JPH0228190Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、つまみ入れ皿付き缶ビール容器に係
る。

「従来の技術」 この種容器として、缶ビール容器の頂壁上面に
つまみ入れ容器を倒立状態にかつ取外し可能に取
着け、該つまみ入れ容器を、倒立状態において、
底壁周縁から周壁を垂下し、かつ該周壁下端を蓋
板により閉塞させるよう形成したものがある（実
開昭55−148043号公報）。

「考案が解決しようとする課題」 上記従来例では、指先を掛けるための手掛かり
がつまみ入れ容器に特に形成されていないため、
指先が滑つてつまみ入れ容器を取り落とし易い不
都合があつた。

本案は、つまみ入れ容器を持つ際の手掛かりと
なるように、つまみ入れ容器に脚台を付設すると
共に、該脚台の一部をつまみ入れ容器内に収容す
るよう形成して、かさばらないようにした容器を
提供する。

「課題を解決するための手段」 底壁周縁から上端面閉塞の周壁を起立すると共
に、該周壁の上端外周面に小突部２を周設した缶
ビール容器１と、該缶ビール容器の頂壁上面上へ
倒立状態に載置したつまみ入れ皿３とを有し、該
つまみ入れ皿は、倒立状態において、周壁６上端
を閉塞する底壁７中央部に取付孔８を穿設すると
共に、周壁の下端に外向きフランジ９を付設した
皿体４と、上記底壁７上面上に台板１０を載置さ
せると共に、該台板中央部から、取付孔８を引出
し可能に挿通させて皿体４内へ逆Ｖ字形状の弾性
支柱１１，１１を垂下し、該支柱下部に係止部１
２，１２を付設した脚部５とからなり、上記外向
きフランジ９と缶ビール容器の小突部２とを、摘
み１４付き締着帯１４により引剥し可能に締着け
た。

「作 用」 摘み１４を摘んで締着帯１３を引剥がしてつま
み入れ皿３を取外し、第２図、第３図のように、
弾性支柱１１，１１の弾性に抗して皿体４を弾性
支柱上部まで引上げると、弾性支柱の弾性復元力
による取付孔８内周部に対する圧接、および係止
部１２，１２下面と取付孔８周囲底壁部分上面と
の係止により、第２図、第３図に示す状態に皿体
４が保持される。

「実施例」 １は、通常のアルミ製缶ビール容器であり、底
壁周縁から上端面閉塞の周壁を起立すると共に、
該周壁の上端外周面に小突部２を周設している。

上記缶ビール容器の頂壁上面上へつまみ入れ皿
３を倒立状態に載置している。該つまみ入れ皿
は、皿体４と脚部５とからなり、皿体４は、倒立
状態において、周壁６上端を閉塞する底壁７中央
部に取付孔８を穿設すると共に、周壁６下端に外
向きフランジ９を付設している。また、脚部５
は、同じく倒立状態において、上記底壁７上面上
に台板１０を載置させると共に、該台板中央部か
ら、上記取付孔８を引出し可能に挿通させて皿体
４内に逆Ｖ字状の弾性支柱１１，１１を垂下し、
かつ該支柱下部に係止部１２，１２を付設し、第
２図、第３図が示すように、正立させて支柱を引
出した状態では、支柱１１，１１の弾性復元力に
よる取付孔８内周部に対する圧接、および係止部
１２，１２下面と取付孔８周囲底壁部分上面との
係止により、上記皿体４が第２図、第３図の状態
に保持されるよう形成している。

上記缶ビール容器１とつまみ入れ皿３とは、締
着帯１３により連結させており、該締着帯は、缶
ビール容器の小突部２と、つまみ入れ皿の外向き
フランジ９とを引剥し可能に締着したものであ
り、締着帯の先端部には摘み１４が形成してあ
る。

「考案の効果」 本案は上記構成とするものであり、皿体底壁７
上面上に台板１０を載置すると共に、該台板中央
部から、底壁の取付孔８を引出し可能に挿通させ
て皿体４内へ逆Ｖ字状の弾性支柱１１，１１を垂
下し、かつ、該弾性支柱の下部に係止部１２，１
２を付設したから、皿体４内から支柱１１，１１
を引出し、弾性支柱の弾性復元による取付孔８内
周部に対する圧接、および係止部１２，１２下面
と取付孔８周囲底壁部分上面との係止により、第
２図、第３図に示す状態に皿体４を保持し、該状
態で支柱１１，１１を摘し、或いは指の間に支柱
を挟んで皿体４を持つことができ、従つて、つま
み入れ皿を誤つて取り落とす虞が極めて少ない。
また、皿体底壁７上面上に台板１０を載置させ、
かつ台板中央部から垂下した弾性支柱１１，１１
を皿体４内へ差し入れたから、つまみ入れ皿に脚
部５を付設したのに係わらず、かさばることもな
く、携帯する上で極めて都合が良い。更に、摘み
１４付きの引剥がし可能な締着帯１３によりつま
み入れ皿３を缶ビール容器頂壁上面に取付けたの
で、野外の飲食時に、このつまみ入れ皿３を簡単
にとり外して利用することができ便利である。ま
たつまみ入れ皿３は缶ビール容器１を軸方向に延
長したように取付けられるので、取扱いの上でも
便利であり、さらにつまみ入れ皿３は、ビールを
収納した状態の容器１に対し取付け可能なので、
缶ビール容器１側には何ら加工の必要がない利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案つまみ入れ皿付き缶ビール容器
の一実施例の要部斜視図、第２図は同実施例のつ
まみ入れ皿の縦断面図、第３図は同つまみ入れ皿
の外形斜視図である。 ３……つまみ入れ皿、４……皿体、５……脚
部、１１……弾性支柱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁周縁から上端面閉塞の周壁を起立すると共
   に、該周壁の上端外周面に小突部２を周設した缶
   ビール容器１と、該缶ビール容器の頂壁上面上へ
   倒立状態に載置したつまみ入れ皿３とを有し、該
   つまみ入れ皿は、倒立状態において、周壁６上端
   を閉塞する底壁７中央部に取付孔８を穿設すると
   共に、周壁の下端に外向きフランジ９を付設した
   皿体４と、上記底壁７上面上に台板１０を載置さ
   せると共に、該台板中央部から、取付孔８を引出
   し可能に挿通させて皿体４内へ逆Ｖ字形状の弾性
   支柱１１，１１を垂下し、該支柱下部に係止部１
   ２，１２を付設した脚部５とからなり、上記外向
   きフランジ９と缶ビール容器の小突部２とを、摘
   み１４付き締着帯１４により引剥し可能に締着け
   たことを特徴とするつまみ入れ皿付き缶ビール容
   器。