JPH0446343Y2 - - Google Patents

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JPH0446343Y2
JPH0446343Y2 JP4973087U JP4973087U JPH0446343Y2 JP H0446343 Y2 JPH0446343 Y2 JP H0446343Y2 JP 4973087 U JP4973087 U JP 4973087U JP 4973087 U JP4973087 U JP 4973087U JP H0446343 Y2 JPH0446343 Y2 JP H0446343Y2
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motor
contact piece
knob
operating
return
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車のパワーウインドレギユレー
タ、パワーサンルーフ、パワーカーテン等のモー
タ用として好適するモータ制御用スイツチ装置に
関する。
(従来の技術) 従来より、例えば自動車のパワーウインドレギ
ユレータにおいては、ケースに常には原位置への
復帰力が付与されたノブを設け、このノブを原位
置から一方向若しくは他方向に押圧操作すること
により正回転側若しくは逆回転側の第1の作用位
置に回動させ更に押圧操作することにより正回転
側若しくは逆回転側の第2の作用位置に回動させ
るように二段操作可能に構成し、前記ノブが第1
及び第2の作用位置のいずれに操作された時にも
オンしてモータの正転回路若しくは逆転回路を形
成してウインドガラスを開放若しくは閉塞動作さ
せるモータ用スイツチを設け、更に、前記ノブが
第2の作用位置に操作された時にオンして前記ノ
ブをその第2の作用位置に吸引保持させる電磁石
のコイルに通電する保持用スイツチを設ける構成
とし、以て、ノブを第1の作用位置に操作した時
にはその操作している間だけウインドガラスを開
放若しくは閉塞方向に移動させ、ノブを第2の作
用位置に操作した時にはそのノブに対する操作力
を解除してもウインドガラスを全開若しくは全閉
状態になるまで移動させるようにしている。そし
て、ウインドガラスが全開若しくは全閉状態とな
るとこれを駆動するモータがロツク状態となるの
で、従来では、モータの正回転時及び逆回転時に
おけるロツク時のロツク電流が夫々供給されて自
己加熱して記憶形状に復帰する形状記憶合金製の
二個の復帰部材を設け、その復帰部材の記憶形状
への復帰力によりノブを電磁石の吸引保持力に抗
して原位置に復帰させるようにしたものが考えら
れている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記構成では、ノブを第2の作用位置に保持す
るために電磁石を用いる必要があるとともに、モ
ータの正回転用及び逆回転用に夫々復帰部材を設
ける必要があるので、それだけ、高価となるとと
もに、消費電力が多くなるという問題がある。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的は、正逆回転されるモータがロツク停止さ
れた時に操作部材を原位置に復帰させるものにお
いて、電磁石を用いる必要がないとともに復帰部
材が一個で済んで、安価になし得るとともに、消
費電力も少なくて済むモータ制御用スイツチ装置
を提供するにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案のモータ制御用スイツチ装置は、ケース
に原位置と正回転側及び逆回転側の夫々の第1及
び第2の作用位置との間に二段操作可能に操作部
材を設け、前記ケース及び操作部材の内の一方に
圧接子を設けるとともに他方の傾斜部及び保持部
を形成して、これらの圧接子と傾斜部及び保持部
との協働により、前記操作部材が第1の作用位置
