JPH0422502Y2 - - Google Patents

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JPH0422502Y2
JPH0422502Y2 JP1986037801U JP3780186U JPH0422502Y2 JP H0422502 Y2 JPH0422502 Y2 JP H0422502Y2 JP 1986037801 U JP1986037801 U JP 1986037801U JP 3780186 U JP3780186 U JP 3780186U JP H0422502 Y2 JPH0422502 Y2 JP H0422502Y2
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knob
lock
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auto
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、電動モータによりウインドガラス
が昇降するパワーウインド用スイツチの構造に係
り、特に一度スイツチ投入操作をすれば、以後手
を離しても接点が接続した状態を維持するオート
スイツチ機構に関する。
[従来の技術] 従来のオートスイツチには、複数のリレーを接
続してなる電子リレー回路を設け、単に一度スイ
ツチ投入しただけで、その後一定時間、接点の接
続状態を維持し続けることができるものがある。
例えば、自動車用パワーウインドにオートスイツ
チを適用した場合、オートスイツチをONする
と、その後手を離しても、ウインドが昇降を完了
するまで、モータ回路はON状態を維持すること
ができる。また、ソレノイドによつて、ノブを固
定し、その結果、接点をその位置に保持するもの
である。
さらに、実開昭60−178938号には、ノブに連動
して直線移動する部材を設け、この部材と一体に
移動するコアを軸心部に貫通させた両方向ソレノ
イドにより、ノブを揺動状態のままオート保持す
るものが示されている。
[考案を解決しようとする問題点] ところで上記従来例の場合、ウインドを上方又
は下方へそれぞれ動かすために、最低二つのリレ
ー回路を必要とする。その結果、それだけ回路が
高価となり、しかもこの回路をスイツチと別に組
み込むための大きなスペースが必要となる。
また、オート操作したとき、ノブの位置が中立
位置にないか、又は、オート及びマニユアル用の
二つのノブを必要とした。
また前記実開昭の考案によれば、オート状態の
ときノブが揺動したまま保持されるので、その後
のノブ操作に手間取ることがある。いわんや、ブ
ラインドタツチでの操作は極めて困難になる。
しかもオート保持の間中、ノブを揺動状態のま
ま保持しなければならないので、ソレノイドを大
型化しかつ比較的大きな消費電力が必要になる。
さらに、磁気的に吸着されるソレノイドのコア
をノブの揺動に連動させると、各部材の寸法精度
及び取付精度を極めて厳格にしなければ正確なロ
ツクを期待できない場合があり、製造が難しくな
つて、かつコストが高くなる。
そこで本考案はかかる問題点を解決するための
有利な構造を提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案におけるパワーウインド用スイツチは、
支持軸を中心に中立位置から左右方向へ揺動可能
であり、揺動角によつてマニユアル位置とオート
位置が与えられたノブと、略V字形をした揺動接
点板と、該揺動接点板上を弾性的に押圧しながら
揺動可能であるとともに、ノブが中立位置から揺
動するときのみ係合して一体に揺動し、ノブが中
立位置へ戻るときは非係合になる揺動部材と、ノ
ブを中立位置から揺動させることにより連動する
揺動部材により傾動された揺動接点板が接続する
ことにより、パワーウインドのモータへ通電可能
な電源側固定接点と、揺動部材と常時連動しかつ
