JPH0445931A - フッ素系樹脂製チューブ被覆円柱状物品及びその製造法 - Google Patents

フッ素系樹脂製チューブ被覆円柱状物品及びその製造法

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JPH0445931A
JPH0445931A JP15604490A JP15604490A JPH0445931A JP H0445931 A JPH0445931 A JP H0445931A JP 15604490 A JP15604490 A JP 15604490A JP 15604490 A JP15604490 A JP 15604490A JP H0445931 A JPH0445931 A JP H0445931A
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Japan
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tube
based resin
columnar article
cylindrical article
heat
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Application number
JP15604490A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sekoshi
瀬越 一雄
Satoshi Wakinaka
敏 脇中
Yasuo Soyama
楚山 康雄
Takeshi Matsuda
健 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Gunze Ltd
Kasei Naoetsu Industries Ltd
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は表面にフッ素系樹脂製チューブが強固に融着さ
れてなる円柱状物品及びその製造法に関する。
(従来の技術) フッ素系樹脂は非粘着性、耐蝕性、耐薬品性、耐熱性等
に優れるという特色を有するところから近年電子複写機
用の加熱定着ロールを始め各種口・−ルの被覆部材等と
して多用されている。
ところで、フッ素系樹脂による物品の被覆法としてはフ
ッ素系樹脂粉体塗料又はディスバージョン塗料を塗布し
、次いで焼成する所謂コーティング方法と、フッ素系樹
脂フィルムやシートを張りつけるシーI・ライニング法
が知られているが、前者の方法では均一で平滑な厚い被
覆層を得ることが困難であり、例えば50μ程度の層を
得る場合でもディスバージョン塗料の塗装方法だと、3
回程度以上の重ね塗りを必要とするなどの問題があり粉
体塗料を使用した場合でも、数百ミクロンの塗装厚は1
回で得にくく、その皮膜は平滑になりにくいし、その加
工費は高価となる。
更に、シートライニング方式では、接着の手段も考えら
れているが、現状では金属ナトリウム等の溶融アルカリ
金属分散液を使用したり、コロナ放電によりフッ素系樹
脂表面を処理加工して接着剤との接着を可能にし、エボ
ギシ樹脂等他の一般用樹脂系接着剤を用いて基材との接
着を行な、っている。
この方法は、処理薬品の取扱いが困難であったり、危険
が伴ったり、設備等に費用がかかる等の問題があるばか
りでな(、木質的にフッ素系樹脂の特徴である耐熱性、
耐薬品性、耐寒性、耐候性等を接着剤の持つ特性まで下
げてしま・う。即ち、折角のフッ素系樹脂の長所を損な
ってしまうという基本的な問題を有している。
また、フッ素系樹脂被覆の他の方法としては、フッ素系
樹脂製熱収縮性チューブを物品に被せてから加熱してチ
ューブを収縮させ、単に収縮力のみで物品に固定さl+
る方法も知られているが、この方法は被覆層と物品間が
密着しているだけであるため、チューブに力が加わった
りした場合はチューブがねじれたり、しわがよったり、
