JPH0446248A - プーリ式変速装置 - Google Patents

プーリ式変速装置

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JPH0446248A
JPH0446248A JP15363790A JP15363790A JPH0446248A JP H0446248 A JPH0446248 A JP H0446248A JP 15363790 A JP15363790 A JP 15363790A JP 15363790 A JP15363790 A JP 15363790A JP H0446248 A JPH0446248 A JP H0446248A
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JP
Japan
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pulley
belt
driven
driving
pulleys
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JP15363790A
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English (en)
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Hirobumi Miyata
博文 宮田
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、伝動ベルトが巻き掛けられた1対の可変プー
リの各々のプーリ径を変化させて両プーリ間の変速比を
可変とするプーリ式変速装置の改良に関する。
(従来の技術) 従来より、この種のプーリ式変速装置は、例えば農業機
械や車両の動力伝達系に広く採用されている。この変速
装置は、例えば互いに平行に配置された1対の回転軸に
それぞれ取り付けられた1対の可変プーリ(駆動及び従
動プーリ)を有し、該各プーリは回転軸に回転一体にか
つ摺動不能に固定された固定シーブと、回転軸に回転一
体にかつ摺動可能に支持され、上記固定シーブとの間に
伝動ベルトが巻回される断面V字状のベルト溝を形成す
る可動シーブとからなり、その可動シーブを固定シーブ
に対し接離させてプーリ径(ベルト溝の有効半径)を変
化させることにより、両回転軸間の変速比を低速状態な
いし高速状態に切り換えるようにしたものである。
そして、こうした可変プーリ式の変速装置においては、
一般的に、一方の回転軸上の可変プーリを駆動プーリと
し、その可動シーブを駆動機構によって軸方向に移動さ
せることにより、その駆動プーリの有効径を変える一方
、他方の回転軸上の可変プーリは従動プーリとし、その
可動シーブをスプリングのばね力によって固定シーブ側
に付勢して、上記駆動プーリの有効径の変化に伴う伝動
ベルトの位置変動に応じて従動プーリの有効径を自動的
に調整するようになされている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記従動プーリにおける可動シーブにスプリ
ングによって付勢力を与える場合、次に示す問題が生じ
る。すなわち、変速時、駆動プーリの可動シーブの移動
により該駆動プーリの有効半径が変化した後、それに伴
う伝動ベルトの移動により従動プーリの有効半径が変化
することにより、両回転軸間の変速比が変化するため、
変速切換えに若干の時間がかかる。また、特に、変速比
を低速側から高速側へ切り換えるときには、可動シーブ
をスプリングの付勢力に抗して固定シーブから離れる方
向に移動させるため、その操作に大きな操作力を要する
こととなる。これらの結果、両回転軸間の変速比を小さ
な操作力でもって素早くスムーズに切り換えることは難
しい。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、上記した入力側及び出力側回転軸上の駆動及び
従動プーリにおける可動シーブを互いに連係して移動さ
せる手段を講じ、かつ、推力を与える伝動ベルトの張力
を、可動シーブの固定シーブ側への付勢ではなく、別の
構造によって確保するようにすることにより、変速装置
のコンパクト化を図りながら、その変速切換操作を小さ
な操作力でスムーズに行い得るようにすることにある。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するため、請求項(1)の発明の解決手
段は、駆動及び従動の両プーリにおける可動シーブをそ
れぞれ相対する固定シーブの接離が互いに逆になるよう
