JPH044465Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、建造物の開口部等に建付けられるグ
リルシヤツターに関するものである。

［従来技術及び考案が解決しようとする問題点］ 一般に、この種グリルシヤツターは、内外を見
透せるため、デパートや商店のシヨーウインドウ
等に多く取付けられている。しかるに従来、これ
らのグリルシヤツターは、単に複数本のパイプ
を、リンク体（連結金具）を介して一定間隔を存
するよう一連状に連結してシヤツターカーテンを
形成していたにすぎないので、例えば盗難防止等
のためシヤツターカーテンの所望部分についてよ
り強度を上げたいような場合であつても、太いパ
イプを用いて全体の強度を上げざるをえず、従つ
て、必要以上の補強がなされることとなりシヤツ
ターカーテンの重量が増える許りでなくコストア
ツプの原因となつていた。しかも、このシヤツタ
ーカーテンの外観は、一定間隔にパイプを配した
に過ぎない単調なものであつて、デザインに変化
を持たせることが事実上できず、このためユーザ
ーの多様な要望を満足せしめることができず問題
となつていた。

［問題を解決する手段］ 本考案は上記の如き実情に鑑みこれらの欠点を
一掃することができるグリルシヤツターを提供す
ることを目的として創案されたものであつて、所
定間隔を存して横架した複数本の主パイプをリン
ク体を介して連結して構成されるグリルシヤツタ
ーにおいて、前記主パイプの各間隙部のうちの任
意選択位置に、主パイプよりは細径の補助パイプ
を横架すると共に、該補助パイプは、リンク体の
上下主パイプ挿通部間に形成せしめた挿通孔に挿
通支持したことを特徴とするものである。

そして本考案は、この構成によつて、シヤツタ
ーカーテンの部分的な補強を、太いパイプを用い
ることなく可能とし、しかも変化のあるデザイン
を自由に選択することができるようにしたもので
ある。

［実施例］ 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。図面において、１はグリルシヤツターのシ
ヤツターカーテンであつて、該シヤツターカーテ
ン１はシヤツターケース２に内装される巻取軸３
に巻装され、該巻取軸３の正逆回動によつてガイ
ドレール４に案内されて上下昇降動をし、開口部
を開閉するものである。

５は左右ガイドレール４間に横架され、上下方
向に所定間隔を存して並設された内パイプであつ
て、該内パイプ５はリンク体６に設けられる上下
の内パイプ挿通孔６ａに遊嵌せしめられることに
よつて一連状に形成され、かつ、各リンク体６間
及びガイドレール４、リンク体６間に位置するよ
う外パイプ７を内パイプ５に外嵌して二重のパイ
プ構造とすることによつて本考案の主パイプＡが
構成されている。即ち、各リンク体６はその左右
両側面に外パイプ７の側面が接当することによつ
て左右方向への横ずれを規制されるようになつて
おり、このようにして前述のシヤツターカーテン
１が構成されている。

一方、８は主パイプＡの各間隙部９のうちの任
意選択位置に横架される補助パイプであつて、該
補助パイプ８は、外パイプ７よりは細径のもので
あるが、選択位置に配設したリンク体１０の上下
内パイプ挿通孔１０ａ間に形成される補助パイプ
挿通孔１０ｂに挿通支承されている。そして補助
パイプ８を各主パイプＡと平行状に設けることに
よつて、選択された主パイプＡ，Ａ間のパイプ間
隔が局部的に狭間隔になつてシヤツターカーテン
１の補強をするようになつている。

叙述の如く構成された本考案の実施例におい
て、グリルシヤツターのシヤツターカーテン１
は、リンク体６を挿通せしめた内パイプ５と該内
パイプ５に嵌合した外パイプ７とからなる主パイ
プＡによつて構成されるものであるが、さらに主
パイプＡ間の各間隙部９のうちの任意選択位置
に、外パイプ７よりも細径の補助パイプ８を横架
し、該補助パイプ８をリンク体１０の補助パイプ
挿通孔１０ｂに挿通した補強構造とすることによ
つて組付けられることになる。

この様に本考案にあつては、任意選択した主パ
イプ間隙部９に、リンク体１０の補助パイプ挿通
孔１０ｂに挿通支持される補助パイプ８が主パイ
プＡと平行状に横架されることによつて、シヤツ
ターカーテン１の部分的な補強構造が形成される
ことになる。従つてシヤツターカーテン１はこの
補助パイプ８によつて、部分的には勿論である
が、その周辺までをも含めた広範囲で補強される
ことになり、このため従来の様に太いパイプを用
いての全体的補強が必要になることはない。この
ため大幅なコストダウンが可能になる。しかも、
補助パイプ８の本数、径、色等を適宜変更するこ
とによつて、外観デザインを自在に変えることが
できる許りでなく、さらに、補助パイプ８による
補強部位を視線位置付近にしておくことで局部的
な目かくしとして利用することができる。

［作用効果］ 以上要するに、本考案は叙述の如く構成したも
のであるから、任意選択した主パイプ間隙部に、
リンク体によつて挿通支持される細径の補助パイ
プが主パイプと平行状に横架されることによつ
て、シヤツターカーテンの部分的な補強構造が形
成され、シヤツターカーテンはこの補助パイプに
よつて、部分的な補強のみならず、その周辺まで
をも含めた広範囲で補強されることになる。従つ
て、従来の様に太いパイプを用いての全体的補強
が不要になるため大幅なコストダウンが可能にな
る。しかも、補助パイプの本数、径、色等を適宜
変更することによつて、外観デザインを自在に変
えることができる許りでなく、さらに、補助パイ
プによる補強部位を視線位置付近にしておくこと
で局部的な目かくしとして利用することができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るグリルシヤツターの一実施
例を示したものであつて、第１図はグリルシヤツ
ター全体概略正面図、第２図はシヤツターカーテ
ンの要部正面図、第３図は要部断面図である。 図中、１はシヤツターカーテン，６，１０はリ
ンク体、１０ｂは補助パイプ挿通孔、８は補助パ
イプ、Ａは主パイプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所定間隔を存して横架した複数本の主パイプを
   リンク体を介して連結して構成されるグリルシヤ
   ツターにおいて、前記主パイプの各間隙部のうち
   の任意選択位置に、主パイプよりは細径の補助パ
   イプを横架すると共に、該補助パイプは、リンク
   体の上下主パイプ挿通部間に形成せしめた挿通孔
   に挿通支持したことを特徴とするグリルシヤツタ
   ー。