さら6、二はチューブを使用した場合には、破れたりす
るという問題がある。
これらの問題を解決しうる方法として、予じめブライマ
ー処理の施された円柱状物品の表面にフッ素糸樹脂製熱
収縮性チ:I、−ブを収縮固定させた後、フッ素系樹脂
の融点以」二の温度に加熱して融着させる方法も提案さ
れている(特開昭611−1.534号公報)。この方
法は前述のような問題を生ずることなく、フッ素系樹脂
膜層を有するロール等の円柱状物品を簡便に得ることが
可能である点で優れた方法と言える。
(発明が解決しようとする課題) しかし乍ら前述した特開昭64 1.534号に開示さ
れているプライマー処理剤としては、主にテトラフルオ
ロ (アルキルビニルエーテル)コポリマーコロイド粒
子とポリアミド酸とを含む水性分散液を用いる態様のも
のが例示されているが、ここに例示された態様のものは
前述のとおり水性分散液を用いるので、塗布が不均一に
なり易く厚さ斑を起こし易い傾向があり、こうした点を
改良するには処理原液の厳密な粘度管理や塗布工程の厳
格な管理が必要であった。又、単なる分散液であるため
分散された粒子が凝集して塗装時に表面突起となること
があるなどのため、工業的に大量生産するのはどうらか
というと不向きであった。
例えば電子複写機等における定着用のヒートロール等は
、極めて優れた表面精度が要求されるので、厚さ斑の許
容範囲を狭くする必要があり、また小さな凸状の表面突
起も画像に影響が出るため許されないなど、前記した特
開昭64−1534号に係る方法ではもう一つ不十分な
きころがあった。
本発明は、上記の課題に鑑み表面精度が極めて良好なフ
ッ素系樹脂製チューブ被覆円柱状物品と、その製造法を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記の目的を達成するための手段として、物と
しては、ポリイミド系樹脂を含むブライマー層を有する
円柱状物品に、フ・ン素系樹脂製チューブが融着被覆さ
れてなる構成を採用し、製造法としては、円柱状物品に
ポリイミド系樹脂を含むブライマー処理剤を用いてブラ
イマー層を形成する工程出、前記処理された円柱状物品
に熱収縮性を有するフ、素系樹脂製チューブを被覆する
工程と、前記チューブを前記処理された円柱状物品に融
着する工程を採用したものである。
以下課題を解決すべき手段を詳述することにする。
本発明に係るブラ・イマー層とはボリイミIJ系樹脂を
含むプライマー処理剤を用いて円柱状物品表面に形成さ
れた下塗り層の、:とであり、この際ブライマー層はポ
リ・イミド系樹脂を主成分とし、必要ならば適宜の池成
分が混合されていてもよいし1、ポリイミド系樹脂のみ
であってもよい。
ブラ・イマー層を形成せしむるl具体例としては、下記
式で示されるポリイミド系樹脂の前駆体(ポリアミνり
酸)の形で、溶媒に溶解させて用いられる方法をあげる
ことができる。
この際、前駆体は、構成単位としてカルボキシル基を有
するポリアミド樹脂部分(n)とポリイミド樹脂部分(
m>の両者を有するものであり、これは加熱脱水するこ
とにより、下記式の通り全体がポリイミド結合を形成す
るのである。
(式中A、 rは3価の芳香族基、Rは2価の有機基を
示す) 二のよ・うにして前駆体の形で、有機溶剤に溶解せしめ
ると共に、必要ならば他成分を添加してブライマー剤を
作成し、円柱状物品表面に塗布・乾燥すればよい。前記
有機溶剤としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキ
シド、ジオキソラン、β−ブチロラクトン、シクロペン
タノン、イソホロン、炭酸プロピ1/ン、シクロヘキサ
ノンアセ1−ン混合物、シクロヘキサノン・ジオキサン
・メチルエチルケI・ン混合物等を例示でき、その濃度
も0,1〜20重量%、好ましくは0.5〜5重量%程
度を例示できるが、これらのことば特に制限はない。ま
た、円柱状物品表面に塗布するにはスプレー塗布方式、
