JPH0444902A - 無菌容器のブロー成形・充填方法 - Google Patents

無菌容器のブロー成形・充填方法

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JPH0444902A
JPH0444902A JP2153009A JP15300990A JPH0444902A JP H0444902 A JPH0444902 A JP H0444902A JP 2153009 A JP2153009 A JP 2153009A JP 15300990 A JP15300990 A JP 15300990A JP H0444902 A JPH0444902 A JP H0444902A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、予備成形体を殺菌した後、ブロー形成してこ
の容器に充填液を充填する無菌容器のブロー成形・充填
方法に関する。
〔従来の技術〕
PET (ポリエチレンテレフタレート)ボトル等の2
軸延伸ブロー成形された容器は耐熱性を付与されており
、このブロー成形された容器等は高温充填液を充填し、
一定時間転倒することによって殺菌している。あるいは
、2軸延伸ブロー成形によって容器を成形した後、この
容器内を殺菌液により殺菌し、殺菌液を除去、洗浄した
後に、殺菌された充填液を充填してシールしている(特
開平2−4692号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の容器を殺菌して充填液
を充填する方法にあっては、PETボトル等のブロー成
形された容器にホットフィリングに対して耐熱性を付与
するために、その重量を増加させたり、あいるはヒート
セットしなければならず、全体としてコスト高となると
いう問題があった。また、PETボトル等のブロー成形
された容器はホットフィリングした後の熱収縮による減
圧変形に抗するために、容器形状として減圧吸収パネル
等を付与する必要があり、デザイン上の制約があった。
さらに、PETボトルやブロー成形された容器を高温加
熱してホットフィリングすると、その高温状態を長時間
保つことによって充填物が変質してしまい、香、風味等
の味覚の低下が避けられないという問題があった。
一方、ブロー成形した容器内を殺菌液により殺菌し、そ
の後この容器内に洗浄液を入れて洗浄すると、多量の殺
菌液や洗浄液等を必要とし、これらのコストがかかって
しまう。また、殺菌、洗浄工程に要する装置のスペース
も大きなものが必要となるという問題があった。加えて
、容器内へ殺菌液や洗浄液を流入出させるのを迅速に行
うためやこれらの残液を無くすためにも、容器の口部の
口径を大きくしければならず、ひいては、この容器の重
量が増加してしまうという問題もあった。
〔課題を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために、本発明にあっては
、予備成形体を殺菌液により殺菌し、この予備成形体に
付着した殺菌液を除却し、この予備成形体を延伸適性温
度に加熱し、この予備成形体を金型に装着した後に無菌
の加圧気体を吹き込んで延伸ブロー成形し、前記金型に
装着した状態でこの延伸ブロー成形された容器に殺菌さ
れた充填液を充填し、次に殺菌されたキャップを前記容
器に締着し、これらの各工程を連続的に行なったもので
ある。
〔作用〕
予備成形体は殺菌工程に搬送されて殺菌液により殺菌さ
れる。次に予備成形体に加熱乾燥エア等を吹き当てて乾
燥させ殺菌液を除去すると共に予備成形体の予備加熱を
行う。このようにして予備成形体の加熱および殺菌と殺
菌液の除去上が一貫して行われる。予備成形体は殺菌工
程から延伸ブロー・充填工程へ搬送され、温調ヒーター
ゾーン等によって延伸適性温度に更に加熱温調された後
、ブロー成形用の金型に装着される。この金型に装着さ
れたパリソン内に無菌の加圧気体が圧入され延伸ブロー
成形され、延伸ブロー成形された容器は引き続き金型に
装着したままで加圧気体を抜気した後、この容器内へ殺
菌された冷却された充填液が充填される。次に殺菌され