に操作された後その操作力が解除された時には該
操作部材を原位置に復帰させ、前記操作部材が第
1の作用位置を経て第2の作用位置に操作された
時には該操作部材をその第2の作用位置に保持さ
せるようにし、更に、前記操作部材が第1及び第
2の作用位置に操作されると夫々モータの正転回
路及び逆転回路を形成するための正転用及び逆転
用のスイツチを設け、前記操作部材が少なくとも
第2の作用位置に操作された時に正転回路及び逆
転回路を介して前記モータに流れる電流が供給さ
れる形状記憶合金製の一個の復帰部材を前記ケー
スに設け、そして、前記復帰部材が、前記モータ
のロツク電流により自己加熱して記憶形状に復帰
することによつて、前記操作部材を第2の作用位
置から第1の作用位置を経て原位置に復帰させる
ように構成するところに特徴を有するものであ
る。
(作用) 本考案のモータ制御用スイツチ装置によれば、
操作部材は第2の作用位置に圧接子と保持部との
協働により保持されるので、正転用若しくは逆転
用のスイツチがオン状態に維持されてモータの回
転を継続させることになり、従つて、操作部材の
第2の作用位置への保持に電磁石を用いる必要が
ないのであり、そして、操作部材の正回転側若し
くは逆回転側の第2の作用位置から原位置への復
帰はモータのロツク電流により一個の復帰部材が
自己加熱して記憶形状に復帰することによつて行
なわれるのである。
(実施例) 以下本考案を自動車のパワーウインドレギユレ
ータスイツチ装置に適用した第1の実施例につき
第1図乃至第9図を参照しながら説明する。
先ず、第1図乃至第8図に基づいて全体の構成
につき述べる。1は略矩形状をなすプラスチツク
製のケースであり、その上面開口部には略矩形状
の挿通口2を有するカバー3が装着されている。
そして、このケース1の底壁の中央部には支持凹
部4が一体成形されており、その支持凹部4は中
央の最低部から左方及び右方に向かうに従つて順
次上昇傾斜する傾斜部4a及び4bを有する略V
字状をなし、更に、該傾斜部4a及び4bの上部
には段部4c及び4dを存して保持部たる保持突
部4e及び4fが形成されている。5は操作部材
としての略矩形状をなすプラスチツク製のノブで
あり、これは中央部から左、右両端部に向かうに
従つて順次上昇傾斜する如き略横倒く字形をなす
断面形状を有し、その中央部には下方に突出する
筒部6及び7が一体成形されている。そして、こ
のノブ5は前記ケース1の挿通口2に嵌合された
状態で該ケース1の前、後壁上部にピン8によつ
て回動可能に枢設されており、この時に筒部6内
に圧縮コイルスプリング9を介して嵌合された圧
接子10がその圧縮コイルスプリング9のばね力
により支持凹部4の中央最低部に圧接支持され、
以て、ノブ5が原位置に保持されるようになつて
おり(第1図参照)、この原位置ではノブ5の左、
右両端部が挿通口2から上方に突出するようにな
つている。11は正転用たる下降用の切換スイツ
チであり、これは、ケース1の右側壁に取付けら
れた固定接片12,13及びこれらの間に配置さ
れた可動接片14から構成され、可動接片14は
常には常閉側の固定接片12に接触(オン)して
いる。そして、この切換スイツチ11は、ノブ5
が矢印15方向に回動されてその右端部の押圧突
部5aにより可動接片14が押圧されると、可動
接片14が固定接片12から離間(オフ)し常閉
側の固定接片13に接触するようになつている。
16は逆転用たる上昇用の切換スイツチであり、
これは、ケース1の左側壁に取付けられた固定接
片17,18及びこれらの間に位置する可動接片
19から構成され、可動接片19は常には常閉側
の固定接片17に接触するようになつている。そ
して、この切換スイツチ16は、ノブ5が矢印1
5方向とは反対方向に回動されてその左端部の押
圧突部5bにより可動接片19が押圧されると、
可動接片19が固定接片17から離間し常開側の
固定接片18に接触するようになつている。20
はケース1の底壁に一体成形された横長矩形状の
