JPH0444453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は自動車のドアやボデイのパネルの周縁
に取り付けられるドアとボデイとの間をシールす
るためのウエザーストリツプのパネルへの取り付
け構造に関するものである。

［従来の技術］ 自動車のドアやボデイのパネル周縁に取り付け
られるドアとボデイとの間をシールするためのウ
エザーストリツプ特にその型成形部のパネルへの
取り付け構造はパネル周縁にあけられたウエザー
ストリツプ取り付け用孔とその取り付け用孔に重
ねてあけられたウエザーストリツプの孔との両方
に取り付け用クリツプを貫通させたものであつ
て、ウエザーストリツプにあけられた孔はパネル
にあけられた孔とほぼ等しい大きさ及び形を持つ
極めて単純なものであるのに対して、取り付け用
クリツプは両孔に貫通させる部分が例えばその挿
入方向に対して斜め後に伸びる複数のフインを持
ち、そのフインが孔周囲のパネルに引掛かつて抜
け落ちないような構造となつている。

［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、取り付け用クリツプの抜け落ち
防止を重視する余りにそのウエザーストリツプお
よびパネル両孔への貫通の作業に時間がかかるこ
と、ならびに取り付け用クリツプが直接パネルに
接触するため、パネル塗装を傷付け、錆させるこ
との問題点がある。

［問題点を解決するための手段］ この考案にかかわるウエザーストリツプのパネ
ルへの取り付け構造は、自動車のドアやボデイの
パネルの周縁にあけられたウエザーストリツプ取
り付け用孔とその取り付け用孔に重ねてあけられ
たウエザーストリツプの孔との両方に取り付け用
クリツプを貫通させることにより、前記パネルに
ウエザーストリツプを取り付けるようにしたウエ
ザーストリツプのパネルへの取り付け構造におい
て、ウエザーストリツプの孔の周囲かつ前記パネ
ル側にウエザーストリツプと一体的に結合された
筒状部分を突出形成させ、その筒状部分を前記取
り付け孔に貫通させ、さらにその筒状部分の内側
に前記取り付け用クリツプを貫通させたものであ
る。

また、この考案にかかわるウエザーストリツプ
のパネルへの取り付け構造は、前記構造におい
て、取り付け用クリツプの先端に近い部分にくび
れを形成させたものである。

［実施例］ 本考案の実施例を第１図乃至第４図によつて説
明する。１はハードトツプ車のボデイパネル、２
はハードトツプ車のドアパネル、３，４および５
はウエザーストリツプのストレート部、６および
７はウエザーストリツプの型成形部、６ａおよび
７ａはそれぞれウエザーストリツプの型成形部６
および７にあけられた孔、６ｂおよび７ｂはそれ
ぞれ孔６ａおよび７ａの周囲に突出する筒状部
分、８はウエザーストリツプ６または７を取り付
けるための取り付けクリツプ、８ａは取り付け用
クリツプ８の頭、８ｂはそれぞれ取り付け用クリ
ツプ８の脚、８ｃは脚８ｂの先端に近い部分に形
成されたくびれ、１０はウエザーストリツプのス
トレート部分取り付け用クリツプ、１１および１
２はそれぞれパネル１および２にあけられたウエ
ザーストリツプ６および７の取り付け用孔であ
る。第１図からも理解されるようにウエザースト
リツプの型成形部６および７はウエザーストリツ
プのストレート部３，４および５の両端に設けら
れており、型成形を必要とするように特殊形状と
なつている。

第２図乃至第４図に示すように、ウエザースト
リツプの型成形部６および７にそれぞれあけられ
た穴６ａおよび７ａの周囲にはパネル１および２
側に突出するように筒状部分６ｂおよび７ｂを一
体的に結合してあり、しかもパネル１および２の
ウエザーストリツプ６および７の取り付け用孔１
１および１２に貫通させてあり、さらにその筒状
部分６ｂおよび７ｂの内側にそれぞれ取り付け用
クリツプ８を貫通させてある。

［作用］ 筒状部分６ｂおよび７ｂをそれぞれ取り付け用
孔１１および１２に貫通させ、さらにその筒状部
分６ｂおよび７ｂの内側にそれぞれ取り付け用ク
リツプ８を貫通させることにより、筒状部分６ｂ
が拡げられ、パネル１および２にあけられた取り
付け用孔１１および１２の周に押し付けられるた
め、ウエザーストリツプ６および７はそれぞれパ
ネル１および２に強固に取り付けられることにな
る。しかも取り付け用クリツプ８を引き抜こうと
すると、それぞれ筒状部分６ｂおよび７ｂの先端
が取り付け用クリツプ８のくびれ８ｃに引掛り抜
け落ちが防止されるようになつている。

［考案の効果］ 以上の構成のウエザーストリツプのパネルへの
取り付け構造を適用することにより次の効果が発
揮される。すなわち、 イ 筒状部分６ｂおよび７ｂをそれぞれパネルの
孔１１および１２に貫通させ、さらにその筒状
部分６ｂおよび７ｂの内側にそれぞれ取り付け
用クリツプ８を貫通させることにより極めて容
易にしかも強固にウエザーストリツプ６および
７をパネル１および２へ取り付け可能となり、
その作業時間は大幅短縮される。

ロ 取り付け用クリツプ８が直接パネル１および
２に接触することがなく、その塗装を傷付け、
錆を発生することもない。

ハ ウエザーストリツプ６および７の筒状部分６
ｂおよび７ｂは本体と一体型成形されるので製
造コストアツプはなく、逆に取り付け用クリツ
プ８は形状が著しく単純化されたため製造コス
トダウンとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例のウエザーストリツプ
のハードトツプ車のパネルへの取り付け構造の配
置を示す正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ部分の
構造断面図、第３図は第１図のＢ−Ｂ部分の構造
断面図、第４図は第３図における取り付け用クリ
ツプの抜け落ち防止機構を示す断面図である。 １……ボデイパネル、２……ドアパネル、３，
４，５……ウエザーストリツプストレート部、
６，７……ウエザーストリツプ型成形部、６ａ…
…孔、６ｂ……筒状部、７ａ，７ｂ……孔、８…
…クリツプ、８ａ……頭、８ｂ……脚、８ｃ……
くびれ、１０……クリツプ、１１，１２……孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 自動車のドアやボデイのパネルの周縁にあけ
   られたウエザーストリツプ取り付け用孔とその
   取り付け用孔に重ねてあけられたウエザースト
   リツプの孔との両方に取り付け用クリツプを貫
   通させることにより、前記パネルにウエザース
   トリツプを取り付けるようにしたウエザースト
   リツプのパネルへの取り付け構造において、ウ
   エザーストリツプの孔の周囲かつ前記パネル側
   にウエザーストリツプと一体的に結合された筒
   状部分を突出形成させ、その筒状部分を前記取
   り付け孔に貫通させ、さらにその筒状部分の内
   側に前記取り付け用クリツプを貫通させたこと
   を特徴とするウエザーストリツプのパネルへの
   取り付け構造。 (2) 取り付け用クリツプの先端に近い部分にくび
   れを形成させたことを特徴とする実用新案登録
   請求の範囲第１項記載のウエザーストリツプの
   パネルへの取り付け構造。