JPH044452Y2 - - Google Patents

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JPH044452Y2
JPH044452Y2 JP16657686U JP16657686U JPH044452Y2 JP H044452 Y2 JPH044452 Y2 JP H044452Y2 JP 16657686 U JP16657686 U JP 16657686U JP 16657686 U JP16657686 U JP 16657686U JP H044452 Y2 JPH044452 Y2 JP H044452Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の目的] 産業上の利用分野 本考案は建物の窓に係わり、内外2枚のガラス
を有し、室内の空気を二重窓の内側の空間部を通
して室外に排気する排気二重窓に係わり、複数の
窓の排気を共通ダクトにより行なわせた場合の各
窓の排気量をほぼ一定にしたものに関する。
従来の技術 建物の窓にはガラスがはめられているが、周知
のようにガラスは断熱性が悪く、熱容量が小さい
く、太陽光を透過し易い。従つて、窓は外気温、
風、太陽光等の外界気象条件の影響を受け易く、
窓際は室内の他の箇所に比し環境が悪い。これら
を改善するものとして本出願人は窓を二重窓と
し、室内の空気を二重窓の空間部を通して室外に
排気するようにした窓(以下「ベンチレーシヨン
窓」という)を提案している(特開昭61−
113986、同61−113987実開昭61−84420等)。
このベンチレーシヨン窓は室内の空気を室内側
のガラスの両面に接触させることになるので、こ
のガラスの温度をほぼ室内の温度に近づけること
ができる。従つて、居住環境に悪影響を及ぼす窓
部材からの長波長輻射が緩和され、窓際の温熱環
境が改善され、その上、ガラス間を通過する空気
が室内へ侵入直前の熱、例えばブラインドが吸収
した太陽熱を回収し、排除するため、熱負荷が大
幅に改善され窓際の環境が著しく改善された。
考案が解決しようとする問題点 上記ベンチレーシヨン窓は室内の空気を室外に
常時排気するようになつているので、当然排気口
は常に外に開放されており、室内と室外とが繋が
つている。従つて、降雨時には雨水の浸入の恐れ
がある。一方、このベンチレーシヨン窓を使用す
る建築物は連続した窓とされるオフイスビルであ
ることが多い。このように連続した窓の場合、各
窓それぞれに排気口が設けられるのでそれだけ雨
水の浸入の可能性が多くなる。また、フアンを用
いて排気するが、従来のベンチレーシヨン窓は
個々にフアンを備え付けなければならず不経済で
あると同時に、フアンによる騒音が重なり全体と
してかなり大きくなり、静かであるべき室内が
騒々しくなる。さらに、フアンの設置により窓開
口面積が狭くなる不都合もあつた。
このような欠点を除くために、個々の窓に排気
口を設けずに、複数の窓に共通にダクトを並設
し、これにそれぞれの窓の空間部が連通されるよ
うにし、ダクトに接続された1個のフアンにより
1箇所の排気口から排気するようにしたものを提
案した。その場合、各窓には空間部に連なるチヤ
ンバーを設け、このチヤンバーと共通ダクトとを
連結管で連結するようにしている。この構成にす
ることにより、共通ダクトに連結した1個の排気
装置により複数の窓の排気を同時に行なうことが
できる。
排気口が少なくなり、かつ、フアンの数も減少
するので、前記した欠陥が除去される。
ところで、このように共通ダクトを用い、各窓
の空間部をこのダクトに連結するようにした場合
には、フアンからの距離によつて各窓の排気量に
アンバランスが発生し、窓によつては吸入口から
空気が吸入されず、ベンチレーシヨン窓としての
作用をなさなくなる恐れもある。
本考案はこのような問題を解決するためになさ
れたもので、共通ダクトを使用して複数連接した
ベンチレーシヨン窓の各窓の排気量をほぼ一定に
保つことのできるようにすることを目的とするも
のである。
[考案の構成] 問題点を解決するための手段 そのため、本考案はチヤンバーからダクトへ連
結する連結管の入口にその開口面積を調節する調
節部材を設けたことを特徴とするものである。
作 用 本考案の場合、各窓の空間部はチヤンバー、連
結管を介してダクトへ連結され、ダクトに設けた
排気装置によつて一括して排気される。この連結
管への入口部にその開口面積を調節する調節部材
を設けてあるので、この調節部材によつてダクト
へ引かれる空気の量を調節することができる。従
つて、排気装置の近くの窓の連結管の開口面積を