に移動させる駆動機構としての油圧シリンダを設け、こ
の両シリンダの油圧室に対し圧油を互いに逆方向に給排
することで、両プーリの開閉を連係させるようにした。
また、ベルト推力を得るために、両プーリ間に巻き掛け
られる伝動ベルトの緩み側を張力よりも大きい張力で押
圧するようにする。
具体的には、この発明のプーリ式変速装置は、上記の如
く、互いに平行に配置された1対の回転軸と、この各回
転軸に支持された可変プーリからなる駆動及び従動プー
リと、両プーリのベルト溝間に巻き掛けられた伝動ベル
トとを備え、各プーリは、各回転軸に回転一体にかつ軸
方向に移動不能に固定された固定シーブと、各回転軸に
軸方向に移動可能に支持され、上記固定シーブとの間に
断面V字状のベルト溝を形成する可動シーブとからなる
さらに、上記各プーリの可動シーブとその背面側の固定
体との間に配置され、油圧室への圧油の給排により伸縮
して可動シーブを固定シーブに対し接離させ、プーリの
プーリ径を変化させる1対のシリンダと、上記両プーリ
のプーリ径が互いに逆方向に変化するように上記両シリ
ンダの油圧室に対する圧油の給排を制御して両回転軸間
の変速比を可変とする変速切換機構と、上記両プーリ間
に配置され、駆動プーリの動力が従動プーリに伝達され
るときのベルト緩み側スパンを、該緩み側スパンに回転
軸間の変速比に対応して発生する張力よりも大きい張力
となるように押圧し2てベルト推力を発生させるテンシ
ョン機構とを設ける。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)の発明では、両回転軸
間の変速比を切り換える場合、駆動及び従動プーリの各
シリンダは変速切換機構により連動し、その変速切換機
構の作動により駆動プーリ又は従動プーリの一方のシリ
ンダの油圧室に圧油が供給されて該シリンダが伸長し、
このシリンダの伸長により該プーリの可動シーブを軸方
向に移動させる。また、これに伴って他方のプーリのシ
リンダの油圧室から圧油が排出されて該シリンダが収縮
し、このシリンダの収縮により該プーリの可動シーブが
上記一方のプーリにおける可動シーブの固定シーブに対
する接離動作とは逆の動作でもって移動し、この両可動
シーブの逆方向の移動によって両回転軸間の変速比が切
換変更される。
そして、上記駆動及び従動の両プーリ間に巻き掛けられ
る伝動ベルトは、その緩み側スパンがテンション機構に
より押圧されて張力が付与される。
このテンション機構によるベルト張力は、その変速比で
のベルトの緩み側スパンに発生する張力よりも大きい張
力であるので、ベルトのプーリに対するくさび効果が生
じてベルト推力が発生し、回転軸間で動力が伝達される
。すなわち、このように伝動ベルトの緩み側スパンを押
圧付勢して所定以上の張力を付与する一方、両回転軸間
の変速切換時に変速切換機構の作動により駆動及び従動
プーリの各可動シーブが連係して互いに逆方向に同期し
て開閉するため、駆動及び従動プーリ間の開閉力は逆に
なり、この両プーリ間の開閉力が部分的に互いに相殺し
合って、残りが操作力となる。
その結果、従動プーリの可動シーブがスプリングによっ
て付勢されている場合のように該従動プーリをスプリン
グの付勢力に抗して開く大きな操作力は不要となり、し
かも可動シーブの移動の応答遅れもなく、よって両回転
軸間の変速切換えを小さな操作力でもって敏速に行うこ
とができる。
しかも、駆動及び従動プーリの各シリンダの油圧室に対
し互いに逆方向に圧油を給排することで変速比を切り換
えるため、駆動側及び従動側の油圧は互いにバランスし
た関係となり、変速操作に必要な操作力はさらに小さく
なり、所定の切換操作力を得るのに各プーリの油圧シリ
ンダ等に小型のものを使用でき、よって変速装置をコン
パクト化することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明を例えば自動車の変速機に適用した実施
例の全体構成を示す。図において、1は固定体としての
変速機ケースで、このケース1には互いに平行に配置さ
れた駆動軸2及び従動軸3がそれぞれ回転可能に支持さ
れ、これらは本発明でいう回転軸を構成している。そし
て、図示しないが、駆動軸2は車載エンジンの自刃軸に
、また従動軸3は駆動車輪にそれぞれ連結されている。
上記駆動軸2の先端には駆動プーリ4が支持されている
。この駆動プーリ4は、駆動軸2にボス部5aにて回転
一体にかつ摺動不能に固定されたフランジ状の固定シー
ブ5と、該固定シーブ5に対向するように固定シーブ5
のボス部5a(駆動軸2)上にボス部6aにて摺動可能
に支持されたフランジ状の可動シーブ6とからなり、こ