デイツプ方式等を例示でき、乾燥を行ない、必要ならば
熱処理すればよいが、これらのことも特に制限はない。
この際、前記デイツプ方式で行なう場合の浸せき時間は
、特に制限はないが例えば瞬間的(はぼ0秒)であって
も効果が期待できるので、瞬間的以上であればよい。
またブライマー処理剤としてはその池水性分散液等の分
散液でもよいし、どのような状態である・うと使用可能
ならば特に制限はない。
本発明におLJるポリイミド系樹脂とは、力■1熱硬化
後に得られるポリマーの構造として主鎖中のくり返し単
位中にイミド結合を持つ高分子化合物のことである。具
体的には、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエーテ
ルイミド、ポリイミドスルホン、ポリアミノビスマレイ
ミド等およびこれらの混合物が含まれる。これらのポリ
イミド系樹脂を単独で、またはブレンドしてブライマー
処理剤に用いることができる。
本発明で使用するポリイミドは、主鎖のくり返し単位中
に、イミド結合をもつ合成樹脂であり、好ましくは、下
記の式 (式中Arは少なくとも1つの芳香族環を含む3価の芳
香族基、Rは2価の有機基を示す)で表されるくり返し
単位を主要構造単位として存するポリイミドが用いられ
る。
具体的に例示すると、 (a−1)  ペンヅフェノンテトラカルボン酸二無水
物(BTDA)と、二種の芳香族ジイソシアネート、す
なわちジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート
およびI・リレンジイソシアネートを共重合させて合成
した、 (Ar’は21i11+の芳香族基を示す)の構造を有
するもの。
(a−2)   ヒロリノソト酸無水物と、ジアミノジ
フェニルエーテルとから得られ、dupont社製、商
品名「ヘスベル」として知られる (a−3)   ビフェニルテトラカルボン酸無水物と
メタフェニレンジアミンとを反応させて得られ、宇部興
産社製、商品名「コービレシクスR」として知られる (a−4)   ビフェニルテトラカルボン酸無水物と
4.4−ジアミノジフェニルエーテルとを反応させて得
られ、宇部興産社製、商品名「コービレンクスS」とし
て知られる などの構造のものが挙げられる。
なお、ポリイミド系樹脂は、ジアミノ化合物と■ してジアミノジフェニルエーテルを用いた場合は後述す
るポリエーテルイミドにも分類することができる。
本発明で使用するポリアミドイミドは、主鎖のくり返し
単位中に、・イミド結合およびアミド結合をもつ合成樹
脂であり、好ましくは下記の弐(式中Arは少なくとも
1つの芳香族環を含む3価の芳香族基、Rは2価の有機
基を示す)で表わされるくり返し単位を主要構造単位と
して有するポリアミドイミドが用いられる 具体的に例示すると、 (b−1)   )リメリット酸と4.4”−メチレン
ビスアミノヘンゼンとの反応によって得られ、アモコ社
製、商品名r 1.−ロン」として知られる。
(b−2)トリメリット酸と4,4゛−ジアミノジフェ
ニルエーテルの反応によって得られ、の構造を有するも
のなどが挙げられる。
本発明で使用するポリエーテルイミドば、主鎖のくり返
し単位中に、イミド結合およびエーテル結合をもつ合成
樹脂であり、好ましくは、下記の式(式中Arは少なく
とも1つの芳香族環を含む3価の芳香族基、Rは2価の
有機基を示す)で表わされるくり返し単位を主要構造単
位として有するポリエーテルイミドが用いられる。
また、上記エーテル結合の少なくとも1つをスルフィド
結合に置きかえた、ポリエーテルスルフィドイミドも同
様に用いることができる具体的に例示すると、 (C)  ゼネラルエレクトリンク社製、商品名「ウル
テム」として知られる などの構造のものが挙げられる。
また、(d)エーテル結合の一部をスルフィに置きかえ
た、 ド結合 の構造を有するものも用いられる。
本発明で使用するポリイミドスルホンは、主鎖のくり返
し単位中に、イミド結合およびスルホニル基をもつ合成