少なく、遠い窓の連結管の開口面積を大きく調節
することによつて全部の各窓の空気流通量をほぼ
同一にすることができる。
実施例 第2図が一実施例を室内側から見た斜視図であ
り、第1図がその断面図である。図示のようにこ
の実施例は上枠1及び下枠2との間に方立3,3
及び左右端部の縦枠4とにより枠組された中に障
子6,6,6が取り付けられている。この実施例
は3個の窓が横に平行に並べられているが、2個
又はより多くの窓(使用するフアンの容量に応じ
て連結窓数が設定される)を並べたものでも良
い。また、方立3がなく各枠が独立して壁を介し
て連接されたものでも良い。
これらの障子は第1図に示すように内外2枚の
ものからなり、それぞれガラス7,8を有してい
る。各障子間には空間部9を形成させ、通常はそ
の空間部にブラインド10を取り付けるようにな
つているが、ガラス8に熱線吸収ガラス等を用い
て透過する日射量を制御する手段を使用する場合
にはブラインドを省略することができる。各障子
はいずれも内外同時に上下間の中央部を中心とし
てピポツトヒンジ等により回転するとともに、室
内側の障子が独立して上端部を中心としてヒンジ
等により回転するようになつている。障子はこの
形にこだわるものではなく、どにような形状のも
のであつても良い。室内側の障子は下枠2との間
に隙間を設けるようにして取り付け、この間を吸
入口12としている。この実施例は上記のように
障子の取り付け位置を変えて吸入口を形成させて
いるが、下枠の形状によつては下枠に孔を開けて
吸入口としても良い。また、ガラスを取り付けて
いる框に吸入口を設けても良い。
この実施例においては上枠1は各窓に共通の長
いものであるが、夫々の窓に独立したもので良い
のは前記の通りである。特に建築物の窓開口部を
それぞれの窓ごとに形成させる場合、すなわち、
窓が壁を介して連接される場合には上下の枠1,
2は当然に独立したものである。この上枠1の下
側は前記空間部9と連通されており、その上端部
にチヤンバー13が形成されている。
このチヤンバー13は第2図にも示すように内
部を空洞とした矩形の箱体であり、その底部が空
間部9と連通している。このチヤンバー13は第
1図図示のように上枠1からかなりの高さ突出し
ているが、特に突出させる必要はなく、要は後述
の連結管17を取り付け、共通ダクト16に連結
させることができれば良い。
第2図に示すように各窓の上枠1にチヤンバー
13が形成され、このチヤンバー13に平行にダ
クト16が各窓共通に離して配置されている。こ
のダクト16に各窓のチヤンバー13が連結管1
7によつて連結されている。すなわち、各窓の空
間部9はチヤンバー13、連結管17を介して共
通ダクト16に連結されている。このダクト16
の一端には排気手段としてのシロツコフアンや軸
流フアン等のフアン18が連結され、かつ、この
フアン18によつて空気を室外に放出する排気部
19が取り付けられている。この排気部19は第
1図に部分的に示すように単に下側に開放された
筒体19aとすることができる。この実施例の排
気装置は排気部19とフアン18とを別のものと
しているが、排気部内にフアンを収納した一体型
の排気装置としても良い。いずれにしても、特に
図示しないが、ダンパー等を設け、空気が逆流す
るのを防ぐようにすることが望ましい。
また、フアン18の数を複数個として日中での
時間帯や夏冬などによる所要排気量の変動に対応
できるようにすることも望ましい。
窓の個数は建築物によつて異なるが、1個の排
気装置によつて2〜12窓程度連接することができ
る。排気装置の設置位置は窓の個数によつて異な
り、比較的少ない場合は左右いずれかの端部に、
多い場合は中央部に設けることが望ましい。建築
物の構造によつて適宜選択する。
この実施例は第1図に示すようにチヤンバー1
3から連結管17への入口に連結管17の開口面
積を調節する調節部材20が取り付けられてい
る。この調節部材20は第3図に示すように単な
る板材に棒状のレバー21を取り付けた形状であ
る。チヤンバー13の連結管17を取り付けた箇
所の上下にに平行に案内溝22を形成させ、この
案内溝22に前記調節部材20を摺動自在に取り
付けたものである。当然調節部材20は連結管1
7の入口の形状より大きく、これを閉じることが
できるようになつている。すなわち、この調節部
材20をスライドさせて固定した位置によつて連
結管17の入口の開口面積を変えることができる
ように構成させている。
この連結管17の入口で平行にスライドさせる
調節部材に代え、一点を中心にして回転するよう
にした調節部材でも良い。その一例を第4図に示
す。図示のように連結管17の入口の上の一点2
