JPH044677Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はスタンド付調理器に関し、特にスタン
ドにより倒立支持して保管されるスタンド付調理
器に関する。

〔従来の技術〕

最近では、熱板の下面にシーズヒータを一体に
有し、かつ熱板の上面に調理面を形成するととも
に、この熱板の周囲に枠体を構成した偏平の本体
と、この熱板の上面の調理面を被う蓋とを備えた
調理器がある。従来スタンド付調理器は第５図及
び第６図に示すように、調理器本体１と蓋２とを
組み合わせた状態で、両者を挟持するスタンド３
を着脱自在に設け、本体１の保管時にスタンド３
により倒立支持される。（例えば実公昭59−20831
号公報がある。） なお、このようなスタンド付調理器では、本体
１の一側にプラグ受口４を有し、このプラグ受口
４にプラグインサーモスタツト５が着脱自在に設
けられる。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら、スタンド付調理器は、移動する
際にスタンド３により倒立支持された本体１及び
蓋２を両手で持ち搬送しなければならないという
不便がある。また、スタンド付調理器は、蓋３も
しくは本体１の一方をスタンド３に立て掛ける
と、転倒することがある。

さらに、本体１はその上面にフツ素樹脂加工が
施されて調理面が形成されているため、本体１に
蓋２が組み合わされてスタンド３により挟持され
ると、調理面を傷つけることがある。

それ故に本考案の目的はスタンドにより倒立挟
持された調理器の蓋と本体とが接することなく、
しかも片手にて持ち運べるようにしたスタンド付
調理器を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段及び作用〕

本考案によれば熱板の下面にシーズヒータを一
体に有した本体と、上記熱板の上面を被う蓋とを
備えてなり、上記本体と蓋との両者を着脱可能に
支持するスタンドにおいて該スタンドには上記本
体と蓋との間に介在して両者を離間して支持する
フレームを含み、上記本体と蓋とを上記スタンド
に倒立支持した状態で上記フレームの上部が吊り
下げ可能な把持部となることを特徴とするスタン
ド付調理器が得られる。

〔実施例〕

第１図及び第２図は本考案のスタンド付調理器
の一実施例を示している。

図示のスタンド付調理器は、熱板１０を有して
いる。熱板１０は、アルミニウム板により作ら
れ、その熱板１０の下面にシーズヒータ（図示せ
ず）をろう付けまたは加締め等により一体に取り
付けられている。熱板１０の上面には、アルミニ
ユウム板をシヨツトブラストし、表面を荒した上
に硬質のセラミツクを溶射し、その上にフツ素樹
脂を二重にコーテイングして調理面を形成してい
る。熱板１０の側面及び底面には、枠体１１が設
けられている。枠体１１は熱硬化性樹脂で作られ
ている。枠体１１の一側には、プラグインサーモ
スタツト（第５図に示す）を着脱自在に接続する
ためのプラグ受口１２が設けられている。このよ
うにして調理器本体１３が作られている。即ち、
本体１３は、その枠体１１を手で持つことによつ
て搬送が可能である。

本体１３は、その熱板１０の上面が蓋１５で被
われることが可能である。蓋１５には、その中央
部に蓋ツマミ１６が取り付けられている。本体１
３及び蓋１５はスタンド１８により着脱可能に挟
持倒立させて置くことができる。

具体的には、スタンド付調理器は本体１３と蓋
１５とが離間した状態でスタンド１８によつて挟
持される。スタンド１８は縦方向に設けられた前
部フレーム１８ａ、後部フレーム１８ｂ及び、中
間フレーム１８ｃを有している。夫々のフレーム
１８ａ，１８ｂ，１８ｃは、それらの下部が２本
の横フレーム１８ｄ，１８ｅによつて結合されて
いる。前部フレーム１８ａと中間フレーム１８ｃ
との間には蓋１５が倒立支持される。中間フレー
ム１８ｃと後部フレーム１８ｂとの間には本体１
３が倒立支持される。この際、中間フレーム１８
ｃは蓋１５及び本体１３を倒立支持された状態
で、本体１３より上方向にのびている。把持部１
８ｆを有している。中間フレーム１８ｃは、スタ
ンド１８に挟持された蓋１５と本体１３とをその
上部の把持部１８ｆを手１９で持ち搬送が可能で
ある。

また、中間フレーム１８ｃは、蓋１５と本体１
３とをスタンド１８に到立挟持した状態で第４図
に示すように、包装体２０の内部に収納できる。
その際、中間フレーム１８ｃの把持部１８ｆは、
包装体２０の上面２１の長穴２２に臨むように包
装が可能である。このため、スタンド１８に到立
挟持された蓋１５と本体１３とは、包装体２０で
被われた状態でも搬送ができる。さらに、本体１
３を使用している際にはスタンド１８に蓋１５の
みを到立挟持しても蓋１５が転倒することがな
い。

〔考案の効果〕

以上本考案のスタンド付調理器の一実施例につ
いて説明したように、本体と蓋とが離間してスタ
ンドに到立挟持されるため、本体の調理面を傷つ
けることがない。また、スタンドは把持部を有す
るために、スタンドに到立挟持された蓋及び本体
を搬送する際に片手で持ち運ぶことができる。

さらに、スタンドには蓋のみを到立挟持した状
態においても蓋が転倒することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のスタンド付調理器の一実施例
を示す斜視図、第２図は第１図のスタンドを示す
斜視図、第３図は第１図のスタンド付調理器を手
で搬送する状態を示す側面図、第４図は第１図の
スタンド付調理器を包装体に収納した状態を示す
斜視図、第５図は従来のスタンド付調理器を示す
斜視図、第６図は第５図の側面図である。 １……本体、２……蓋、３……スタンド、１０
……熱板、１１……枠体、１３……本体、１５…
…蓋、１８……スタンド、２０……包装体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 熱板の下面にシーズヒータを一体に有した本体
   と、上記熱板の上面を被う蓋とを備えてなり、上
   記本体と蓋との両者を着脱可能に支持するスタン
   ドにおいて該スタンドには上記本体と蓋との間に
   介在して両者を離間して支持するフレームを含
   み、上記本体と蓋とを上記スタンドに倒立支持し
   た状態で上記フレームの上記が吊り下げ可能な把
   持部となることを特徴とするスタンド付調理器。