れら両シーブ5,6間には断面V字状のベルト溝7が形
成されている。
一方、上記従動輪3上には従動プーリ8が設けられてい
る。この従動プーリ8は、上記駆動プーリ4と同様の構
成であり、従動軸3にボス部9aにて回転一体にかつ摺
動不能に固定されたフランジ状の固定シーブ9と、該固
定シーブ9に上記駆動軸2上の駆動プーリ4における固
定シーブ5に対する可動シーブ6の対向方向と逆方向で
もって対向するように固定シーブ9のボス部9a(従動
軸3)上にボス部10aにて摺動可能に支持されたフラ
ンジ状の可動シーブ10とからなり、これら両シーブ9
,10間にはベルト溝11が形成されている。そして、
上記駆動プーリ4のベルト溝7と従動プーリ8のベルト
溝11との間にはVベルトBが巻き掛けられており、駆
動及び従動プーリ4,8の各可動シーブ6.10をそれ
ぞれ固定シーブ5,9に対して接離させて各プーリ4,
8のプーリ径(VベルトBに対する有効半径)を変更す
ることにより、エンジンの出力回転を変速機で変速して
車輪に伝達する。すなわち、例えば駆動プーリ4の可動
シーブ6を図で左側に移動させて固定シーブ5に接近さ
せ、かつ従動プーリ8の可動シーブ10を同左側に移動
させて固定シーブ9から離隔させたとき(図示の状態)
には、駆動プーリ4のプーリ径を従動プーリ8よりも大
きくすることにより、駆動軸2の回転を従動軸3に増速
しで伝達する。一方、逆に、駆動プーリ4の可動シーブ
6を固定シーブ5から離隔させ、かつ従動プーリ8の可
動シーブ10を固定シーブ9に接近させたときには、駆
動プーリ4のプーリ径を小にし2、従動プーリ8のプー
リ径を大きくすることにより、駆動軸2の回転を減速し
て従動軸3に伝えるようになされている。
上記駆動軸2上には、駆動プーリ4における可動シーブ
6を固定シーブ5に対して接離させるための駆動機構と
しての油圧シリンダからなる駆動側シリンダ]、2か設
けられている。このシリンダ12は、可動シーブ6背面
側(図で右側)のケース1に固定されたシリンダボディ
13を備えている。このシリンダボディ13は駆動軸2
と同心の円環状のもので、その断面はコテ状とされ、可
動シーブ6側に開口する円環状の空間を有する。この空
間には円環板状のピストン]4が駆動軸2と平行方向に
摺動可能に嵌挿され、このピストン14及びシリンダボ
ディ13で囲まれる空間が油圧室15とされ、シリンダ
ボディ13のケース1固定側の端部には上記油圧室15
に連通ずるボート16が開口されている。そして、上記
ピストン14の先端は上記可動シーブ6のボス部6aに
ベアリング17を介して相対回転可能にかつ軸方向に移
動一体に連結されており、油圧室】5に圧油を給排する
ことで、シリンダ12を伸縮させて可動シーブ6を軸方
向に駆動し、油圧室15に圧油を供給したときには、シ
リンダ12を伸長させて可動シーブ6を固定シーブ5に
接近させ、駆動プーリ4のプーリ径を大きくする一方、
油圧室15から圧油を排出したときには、シリンダ]2
を収縮させて可動シーブ6を固定シーブ5から離し、駆
動ブー、す4のプーリ径を小さくするようになされてい
る。
一方、従動軸3上には、従動プーリ8の可動シーブ〕0
を固定シーブ9に対して接離させるたぬの油圧シリンダ
からなる従動側シリンダ18が設けられている。この従
動側シリンダ18は、上記駆動側シリンダ]−2と同様
の構成で、可動シーブ1、0背面側(図で左側)のケー
ス1に固定された断面コテ状の円環状シリンダボディ1
9を備え、このシリンダボディ〕9は可動シーブ10側
に開口する円環状の空間を有し、その内部空間には円環
板状のピストン20か駆動軸2と平行方向に摺動口it
に嵌挿され、このピストン20及びシリンダボディ19
により油圧室21が区画形成され、シリンダボディ19
のケース1固定側の端部には上記油圧室21に連通ずる
ボート22が開口されている。上記ピストン20の先端
は上記可動シーブ10のボス部10aにベアリング23
を介1.て相対回転可能にかつ軸方向に移動一体に連結
さねており、油圧室21に圧油を給排することで、シリ
ンダ]8を伸縮させて可動シーブ〕Oを軸方向に駆動し
、油圧室21に圧油を供給したときには、シリンダ18
を伸長させて可動シーブ10を固定シーブ9に接近させ
、駆動プーリ4のプーリ径を大きくする一方、油圧室2
1から圧油を排出したときには、シリンダ18を収縮さ
せて可動シーブ10を固定シーブ9から離し、駆動プー
リ4のプーリ径を小さくするようになされている。
そして、上記駆動側及び従動側シリンダ]2゜18のボ
ート16.22は油圧配管24で接続され、この油圧配
管24の途中には、駆動及び従動プーリ4,8のプーリ
径が互いに逆方向に変化するように上記両シリンダ1.