4にほぼ略半円状又は円状の板状からなる調節部
材25を回転自在に取り付ける一方、チヤンバー
13壁の前記点24と反対側(連結管17に対し
て)に連結管17の入口に沿つて多数の小突起2
6を一定間隔で突出させ、調節部材25の小突起
26と一致する位置に孔27を穿ち、この孔に小
突起26を差し込むようにして調節部材25を固
定するようにしている。この調節部材25の孔2
7に入れる小突起26を選択することにより連結
管17入口の開口面積を調節する構成である。な
お、調節部材25に遊動可能に取り付けられたレ
バー28は調節部材25の取り付け位置を変える
ためのものである。
上記構成になる実施例を建築物の窓開口部に設
置する際には、あらかじめレバー21を持つて各
窓の排気装置からの遠近に応じて調節部材20を
スライドさせて連結管17の入口の開口面積を調
節し、さらに、設置後フアン18を動作させて実
際に各窓とも吸入口13から室内の空気を排気さ
せて、その空気排気量を各窓ともほぼ同一となる
ようにレバー21によつて微調節する。フアン1
8に近い窓の連結管17の入口の開口面積を小と
し、遠方の窓のものを大とする。
このように調節部材20によつて各窓の排気量
を調節してフアン18を動作させると、各窓はそ
の吸入口12から室内の空気を空間部9を通して
吸い上げ、チヤンバー13、連結管17を通して
ダクト16へ送り、室外へ排気させるが、その
際、各窓の空気流通量がほぼ同じになるので、空
気が空間部9を通ることによる各窓の窓際の温熱
環境の改善が均一になる。
調節部材として第4図のものを使用した場合に
も同様にレバー28で調節部材25の孔27をい
ずれかの小突起26に入れることにより連結管1
7の入口の開口面積を調節して空気流通量を調整
できる。その作用効果は第3図のものを使用した
場合と格別の相違はない。
[考案の効果] 以上のように本考案は各窓の個々に吸入口を形
成させ、チヤンバーを通して共通のダクトにより
排気装置へ導いて排気するようにしたので、多数
の窓に対して排気装置は一つで良く、経済的であ
ると同時に、騒音が少なくなる。また、排気する
箇所も1箇所であるので雨水の浸入の絶対量が少
なく、従つて、雨水の浸入の可能性が少なくな
り、さらに、雨水の浸入を防ぐための手段も簡単
となる。
また、チヤンバーから連結管への入口には調節
部材を設けてあるので、その調節部材で連結管の
入口の開口面積を変えることができ、各窓の空気
流通量をほぼ一定に設定することができる。従つ
て、各窓とも窓際の温熱環境をほぼ均一に保つこ
とができる。また、本発明の調節部材は連結管の
入口に設けてあるので、構造が簡単で、かつ、取
扱いも簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は一実施例窓の断面図、第2図はその室
内側から見た斜視図、第3図はチヤンバー部分の
断面図、第4図は他の調節部材を取り付けたチヤ
ンバーの連結管入口部分の斜視図。 1……上枠、2……下枠、3……方立、5……
縦枠、7,8……ガラス、9……空間部、12…
…吸入口、13……チヤンバー、14……チヤン
バーの入口、15……空気流通分配手段、16…
…ダクト、17……連結管、18……フアン、1
9……排気部、20,25……調節部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内外2枚のガラスを有し、そのガラス間に空間
    部を設けるとともに、一辺に沿つて室内の空気を
    前記空間部に吸入する吸入口を形成させ、かつ、
    前記吸入口を設けた辺と反対側辺部に前記吸入口
    と前記空間部を介して連通されるチヤンバーを形
    成させた二重窓を複数個並設し、各窓に共通に室
    外に排気するダクトを配置し、前記各窓のチヤン
    バーを連結管を介してダクトに連結して室内の空
    気を各窓の空間部を通して排気するものにおい
    て、前記チヤンバーから連結管への入口にその開
    口面積を調節自在とする調節部材を設けたことを
    特徴とする排気二重窓装置。
JP16657686U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH044452Y2 (ja)

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JP16657686U JPH044452Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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