たキャッピング工程で殺菌されたキャップを容器に締着
する。このような殺菌工程、延伸ブロー・充填工程およ
びキャッピング工程は無菌エアで陽圧化され無菌チャン
バー内で一貫して行われる。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第15図は本考案に係る無菌容器のブロー
成形・充填方法の一実施例を示す図である。
第1図および第2図に示すように、この無菌容器のブロ
ー成形、充填方法はパリソン(予備成形体)を殺菌する
殺菌工程1と、このパリソンを2軸延伸ブロー成形し、
引き続いてこのブロー成形された容器に無菌の充填液を
充填する延伸ブロー成形・充填工程2と、充填液が充填
された容器にキャッピングするロータリーキャッピング
工程3とからなっている。
殺菌工程1において、この工程に搬送される熱可塑性プ
ラスチックのパリソン5は第3図に示すような略有底円
筒状をしており、このパリソン5は口部5 a s胴部
5b1底部5Cを有している。
以下、熱可塑性プラスチックとしてポリエチレンテレフ
タレートを使用した場合について実施例を説明する。一
方、一対のスプロケット6.7にはチェーン状の搬送帯
8か張設され、搬送帯8には搬送ロッド9が設けられて
いる。パリソン5は搬送帯55によって保持されつつ順
次搬送帯8に搬送されると、フィーディング機構10に
よって図示しない反転機構によってパリソン5を反転さ
せつつ、第4図に示すように搬送ロッド9に上から装着
される。パリソン5は自由度を有し、搬送ロッド9に対
して可動可能であり、すなわち、このパリソン5を部分
的にも把持(あるいは挾持)しないフリーの状態である
搬送帯8の下半側はガラス転移温度(約60〜70℃)
以下の温度に加熱された過酸化水素液(他には過酢酸液
又は塩素水液等)の殺菌液11中に浸漬されている。搬
送帯8が回転されると、搬送帯8の上半側に設けられた
搬送ロッド9に装着されたパリソン5は、第5図に示す
ように殺菌液11の中に順次浸漬されていくか、パリソ
ン5の底部5Cが下方を向くにつれて搬送ロッド9から
外れそうになる。そこで、搬送帯8の下側に設けられ殺
菌液11中に浸漬されている搬送ロッド9の頂部9aに
対向してスライド面12が設けられている。このため、
搬送ロッド9に装着されたパリソン5はこの底部9aが
スライド面12と摺接し、搬送ロッド9からパリソン5
が外れそうになるのが防止される。搬送ロッド9が殺菌
液11中に浸漬されると、この浸漬された搬送ロッド9
に装着されたパリソン5は殺菌されるとともにガラス転
移温度付近まで加熱される。この際、パリソンはガラス
転移温度以上には加熱されないので、パリソンの変形は
生じない。
搬送ロッド9に装着されたパリソン5は、搬送帯8の回
転によって殺菌液11から引き上げられ、搬送帯8の上
側に位置すると第6図に示すように搬送ロッド9に加熱
乾燥エアが圧送される。搬送ロッド9に形成された噴出
孔9bから加熱乾燥エアがパリソン5内面側に向けて噴
出される。この加熱乾燥エアーはパリソン5外部の噴射
孔からパリソン5内部に向けて吹きつけるようにしても
よい。また、同時にパリソン5の外側にも搬送帯の両側
に設けたエア吹出装置60.60から乾燥エアが吹き当
てられて、パリソン5から殺菌液11は完全に除去され
、無菌状態となる。この際、乾燥エアーはガラス転移温
度(60〜70℃)以下に温調されており、パリソン5
の変形を防止しつつ、殺菌液の乾燥除去と同時にパリソ
ン5の予備加熱を行っている。
このようにパリソン5の殺菌と乾燥までが一貫して行わ
れるために、殺菌時間が短くなり、多量の洗浄液又は殺
菌液が不要となる。また、パリソン5の加熱と殺菌が略
同時に行われるたtに、省エネ、省スペースを実現でき
る。さらに、パリソン5はブロー成形容器に比べ小型で
あるとともに、内面の形状がくびれのない単純な形状で
ある為、殺菌液による殺菌及び乾燥が容易である。また
、パリソン5は前記したように搬送ロッド9にフリー状
態であるので、加熱乾燥エアはパリソン5の全内面に当
たることが可能である。
殺菌工程1には延伸ブロー成形・充填工程2が隣接して
おり、殺菌工程1から搬送ロッド9に装着されたパリソ
