JPH0446644B2 - - Google Patents
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- JPH0446644B2 JPH0446644B2 JP58055221A JP5522183A JPH0446644B2 JP H0446644 B2 JPH0446644 B2 JP H0446644B2 JP 58055221 A JP58055221 A JP 58055221A JP 5522183 A JP5522183 A JP 5522183A JP H0446644 B2 JPH0446644 B2 JP H0446644B2
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B21—MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
- B21B—ROLLING OF METAL
- B21B3/00—Rolling materials of special alloys so far as the composition of the alloy requires or permits special rolling methods or sequences ; Rolling of aluminium, copper, zinc or other non-ferrous metals
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metal Rolling (AREA)
Description
本発明はTi基形状記憶合金の加工方法に関す
るものである。 Ti基合金の中でとりわけTiとNiからなる金属
間化合物およびその一部を他の元素（Cu，Fe等）
で置換した合金は顕著な形状記憶効果を有するこ
とが知られている（米国特許第3174851号、特開
昭53―28518号等）。 合金の製造は高周波誘導溶解、アーク溶解、電
子ビーム溶解等によりTiとNiが原子パーセント
で１：１近傍のインゴツトを得、その後、熱間加
工および冷間加工によつて目的の形状を得てい
る。 しかしTiNi合金の熱間加工性は良好であるが、
冷間加工性は、合金の変態温度と機械的特性に相
関性を有しているため、合金組成に応じて変化す
る。 冷間圧延の加工性は、Ni濃度が50at％以下
（変態温度が室温（20℃）以下）の合金では焼
鈍なしで20〜22％の加工率は可能である。しかし
Ni濃度が徐々に増えるにつれ変態温度は低下の
傾向を示し、加工率は極めて悪くなり、Ni濃度
が51at％を越えるとほとんど不可能と言つて良い
程の加工性の悪さを示す。 表１は、溶解・分塊後熱間加工により板厚4.5
mmまで圧延した合金を700℃で２時間のひずみ取
り焼鈍後冷間加工によつて板厚0.2mmまで加工す
るに必要な焼鈍回数と焼鈍後加工の最大値をNi
濃度を変えた合金について試験した結果を示して
いる。同結果からNi濃度の違い、すなわち変態
温度の違いにより冷間の加工性は異なり、特に
Ni過剰側の加工は極めて難しく工業的な生産は
不可能に近いと言える。一例としてNi濃度51at
％の合金の加工率は３％が限度で0.2mmの板厚へ
の加工までには103回の焼鈍が必要である。
るものである。 Ti基合金の中でとりわけTiとNiからなる金属
間化合物およびその一部を他の元素（Cu，Fe等）
で置換した合金は顕著な形状記憶効果を有するこ
とが知られている（米国特許第3174851号、特開
昭53―28518号等）。 合金の製造は高周波誘導溶解、アーク溶解、電
子ビーム溶解等によりTiとNiが原子パーセント
で１：１近傍のインゴツトを得、その後、熱間加
工および冷間加工によつて目的の形状を得てい
る。 しかしTiNi合金の熱間加工性は良好であるが、
冷間加工性は、合金の変態温度と機械的特性に相
関性を有しているため、合金組成に応じて変化す
る。 冷間圧延の加工性は、Ni濃度が50at％以下
（変態温度が室温（20℃）以下）の合金では焼
鈍なしで20〜22％の加工率は可能である。しかし
Ni濃度が徐々に増えるにつれ変態温度は低下の
傾向を示し、加工率は極めて悪くなり、Ni濃度
が51at％を越えるとほとんど不可能と言つて良い
程の加工性の悪さを示す。 表１は、溶解・分塊後熱間加工により板厚4.5
mmまで圧延した合金を700℃で２時間のひずみ取
り焼鈍後冷間加工によつて板厚0.2mmまで加工す
るに必要な焼鈍回数と焼鈍後加工の最大値をNi
濃度を変えた合金について試験した結果を示して
