JPH0446426B2 - - Google Patents
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- JPH0446426B2 JPH0446426B2 JP59200966A JP20096684A JPH0446426B2 JP H0446426 B2 JPH0446426 B2 JP H0446426B2 JP 59200966 A JP59200966 A JP 59200966A JP 20096684 A JP20096684 A JP 20096684A JP H0446426 B2 JPH0446426 B2 JP H0446426B2
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Classifications
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G15/00—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
- G03G15/01—Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for producing multicoloured copies
- G03G15/0105—Details of unit
- G03G15/0121—Details of unit for developing
-
- G—PHYSICS
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- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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Description
〈産業上の利用分野〉
開示技術は、カラー原稿をカラー電子写真式に
複写する技術分野に属する。 〈要旨の概要〉 而して、この発明は感光体シート上の静電潜像
を液体現像剤により現像することをカラー原稿の
色分解光に応じて3〜4回繰返し複写式多色画像
を作成するにあたり、地肌汚れのない良好な画像
を比較的簡潔な手段によつて効率よく得るカラー
電子写真方法に関する発明であり、特に、液体現
像剤により現像された感光体シート上にトナー粒
子を含まない均一な担持液を薄膜化し、帯潤状に
保持させて残すようにして多段作像することによ
り地肌汚れのない良好な画像を得るようにしたカ
ラー電子写真方法に係る発明である。 〈従来の技術〉 当業者にとり周知の如く、導電性支持体上にて
光導電層を有する感光体シートに帯電、及び、露
光を行つて静電潜像を形成させ、これに対し電気
絶縁性媒体中にトナー粒子を分散させた液体現像
剤を用いて現像し、この操作をカラー原稿の色分
解光に応じて3〜4回繰返して作画する複写式の
エレクトロフアツクス法(以下EF法と略称)に
よるカラー電子写真方法は基本的には実用段階に
入つている。 ところで、一般に感光体シート上に形成された
静電潜像を液体現像する場合には該感光体シート
が液体現像剤で湿潤されるため、次のような問題
がある。 即ち、第一に液体現像剤中に分散しているトナ
ー粒子が電気的な力以外に機械的な力や現像液の
吸い込みによつて感光体シート表面に付着して地
肌汚れを生じる不具合がある。 又、第二に現像した後の感光体シート表面には
トナー粒子を含んだ所謂余剰現像液が残留する
が、該余剰現像液を除去するに際して残存するト
ナー粒子によつて地肌汚れを生じる不都合さがあ
る。 而して、EF法によるカラー電子写真方法にあ
つては各段の作像工程での地肌汚れが重なりあつ
て影響を及ぼし合い画質を著しく損うため、その
解決が希求されている。 かかる問題点の改善については、従来から種々
の対処手段についての提案が成されているもの
の、未だ充分満足すべき結果をみるに至つてはい
ない。 〈発明が解決しようとする課題〉 該種問題点の改善に関する従来からの提案とし
ては、例えば、EF法において、上述第一の点を
防ぐために、予め担持液で感光体シート表面を濡
らし、液体現像剤中のトナー粒子の機械的な付
着、及び、該液体現像剤の吸い込みを防ぐ工程、
所謂前浴工程を現像前に入れること等の手段が、
例えば、特公昭55−48309号公報発明に開示され
ている如く良く知られている。 さりながら、該種手段は単色像、例えば、白黒
線画像では装置化が容易であるが、カラー原稿の
色分解光に対応して3〜4回繰返して感光体シー
トに像を順次重畳し、多色画像を作像するカラー
電子写真法に適用する場合、前浴工程処理を一色
毎に装置によつて行うには装置全体が複雑化する
ことによる制御管理保守等が煩瑣となる難点があ
り、又、コストアツプにつながる等の不利点があ
る。 一方、所謂転写方式による電子写真方法におい
て前述第二の点を防ぐために、液体現像直後の感
光ドラム表面の余剰現像液を効率良く絞り切る装
置や、所謂スクイズローラーによつて余剰現像液
の実質的に全部を液切りすると共に、その際、該
スクイズローラーにトナー粒子が有する電荷とは
異極性の電圧を印加して余剰現像液中に残存する
トナー粒子を除去する方法(例えば、特開昭52−