その揺動量に応じて直線移動するとともに、ノブ
が中立位置からマニユアル位置の間で非ロツク位
置に、ノブがオート位置のときロツク位置に移動
するロツクプレートと、ロツクプレートがロツク
位置へ移動したときのみこのロツクプレートと係
合可能なロツクアームと、このロツクアームをロ
ツクプレートと係合する方向へ押圧させるととも
に、モータによりウインドを開閉する間作動状態
になるソレノイドとからなり、前記ノブをオート
位置まで揺動させたとき、一体に揺動する揺動部
材が揺動接点板を傾動させて電源側固定接点と接
触させるとともに、前記ロツクプレートをロツク
位置へ移動させ、同時に前記ソレノイドの作動に
より押圧された前記ロツクアームがロツクプレー
トと係合してその移動をロツクし、その後ノブの
みを中立位置へ復帰させてもウインドの開閉中は
前記揺動接点板と電源側固定接点との接点接続状
態を保持することを特徴とする。
[考案の作用] ノブを中立位置から傾動させると、ノブが揺動
部材と係合することにより、揺動部材も一体に揺
動し、揺動接点板はその上を揺動部材が弾性的に
押圧しながら摺動することにより傾動して、一端
が対応する固定接点と接続し、モータを回転させ
てウインドの開閉を行う。このとき、ロツクプレ
ートは揺動部材によつてその揺動量に対応する量
だけ直線移動し、同時にロツクアームはソレノイ
ドが作動することによりロツクプレートと係合す
る方向へ押圧される。そこで、ノブをオート位置
まで揺動させることにより、ロツクプレートをロ
ツク位置まで移動させると、ロツクプレートはロ
ツクアームと係合してロツクされるため、ロツク
プレートと連動する揺動部材は揺動状態に保持さ
れ、その結果、揺動部材に押圧された揺動接点板
も接点接続状態を保持する。
この状態でノブを離すと、ノブは戻り方向で揺
動部材と非係合のため、ノブのみが中立位置へ復
帰する。揺動部材は自己の復元弾性により中立位
置への復帰力を与えられているが、係合するロツ
クプレートがロツクされていることにより揺動状
態のままで揺動接点板の接点接続状態をオート保
持する。このオート保持はウインドの開閉動作中
にソレノイドが作動状態にあるので続行される。
ウインドの開閉動作が終了すると、ソレノイド
が作動停止となりロツクアームの押圧力が解除さ
れるので、ロツクプレートとの係合を解く。する
と、揺動部材は自己の復元弾性で中立位置へ復帰
するとともに、ロツクプレートも連動して中立位
置へ復帰する。同時に、揺動部材により電源側へ
接続されていた揺動接点板も揺動して電源側固定
接点から離れる。
[実施例] 第1図乃至第8図に基づいて本考案の実施例を
説明する。第1図は自動車用パワーウインドの制
御スイツチを第2図の−線に沿つて示した断
面図である。このスイツチは運転席側のドアに取
付けられる。第2図はこのスイツチの基板1部分
の平面図である。そこでまず第2図によつて概略
を説明する。基板1は絶縁性の樹脂からなり、こ
の基板1上に一体成形されて、スイツチSW1,
スイツチSW2,スイツチSW3,スイツチSW4
及びスイツチSWmの各取付部をなすボツクス2,
3,50,80が設けられている。スイツチSW
1は、運転席側のウインドガラスを昇降させる反
転スイツチ形式のスイツチである。さらに、この
スイツチSW1は、一度スイツチを投入すればそ
の後手を離しても一定の間回路をONに保持する
オートスイツチ機能と、通常の手動操作により、
任意に昇降量を調節できるマニユアルスイツチと
の二機能を併有する。スイツチSW2乃至スイツ
チSW4及びスイツチSWmは、全て反転スイツ
チ形式のマニユアルスイツチである。スイツチ
SW2は助手席側のウインドガラスを、スイツチ
SW3とスイツチSW4は後席の両側ウインドガ
ラスを、スイツチSWmは電源の開閉をそれぞれ
行なうものである。
次に第1図に戻つて詳細構造を説明する。第1
図はスイツチSW1とスイツチSW3を示してい
