JPH0445798Y2 - - Google Patents

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JPH0445798Y2
JPH0445798Y2 JP1987004991U JP499187U JPH0445798Y2 JP H0445798 Y2 JPH0445798 Y2 JP H0445798Y2 JP 1987004991 U JP1987004991 U JP 1987004991U JP 499187 U JP499187 U JP 499187U JP H0445798 Y2 JPH0445798 Y2 JP H0445798Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は内燃機関などに使用されるクランク
シヤフトのピン部及びジーナル部を切削するクラ
ンクシヤフトミラーに関する。
〔従来の技術〕
従来固定したワーク(クランクシヤフト)の周
囲にカツタを回転させて、ワークのピン部及びジ
ヤーナル部を切削するクランクシヤフトミラーと
して例えば特開昭59−7514号公報に記載されたも
のが公知である。
上記公報に記載されたものは、ベツドに垂直方
向へ往復動される往復台を設けて、この往復台に
旋回ピンによりフライスユニツトを揺動自在に支
承すると共に、このフライスユニツトを揺動機構
により揺動させながらフライスユニツトに設けた
カツタによりワークのピン部及びジヤーナル部を
切削するように構成されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来のクランクシヤフトミラーではフライ
スユニツトを揺動自在に支承して、揺動に伴いこ
れを上下動する往復台を垂直方向に移動自在に支
持して切削反力を受ける構造となつているため、
製作精度を上げるには強固なベツドを必要とし、
全体が大型かつ大重量となると共に、価格も高く
なるほどの不具合がある。
この考案は上記不具合を改善する目的でなされ
たものである。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕 ベツド上をZ軸方向へ移動自在なサドルに、Z
軸と直交するX軸方向へ移動自在なスライドを設
け、このスライドにZ軸及びX軸に対して直交す
るY軸方向へ揺動自在にスピンドルヘツドを設け
たものにおいて、上記スライド及びスピンドルヘ
ツドに温度検出器を設けて、これら温度検出器が
検出した温度差から補正値を算出し、得られた補
正値によりNC制御装置の座標系を補正すること
により、切削中発生する熱の影響を少なくして加
工精度の向上を図つたクランクシヤフトミラー。
〔実施例〕
この考案の一実施例を図面を参照して詳述す
る。
図において1はクランクシヤフトミラー本体、
1aはそのベツドで、ベツド1a上に2基(図で
は1基のみを表示)のサドル2が載置されてお
り、これらサドル2はベツド1aの長手方向に布
設されたボールねじ軸3に一部が螺合されて、図
示しないZ軸モータにより上記ボールねじ軸3を
回転させることにより、ベツド1a上をZ軸方向
へ移動できるようになつている。
また上記サドル2上には、該サドル2の移動方
向(Z軸)と直交するX軸方向に2本のガイドレ
ール4がZ軸方向に間隔を存して布設されてい
る。これらガイドレール4の一方4aは第3図に
示すようにサドル2の低い位置に、そして他方4
bは高い位置に布設されていて、高い位置に設置
されたガイドレール4bを切削位置へ近ずけるこ
とにより、切削反力が受け易くなつていると共
に、これらガイドレール4a,4b上にスライド
5がライナ56を介して移動自在に支承されてい
る。
一方上記スライド5はガイドレール4a,4b
上を移動する基台5aと、基台5a上にほぼ垂直
に立設された支持壁5b及び揺動機構8を収容す
るケース5eとより構成されている。
上記支持壁5bの一端側には、支持壁5bの中
央部に開口された楕円状の透孔5cと中心が同一
水平線上に位置するよう軸受け孔5dが開口され
ていて、この軸受け孔5dに後述するスピンドル
ヘツド6がピン7により支承されるようになつて
いると共に、支持壁5bの他端側に、後述する揺
動機構8を収容するケース5eが縦方向に設けら
れている。
また上記構成されたスライド5の底部にはボー
ルナツト9が固着されていて、このボールナツト
9にスライド機構10のボールねじ軸11が螺合
されている。
上記スライド機構10はサドル2の一端側に突
設された軸受け部2aに軸受け12を介してX軸
方向に支承された上記ボールねじ軸11を有して
おり、このボールねじ軸11の一端側は、ベベル
ギヤボツクス13内に収容されたベベルギヤ1
4,15を介してスライドモータ16に接続され
ている。
そして上記スライドモータ16により後述する
揺動機構8に同期してスライド5をX軸方向へ往
復動させるようになつている。
また上記スライド5の軸受け孔5dにピン7に
より枢着されたスピンドルヘツド6は、ほぼ玉子
形をなしていて、スライド5の支持壁5bに開口
された透孔5cと中心が合致する位置にワーク1
7を挿通するための円孔6aが開口されており、
この円孔6aの周囲に回転カツタ18が軸受け1
9により支承されている。上記回転カツタ18は
軸受け19によりスピンドルヘツド6に回転自在
に支承されたドラム18aに、中心部に切削刃1
8bを有する円板状のカツタ本体18cを設けた
構造で、ドラム18aの外周部には歯車18dが
設けられている。
上記歯車18dはスピンドルヘツド6に支承さ
れた中間歯車20に噛合されていると共に、中間
歯車20はスピンドルヘツド6を支承するピン7
の中心部に回転自在に支承された回転軸21の一
端に取付けられた歯車22に噛合されている。回
