JPH0446811B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、多数の物品を所定のピツチで連続的
に包装してある帯状包装物を個々の包装物ごとに
切断する装置において、帯状連続包装物が供給さ
れるカツテイングドラムの外周面上において帯状
連続包装物の両端を規制し得るようにしたものに
関する。

〔従来の技術〕

例えば、第９図に示すように、ジユースなどの
飲物をパツク容器と称する食品包装容器Ａに入
れ、その外側面にストローが密封された包装物ｂ
を貼着して販売することが行われている。

この包装物ｂを連続的に製造するに当つては、
第８図に示すように２枚の帯状フイルムの間に所
定間隔ごとにストローを幅方向に介入させ、スト
ローとストローとの間で２枚の帯状フイルムを互
いに溶着して帯状連続包装物Ｂとし、これをカツ
テイングドラムに供給し、該カツテイングドラム
を間欠回転させながらその切欠溝にカツターを１
個ごと侵入させて上記溶着部分ｄから切断するこ
とにより、ストロー１本が密封された包装物ｂと
する方式が採られている。また、図示はしない
が、ヨーグルトや冷菓を入れた食品包装容器の外
側面に、スプーンが密封された包装物を貼着する
場合があるが、この場合にも上記ストローと同じ
ようにスプーンが所定間隔ごとに密封された帯状
連続包装物を製し、これをスプーン１個が密封さ
れた個々の包装物に切断する方式が採られてい
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このような帯状連続包装物Ｂをカツテイングド
ラムに供給するに際しては、帯状連続包装物をロ
ール状に巻き取つておき、これを順次繰り出すの
が一般的である。

ところが、帯状連続包装物Ｂの搬送経路は比較
的長いから、これをカツテイングドラムの所定位
置にきつちり供給するのは非常に厄介で、ともす
ると左右方向に位置がずれるという事態が生ず
る。左右方向のずれが生じると、第１０図のｃで
示すように前記溶着部分ｄにおいていわゆる切り
損じが生じ、食品包装容器Ａへの貼着作業など爾
後の作業にトラブルが生ずる。

カツテイングドラム上でこの左右方向にずれが
生じるのを防止するために、カツテイングドラム
の外端面より外方に一対のガイド部材を配置した
ものがある（例えば、特公昭58−22428号）。

ところが、この場合におけるカツテイングドラ
ムの軸は垂直方向に配置されており、吸引管が嵌
入せしめられるくぼみも垂直の方向である。そし
て、上記一対のガイド部材はこのカツテイングド
ラムの上下両端面から離れた外側に設けられてい
る。従つて、カツテイングドラムのくぼみに嵌入
せしめられている保護ケースは垂直状となり、し
かも、一対のガイド部材はカツテイングドラムの
上下両端面から突出しているこの保護ケースの上
下両端部に作用する。

このように、ガイド部材がカツテイングドラム
の上下両端面から離れた外側に設けられていてカ
ツテイングドラムの上下両端面から突出している
垂直状の保護ケースの両端を両ガイド部材により
正しい位置に規整しようとしても、安定性に欠け
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、カツテイングドラム上で帯状連続包
装物を切断するに当たり、その両端の位置規整を
安定よく行うことができるようにしたものであつ
て、軸１ｃが水平状に配置されたカツテイングド
ラム１の外周面に水平状の軸１ｃと平行な送り溝
１ｂに対して直交する方向にガイド片６を差し込
み得る左右一対の円周方向の溝１ｄ，１ｄを設け
る。

〔作用〕

カツテイングドラム１の外周面であつて、水平
状の軸１ｃと平行な送り溝１ｂに対して直交する
方向に形成された左右一対の円周方向の溝１ｄ，
１ｄにガイド片６，６を差し込み、両ガイド片
６，６間に帯状連続包装物ｂを供給すると、カツ
テイングドラム１の外周面上において水平状の軸
１ｃと平行な送り溝１ｂ内にある帯状連続包装物
Ｂの両端は、第６図に示すようにカツテイングド
ラム１の左右両端面から突出することなく、その
内方において両ガイド片６，６で規制されるか
ら、水平状の軸１ｃと平行な送り溝１ｂ内にある
帯状連続包装物Ｂの左右方向の位置規整はより安
定する。従つて、カツター２による切断時におい
て、カツテイングドラム１の外周面に供給される
帯状連続包装物Ｂが左右方向にずれるのを極力防
止することができる。