保持枠(第3図参照)であり、その右、左側壁部
をストツパ部21,22としており、該ストツパ
部21,22の中央部には上下に延び且つ上端が
開放するスリツト21a,22aが形成されてい
る。そして、保持枠20内にはストツパ部21,
22間に介装された状態で形状記憶合金製の復帰
部材たる一個の復帰用コイルスプリング23が収
納保持されている。この復帰用コイルスプリング
23は、伸張した形状を予め記憶しており、縮小
された状態で加熱されると記憶形状たる伸張状態
に自動的に復帰するようになつており、勿論ばね
性も有する。そして、この復帰用コイルスプリン
グ23の両端部はスリツト21a,22aの下部
を通して前記ケース1の左、右両側壁に取付けら
れた端子24,25に接続されている。26は前
記ケース1内に左右方向に移動可能に収納された
プラスチツク製の移動子であり、その中央部には
前記ノブ5の筒部7と嵌合する嵌合突部26aが
突設され、両端部にはスリツト21a,22aを
通して前記復帰用コイルスプリング23の両端部
と当接する作用突部26b,26cが下方に向け
て突設されている。
さて、第9図に従つて電気回路の構成について
述べる。28は自動車のパワーウインドレギユレ
ータ駆動用の二ブラシ形のモータであり、これ
は、正転端子28a及び逆転端子28bを有する
もので、正回転すると例えばウインドガラスを開
放させるべく下降移動させ、逆回転するとウイン
ドガラスを閉塞させるべく上昇移動させるように
なつている。29は直流電源たるバツテリであ
り、その負端子はアースされており、正端子は端
子24、復帰用コイルスプリング23及び端子2
5を介して前記切換スイツチ11及び16の固定
接片13及び18に接続されている。そして、切
換スイツチ11及び16において、固定接片12
及び17はアースされ、可動接片14及び19は
モータ28の正転端子28a及び逆転端子28b
に夫々接続されている。
次に、本実施例の作用について説明する。
例えば、ノブ5の右端部を押圧操作して該ノブ
5を矢印15方向に回動させると、圧接子10が
圧縮コイルスプリング9を縮小させながら支持凹
部4の傾斜部4aに乗り上げるようになり、その
後その圧接子10の先端部が段部4cに当接して
抵抗感が与えられるようになり、以て、ノブ5は
正回転側たる開放側の第1の作用位置となる(第
5図参照)。そして、ノブ5がこのように第1の
作用位置に操作されると、その筒部7及び嵌合突
部26aを介して移動子26が左方向に移動され
るようになり、復帰用コイルスプリング23は作
用突部26bにより押圧されて圧縮される。又、
ノブ5が矢印15方向に回動されると、下降用の
切換スイツチ11の可動接片14がノブ5の押圧
突部5aにより押圧されてその可動接片14及び
固定接片12間がオフし次いで可動接片14及び
固定接片13間がオンするようになり、バツテリ
29の正端子、復帰用コイルスプリング23、切
換スイツチ11の固定接片13、可動接片14、
モータ28の正転端子28a、逆転端子28b、
切換スイツチ16の可動接片19、固定接片17
及びアースの経路でモータ28の正転回路が形成
され、モータ28に一方向に電流が流れて、該モ
ータ28が正回転してウインドガラスを下降させ
るようになり、開放動作が行なわれる。この場
合、復帰用コイルスプリング23にもモータ28
の正転回路の電流が流れるが、これはモータ28
のロツク電流より極めて小であるので、該復帰用
コイルスプリング23の自己加熱は少ない。その
後、ノブ5に対する押圧操作力を解除すると、圧
縮コイルスプリング9のばね力を受ける圧接子1
0と支持凹部4の傾斜部4aとの作用によつて圧
接子10がその傾斜部4aを滑り落ちるようにな
り、従つて、ノブ5は矢印15方向とは反対方向
に復帰回動して第1図及び第2図に示す原位置に
復帰するようになり、下降用の切換スイツチ11
が可動接片14及び固定接片13間をオフするよ
うになる。この時、復帰用コイルスプリング23