2.18の油圧室15゜21に対する圧jの給排を制御
して駆動及び従動軸2,3間の変速比を可変とする変速
切換シリンダ25が配設されている。
この変速切換シリンダ25は、第2図に拡大詳示するよ
うに、密閉された円筒状のシリンダボディ26と、該シ
リンダボディ26内に摺動可能に嵌挿され、シリンダボ
ディ26内の空間を図で右側の駆動側室29及び左側の
従動側室30に液密状に区画するピストン27と、一端
がピストン27に連結され、他端が駆動側室29側のシ
リンダボデイ26壁部を液密状に貫通してシリンダボデ
ィ26外に延びるピストンロッド28とを備えた油圧シ
リンダからなる。そして、シリンダボディ26の駆動側
室29側の端部には上記駆動側シリンダ12のボート1
6に連通するボート31が、また従動側室30側の端部
には従動側シリンダ18のボート22に連通するボート
32がそれぞれ開口されており、ピストンロッド28の
操作によりピストン27をシリンダボディ26内で摺動
させて駆動側室29及び従動側室30の容積を互いに逆
方向に増減変化させ、ピストン27を駆動側室29側(
図で右側)に移動させたときには、駆動側室29内の圧
油を駆動側シリンダ12の油圧室15に供給し、かつ従
動側シリンダ18の油圧室21内の圧油を従動側室30
に吸引して排出する一方、逆に、ピストン27を従動側
室30側(図で左側)に移動させたときには、従動側室
30内の圧油を従動側シリンダ18の油圧室21に供給
し、かつ駆動側シリンダ12の油圧室15内の圧油を駆
動側室29に吸引して排出することにより、駆動及び従
動プーリ4,8のプーリ径が互いに逆方向に変化するよ
うに上記両シリンダ12゜18の油圧室15.21に対
する圧油の給排を制御する。
また、第1図に示すように、上記駆動及び従動プーリ4
,8間には、両プーリ4,8間に張られたベルトBの1
対のスパンのうち駆動プーリ4の駆動力が従動プーリ8
に伝達されるときに緩み側となるスパンB、をその背面
から押圧してベルトBに張力を与えるテンション機構3
3が配設されている。このテンション機構33は、ケー
ス](固定体)に駆動及び従動軸2,3と平行な軸心を
もって揺動可能に支持されたテンションアーム34と、
該アーム34の先端部に同様の軸心をもって回転可能に
軸支されたテンションプーリ35とを備え、上記テンシ
ョンアーム34は、テンションプーリ35がベルト緩み
側スパンB、背面を押圧するように図外のばねによって
回動付勢されており、このテンション機構33により、
ベルトBの緩み側スパンB1に駆動及び従動軸2,3間
の変速比に対応して発生する張力よりも大きい張力とな
るように押圧してベルト推力を発生させるようになって
いる。
次に、上記実施例の作動について説明する。
エンジンの動力を車輪に伝達して自動車を走行させる駆
動状態においては、テンション機構33におけるばねに
よりテンションアーム34が付勢され、その先端のテン
ションプーリ35がベルトBの緩み側スパンB1背面を
押圧し、この押圧によりベルトBに張力が付与され、こ
の張力に基づいて駆動プーリ4から従動プーリ8にベル
トBを介して動力が伝達される。
そして、例えば、エンジンの回転を減速して車輪に伝達
する低速状態とするときには、変速切換シリンダ25の
ピストンロッド28の操作によりピストン27を従動側
室30側(第2図で左側)に移動させて低速位置に位置
付ける。この操作に伴い、従動側室30内の圧油が油圧
配管24を通って従動側シリンダ18の油圧室21に供
給され、該従動側シリンダ18が伸長状態になり、その
ピストン20がシリンダボディ19から突出し、該ピス
トン20にベアリング23を介して移動一体の従動プー
リ8の可動シーブ10が図で右方向に移動して固定シー
ブ9に接近する。このことにより従動プーリ8が閉じて
そのプーリ径が増大し、このプーリ径の増大により■ベ
ルトBが従動プーリ8側に引き寄せられる。
また、上記変速切換シリンダ25におけるピストンロッ
ド28の操作により駆動側室29内の圧力が下がるので
、この駆動側室29に駆動側シリンダ12の油圧室15