〔実施例〕

本発明の実施例を添付の図面に基づいて説明す
る。

実施例における帯状連続包装物の切断装置と
は、第１〜３図に示すように間欠回転するカツテ
イングドラム１とその切欠溝１ａに突入せしめら
れるカツター２とで構成される。

カツテイングドラム１は、その軸１ｃが水平状
となるように配置されており、その間欠回転によ
り帯状連続包装物Ｂを一定距離（１ピツチ）づつ
供給するものであつて、その停止時シリンダー３
によりカツター２が切欠溝１ａが１個ごと突入せ
しめられ、帯状連続包装物Ｂを個々の包装物ｂに
切断するとともに、水平状の軸１ｃを中心とした
カツテイングドラム１の回転により包装物ｂを順
次送り出すことができる。その際、帯状連続包装
物Ｂの膨出部分ｅがカツテイングドラム１の切欠
溝１ａ，１ａ間に形成されていて水平状の軸１ｃ
と平行な方向である送り溝１ｂ，１ｂに１個ごと
嵌入せしめられる。なお、カツター２はシリンダ
ーにより進退する形式のもの以外に、自転しなが
ら公転しこれが切欠溝１ａを通過する際帯状連続
包装物Ｂを個々の包装物ｂに切断する形式のもの
を用いることができる。

カツテイングドラム１を間欠回転させるに当つ
て、実施例では第２図、第３図に示すようにカツ
テイングドラム１の水平状の軸１ｃにこれと同心
的にカム車輪４を固定し、その外方に配置した２
本のピン５ａ，５ｂを２つのシリンダー６ａ，６
ｂによりカム車輪４の多数の溝の入口４ａとこれ
とは別の溝の奥４ｂに交互に嵌入せしめる場合を
例示する。第１図においては、ピン５ｂがカム車
輪４の溝の奥４ｂに嵌入せしめられた状態にある
が、シリンダー６ｂが作動すると、該ピン５ｂは
溝から外れる。この瞬間もう一方のシリンダー６
ａが作動し、ピン５ａがカム車輪４の別の溝の入
口４ａを押す。従つて、カム車輪４が第１図の反
時計方向に回転するが、カム車輪４が１ピツチだ
け回転するやいなや、シリンダー６ｂが再び作動
してピン５ｂが次の溝の奥４ｂに嵌入せしめら
れ、カム車輪４を停止させる。このように２つの
シリンダー６ａ，６ｂの交互の作動によりカム車
輪４が間欠回転し、これと同軸上にあるカツテイ
ングドラム１を間欠回転させることができる。

軸１ｃが水平状となるように配置されたこのカ
ツテイングドラム１の外周面には、第４図に示す
ように円周方向の溝１ｄ，１ｄを左右一対として
設ける。左右一対の溝１ｄ，１ｄは帯状連続包装
物Ｂの幅Ｗに対応させ得るべく複数設けておくと
よい。

左右一対の溝１ｄ，１ｄは水平状の軸１ｃと平
行な送り溝１ｂに対して直交する方向であり、こ
の溝１ｄ，１ｄには、例えば第５図に示すような
形状をし溝１ｄより狭小のガイド片６を差し込
む。ガイド片６は先側が基部側よりも細く、しか
もその下端縁６ａはカツテイングドラム１の外周
面と同じように円弧状とする。そして、このガイ
ド片６は第５図において７で示すアタツチメント
に着脱自在に取り付け得るようにする。

帯状連続包装物Ｂは水平状の軸１ｃと平行な送
り溝１ｂ内において水平状を保つごとくこの一対
のガイド片６，６間に送り込まれるが、その際そ
の両端はカツテイングドラム１の左右両端面から
突出することなく、その内方において第６図に示
すように左右一対のガイド片６，６で規制される
から、水平状の軸１ｃと平行な送り溝１ｂ内にあ
る帯状連続包装物Ｂの左右方向の位置規整はより
安定する。従つて、カツター２による切断時にお
いて、カツテイングドラム１の外周面に供給され
る帯状連続包装物Ｂが左右方向にずれるのを極力
防止することができる。

実施例に示すように、左右一対の溝１ｄ，１ｄ
を複数形成した場合には、帯状連続包装物Ｂの幅
Ｗに応じてガイド片６の差し込む位置を変えるこ
とができ、１台の切断装置で幅の異なる数種類の
帯状連続包装物Ｂを処理することが可能となり、
きわめて便利である。