樹脂であり、好ましくは下記の式(式中Arは少な(と
も1つの芳香族環を含む3価の芳香族基、Rは2価の有
機基を示す)で表されるくり返し単位を主要構造単位と
して有するポリイミドスルホンが用いられる。
具体的には、 (e) 下記構造 を持つものなどが挙げられる。
本発明で使用するポリアミノビスマレイミドは、ビスマ
レイミドとジアミンの付加重合体であり、好ましくは、
下記の式 (式中Rは2価の有機基を示す) で表わされるくり返し単位を主要構造単位として有する
ポリアミノビスマレイミドが用いられる。
具体的に例示すると、 (f−1)  ビスマレ・イミドと芳香族ジアミンとの
付加反応によって得られ、ロース・ブーラン社製、商品
名「ギネル」として知られる などを示す)。
(f、2)  ビスマレイミドとアミン安息香酸ヒドラ
ジットから合成され、Boo i“社およびTechn
ochemie社とで共同開発された、商品名「コンブ
イミド」として知られる。
(式中Rは芳香族基を示す) などの構造をもつものが挙げられる。
このようなポリイミド系樹脂を含むブライマー処理剤(
処理原液)は、円柱状物品表面への塗布が容易で塗布厚
精度の優れたプライマー層の形成が可能であると共に、
フッ素系樹脂製チューブとの接着性に優れるという利点
もあり、従来のものに比して極めて有利である。
前記したようにプライマー層はポリイミド系樹脂を主成
分とし、必要に応じて適宜の他成分を混合して形成させ
るごとができる。かかる他成分としては、ポリパラバン
酸、ポリエーテルスルフォン、ポリフェニレンサルファ
イド、ボリアリレート、ポリスルフィド、ボリアリール
スルフォン、ポリスルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン、ポリフェニレンエーテルなどの耐熱性樹脂を例示
できる。この際、他成分の使用量はプライマー層を形成
する全樹脂量に対して0〜45重量%の範囲から選択さ
れるのが望ましい。
以上はポリイミド系樹脂を含むブライマー処理剤を用い
てプライマー層を形成する手段の具体例を績々述べたが
、勿論ポリイミド系樹脂を用いる限りその他いかなる方
法によりプライマー層を形成しようとも自由である。
本発明における円柱状物品とは金属、例′えばアルミニ
ウムもしくはアルミニウム合金製等のパイプ、ロール等
を例示でき特に制限はなく、内部が空洞状態にある筒状
体や内部が空洞でない円柱状のものも例示でき、要する
に外郭が円柱状ならば全て本発明の円柱状物品と云える
かかる円柱状物品にプライマー層を形成させる前に、必
要ならば予め円柱状物品の表面に物理的処理、化学的処
理等適宜の処理を施し、表面をネIIにするとプライマ
ー層がより容易に形成され易くなり便利である。なお、
ごうした適宜の処理を施さなくても本発明が達成される
ことは勿論である。
かかる物理的処理とは特に制限ばないがサンドブラスト
法、液体ホーニング法、バレル研磨法等を例示でき、+
J#J理的作用でアルミ製筒状体表面を例えば梨地状、
スリガラス状の如く荒らす処理のことであり、表面粗度
(JIS −B−0601)でいうと好ましくは3〜1
5μ、より好ましくは5〜]0μ程度であるが、勿論こ
の値には特に制限があるわけではない。好ましい物理的
処理としてはサンドブラスト処理を例示でき、これはア
ルミナ粉末、シリカ、ガラスピーズ等の砂状物をアルミ
製筒状体等の円柱状物品表面に向けて圧縮空気と共に噴
射する方法を例示できる。この際、砂状物の種類、粉径
等は特に制限はなく、所定の表面となるよ・うに適宜に
設定すればよいが、通常は平均粉径100μ以下のもの
が好んで使用される傾向にある。噴射圧力についても目
的に応じ適宜設定すればよい。
また前記した化学的処理とは特に制限ばないが、−船釣
には各種のガス、化学薬品等により行なえばよく、アル
マイI・処理などの電気化学的処理等も非常に有効であ
る。
本発明に係るフッ素糸樹脂製チ二−ブとは、フン素糸樹