る。このスイツチ本体には、基板1と一体にスイ
ツチSW1及びスイツチSW3を組み立てるため
のボツクス2及び3が形成されている。そこで、
まずスイツチSW1について説明する。ボツクス
2の内壁面には、固定電極板4と5が対向して配
設され、その一部が露出して、固定接点4a,5
aとなつている。また、ボツクス2の底部中央に
は、係合電極板6が突出形成されている。係合電
極板6は、先端が二又に形成され、後述する揺動
接点板10と係合し、支点をなす。また基板1内
には、各スイツチの電極板を構成する多数の電極
板からなる、上側電極板7と下側電極板8とが、
間隔をもつて埋設されている。固定電極板4の下
端は上側電極板7と接続し、固定電極板5及び係
合電極板6の下端は下側電極板8と接続してい
る。
また、ボツクス2内には、凹部9が形成されて
おり、揺動接点板10が揺動可能に収納されてい
る。揺動接点板10は略V字形をした電極板であ
り、その両端部に可動接点10a,10bを固着
してある。これら接点10a,10bは、固定接
点4a,5aに対向している。揺動接点板10の
中央部は屈曲部11をなす。また凹部9の底部中
央には、支点溝12が形成されており、これに屈
曲部11が係合されている。揺動接点板10の上
面には、クリツク13が摺接している。クリツク
13は公知の機構であり、スプリング14によつ
て揺動接点板10側へ圧接されながら、ホルダー
15内へ進退自在に嵌合されている。ホルダー1
5は、ノブ16と別体であるが、シヤフト17に
よつて同軸に支持され、かつノブ16と一体に形
成されている連行部18によつて、一方向(図で
は反時計回り方向)へのみ、ノブ16と一体に押
圧される。なお、揺動接点板10は係合電極板6
の先端にある二又部に係合して、支点支持され、
回路を構成するものであるが、これと近似する構
造としては、基板1の端部(図の左端)にあるス
イツチSWmの係合電極板19がある。またロツ
クプレート20は、スプリング21によつてオー
ト時以外アンロツク状態に付勢されているロツク
アーム22によりロツクされる。ロツクアーム2
2は、軸23によつて軸支されている。またロツ
クアーム22の端部に対応する位置に、ワンタツ
チフアスナーからなるストツパ24が設けられて
いる。このロツクアーム22はソレノイドSによ
つて押圧させられる。ソレノイドSは、コイル2
5を巻回した固定コア26と、これに吸着される
可動コア27と及び可動コア27の中心部に植設
されたシヤフト28とからなる。シヤフト28の
先端部29は、ロツクアーム22に接触させられ
ている。
ノブ16は、マニユアル位置とオート位置の二
段階に揺動する。いま、ノブ16の時計回り方向
がウインドガラスを下げるための回路とし、反時
計回り方向がウインドガラスを上げるための回路
とする。また、上昇側及び下降側の各々の方向に
おいて、マニユアル位置とオート位置の二段階が
設定されている。ノブ16を反時計回りに揺動す
ると、連行部18によつてホルダー15も一体に
揺動され、その結果、揺動接点板10も揺動させ
られ、常開接点である揺動接点板10の可動接点
10aと固定電極板4の固定接点4aが接する
と、マニユアルの操作位置(M・up)となり、
ウインドガラスを上げるモータ回路がONとな
る。そこで任意の間、ノブ16を手で押し続けれ
ば、その間モータが作動し続ける。手を離せば、
ノブ16のクリツク機構(後述)及びホルダー1
5のクリツクピン13によつて、ノブ16及びク
リツクピン13並びに揺動接点板10が中立位置
へ復帰し、モータ回路がOFFとなる。前記M・
upの段階で、ノブ16をさらに反時計方向へ回
すと、後から詳述するように、ロツクプレート2
0がロツクアーム22にロツクされ、ノブ16か
ら手を離しても、ホルダー15及び揺動接点板1
0が揺動したままの状態を保持し、モータ回路が
ONしたままのオート位置(A・up)となる。こ
のとき、ノブ16だけは自動復帰する。なお、ノ
ブ16を時計回り方向へ揺動した場合には、モー