その他図面において、８〔第２図〕はガイドロ
ーラで、帯状連続包装物Ｂはガイドローラ８及び
アタツチメント７のガイド面９を経てカツテイン
グドラム１へ送り込まれるようにしてある。ま
た、第１〜３図において、１０はカツター２によ
つて切断された個々の包装物ｂをカツテイングド
ラム１の外周面から取り出しその側方に位置する
食品包装容器Ａの側方に押し付けるためのレバー
で、該レバー１０はシリンダー１１の作動により
軸１０ａを支点として揺動し得るようになつてい
る。１２〔第２図、第３図、第５図、第６図〕
は、カツテイングドラム１の外周面に設けた円周
方向の２本の溝１３，１３に差し込まれた支え板
で、前記ガイド片６，６間に送り込まれた帯状連
続包装物Ｂをカツター２により切断する際、これ
が折り曲がらないように送り溝１ｂの奥から支え
るとともに、帯状連続包装物Ｂをカツテイングド
ラム１へスムーズに送り込むためのガイドの役を
なす。

なお、実施例における帯状連続包装物の切断装
置は、第１〜３図に示すようにこれを構成する各
部材すなわちカツテイングドラム１、カツター
２，シリンダー３、カム車輪４などが１枚の板１
４に取り付けられ、１つのユニツトものとなつて
いる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、帯状連続包装物Ｂをカツター
により個々の包装物ｂに切断するに当り、カツテ
イングドラムの外周面上に供給される帯状連続包
装物Ｂの両端はカツテイングドラムの左右両端面
から突出することなく、その内方において左右一
対のガイド片６，６で規制されるから、水平状の
軸１ｃと平行な送り溝１ｂ内にある帯状連続包装
物Ｂの左右方向の位置規整はより安定し、カツタ
ー２による切断時において、カツテイングドラム
１の外周面に供給される帯状連続包装物Ｂの左右
方向にずれるのを極力防止することができ、その
連接部分においていわゆる切り損じが生じるのを
極力防止することができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図〜第７図は、本発明による帯
状連続包装物の切断装置の実施例を示すもので、
第１図は、その正面図、第２図は、内部機構を示
す一部縦断の拡大正面図、第３図は、第１図の
−線断面図、第４図は、カツテイングドラムの
外周面の形状を示す一部切欠の側面図、第５図
は、カツテイングドラムの外周面に形成された円
周方向の溝に差し込まれるガイド片の縦断面図、
第６図は、ガイド片により帯状連続包装物の端が
規制される状況を示す拡大断面図、第７図は、こ
の切断装置への帯状連続包装物の供給状態を示す
正面図、第８図は、ストローの帯状連続包装物の
一部を示す斜視図、第９図は、これから切断され
た個々の包装物を貼着した食品包装容器の斜視
図、第１０図は、連接部分において切れ損じが生
じた状態を示す帯状連続包装物の一部の斜視図、
である。 １……カツテイングドラム、１ａ……切欠溝、
１ｂ……送り溝、１ｃ……軸、１ｄ……ガイド片
差込用の溝、２……カツター、３……シリンダ
ー、４……カム車輪、４ａ……溝の入口、４ｂ…
…溝の奥、５ａ，５ｂ……ピン、６……ガイド
片、７……アタツチメント、８……ガイドロー
ラ、９……ガイド面、１０……レバー、１０ａ…
…軸、１１……シリンダー、１２……支え板、１
３……溝、１４……板。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 外周面に送り溝１ｂを一定間隔のもとに多数
   形成したカツテイングドラム１の軸１ｃが水平状
   となるようにカツテイングドラム１を配置し、こ
   れを間欠回転させ、その外周面に供給される帯状
   連続包装物をカツター２により個々の包装物に切
   断するようにした帯状連続包装物の切断装置にお
   いて、軸１ｃが水平状に配置された前記カツテイ
   ングドラム１の外周面に水平状の軸１ｃと平行な
   送り溝１ｂに対して直交する方向に左右一対の円
   周方向の溝１ｄ，１ｄを設け、左右一対の溝１
   ｄ，１ｄにガイド片６を差込み得るようにしたこ
   とを特徴とする帯状連続包装物の切断装置。 ２ 左右一対の溝１ｄ，１ｄは、カツテイングド
   ラム１の幅方向に複数形成されている特許請求の
   範囲第１項記載の帯状連続包装物の切断装置。