33542号公報発明に示されている)が知られては
いる。 しかしながら、EF法による多色画像の作画に
あつてはスクイズローラーを通すことによつて、
余剰現像液を完全に絞ると、次段工程の現像で再
び第一の現像が現われ、地肌汚れが発生する欠点
がある。 又、余剰現像液を除去する手段として、例え
ば、実公昭52−40757号公報考案に示されている
如く、エアーナイフのような空気吹付けによつて
行う方法が知られているが、該方法にあつては相
当の風量を必要とし、したがつて、風量が多いと
現像液の飛散、画像の流れ(ストリーク)、騒音、
担持液の蒸発が激しくなる等のマイナス点があ
り、好ましくない。 〈発明の目的〉 この発明の目的は上述従来技術に基づくカラー
電子写真の問題点を解決すべき技術的課題とし、
感光体シートの地肌汚れ防止を比較的簡潔な手段
によつて効率よく行い、高品質の画像を安定して
得ることの出来るようにして情報産業における画
像処理技術利用分野に益する優れたカラー電子写
真方法を提供せんとするものである。 〈課題を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とす
るこの発明の構成は前述課題を解決するために、
導電性支持体上に光導電層を有する感光体シート
に静電潜像を形成させ、しかる後電気絶縁性媒体
中にトナー粒子を分散させた液体現像剤で現像し
てトナー像を順次重畳するカラー電子写真方法で
あつて、現像直後の感光体シートを続いて該感光
体シート表面に近接して配設され非画像部の残留
電位以上でトナー粒子とは異極性の電圧を印加し
た導電性ドクター部と、次いで該シート表面に近
接して配設された空気吹付け部とを順次通過さ
せ、該感光体シート表面に建像液の担持液を薄膜
状に帯潤させて保持されるようにして鮮明なカラ
ー画像を保つようにした技術的手段を講じたもの
である。 〈発明の背景〉 而して、発明者等はかねてよりEF法によるカ
ラー電子写真方法における感光体シートの地肌汚
れ防止について種々検討を進めた結果、現像直後
の感光体シート表面に残存する余剰現像液を、ド
クター部とそれにつづく空気吹付け部とによつて
感光体シート表面に少くとも一定量の均平化され
た液膜として帯潤状に保持されるようにしながら
も、その大部分を除去することによつて、及び、
その際にドクター部にトナー粒子とは異極性の電
圧を印加して余剰現像液中の残存トナー粒子の感
光体シートへの付着を排除することによつて前浴
効果を付与し得ることの知見を得てこの発明を完
成したものである。 〈実施例〉 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明
する。 図面はこの発明に直接使用するカラー電子写真
装置を示すものであつて、1はツインタイブの給
紙ローラーであり、導電性の搬送ドラム2に対
し、感光体シート3を供給するようにされ、該搬
送ドラム3には給紙ローラー1の前方に帯電器4
が設けられている。 而して、この発明に使用し得る感光体シート3
としては導電性基体、例えば、紙、或いは、プラ
スチツクに導電性物質を被覆したもの、又は、金
属板に光導電性物質、例えば、二酸化チタン、酸
化亜鉛、それらの類似物を樹脂に分散させた光導
電性物質層を導電性基体の片面に有するものであ
る。 そして、白色度が高く、且つ、画像の連続階調
性において優れた特性を有する二酸化チタンを光
導電性物質層とする感光体シートを用いた場合に
は銀塩写真に匹敵するような所謂ピクトリアルな
高コントラストで連続階調性に優れた多色カラー
画像を作像するうえで極めて有利である。 そして、帯電器4の前方上方に設けられた露光
光源5の上部にはカラー原稿6がスライド自在に
設けられ、その下部に導電性の色分解フイルター
7を介して搬送ドラム2にレンズ8を併設してい
る。 又、9a,9b、及び、9cはそれぞれ現像器
であつて、搬送ドラム2の前方下位に配設され、
それぞれ10a,10b、及び10cの現像対向
電極を有している。 そして、現像対向電極10a,10b,10c
の各下方には11a,11b、及び、11cの現
像液槽が設けられて接続されると共に現像対向電
極10a,10b,10cに接続されている。 又、電源により電圧を印加出来るようにしたド
クター部としての金属製の導電性のドクター部を
成すドクター用ローラー12,12a,12b,
12cが現像器9a,9b,9cに臨まされてい
る。 13は空気吹付け部のノズルであり、搬送ドラ
ム2の後周面下部に臨まされており、その更に後
周面には排紙ローラー14、及び、除電器15が
付設されている。 上述カラー電子写真装置により、カラー電子真
を行うに際しては先ず、感光体シート3が搬送ド
ラム2の表面に給紙ローラー1によつて供給され
保持される。 又、その際、感光体シート3は適宜のクランプ
等で挟持しても良いが、該感光体シート3の裏面
を適当な液体で濡らした状態で保持されても良
い。 尚、該感光体シート3の表面は第一段目の作像
において、液体現像剤の吸い込みによるトナー粒
子の付着を避けるために担持液で予め濡らしてお
くと一層好ましい。 而して、供給された感光体シート3は搬送ドラ
ム2の回転に従つて先ず帯電器4で最初のコロナ
放電を受け、一様に帯電させられる。 次いで、帯電された露光体シート3に対し露光