脂によりチューブ状に形成された筒状体のことであり、
また熱収縮性を有するフッ素系樹脂製チューブとは、」
二記のものに熱収縮性能を付与したものである。
かかる熱収縮性を有するフッ素系樹脂製千上−ブは、通
常ではフッ素系樹脂の製膜、延伸等によりチューブ状に
作成されるもので、例えばフッ素系樹脂製チューブを通
常ではその融点より低い温度に加温し、チ1−ブに内圧
をかけて径方向に、更に必要ならば軸方向にも膨張せし
めることにより製造することができるが、本発明に使用
される熱収縮性チュ・−ブは」1記製法によるものに限
定されるものではなく、要するに加熱によって熱収縮す
るものであればよい。勿論製法により一方方向に多少膨
張性を有し、他方向に熱収縮する熱収縮性チューブの従
供も可能であり、これらも本発明では熱収縮性チューブ
の範鴎である。この際熱収縮率は適宜でよ、く、特に制
限はないが、通常でば300 ’Cで径方向に0〜25
%、好ましくは5〜15%程度、軸方向に25%以下、
好ましくはO〜5%程度収縮するものを例示できる。
本発明に使用されるチューブの原材料であるフッ素系樹
脂は特に制限はなく、またその成形温度における溶融粘
度も特に制限はないが、好ましくはIX]、O’〜lX
l0’ボイズのものを例示でき、この中にはフッ化ビニ
リデンのホモポリマーおよびコポリマー、クロロトリフ
ルオロエチレンのホモポリマーおよびコポリマー、並び
にテトラフルオロエチレンのコポリマー等が例示され、
特に制限はないが溶融押出可能な熱流動性のものがより
好ましい。
このような好ましいフッ素系樹脂としてはテトラフルオ
ロエチレンとフッ素化されたエチ1/ン性不飽和化合物
とのコポリマ・−を例示でき、例えば次式により示され
る、 フルオロ (アルキルエチレン)′。
X’(CFz)n CX2=CX3χ4フルオロ (オ
キシアルキルエチレン) :X’(CF2)n 0CX
2=CX” X’および フルオロ(ビニルポリエーテル) (式中XI 、X2 、X3及びX4はF又はI(、n
は1〜8、mは1〜5) などのようなフッ素化されたエチI/ン性不飽和化合物
とテトラフルオロエチレンとのコポリマーやエチレン・
テトラフルオロエチレンコポリマー(必要ならば少量の
第三成分が共重合されていてもよい)等をあげることが
できる。
これらのコポリ゛マーの幾つかはテフロンF B 丁’
、P F A (いずれも三井、デエポンフじ10ケミ
カル■及びデュポン社製フッ素系樹脂の商品名)として
市販されている。
これらのテトラフルオロエチレンコポリマーのうち、特
に比溶融粘度が5X10’〜]、X10’ポイズの比較
的高い溶融粘度を有するコポリマーは弓き裂き強度が高
く、チューブの製造において、また融着された物品の使
用において有利である。上記範囲を越える比溶融粘度を
有するコポリマーは、熱流動性が不足し易く、チューブ
成形において不利を被る場合もあり、また金属等への融
着特性が不足し易く、被覆11々の製造面においても不
利な傾向もあるが、勿論用途等によっては使用可能で、
上記比溶融粘度の値は特に制限を受シシるものでない。
本発明に係るチューブはフィラーを含むものであっても
含まぬものであ、っても良いが、フィラーの添7JI+
によってチューブの原料組成物の成形性、強度及び融着
膜の強度などが著しく損なわれない限り、融着膜の耐摩
耗性、耐クリープ性、熱及び電気伝導性などの性質を向
上せしめる目的でカーボンブラック、グラファイトなど
適宜のフィラーを添加することが好ましい場合もある。
前記各処理の施された円柱状物品にチ上−ブ、例えば熱
収縮性チューブを被覆するには、先ずチューブに円柱状
物品を挿入(逆でもよい)し、次いで所定の温度で熱処
理すること等により達成される。チューブは円柱状物品
の径より若干太き目に作っておくと挿入が容易であり、
熱処理により収縮せしめると円柱状物品に密着被覆する
が、チューブ径と円柱状物品を同じ程度か、前者をやや
小さくし、無理に円柱状物品を挿入すると、熱処理時に