も自己のばね力によつて伸張状態に復帰する。以
上により、ウインドガラスは所望の下降位置に停
止されるようになり、所望の開放度が得られる。
さて、ノブ5を第5図及び第6図に示す第1の
作用位置よりも更に押圧操作して矢印15方向に
回動させると、圧接子10は傾斜部4aの段部4
cを乗り越えて保持突部4eの左側部に係止され
るようになり、ノブ5は開放側の第2の作用位置
となる(第7図参照)。この時、復帰用コイルス
プリング23は移動子26の作用突部26bによ
つて押圧されて縮小変形されるが(第8図参照)、
この時には、圧接子10の保持突部4eに対する
係止力が復帰用コイルスプリング23の復帰ばね
力よりも大となるように設定されており、ノブ5
は第2の作用位置に保持される。そして、このよ
うにノブ5が第2の作用位置に操作されると、ノ
ブ5の押圧突部5aにより可動接片14が第1の
作用位置の時よりも更に押圧されて切換スイツチ
11の可動接片14及び固定接片12間がオフし
可動接片14及び固定接片13間がオンするのは
同様である。従つて、復帰用コイルスプリング2
3が通電され且つモータ28が一方向に通電さ
れ、ウインドガラスは下降されるようなる。その
後、ウインドガラスが最下位置に達して全開状態
になると、モータ28がロツク停止されて該モー
タ28には大きなロツク電流が流れるようにな
り、このロツク電流は復帰用コイルスプリング2
3にも流れることになつて、該復帰用コイルスプ
リング23が発熱して自己加熱を行なう。そし
て、この自己加熱によつて復帰用コイルスプリン
グ23が所定温度になると、該コイルスプリング
23は記憶形状たる第2図に示す伸張状態になる
ように復帰するようになり、その復帰力により移
動子26を介してノブ5に矢印15方向とは反対
方向の回動を与える。この場合に、その復帰力は
圧接子10の保持突部4eに対する係止力よりも
大となるように設定されている。従つて、圧接子
10が保持突部4eとの係止を強制的に解除され
支持凹部4の傾斜部4aを滑り落ちてノブ5が第
2の作用位置から第1の作用位置を経て原位置に
復帰するようになり、下降用の切換スイツチ11
の可動接片14及び固定接片13間がオフされ、
次いで可動接片14及び固定接片12間がオンさ
れる。
以上はノブ5を矢印15方向に回動させてウイ
ンドガラスを下降させる場合について述べたもの
であるが、ノブ5の左端部を押圧操作してそのノ
ブ5を矢印15方向とは反対方向に回動させた場
合も同様の原理で動作が行なわれる。即ち、ノブ
5の左端部を押圧操作すると、圧接子10が支持
凹部4の傾斜部4bに乗り上げた後段部4dに当
接するようになり、ノブ5は逆回転側たる閉塞側
の第1の作用位置になる。更に、ノブ5の左端部
を押圧操作すると、圧接子10が傾斜部4bの段
部4dを乗り越えて保持突部4fの右側部に係止
されるようになり、ノブ5は閉塞側の第2の作用
位置となる。そして、このノブ5が第1若しくは
第2の作用位置のいずれに操作された場合でも、
ノブ5により移動子26が右方向に移動されて復
帰用コイルスプリング23が移動子26の作用突
部26cによつて押圧されて縮小されるととも
に、ノブ5の押圧突部5bにより上昇用の切換ス
イツチ16の可動接片19が押圧されて可動接片
19及び固定接片17間がオフし可動接片19及
び固定接片18間がオンする。これにより、バツ
テリ29の正端子、復帰用コイルスプリング2
3、切換スイツチ16の固定接片18、可動接片
19、モータ28の逆転端子28b、正転端子2
8a、切換スイツチ11の可動接片14、固定接
片12及びアースの経路でモータ28の逆転回路
が形成され、モータ28に他方向に電流が流れ
て、該モータ28が逆回転してウインドガラスを
上昇させ、以て、閉塞動作が行なわれる。この場
合、ノブ5が第1の作用位置にある時には、ノブ
5に対する押圧操作力を解除すれば該ノブ5は傾
斜部4b、圧縮コイルスプリング9及び圧接子1
0の作用により原位置に復帰回動されて上昇用の
