JPH044353Y2 - - Google Patents

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JPH044353Y2
JPH044353Y2 JP1986023046U JP2304686U JPH044353Y2 JP H044353 Y2 JPH044353 Y2 JP H044353Y2 JP 1986023046 U JP1986023046 U JP 1986023046U JP 2304686 U JP2304686 U JP 2304686U JP H044353 Y2 JPH044353 Y2 JP H044353Y2
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JP
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chamber
gas
ion
gas introduction
ion source
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JP1986023046U
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JPS62135349U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、主として電子ビームを照射して成分
ガスをイオン化するイオン源に関する。
(ロ) 従来技術とその問題点 従来、ガスクロマトグラフイ質量分析計
(GC/MS)などにおいては、ガスクロマトグラ
フで分離された成分ガスをイオン源に導き、この
イオン源で電子ビームを照射して成分ガスをイオ
ン化し、このイオンを質量分析計で質量分離して
マススペクトルの測定等を行なう。このような
GC/MSに使用されるイオン源としては、従来、
第2図に示すような箱形イオン源が使用されてい
る。
このイオン源10は真空室に配置されており、
イオン化室40を構成するチヤンバ20にガス導入
管60が接続され、これと直交する方向に電子ビ
ームの照射口120を設け、その照射口120のチ
ヤンバ外方に電子ビームを発生するフイラメント
(図示省略)を配置し、また、チヤンバ2のイオ
ン出射側にイオン引出電極160を設けている。
このイオン源10では、ガス導入管60からイオ
ン化室40内にガスクロマトグラフなどで予め分
離された成分ガスが導入される。導入された成分
ガスはフイラメントで発生された電子ビームによ
りイオン化され、そのイオンがイオン引出電極1
0のイオン出射口170を通つて出射される。ま
た、イオン化されなかつた中性の成分ガスはイオ
ン出射口170や電子ビームの照射口120からチ
ヤンバ20外に排気される。
ところで、このような従来のイオン源では、
H2等の拡散速度の大きいガス成分を分析する場
合、分析感度が極端に低下して精度良い分析がで
きないという難点がる。すなわち、有機化合物の
成分ガスに比較してH2等の成分ガスは拡散速度
が大きい。しかも、従来構造のものでは、導入さ
れる成分ガスが一旦イオン化室内にある程度の時
間滞留した後にイオン化されるので、拡散速度の
大きい成分ガスは、イオン化されるまでに優先的
に排気されてしまい、イオン化室内の分圧が極端
に低下する。このため、拡散速度の大きい成分ガ
スは高い検出感度が得られない。
これを回避するため、チヤンバ内の気密度を高
めることも考えられるが、そのような構造にする
と、真空度が低下してイオン分子反応が生じ、電
子ビームによるイオン化が阻害されて好ましくな
い。
本考案は、こような事情に鑑みなされたもので
あつて、H2等の拡散速度の大きな成分ガスを精
度良く分析できるようにすることを目的とする。
(ハ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上記の目的を達成するために、イオ
ン化室を構成するチヤンバにガス導入管を接続す
るとともに、前記チヤンバ外方に電子ビーム照射
用のフイラメントを配置し、また、チヤンバのイ
オン出射側にイオン引出電極を設けたイオン源に
おいて、 前記ガス導入管を前記イオン化室内の中心位置
近傍にまで突設するとともに、チヤンバの前記ガ
ス導入管の対向位置にガス排気口を形成する一
方、前記引出電極にイオン化室内と連通する通風
路を設けている。
(ニ) 作用 本考案のイオン源では、ガス導入管をイオン化
室内の中心位置近傍にまで突設したので、ガス導
入管からH2等の拡散速度の大きい成分ガスが導
入される場合でも、その導入ガスは分別されるま
での間に効率良くイオン化される。
また、チヤンバのガス導入管の対向位置にガス
排気口を形成しているので、イオン化されない中
性ガスはイオン化室内に余分な時間滞留すること
がなく、このガス排気口から速やかに排出され