転軸21の他端側はピン7の端面より突出されて
いて端部に歯車23が固着され、この歯車23は
上記ピン7の端面にモータ取付け部材24を介し
て取付けられたカツタモータ25の駆動歯車26
に噛合されて、このカツタモータ25により上記
回転カツタ18が回転されるようになつている。
また上記スピンドルヘツド6には芯高誤差を測
定して、誤差を補正するための基準面6bと2個
の基準孔6cが設けられている。
基準面6bはスピンドルヘツド6を支承するピ
ン7の中心01と回転カツタ18の中心02を結ぶ基
準線01−02と平行する平面に、また基準孔6c
は、各基準孔6cを結ぶ線が上記基準線01−02
平行し、かつ基準線01−02より一定の距離1離間
した位置に穿設されている。
なお図中27はスピンンドルヘツド6とバラン
スするよう上記モータ取付け部材24に取付けら
れたカウンタバランサである。
一方上記スピンドルヘツド6のピン7による支
承部と反対側の端部にはスライド5のケース5e
内と突出部6dが穿設されている。上記突出部6
dの先端部にはガイド部6eが突設されていて、
このガイド部6eはケース5e内に設けられたガ
イドレール28の凹溝28a内に嵌入されてい
る。上記ガイドレール28はピン7を中心とする
円弧状に形成されていて、凹溝28aの内面には
上記ガイド部6eを摺動案内するライナ29が張
付けられている。
また上記スピンドルヘツド6の突出部6dには
軸杆30の一端が固着されている。軸杆30の他
端側にはケース5e内において移動駒31が軸受
け32を介して回転自在に支承されている。そし
て上記移動駒31はケース5e内に上下動自在に
収容されたガイド部材33のガイド溝33a内に
ニードルベアリング34を介してX軸方向に移動
自在に支承されていると共に、ガイド溝33aと
上記ニードルベアリング34の間には第5図に示
すように、クサビ状の間〓調整部材44が挿入さ
れていて、ガイド溝33a内で移動駒31がガタ
を生じることなく移動できるようになつている。
上記ガイド部材33のガイド溝33aと反対側
端面には、ケース5e内に上下方向に布設された
ガイドレール35に摺動案内されるレール受け体
43が固着されていると共に、ガイド部材33は
ケース5e内に縦方向(Y軸方向)に設けられた
ボールねじ軸37に螺合されたナツト部材38が
固着されていて、ボールねじ軸37の回転ととも
にガイド部材33がガイドレール35に沿つてY
軸方向へ上下動されるようになつている。
また上記ボールねじ軸37の上下端は軸受け4
2によりスライド5に支承されていると共に、上
端部に取付けられたベベルギヤ38に揺動モータ
39のベベルギヤ40が噛合されていて、この揺
動モータ39により上記ボールねじ軸37を正逆
回転させることにより、スピンドルヘツド6を支
承するピン7を中心に上記スピンドルヘツド6が
Y軸方向へ揺動できるようになつている。
一方図中45及び46は切削中発生する熱によ
りスピンドルヘツド6が熱膨張することにより生
じる誤差を補償するために設けられた温度検出器
で、一方45はスピンドルヘツド6の回転カツタ
18近傍に、そして他方46はスライド5側に設
置されている。そしてこれら温度検出器45,4
6で検出されたスピンドルヘツド6及びスライド
5の温度信号は第7図に示す制御系に入力されて
座標系を補正することにより、スピンドルヘツド
6の熱膨張によつ加工精度の誤差が補償されるよ
うになつている。
次に上記構成されたクランクシヤフトミラーの
作用を説明すると、切削すべきワーク(クランク
シヤフト)17の両端を、互に対向するようにベ
ツド1上に設置されたチヤツク台41のチヤツク
41a間で把持し、ピン部やジヤーナル部などの
加工部分が加工中心02と一致するように固定す
る。
次に2基のサドル2をZ軸方向へ加工位置まで
移動して、加工部の両側を図示しないレスト手段
で支持した状態で、揺動機構8及びスライド機構
10の各モータ16,39をNC制御により同期
回転させる。
スライドモータ16の回転によりベベルギヤ1
5,14を介してボールねじ軸11が正逆回転さ
れ、これによつてサドル2上のスライド5が一定
の周期でX軸方向へ往復動されると共に、揺動モ
ータ39の回転によりベベルギヤ40,38を介
してボールねじ軸37が正逆回転され、これによ
つてスピンドルヘツド6がピン7を中心にY軸方
向へ一定の周期で揺動される。
一方カツタモータ25の回転は歯車26,23
より回転軸21を経て歯車22へ伝えられ、さら
に中間歯車20により回転カツタ18へ伝えられ
て回転カツタ18が回転し、上記スライド5の移
動とスピンドルヘツド6の揺動の組合せにより、
チヤツク41a間に固定されたワーク17のピン
ジヤーナル17a外周部を旋回してピンジヤーナ
ル17aの外周面を切削加工する。
またこのとき発生する水平方向の負荷はスピン
ドルヘツド6を支承するピン7と、スピンドルヘ
ツド6の突出部6dに設けられたガイド部6eを
支承するガイドレール28がライナ29を介して
支承すると共に、垂直方向の負荷はピン7および
ガイド部材33の上下動を案内するガイドレール
35が分担して支持するため、ガイド部材33を
介してスピンドルヘツド6を揺動するボールねじ
軸37に曲げ荷重が加わることがない。
一方上記切削加工中に発生した熱は切削刃18
bよりカツタ本体18cを経てドラム18aへ伝
達され、ドラム18aを支承するスピンドルヘツ
ド6へ伝えられる。
これによつてスピンドルヘツド6が熱膨張して
揺動中心01から加工中心02までの距離が切削中に
変化し、加工精度に影響を及ぼす。
そこで、この考案ではスピンドルヘツド6に設
けた温度検出器45と、上記スピンドルヘツド6
を揺動自在に支承するスライド5に設けた温度検
出器46でスピンドルヘツド6及びスライド5の
