JPH0446140Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0446140Y2
JPH0446140Y2 JP1985146406U JP14640685U JPH0446140Y2 JP H0446140 Y2 JPH0446140 Y2 JP H0446140Y2 JP 1985146406 U JP1985146406 U JP 1985146406U JP 14640685 U JP14640685 U JP 14640685U JP H0446140 Y2 JPH0446140 Y2 JP H0446140Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
seal
lip
foreign matter
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985146406U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6254369U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985146406U priority Critical patent/JPH0446140Y2/ja
Publication of JPS6254369U publication Critical patent/JPS6254369U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0446140Y2 publication Critical patent/JPH0446140Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は密封用シールに関し、特に、後段に
設けた密封用のメインパツキンに油中異物が進入
して損傷するのを防止するための密封用シールに
関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
従来から往復動シリンダ等においては油中に混
入している切削粉や摺動部の摩耗粉等の油中異物
が、パツキンのシール面の摩耗、傷の発生原因と
なつていた。
そこで、油中異物からパツキンのシール面の損
傷を防止する手段として第5図や第6図に示すよ
うなテフロン等の樹脂製のリング15,16をロ
ツドまたはピストンに設けて、油中異物がパツキ
ンのシール面に達するのを防止しているが、いず
れのリング15,16にあつても硬質のためにロ
ツドまたはピストンへの装着性を良好にするため
に切欠き17,18が円周上の1個所に設けら
れ、これによつて拡開したのちに装着されること
となるが、この切欠き17,18のためや、ある
いは第6図に示すものは取付け時に拡開作業をさ
らに容易にするために凹部19が設けられ、この
凹部19によつてシール性が低くなり、さらに、
ロツドやピストンが偏心運動をした場合には〓間
が生じやすくなり、パツキンのシール面に油中異
物が達するのを阻止することができず、このため
に油中異物が軸のシール面に進入して軸を噛んだ
り、あるいはシールを損傷する場合があるという
問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決したものであつて、油中異物をメインパ
ツキンのシール面に達する以前に除去することに
より、メインパツキンへは油のみが達するように
してメインパツキンに良好なるシール効果を発揮
させることのできる密封用シールを提供すること
を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、固
定部と移動部との間に設けられる密封用のメイン
パツキンへ油中異物が進入するのを阻止するため
に、メインパツキンとは別に流れ方向前方の固定
部と移動部との間に配設される密封用シールであ
つて、該密封用シールは、環状をなすとともに、
前記固定部または移動部と先端部のみが摺接する
リツプが油の流れ方向前方を向いた状態で設けら
れた本体の、少なくとも油の流れ方向前方側の側
面に、環状の溝を有し、この溝の奥壁の中央部
に、流れ方向を向くとともに、奥壁の幅よりも小
径の油穴が穿設され、さらに、この小径の油穴と
連通するとともに、径方向を向く流路を設けられ
ており、油が前記油穴および流路を通つて前記メ
インパツキンに流れるようにしたことを特徴とす
る密封用シール。
〔作用〕
前記の手段を採用したことによりこの考案は、
流入する油中に存在する比較的に粒径の大きい異
物はリツプの作用によつてリツプの先端に滞留さ
れ、また、小さい異物は流路を通過する際に生じ
る流速の変化や渦流などの作用によつて流路内に
滞留したり、あるいは流路の壁に突き刺さつたり
して密封用シールを通過せずにシールによつて捕
捉されることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図にはこの考案による密封用シールがロツ
ドパツキンとして使用されている状態が示されて