切換スイツチ16の可動接片19及び固定接片1
8間がオフされるが、ノブ5が閉塞側の第2の作
用位置にある時には、ノブ5に対する押圧操作力
が解除されても該ノブ5は圧接子10が保持突部
4fに係止されることにより第2の作用位置に保
持されて切換スイツチ16の可動接片19及び固
定接片18間はオン状態のままとなり、その後、
ウインドガラスが最上位置に達して全閉状態とな
ると、モータ28がロツク停止されてモータ28
及び復帰用コイルスプリング23にロツク電流が
流れるようになり、復帰用コイルスプリング23
が伸張状態に自動的に復帰してノブ5が第2の作
用位置から第1の作用位置を経て原位置に復帰
し、切換スイツチ16の可動接片19及び固定接
片18間がオフされる。
このように本実施例によれば、ケース1におけ
る支持凹部4の傾斜部4a及び4bの上部にノブ
5を第2の作用位置に保持させるべく圧接子10
と係止する保持突部4e及び4fを形成し、前記
ノブ5の回転に応じて移動される移動子26を設
けるとともに、この移動子26により圧縮される
形状記憶合金製の復帰用コイルスプリング23を
設け、この復帰用コイルスプリング23にモータ
28の正転回路及び逆転回路に流れる電流を供給
するようにしたので、ウインドガラスが全開若し
くは全閉状態となつてモータ28がロツク停止さ
れると、復帰用コイルスプリング23がロツク電
流により自己加熱して記憶形状たる伸張状態に復
帰し、以て、圧接子10の保持突部4e若しくは
4fに対する係止力に抗してノブ5を原位置に自
動的に復帰させるものであり、従つて、ノブ5の
第2の作用位置への保持のために従来とは異なり
電磁石を用いる必要はなく、又、モータ28の正
転回路及び逆転回路に共通に一個の復帰用コイル
スプリング23を設けるだけでよく、それだけ安
価に製作することができ、又、その分だけ消費電
力が少なくて済む利点がある。
第10図は本考案の第2の実施例を示すもの
で、以下前記実施例と異なるところについて述べ
る。
即ち、ノブ5の中央部下面には支持凹部30が
形成され、その支持凹部30は中央の最高部から
右方向及び左方向に向かうに従つて順次下降する
傾斜部30a及び30bを有する略逆V字状をな
し、その傾斜部30a及び30bの下部に段部3
0c及び30dを存して斜め上方に指向する保持
部たる保持面部30e及び30fが形成されてい
る。そして、ケース1の底壁中央部には筒部31
が突設されていて、この筒部31には圧縮コイル
スプリング9を介して上方に付勢される圧接子1
0が嵌合されており、この圧接子10の先端部が
支持凹部30の最高部に圧接することにより常に
はノブ5が原位置に保持されている。従つて、ノ
ブ5が矢印15方向若しくはこれとは反対方向に
一段目に操作されると、圧接子10が傾斜部30
a若しくは30bにより押圧されながら段部30
c若しくは30dに接触し、その操作力が解除さ
れると、圧接子10と傾斜部30a若しくは30
bとの協働によりノブ5が原位置に復帰するよう
になる。又、ノブ5が矢印15方向若しくはこれ
とは反対方向に二段目に操作されると、圧接子1
0が傾斜部30a若しくは30b及び段部30c
若しくは30dを経て保持面部30e若しくは3
0fに圧接して該保持面部30e若しくは30f
と圧接子10とが係止状態となり、以て、ノブ5
が第2の作用位置に保持される。
これにより、この第2の実施例によつても前記
実施例と同様の効果を得ることができる。
第11図は本考案の第3の実施例であり、以下
前記第1の実施例と異なるところについて述べ
る。即ち、32は第9図に示すモータ28の代り
に用いられた三ブラシ形のモータであり、これ
は、正転端子32a、逆転端子32b及び共通端
子32cを有するもので、正回転すると例えばウ
インドガラスを開放させるべく下降移動させ、逆
回転するとウインドガラスを閉塞させるべく上昇
移動させるようになつている。そして、このモー
タ32において、正転端子32aは下降用の切換