ン5は第1パリソン受渡し機構13によって搬送される
。パリソン5が延伸ブロー成形・充填工程2に搬入され
ると、ガラス転移温度以下に冷却されたマンドレルが口
部5aに装着された後に、温調搬送帯15へと搬送され
る。
温調搬送帯15の外周側には直線状の温調ヒーターゾー
ン16が設けられている。第7図に示すように温調ヒー
ターゾーン16から赤外線(他には温風)が低温のマン
ドレル17に装着され、このマンドレル17とともに自
転するパリソン5に照射されて、この底部5Cや胴部5
bがガラス転移温度以上の延伸適性温度(約90″〜1
20°)に再加熱される。マンドレル17に装着された
パリソン5の口部5aは遮弊板18によって再加熱か防
止され、この口部5aの変形を阻止している。
このようにして温調されたパリソン5は第2パリソン受
渡し機構19によって延伸ブロー・充填ホウィール20
の搬入ゾーン(a)へ反転・搬送され、第8図に示すよ
うに下方に向けて配置されたブロー成形用の金型21へ
装着される。金型21の底部には底金型22が取り外し
可能に取り付けられ、この金型21の上方には充填マン
ドレル35が配設されている。充填マンドレル35の口
部35aに導入配管36を介して高圧エアー源37と接
続し、この導入配管37には抜気配管38が接続され、
導入配管36、抜気配管38のそれぞれにはバルブV、
、V2が介設されている。
充填マンドレル350i35aに接続される導入配管3
6内には、充填ノズルnが挿入されてれおり、この充填
ノズルnは配管39を介して充填液27が貯留されたタ
ンク40と接続され、配管39にはバルブ■3が介設さ
れている。
延伸ブロー・充填ホウィール20の延伸ブローゾーン(
b)で金型21、底金型22内へ装着されたパリソン5
は、第9図に示すように金型21、底金型22とともに
上方に移動され、充填マンドレル35により気密に位置
決めされる。次いで、高圧エアー源37よりバルブv1
が開き、パリソン5内には無菌の加圧気体が圧入され、
このパリソン5は延伸拡大されながら金型21の内壁面
に密着されて二輪延伸ブロー成形され、ビン形状の容器
23となる。このようにして成形された容器23内の加
圧気体をバルブV1を閉じ、バルブ■2を開くことによ
って抜気する。
次いで、延伸ブロー・充填ホウィール20の充填ゾーン
(C)へと搬送され、第10図に示すように容器タンク
40内に貯留され、殺菌された後に冷却された充填液2
7がバルブv3が開くことにより(この時バルブV は
閉じ、V2は開いている)充填ノズルnから容器23内
へ充填される。
容器23には常温の充填液を充填するので、従来のホッ
トフィリングに必要な減圧吸収パネル等が不要となり、
デザイン上の制約がなくなる。また、この充填液は常温
でよいために、この充填液が変質してしまうのが防止さ
れ、香、風味等の味覚の低下を避けることができる。
充填液27が充填された容器23は、延伸ブロー・充填
ホウィール20のアンローダ−ゾーン(d)において、
延伸ブロー・充填ホウィール20から離脱される。すな
わち、第11図において金型21が開き、容器23は底
金型22にささえられながら下方に移動される。第12
図において容器23は取出しサポート41に支持される
まで下方に移動され、次に第1アンフイーダ用スターホ
ウイール29および底スライド板42が近づく。第13
図において底金型22がさらに下方に移動し、代って移
動してきた底スライド板42に容器23は載置される。
第14図において、容器23はスターホウィール29で
ささえられた状態で移動され、このようにして容器23
が延伸ブロー・充填ホウィール20より完全に離脱され
る。
次に充填液が充填された容器23は、第1アンフイーダ
ー用スターホイール29からロータリーキャッピング工
程3へ搬送される。容器23は第2フイーダー用スター
ホイール31によってキャッピングホイール32へ搬送
され、第15図に示すようにこの容器23に予め殺菌さ
れたキャップ33が取り付けられ、この後に第27ンフ
イーダー用スターホイール34によって外部へ搬出され
る。このように、パリソンから延伸ブロー成形された容