タ回路をONさせてウインドガラスを下向きに動
かす。但し接点構造は同じであり、マニユアル位
置のM・downとオート位置のA・downの二段が
設けられている。なお、これらの切換操作におい
て、節度感を得たい場合には、ノブ16のクリツ
クピンが摺接するガイド面に段落を設ければよ
い。
次にスイツチSW3について説明する。スイツ
チSW3はマニユアルスイツチのみである。この
スイツチは、基板1に一体形成されたボツクス3
内に設けられる。ボツクス3の内壁には、上側電
極板7に接続する固定電極板30,31がその一
部を露出させて設けられ、固定接点30a,31
aをなしている。ボツクス3中央部には、下側電
極板8に接続する係合電極板32が起立して設け
られる。係合電極板32の先端は二又になつてお
り、ボツクス3に形成された凹部33より上方へ
突出し、揺動接点板34を係合し、支点支持して
いる。揺動接点板34は略V字形をし、その中央
部にある屈曲部35を、凹部33の屈曲部溝36
内に係合して揺動可能となつている。また、固定
接点30a,31aに対応して、揺動接点板34
の両端部には可動接点34a,34bが設けられ
ている。揺動接点板34の上面には、クリツクピ
ン37が摺接している。クリツクピン37は、ス
プリングによつて揺動接点板34を圧接するよう
に付勢され、ノブ38に嵌合されている。ノブ3
8はシヤフト39によつて軸支され、揺動可能と
なつている。ノブ38の揺動により、揺動接点板
34は左右方向へ揺動して、その可動接点34
a,34bが固定接点30a又は31aと交互に
接触させられる。またノブ38の揺動時に手を反
すと、クリツクピン37によつてノブ38が中立
位置へ復帰される。
なお、基板1の端部には、一体にカプラCpが
形成され、ここに上側電極板7及び下側電極板8
の各端部が露出して、カプラ端子となつている。
また、基板1は、その全体をカバーCvによつて
覆われている。
次に第3図に基づいてスイツチSW1部分等を
さらに詳述する。第3図は第2図の−線に沿
う断面である。まず、スイツチSW1はノブ16
の両側にこれと別体のホルダー15,41がシヤ
フト17を同軸にして設けられる。ホルダー15
の下端部には揺動接点板10を摺接するクリツク
ピン13が設けられ、かつホルダー15から一体
に突出する連動突部40が設けられている。連動
突部40はロツクプレート20と係合している。
したがつて、ホルダー15の揺動に応じて、ロツ
クプレート20が基板1上を摺動して移動され
る。また、ホルダー41の下部には、クリツクピ
ン42が揺動接点板43を摺接するように設けら
れている。揺動接点板43は、先端が二又状にな
つている係合電極板44に係合、接触し、支点支
持されている。またホルダー41の下部には、こ
れと連動するロツクプレート45が設けられてい
る。図では見えないが、ホルダー15の連動突部
40に対応して、ロツクプレート45と係合する
部材がホルダー41に一体形成されている。
ノブ16自体の下部にも、ノブ用クリツクピン
46が設けられ、ガイド面47上を摺接してい
る。またノブ16と一体に連動突部48が形成さ
れ、摺動接点49に係合している。この摺動接点
49はノブ16と連動させられ、後述するオート
信号用スイツチとなつている。
スイツチSW2は、スイツチSW3と同様の構
造である。このスイツチのノブ51は、基板1と
一体のボツクス50内に、シヤフト52によつて
軸支されている。ノブ51の下部には、二つのク
リツクピン53,56がそれぞれスプリング5
4,57に付勢されて設けられ、略V字形の揺動
接点板55,58に摺接されている。なお、揺動
接点板55は先端が二又となつている係合電極板
59に係合され、支点支持されている。図面では
見えないが、揺動接点板58も同様である。な
お、揺動接点板10及び揺動接点板43、並びに
揺動接点板55,58は対で設けられ、同一に機
能するが、これは接点容量を確保するためのもの