おLJるチューブの収縮応力の作用により一層緊密な被
覆が可能となり便利である。この際熱処理を行なう手段
としては特に制限ばなく、力■1熱炉等の加熱雰囲気中
やヒートガン等により行ない得る。
円柱状物品表面に前記の如く被覆されたチューブ、好ま
しくは熱収縮性チューブを融着することにより本発明は
達成される。融着するにはチューブ原料であるフッ素系
樹脂の融点以上の温度で熱処理するごとにより行なわれ
る。熱処理を行なう手段としては加熱炉が好適であるが
特に制限はない。こうした熱処理により円柱状物品とチ
ューブとが強固に融着することとなる。
チューブの被覆及び融着は、−工程で熱処理の温度条件
を変えて連続して行なうのが有利であるが、勿論バッチ
式に二二程に分けて行なってもよい。−工程で行なう場
合、低温から徐々に融着温度まで昇温せしめる如く連続
昇温しで行なってもよく、この場合徐々に昇温する過程
で被覆工程が完了するのであり、被覆工程と融着工程の
境界がはっきりしないが、こうしたケースも当然本発明
に包含される。この際熱処理時の温度条件はフッ素系樹
脂の種類によって異なり特に制限はなく、前記したテト
ラフルオロエチレンコポリマーの場合も特に制限はない
が、雰囲気温度で表わすと被覆工程時で50〜320°
C1融着工程時で3]0〜400°C程度を例示でき、
チューブの表面温度で表わすと、被覆工程時で50°C
〜樹脂の融点以下、融着工程時で樹脂の融点以上〜40
0 ’C程度を例示できる。
以上は熱収縮性を有するチューブを例にとって説明した
が、熱収縮性を有しないチュ・−ブを用いた場合も同様
であり、特に制限はない。
本発明に係るフッ素糸樹脂製チューブ被覆円柱状物品の
用途としては特に制限はなく、あらゆる方面に広範に用
いられるが、好ましくは電子複写機における定着装置の
ヒートロールや、レーザービームプリンターにおし」る
定着装置のヒートロール等としての利用に供される。
一般に電子複写機は静電気の作用により複写紙上にトナ
ーによる像を形成させ、これを互いに圧接して回転して
いるロール間(ヒートロールと加圧ロール)を通過させ
、トナーを加熱溶融することにより複写紙上に定着させ
る。かかる定着方式においては、熔融したトナーがヒー
1へロールに付着し、その付着した像の一部が新たに複
写紙上に付着するパオフセット′°と呼ばれる現象を防
止する必要がある。従って、ヒートロールの表面にはト
ナーの付着を防止するためフッ素系相月旨の被覆が行な
われており、このよ・うな面からも本発明に係る円柱状
物品は特に有用である。
以」−は本発明の好ましい実施態様を例示的に述べたま
でで、本発明はこれら記載内容に制限を受けるものでな
いことは勿論である。
(実施例) 次に本発明の具体的実施例を述べることにする。
実施例1 直径20柵のアルミニウム製パイプに平均粒径60μの
アルミナ(△1zOh)粉末を5.5kg/c+flの
圧力で噴射せしめてサンドブラスト処理を行ない、表面
粗度8μの梨地状表面を有するパイプを得た。
次いでポリアミドイミド樹脂(アモコ社製、商品名 1
・−ロン)濃度が、2.5重量%となるようにジメチル
ホルムアミド マー処理剤中に前記パイプを45秒程デイツプせしめて
引き上げ速度25cm/minで引き上げ、100〜1
50°Cの乾燥室で乾燥を行な・うことにより、ブライ
マー層を有するパイプを得た。
しかる後、かかるパイプを厚さ30μ、直径20mm。
300°Cの熱収縮率が径方向に10%、軸方向2%の
テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体く融点308°C〉調熱収縮性チュー
ブに挿入した。 (該チューブは若干弾力性があるため
挿入は容易に行なわれる。)次いでオーブン中に放置、
徐々に昇温、310°C雰囲気中(チューブの表面温度
は307°C)で20分熱処理し、チューブの収縮応力
により、−層緊密に被覆せしめ、そのままの状態で更に
350°Cまで昇温、40分間熱処理し融着処理を行な