内の圧油が吸引される。また、駆動プーリ4の可動シー
ブ6は上記従動プーリ8側に移動するベルトBの張力に
より固定シーブ5から離れる方向に押され、この可動シ
ーブ6にベアリング17を介して連結されている駆動側
シリンダ12のピストン14も同方向に押圧される。こ
の駆動側室29による圧油の吸引及び可動シーブ6から
の抑圧により駆動側シリンダ12の油圧室15内の圧油
が排出される。この圧油の排出により駆動側シリンダ1
2が収縮状態になり、そのピストン14がシリンダボデ
ィ13内に入り、可動シーブ6が図で右方向に移動して
固定シーブ5から離れる。このことにより駆動プーリ4
が開いてそのプーリ径が減少する。これらの結果、駆動
プーリ4のプーリ径が従動プーリ8よりも小さくなり、
駆動軸2の回転が減速されて従動軸3に伝達される。
また、逆に、エンジンの回転を増速して車輪に伝達する
高速状態では、変速切換シリンダ25のピストン27を
駆動側室29側(第2図で右側)に移動させて高速位置
に位置付ける。この操作に伴い、駆動側室29内の圧油
が油圧配管24を通って駆動側シリンダ12の油圧室1
5に供給され、該シリンダ12が伸長状態になり、その
ピストン14がシリンダボディ13から突出し、該ピス
トン14と移動一体の可動シーブ6が図で左方向に移動
して固定シーブ5に接近する。このことにより駆動プー
リ4が閉じてそのプーリ径が増大し、このプーリ径の増
大によりVベルトBが駆動プーリ4側に引き寄せられる
また、上記変速切換シリンダ25の操作により従動側室
30内の圧力が下がるので、この従動側室30に従動側
シリンダ18の油圧室21内の圧油が吸引される。また
、従動プーリ8の可動シーブ10は上記駆動プーリ4側
に移動するベルトBの張力により固定シーブ9から離れ
る方向に押され、この可動シーブ10に連結されている
従動側シリンダ18のピストン20も同方向に押圧され
る。この従動側室30による圧油の吸引及び可動シーブ
10からの押圧により従動側シリンダ18の油圧室21
内の圧油が排出される。この圧油の排出により従動側シ
リンダ18が収縮状態になり、そのピストン20がシリ
ンダボディ19内に入り、可動シーブ10が図で左方向
に移動して固定シーブ9から離れる。このことにより従
動プーリ8が開いてそのプーリ径が減少する。その結果
、駆動プーリ4のプーリ径が従動プーリ8よりも大きく
なり、駆動軸2の回転が増速されて従動軸3に伝達され
る。
この実施例の場合、■ベルトBの緩み側スパンB1の背
面をテンション機構33のテンションプーリ35によっ
て押圧付勢することにより、該VベルトBに張力が与え
られ、この張力によりベルト推力が発生するとともに、
駆動及び従動プーリ4.8の双方における可動シーブ6
.10を変速切換シリンダ25による油圧切換えによっ
て軸方向に移動させるので、駆動及び従動ブー94.8
間の開閉力は逆になり、この両プーリ4,8間の開閉力
が部分的に互いに相殺し合い、残りが操作力となる。こ
のため、変速切換時、従動プーリの可動シーブをスプリ
ングによって固定シーブ側に付勢する従来の場合のよう
に、該可動シーブをスプリングの付勢力に抗して移動さ
せる大きな操作力が不要となる。しかも、両プーリ4,
8の可動シーブ6.10が同期して移動するため、変速
切換速度が速くなり、よって駆動及び従動軸2.3間の
変速切換操作を小さな操作力でもってスムーズに行うこ
とができる。
また、変速切換シリンダ25の駆動側室29は駆動側シ
リンダ12の油圧室15に、また従動側室30は従動側
シリンダ18の油圧室21にそれぞれ常時連通し、両油
圧室15.21に対し互いに逆方向に圧油を給排するこ
とで変速比が切り換えられるため、駆動側及び従動側の
油圧は互いにバランスした関係となり、変速操作に必要
な操作力はさらに小さくなる。こうして変速操作の操作
力が小さくて済むので、所定の切換操作力を得るのに駆
動側及び従動側シリンダ12,1.8等に小型のものを
使用でき、よって変速装置をコンパクト化することがで
きる。
尚、上記実施例では、駆動側及び従動側シリンダ12.