いて、このものは第2図a,bに第1図のA矢視
およびB矢視で示すように、固定部10の溝10
a内に位置し得る断面長方形状の本体1が環状と
なつているとともに、この本体1の両側にそれぞ
れ環状の溝2,3が設けられ、この溝2,3の奥
側間を連通する直径が1〜2mmの油穴4が円周上
に複数個穿設され、また、前記溝2,3のうちの
メインパツキン13側の溝3から、本体1の下部
に開口する複数の凹溝5が前記油穴4からリツプ
7のヒール部7′に向かつて伸び、円周方向にわ
たつて複数個設けられている。
そして、前記本体1の下面部には、移動部であ
るロツド6の外周面と接触する異物進入阻止用の
リツプ7が一体に設けられている。
また、上記のように固定部10の溝10a内に
密封用シールを取付けた際に、前記リツプ7の作
用によつて本体1が拡開するように付勢されてい
るので確実に保持され、そして、こののちに前記
固定部10に、油穴9を有する閉塞板8を取付け
るようになつている。
そして、上記のものを使用する際には、まず、
流入する油は第1図の左方から閉塞板8の油穴9
を介して進入するものと、リツプ7の左側上面に
達するものとがあり、この場合、リツプ7の上面
に達するのは比較的に粒径の大きな異物であり、
従来はこれがメインパツキン13の摺動面に堆積
して往復動時にメインパツキン13のシール面に
食い込まれていたが、前記リツプ7がロツド6と
接触して摺動することでロツド6の外周面のリツ
プ7の先端の部分に滞留してメインパツキン13
に達する以前で除去することができることとな
る。
また、閉塞板8の油穴9を介して進入してきた
油は密封用シールの一方の環状の溝2に達したの
ちに、溝2の奥壁の幅よりも小径となつている油
穴4を介して他方の環状の溝3に達し、こののち
凹溝5を介して前記リツプ7の油の進入方向と反
対側となり、そして、固定部10の孔10bを介
してメインパツキン13に達することとなる。
このように油が進行する過程において、油はそ
の流速や流れの方向を変更させられることにな
り、油中異物は密封用シールの環状の溝2,3内
に堆積したり、あるいは密封用シールに突き刺さ
つたりするので異物が除去された油がメインパツ
キン13に達することになり、したがつて、メイ
ンパツキン13が油中異物によつて損傷される恐
れは全くないものである。
また、前記リツプ7はロツド6に取付ける際に
多少外方に拡開された状態で取付けられるのでロ
ツド6の外周面に圧着しており、したがつて、ロ
ツド6が偏心したとしてもリツプ7は追随するの
で異物は摺動面に堆積して異物に対して常にメイ
ンパツキン13側へ進入することに対してシール
効果を発揮することとなる。
第3図には前記実施例に示すものをピストン1
1に用いた場合を示し、前記実施例と同一の部材
には同一の番号を付して説明は省略するが、この
場合には密封用シールおよびメインパツキン13
は移動部であるピストン11の溝11a内に位置
し、密封用シールのリツプ7は固定部10と常に
接触しているために前記実施例と同様にメインパ
ツキン13に異物が進入することは確実に阻止す
ることができるものである。
なお、前記各実施例で用いた密封用シールの第
2図bで示すB矢視にあつても環状の溝内に反対
側の環状の溝内に開口する油穴を設け、この油穴
間に対応する位置で、下方に延びる凹溝を設けた
場合について説明したが、これに限定するするこ
となく油穴と連続するように下方に延びる凹溝1
2を設けても良く、要は比較的に粒径が大きい異
物はリツプで除去し、他の異物は密封用シール内
を通過する間に流速や流れの方向を色々な方向に
変えて通過させることにより、渦流を発生させた
り、あるいは密封用シールの面に衝突させること
により、異物を溝の底部に堆積させたり、あるい
は壁面に突き刺さるようにして、異物の通過を阻
止するようにすれば良いものであり、したがつ
て、密封用シールの油の通路は実施例のものに限
定されないことは勿論である。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、
メインパツキンとは別個に設けたので製造時にお
いてもメインパツキンとの関係を考慮することな
く製造できて製造が容易であるとともに、組付け
作業も容易であり、油がメインパツキンに達する
以前に油中に含まれた異物を確実に除去すること
ができるのでメインパツキンには異物の混入して
いない油のみを供給することができ、したがつ
て、メインパツキンの耐久性が向上するととも
に、シール性を向上させることができ、しかも、
このことはメインパツキンが取付けられる部材、
たとえば、ロツドやピストン等の移動部が移動時
に軸偏心したとしてもリツプが移動部に圧着状態
となつているので達成することができるという効
果を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案によるものをロツドに取付け
た状態を示す概略縦断面図、第2図aは第1図の
A矢視図、第2図bは第1図のB矢視図、第3図
はピストンに取付けた状態を示す概略縦断面図、
