の高騰や設置場所の制約などにより、空港、
ヘリポートや物流センター等が海上に設けられる気運に
ある。かかる海上基地としては埋立式と浮体式が知られ
ているが、前者は設置海域に制限があり、また環境破壊
をもたらすため、浮体式海上基地が好ましい。

この浮体式海上基地は上面が平滑な上部構造体を浮力構
造体で支持するものでこれらの構造体は鋼又はプレスト
レスコンクリート（ＰＣ）で形成される。そしてかかる
構造物を洋上において係留固定することが行なわれてい
る。この構造物の係留方式としては、例えばテンシコン
レグ方式、カテナリ方式、ドルフィン方式、バラスト着
定方式等が提案されている。

ところで、浮体式海上基地が例えば人間が居住するビジ
ネス空間として利用されるとか、又は鉄道として用いら
れる場合は、その動揺を抑制する必要・があり、そのた
め風力、波浪や潮位変化等の影響を受けない係留方式と
しなければならない。

この動揺抑制型の係留方式としてテンションレグ方式、
バラスト着定方式が選ばれる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、前記した動揺抑制型係留方式の内テンション
レグ方式にあっては、大型の空間を得る場合に技術的な
問題があるばかりでなく、メインテナンスが大変となる
ものであった。

また、バラスト着定方式にあっては潮位変化。

波浪等による吃水変化に伴ない構造物の浮力が変化する
。そのためあらかじめ予測される最大浮力に耐えるバラ
ストを用いなければならず、そのため着定させる基礎を
強固なものとしなければならないという問題があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記したような従来の問題点を解決するため
になされたものであって、浮力調整装置を有するロワー
ハルと上面が平滑なアッパーハルとをコラムで連結した
洋上プラットフォームと、波浪入力側に敷設された波浪
制御構造物と、該波浪制御構造物の後方であってかつ所
定の間隔を置いて設けられた基礎構造物とよりなり、前
記洋上プラットフォームの浮力を調整して前記波浪制御
構造物と前記基礎構造物とにより洋上プラットフォーム
を固定した洋上プラットフォームの固定構造である。

〔作　用〕

かかる構造による洋上プラットフォームの固定構造によ
れば、波浪による横方向への揺れは波浪制御構造物によ
り防止することができるとともに、潮位変化による上下
方向への揺れは、洋上プラットフォームの浮力と基礎構
造物及び波浪制御構造物とにより防止することができる
。

〔実施例〕

以下図に基づき本発明による洋上プラットフォームの固
定構造の実施例を説明する。

第１図は洋−ヒプラットフォーム１の側面図であって、
この洋上プラットフォーム１は、バラストタンク等の浮
力調整装置を有するロワーハル２と上面が平滑なアッパ
ーハル３とを複数のコラム４で連結して構成されている
。

また、第２図及び第３図は、洋上プラットフォーム１の
設置場所の平面図及び拡大断面図を示すものであって、
５は矢印Ｆで示す波浪入力側前面に設けられた波浪制御
構造物（一方の支持構造物）で、この波浪制御構造物５
は下端を海底６に、上端を海面上に突出するよう鉄筋コ
ンクリート等により構成され、その上端に係止部７が設
けられている。一方、８は基礎構造物（他方の支持構造
物）であって、この基礎構造物８は波浪制御構造物５の
後方に配置され、所定の間隔りを置いて複数個が設けら
れている。

この基礎構造物８も、下端を海底６に打設するとともに
上端は海面上に突出するように配置されその上端には係
止部９が設けられている。

そして工場で建造された洋上プラットフォーム１は設置
場所まで曳航され、バラストを張って僅かに沈下させ、
第２図に点線で示すように波浪制御構造物５と基礎構造
物８の間に引き込まれ、その後バラストを排出して浮上
させる。

このようにすると第４図に示すように洋上プラットフォ
ーム１は浮上し、波浪制御構造物５の係止部７及び基礎
構造物８の係止部９が洋上プラットフォーム１の上面に
当接し、両支持構造物によって洋上プラットフォーム１
を固定することができる。

勿論、潮の干満等により洋上プラットフォーム１の浮力
は変化する。そのため好ましくはこの浮力を検知し、バ
ラストを調整し、常に浮力が重力より僅かに大となるよ
うにする。

第５図は他の実施例を示すものであって、波浪制御構造
物５の上端に切欠部１０を形成し、この切欠部１０と基
礎構造物８上に洋上プラットフォーム１の両側が支持さ
れるようになっている。

この場合はあらかじめロワーハル２内のバラストを排出
して洋上プラットフォーム１を浮上させてから基礎構造
物８と波浪制御構造物５間に洋上プラットフォームＩを
引込む。そしてバラストを張って沈下させて前記のよう
に波浪制御構造物５と基礎構造物８の上端に支持させる
。

このときは前記と同様にして浮力よりも重力が僅かに大
となるように浮力調整装置を操作して波浪構造物５と基
礎構造物８に作用する重力を負担を軽減するのが良い。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明による洋上プラ
ットフォームの固定構造は、浮力調整装置を有するロワ
ーハルと上面が平滑なア・ツバ−ハルとをコラムで連結
した洋上プラ・ントフォームと、波浪入力側に敷設され
た波浪制御構造物と、該波浪制御構造物の後方であって
かつ所定の間隔を置いて設けられた基礎構造物とよりな
り、前記洋上プラットフォームの浮力を調整して前記波
浪制御構造物と前記基礎構造物とにより洋上プラットフ
ォームを固定して構成されている。

従って、波浪の入力側に設けられた波浪制御構造物によ
り、波浪による洋上プラットフォームの動揺を抑制する
ことができる。そして洋上プラットフォームの浮力と重
力の差を利用して波浪制御構造物と基礎構造物とにより
支持することによって、潮の干満等の上下方向への動揺
を防止することができ、その結果安定した海上基地を形
成することができる。

また、洋上プラットフォームはそれ自体で浮上するので
、建造した場所より設置する場所まで曳航し、支持構造
物である波浪制御構造物と基礎構造物の間に搬入し、そ
して前記支持構造物にこの洋上プラットフォームの重量
の一部を負担させることができるので、これらの支持構
造物に過大な力を与えることなく固定することが可能で
ある。また、設置する工事も簡単で短時間に完了するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による洋上プラットフォームの固定構造の実
施例を示すものであって、第１図は洋上プラットフォー
ムの側面図、第２図は洋上プラットフォーム設置場所の
平面図、第３図はその拡大断面図、第４図は洋上プラッ
トフォームの固定状態の側断面図であり、第５図は他の
実施例における要部拡大断面図である。 １・・・洋上プラットフォーム ・・・ロワーハル ・・・コラム ・・・海底 ・・・基礎構造物 ３…アツパーハル ５・・・波浪制御構造物 ７．９・・・係止部 １０・・・切欠部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 浮力調整装置を有するロワーハルと上面が平滑なアッパ
   ーハルとをコラムで連結した洋上プラットフォームと、
   波浪入力側に敷設された波浪制御構造物と、該波浪制御
   構造物の後方であってかつ所定の間隔を置いて設けられ
   た基礎構造物とよりなり、前記洋上プラットフォームの
   浮力を調整して前記波浪制御構造物と前記基礎構造物と
   により洋上プラットフォームを固定した洋上プラットフ
   ォームの固定構造。