である。
次に第4図乃至第7図に基づいてオート保持機
構を説明する。第4図及び第5図はウインドガラ
スの上昇側(up側)動作を説明するためのもの
である。第4図はオート保持前の状態を示す。ホ
ルダー15の下端には、一体に突出する連動突部
40が形成され、係合凹部60内に入つてロツク
プレート20と係合している。またロツクプレー
ト20のソレノイドS側先端部分には、突部61
が形成されている。さらにこの突部61よりホル
ダー15側を緩斜面62に、先端側を急斜面63
に形成している。一方、ロツクアーム22の先端
には、係合段階64が形成され、これを挟んでそ
の前後に係合面65a,65bが形成されてい
る。また可動コア27と固定コア26間には寸法
Sだけクリアランスがある。そこでシヤフト17
を中心にしてホメダー15を矢示A方向へ揺動さ
せると、ホルダー15と一体に揺動する連動突部
40によつて、ロツクプレート20が矢示B方向
に移動する。これが第1図のM・up位置である。
さらにこの位置からA・up位置まで、ノブ16
及びホルダ15揺動されると、後述するオート信
号用スイツチによつて、ソレノイドSにオート信
号が入る。するとコイル25によつて固定コア2
6内に磁力が発生し、可動コア27を吸着する。
そのため可動コア27と一体のシヤフト28もク
リアランスS分だけ下方へ移動し、スプリング2
1に抗してシヤフト頭部29がロツクアーム22
を押して、これを矢示C方向へ押圧させる。その
結果、第5図に示すように、係合面65aと急斜
面63とが係合して、ロツクアーム22がロツク
プレート20の移動をロツクする。その後、ノブ
16から手を離すと、ホルダー15は矢示D方向
へ復帰しようとする。しかし、ロツクプレート2
0がロツクアーム22によつてロツクされ、矢示
E方向へ移動できない。したがつて、ホルダー1
5は復帰を阻止され、このままON状態を維持す
るオート状態となり、モータ回路がONのままと
なる。その後、ソレノイドSにオート保持解除の
信号が入力されるまでこの状態が維持される。
次に第6図及び第7図により、ウインドガラス
の下降側(Down側)動作を説明する。第6図は
オート保持前の状態であり、ロツクプレート45
には、ホルダー41の連動突部66が係合してい
る。また、ロツクプレート45のソレノイドS側
端部には、突部67が形成され、これによりホル
ダー41側が急斜面68とされ、先端側が緩斜面
69とされている。なおロツクアーム22及びソ
レノイドSはUp側と共通の部材である。そこで、
ノブ16をまず第1図のM・down位置へ揺動さ
せてモータ回路をONし、マニユアル操作位置と
する。その後さらにA・down位置へ揺動させて
ると、ホルダー41もノブ16によつて一体に矢
示F方向へ揺動させられる。このときソレノイド
Sにオート信号が入力されると、ロツクアーム2
2が矢示C方向に押圧し、係合面65aと急斜面
68が係合し、ロツクプレート45の移動をロツ
クする。この状態が第7図であり、Down側のオ
ート保持状態を示す。このときUp側同様、ノブ
16から手を反しても、ホルダー41及びロツク
プレート45がそれぞれ矢示H,I方向へ復帰で
きず、モータ回路をON状態でオート保持する。
次に第8図によつて、オート信号の発信につい
て説明する。第8図はオート信号用スイツチを示
し、揺動接点49を有する。揺動接点49は、絶
縁材からなるスライド70を有し、これに形成さ
れた係合凹部71内に、ノブ16下端に形成され
た連動突部48が係合している。スライド70の
底部には可動電極72が取付けられている。可動
電極72はスプリング73によつて下方へ圧接さ
れている。一方、基板1におけるスライド70の
摺動面には、固定電極74,75,76が設けら
れており、可動電極72は固定電極75と常時接
触し、固定電極74及び76とは選択的に接触す
る。また基板1にはアンダーカツト溝による係合
段部77が形成され、これにガイド部材78の両