スイツチ11の可動接片14に接続され、逆転端
子32bは上昇用の切換スイツチ16の可動接片
19に接続され、共通端子32cはアースされて
いる。そして、切換スイツチ11及び16の各固
定接片13及び18は復帰用コイルスプリング2
3の端子25に接続されており、各固定接片12
及び17は休止接片になつている。
而して、下降用の切換スイツチ11の可動接片
14及び固定接片13間がオンすると、バツテリ
29の正端子、復帰用コイルスプリング23、切
換スイツチ11の固定接片13、可動接片14、
モータ32の正転端子32a及び共通端子32c
の経路でモータ32の正転回路が形成され、又、
上昇用の切換スイツチ16の可動接片19及び固
定接片18間がオンすると、バツテリ29の正端
子、復帰用コイルスプリング23、切換スイツチ
16の固定接片18、可動接片19、モータ32
の逆転端子32b及び共通端子32cの経路でモ
ータ32の逆転回路が形成されることになる。
従つて、この第3の実施例によつても前記第1
の実施例と同様の効果を得ることができる。
第12図及び第13図は本考案の第4の実施例
であり、以下前記第1の実施例と異なるところに
ついてのみ説明する。
即ち、第12図において、33はケース1内に
収納されたプラスチツク製の移動子であり、これ
はノブ5の矢印15方向及びこれとは反対方向の
回動に応じて左右方向に移動し得るようになつて
いる。そして、この移動子33には常には圧縮コ
イルスプリング34により下方に付勢されるよう
にして可動接触子35が上下動可能に取付けられ
ており、この可動接触子35には接点部35a,
35bが形成されている。36は前記ケース1の
底壁に設けられた共通接片、37及び38はケー
ス1の底壁の左方部位に設けられた固定接片、3
9はケース1の底壁の右方部位に設けられた補助
接片であり、前記ノブ5が原位置に復帰している
時には移動子33の可動接触子35の接点部35
a,35bはともに共通接片36に接触するよう
になつている。そして、可動接触子35、共通接
片36と固定接片37及び38とは下降用の切換
スイツチ11に代わる第1及び第2のスイツチ4
0及び41を構成している。尚、第12図には示
していないが、ケース1及び移動子33には前記
可動接触子35、共通接片36、固定接片37,
38及び補助接片39と左右対称な可動接触子3
5′、共通接片36′、固定接片37′,38′及び
補助接片39′が設けられている(第13図参
照)。そして、可動接触子35′、共通接片36′
と固定接片37′及び38′とは上昇用の切換スイ
ツチ16に代わる第1及び第2のスイツチ40′
及び41′を構成している。従つて、前述したよ
うにノブ5が原位置に復帰している時にはスイツ
チ40,41,40′及び41′は全てオフである
(第13図参照)。尚、42は移動子33の浮上り
を防止するようにケース1内に取付けられた規制
板である。
さて、第13図に従つて電気回路の構成につい
て述べる。共通接片36及び36′はモータ28
の正転端子28a及び28bに夫々接続されてい
る。又、固定接片37及び37′はともにバツテ
リ29の正端子に接続されている。更に、固定接
片38及び38′は復帰用コイルスプリング23
を共通に介してバツテリ29の正端子に接続され
ている。そして、補助接片39及び39′はとも
アースされている。
而して、ノブ5が開放側の一段目の第1の作用
位置に操作されて移動子33を介して可動接触子
35,35′が左方向に移動されると、可動接触
子35の接点部35aが固定接片37に接触して
第1のスイツチ40をオンさせるとともに、可動
接触子35′の接点部35b′が補助接片39′に接
触する。これにより、バツテリ29の正端子、第
1のスイツチ40(固定接片37、可動接触子3
5、共通接片36)、モータ28の正転端子28
a、逆転端子28b、共通接片36′、可動接触
子35′、補助接片39′及びアースの経路でモー
タ28の正転回路が形成され、モータ28が正回