光源5、色分解フイルター7、及び、レンズ8よ
りなる露光部に於て色分解フイルター7として、
例えば、青色フイルターを使用した色分解光で第
一段目の露光を行い、感光体シート3の感光層上
にカラー原稿6に対応した静電潜像を作成させ、
しかる後に該静電潜像を現像対向電極10aに所
定の電位を印加した現像器9aに於て青色フイル
ター光に対応したイエロートナー現像液で現像
し、可視像化する。 このようにして第一段の可視像化作用を受けた
感光体シート3は次いで金属製の導電性ドクター
用ローラー12aに移送され、感光層表面に多量
に付着している現像液を非画像部の残留電位以上
のトナー粒子とは異極性の電圧を印加されたドク
ター用ローラー12aで余剰現像液中の残像トナ
ー粒子を除去されながら整膜作用を受けると共に
該余剰現像液の一部を取除かれる。 しかる後、感光体シート3は引き続いて空気吹
付け部のノズル13へ送られ、該感光体シート3
の表面に残存する担持液が画像のトナー層を擾乱
することなく所定量になるまで吹付け空気により
液切りされる。 上述処理によつて、感光体シート3表面には余
剰現像液の実質的に大部分を除去されると共に担
持液の残量が単位面積基準(m2)で0.5〜8g
(液膜厚にしてほぼ0.5〜10μm)、望ましくは1〜
5g(液膜厚にしてほぼ1〜6μm)の薄膜化され
て帯潤状になるように保持される。 蓋し、担持液の残量が上記範囲より少量に過ぎ
ると、感光体シート3は乾燥状態になり、次段の
作像工程、例えば、マゼンタ作像において、該感
光体シート3の表面にトナー粒子が付着して地肌
汚れが発生し、鮮明な画像が再現出来なくなり、
又、担持液残量が上記範囲より多量に過ぎると、
次段の作像工程の帯電、及び、現像特性に好まし
くない影響を及ぼし画質の低下が避けられないか
らである。 そして、この発明においてはドクター用ローラ
ー12,12a,12b,12cが搬送ドラム2
の周面と一定間隔、通常0.1〜1.0mmをおいて相対
するように配設されており、又、空気吹付け部の
ノズル13は搬送ドラム2の周面と一定間隔(通
常0.5〜5mm)を保つように、且つ、搬送ドラム
2の回転方向に沿つてドクター用ローラー12,
12a,12b,12cに近接して配設されてい
る。 又、空気吹付け部のノズル13からの空気吹付
けは圧送された通常の空気、乾燥空気、熱風等を
搬送ドラム2の周面に対する該ノズル13の角
度、開口面積、風量等を適宜調節することによつ
て行うようにされている。 このようにすることによつて、画像流れを起す
ことなく感光体シート3の感光層表面の液膜を所
定量まで絞る(薄膜の帯潤状態にする)ことが出
来るが、空気吹付け部のノズル13のセツト角度
は相対する搬送ドラム2の周面の感光体シート3
の表面に対しほぼ垂直方向に臨まされるようにす
るのが望ましい。 而して、第一段目の作像操作を終えた感光体シ
ート3は除電器15で除電され、続いて第二段目
以降の作像工程に移る。 そこで、感光体シート3には所謂前浴効果を付
与するに必要、且つ、充分な担持液膜が上述した
プロセスで保持されていることにより、ことさら
特段の前浴工程を加えることなく、直ちに次段の
帯電工程に入ることが出来る。 このようにして、順次イエロー、マゼンタ、シ
アンの三原色まで多色画像を作成する場合、例え
ば、マゼンタ色、シアン色の各トナーにより順次
可視像化を行うことによつて、作像工程毎に前
浴、及び、洗浄工程を設けずとも、地肌汚れがな
いコントラストの良好な鮮明な多色画像を作像す
ることが出来る。 そして、第三段目の最終作像工程を経た感光体
シート3はもはや次段のための前浴効果を必要と
しないため、上述作像工程を終了した感光体シー
ト3は充分な液絞りを行つても何ら支障はなく、
液絞りを兼ねた排紙ローラー14によつて排出さ
れる。 而して、この発明の方法に従う実験態様と比較
実験の態様とを示すと、図示態様の構成の電子写
真装置を使用し、導電性の搬送ドラム2上に感光
体シート3として導電性基紙上に二酸化チタンを
電気絶縁性樹脂(アクリル樹脂)に分散させた光
導電層を積層してなる電子写真感光紙(厚さ
15μ)を供給して保持し、搬送ドラム2の回転に
従つて感光体シート3の紙表面に対し帯電器4に
より負コロナ帯電(印加電圧6kV)を施し、次い
で青色フイルター7を介して原画の色分解露光を
行い原画に対応した静電潜像を形成し、しかる
後、現像器9aでイエローの液体現像剤により現
像して第1色(イエロー)のトナー像を形成させ
た。 以下同様にして、帯電、緑色フイルター7によ
る色分解露光、マゼンタの液体現像剤による現像
器9bでの現像、帯電、赤色フイルター7による
色分解露光、シアンの液体現像剤による現像器9
cでの現像を順次施し、第2色(マゼンタ)、第
3色(シアン)のトナー像を順次重畳して多色画
像を作像した。 この場合、各色作像工程において、ドクター用
ローラー(相対する感光体シート3の表面とドク
ター用ローラー12の周面との間隔は0.5mmであ
り、又、非画像部の残留電位はほぼ−20Vであつ
て、印加電圧は−30Vである。)12と、次いで
空気吹付け部に於てノズル13に代えエアーナイ
フ(エアーナイフは相対する感光体シート3の表
面に対して該エアーナイフのノズル先端がほぼ2