器に充填液を充填し、この容器にキャッピングするまで
一貫して行われるので、これらの工程を構成する装置の
スペースやボトルのストック等を大幅に低減することが
できる。
なお、前記殺菌工程1、延伸ブロー・充填工程2、ロー
タリーキャッピング工程3は無菌エアで陽圧化された無
菌チャンバー内で行う。
なお、前記実施例においてはパリソンの殺菌液による殺
菌は加熱された殺菌液中にパリソンを浸漬することによ
り行っているが、本発明はこれに限らず、例えばスプレ
ーノズルによる殺菌液のパリソンへの噴霧、又は噴射ノ
ズルによる殺菌液のシャワーリング等の方法を用いても
よい。
C発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、PETボトル等の
延伸ブロー成形された容器はホットフィリングによって
殺菌することがないので、耐熱性を付与するために重量
を増加させたりヒートセットしたりする必要がなくなり
、このため、この方法による工程を構成する装置のコス
トを低下させることができる。また、ボトルフィリング
際の熱収縮による減圧変形に抗するために、減圧パネル
等を付与する必要がなく、デザイン上の制約を受けるこ
とがない。さらに、充填物は常温で充填するので、これ
が変質して、香、風味等の味覚の低下を防止することが
できる。
一方、体積、表面積か小さく、形状も単純な予備成形体
の殺菌、乾燥は迅速に容易に行われるので、体積が大き
く、形状の複雑な最終製品形状の容器を殺菌、乾燥する
必要はなく、殺菌、乾燥工程に要する装置のスペースは
小さく済む。また、ブロー成形と充填とを同一ホウィー
ル内で行っているので、更に装置のスペースを小さくす
ることがてきる。加えて容器の口部の口径を小さくする
ことができ、この容器の重量が増加するということはな
い。
また、充填工程に入る前の資材としてブロー成形後のボ
トルではなく、パソリンを取扱うので、保管、物流コス
トは大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし3115図は本発明に係る無菌容器のブロ
ー成型・充填方法の一実施例を示す図であり、第1図お
よび第2図はこの方法による各工程を示した斜視図およ
び平面図、第3図はパリソンの断面図、第4図は搬送ロ
ッドに装着されたパリソンの断面図、第5図は殺菌液に
浸漬されたパリソンを示す断面図、第6図はパリソンを
乾燥させる状態を示す断面図、第7図はパリソンを加熱
している状態を示す図、第8図はパリソンが延伸ブロー
・充填ホウィールの搬入ゾーンに装着される状態を示す
図、第9図はパリソンが延伸ブロー成形された状態を示
す図、第10図は容器に充填液を充填する状態を示す図
、第11図から第14図は容器か延伸ブロー・充填ホウ
ィールから順次離脱する状態を示す図、第15図は容器
にキャップを締着する状態を示す図である。 1・・・殺菌工程、 2・・・延伸ブロー・充填工程、 3・・・ロータリーキャッピング工程、5・・・パリソ
ン、 11・・・殺菌液、 21・・・金型、 27・・・充填液。 出願人代理人  石  川  泰  男第 図 第 図 第 図 第7 図 第8図 第9図 第10図 第11 図 第12図 第 13図 第14図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  予備成形体を殺菌液により殺菌し、この予備成形体に
    付着した殺菌液を除却し、この予備成形体を延伸適性温
    度に加熱し、この予備成形体を金型に装着した後に無菌
    の加圧気体を吹き込んで延伸ブロー成形し、前記金型に
    装着した状態でこの延伸ブロー成形された容器に殺菌さ
    れた充填液を充填し、次に殺菌されたキャップを前記容
    器に締着し、これらの各工程を連続的に行なうことを特
    徴とする無菌容器のブロー成形・充填方法。
JP2153009A 1990-06-12 1990-06-12 無菌容器のブロー成形・充填方法 Expired - Lifetime JP2851383B2 (ja)

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