転してウインドガラスを下降させる。又、ノブ5
が開放側の二段目の第2の作用位置に操作される
と、可動接触子35の接点部35aが固定接片3
8に接触して第2のスイツチ41をオンさせると
ともに、可動接触子35′の接点部35b′がやは
り補助接片39′に接触する。これにより、バツ
テリ29の正端子、復帰用コイルスプリング2
3、第2のスイツチ41(固定接片38、可動接
触子35、共通接片36)、モータ28の正転端
子28a、逆転端子28b、共通接片36′、可
動接触子35′、補助接片39′及びアースの経路
でモータ28の正転回路が形成される。一方、ノ
ブ5が閉塞側の一段目の第1の作用位置に操作さ
れて移動子33を介して可動接触子35,35′
が右方向に移動されると、可動接触子35′の接
点部35a′が固定接片37′に接触して第1のス
イツチ40′をオンさせるとともに、可動接触子
35の接点部35bが補助接片39に接触する。
これにより、バツテリ29の正端子、第1のスイ
ツチ40′(固定接片37′、可動接触子35′、
共通接片36′)、モータ28の逆転端子28b、
正転端子28a、共通接片36、可動接触子3
5、補助接片39及びアースの経路でモータ28
の逆転回路が形成され、モータ28が逆回転して
ウインドガラスを上昇させる。又、ノブ5が閉塞
側の二段目の第2の作用位置に操作されると、可
動接触子35′の接点部35a′が固定接片38′に
接触して第2のスイツチ41′をオンさせるとと
もに、可動接触子35の接点部35bがやはり補
助接片39に接触する。これにより、バツテリ2
9の正端子、復帰用コイルスプリング23、第2
のスイツチ41′(固定接片38′、可動接触子3
5′、共通接片36′)、モータ28の逆転端子2
8b、正転端子28a、共通接片36、可動接触
子35、補助接片39及びアースの経路でモータ
28の逆転回路が形成される。
従つて、この第4の実施例によつても前記第1
の実施例同様の効果を得ることができ、特に、こ
の実施例では開放側及び閉塞側のいずれの場合の
第1の作用位置でも復帰用コイルスプリング23
には電流が流れない利点がある。
第14図は本考案の第5の実施例であり、以下
第4の実施例と異なるところについて述べる。
即ち、この第5の実施例はモータ28の代りに
第11図に示す三ブラシ形のモータ32を用いた
もので、そのモータ32において、正転端子32
a及び逆転端子32bは共通接片36及び36′
に夫々接続され、勿論共通端子32cはアースさ
れている。そして、補助接片39,39′はアー
スされていない。
而して、開放側の一段目の第1の作用位置では
第1のスイツチ40を介してモータ32の正転端
子32aに通電するモータ32の正転回路が形成
され、同二段目の第2の作用位置では復帰用コイ
ルスプリング23及び第2のスイツチ41を介し
てモータ32の正転端子32aに通電するモータ
32の正転回路が形成される。又、閉塞側の一段
目の第1の作用位置では第1のスイツチ40′を
介してモータ32の逆転端子32bに通電するモ
ータ32の逆転回路が形成され、同二段目の第2
の作用位置では復帰用コイルスプリング23及び
第2のスイツチ41′を介してモータ32の逆転
回路が形成されることになる。
従つて、この第5の実施例によつても前記第4
の実施例同様の効果を得ることができる。
尚、上記各実施例は本考案をパワーウインドレ
ギユレータスイツチ装置に適用した場合について
述べたものであるが、これに限らずパワーサンル
ーフスイツチ装置、パワーカーテンスイツチ装置
等、正逆回転可能なモータ制御用スイツチ装置全
般に適用し得るものである。
その他、本考案は上記し且つ図面に示す実施例
にのみ限定されるものではなく、例えば復帰部材
たる復帰用コイルスプリング23に並列に過電流
保護用のシヤント抵抗を接続してもよい等、要旨
を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施し得るこ
とは勿論である。