mmの間隔であつて、且つ、ほぼ垂直の方向で配設
されており、又、風速は15m/秒である)を順次
通過させて、各作像工程後の感光体シート3の表
面の薄膜状に帯潤させる担持液の保持量が2g/
m2となるように処理した。 その結果、得られた多色画像の地肌部の汚れに
よる色濃度が0.01(反射型色濃度計により測定)
と極めて低く、コントラストの良好な鮮明な画像
であつた。 一方、ドクター用ローラー12と空気吹付け部
のノズル13とによる担持液の薄膜状の帯潤保持
処理に代えて、感光体シート3の表面にスクイズ
ローラーを圧接し、且つ、感光体シート3の表面
が乾燥状態になるように空気吹付け部のノズル1
3に代えてエアーナイフにより空気吹付けを行う
他は前述実施例と同様にして多色画像を作画した
ところ、担持液の残量は0.1g/m2以下であり、
得られた画像は地肌部の汚れによる色濃度が0.30
と高くコンストラストの低い不鮮明なものであつ
た。 又、ドクター用ローラー12と空気吹付け部の
ノズル13とによる担持液の薄膜状の帯潤保持処
理に代えて、通常EF法で行われているようなゴ
ムローラーのみで圧接して余剰現像液を液絞りし
た場合の感光体シート3の表面の担持液の残量は
ほぼ0.3g/m2であり、地肌部の汚れによる色濃
度は0.13と高く、得られる多色画像の画質もこの
発明による実施例に比しかなり劣るものであつ
た。 そして、上述各対比実験のデータを表に表わす
と次の通りである。
複写する技術分野に属する。 〈要旨の概要〉 而して、この発明は感光体シート上の静電潜像
を液体現像剤により現像することをカラー原稿の
色分解光に応じて3〜4回繰返し複写式多色画像
を作成するにあたり、地肌汚れのない良好な画像
を比較的簡潔な手段によつて効率よく得るカラー
電子写真方法に関する発明であり、特に、液体現
像剤により現像された感光体シート上にトナー粒
子を含まない均一な担持液を薄膜化し、帯潤状に
保持させて残すようにして多段作像することによ
り地肌汚れのない良好な画像を得るようにしたカ
ラー電子写真方法に係る発明である。 〈従来の技術〉 当業者にとり周知の如く、導電性支持体上にて
光導電層を有する感光体シートに帯電、及び、露
光を行つて静電潜像を形成させ、これに対し電気
絶縁性媒体中にトナー粒子を分散させた液体現像
剤を用いて現像し、この操作をカラー原稿の色分
解光に応じて3〜4回繰返して作画する複写式の
エレクトロフアツクス法(以下EF法と略称)に
よるカラー電子写真方法は基本的には実用段階に
入つている。 ところで、一般に感光体シート上に形成された
静電潜像を液体現像する場合には該感光体シート
が液体現像剤で湿潤されるため、次のような問題
がある。 即ち、第一に液体現像剤中に分散しているトナ
ー粒子が電気的な力以外に機械的な力や現像液の
吸い込みによつて感光体シート表面に付着して地
肌汚れを生じる不具合がある。 又、第二に現像した後の感光体シート表面には
トナー粒子を含んだ所謂余剰現像液が残留する
が、該余剰現像液を除去するに際して残存するト
ナー粒子によつて地肌汚れを生じる不都合さがあ
る。 而して、EF法によるカラー電子写真方法にあ
つては各段の作像工程での地肌汚れが重なりあつ
て影響を及ぼし合い画質を著しく損うため、その
解決が希求されている。 かかる問題点の改善については、従来から種々
の対処手段についての提案が成されているもの
の、未だ充分満足すべき結果をみるに至つてはい
ない。 〈発明が解決しようとする課題〉 該種問題点の改善に関する従来からの提案とし
ては、例えば、EF法において、上述第一の点を
防ぐために、予め担持液で感光体シート表面を濡
らし、液体現像剤中のトナー粒子の機械的な付
着、及び、該液体現像剤の吸い込みを防ぐ工程、
所謂前浴工程を現像前に入れること等の手段が、
例えば、特公昭55−48309号公報発明に開示され
ている如く良く知られている。 さりながら、該種手段は単色像、例えば、白黒
線画像では装置化が容易であるが、カラー原稿の
色分解光に対応して3〜4回繰返して感光体シー
トに像を順次重畳し、多色画像を作像するカラー
電子写真法に適用する場合、前浴工程処理を一色
毎に装置によつて行うには装置全体が複雑化する
ことによる制御管理保守等が煩瑣となる難点があ
り、又、コストアツプにつながる等の不利点があ
る。 一方、所謂転写方式による電子写真方法におい
て前述第二の点を防ぐために、液体現像直後の感
光ドラム表面の余剰現像液を効率良く絞り切る装
置や、所謂スクイズローラーによつて余剰現像液
の実質的に全部を液切りすると共に、その際、該
スクイズローラーにトナー粒子が有する電荷とは
異極性の電圧を印加して余剰現像液中に残存する
トナー粒子を除去する方法(例えば、特開昭52−
33542号公報発明に示されている)が知られては
いる。 しかしながら、EF法による多色画像の作画に
あつてはスクイズローラーを通すことによつて、
余剰現像液を完全に絞ると、次段工程の現像で再
び第一の現像が現われ、地肌汚れが発生する欠点
がある。 又、余剰現像液を除去する手段として、例え
ば、実公昭52−40757号公報考案に示されている
如く、エアーナイフのような空気吹付けによつて
行う方法が知られているが、該方法にあつては相
当の風量を必要とし、したがつて、風量が多いと