端に形成されている係合段部79が、ワンタツチ
取付けによつて係合している。いま、シヤフト1
7を中心にノブ16を矢示J方向へ揺動させる
と、摺動接点49は矢示L方向へ移動しし、固定
電極75→可動電極72→固定電極76と回路が
接続され、上昇側のオート信号が発信される。ま
たノブ16を矢示K方向へ揺動させると、摺動接
点49は矢示M方向へ移動し、固定電極75→可
動電極72→固定電極74と回路を接続し、同様
に下降側のオート信号が発信される。
第9図は本考案のパワーウインド用モータ制御
回路の一実施例を示す。この回路は電源電圧と接
続するモータ回路80、この回路をオート保持す
るオート保持回路81、このオート保持回路81
にオート信号を投入し、オート保持させるオート
信号回路82及びオート保持回路81のオート状
態の保持と解除を行なう回転検知回路83とから
なる。なお、オート保持回路81は本実施例にお
いて狭義に使用するものであり、一般的にはオー
ト信号回路82及び回転検知回路83と共に広義
のオート保持回路をなす。
モータ回路80は正逆転して、ウインドガラス
を上昇させるモータMと、上昇(up)側のスイ
ツチ84及び下降(down)側のスイツチ85と
からなる。スイツチ84は可動接点86と、これ
に対応している電源側の固定接点86a及びアー
ス側の固定接点86bとからなる。可動接点86
と固定接点86aが閉成すれば、モータMが回転
し、ウインドガラスを上昇させる。また固定接点
65bと閉成すれば、モータMの回転が止まる。
またスイツチ88も可動接点87と、電源側の固
定接点87a及びアース側の固定接点87bとを
有する。この作動はup側と同様である。但し、
モータMは逆転し、ウインドガラスを下降させ
る。
オート保持回路81は相互に結合したNPNト
ランジスタTr1及びTr2と、トランジスタTr2
のコレクタにベースを接続したNPNトランジス
タTr3、及びトランジスタTr3のコレクタと電
源の間に接続されたソレノイドS、及びベースを
トランジスタTr3のコレクタに接続したPNPト
ランジスタTr4等を有する。トランジスタTr4
はソレノイドSと並列に接続し、そのコレクタ
は、抵抗R6を介してトランジスタTr1のコレ
クタに接続させている。また抵抗R9を介してト
ランジスタTr3のベースと接続している、トラ
ンジスタTr1のエミツタをアースしている。ト
ランジスタTr1のコレクタは抵抗R7を介して
トランジスタTr2のベースと接続している。ト
ランジスタTr2はコレクタを抵抗R9とトラン
ジスタTr3のベース間に接続している。なお、
抵抗R5,R8,R10はノイズによる誤動作防
止用であり、ダイオードD7は逆起電力防止用で
ある。このオート保持回路81は後述するオート
信号によつて、ソレノイドSをモータ回路80の
スイツチ84又は85と連動させ、その可動接点
86又は87を、固定接点86a又は87aに閉
成保持させるものである。
オート信号回路82は、電源に接続するオート
スイツチと、コンデンサC3,ダイオードD5,
D6、抵抗R4からなり、オート保持回路81に
信号を与え、オート保持を開始させる。オートス
イツチSWaは自動復帰式スイツチであり、上昇
側のASW1と下降側のASW2とからなる。
オートスイツチASW1は、第8図におけるオー
ト信号用スイツチにおける可動接点72と固定接
点74からなり、又スイツチASW2は可動接点7
2と固定接点75からなり、これらのいずれかを
選択的に閉成させれば、上昇又は下降のオート信
号が短時間コンデンサC3に供給される。コンデ
ンサC3と抵抗R4は微分回路を構成し、トラン
ジスタTr1に出力信号を与える。ダイオードD
4及びD5は逆流防止用である。ダイオードD5
は回転検知回路83と接続している。すなわち、
この回路はオートスイツチと接続する抵抗R1、
及びこの抵抗R1と接続しかつアースされている
回転センサSWr、並びに抵抗R1と回転センサ
