JPH0446101A

JPH0446101A - 固形農薬及びその施用方法

Info

Publication number: JPH0446101A
Application number: JP2150643A
Authority: JP
Inventors: Sohachi Kosugi; 荘八小杉; Naoki Motoyama; 直樹本山
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-06-08
Filing date: 1990-06-08
Publication date: 1992-02-17
Also published as: JP2518787B2; JPH0624905A; JPH0561241B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、施用地域へ埋設することを目的とした固形
農薬及びその施用方法に関する。

（従来の技術）従来、農薬は噴霧し、又は水に溶かして散布していた。

（発明により解決すべき課題）農薬を噴霧又は散水散布した場合には、雨水などにより
流失し易く、またゴルフ場の芝生などについては、随時
散水するので、これにより流失するおそれがあり、効力
の持続性に乏しく、必要農薬量より多く、かつ頻繁に散
布するのが常識化されており、往々必要量の数倍以上も
使用するなどの問題点があった。

更に流失した農薬は排水に混入して散布地域外へ流出す
るが、このような折入は充分の希釈がなされないのが普
通であって、環境汚染の公害問題となり、農薬の使用制
限又は使用禁止問題に発展し、社会問題化している。

（課題を解決する為の手段）然るにこの発明は、植物繊維である木粉と必要とする農
薬との混合物を任意形状に成形固化し、これを地中に埋
設施用することにより、前記従来の問題点を解決したの
である。

即ちこの発明によれば、次の特徴がある。

■　固形物であるから施用者が施用時に農薬を吸引して
衛生的に障害を生じるおそれがない。

■　雨水により流失するおそれがない。

■　有効持続期間が著しく長くなる。

■　排水に混入する場合であっても、溶解が緩徐に行わ
れる為に、流出時には有害濃度以下となる。

■　木粉の腐蝕による土壌改良効果がある。即ち、木粉
埋入部はポーラスな土壌となり、空気を含み、植物の根
の繁茂を助長する。

即ち物の発明は、木質粉末と農薬との混合物を成形固化
することを特徴とした固形農薬である。

また他の発明は、木質粉末、農薬及び水溶性糊料並びに
害虫嗜好物の混合物を成形固化することを特徴とした固
形農薬である。

次に、木質粉末は０．５關より小さい直径の粉末とした
ものである。更に農薬は殺虫剤、殺菌剤又は除草剤とし
たものである。また、水溶性糊料はＣＭＣとし方が好ま
しい。次に、害虫嗜好物は砂糖、その他の糖類、粉乳、
糖蜜としたものである。

更に方法の発明は、木質粉末と農薬との混合物を粒状、
ペレット状、又は弾丸状に成形固化し、これを農薬施用
地の地表に埋設することを特徴とした農薬施用方法であ
る。また、固形農薬の埋設深さは、目的とする害虫、細
菌の生息域付近としたものである。次に、固形農薬の埋
設は、穿穴埋入、打込み埋入又は散布後覆土としたもの
である。

前記における木粉の粒度は０．５ｍｍ以下に限定されな
いけれども、比較的小粒の方が混入が平均化され、他物
との混入に際しても小粒の方が混合容易である。

（作　　用）この発明は、木粉と農薬とを成形固化したので、取扱い
中に農薬が揮発して空中に拡散したり、取扱い者に吸入
され、又は皮膚に付着して危害を生じるおそれはない。

また、固形農薬を地中に埋入して施用するので、雨水又
は散水により農薬が急速に流失したり、排水に高濃度で
混入するおそれはない。

また、木粉と農薬との混合物を成形固化し、これを地中
に埋設して施用するので、雨水又は散水によって農薬が
少しづつ溶解して浸出し、地中に拡散する。従って殺虫
・殺菌等の有効範囲が徐々に拡大すると共に、農薬が当
該地域に保有される間、効力を持続し、埋入後の持続期
間が長くなる。

（実施例１．）この発明は、０．０５ｍの木粉１０ｇと、アルファクロ
ン１０ｗｐ（アザメチホス、ａｚａ＋ｎｅｔｈｉｐｈｏ
ｓ　１０％、砂糖８７％を含む）１０ｇを混合し、これ
に水２０ｍ１を加えて混練し、均一状になった際、型を
用いて弾丸状に成形し、常温乾燥して固形農薬１を得た
。この場合に固形農薬１は直径１ｃｍ、長さ５ｃｍであ
った。