現像液の飛散、画像の流れ(ストリーク)、騒音、
担持液の蒸発が激しくなる等のマイナス点があ
り、好ましくない。 〈発明の目的〉 この発明の目的は上述従来技術に基づくカラー
電子写真の問題点を解決すべき技術的課題とし、
感光体シートの地肌汚れ防止を比較的簡潔な手段
によつて効率よく行い、高品質の画像を安定して
得ることの出来るようにして情報産業における画
像処理技術利用分野に益する優れたカラー電子写
真方法を提供せんとするものである。 〈課題を解決するための手段・作用〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とす
るこの発明の構成は前述課題を解決するために、
導電性支持体上に光導電層を有する感光体シート
に静電潜像を形成させ、しかる後電気絶縁性媒体
中にトナー粒子を分散させた液体現像剤で現像し
てトナー像を順次重畳するカラー電子写真方法で
あつて、現像直後の感光体シートを続いて該感光
体シート表面に近接して配設され非画像部の残留
電位以上でトナー粒子とは異極性の電圧を印加し
た導電性ドクター部と、次いで該シート表面に近
接して配設された空気吹付け部とを順次通過さ
せ、該感光体シート表面に建像液の担持液を薄膜
状に帯潤させて保持されるようにして鮮明なカラ
ー画像を保つようにした技術的手段を講じたもの
である。 〈発明の背景〉 而して、発明者等はかねてよりEF法によるカ
ラー電子写真方法における感光体シートの地肌汚
れ防止について種々検討を進めた結果、現像直後
の感光体シート表面に残存する余剰現像液を、ド
クター部とそれにつづく空気吹付け部とによつて
感光体シート表面に少くとも一定量の均平化され
た液膜として帯潤状に保持されるようにしながら
も、その大部分を除去することによつて、及び、
その際にドクター部にトナー粒子とは異極性の電
圧を印加して余剰現像液中の残存トナー粒子の感
光体シートへの付着を排除することによつて前浴
効果を付与し得ることの知見を得てこの発明を完
成したものである。 〈実施例〉 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明
する。 図面はこの発明に直接使用するカラー電子写真
装置を示すものであつて、1はツインタイブの給
紙ローラーであり、導電性の搬送ドラム2に対
し、感光体シート3を供給するようにされ、該搬
送ドラム3には給紙ローラー1の前方に帯電器4
が設けられている。 而して、この発明に使用し得る感光体シート3
としては導電性基体、例えば、紙、或いは、プラ
スチツクに導電性物質を被覆したもの、又は、金
属板に光導電性物質、例えば、二酸化チタン、酸
化亜鉛、それらの類似物を樹脂に分散させた光導
電性物質層を導電性基体の片面に有するものであ
る。 そして、白色度が高く、且つ、画像の連続階調
性において優れた特性を有する二酸化チタンを光
導電性物質層とする感光体シートを用いた場合に
は銀塩写真に匹敵するような所謂ピクトリアルな
高コントラストで連続階調性に優れた多色カラー
画像を作像するうえで極めて有利である。 そして、帯電器4の前方上方に設けられた露光
光源5の上部にはカラー原稿6がスライド自在に
設けられ、その下部に導電性の色分解フイルター
7を介して搬送ドラム2にレンズ8を併設してい
る。 又、9a,9b、及び、9cはそれぞれ現像器
であつて、搬送ドラム2の前方下位に配設され、
それぞれ10a,10b、及び10cの現像対向
電極を有している。 そして、現像対向電極10a,10b,10c
の各下方には11a,11b、及び、11cの現
像液槽が設けられて接続されると共に現像対向電
極10a,10b,10cに接続されている。 又、電源により電圧を印加出来るようにしたド
クター部としての金属製の導電性のドクター部を
成すドクター用ローラー12,12a,12b,
12cが現像器9a,9b,9cに臨まされてい
る。 13は空気吹付け部のノズルであり、搬送ドラ
ム2の後周面下部に臨まされており、その更に後
周面には排紙ローラー14、及び、除電器15が
付設されている。 上述カラー電子写真装置により、カラー電子真
を行うに際しては先ず、感光体シート3が搬送ド
ラム2の表面に給紙ローラー1によつて供給され
保持される。 又、その際、感光体シート3は適宜のクランプ
等で挟持しても良いが、該感光体シート3の裏面
を適当な液体で濡らした状態で保持されても良
い。 尚、該感光体シート3の表面は第一段目の作像
において、液体現像剤の吸い込みによるトナー粒
子の付着を避けるために担持液で予め濡らしてお
くと一層好ましい。 而して、供給された感光体シート3は搬送ドラ
ム2の回転に従つて先ず帯電器4で最初のコロナ
放電を受け、一様に帯電させられる。 次いで、帯電された露光体シート3に対し露光
光源5、色分解フイルター7、及び、レンズ8よ
りなる露光部に於て色分解フイルター7として、
例えば、青色フイルターを使用した色分解光で第
一段目の露光を行い、感光体シート3の感光層上
にカラー原稿6に対応した静電潜像を作成させ、
しかる後に該静電潜像を現像対向電極10aに所
定の電位を印加した現像器9aに於て青色フイル
ター光に対応したイエロートナー現像液で現像
し、可視像化する。 このようにして第一段の可視像化作用を受けた