第4図は第2図bのB矢視図部分の他の実施例を
示す図、第5図および第6図a,bは従来のもの
を示す概略図である。 1……本体、2,3……環状の溝、4……油
穴、5,9,12,14……凹溝、6……ロツ
ド、7……リツプ、8……閉塞板、10……固定
部、11……ピストン、13……メインパツキ
ン、15,16……リング、17,18……切欠
き、19……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定部10と移動部6,11との間に設けられ
    る密封用のメインパツキン13へ油中異物が進入
    するのを阻止するために、メインパツキン13と
    は別に流れ方向前方の固定部10と移動部6,1
    1との間に配設される密封用シールであつて、該
    密封用シールは、環状をなすとともに、前記固定
    部10または移動部6,11と先端部のみが摺接
    するリツプ7が油の流れ方向前方を向いた状態で
    設けられた本体1の、少なくとも油の流れ方向前
    方側の側面に、環状の溝2を有し、この溝2の奥
    壁の中央部に、流れ方向を向くとともに、奥壁の
    幅よりも小径の油穴4が穿設され、さらに、この
    小径の油穴4と連通するとともに、径方向を向く
    流路3,5,12が設けられ、油が前記油穴4お
    よび流路3,5,12を通つて前記メインパツキ
    ン13に流れるようにしたことを特徴とする密封
    用シール。
JP1985146406U 1985-09-25 1985-09-25 Expired JPH0446140Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985146406U JPH0446140Y2 (ja) 1985-09-25 1985-09-25

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985146406U JPH0446140Y2 (ja) 1985-09-25 1985-09-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6254369U JPS6254369U (ja) 1987-04-04
JPH0446140Y2 true JPH0446140Y2 (ja) 1992-10-29

Family

ID=31058843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985146406U Expired JPH0446140Y2 (ja) 1985-09-25 1985-09-25

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446140Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6254369U (ja) 1987-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7604243B2 (en) Composite seals, seal structures and related methods
US5967524A (en) Hybrid seal device
US4986552A (en) Excluder type seal with sliding friction reducing feature
KR20210124430A (ko) 슬라이딩 부품
US11686389B2 (en) Rotary seal arrangement and rotary seal with recirculation function
KR20050113603A (ko) 밀봉 링
US6135216A (en) Venting and sealing system for down-hole drills
EP0981701B1 (en) Buffer seal
JPH0446140Y2 (ja)
JPS58156781A (ja) 高真空ゲ−トバルブ
JP2506246Y2 (ja) パッキン
JPH0223908Y2 (ja)
JPH01224524A (ja) ころがり軸受に組み込まれた密封片
US4418920A (en) Fluid seal for engine crankshaft applications
JPH0755412Y2 (ja) 組合せシール
JPH11108101A (ja) 油圧緩衝器用シール
JPH0525074U (ja) 非接触シール
JPH08200452A (ja) チェン構造
JPS6234054Y2 (ja)
JPH062032Y2 (ja) 軸受の密封装置
JP2008045658A (ja) 密封装置
JPH0722529Y2 (ja) シリンダ
JPH02225885A (ja) 滑りリングパッキンの前室保護体
JPH0531284Y2 (ja)
KR100227353B1 (ko) 건설기계 연결부의 스크레이퍼실