前記実施例においては、弾丸状に成形したが、柱状、又
は球状に成形する場合もある。前記木粉と、アルファク
ロンの他に水溶性糊料を混入して成形固化した場合には
、硬度か著しく大きくなるので、通常の農耕地又はゴル
フ場の芝生などには直接打込むことができる。

例えばスプリング等の弾力を利用して発射すれば、弾丸
状の固形農薬は地中へ突入し埋設される。

また、地表が固い場合には、機械的に穴をあけ、この中
へ固形農薬を挿入し、ついで前記穴内に土を入れて塞ぐ
のである。

（実施例２）第２図は固形農薬の施用状態を示す。

即ち、施用地２へ必要深さの穴３を掘り、この穴３内へ
固形農薬１を挿入した後、穴３の入口側へ土４を詰める
。また、他の実施例は、固形農薬１を第２図中矢示５の
ように地面に圧入したものである。前記圧入は、スプリ
ングなどを利用して打込む場合、手動又は機械力を利用
して押し込む場合があるか、連続かつ多数埋設する場合
には、打込みの方が能率的である。打込みのみでは固形
農薬１の後方に空隙を生じるけれども、穴口付近の土を
加圧したり、土を振りかけることによって固形農薬１を
埋設することができる。

前記固形農薬に雨水又は散水の水がしみ込むと、農薬が
溶解して矢示６のように拡散するので、拡散域の害虫等
を殺すことができる。

（実験例）木粉（０，０５ｍ＋ｓの大きさ）１０ｇにアルファクロ
ン１０ｗｐ（アザメチホス１０％と砂糖８７％を含む）
１０ｇを混合し、これに水２０ｍ１と少量のＣＭＣを加
えたものをよく混練した後、型に入れて、直径１ｃｙｎ
、長さ５ｃｍの弾丸状に形成し、ついで３日間室温乾燥
して固化すれば、固形殺虫剤ができる。

この固形殺虫剤をゴルフ場のナーセリ−（西洋芝）にＩ
Ｍに対し１０本宛均等間隔で土地に押し込む。

この場合に固形の殺虫剤の深さはその後端が地中に少し
もぐる程度とする。

前記処理の１ケ月後、処理区と無処理区土壌害虫（チビ
サクラコガネの幼虫等）を調査した所、処理区において
は土壌害虫の著しい減少が認められた。従ってこのよう
な施用方法により殺虫・殺菌の効果を期待することがで
きる。

（発明の効果）この発明は、木粉と農薬とを固形化したので、取扱いが
容易となるのみならず、取扱い者が有害ガスを吸入する
おそれがないなど、衛生障害を未然に防止する効果があ
る。

また施用に際しては、地中へ埋入するので、雨水又は散
水などにより農薬が流失するおそれがない。従って流失
を見込み、大量の農薬を使用する必要もないので、排水
に高濃度の農薬が混入するおそれもないなどの諸効果が
ある。

更に、固形農薬の緩徐な溶解により有効成分の拡散を生
じるので、有効持続期間が著しく増大し、その上木粉の
腐蝕による土壌改良、酸素含有による有効菌の繁殖助長
など、薬効消失後においても植物等に良好な影響を期待
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施固形農薬の断面拡大図、第２図
は同じく地中施用状態を示す説明図である。

Claims

【特許請求の範囲】１　木質粉末と農薬との混合物を成形固化することを特
徴とした固形農薬２　木質粉末、農薬及び水溶性糊料並びに害虫嗜好物の
混合物を成形固化することを特徴とした固形農薬３　木質粉末は０．５ｍｍより小さい直径の粉末とした
請求項１又は２記載の固形農薬４　農薬は殺虫剤、殺菌剤又は除草剤とした請求項１又
は２記載の固形農薬５　水溶性糊料はＣＭＣとした請求項２記載の固形農薬６　害虫嗜好物は砂糖、その他の糖類、粉乳、糖蜜とし
た請求項２記載の固形農薬７　木質粉末と農薬との混合物を粒状、ペレット状、又
は弾丸状に成形固化し、これを農薬施用地の地表に埋設
することを特徴とした固形農薬施用方法８　固形農薬の埋設深さは、目的とする害虫、細菌の生
息域付近とした請求項７記載の固形農薬施用方法９　固形農薬の埋設は、穿穴埋入、打込み埋入又は散布
後覆土とした請求項７記載の固形農薬施用方法