JPH0444967Y2

JPH0444967Y2 -

Info

Publication number: JPH0444967Y2
Application number: JP16598288U
Authority: JP
Priority date: 1988-12-22
Filing date: 1988-12-22
Publication date: 1992-10-22
Also published as: JPH0285905U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、赤外線輻射暖房機に関するものであ
る。

（従来の技術と考案が解決すべき課題）近年、レトロブームにより、室内装飾兼局所暖
房機として、炭を使用する火鉢が見直されつつあ
る。

しかしながら、従来の火鉢では炭火をおこす手
間がかかるばかりか、炭および灰の管理が面倒で
ある。また、近年の密閉家屋では、CO中毒の心
配もあるという問題を有する。

したがつて、本考案者らは、炭の代わりに疑似
炭を使用し、この疑似炭をバーナで赤熱させ、外
観的には炭火を使用したかのように見せ、従来の
問題点を解決することのできる赤外線輻射暖房機
を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）本考案にかかる赤外線輻射暖房機は、前記目的
を達成するために、燃焼室を、上向きに末広がり
となつた断面略扇状の凹部を有する耐火耐熱材か
らなるバーナタイルと、このバーナタイルの上部
に設けた輻射媒体からなる疑似炭を取り付けた支
持材とで構成するとともに、前記バーナタイルの
下部に設けた火口部に、バーナおよび空気取入口
を配設した構成としたものである。

（実施例）つぎに、本考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。

図に示すものは、本考案を火鉢に適用したもの
を示し、大略、火鉢本体１、燃焼室４、バーナ装
置１２および制御部２０とからなる。

前記火鉢本体１は、陶器等からなり、その上面
部に開口２が、また、側壁下部には空気流入口３
が設けてある。

前記燃焼室４は、前記開口２に取り付けたバー
ナタイル５と金網などの支持材９とからなり、バ
ーナタイル５は、上向きに末広がりとなつた断面
略扇状（実施例では朝顔状）の凹部６を有する耐
火耐熱材からなり、支持材９は、バーナタイル５
の上部に設けたもので、疑似炭１０を備えてい
る。

そして、前記バーナタイル５の凹部６下方には
筒状の火口部７が設けられ、この火口部７には、
バーナ装置１２のバーナノズル１３およびスパー
クプラグ１４、エレクトロード１５が配設されて
いる。なお、前記バーナノズル１３の周囲空間で
空気取入口８を構成している。

一方、前記疑似炭１０はセラミツク等の耐火耐
熱物を炭に似せて成形焼成した輻射媒体からな
り、前記支持材９に設けた突起片９ａに孔１０ａ
を挿入して取り付けてある。なお、１１は疑似炭
である。

また、前記支持材９上には、リング状の耐火耐
熱壁１６が設けられ、前記疑似炭１０の一部は、
この耐火耐熱壁１６にて支持されている。

その他、１７は燃料供給管、１８はオリフイ
ス、１９はコツク、２０は制御部、２１は点火ス
イツチ、２２は点火確認ランプ、２３は前記燃焼
室４内に設けたCOセンサーで、燃焼室４内のCO
濃度が規定以上になると、燃料ガスの供給を停止
するようになつている。

前記構成からなるため、ガスパツド１７ａから
供給された燃料ガスは、ベンチユリー部で空気と
部分予混合し、燃料噴出口から燃焼室４内に火口
部７の周囲から燃焼用空気を吸引混合して噴出
し、スパークプラグ１４により点火される。

燃焼反応熱は、まず、バーナタイル５の表面を
加熱し、その固体輻射熱によつて疑似炭１０が加
熱され、あたかも本物の炭がおこつているように
赤化するとともに赤外線（遠赤外線も含む）を放
出する。燃焼排ガスは、疑似炭１０の間から外部
へ放出される。

前記バーナタイル５の凹部６は、断面略扇状と
なつているため、バーナタイル５からの固定輻射
は有効に疑似炭１０に指向する。したがつて、バ
ーナ点火後、約１分で疑似炭１０は赤熱を開始す
る。

また、前記バーナタイル５の形状により、高温
火炎およびその輻射熱はバーナタイル５の側壁５
ａをあまり加熱しないので、熱放散損失も少な
く、かつ、逆火の危険性も少ない。

なお、前記バーナ燃焼中に、不完全燃焼が生
じ、燃焼室４内のCO濃度が規定値以上になると、
COセンサー２３の作動により、バーナの燃焼は
停止し、CO中毒を防止する。

（考案の効果）以上の説明で明らかなように、本考案によれ
ば、炭として疑似炭を使用し、この疑似炭を、上
向きに末広がりとなつた断面略扇状の凹部を有す
る耐火耐熱材からなるバーナタイルの下部の火口
部に設けたバーナで耐火耐熱壁からの固体輻射を
介して赤熱するものである。

したがつて、疑似炭を効率よく均一に、かつ、
迅速に加熱することができるばかりか、逆火の危
険性もない。

しかも、天然の炭を使用しないので、炭をおこ
す手間、炭および灰の管理が不要であり、かつ、
外観は従来のものとほぼ同様のものが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は横断面図で、第３図は燃焼室の拡大断面図
である。１……火鉢本体、４……燃焼室、５……バーナ
タイル、６……凹部、７……火口部、８……空気
取入口、９……支持材、１０……疑似炭、１２…
…バーナ装置、１３……バーナノズル。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

燃焼室を、上向きに末広がりとなつた断面略扇
状の凹部を有する耐火耐熱材からなるバーナタイ
ルと、このバーナタイルの上部に設けた輻射媒体
からなる疑似炭を取り付けた支持材とで構成する
とともに、前記バーナタイルの下部に設けた火口
部に、バーナおよび空気取入口を配設したことを
特徴とする赤外線輻射暖房機。