感光体シート3は次いで金属製の導電性ドクター
用ローラー12aに移送され、感光層表面に多量
に付着している現像液を非画像部の残留電位以上
のトナー粒子とは異極性の電圧を印加されたドク
ター用ローラー12aで余剰現像液中の残像トナ
ー粒子を除去されながら整膜作用を受けると共に
該余剰現像液の一部を取除かれる。 しかる後、感光体シート3は引き続いて空気吹
付け部のノズル13へ送られ、該感光体シート3
の表面に残存する担持液が画像のトナー層を擾乱
することなく所定量になるまで吹付け空気により
液切りされる。 上述処理によつて、感光体シート3表面には余
剰現像液の実質的に大部分を除去されると共に担
持液の残量が単位面積基準(m2)で0.5〜8g
(液膜厚にしてほぼ0.5〜10μm)、望ましくは1〜
5g(液膜厚にしてほぼ1〜6μm)の薄膜化され
て帯潤状になるように保持される。 蓋し、担持液の残量が上記範囲より少量に過ぎ
ると、感光体シート3は乾燥状態になり、次段の
作像工程、例えば、マゼンタ作像において、該感
光体シート3の表面にトナー粒子が付着して地肌
汚れが発生し、鮮明な画像が再現出来なくなり、
又、担持液残量が上記範囲より多量に過ぎると、
次段の作像工程の帯電、及び、現像特性に好まし
くない影響を及ぼし画質の低下が避けられないか
らである。 そして、この発明においてはドクター用ローラ
ー12,12a,12b,12cが搬送ドラム2
の周面と一定間隔、通常0.1〜1.0mmをおいて相対
するように配設されており、又、空気吹付け部の
ノズル13は搬送ドラム2の周面と一定間隔(通
常0.5〜5mm)を保つように、且つ、搬送ドラム
2の回転方向に沿つてドクター用ローラー12,
12a,12b,12cに近接して配設されてい
る。 又、空気吹付け部のノズル13からの空気吹付
けは圧送された通常の空気、乾燥空気、熱風等を
搬送ドラム2の周面に対する該ノズル13の角
度、開口面積、風量等を適宜調節することによつ
て行うようにされている。 このようにすることによつて、画像流れを起す
ことなく感光体シート3の感光層表面の液膜を所
定量まで絞る(薄膜の帯潤状態にする)ことが出
来るが、空気吹付け部のノズル13のセツト角度
は相対する搬送ドラム2の周面の感光体シート3
の表面に対しほぼ垂直方向に臨まされるようにす
るのが望ましい。 而して、第一段目の作像操作を終えた感光体シ
ート3は除電器15で除電され、続いて第二段目
以降の作像工程に移る。 そこで、感光体シート3には所謂前浴効果を付
与するに必要、且つ、充分な担持液膜が上述した
プロセスで保持されていることにより、ことさら
特段の前浴工程を加えることなく、直ちに次段の
帯電工程に入ることが出来る。 このようにして、順次イエロー、マゼンタ、シ
アンの三原色まで多色画像を作成する場合、例え
ば、マゼンタ色、シアン色の各トナーにより順次
可視像化を行うことによつて、作像工程毎に前
浴、及び、洗浄工程を設けずとも、地肌汚れがな
いコントラストの良好な鮮明な多色画像を作像す
ることが出来る。 そして、第三段目の最終作像工程を経た感光体
シート3はもはや次段のための前浴効果を必要と
しないため、上述作像工程を終了した感光体シー
ト3は充分な液絞りを行つても何ら支障はなく、
液絞りを兼ねた排紙ローラー14によつて排出さ
れる。 而して、この発明の方法に従う実験態様と比較
実験の態様とを示すと、図示態様の構成の電子写
真装置を使用し、導電性の搬送ドラム2上に感光
体シート3として導電性基紙上に二酸化チタンを
電気絶縁性樹脂(アクリル樹脂)に分散させた光
導電層を積層してなる電子写真感光紙(厚さ
15μ)を供給して保持し、搬送ドラム2の回転に
従つて感光体シート3の紙表面に対し帯電器4に
より負コロナ帯電(印加電圧6kV)を施し、次い
で青色フイルター7を介して原画の色分解露光を
行い原画に対応した静電潜像を形成し、しかる
後、現像器9aでイエローの液体現像剤により現
像して第1色(イエロー)のトナー像を形成させ
た。 以下同様にして、帯電、緑色フイルター7によ
る色分解露光、マゼンタの液体現像剤による現像
器9bでの現像、帯電、赤色フイルター7による
色分解露光、シアンの液体現像剤による現像器9
cでの現像を順次施し、第2色(マゼンタ)、第
3色(シアン)のトナー像を順次重畳して多色画
像を作像した。 この場合、各色作像工程において、ドクター用
ローラー(相対する感光体シート3の表面とドク
ター用ローラー12の周面との間隔は0.5mmであ
り、又、非画像部の残留電位はほぼ−20Vであつ
て、印加電圧は−30Vである。)12と、次いで
空気吹付け部に於てノズル13に代えエアーナイ
フ(エアーナイフは相対する感光体シート3の表
面に対して該エアーナイフのノズル先端がほぼ2
mmの間隔であつて、且つ、ほぼ垂直の方向で配設
されており、又、風速は15m/秒である)を順次
通過させて、各作像工程後の感光体シート3の表
面の薄膜状に帯潤させる担持液の保持量が2g/
m2となるように処理した。 その結果、得られた多色画像の地肌部の汚れに
よる色濃度が0.01(反射型色濃度計により測定)
と極めて低く、コントラストの良好な鮮明な画像
であつた。 一方、ドクター用ローラー12と空気吹付け部
のノズル13とによる担持液の薄膜状の帯潤保持