る。このため、ガス導入管から噴射される成分ガ
スの流れが安定化し、イオン出射口付近の真空度
が良好に保たれる。
さらに、引出電極にイオンか室内と連通する通
風路を設けているので、チヤンバ内外の圧力差に
よつてイオン出射口からイオン化すべき成分ガス
が極端に排出されてしまうといつたことを防止さ
れる。
(ホ) 実施例 第1図は、本考案の実施例に係るイオン源の断
面図である。同図において、符号1はイオン源、
2はイオン化室4を構成するチヤンバ、6はチヤ
ンバ2に接続されたガス導入管で、キヤピラリガ
ラス管8に帯電防止用のステンレス管10が被覆
されて構成されている。12はチヤンバ2外方に
配置されたフイラメントから放射される電子ビー
ムの照射口、14はチヤンバ2のイオン出射側に
取り付けられたブラケツト、16はイオン引出電
極、18はフオーカス電極、20はスペーサであ
る。
この実施例のイオン源1の特徴は、上記ガス導
入管6がイオン化室4内の中心位置近傍にまで突
設され、また、チヤンバ2のガス導入管6との対
向位置にガス排気口22が形成され、一方、引出
電極16にイオン化室4内と連通する通風路24
が設けられていることである。
したがつて、本考案のイオン源1では、ガス導
入管6をイオン化室4内の中心位置近傍にまで突
設しているので、ガス導入管6からH2等の拡散
速度の大きい成分ガスが導入される場合でも、そ
の導入ガスは分別されるまでの間に効率良くイオ
ン化される。
また、チヤンバ2のガス導入管6の対向位置に
ガス排気口22を形成しているので、イオン化さ
れない中性ガスはイオン化室4内に余分な時間滞
留することなく、このガス排気口22から速やか
に排出される。このため、ガス導入管6か噴射さ
れる成分ガスの流れが安定化し、イオン出射口付
近の真空度が良好に保たれる。
さらに、イオン引出電極16にイオン化室4内
と連通する通風路を設けているので、チヤンバ2
内外の圧力差によつてイオン出射口からイオン化
すべき成分ガスが極端に排出されていまうといつ
たことが防止される。
(ヘ) 効果 以上のように本考案によれば、導入ガスを効率
良く、しかも安定してイオン化できるので、H2
等の拡散速度の大きい成分ガスでも精度良く分析
できるようになる等の優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のイオン源の断面図、
第2図は従来のイオン源の断面図である。 1……イオン源、2……チヤンバ、4……イオ
ン化室、6……ガス導入管、16……イオン引出
電極、22……ガス排気口、24……通風路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 イオン化室を構成するチヤンバにガス導入管を
    接続するとともに、前記チヤンバ外方に電子ビー
    ム照射用のフイラメントを配置し、また、チヤン
    バのイオン出射側にイオン引出電極を設けたイオ
    ン源において、 前記ガス導入管を前記イオン化室内の中心位置
    近傍にまで突設するとともに、チヤンバの前記ガ
    ス導入管の対向位置にガス排気口を形成する一
    方、前記引出電極にイオン化室と連通する通風路
    を設けたことを特徴とするイオン源。
JP1986023046U 1986-02-20 1986-02-20 Expired JPH044353Y2 (ja)

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JP1986023046U JPH044353Y2 (ja) 1986-02-20 1986-02-20

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JPS62135349U JPS62135349U (ja) 1987-08-26
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123257B2 (ja) * 1977-07-20 1986-06-05 Brico Eng

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6123257U (ja) * 1984-07-17 1986-02-12 日本電子株式会社 質量分析装置等用イオン源

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6123257B2 (ja) * 1977-07-20 1986-06-05 Brico Eng

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JPS62135349U (ja) 1987-08-26

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