いる。同結果からNi濃度の違い、すなわち変態
温度の違いにより冷間の加工性は異なり、特に
Ni過剰側の加工は極めて難しく工業的な生産は
不可能に近いと言える。一例としてNi濃度51at
％の合金の加工率は３％が限度で0.2mmの板厚へ
の加工までには103回の焼鈍が必要である。
【表】
しかし、NiTi合金は熱間加工性は良い。第１
図にNi51at％のTiNi合金の温度を変化させた引
張り試験の結果を示したように、20℃（常温）で
の降伏応力、破断応力も大きく破断時の伸びは７
％であるが、600℃を越えると破断の伸びは130％
以上を示し、降伏応力は常温時の1/3以下となる。
このように常温で伸び難い合金（例えばTiNi51）
についても熱間圧延によれば加工が容易となるこ
とがわかる。 このために、従来、TiNi合金の製造において
は、溶解造塊後、熱間により鍛造、圧延を行なう
のが常である。しかし板厚が薄くなつて来ると、
加工途中に於ける合金の冷却が進むので、熱間圧
延によつても板厚で４〜５mm程度が限界である。 本発明は、このようなTi基形状記憶合金の熱
間圧延による加工限を向上させた圧延方法を提供
することを目的とする。 本発明によれば、Ti及びNiからなる合金の一
部を、Ｖ，Cr，Fe等の他の元素で置換した厚さ
５mm以下のTi基合金材料を、Ti及びNiとは異な
る金属で、前記Ti基合金材料よりも厚く且つ同
等の延性を有する冷却防止用金属条材で挟み込
み、これらの金属条材の両側縁を接合してクラツ
ド材を形成し、該クラツド材を600〜1000℃の温
度範囲内で加熱した後、熱間圧延を行い、その後
前記金属条材を取り外すことを特徴とするTi基
形状記憶合金の圧延加工方法が得られる。 本発明によれば、Ti基形状記憶合金はクラツ
ド材の心材とされているので、熱間加工によつて
薄くなつても、外皮の材料で保護され、冷却が進
まず、従つて加工限界厚を４mm以下に小さくする
ことができる。 以下本発明の実施例について説明する。 第２図に示すように、４〜５mmの厚みに予め圧
延したTiNii合金３を純鉄１，２で囲う。囲う純
鉄材１，２は埋められるTiNi合金３が密着して
納まるようにTiNi合金の厚みの分だけ内削し、
純鉄材１，２の間にTiNi合金３を挟み込み、第
３図に示すようにクラツド状にセツトし、外皮と
なる純鉄１，２の接触面を溶接する。こうして得
たクラツド材を熱間加工する。 板厚4.5mmのTiNi合金を0.2mmまで圧延する場合
には、用いる純鉄１，２の板厚はそれぞれ50mmと
し、二枚重ねた状態（クラツド加工終了時点）で
100mmとすれば、TiNi合金と純鉄の800〜900℃の
変形抵抗、伸びはほぼ同一なために、クラツド状
で4.5mmまで圧延すると、TiNi合金は0.2mmまで圧
延される。 クラツド材とするための外皮金属は、上記実施
例のように純鉄に限る必要はなく、熱間（600〜
1000℃）での変形抵抗、伸びがTiNi合金と近似
していれば良い。しかしながら、両者が近似して
いなくとも、外皮金属とTiNi合金のそれぞれの
既知の加工率から板厚比を調整することで最終目
的寸法は得られる。また最終寸法の制御は、用い
る外皮金属および外皮金属とTiNi合金の板厚比
を調整することで可能である。 表２に予め熱間圧延加工材4.5mmのTiNi合金を
Ni濃度を変え、上記の純鉄外皮１，２を用いて
熱間圧延した結果を示す。Ni濃度に関係なく全
ての合金について加熱後1.5分で圧延は完了した。
図にNi51at％のTiNi合金の温度を変化させた引
張り試験の結果を示したように、20℃（常温）で
の降伏応力、破断応力も大きく破断時の伸びは７
％であるが、600℃を越えると破断の伸びは130％
以上を示し、降伏応力は常温時の1/3以下となる。
このように常温で伸び難い合金（例えばTiNi51）
についても熱間圧延によれば加工が容易となるこ
とがわかる。 このために、従来、TiNi合金の製造において
は、溶解造塊後、熱間により鍛造、圧延を行なう
のが常である。しかし板厚が薄くなつて来ると、
加工途中に於ける合金の冷却が進むので、熱間圧
延によつても板厚で４〜５mm程度が限界である。 本発明は、このようなTi基形状記憶合金の熱
間圧延による加工限を向上させた圧延方法を提供
することを目的とする。 本発明によれば、Ti及びNiからなる合金の一
部を、Ｖ，Cr，Fe等の他の元素で置換した厚さ
５mm以下のTi基合金材料を、Ti及びNiとは異な
る金属で、前記Ti基合金材料よりも厚く且つ同
等の延性を有する冷却防止用金属条材で挟み込
み、これらの金属条材の両側縁を接合してクラツ
ド材を形成し、該クラツド材を600〜1000℃の温