処理に代えて、感光体シート3の表面にスクイズ
ローラーを圧接し、且つ、感光体シート3の表面
が乾燥状態になるように空気吹付け部のノズル1
3に代えてエアーナイフにより空気吹付けを行う
他は前述実施例と同様にして多色画像を作画した
ところ、担持液の残量は0.1g/m2以下であり、
得られた画像は地肌部の汚れによる色濃度が0.30
と高くコンストラストの低い不鮮明なものであつ
た。 又、ドクター用ローラー12と空気吹付け部の
ノズル13とによる担持液の薄膜状の帯潤保持処
理に代えて、通常EF法で行われているようなゴ
ムローラーのみで圧接して余剰現像液を液絞りし
た場合の感光体シート3の表面の担持液の残量は
ほぼ0.3g/m2であり、地肌部の汚れによる色濃
度は0.13と高く、得られる多色画像の画質もこの
発明による実施例に比しかなり劣るものであつ
た。 そして、上述各対比実験のデータを表に表わす
と次の通りである。
【表】
尚、上述態様以外の比較例としてはエアーナイ
フのみによる態様が考えられるが、エアーナイフ
のみの場合には、この発明の所望の最適担持液残
量(0.5〜8g/m2)とするにはかなりの風量を
要し、そのようにすると現像液の飛散、画像の流
れ(ストリーク)が大きく、たとえ、非画像部の
色濃度を低くし得ても、所望の高画質の画像を得
ることは不可能である。 尚、この発明の実施態様は前述実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、ドラム方式
の搬送体に代えて平板状の搬送体を使用したり、
ドクター用部材として金属製のものの他、非導電
性の部材であつて、感光体シート表面と対向する
部位が導電性に保持されたものを使用したり、
又、ローラー状のものの他ナイフ状のものを用い
る等種々の態様が採用可能である。 〈発明の効果〉 以上、この発明によれば、EF法によるカラー
電子写真方法において、感光体シートの地肌汚れ
防止を比較的簡潔な手段によつて効率よく行うこ
とが出来、高画質の多色カラー画像を安定して得
ることが出来る優れた効果がある。 又、この発明においては、前述した如き種々の
特徴がもたらされる他、ドクター部と空気吹付け
部の協働作用によつて次の効果が奏される。 即ち、現像装置から搬送された感光体シートを
直ちに空気吹付け部によつて余剰現像液を除去す
る方法ではドクター部を経た場合と比べ、液体現
像剤の随伴量が多く(約50%と多くなる)、協働
作用させた場合と同様の液を感光体シート上に残
すにはそれだけ風量を多くすることになり、現像
液の飛散、画像の流れ(ストリーク)、騒音、担
持液の蒸発が激しくなる等の問題が生じるが、こ
の発明の方法によれば、即ち、ドクター部と空気
吹付け部との協働作用により感光体シート上に現
像液の担持液を薄膜化して帯潤状に保持し、これ
らの問題が解消される優れた効果が奏される。
フのみによる態様が考えられるが、エアーナイフ
のみの場合には、この発明の所望の最適担持液残
量(0.5〜8g/m2)とするにはかなりの風量を
要し、そのようにすると現像液の飛散、画像の流
れ(ストリーク)が大きく、たとえ、非画像部の
色濃度を低くし得ても、所望の高画質の画像を得
ることは不可能である。 尚、この発明の実施態様は前述実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、ドラム方式
の搬送体に代えて平板状の搬送体を使用したり、
ドクター用部材として金属製のものの他、非導電
性の部材であつて、感光体シート表面と対向する
部位が導電性に保持されたものを使用したり、
又、ローラー状のものの他ナイフ状のものを用い
る等種々の態様が採用可能である。 〈発明の効果〉 以上、この発明によれば、EF法によるカラー
電子写真方法において、感光体シートの地肌汚れ
防止を比較的簡潔な手段によつて効率よく行うこ
とが出来、高画質の多色カラー画像を安定して得
ることが出来る優れた効果がある。 又、この発明においては、前述した如き種々の
特徴がもたらされる他、ドクター部と空気吹付け
部の協働作用によつて次の効果が奏される。 即ち、現像装置から搬送された感光体シートを
直ちに空気吹付け部によつて余剰現像液を除去す
る方法ではドクター部を経た場合と比べ、液体現
像剤の随伴量が多く(約50%と多くなる)、協働
作用させた場合と同様の液を感光体シート上に残
すにはそれだけ風量を多くすることになり、現像
液の飛散、画像の流れ(ストリーク)、騒音、担
持液の蒸発が激しくなる等の問題が生じるが、こ
の発明の方法によれば、即ち、ドクター部と空気
吹付け部との協働作用により感光体シート上に現
像液の担持液を薄膜化して帯潤状に保持し、これ
らの問題が解消される優れた効果が奏される。
図面はこの発明に適用するカラー電子写真装置
の一態様を示す模式側面図である。 1……給紙ローラー、2……搬送ドラム、3…
…感光体シート、4……帯電器、5……露光光
源、7……色分解フイルター、9a,9b,9c
……現像器、12,12a,12b,12c……
ドクター用ローラー、13……空気吹付けノズ
ル。
の一態様を示す模式側面図である。 1……給紙ローラー、2……搬送ドラム、3…
…感光体シート、4……帯電器、5……露光光
源、7……色分解フイルター、9a,9b,9c