った。
こうして得られたアルミ製バイブは表面精度がRz =
1.2 μと極めて良好で、厚さ斑も極めて少ないもの
であった。かかるパイプを加熱ロールとして製品化し、
電子複写機用ヒー]・ロール(定着1−1−ル)として
用いたとごろ、極めて良好な性能が確保された。またか
かるしー1− +コールは該チj−一ブが強固に融着し
ており、1・”ライバーを用いて無理に剥乱しよ・うと
したらチューブ自身が破損してしまった。このように密
着強度はチューブ自身の強度より高いものであった。
実施例2 ポリアミノビスマI/イミド (ローヌブーラン社製、
商品名キネル)をポリアミドイミド樹脂のかわりに使用
した以外は、実施例1と同様にして、アルミ製パイプを
得た。得られたパイプは実施例1と同様に優れたもので
あった。
実施例3 実施例]で使用したポリアミドイミド樹脂と、ポリパラ
バン酸樹脂(束群石油化学社製、商品名ツルランクM)
との混合物(混合割合3:2)を使用し、樹脂濃度2.
5%の混合溶液とした以外は実施例1と同様にして、ア
ルミ製パイプを得た。
得られたパイプは実施例」、2と同様に優れたものであ
った。
実施例4 実施例1に才夕いて、サンドプラス1〜処理を行なわな
かった以外同様にして、アルミ製パイプを得た。かかる
パイプも実施例1と同様に該チ1,・−ブが強固に融着
していたが、融着強度は実施例]に比べやや劣っていた
。l’jilOm+nにカットしたチューブを引張試験
機にて200mm/minの速度で密着強度を測定した
ところ、5木の平均で40hであった。
チューブ自身の強度は約700gであり、やや密着強度
が低い結果となった。
(発明の効果) 本発明は、フッ素系樹脂製チューブの融着された円柱状
物品及びかかる円柱状物品を得んがための簡易にして有
用な方法であり、本発明によりブライマー層の形成され
た円柱状物品はその表面精度が極めて良好で、従来の如
く厚さ斑や表面突起の起こる懸念も極めて少なく、今後
の広範な利用が期待できるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリイミド系樹脂を含むプライマー層を有する円
    柱状物品に、フッ素系樹脂製チューブが融着被覆されて
    なることを特徴とするフッ素系樹脂製チューブ被覆円柱
    状物品。
  2. (2)円柱状物品にポリイミド系樹脂を含むプライマー
    処理剤を用いてプライマー層を形成する工程と、前記処
    理された円柱状物品に熱収縮性を有するフッ素系樹脂製
    チューブを被覆する工程と、前記チューブを前記処理さ
    れた円柱状物品に融着する工程とを備えたことを特徴と
    するフッ素系樹脂製チューブ被覆円柱状物品の製造法。
JP15604490A 1990-06-14 1990-06-14 フッ素系樹脂製チューブ被覆円柱状物品及びその製造法 Pending JPH0445931A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6183869B1 (en) 1997-05-02 2001-02-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Primer composition, fixing member, and fixing device using the fixing member
JP2007248805A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Nagano Japan Radio Co 定着装置
JP2015093469A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 三井化学株式会社 金属/樹脂複合構造体

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