度範囲内で加熱した後、熱間圧延を行い、その後
前記金属条材を取り外すことを特徴とするTi基
形状記憶合金の圧延加工方法が得られる。 本発明によれば、Ti基形状記憶合金はクラツ
ド材の心材とされているので、熱間加工によつて
薄くなつても、外皮の材料で保護され、冷却が進
まず、従つて加工限界厚を４mm以下に小さくする
ことができる。 以下本発明の実施例について説明する。 第２図に示すように、４〜５mmの厚みに予め圧
延したTiNii合金３を純鉄１，２で囲う。囲う純
鉄材１，２は埋められるTiNi合金３が密着して
納まるようにTiNi合金の厚みの分だけ内削し、
純鉄材１，２の間にTiNi合金３を挟み込み、第
３図に示すようにクラツド状にセツトし、外皮と
なる純鉄１，２の接触面を溶接する。こうして得
たクラツド材を熱間加工する。 板厚4.5mmのTiNi合金を0.2mmまで圧延する場合
には、用いる純鉄１，２の板厚はそれぞれ50mmと
し、二枚重ねた状態（クラツド加工終了時点）で
100mmとすれば、TiNi合金と純鉄の800〜900℃の
変形抵抗、伸びはほぼ同一なために、クラツド状
で4.5mmまで圧延すると、TiNi合金は0.2mmまで圧
延される。 クラツド材とするための外皮金属は、上記実施
例のように純鉄に限る必要はなく、熱間（600〜
1000℃）での変形抵抗、伸びがTiNi合金と近似
していれば良い。しかしながら、両者が近似して
いなくとも、外皮金属とTiNi合金のそれぞれの
既知の加工率から板厚比を調整することで最終目
的寸法は得られる。また最終寸法の制御は、用い
る外皮金属および外皮金属とTiNi合金の板厚比
を調整することで可能である。 表２に予め熱間圧延加工材4.5mmのTiNi合金を
Ni濃度を変え、上記の純鉄外皮１，２を用いて
熱間圧延した結果を示す。Ni濃度に関係なく全
ての合金について加熱後1.5分で圧延は完了した。
【表】
熱間圧延加工後、長手方向にTiNi合金の存在
しない外皮金属の両側縁を切断することにより、
外皮材は容易にはく離し、TiNi合金条材を取り
出せる。 なお、本発明によるクラツド状として、TiNi
合金のクラツド材熱間圧延加工工程を示したが、
クラツド材をしない熱間圧延をする工程とクラツ
ド状とせずに直接熱間圧延する工程を併用するこ
とで冷間加工を行なうことなく薄い板材を得るこ
ともできる。 本発明によれば、加工限界厚を小さくできると
の利点の他に最終加工板厚を任意に選定できるこ
とおよびクラツドによる合金の酸化防止が挙げら
れる。 また本発明によれば、Ni過剰側合金も含め全
てのTiNi合金の加工が極めて容易となり製造工
程の大巾な短縮がはかられ工業的な成果は大き
い。 なお、上記実施例では、TiNi合金についての
み示したが、一般にTi含有合金、特にTi基合金
は冷間の加工性が悪く、またTiは酸化され易い
ため熱間加工は比較的厚い板材の加工（４〜５mm
が限度）しかできないか、または不活性ガス中で
加工しなければならなかつたが、本発明の方法に
よれば、冷間加工の省略、合金の酸化防止を可能
にしているので、本発明は全てのTi基形状記憶
合金の圧延加工方法に適用されるものである。
しない外皮金属の両側縁を切断することにより、
外皮材は容易にはく離し、TiNi合金条材を取り
出せる。 なお、本発明によるクラツド状として、TiNi
合金のクラツド材熱間圧延加工工程を示したが、
クラツド材をしない熱間圧延をする工程とクラツ
ド状とせずに直接熱間圧延する工程を併用するこ
とで冷間加工を行なうことなく薄い板材を得るこ
ともできる。 本発明によれば、加工限界厚を小さくできると
の利点の他に最終加工板厚を任意に選定できるこ
とおよびクラツドによる合金の酸化防止が挙げら
れる。 また本発明によれば、Ni過剰側合金も含め全
てのTiNi合金の加工が極めて容易となり製造工
程の大巾な短縮がはかられ工業的な成果は大き
い。 なお、上記実施例では、TiNi合金についての
み示したが、一般にTi含有合金、特にTi基合金
は冷間の加工性が悪く、またTiは酸化され易い
ため熱間加工は比較的厚い板材の加工（４〜５mm
が限度）しかできないか、または不活性ガス中で
加工しなければならなかつたが、本発明の方法に
よれば、冷間加工の省略、合金の酸化防止を可能
にしているので、本発明は全てのTi基形状記憶
合金の圧延加工方法に適用されるものである。
第１図は、直径5.0mmのTiNi51合金線を温度を
変えて引張り試験した時の降伏応力（0.2％伸び
時の応力）、破断時の応力、破断時の伸びを示す
グラフ、第２図は、TiNi合金をクラツド材とす
る前の状態を示す斜視図、第３図は、クラツド材
