JPH0444451Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の分野］ この考案はサーフインボード、スキー、その他
各種の荷物を自動車で搬送するときに用いられる
車両用ルーフキヤリアの改良である。

［従来技術とその欠点］ このようなルーフキヤリアとして格子状のキヤ
リア本体を車両の屋根に固着し、このキヤリア本
体に搬送物を載置固定するのが一般的でその積載
量も限られている。

しかも車両による搬送は搬送物の振動が激し
く、特にサーフインボード、スキー、のような長
尺物は風圧を受けやすく他の荷物と同時に車両の
屋根に固定し搬送するのは搬送物を落下させるな
どの不祥事を招く虞が多い。

［本案の目的］ そこで、本案の目的は搬送に不便な長尺平板で
あつてもその受ける風圧を緩和し、かつ他の荷物
と区別して載置できるようにしたことであり、激
しい振動、風圧にも十分に耐えて安全に搬送出来
る車両のルーフキヤリアを提供するにある。

［本案の特長］ しかして本案の車両用ルーフキヤリアの特長
は、金属材料からなる帯状平板の一対を垂直に重
ね合せかつ夫々の中央部を固着すると共に夫々の
上端部と下端部を外方向に折曲げることで略々Ｘ
字状の直立支持体１を構成し、上記支持体１のＸ
字の両上端面上に載置固定しかつ上記Ｘ字より両
側方に延びる水平な縦桟２を設け、この縦桟２を
設けた上記支持体の一対１，１を車輌の屋根の幅
と略々同幅の間隔をおいて直立状態で対向させる
と共に、前後一対の横桟３，３の両端部を上記
夫々の縦桟２，２の両側部にこれと直角方向に架
橋固定しかつ、上記支持体１，１の略々中間部に
両端部を固定した補強桟４を上記横桟３，３と平
行して設け、さらに車輌の屋根の両側に沿つて該
屋根に固定した一対の支持杆５，５を設け、直立
支持体１，１のＸ字の両下端を固定したことにあ
る。

［本案の作用効果］ 本案には下記のような優れた作用効果がある。
即ち １ サーフインボード、スキー、のような長尺物
は上記前後一対の横桟３，３上にこれとは直角
方向即ち、車両の進行方向と同方向に載置固定
する。この固定方法は例えば上記長尺物の前後
方向を適当な紐、ゴム等で上から押えその両端
を上記前後一対の横桟３，３にくくり付けるも
のでもよいが、近頃はこの種の横桟に固着する
各種の搬送物固定装置が市販されているのでこ
れを利用すると良い。

しかして、車両の走行中など上記長尺の搬送
物は風圧等で特に前後方向に波打つように揺れ
動くが、その動きはその儘上記搬送物を固定し
た横桟３，３に伝えられ、更に縦桟２，２に伝
達される。

この時、該縦桟２，２は一対の支持体１，１
のＸ字の両上端面上に載置固定されかつ、一対
の支持体１，１は金属材料からなる帯状平板の
一対を垂直に重ね合せかつ夫々の中央部を固着
すると共に夫々の上端部と下端部を外方向に折
曲げることで略々Ｘ字状をなしているもので、
このＸ字状の両側の折曲げ部は上下方向の運動
が可能であり従つて、該部分の緩衝作用によつ
て縦桟２，２、横桟３，３即ちこれに固定した
搬送物の振動を緩和することができるのであ
る。

２ 次いで車両の走行中搬送物は横方向の風圧或
いは振動を受けるが、これには横桟３，３の存
在で対処出来る一方、上記支持体１，１の略々
中間部に両端部を固定した補強桟４を設けたか
ら、搬送物が比較的高い位置にあつても支持体
１，１が横倒しになるのを未然に防止できるの
である。

３ このように本案車両用ルーフキヤリアはサー
フインボード、スキー、のような長尺物は一対
の支持体１，１の横桟３，３上に載置固定する
もので、その他の荷物はその下方、即ち一対の
支持体１，１の間に載置出来る。