SWrの間に接続するコンデンサC1、ダイオー
ドD4、抵抗R3等からなる。また、コンデンサ
C1とダイオードD4の間には、一端をアースし
た抵抗R2及びダイオードD3が接続している。
また、ダイオードD4と抵抗R3の間には一端を
アースしたコンデンサC2が接続している。回転
センサSWrはモータMの回転と同期する回転ス
イツチ等からなる公知のものである。回転センサ
SWrの回転が上る(すなわち、モータMの回転
が上る)と、コンデンサC2に電荷が蓄えられ、
回転検知回路の電圧が上る。
次にこのモータ制御回路の作動を説明する。ま
ず、マニユアル操作の場合は、スイツチ84又は
85のいずれかを手で操作して閉成させると、こ
の閉成動作をしている間だけモータMに電力が供
給され、これを回転させることができる。
次にオート操作する場合は、上記マニユアル操
作によつて、いずれかのスイツチ、例えば、上昇
側のスイツチ84を閉成した状態でオートスイツ
チASW1を投入する。すると短時間オートスイツ
チASW1が閉成し、オート信号回路3、オート保
持回路81等に電流が流れる。この電流はまずコ
ンデンサC3と抵抗R4からなる微分回路に流
れ、トランジスタTr1のベースからエミツタを
通るベース電流となり、トランジスタTr1をON
する。するとトランジスタTr2はOFFとなる。
そこでASW1からの電流の一部は抵抗R9を通つ
てトランジスタTr3のベース及びエミツタに流
され、これをONする。トランジスタTr3がON
になるとソレノイドSに電流が流れ、これと連動
するスイツチ84をON状態のまま保持する。さ
らにトランジスタTr3のコレクタ電流により、
トランジスタTr4のエミツタからべースを通つ
てトランジスタTr3のベース電流を供給し続け
るので、トランジスタTr3及びトランジスタTr
4が自己保持され、ソレノイドSの励磁を続け
る。また、モータMが回転し始めると、回転セン
サSWrも回転し、コンデンサC2に電荷を蓄え、
電圧を上げる。その結果、トランジスタTr1の
ベース電位を高くする。したがつてコンデンサC
3が満充填となつてトランジスタTr1に対する
保持電流を供給しなくなつてもトランジスタTr
1をONに保持し続け、この状態でモータMが回
転を続け、ウインドガラスが上限まで上昇する
と、モータMは回転を停止する。すると回転セン
サ抵抗SWrも回転を停止する。その結果コンデ
ンサC2が放電して電圧を下げ、やがてトランジ
スタTr1のベース電位より低くなつて、トラン
ジスタTr1がOFFする。するとトランジスタTr
4、抵抗R6を通る電流は抵抗R7からトランジ
スタTr2のベース及びエミツタに流れ、トラン
ジスタTr2をONする。その結果、トランジスタ
Tr4、抵抗R9を通つてトランジスタTr3に供
給されていたベース電流が無くなり、トランジス
タTr3がOFFする。同時にトランジスタTr4も
OFFとなり、ソレノイドが解磁し、スイツチ8
4のオート保持を解き、これを開成復帰させ、モ
ータ回路80をOFFする。以上の通り、本実施
例では、一つのノブ16に対して二つのホルダー
15,41を設け、かつ相互に反対方向へ移動す
るロツクプレート20,45を設けたので、オー
ト保持を機械的方法で容易に行なうことができ
る。しかもロツクアーム22及びソレノイドS
は、上昇側及び下降側で共通使用されるので、部
品構成が簡素化して、装置をコンパクトにでき
る。さらにオート保持におけるソレノイドSは、
ロツクアーム22に対して作動するだけであり、
接点に対しては間接的に保持を行なうため、消費
電力が少なくて済み、かつ小型化できる。
そのうえ、オート操作状態の時ノブ16のみを
中立位置へ復帰させておくことができるので、そ
の後のノブ操作を迅速かつ正確に行うことがで
き、かつブラインドタツチ操作も可能になる。
さらに、ホルダー15,41と連動するロツク
プレート20,45を直接ソレノイドSで固定す
ることなく、ロツクアーム22を介してロツクす