[考案の効果] 本考案は以上説明したように、モータがロツク
停止された時に操作部材を正回転側若しくは逆回
転側の第2の作用位置から第1の作用位置を経て
原位置に復帰させるようにしたモータ制御用スイ
ツチ装置において、ノブを圧接子と保持部との係
止により第2の作用位置に保持させるとともに、
ノブが少なくとも第2の作用位置に操作された時
に形状記憶合金製の一個の復帰部材にモータの正
転回路及び逆転回路に流れる電流を供給してその
モータのロツク電流により復帰部材を自己加熱に
よつて記憶形状に復帰させ、この復帰部材の復帰
によつてノブを第2の作用位置から第1の作用位
置を経て原位置に復帰させるようにしたので、従
来とは異なり、保持用の電磁石が不要となるとと
もに、モータの正転回路及び逆転回路に共通の一
個の復帰部材を設けるだけで済み、それだけ安価
になし得且つ消費電力も少なくて済む等の優れた
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本考案の第1の実施例を示
し、第1図及び第2図は夫々第4図の−線及
び−線に沿う断面図、第3図は要部の分解斜
視図、第4図は平面図、第5図及び第6図は第1
図及び第2図とは異なる作用状態の夫々第1図及
び第2図相当図、第7図及び第8図は更に異なる
作用状態の夫々第1図及び第2図相当図、第9図
は電気回路図である。又、第10図は本考案の第
2の実施例を示す要部の縦断面図、第11図は本
考案の第3の実施例を示す第9図相当図、第12
図及び第13図は本考案の第4の実施例を示す縦
断面図及び電気回路図、第14図は本考案の第5
の実施例を示す第13図相当図である。 図面中、1はケース、4は支持凹部、4a及び
4bは傾斜部、4e及び4fは保持突部(保持
部)、5はノブ(操作部材)、10は圧接子、11
は下降用の切換スイツチ(正転用のスイツチ)、
16は下降用の切換スイツチ(逆転用のスイツ
チ)、20は保持枠、23は復帰用コイルスプリ
ング(復帰部材)、26は移動子、28はモータ、
30は支持凹部、30a及び30bは傾斜部、3
0e及び30fは保持面部(保持部)、32はモ
ータ、33は移動子、40及び41は下降用の第
1及び第2のスイツチ(正転用のスイツチ)、4
0′及び41′は上昇用の第1及び第2のスイツチ
(逆転用のスイツチ)を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケースに原位置と正回転側及び逆回転側の夫々
    の第1及び第2の作用位置との間に二段操作可能
    に設けられた操作部材と、前記ケース及び操作部
    材の内の一方に設けられた圧接子と、前記ケース
    及び操作部材の内の他方に形成され前記圧接子と
    協働して前記操作部材が第1の作用位置に操作さ
    れた後その操作力が解除された時に該操作部材を
    原位置に復帰させる傾斜部及び前記操作部材が第
    1の作用位置を経て第2の作用位置に操作された
    時に該操作部材をその第2の作用位置に保持する
    保持部と、前記操作部材が正回転側及び逆回転側
    の夫々の第1及び第2の作用位置に操作されると
    夫々モータの正転回路及び逆転回路を形成するた
    めの正転用及び逆転用のスイツチと、前記ケース
    に設けられ前記操作部材が少なくとも第2の作用
    位置に操作された時に前記正転回路及び逆転回路
    を介して前記モータに流れる電流が供給される形
    状記憶合金製の一個の復帰部材とを具備し、前記
    復帰部材は、前記モータのロツク時のロツク電流
    により自己加熱して記憶形状に復帰することによ
    つて、前記操作部材を第2の作用位置から第1の
    作用位置を経て原位置に復帰させるようになつて
    いることを特徴とするモータ制御用スイツチ装
    置。
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