このことは上記風圧を受け易い長尺物とその
他の荷物を同時に載置固着した場合共に外れ易
くなるが、本案は上記のように別々に車両の屋
根に載置するようにしたから搬送物とキヤリア
の締結部分が緩んだり外れたりするのを未然に
防止出来る。

［実施例の構成］ １は金属材料からなる帯状平板の一対を垂直に
重ね合せかつ夫々の中央部を固着すると共に夫々
の上端部と下端部を外方向に折曲げることで略々
Ｘ字状とした直立支持体である。

２は、上記支持体１のＸ字の両上端面上に載置
固定しかつ上記Ｘ字より両側方に延びる水平な縦
桟で、この縦桟２を設けた上記支持体の一対１，
１を車輌の屋根の幅と略々同幅の間隔をおいて直
立状態で対向させる。

３，３は前後一対の横桟で、その両端部を上記
夫々の縦桟２，２の両側部にこれと直角方向に架
橋固定したものである。また、４は上記支持体
１，１の略々中間部に両端部を固定した補強桟で
ある。さらに５，５は車輌の屋根の両側に沿つて
該屋根に固定した一対の支持杆で、上記横桟３，
３と平行して設けられ上記直立支持体１，１のＸ
字の両下端が固定されている。

しかして、サーフインボード、スキー、のよう
な長尺物は上記前後一対の横桟３，３上にこれと
は直角方向即ち、車両の進行方向と同方向に適宜
の方法で載置固定し、その他通常の荷物は上記長
尺物の下方、即ち一対の支持体１，１の間に載置
適宜の手段で固定する。

いま車両の走行中上記長尺の搬送物は風圧等で
特に前後方向に波打つように揺れ動くが、その動
きはその儘、上記搬送物を固定した横桟３，３に
伝えられ、更に縦桟２，２に伝達される。この時
一対の支持体１，１は略々Ｘ字状をなしているも
ので、このＸ字状の両側の折曲げ部が緩衝作用を
行ない縦桟２，２、横桟３，３即ちこれに固定し
た搬送物の振動を緩和することができたのであ
る。

また、車両の走行中搬送物は横方向の風圧或い
は振動を受けるが、これには横桟３，３の存在で
対処出来、上記支持体１，１の略々中間部に両端
部を固定した補強桟４を設けたから、搬送物が比
較的高い位置にあつても支持体１，１が横倒しに
なるのを未然に防止できるたのである。

さらに上記のように風圧を受け易い長尺物とそ
の他の荷物を別々に車両の屋根に載置するように
したから搬送物とキヤリアの締結部分が緩んだり
外れたりするのを未然に防止出来たのである。

【図面の簡単な説明】

図は本案の一実施例を示す全体の斜視図であ
る。 １……支持体、２……縦桟、３……横桟、４…
…補強桟、５……支持杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属材料からなる帯状平板の一対を垂直に重ね
   合せかつ夫々の中央部を固着すると共に夫々の上
   端部と下端部を外方向に折曲げることで略々Ｘ字
   状の直立支持体１を構成し、上記支持体１のＸ字
   の両上端面上に載置固定しかつ上記Ｘ字より両側
   方に延びる水平な縦桟２を設け、この縦桟２を設
   けた上記支持体の一対１，１を車輌の屋根の幅と
   略々同幅の間隔をおいて直立状態で対向させると
   共に、前後一対の横桟３，３の両端部を上記夫々
   の縦桟２，２の両側部にこれと直角方向に架橋固
   定しかつ、上記支持体１，１の略々中間部に両端
   部を固定した補強桟４を上記横桟３，３と平行し
   て設け、さらに車輌の屋根の両側に沿つて該屋根
   に固定した一対の支持杆５，５を設け、直立支持
   体１，１のＸ字の両下端を固定した車両用ルーフ
   キヤリア。