るようにしたので、ソレノイドSやロツクアーム
22及びロツクプレート20,45の各寸法精度
並びに取付精度を比較的ラフにしても確実なロツ
クを行うことができる。
なお、本考案における揺動部材は実施例のホル
ダー15,41に相当する。また、第1図の固定
接点4aは本考案における電源側固定接点の一つ
に相当し、第9図に示した電源側の固定接点86
a及び87aと実質的に同じである。
[考案の効果] 本考案によれば、機械的なロツク機構とソレノ
イドを併用したので、リレー回路を不要とし、比
較的安価にかつ省スペースでスイツチを製造でき
る。
そのうえ、揺動部材を用いることにより、オー
ト操作状態のときノブのみを中立位置へ復帰させ
ておくことができるので、その後のノブ操作を迅
速かつ正確に行うことができ、かつブラインドタ
ツチでの操作も可能になる。
また、オート保持の間、ノブを揺動状態のまま
ソレノイドで保持する必要がないので、ソレノイ
ドを小型化できかつ消費電力を少なくすることが
できる。
さらに、揺動部材と連動するロツクプレートを
直接ソレノイドで固定することなく、ロツクアー
ムを介してロツクすることによりソレノイドやロ
ツクアーム及びロツクプレートの寸法精度並びに
取付精度を比較的ラフにしても確実なロツクを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本考案の実施例であり、第
1図は第2図の−線断面図、第2図は基板の
平面図、第3図は第2図の−線断面図、第4
図乃至第7図はオート保持機構の作動を示す要部
断面図、第8図は要部の断面図、第9図はモータ
制御回路に係る実施例の回路図である。 符号の説明、1……基板、7……上側電極板、
8……下側電極板、10……揺動接点板、11…
…屈曲部、13……クリツク、15,41……ホ
ルダー、16……ノブ、20,45……ロツクプ
レート、22……ロツクアーム、S……ソレノイ
ド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 支持軸を中心に中立位置から左右方向へ揺動可
    能であり、揺動角によつてマニユアル位置とオー
    ト位置が与えられたノブと、略V字形をした揺動
    接点板と、該揺動接点板上を弾性的に押圧しなが
    ら揺動可能であるとともに、ノブが中立位置から
    揺動するときのみ係合して一体に揺動し、ノブが
    中立位置へ戻るときは非係合になる揺動部材と、
    ノブを中立位置から揺動させることにより連動す
    る揺動部材により傾動された揺動接点板が接続す
    ることにより、パワーウインドのモータへ通電可
    能な電源側固定接点と、揺動部材と常時連動しか
    つその揺動量に応じて直線移動するとともに、ノ
    ブが中立位置からマニユアル位置の間で非ロツク
    位置に、ノブがオート位置のときロツク位置に移
    動するロツクプレートと、ロツクプレートがロツ
    ク位置へ移動したときのみこのロツクプレートと
    係合可能なロツクアームと、該ロツクアームをロ
    ツクプレートと係合する方向へ押圧させるととも
    に、モータによりウインドを開閉する間作動状態
    になるソレノイドとからなり、前記ノブをオート
    位置まで揺動させたとき、一体に揺動する揺動部
    材が揺動接点板を傾動させて電源側固定接点と接
    触させるとともに、前記ロツクプレートをロツク
    位置へ移動させ、同時に前記ソレノイドの作動に
    より押圧された前記ロツクアームがロツクプレー
    トと係合してその移動をロツクし、その後ノブの
    みを中立位置へ復帰させてもウインドの開閉中は
    前記揺動接点板と電源側固定接点との接点接続状
    態を保持することを特徴とするパワーウインド用
    スイツチ。
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