18の油圧室15.21に対する圧油の給排をシリンダ
25によって切り換えるようにしているが、この他、油
圧配管24の途中にベーンポンプやギヤポンプ等を配設
し、これらのポンプの回転による圧油の吸引吐出作用に
より、両油圧室15.21に対し圧油を逆方向に給排す
るようにすることもできる。
また、本発明は、自動車以外に農業機械やその他の機械
における変速装置に適用することができるのは勿論のこ
とである。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)に係る発明によると
、互いに平行に配置された1対の回転軸上にそれぞれ設
けられた駆動及び従動プーリと、この両プーリ間に巻き
掛けられた伝動ベルトとを備えたプーリ式の変速装置に
対し、上記駆動及び従動プーリの各可動シーブを駆動す
る駆動機構を共に油圧シリンダとし、この両油圧シリン
ダの油圧室に対する圧油の給排により該シリンダを、一
方の可動シーブが固定シーブに接近すると他方の可動シ
ーブが固定シーブから離れるように作動させて、両回転
軸間の変速比を変化させる変速切換機構と、上記駆動及
び従動プーリ間に巻き掛けられる伝動ベルトの緩み側ス
パンを、該緩み側スパンに変速比に応じて発生する張力
よりも大きい張力となるように押圧してベルト推力を発
生させるテンション機構とを設けたことにより、ベルト
推力を発生させるための張力をプーリ間のテンション機
構により付与し、両プーリの油圧シリンダにより可動シ
ーブを固定シーブに対する位置決めするだけでよく、変
速装置をコンパクトにしつつ、その変速切換えを小さな
操作力でスムーズに行うことができるという実用上優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図は変
速装置の断面図、第2図は変速切換機構の断面図である
。 1・・・ケース(固定体) 2・・・駆動軸(回転軸) 3・・・従動輪(回転軸) 4・・・駆動プーリ 5・・・固定シーブ 6・・・可動シーブ 7・・・ベルト溝 8・・・従動プーリ 9・・・固定シーブ 10・・・可動シーブ 11・・・ベルト溝 12・・・駆動側シリンダ 15・・・油圧室 18・・・従動側シリンダ 21・・・油圧室 25・・・変速切換シリンダ(変速切換機構)33・・
・テンション機構 B・・・■ベルト B1・・・緩み側スパン 第2図 1・・・ケース(固定体) 2・・・駆動軸(回転軸) 3・・・従動軸(回転軸) 4・・・駆動プーリ 5・・・固定シーブ 6・・・可動シーブ 7・・ベルト溝 8・・・従動プーリ 9・・・固定シーブ 10・・・可動シーブ 11・・・ベルト溝 12・・・駆動側シリンダ 15・・・油圧室 18・・・従動側シリンダ 21・・・油圧室 25・・・変速切換シリンダ 33・・・テンンヨン機構 B・・・Vベルト B1・・・緩み側スパン (変速切換機構)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに平行に配置された1対の回転軸と、上記各
    回転軸に回転一体にかつ軸方向に移動不能に固定された
    固定シーブと、各回転軸に軸方向に移動可能に支持され
    、上記固定シーブとの間に断面V字状のベルト溝を形成
    する可動シーブとからなる可変プーリで構成された駆動
    及び従動プーリと、 上記両プーリのベルト溝間に巻き掛けられた伝動ベルト
    と、 上記各プーリの可動シーブとその背面側の固定体との間
    に配置され、油圧室への圧油の給排により伸縮して可動
    シーブを固定シーブに対し接離させ、プーリのプーリ径
    を変化させる1対のシリンダと、 上記両プーリのプーリ径が互いに逆方向に変化するよう
    に上記両シリンダの油圧室に対する圧油の給排を制御し
    て両回転軸間の変速比を可変とする変速切換機構と、 上記両プーリ間に配設され、駆動プーリの動力が従動プ
    ーリに伝達されるときのベルト緩み側スパンを、該緩み
    側スパンに回転軸間の変速比に対応して発生する張力よ
    りも大きい張力となるように押圧してベルト推力を発生
    させるテンション機構とを備えてなることを特徴とする
    プーリ式変速装置。
JP15363790A 1990-06-12 1990-06-12 プーリ式変速装置 Pending JPH0446248A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4337869A1 (de) * 1993-11-05 1995-05-11 Brinkmann Maschinenfabrik Gmbh Verputzmaschine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4337869A1 (de) * 1993-11-05 1995-05-11 Brinkmann Maschinenfabrik Gmbh Verputzmaschine

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