の斜視図である。 １，２…外皮金属（純鉄）、３…TiNi合金。
変えて引張り試験した時の降伏応力（0.2％伸び
時の応力）、破断時の応力、破断時の伸びを示す
グラフ、第２図は、TiNi合金をクラツド材とす
る前の状態を示す斜視図、第３図は、クラツド材
の斜視図である。 １，２…外皮金属（純鉄）、３…TiNi合金。
Claims (1)
- １ Ti及びNiからなる合金の一部を、Ｖ，Cr，
Fe等の他の元素で置換した厚さ５mm以下のTi基
合金材料を、Ti及びNiとは異なる金属で、前記
Ti基合金材料よりも厚く且つ同等の延性を有す
る冷却防止用金属条材で挟み込み、これらの金属
条材の両側縁を接合してクラツド材を形成し、該
クラツド材を600〜1000℃の温度範囲内で加熱し
た後、熱間圧延を行い、その後前記金属条材を取
り外すことを特徴とするTi基形状記憶合金の圧
延加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5522183A JPS59183906A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | Ｔｉ基合金の圧延加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5522183A JPS59183906A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | Ｔｉ基合金の圧延加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59183906A JPS59183906A (ja) | 1984-10-19 |
| JPH0446644B2 true JPH0446644B2 (ja) | 1992-07-30 |
Family
ID=12992550
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5522183A Granted JPS59183906A (ja) | 1983-04-01 | 1983-04-01 | Ｔｉ基合金の圧延加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59183906A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6297703A (ja) * | 1985-10-23 | 1987-05-07 | Kobe Steel Ltd | チタン合金板の圧延方法 |
| JPS6350429A (ja) * | 1986-08-20 | 1988-03-03 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 表面性状に優れたオ−ステナイト系ステンレス鋼板の製造方法 |
| JPH07108405B2 (ja) * | 1986-09-25 | 1995-11-22 | 日本鋼管株式会社 | パツク圧延方法 |
| JPH07108406B2 (ja) * | 1986-09-25 | 1995-11-22 | 日本鋼管株式会社 | パツク圧延方法 |
| JPS63220904A (ja) * | 1987-03-11 | 1988-09-14 | Nkk Corp | ボロン添加オ−ステナイト系ステンレス鋼のパツク圧延方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS546842A (en) * | 1977-06-20 | 1979-01-19 | Daido Steel Co Ltd | Method of making titanium plate or band materials |
-
1983
- 1983-04-01 JP JP5522183A patent/JPS59183906A/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS546842A (en) * | 1977-06-20 | 1979-01-19 | Daido Steel Co Ltd | Method of making titanium plate or band materials |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59183906A (ja) | 1984-10-19 |
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