……現像器、12,12a,12b,12c……
ドクター用ローラー、13……空気吹付けノズ
ル。
Claims (1)
- 導電性支持体上に光導電層を有する感光体シー
トに静電潜像を形成させ、しかる後電気絶縁性媒
体中にトナー粒子を分散させた液体現像剤で現像
してトナー像を順次重畳するカラー電子写真方法
において、現像直後の感光体シートを該シート表
面に近接して配設され且つ非画像部の残留電位以
上であつてトナー粒子と異極性の電圧を印加した
導電性ドクター部と次いで該シート表面に近接し
て配設された空気吹付け部とを順次通過させ、該
感光体シート表面に現像液の担持液を薄膜状に帯
潤させて保持しながら多色作像することを特徴と
するカラー電子写真方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59200966A JPS6177866A (ja) | 1984-09-26 | 1984-09-26 | カラ−電子写真方法 |
US06/779,026 US4663257A (en) | 1984-09-26 | 1985-09-23 | Method of color electrophotography |
DE8585112078T DE3569841D1 (en) | 1984-09-26 | 1985-09-24 | Method of color electrophotography |
AT85112078T ATE42645T1 (de) | 1984-09-26 | 1985-09-24 | Verfahren zur farbelektrophotographie. |
EP85112078A EP0175392B1 (en) | 1984-09-26 | 1985-09-24 | Method of color electrophotography |
NO853759A NO164626C (no) | 1984-09-26 | 1985-09-25 | Fremgangsmaate ved farveelektrofotografering. |
ES547276A ES8609754A1 (es) | 1984-09-26 | 1985-09-25 | Un metodo de electrofotografia en color |
CA000491606A CA1238815A (en) | 1984-09-26 | 1985-09-26 | Method of color electrophotography |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59200966A JPS6177866A (ja) | 1984-09-26 | 1984-09-26 | カラ−電子写真方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6177866A JPS6177866A (ja) | 1986-04-21 |
JPH0446426B2 true JPH0446426B2 (ja) | 1992-07-29 |
Family
ID=16433276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59200966A Granted JPS6177866A (ja) | 1984-09-26 | 1984-09-26 | カラ−電子写真方法 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4663257A (ja) |
EP (1) | EP0175392B1 (ja) |
JP (1) | JPS6177866A (ja) |
AT (1) | ATE42645T1 (ja) |
CA (1) | CA1238815A (ja) |
DE (1) | DE3569841D1 (ja) |
ES (1) | ES8609754A1 (ja) |
NO (1) | NO164626C (ja) |
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JPH06242658A (ja) * | 1993-01-27 | 1994-09-02 | Toray Ind Inc | 電子写真プリンタおよび電子写真プリント方法 |
US5689780A (en) * | 1993-01-27 | 1997-11-18 | Toray Industries, Inc. | Electrophotographic color printing apparatus using successively engageable developing units |
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KR100313859B1 (ko) * | 1998-07-22 | 2001-12-20 | 윤종용 | 습식 현상기의 스퀴즈장치 |
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1984
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