温度T1,T2を検出し、第7図に示す制御系へ入
力している。制御系はA/D変換器47を有して
いて、温度検出器45,46より入力された検出
温度T1,T2をA/D変換した後インターフエー
ス48を介して演算回路49へ出力するようにな
つている。
演算回路49ではスピンドルヘツド6の検出温
度T1からスライド5の検出温度T2を差し引いて
切削により上昇した温度上昇分を算出し、さらに
得られた値から補正値を算出して、その補正値を
NC制御装置50へ出力する。NC制御装置50
は演算回路49より出力された補正値に応じて座
標系の補正を行ない、切削熱によりスピンドルヘ
ツド6が膨張し、揺動中心01から、切削中心02
での距離が変化しても座標系の補正によつてその
影響が出ないように加工精度の補償を行つてい
る。
一方上記動作によりワーク17のピンジヤーナ
ル17aの切削が完了したら、サドル2を次のピ
ンジヤーナル17aへと移動して上記動作を繰返
し、ワーク17の全てのピンジヤーナル17aの
切削を完了するものである。
〔考案の効果〕
この考案は以上詳述したように、切削中発生す
る熱によりスピンドルヘツドが熱膨張して、スピ
ンドルヘツドの揺動中心から加工中心までの距離
が変化しても、スピンドルヘツド及びスライドよ
り検出した温度の差より補正値を算出し、得られ
た補正値でNC制御装置の座標系を補正すること
により、熱膨張による加工精度への影響を少なく
したことから、連続してワークの加工を行つた場
合でも、常に安定した加工精度の製品が得られる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示し、第1図は正
面図、第2図は揺動機構の詳細図、第3図は第2
図−線に沿う断面図、第4図は第3図−
線に沿う断面図、第5図は第3図−線に沿う
断面図、第6図は第1図−線に沿う断面図、
第7図は制御系のブロツク図である。 1aはヘツド、2はサドル、5はスライド、6
はスピンドルヘツド、45,46は温度検出器、
50はNC制御装置。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ベツド1a上をZ軸方向へ移動自在なサドル2
    に、Z軸と直交するX軸方向へ移動自在なスライ
    ド5を設け、このスライド5に、一端がピン7に
    よりスライド9に支承され、かつ他端部に設けら
    れた揺動機構8により上記ピン7を中心にZ軸及
    びX軸に直交するY軸方向へ揺動されるスピンド
    ルヘツド6を設け、このスピンドルヘツド6内に
    カツタモータ25により回転される回転カツタ1
    8を設け、また上記スピンドルヘツド6の回転カ
    ツタ18近傍とスライドヘツド9にそれぞれスピ
    ンドルヘツド6の温度T1とスライド9の温度T2
    を検出する温度検出器45,46を設けると共
    に、温度検出器45が検出したスピンドルヘツド
    6の温度T1より温度検出器46が検出したスラ
    イド9の温度を差しひいて切削加工により上昇し
    た温度分を算出してこの温度上昇分を補正値を算
    出する演算回路49を設け、かつこの演算回路4
    6より出力される補正値によりスピンドルヘツド
    6の揺動6の揺動中心から切削までの距離が変化
    しても、切削位置が変化しないようにNC装置5
    0の座標系を補正してなるクランクシヤフトミラ
    ー。
JP1987004991U 1987-01-19 1987-01-19 Expired JPH0445798Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987004991U JPH0445798Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987004991U JPH0445798Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63113541U JPS63113541U (ja) 1988-07-21
JPH0445798Y2 true JPH0445798Y2 (ja) 1992-10-28

Family

ID=30786163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1987004991U Expired JPH0445798Y2 (ja) 1987-01-19 1987-01-19

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JP (1) JPH0445798Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994009935A1 (en) * 1992-11-05 1994-05-11 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Controller for crank shaft mirror

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1994009935A1 (en) * 1992-11-05 1994-05-11 Kabushiki Kaisha Komatsu Seisakusho Controller for crank shaft mirror

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63113541U (ja) 1988-07-21

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